JPH0661021U - 刈払機の安全カバー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 草刈作業中、飛散物が作業者を直撃する危険
を防止する。 【構成】 厚さ１ｍｍのジュラルミンを四角形状に切断
し、ダルマ形部分を切除し穴１、２、３、４、５、６を
切り抜き、厚さ２ｍｍのアルミ製金属板を矢印形状に切
断したものと接合する。厚さ１ｍｍのジュラルミンを長
方形状に切断し、前記四角形状に切断した厚さ１ｍｍの
ジュラルミン板と、長方形状に切断したビニール樹脂製
畔シートを挾み接合し、前記ダルマ形の切除部分を刈払
機主柱に通し、既製安全カバーと交換する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

従来果樹園や田のあぜ草などの草刈作業は鎌による手刈りであったが、産業が 発達するに伴い機械化、動力化して現在は自動刈払機が普及し、刈取り作業が能 率化しているが、本考案はこれを刈払機に取り付けることにより作業中身体の安 全を保つ装置であり、即ち安全カバーと称するものである。

【０００２】

【従来の技術】

刈払機作動中における作業の安全並びに切断した雑草片、振動による土砂の飛 散防止のため、現在市販されている刈払機本体に装着の既製安全カバーは、７５ 度の扇状、厚さ２ｍｍ、縦１０ｃｍ、横２３ｃｍの合成樹脂製のものであり、こ の安全カバーの面積からして作業者の受ける飛散物が多量なため、その防御策と して網目状の眼帯と下半身にナイロンズボンなどを着用する必要があった。従っ てこれがため作業上の不便、能率の低下を来していた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来のカバーでは、前記のごとく保安並びに防塵上の難点、能率化に問題があ ったが、本考案はこれを解消できる。

【０００４】 本考案は、従来の技術、機能の改善に鑑みてなされたものであり、その目的と するところは身体に防護用の眼帯或るいは作業衣など着用しないで、平素の作業 スタイルで作動可能であり、作業の保安と能率の向上を計ることとなる。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的達成のため本考案品は軽量鉄板を最少必要限度の平板面積を保持する 必要から試作実験の繰返えしの結果本考案品（図５）の完成となった。

【０００６】

【作用】 刈払機に装着されている従来の安全カバーを本体より取り外し、その位置に本 考案品を装着し、その結果刈払作業の安全度が高く従来の既製カバーより、本考 案カバーが優れている。

【０００７】

【実施例】

実施例について図面を参照しつつ説明する。先づ、厚さ１ｍｍの航空機用ジュ ラルミシを図１の略四角形状（約１０００ｃｍ^２）に切断し、同図中ダルマ形部 分を切除する。この部分は刈払機の主柱を通す穴となる。

【０００８】 次に図１の１、２、３、４、５、６に５．５キリのボールト用キリ穴を切り抜 く。

【０００９】 次に同上同一材質のジュラルミンを図２の長方形状に切断し、同図４、５、６ に５．５キリのボールト用キリ穴を切り抜く。

【００１０】 厚さ２ｍｍのアルミ製金属板を図３の矢印形状に切断し、同図１、２、３、４ 、５の位置に５．５キリのボールト用キリ穴を切り抜く。

【００１１】 次いで図３の６の部分をカマボコ状に湾曲し、更に同図７の点線に沿い同図（ 断面図）のとおり４０゜に折り曲げる。

【００１２】 次に

【００１０】の材質と同一のアルミ板を、図４の長方形状に切断し、同図 ４と５に５．５キリのボールト用キリ穴を切り抜き、更に同図６の点線部分を同 図（断面）のとおりカマボコ状に湾曲する。

【００１３】 ビニール樹脂製の畔シート図５を横３９．５ｃｍ縦１５ｃｍの長方形状に切断 する。

【００１４】

【組み立て】 先づ図１の１、２、３に図３の１、２、３を順次ＦＥボールトと六角ナットに より各金属を接合固定する。

【００１５】 図１の４、５、６と図２の４、５、６の間に上記

【００１３】のシートを挟み 、３カ所をＦＥボールトと六角ナットにより接合する。なお、このシートは水田 の保水のための畔シートを切断利用するものであるが、これは自動車の泥除けの 作用と同様で、刈払作業中の切断草や塵芥の飛散を防止する効果を生じ、特に段 差のある現場での作業にはシートの弾力性が適して効果を高める。又、このシー トは、使用頻度により摩滅消耗するので適時これを交換する必要があり、その方 法もボールトの取り外しにより簡単に交換可能である。

【００１６】

【考案品を刈払機に装着方法】

図６の刈払機中１の位置に装着してある上記

【０００２】の扇形の既製安全カ バーを取り外し、次いで同図の歯車室部分を取り外し刈払機主柱先端部より本考 案品図１のダルマ形の切除部分即ち組み立てた図５の１の穴を通し図６の１の部 位（主柱先端部＝歯車室＝より約１１ｃｍ）で止め、同時に図４の金属板を刈払 機の主柱の下側より挟み、結局図３の４と５、図４の４と５を刈払機の主柱を挟 みＦＥボールトとナットにより狭窄、締めつける。最後に、上記取り外した歯車 室部分を元の位置に装着固定して完成する。

【００１７】

【考案の効果】

本考案は、上記のとおり構造されてて、次に記載する効果を生ずる。

【００１８】 本考案の材質は航空機に使用されているジュラルミンであるため軽量硬質であ ること、形状、規模、取付角度位置など試作実験の繰返えしを経て改善し、その 結果本考案品が最適として完成したものである。これにより自動刈払（ナイロン コード式）機の草刈作業が安全かつ能率的な効果を生ずる。

【図面の簡単な説明】

【図１】安全カバーの平面図である。

【図２】泥除けシートを装着する部分の取付金属板の平
面図である。

【図３】矢印形で、安全カバーの斜度調整部並びに安全
カバーを刈払機本体に接着固定する部分の平面並びに断
面図である。

【図４】上記図３の安全カバーの刈払機本体との接着固
定部分の下側から受け止め主柱を挟んで締め付ける金属
の平面並びに断面図である。

【図５】考案にかかる、安全カバーの全体図である。

【図６】ナイロン式自動刈払機の全体図並びに本考案品
の装着部位を示す図である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 略四角形の平板状であって、（図５）こ
   れをナイロンコード方式による自動刈払機に装着するこ
   とにより、作動中刈払った雑草片や土砂が作業者に飛散
   直撃する危険を防止する安全装置である。