JPH066322B2 - 熱可塑性合成樹脂フィルム上に締め付け用チャックを連続的に形成するための装置 - Google Patents

熱可塑性合成樹脂フィルム上に締め付け用チャックを連続的に形成するための装置

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JPH066322B2
JPH066322B2 JP63203708A JP20370888A JPH066322B2 JP H066322 B2 JPH066322 B2 JP H066322B2 JP 63203708 A JP63203708 A JP 63203708A JP 20370888 A JP20370888 A JP 20370888A JP H066322 B2 JPH066322 B2 JP H066322B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、熱可塑性合成樹脂フィルムの上に、同材質か
ら成る少なくとも1対の締め付け用チャック材を、連続
的に成形するための装置に関するものである。
従来の技術 近時、熱可塑性合成樹脂フィルム製の有底の袋体の開口
部の内面に、熱可塑性合成樹脂製の締め付け用チャック
を設置することにより、開口部を開閉自在とし、袋体の
内部に、内容物を取り出し自在に密封することが行われ
ていることは、周知のところである。また、このような
締め付け用チャッを備えた袋体を作るための生地とし
て、縁部に相互にかみ合う1対の締め付け用チャックを
一体に形成されている薄い熱可塑性合成樹脂フィルムを
製造するための方法ないしは装置は、既に、多くの提案
がなされている。例えば、特公昭38-18345号公報には
「咬合具を備えた合成樹脂製袋の成形型」の発明、特公
昭45-29036号公報には「合成樹脂袋生地の製法」の発
明、特公昭45-34467号公報には「熱可塑性合成樹脂袋体
の製造方法」の発明などが記載されている。
これらの方法ないしは装置においては、 加熱装置付きの押出機に環状のダイを連結し、押出機
から押出される溶融した熱可塑性合成樹脂をダイの環状
の押出口から薄い管状のフィルムとして連続的に押出す
と同時にダイ内部を通して圧力空気を吹き込むことによ
り、これを膨張させ、また、相互に係合するような横断
面を有する雄及び雌の1対のひも状のチャック材を、同
一のダイに、フィルムのための環状の押出口の付近に開
口する対応する形状に形成された1対の型穴を経て、同
一の押出機から押出し、これらのチャック材及び薄い管
状のフィルムが、相互に溶着可能な状態にある間に、こ
れらの薄い管状のフィルムの押出口及びチャック材の型
穴の外部において両者を合流・溶着させ、この合流点、
又は、その近くにおいて、両者を冷却ローラに接触させ
ることなどにより、薄いフィルムの上に、両方のチャッ
ク材を平行に固着する方法(インフレーションフィルム
加工) 一つの押出機に取り付けられたダイスの押出口から溶
融熱可塑性合成樹脂を薄いフィルムとして連続的に押出
すと同時に、同一のダイに、相互に係合するような横断
面を有するように形成された雄及び雌の1対の型穴か
ら、このダイに形成された溶融熱可塑性合成樹脂通路を
経てひも状のチャック材を、別個又は同一の押出機から
押出し、これらのチャック材及び薄いフィルムが、相互
に溶着可能な状態にある間に、これらの薄いフィルム及
びチャック材の押出口の外部において両者を合流・溶着
させ、この合流点、又は、その近くにおいて、両者を冷
却ローラに接触させることなどにより、フィルムの上
に、両方のチャック材を平行に固着する方法(Tダイフ
ィルム加工) などの方法が、一般的に採用されている。
発明が解決しようとする課題 本発明は、上に例示したような種々の方法ないしは装置
のを実施するための装置に関するものである。
この方法においては、詳細には、ダイ本体の内部に主溶
融熱可塑性合成樹脂通路を形成し、この主溶融熱可塑性
合成樹脂通路の1端部は溶融熱可塑性合成樹脂供給源に
接続可能とすると共に他端部はフィルム用溶融熱可塑性
合成樹脂押出口に連通するようにし、また、ダイ本体に
は、フィルム溶融樹脂押出口の近傍に1対のチャック材
用押出型穴を設けると共にこれらの型穴に溶融熱可塑性
合成樹脂を供給するためのチャック材用溶融熱可塑性合
成樹脂通路を主溶融熱可塑性合成樹脂通路から分岐させ
て構成されている。
このように、従来のこの方法においては、ダイ本体の内
部に形成されたフィルムのための主溶融熱可塑性合成樹
脂通路から、チャック材のための溶融熱可塑性合成樹脂
通路を分岐させ、これをチャック材用型穴へ送ることに
より、ひも状のチャック材として押出すものである。
また、この場合に、主溶融熱可塑性合成樹脂通路から、
チャック材用の溶融熱可塑性合成樹脂通路に分岐される
溶融熱可塑性合成樹脂の流量を調節するために、主溶融
熱可塑性合成樹脂通路の中に、分岐溶融熱可塑性合成樹
脂通路の上流において、抵抗突子を移動自在に設け、こ
れを外型の外部から調節可能としてある。しかしなが
ら、このような調節手段によっては、チャック材用の溶
融熱可塑性合成樹脂の流量の精密な調整を行うことは、
非常に困難なことであった。なぜならば、溶融熱可塑性
合成樹脂の性状は、その温度や、圧力などにより大きく
変動するにもかかわらず、チャック材用の溶融熱可塑性
合成樹脂の流量は、その分岐された溶融熱可塑性合成樹
脂通路の面積を直接的に調節すること無く、フィルム用
の溶融熱可塑性合成樹脂の通路である主溶融熱可塑性合
成樹脂通路を調節することにより行っているからであ
る。また、実際問題として、このチャック材用の溶融熱
可塑性合成樹脂通路を直接的に調整することは、ダイ本
体の構造上、不可能とされていた。
そこで、本発明は、このようなダイにおけるチャック材
用の溶融熱可塑性合成樹脂通路を直接的に調整すること
により、その流量の精密調整を図ることが可能である熱
可塑性合成樹脂フィルム上に締め付け用チャックを連続
的に成形するための装置を得ることを、その課題とする
ものである。
課題を解決するための手段 本発明は、この課題を解決するために、ダイ本体の内部
に主溶融熱可塑性合成樹脂通路を形成し、この主溶融熱
可塑性合成樹脂通路の1端部は溶融熱可塑性合成樹脂供
給源に接続可能とすると共に他端部はフィルム用溶融熱
可塑性合成樹脂押出口に連通するようにし、また、ダイ
本体には、フィルム用溶融熱可塑性合成樹脂押出口の近
傍に、1対以上のチャック材用押出型穴を設けると共に
これらの型穴に溶融熱可塑性合成樹脂を供給するための
チャック材用溶融熱可塑性合成樹脂通路が主溶融熱可塑
性合成樹脂通路から分岐させて構成されている熱可塑性
合成樹脂フィルムの上に締め付け用チャックを連続的に
成形するための装置において、主溶融熱可塑性合成樹脂
通路からチャック材用溶融熱可塑性合成樹脂通路への分
岐部に、分岐溶融熱可塑性合成樹脂流量制御機構が配置
されており、この分岐溶融熱可塑性合成樹脂流量制御機
構が、主溶融熱可塑性合成樹脂通路に連通する小径の管
状の流量調節穴と、これに連通して拡大する円すい状の
弁座と、その拡大部に連通すると共に流量調節穴の軸心
と同軸に延長している管状の流量調整軸穴と、流量調整
軸穴にダイ本体の外部から操作可能にねじ込まれた流量
調整軸と、流量調整軸の先端部に、流量調節穴に連通し
て拡大する円すい状の弁座と協同するように形成された
弁面と、その先端部に流量調整軸と同軸心に流量調節穴
に出入自在に延長されたピン部材とから成り立ってお
り、チャック材用溶融熱可塑性合成樹脂通路が、分岐溶
融熱可塑性合成樹脂流量制御機構の流量調整軸穴の弁座
に近い端部付近において、その軸心が、この流量調整軸
穴の軸心とある角度で交差するように連通していること
を特徴とする熱可塑性合成樹脂フィルム上に締め付けチ
ャックを連続的に成形するための装置を、特徴とするも
のである。
実施例 以下、本発明をその実施例を示す添付図面の第1〜10図
に基づいて、詳細に説明する。
まず、第1及び2図は、本発明の1実施例を示すものであ
るが、図に示すように、この実施例によるダイ本体10
は、第1図で見て、下部のほぼ円盤状のフランジ部材1
と、その上部に配置されている、フランジ部材1と同一
の外径を有する中空円筒状の外部本体2と、フランジ部
材1と外部本体2との間に、高さ方向のほぼ中央部に、水
平に突設されたフランジ部分31において締め付けられて
いる、ほぼ円筒状のアダプタ3とから構成されている。
これらの内、フランジ部材1内部には、その中心軸と同
軸に、図で見て下部の先端部に向かって縮小されている
円すい状面10が形成されており、この円すい状面10の上
端部の大径部11の直径は、アダプタ3のフランジ部分31
に、その中心軸を中心とする円周上に、垂直方向に貫通
してあけられた多数の、小直径の円筒状穴32の外接円の
直径に一致している。また、外部本体2の内部には、ア
ダプタ3のフランジ部分31の上面に接する底面に、外部
本体2の中心軸を中心とし、アダプタ3のフランジ部分31
にあけられた多数の円筒状穴32の外接円を小径部21
し、上端部付近を大径部22とする内部円すい状面20が形
成されており、この大径部22に連通して大径円筒状部分
23が形成されている。また、外部本体2には、この大径
円筒状部分23に対応する外径を有すると共にその大径部
22に対応する内径の円筒状穴部分41を有している環状の
調整板4が、はめられており、この調整板4には、外部本
体2の上端面24と同一面の環状面42が残るように、小外
径部分43を有している環状突起44が、ある高さに形成さ
れている。また、この調整板4は、その環状突起44の小
外径部分43に対応する内径及び外部本体2の外径に対応
する外径を有している環状の押さえ板5を、調整板4の環
状面42及び外部本体2の上端面24の上に載置し、これを
外部本体2の上端部にボルトにより締め付けることによ
り、外部本体2に固着されている。更に、アダプタ3に
は、そのフランジ部分31の上部において、小外径を有す
る円筒状部分33が同軸に直立して形成されており、この
円筒状部分33には、ほぼ円すい形状を有している直立し
ている内部コア6が、アダプタ3の円筒状部分33と同一の
内径を有するように、その内部に形成された小径内円筒
状部分61の下方部分において、同軸に取り付けられてい
る。この内部コア6の底面は62は、アダプタ3のフランジ
部分31にあけられた多数の円筒状穴32の内接円の直径に
相当する直径を有する小外径部分63において、アダプタ
3のフランジ部分31の付近の上に載置されており、ま
た、その外面は、この小外径部分63と、その上端部近く
の大外径部分64とから形成されている外部円すい状面60
から成り立っており、その上方部分には、この大外径部
分64の直径に等しい外径を有している円筒状部分65が、
調整板4の円筒状穴部分41と、環状のすきまを残して対
向するように一体に形成されている。このようにして、
外部本体2の内部円すい状面20と、内部コア6の外部円す
い状面60との間には、環状の主溶融樹脂通路F0が形成さ
れると共に調整板4の円筒状穴部分41と、内部コア6の円
筒状部分65との間には、環状のフィルム用溶融熱可塑性
合成樹脂通路F1が形成され、このフィルム用溶融熱可塑
性合成樹脂通路F1は、外部本体2の内部円すい状面2
0と、内部コア6の外部円すい状面60との間に形成された
主溶融樹脂通路F0と連通している。なお、この主溶融熱
可塑性合成樹脂通路F0は、アダプタ3に形成された多数
の円筒状穴32に連通している。また、内部コア6は、そ
の上方の円筒状部分65の内部には、上端面から同軸に、
大径内円筒状部分66を、ある深さに形成されており、そ
の底部分には、環状カラー7が置かれており、この環状
カラー7の内径部分を貫通すると共にその上に載置され
るように、大径環状部分81を放射状に突出して形成され
ている締め付けボルト8を、上方からアダプタ3の円筒状
部分33にねじ込み、これにより、締め付けボルト8の大
径環状部分81の下面が、カラー7の上面を押圧し、この
ようにして、内部コア6をアダプタ3に強固に締め付ける
ようにしてある。
更に、内部コア6の上端部の円筒状部分65の上端面の上
には、それと同一の外径を有すると共に締め付けボルト
8の直径に等しい内径を有している環状の案内板9が、ボ
ルト止めされている。
この案内板9には、第2図に示すように、チャック材成形
用の1対の押出型穴111及び112があけられており、ま
た、内部コア6の本体の上方部分には、その円筒状部分6
5を貫通して、各型穴111及び112に連通するチャック材
用溶融熱可塑性合成樹脂通路12が、外部本体2の円すい
面20と、内部コア6の外部円すい状面60との間に形成さ
れた環状主溶融熱可塑性合成樹脂通路F0から分岐してい
る。なお、アダプタ3のフランジ部分31の下部には、そ
れと同軸に且つそれにあけられた多数の円筒状穴32の内
接円の直径に対応する外径を有し、下方に縮小するよう
にされた円すい状面30が形成されており、この円すい状
面30と、フランジ部材1に形成された円すい状面10との
間には、アダプタ3に形成された多数の円筒状穴32に連
通するように、環状の溶融樹脂通路F2が形成されてお
り、また、これに連通するように、フランジ部材1の下
方部分には、それと同軸に、溶融樹脂供給開口12が、形
成されている。更に、外部本体2の外部からは、フラン
ジ部分31、円筒状部分33及び締め付けボルト8を貫い
て、圧力空気供給通路131、132が、それぞれ、形成され
ている。
以上のダイの構造は、従来公知のこの種のインフレーシ
ョンフィルム加工用ダイの構造と、ほぼ同様であるが、
次に、本発明が最も特徴としている、案内板9に形成さ
れたチャック材成形用型穴111及び112へ環状主溶融熱可
塑性合成樹脂通路F0から、そのための溶融樹脂を調節し
て供給するために、チャック材用溶融熱可塑性合成樹脂
通路12に設けられる分岐溶融熱可塑性樹脂制御機構14
を、第3図に基づいて説明する。
チャック材用溶融熱可塑性合成樹脂通路12は、同図に示
すように、内部コア6の外部円すい状面60に、それに対
してほぼ垂直に、内部コア6の本体内部に開口する小径
の短い長さの流入穴15と、その端部において、その軸心
と、ある角度を有して連通している、やや大きな直径を
有する短い長さの流量調節穴16と、その端部に連通して
形成され、円すい状に拡大する弁座17と、その軸心と同
軸に延びている、内部コア6の上端部近くに形成された
円筒状部分65の内部に同軸に形成された大径内円筒状部
分66の周面を、斜めに貫通する、やや大径の直線状の流
量調整軸穴18とから形成されており、この弁座17の付近
において、チャック材用溶融熱可塑性合成樹脂通路12の
底部が連通するようになっている。また、流量調整軸穴
18の開放端部近くの内面には、細かいピッチの雌ねじ18
1が設けられている。
一方、第4及び5図に示すように、この流量調整軸穴18の
内径に相当する外径を有し、上端部付近には、流量調整
軸穴18に設けられた雌ねじ181に、ねじ係合する雄ねじ1
91を設けられている、対応する長さを有している流量調
整軸19が用意されるが、この流量調整軸19の先端部に
は、流量調整軸穴18の底部に連続して形成されている弁
座17の円すい形状に対応する円すい形状の弁面192が形
成されている外、それに連通して内部コア6に形成され
た流量調節穴16の中に挿入可能な形状のピン部材20が、
同軸に延長されて一体に形成されている。このピン部材
20は、詳細には、第6図に示すよう、弁面192に近い小円
筒状部分201と、それに連続する、ある長さの円すい状
部分202とから成り立っている。なお、この流量調整軸1
9の頭端部には、ドライバーの先端部が挿入可能に、ス
リット193が直径方向に、ある深さに彫られている。
この流量調整軸19は、その雄ねじ191を、流量調整軸穴1
8の雌ねじ181にねじ込むことにより、流量調整軸穴18に
組み込まれ、これを、その頭端部に形成されたスリット
193を利用し、ドライバーなどにより操作し、そのねじ
込み量を調節することにより、主溶融熱可塑性合成樹脂
通路F0からチャック材用溶融熱可塑性合成樹脂通路12へ
分岐される溶融熱可塑性合成樹脂の流量を調節するよう
にするものである。
この場合、チャック材用溶融熱可塑性合成樹脂通路12へ
分岐される溶融熱可塑性合成樹脂の流量は、次ぎのよう
な諸因子を考慮に入れて決定するものである。すなわち 最大流量は、流入口15の直径により決定されること 流入口15から、流量調節穴16の弁座17への開口部まで
の長さが大きくなると、圧力損失が大きくなり、流入口
15の直径により決定される最大流量よりも小さくなるこ
と これらのことを考慮に入れ、要求される流量に対し
て、あらかじめ、流入口15及び流量調節穴16の直径及び
各長さを決定して置くこと などである。
このようにして、最大流量を決定して置くと、流量調整
軸19の調節により、最大流量と、流量ゼロとの間におい
て、チャック材用の溶融熱可塑性合成樹脂の流量を、任
意に調節することができるようになる。
すなわち、第7図は、流量調整軸19を、流量ゼロの状態
に調節した場合を示すものであり、の場合には、図に示
すように、流量調整軸19の弁面192が、流量調整軸穴18
の底部に連続して形成された弁座17に接触するようにす
る。
また、第8図は、流量調整軸19を溶融熱可塑性合成樹脂
の流量を最大に調節した場合を示すものであり、この場
合には、流量調整軸19の弁面192を、弁座17から十分に
引き離し、流量調整軸19の先端部の円すい状部分20
2が、流量調節穴16から十分に離れるようにすることに
より、最大の溶融熱可塑性合成樹脂の流量が得られる。
更に、それらのゼロ及び最大の融樹熱可塑性合成樹脂流
量の間の溶融熱可塑性合成樹脂流量は、第8図の状態に
ある流量調整軸19の流量調整軸穴18の中へのねじ込みに
より、漸次流量は減少し、流量調整軸19の先端部の円す
い状部分202が流量調節穴16内に入り、流量調整軸19の
先端部の小円筒状部分201と、円すい状部分202との間の
境界部分203が、弁座17と、流量調節穴16との境界部分1
70と整列する時点において、最小の溶融樹脂の流量が達
成される。更に、流量調節穴16の寸法が、ある定められ
た値であるものと仮定した場合には、流量調整軸19の先
端部の小円筒状部分201の長さl及び直径d(第6図)の
選択並びにこの小円筒状部分201の流量調節穴16の中へ
の進入程度により、溶融熱可塑性合成樹脂の流量を調節
することが可能となる。すなわち、小円筒状部分20
1と、流量調節穴16との間の間隔及びそれらの対向する
部分の長さにより、溶融熱可塑性合成樹脂の流れの圧力
損失が調節され、それにより、溶融熱可塑性合成樹脂の
流量を任意に調節することができるものである。
また、この溶融熱可塑性合成樹脂の流量の調節は、熱可
塑性合成樹脂のダイ本体10による薄フィルム及びチャッ
ク材の押し出し作業の間にも、その作業を中止すること
無く、内部コア6の外部から、流量調整軸19を調節する
ことにより、自由に、しかも、精密に行うことができ
る。
なお、このような構成及び作用を有している本発明によ
るダイは、低密度及び高密度のポリエチレン、ポリプロ
ピレン、塩化ビニル系樹脂、エチレン・酢酸ビニル系樹
脂、ナイロン系樹脂などの外、インフレーション成形及
びシート成形が可能である樹脂(例えば、ポリスチレ
ン、ABS樹脂など)に対しても使用可能なものである。
次に、本発明の第二実施例として、本発明装置を、Tダ
イフィルム加工用ダイに実施した場合の1例を、第9及び
10図について説明をする。
このダイ本体10は、第9図にその横断面を示すように、
ほぼ長方形状の横断面を有する、所定の長さの棒状部材
30から成り立っており、この棒状部材30は、図で見て、
下辺は、その垂直2等分面X-Xに対して対称的に、下方に
縮小する円すい面301に形成されており、これらの円す
い面301には、厚板状の1対のブロック31、32が取り付け
られており、また、これらのブロック31、32は、棒部材3
0の垂直2等分面X-Xから等間隔の位置において、この垂
直2等分面X-Xに対して平行な辺によって向き合ってお
り、それらの間に、スリット状にフィルム用溶融熱可塑
性合成樹脂押出口33が形成されている(第10図参照)。
なお、このフィルム用溶融熱可塑性合成樹脂押出口33
は、その上部において、棒状部材30の内部に、その垂直
2等分面X-Xに対して対称的に垂直方向に形成された主溶
融熱可塑性合成樹脂通路F0に連通しており、更に、この
主溶融熱可塑性合成樹脂通路F0の上端部は、溶融熱可塑
性合成樹脂供給源に接合可能となっている。
また、一方のブロック32には、フィルム用溶融熱可塑性
合成樹脂押出口33に近接して且つ相互に長手方向に間隔
を置かれて1対のチャック材用押出型穴341、342が貫通し
て形成されており(第10図参照)、これらの型穴341、34
2には、棒状部材30の内部に形成されたチャック材用溶
融熱可塑性合成樹脂通路35が連通しているが、これらの
チャック用溶融熱可塑性合成樹脂通路35は、それぞれ、
分岐溶融熱可塑性合成樹脂流量制御機構14を介して、棒
状部材30の内部に形成されている主溶融熱可塑性合成樹
脂通路F0に連通している。なお、この分岐溶融熱可塑性
合成樹脂制流量御機構14は、第一実施例における分岐溶
融熱可塑性合成樹脂流量制御機構14と全く同一の構成及
び作用を有しているので、その詳細部の図示及び説明は
省略する。また、第9図には、このダイ本体10から、フ
ィルム用溶融熱可塑性合成樹脂押出口33からフィルムf
が、また、チャック材用押出型穴341及び342からチャッ
ク材cが、それぞれ、押出され、これらが冷却ロール37
の上において一体となって成形される状態も示されてい
る。
発明の効果 本発明は、上記のような構成及び作用を有しているの
で、従来のチャック付きの合成樹脂袋生地の製造方法な
いしは装置における問題点を解決し、この種の生地を生
産性良く、しかも、寸法及び形状を精密に製造すること
を可能とするものであり、特に、そのチャック材用の溶
融樹脂熱可塑性合成樹脂の流量の調整を、フィルムの製
造中においても、その製造を中断すること無く実施する
ことができるという優れた効果を発揮するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明装置の1実施例を示す縦断面図、第2図
は、その平面図、第3図は、第1図の一部分の拡大図、第
4図は、流量調整軸の縦断面図、第5図は、その平面図、
第6図は、その先端部の拡大図、第7及び8図は、流量調
整軸により溶融熱可塑性合成樹脂の流量を、それぞれ、
ゼロ及び最大に調節した状態において示す拡大説明図、
第9図は、本発明の第二実施例を示す横断面図、第10図
は、その底面図である。 1…フランジ部材、10…円すい状面、11…大径部、12
溶融樹脂供給開口、2…外部本体、20…内部円すい状
面、21…小径部、22…大径部、23…大径円筒状部分、24
…上端面、3…アダプタ、30…円すい状面、31フランジ
部分、32円筒状穴、33…円筒状部分、4…調整板、41
円筒状穴部分、42…環状面、43…小外径部分、44…環状
突起、5…押さえ板、6…内部コア、60…外部円すい状
面、61…小径内円筒状部分、62…底面、63…小外径部
分、64…大外径部分、65…円筒状部分、66…大径内円筒
状部分、7…環状カラー、8…締め付けボルト、81…大径
環状部分、9…案内板、10…ダイ本体、111,112…チャッ
ク材用穴、12…チャック材用溶融熱可塑性合成樹脂通
路、131,132…圧力空気供給通路、14…分岐溶融熱可塑
性合成樹脂流量制御機構、15…流入口、16…流量調節
穴、17…弁座、170…境界部分、18…流量調整軸穴、181
…雌ねじ、19…流量調整軸、191…雄ねじ、192…弁面、
20…ピン部材、201…小円筒状部分、202…円すい状部
分、203…境界部分、30…棒状部材、31、32…ブロック、
33…フィルム用溶融熱可塑性合成樹脂押出口、341、342
…チャック材用押出型穴、35…チャック材用溶融熱可塑
性合成樹脂通路、36…冷却ロール、F0…主溶融熱可塑性
合成樹脂通路、F1…フィルム用溶融熱可塑性合成樹脂通
路。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ダイ本体の内部に主溶融熱可塑性合成樹脂
    通路を形成し、この主溶融熱可塑性合成樹脂通路の1端
    部は溶融熱可塑性合成樹脂供給源に接続可能とすると共
    に他端部はフィルム用溶融熱可塑性合成樹脂押出口に連
    通するようにし、また、ダイ本体には、フィルム用溶融
    熱可塑性合成樹脂押出口の近傍に1対以上のチャック材
    用押出型穴を設けると共にこれらの型穴に溶融熱可塑性
    合成樹脂を供給するためのチャック材用溶融熱可塑性合
    成樹脂通路が主溶融熱可塑性合成樹脂通路から分岐され
    て構成されている熱可塑性合成樹脂フィルムの上に締め
    付け用チャックを連続的に成形するための装置におい
    て、主溶融熱可塑性合成樹脂通路からチャック材用溶融
    熱可塑性合成樹脂通路への分岐部に、分岐溶融熱可塑性
    合成樹脂流量制御機構が配置されており、この分岐溶融
    熱可塑性合成樹脂流量制御機構が、主溶融熱可塑性合成
    樹脂通路に連通する小径の管状の流量調節穴と、これに
    連通して拡大する円すい状の弁座と、その拡大部に連通
    すると共に流量調節穴の軸心と同軸に延長している管状
    の流量調整軸穴と、流量調整軸穴にダイ本体の外部から
    操作可能にねじ込まれた流量調整軸と、流量調整軸の先
    端部に、流量調節穴に連通して拡大する円すい状の弁座
    と協同するように形成された弁面と、その先端部に流量
    調整軸と同軸心に流量調節穴に出入自在に延長されたピ
    ン部材とから成り立っており、チャック材用溶融熱可塑
    性合成樹脂通路が、分岐溶融熱可塑性合成樹脂流量制御
    機構の流量調整軸穴の弁座に近い端部付近において、そ
    の軸心が、この流量調整軸穴の軸心とある角度で交差す
    るように連通していることを特徴とする熱可塑性合成樹
    脂フィルム上に締め付けチャックを連続的に成形するた
    めの装置。
  2. 【請求項2】ダイ本体が、1端部が大径部及び他端部が
    小径部となっている内部円すい状面を同軸心に形成され
    た円筒状の外部本体と、この円すい状面にほぼ対応する
    外部円すい状面を形成され且つ外部本体の内部円すい状
    面との間に環状のすきまを置かれて同軸心に配置された
    内部コアとから構成され、この環状すきまが主溶融熱可
    塑性合成樹脂通路を形成しており、この主溶融熱可塑性
    合成樹脂通路の小径部側の端部は、溶融熱可塑性合成樹
    脂供給源に接続可能とすると共に大径部側の他端部は、
    外部本体と、内部コアとの間に形成された環状のフィル
    ム用溶融熱可塑性合成樹脂押出口に連通するようにし、
    また、内部コアの大径部の端部には、フィルム用溶融熱
    可塑性合成樹脂押出口の近傍に、1対以上のチャック材
    用押出型穴を開口させ、内部コアには、これらの1対以
    上のチャック用押出型穴及び主溶融熱可塑性合成樹脂通
    路に連通するように1対以上のチャック材用溶融熱可塑
    性合成樹脂通路を設け、主溶融熱可塑性合成樹脂通路に
    チャック用溶融熱可塑性合成樹脂通路を、分岐溶融熱可
    塑性合成樹脂流量制御機構を介して分岐させるようにし
    た請求項1記載の熱可塑性合成樹脂フィルム上に締め付
    けチャックを連続的に成形するための装置。
  3. 【請求項3】ダイ本体が、ある厚さ及び所定の長さを有
    するほぼ長方形状の水平な棒部材から成り立っており、
    その内部には、その厚さの2等分面に沿って主溶融熱可
    塑性合成樹脂通路が、そのほぼ長さに渡って形成されて
    おり、この主溶融熱可塑性合成樹脂通路は、棒部材の上
    面などにあけられた溶融熱可塑性合成樹脂供給開口に連
    通すると共に下面の厚さのほぼ2等分面に沿って、ほぼ
    その長さに渡って形成されたフィルム用溶融熱可塑性合
    成樹脂押出口に連通しており、また、棒部材の下面に
    は、フィルム用溶融熱可塑性合成樹脂押出口の近くに1
    対以上のチャック材用押出型穴が形成されており、各チ
    ャック材用押出型穴には、棒部材の内部において、主溶
    融熱可塑性合成樹脂通路から、分岐溶融熱可塑性合成樹
    脂流量制御機構を介してチャック材用溶融熱可塑性合成
    樹脂通路が連通している請求項1記載の熱可塑性合成樹
    脂フィルム上に締め付けチャックを連続的に成形するた
    めの装置。
  4. 【請求項4】分岐溶融熱可塑性合成樹脂流量制御機構の
    流量調整軸の先端部に、弁面と一体に延長して形成され
    るピン部材が、弁面に接続する円形横断面を有する小円
    筒状部分と、その端部に接続し、円すい状に延長する円
    すい状部分とから成り立っている請求項1、2又は3記載の
    熱可塑性合成樹脂フィルム上に締め付けチャックを連続
    的に成形するための装置。
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