JPH0662919B2 - 艶出し剤 - Google Patents
艶出し剤Info
- Publication number
- JPH0662919B2 JPH0662919B2 JP60057608A JP5760885A JPH0662919B2 JP H0662919 B2 JPH0662919 B2 JP H0662919B2 JP 60057608 A JP60057608 A JP 60057608A JP 5760885 A JP5760885 A JP 5760885A JP H0662919 B2 JPH0662919 B2 JP H0662919B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wax
- boron nitride
- polish
- nitride powder
- polishing
- Prior art date
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、塗膜、プラスチツク、金属、木材などの表
面に使用される艶出し剤に関する。
面に使用される艶出し剤に関する。
従来より、この種の艶出し剤は数多く知られており、主
成分のワツクス類、シリコーンオイルを溶剤に溶解し、
あるいは溶剤に溶解した後水に乳化して固型状、ペース
ト状あるいは液状で使用に供されている。
成分のワツクス類、シリコーンオイルを溶剤に溶解し、
あるいは溶剤に溶解した後水に乳化して固型状、ペース
ト状あるいは液状で使用に供されている。
ところが、従来のこの種の艶出し剤にあつては、次のよ
うな問題点があり、その解決が望まれていた。
うな問題点があり、その解決が望まれていた。
イ 耐久性が十分でない。数回の水洗または雨に合うと
塗布された艶出し剤が流れ落ちてしまい、光沢性を失つ
てしまう。
塗布された艶出し剤が流れ落ちてしまい、光沢性を失つ
てしまう。
ロ 艶出し面の汚れを除去する能力が十分でなく、汚れ
が激しいときは予め水洗などを行つておく必要があり、
作業に手間がかかる。
が激しいときは予め水洗などを行つておく必要があり、
作業に手間がかかる。
ハ 艶出し面の保護作用が十分でない。特に、艶出し面
が合成樹脂塗装膜である場合、これの耐候性などを向上
させる作用がほとんどなかつた。
が合成樹脂塗装膜である場合、これの耐候性などを向上
させる作用がほとんどなかつた。
そこで、この発明にあつては、艶出し基剤にモース硬度
２の六方晶窒化ホウ素（六方晶窒化ホウ素）粉末を添加
することにより、上記問題点を解決するようにした。
２の六方晶窒化ホウ素（六方晶窒化ホウ素）粉末を添加
することにより、上記問題点を解決するようにした。
この発明で使用される艶出し基剤としては、特に限定さ
れるものでなく、慣用のものが広く使用され、例えばワ
ツクスとしてカルナバワツクス、キヤンデリラワツク
ス、シユガーワツクス、ライスワツクス、ホロウ、ペイ
ベリーワツクス、オーキユリーワツクス、エスパルトワ
ツクス等の植物系天然ワツクス、ミツロウ、こん虫ロ
ウ、セラツクロウ、ラノリンワツクス等の動物系天然ワ
ツクス、パラフインワツクス、マイクロクリスタリンワ
ツクス等の石油系天然ワツクス、モンタンワツクス、オ
ゾゲライトワツクス、セレシン等の鉱物系天然ワツク
ス、ヘキストワツクス、ポリエチレンワツクス、カルボ
ワツクス、カスターワツクス、フイツシヤトロブツシユ
ワツクス、サゾールワツクス等の合成ワツクス、シリコ
ーンオイルとしてジメチルシリコーンオイル、フエニル
メチルシリコーンオイル、アミノ変性シリコーンオイ
ル、エポキシ変性シリコーンオイル、フツ素変性シリコ
ーンオイル、脂肪酸変性シリコーンオイル、ステアリン
酸、ラノリン、金属石ケン、アマイドなどの油脂、脂肪
酸およびその誘導体などの１種または２種以上を、工業
ガソリン、灯油、ノルマルパラフイン系溶剤、イソパラ
フイン系溶剤などの溶剤に溶解した溶剤型やこの溶剤型
に乳化剤を加えて水で乳化した乳化型などが挙げられ
る。また、これらの基材には必要に応じて、公知の増粘
・ゲル化剤（CMC、ポリビニルアルコール、モンモリロ
ナイト、アルギン酸ソーダ等）、乳化剤（オレイン酸モ
ルホリン石ケン、アルキルベンゼンスルホン酸ソーダ、
ソルビタンモノステアレート、ポリオキシエチレンソル
ビタンモノステアレート等）、帯電防止剤、可塑剤など
が添加される。さらに、これら基剤はペースト状、クリ
ーム状、液状のいずれの状態のものであつてもよい。
れるものでなく、慣用のものが広く使用され、例えばワ
ツクスとしてカルナバワツクス、キヤンデリラワツク
ス、シユガーワツクス、ライスワツクス、ホロウ、ペイ
ベリーワツクス、オーキユリーワツクス、エスパルトワ
ツクス等の植物系天然ワツクス、ミツロウ、こん虫ロ
ウ、セラツクロウ、ラノリンワツクス等の動物系天然ワ
ツクス、パラフインワツクス、マイクロクリスタリンワ
ツクス等の石油系天然ワツクス、モンタンワツクス、オ
ゾゲライトワツクス、セレシン等の鉱物系天然ワツク
ス、ヘキストワツクス、ポリエチレンワツクス、カルボ
ワツクス、カスターワツクス、フイツシヤトロブツシユ
ワツクス、サゾールワツクス等の合成ワツクス、シリコ
ーンオイルとしてジメチルシリコーンオイル、フエニル
メチルシリコーンオイル、アミノ変性シリコーンオイ
ル、エポキシ変性シリコーンオイル、フツ素変性シリコ
ーンオイル、脂肪酸変性シリコーンオイル、ステアリン
酸、ラノリン、金属石ケン、アマイドなどの油脂、脂肪
酸およびその誘導体などの１種または２種以上を、工業
ガソリン、灯油、ノルマルパラフイン系溶剤、イソパラ
フイン系溶剤などの溶剤に溶解した溶剤型やこの溶剤型
に乳化剤を加えて水で乳化した乳化型などが挙げられ
る。また、これらの基材には必要に応じて、公知の増粘
・ゲル化剤（CMC、ポリビニルアルコール、モンモリロ
ナイト、アルギン酸ソーダ等）、乳化剤（オレイン酸モ
ルホリン石ケン、アルキルベンゼンスルホン酸ソーダ、
ソルビタンモノステアレート、ポリオキシエチレンソル
ビタンモノステアレート等）、帯電防止剤、可塑剤など
が添加される。さらに、これら基剤はペースト状、クリ
ーム状、液状のいずれの状態のものであつてもよい。
このような艶出し基剤にはモース硬度２の六方晶窒化ホ
ウ素粉末が配合されて本発明の艶出し剤とされる。窒化
ホウ素粉末は、白色象牙状の粉末で、粒径３μｍ以下、
好ましくは１μｍ以下のものが使用される。この窒化ホ
ウ素粉末は化学的にも熱的にも安定で、艶出し基剤に劣
化、変質等の不都合をもたらすことがなく、さらに微細
粒子であるので基剤の透明性を損うこともない。窒化ホ
ウ素粉末の基剤への配合量は特に限定されないが通常１
〜20重量％程度が好ましい。１重量％未満では目的とす
る効果が十分に得られず、また20重量％を越えて配合し
てももはや効果の増大は期待できず、経済的にも不利と
なる。窒化ホウ素粉末の艶出し基剤への分散は、微細粒
子であり、かつ比重が小さい（比量2.3）ので極めて良
好であり、特にエマルジヨン型基剤に配合しても沈降す
るような不都合はない。かくして得られた艶出し剤は、
従前のものと同様に常法にて使用することができる。
ウ素粉末が配合されて本発明の艶出し剤とされる。窒化
ホウ素粉末は、白色象牙状の粉末で、粒径３μｍ以下、
好ましくは１μｍ以下のものが使用される。この窒化ホ
ウ素粉末は化学的にも熱的にも安定で、艶出し基剤に劣
化、変質等の不都合をもたらすことがなく、さらに微細
粒子であるので基剤の透明性を損うこともない。窒化ホ
ウ素粉末の基剤への配合量は特に限定されないが通常１
〜20重量％程度が好ましい。１重量％未満では目的とす
る効果が十分に得られず、また20重量％を越えて配合し
てももはや効果の増大は期待できず、経済的にも不利と
なる。窒化ホウ素粉末の艶出し基剤への分散は、微細粒
子であり、かつ比重が小さい（比量2.3）ので極めて良
好であり、特にエマルジヨン型基剤に配合しても沈降す
るような不都合はない。かくして得られた艶出し剤は、
従前のものと同様に常法にて使用することができる。
このような艶出し剤にあつては、モース硬度２の六方晶
窒化ホウ素粉末が配合されているので、艶出し膜の耐久
性が向上する。窒化ホウ素は偏平な結晶構造を有してお
り、艶出し膜内で艶出し面に平行に鱗状に数層にわたつ
て配位し、艶出し面の表面に付着した基剤成分を覆うよ
うな形態となり、基剤成分を保護することになる。この
ため、水洗や雨水による基剤成分の流れ落ちを減少させ
る。
窒化ホウ素粉末が配合されているので、艶出し膜の耐久
性が向上する。窒化ホウ素は偏平な結晶構造を有してお
り、艶出し膜内で艶出し面に平行に鱗状に数層にわたつ
て配位し、艶出し面の表面に付着した基剤成分を覆うよ
うな形態となり、基剤成分を保護することになる。この
ため、水洗や雨水による基剤成分の流れ落ちを減少させ
る。
また、窒化ホウ素粉末は、そのモース硬度が２で温和な
研磨作用を発揮し、被艶出し面に付着している汚れを効
率よく除去するとともに表面を傷つけることもない。
研磨作用を発揮し、被艶出し面に付着している汚れを効
率よく除去するとともに表面を傷つけることもない。
さらに、窒化ホウ素は紫外線領域にブロードな吸収帯を
有するため、艶出し膜が一種の紫外線吸収膜として作用
し、被艶出し面の紫外線劣化が防止される。特に、被艶
出し面が合成樹脂塗膜などの有機材料の場合には被艶出
し面の耐候性の向上が期待できる。
有するため、艶出し膜が一種の紫外線吸収膜として作用
し、被艶出し面の紫外線劣化が防止される。特に、被艶
出し面が合成樹脂塗膜などの有機材料の場合には被艶出
し面の耐候性の向上が期待できる。
またさらに、窒化ホウ素は潤滑性を有しているため、艶
出し面の表面滑性が高く、粉塵等の付着を防止する。特
に高荷重下における摩擦では、窒化ホウ素の層状結晶
が、層間結合が弱いため少しづつ剥離してゆき、低摩擦
係数を示す。
出し面の表面滑性が高く、粉塵等の付着を防止する。特
に高荷重下における摩擦では、窒化ホウ素の層状結晶
が、層間結合が弱いため少しづつ剥離してゆき、低摩擦
係数を示す。
厚さ0.5mmの冷間圧延鋼板にアミノアルキド樹脂エナメ
ルを塗布、焼付して厚み約100μｍの塗装膜を設けた。
この塗装鋼板の塗膜面を＃1200の耐水研磨紙で研磨し、
試料板とした。この試料板60゜の鏡面光沢度を測定した
のち、次の配合の艶出し剤を塗り、ネル布で磨き上げ、
再び60゜鏡面光沢度を測定した。
ルを塗布、焼付して厚み約100μｍの塗装膜を設けた。
この塗装鋼板の塗膜面を＃1200の耐水研磨紙で研磨し、
試料板とした。この試料板60゜の鏡面光沢度を測定した
のち、次の配合の艶出し剤を塗り、ネル布で磨き上げ、
再び60゜鏡面光沢度を測定した。
カルナバワツクス 10重量部 モンタンワツクス ４重量部 ジメチルシリコーンオイル ４重量部 アミノ変性シリコーンオイル ２重量部 工業用ガソリン 50重量部 灯 油 25重量部 窒化ホウ素粉末（粒径１μｍ以下） ５重量部 ワツクスとシリコーンオイルを85〜90℃で溶剤に溶解
し、70℃まで冷却したのち、窒化ホウ素粉末を加えて均
一に分散させ、放冷して固化させる。
し、70℃まで冷却したのち、窒化ホウ素粉末を加えて均
一に分散させ、放冷して固化させる。
艶出し剤による光沢度の増加分は75〜80であつた。つい
で、艶出し剤で磨いた試料を20℃の水中に所定時間浸漬
し、その光沢度を同様にして求め、光沢度の減少量と水
中浸漬時間との関係を求めた。
で、艶出し剤で磨いた試料を20℃の水中に所定時間浸漬
し、その光沢度を同様にして求め、光沢度の減少量と水
中浸漬時間との関係を求めた。
比較のため、窒化ホウ素粉末を含まない艶出し剤につい
ても同様の試験を行った。結果を図面に示した。図面の
グラフ中の曲線Ａは本発明の窒化ホウ素粉末を配合した
もの、曲線Ｂは窒化ホウ素粉末を配合しないものを示
す。
ても同様の試験を行った。結果を図面に示した。図面の
グラフ中の曲線Ａは本発明の窒化ホウ素粉末を配合した
もの、曲線Ｂは窒化ホウ素粉末を配合しないものを示
す。
グラフから明らかなように、本発明の艶出し剤は耐久性
にすぐれ、水洗、雨水によつてもその光沢度が低下しに
くいことがわかる。
にすぐれ、水洗、雨水によつてもその光沢度が低下しに
くいことがわかる。
以上説明したように、この発明の艶出し剤は、モース硬
度２の六方晶窒化ホウ素粉末を含有しているものである
ので、艶出し効果が長期にわたつて持続し、水洗や雨水
によつて光沢が減少することが少ない。また、被艶出し
面の汚れを除去することができるので、あえて被艶出し
面の予備洗浄を行わなくてもよく、艶出し作業の軽減を
計ることができる。さらに、紫外線吸収作用があり、被
艶出し面の耐候性を向上させることもできる。
度２の六方晶窒化ホウ素粉末を含有しているものである
ので、艶出し効果が長期にわたつて持続し、水洗や雨水
によつて光沢が減少することが少ない。また、被艶出し
面の汚れを除去することができるので、あえて被艶出し
面の予備洗浄を行わなくてもよく、艶出し作業の軽減を
計ることができる。さらに、紫外線吸収作用があり、被
艶出し面の耐候性を向上させることもできる。
図面は本発明の艶出し剤の耐水性を示すグラフである。
Claims (1)
- 【請求項１】艶出し基剤に、モース硬度２の六方晶窒化
ホウ素粉末を添加してなる艶出し剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60057608A JPH0662919B2 (ja) | 1985-03-22 | 1985-03-22 | 艶出し剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60057608A JPH0662919B2 (ja) | 1985-03-22 | 1985-03-22 | 艶出し剤 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61215671A JPS61215671A (ja) | 1986-09-25 |
| JPH0662919B2 true JPH0662919B2 (ja) | 1994-08-17 |
Family
ID=13060570
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP60057608A Expired - Lifetime JPH0662919B2 (ja) | 1985-03-22 | 1985-03-22 | 艶出し剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0662919B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN100357381C (zh) * | 2006-01-24 | 2007-12-26 | 张新明 | 一种纳米氮化硅抛光组合物及其制备方法 |
| WO2010087849A1 (en) * | 2009-01-30 | 2010-08-05 | Lenzsavers, Llc | Compositions and methods for restoring plastic covers and lenses |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS528995A (en) * | 1975-07-11 | 1977-01-24 | Shikoku Kaken Kogyo Co Ltd | Polishing agent |
| JPS5249197A (en) * | 1975-10-15 | 1977-04-19 | Kenji Hattori | Simplified binding tool |
-
1985
- 1985-03-22 JP JP60057608A patent/JPH0662919B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS61215671A (ja) | 1986-09-25 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |