JPH0662453B2 - 3−メチルブテン−1の製法 - Google Patents
3−メチルブテン−1の製法Info
- Publication number
- JPH0662453B2 JPH0662453B2 JP59126197A JP12619784A JPH0662453B2 JP H0662453 B2 JPH0662453 B2 JP H0662453B2 JP 59126197 A JP59126197 A JP 59126197A JP 12619784 A JP12619784 A JP 12619784A JP H0662453 B2 JPH0662453 B2 JP H0662453B2
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- methylbutene
- compound
- reaction
- isoprene
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は有用なポリマーの原料である3−メチルブテン
−1の製法に関するものである。
−1の製法に関するものである。
従来、3−メチルブテン−1はイソプレンの部分水添に
より生成することが知られているが、イソプレンを接触
的に水添すると多くの場合は2つの二重結合が全て水添
されたパラフイン(2−メチルブタン)を与える。また
1つの二重結合のみを水素化する部分水添がうまく行つ
た場合でも、主成分は1,4−付加体の2−メチルブテ
ン−2や、立体障害の少ない二重結合が水添された2−
メチルブテン−1であり、目的の3−メチルブテン−1
の生成比率は非常に小さい。
より生成することが知られているが、イソプレンを接触
的に水添すると多くの場合は2つの二重結合が全て水添
されたパラフイン(2−メチルブタン)を与える。また
1つの二重結合のみを水素化する部分水添がうまく行つ
た場合でも、主成分は1,4−付加体の2−メチルブテ
ン−2や、立体障害の少ない二重結合が水添された2−
メチルブテン−1であり、目的の3−メチルブテン−1
の生成比率は非常に小さい。
イソプレンの部分水添により3−メチルブテン−1を比
較的選択性良く生成した例としては、 (1) Co(CN▲)3- 5▼触媒による方法(多羅間ら、Bull.
Chem.Soc.Jpn,45 2723(1972))、 (2) CoBr(PPh3)3−BF3・OEt2触媒による方法(溝呂木
ら、Chem.Lett.,847(1976))、及び (3) PdCl2(PPh3)2−SnCl2触媒による方法(板谷ら、I
nd.Eng.Chem.Prod.Res.Dev.11,No.2,146(197
2)) 等が知られている。
較的選択性良く生成した例としては、 (1) Co(CN▲)3- 5▼触媒による方法(多羅間ら、Bull.
Chem.Soc.Jpn,45 2723(1972))、 (2) CoBr(PPh3)3−BF3・OEt2触媒による方法(溝呂木
ら、Chem.Lett.,847(1976))、及び (3) PdCl2(PPh3)2−SnCl2触媒による方法(板谷ら、I
nd.Eng.Chem.Prod.Res.Dev.11,No.2,146(197
2)) 等が知られている。
しかしながらこれらのうちで、上記(1)及び(3)の方法で
は3−メチルブテン−1の選択率が充分高くなく、また
上記(2)の方法では反応速度及び触媒活性が充分でない
ので、工業的に利用するには不充分である。
は3−メチルブテン−1の選択率が充分高くなく、また
上記(2)の方法では反応速度及び触媒活性が充分でない
ので、工業的に利用するには不充分である。
一方、コバルト化合物−リン化合物−有機アルミニウム
化合物からなる触媒の存在下にイソプレンを部分水添す
る方法がある(特公昭45−22322号)が、用いる
反応条件が高温であるため、3−メチルブテン−1の生
成比率はたかだか15%である。
化合物からなる触媒の存在下にイソプレンを部分水添す
る方法がある(特公昭45−22322号)が、用いる
反応条件が高温であるため、3−メチルブテン−1の生
成比率はたかだか15%である。
本発明者らはイソプレンの部分水添反応により、3−メ
チルブテン−1を高い選択率で、かつ高い反応速度で生
成する触媒系及び反応条件を見い出すべく鋭意検討した
結果、本発明に到達したものである。
チルブテン−1を高い選択率で、かつ高い反応速度で生
成する触媒系及び反応条件を見い出すべく鋭意検討した
結果、本発明に到達したものである。
即ち、本発明は、イソプレンの部分水素化により3−メ
チルブテン−1を製造する方法において、(1)コバルト
化合物、(2)有機ホスフイン化合物、(3)有機アルミニウ
ム化合物及び(4)ハロゲン化ホウ素化合物から成る触媒
の存在下に水素化することを特徴とする3−メチルブテ
ン−1の製法、を要旨とするものである。
チルブテン−1を製造する方法において、(1)コバルト
化合物、(2)有機ホスフイン化合物、(3)有機アルミニウ
ム化合物及び(4)ハロゲン化ホウ素化合物から成る触媒
の存在下に水素化することを特徴とする3−メチルブテ
ン−1の製法、を要旨とするものである。
以下、本発明につき更に詳細に説明する。
本発明の方法においては、コバルト化合物、有機ホスフ
イン化合物、有機アルミニウム化合物及びハロゲン化ホ
ウ素化合物から成る触媒を使用する。
イン化合物、有機アルミニウム化合物及びハロゲン化ホ
ウ素化合物から成る触媒を使用する。
該コバルト化合物としては、塩化コバルト、硫酸コバル
ト、硝酸コバルト、炭酸コバルト、酢酸コバルト、ギ酸
コバルト、ナフテン酸コバルト、オレイン酸コバルト、
オクチル酸コバルト、シアン化コバルト、フツ化コバル
ト、臭化コバルト、ヨウ化コバルト等の塩類;ビス(ア
セチルアセトナト)コバルト、トリス(アセチルアセト
ナト)コバルト等のキレート化合物;クロロトリス(ト
リフエニルホスフイン)コバルト、ブロモトリス(トリ
フエニルホスフイン)コバルト、ジクロロビス(トリフ
エニルホスフイン)コバルト、ジブロモビス(トリフエ
ニルホスフイン)コバルト等の有機リン−コバルト錯体
等が挙げられる。
ト、硝酸コバルト、炭酸コバルト、酢酸コバルト、ギ酸
コバルト、ナフテン酸コバルト、オレイン酸コバルト、
オクチル酸コバルト、シアン化コバルト、フツ化コバル
ト、臭化コバルト、ヨウ化コバルト等の塩類;ビス(ア
セチルアセトナト)コバルト、トリス(アセチルアセト
ナト)コバルト等のキレート化合物;クロロトリス(ト
リフエニルホスフイン)コバルト、ブロモトリス(トリ
フエニルホスフイン)コバルト、ジクロロビス(トリフ
エニルホスフイン)コバルト、ジブロモビス(トリフエ
ニルホスフイン)コバルト等の有機リン−コバルト錯体
等が挙げられる。
また、前記有機ホスフイン化合物としては、トリフエニ
ルホスフイン、トリス(p−メトキシフエニル)ホスフ
イン、トリス(o−メトキシフエニル)ホスフイン、ト
リス(p−トリメチルシリルフエニル)ホスフイン、ト
リ−p−トリルホスフイン、トリ−o−トリルホスフイ
ン等のトリアリールホスフイン;トリ−n−ブチルホス
フイン、トリ−n−プロピルホスフイン、トリ−iso−
プロピルホスフイン等のトリアルキルホスフイン;トリ
ベンジルホスフイン等のトリアラルキルホスフイン;ジ
フエニル−n−プロピルホスフイン、ジフエニル−iso
−プロピルホスフイン、1−ジフエニルホスフイノ−2
−トリメチルシリルエタン、1,2−ビス(ジフエニル
ホスフイノ)エタン等の混合アルキルアリールホスフイ
ン;トリフエニルホスフインの架橋オリゴマー等の重合
体ホスフイン等が挙げられる。
ルホスフイン、トリス(p−メトキシフエニル)ホスフ
イン、トリス(o−メトキシフエニル)ホスフイン、ト
リス(p−トリメチルシリルフエニル)ホスフイン、ト
リ−p−トリルホスフイン、トリ−o−トリルホスフイ
ン等のトリアリールホスフイン;トリ−n−ブチルホス
フイン、トリ−n−プロピルホスフイン、トリ−iso−
プロピルホスフイン等のトリアルキルホスフイン;トリ
ベンジルホスフイン等のトリアラルキルホスフイン;ジ
フエニル−n−プロピルホスフイン、ジフエニル−iso
−プロピルホスフイン、1−ジフエニルホスフイノ−2
−トリメチルシリルエタン、1,2−ビス(ジフエニル
ホスフイノ)エタン等の混合アルキルアリールホスフイ
ン;トリフエニルホスフインの架橋オリゴマー等の重合
体ホスフイン等が挙げられる。
また、前記有機アルミニウム化合物としては、トリメチ
ルアルミニウム、トリエチルアルミニウム、トリ−iso
−ブチルアルミニウム、トリ−n−ブチルアルミニウ
ム、トリ−n−プロピルアルミニウム、トリ−n−ヘキ
シルアルミニウム、ジエチルアルミニウムヒドリド、ジ
−iso−ブチルアルミニウムヒドリド、ジエチルアルミ
ニウムクロリド、ジ−iso−ブチルアルミニウムクロリ
ド、ジエチルアルミニウムブロミド、エチルアルミニウ
ムジクロリド、iso−ブチルアルミニウムジクロリド、
エチルアルミニウムジブロミド、エチルアルミニウムセ
スキクロリド、iso−ブチルアルミニウムセスキクロリ
ド、エチルアルミニウムセスキブロミド等が挙げられ
る。
ルアルミニウム、トリエチルアルミニウム、トリ−iso
−ブチルアルミニウム、トリ−n−ブチルアルミニウ
ム、トリ−n−プロピルアルミニウム、トリ−n−ヘキ
シルアルミニウム、ジエチルアルミニウムヒドリド、ジ
−iso−ブチルアルミニウムヒドリド、ジエチルアルミ
ニウムクロリド、ジ−iso−ブチルアルミニウムクロリ
ド、ジエチルアルミニウムブロミド、エチルアルミニウ
ムジクロリド、iso−ブチルアルミニウムジクロリド、
エチルアルミニウムジブロミド、エチルアルミニウムセ
スキクロリド、iso−ブチルアルミニウムセスキクロリ
ド、エチルアルミニウムセスキブロミド等が挙げられ
る。
さらに前記ハロゲン化ホウ素化合物としては、三フツ化
ホウ素、三塩化ホウ素、三臭化ホウ素、三フツ化ホウ素
エーテラート(BF3・OEt2)、三フツ化ホウ素・二メタ
ノール化物(BF3・2CH3OH)等が挙げられる。
ホウ素、三塩化ホウ素、三臭化ホウ素、三フツ化ホウ素
エーテラート(BF3・OEt2)、三フツ化ホウ素・二メタ
ノール化物(BF3・2CH3OH)等が挙げられる。
前記コバルト化合物は原料イソプレン1molに対して、
コバルト原子として通常1〜0.00001mol、好ましくは0.
1〜0.0001molの範囲で添加される。また、前記有機ホス
フイン化合物及び有機アルミニウム化合物は上記コバル
ト化合物中のコバルト1molに対して夫々リン原子及び
アルミニウム原子として通常1〜100molの範囲で、
好ましくは2〜20molの範囲で添加される。更に、前
記ハロゲン化ホウ素化合物は上記コバルト化合物中のコ
バルト1molに対して通常1〜100molの範囲で、好ま
しくは1〜10molの範囲で添加される。
コバルト原子として通常1〜0.00001mol、好ましくは0.
1〜0.0001molの範囲で添加される。また、前記有機ホス
フイン化合物及び有機アルミニウム化合物は上記コバル
ト化合物中のコバルト1molに対して夫々リン原子及び
アルミニウム原子として通常1〜100molの範囲で、
好ましくは2〜20molの範囲で添加される。更に、前
記ハロゲン化ホウ素化合物は上記コバルト化合物中のコ
バルト1molに対して通常1〜100molの範囲で、好ま
しくは1〜10molの範囲で添加される。
反応温度としては、通常50℃以下の温度が採用され
る。50℃より高い温度では目的生成物である3−メチ
ルブテン−1以外の前述の如き異性体の生成比率が増大
する。反応温度は好適には−20℃〜50℃、より好ま
しくは−5℃〜45℃の範囲である。
る。50℃より高い温度では目的生成物である3−メチ
ルブテン−1以外の前述の如き異性体の生成比率が増大
する。反応温度は好適には−20℃〜50℃、より好ま
しくは−5℃〜45℃の範囲である。
反応圧力としては通常常圧〜50kg/cm2が採用され
る。
る。
反応は通常、溶媒の存在下で実施する。溶媒としては、
反応に不活性な溶媒であればよく、例えば、トルエン、
クロロベンゼン、ブロモベンゼン等を用いることができ
る。
反応に不活性な溶媒であればよく、例えば、トルエン、
クロロベンゼン、ブロモベンゼン等を用いることができ
る。
反応は、回分式、半連続式、または連続式のいずれの形
態でも実施することができる。反応生成物、即ち、目的
とする3−メチルブテン−1、その異性体及び2−メチ
ルブタン等は通常の分離方法、たとえば、蒸留、抽出、
吸着等により分離することができる。特に蒸留により分
離した場合には、蒸留残渣を触媒液として循環使用する
ことができる。
態でも実施することができる。反応生成物、即ち、目的
とする3−メチルブテン−1、その異性体及び2−メチ
ルブタン等は通常の分離方法、たとえば、蒸留、抽出、
吸着等により分離することができる。特に蒸留により分
離した場合には、蒸留残渣を触媒液として循環使用する
ことができる。
以下、本発明を実施例により、更に具体的に説明する
が、本発明はその要旨を越えない限り以下の実施例によ
つて限定されるものではない。
が、本発明はその要旨を越えない限り以下の実施例によ
つて限定されるものではない。
なお、略号は以下に示すとおりのものを表わし、反応率
および生成比率はそれぞれ下記の計算式により算出し
た。
および生成比率はそれぞれ下記の計算式により算出し
た。
IP:イソプレン 3MB1:3−メチルブテン−1 2MB1:2−メチルブテン−1 2MB2:2−メチルブテン−2 2MB:2−メチルブタン (※)還元生成物:3MB1、2MB1、2MB2及び
2MB 実施例−1 100ml容積のフラスコにコバルト(II)アセチルアセト
ナート51mg(0.2mmol)及びトリフエニルホスフ
イン157mg(0.6mmol)を仕込み、系内を充分に
窒素置換した後、溶媒としてクロロベンゼン20mlを添
加した。クロロベンゼン懸濁溶液にトリエチルアルミニ
ウムの15wt%トルエン溶液0.35ml(0.4mmo
l)を氷冷下撹拌しながら滴下した。さらに三フツ化ホ
ウ素エーテラート55μl(0.44mmol)を添加
し、最後にイソプレン0.3ml(3.0mmol)を加
え、系内を水素で置換したのち、氷冷下激しく撹拌しな
がら常圧で水素を導入した。導入開始後、水素吸収が始
まり、約4.5分後に理論量に近い水素量の吸収が観察
された。この時点で反応を止め、反応液をガスクロマト
グラフイーで分析したところ、以下の結果を得た。
2MB 実施例−1 100ml容積のフラスコにコバルト(II)アセチルアセト
ナート51mg(0.2mmol)及びトリフエニルホスフ
イン157mg(0.6mmol)を仕込み、系内を充分に
窒素置換した後、溶媒としてクロロベンゼン20mlを添
加した。クロロベンゼン懸濁溶液にトリエチルアルミニ
ウムの15wt%トルエン溶液0.35ml(0.4mmo
l)を氷冷下撹拌しながら滴下した。さらに三フツ化ホ
ウ素エーテラート55μl(0.44mmol)を添加
し、最後にイソプレン0.3ml(3.0mmol)を加
え、系内を水素で置換したのち、氷冷下激しく撹拌しな
がら常圧で水素を導入した。導入開始後、水素吸収が始
まり、約4.5分後に理論量に近い水素量の吸収が観察
された。この時点で反応を止め、反応液をガスクロマト
グラフイーで分析したところ、以下の結果を得た。
IP 反応率 87% 3MB1 生成比率 85% 2MB1 〃 3.8% 2MB2 〃 11% 2MB 〃 0.2% 実施例−2 コバルト(II)アセチルアセトナートの代りにコバルト(I
I)アセチルアセトナート2水和物59mg(0.2mmo
l)を用い、トリフエニルホスフインの使用量を1.3
1g(5.0mmol)とし、トリエチルアルミニウムの
トルエン溶液としてトリエチルアルミニウムの10.0
wt%トルエン溶液0.60ml(0.46mmol)を、ま
た、三フツ化ホウ素エーテラートを55μl(0.44
mmol)用いた以外は実施例−1と同様にして反応を行
なつた。理論量に近い水素量の吸収が観察された時点で
反応を止め、反応液をガスクロマトグラフイーで分析し
たところ、以下の結果を得た。
I)アセチルアセトナート2水和物59mg(0.2mmo
l)を用い、トリフエニルホスフインの使用量を1.3
1g(5.0mmol)とし、トリエチルアルミニウムの
トルエン溶液としてトリエチルアルミニウムの10.0
wt%トルエン溶液0.60ml(0.46mmol)を、ま
た、三フツ化ホウ素エーテラートを55μl(0.44
mmol)用いた以外は実施例−1と同様にして反応を行
なつた。理論量に近い水素量の吸収が観察された時点で
反応を止め、反応液をガスクロマトグラフイーで分析し
たところ、以下の結果を得た。
IP 反応率 85% 3MB1 生成比率 85% 2MB1 〃 3.9% 2MB2 〃 11% 2MB 〃 0.1% 比較例−1 100ml容積のフラスコにクロロトリス(トリフエニル
ホスフイン)コバルト(I)錯体176mg(0.2mmo
l)を仕込み、系内を充分に窒素置換した後、溶媒とし
てクロロベンゼン20mlを添加した。クロロベンゼン溶
液に三フツ化ホウ素エーテラート55μl(0.44m
mol)を氷冷下に撹拌しながら滴下した。最後にイソプ
レン0.3ml(3.0mmolを加え、系内を水素で置換
したのち、氷冷下激しく撹拌しながら常圧で水素を導入
してイソプレンの水添反応を行なつたところ、理論量の
水素が吸収されるのに、約10分を要した。反応液をガ
スクロマトグラフイーで分析したところ、以下の結果を
得た。
ホスフイン)コバルト(I)錯体176mg(0.2mmo
l)を仕込み、系内を充分に窒素置換した後、溶媒とし
てクロロベンゼン20mlを添加した。クロロベンゼン溶
液に三フツ化ホウ素エーテラート55μl(0.44m
mol)を氷冷下に撹拌しながら滴下した。最後にイソプ
レン0.3ml(3.0mmolを加え、系内を水素で置換
したのち、氷冷下激しく撹拌しながら常圧で水素を導入
してイソプレンの水添反応を行なつたところ、理論量の
水素が吸収されるのに、約10分を要した。反応液をガ
スクロマトグラフイーで分析したところ、以下の結果を
得た。
IP 反応率 81% 3MB1 生成比率 86% 2MB1 〃 4% 2MB2 〃 10% 2MB 〃 0% 〔発明の効果〕 本発明の方法によれば安価な原料であるイソプレンよ
り、選択的に高収率でかつ反応速度も充分速く3−メチ
ルブテン−1を生成させることができるので、本発明の
方法は、工業的価値が極めて高い。
り、選択的に高収率でかつ反応速度も充分速く3−メチ
ルブテン−1を生成させることができるので、本発明の
方法は、工業的価値が極めて高い。
Claims (1)
- 【請求項1】イソプレンの部分水素化により3−メチル
ブテン−1を製造する方法において、(1)コバルト化合
物、(2)有機ホスフイン化合物、(3)有機アルミニウム化
合物及び(4)ハロゲン化ホウ素化合物から成る触媒の存
在下に水素化することを特徴とする3−メチルブテン−
1の製法。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59126197A JPH0662453B2 (ja) | 1984-06-19 | 1984-06-19 | 3−メチルブテン−1の製法 |
EP85102107A EP0155551B1 (en) | 1984-03-06 | 1985-02-26 | Method for the partial hydrogenation of conjugated dienes |
US06/705,526 US4590319A (en) | 1984-03-06 | 1985-02-26 | Method for the partial hydrogenation of conjugated dienes |
DE8585102107T DE3563611D1 (en) | 1984-03-06 | 1985-02-26 | Method for the partial hydrogenation of conjugated dienes |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59126197A JPH0662453B2 (ja) | 1984-06-19 | 1984-06-19 | 3−メチルブテン−1の製法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS615029A JPS615029A (ja) | 1986-01-10 |
JPH0662453B2 true JPH0662453B2 (ja) | 1994-08-17 |
Family
ID=14929102
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP59126197A Expired - Lifetime JPH0662453B2 (ja) | 1984-03-06 | 1984-06-19 | 3−メチルブテン−1の製法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0662453B2 (ja) |
-
1984
- 1984-06-19 JP JP59126197A patent/JPH0662453B2/ja not_active Expired - Lifetime
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
ChemistryLetters,No.8(1976)P.847−848 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS615029A (ja) | 1986-01-10 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |