JPH0660103B2 - Udpgによる腫瘍の治療用組成物 - Google Patents

Udpgによる腫瘍の治療用組成物

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JPH0660103B2
JPH0660103B2 JP61500288A JP50028885A JPH0660103B2 JP H0660103 B2 JPH0660103 B2 JP H0660103B2 JP 61500288 A JP61500288 A JP 61500288A JP 50028885 A JP50028885 A JP 50028885A JP H0660103 B2 JPH0660103 B2 JP H0660103B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本出願は1984年12月20日に出願された同時係属中のアメ
リカ特許出願第683,873号の一部継続出願である。
本発明はウリジン−ジホスホグルコース(UDPG)及
びUDPGと他の抗腫瘍剤の併用による癌の治療方法に
関する。
背景技術 UDPGの組成物は以前より公知である。イタリーでは
20年間使用されていた。その合成方法が記載されてい
る。ベルグマイヤーらに発行されたアメリカ特許第3,78
7,392号にはUMP(U−5′−MP)からのUDPG
の合成が記載されている。この方法はジシクロヘキシル
カーボジイミド(DCC)を用いてUMPをエステル化
してUDPGを得る化学的方法である。ベルグマイヤー
らによるUDPGの他の化学的合成法はアメリカ特許第
3,803,125号に示され,そこではUDPG(実施例4〜
6)はU−5′−MPアミデートエステル化合物から得
られている。
杉森らのアメリカ特許第3,725,201号にはU−5′−M
P及びグルコースから酵母の作用によりUDPGを得る
方法が記載されている(第2欄下〜第3欄上)。中山ら
のアメリカ特許第3,717,547号にはオロツト酸又はウラ
シルからのUDPGの微生物による発酵合成法が記載さ
れている。
5−ホスホリボシルビロりん酸(PRPP)はプリン、
ピリミジンヌクレオチド、その他重要な化合物の合成に
おける必須の代謝中間物である。PRPPの細胞内レベ
ルの摂動はある種の代謝疾患の起源に関連があると見い
出されている〔Balis,M.E.,(1976) Adv.Clin.
Chem.18:213; Kelley,W.N.,(1974)A.Meis
ter, ed.14:1〕。数種の代謝拮抗物質の抑制作用
はPRPPとの反応を必要とし、治療的効力は通常のホ
スト組織(host tissue)に対する標的細胞におけるPR
PPのレベルに依存する〔樋口,T.,ら (1976)Canc
er Res.36:3779;Danks,M.K.ら (1979)Biochem.
Pharmacol.28 :2733〕。上記樋口らはPRPPの抗発癌性プ
リン薬剤6−MPをIMPに変換する適用性を示してい
る。
勝沼のアメリカ特許第4,297,347号はマウスにおける白
血病に対する3′−ポリホスフエートピリミジンヌクレ
オシド活性を記している。西野らのアメリカ特許第4,14
1,972号はマウスにおける抗白血病活性を有するプリン
ヌクレオシドの5′及び3′(2′)混合ホスフエート
について記載する。
Biochem.Pharm.31:1509(1982)においてArdalanらはあ
る種の側のL−グルタミン拮抗薬−DON、アザセリン
及びAT−125〔6−ジアゾ−5−オキソ−L−ノルロ
イシシ(DON)〕を与えられた抱腫瘍動物のPRPP
レベルの増加を記載する。また5−FUはメトトレキセ
ート(P1513)との併用で活性があり、従つてDON、
及びAT−125は5−FUとの併用においてメトトレキ
セートの代りに使用でき、PRPPプールを増加させ、
5−RUをヌクレオチドに指向させることができる。
PRPPはATPとリボース−5−ホスフエート(R−
5−P)の酵素PRPPシンセターゼの接触下における
相互作用により形成される。R−5−Pはペントース
ホスフエート シヤントによるグルコース代謝に関連を
有する。糖原貯蔵症Type Iに見られるように、グルコ
ース代謝における変化は疾患細胞におけるPRPPレベ
ルを増加することが見い出されている〔Kelley,W.
N.ら (1974)上記〕。メチレンブルーは酸化的ペント
ースホスフエート経路を刺激し、同時にひな(chick)の
肝臓スライスにおけるPRPPの有効性を増大させる
〔Lipstein,B.ら (1984) Biochim.Biophys.Acta.5
21:45〕。これらの発見はR−5−P濃度が細胞内PR
PP合成に対して飽和でなく、PRPPの有効性はプリ
ン合成に直接関係があることを示唆している。
UDPGは肝臓中でのグリコーゲン合成に関連を有する
肝臓内のビリルビン代謝に多重影響を有することは公知
である〔Casciarri, I ら (1977) Accademia Medi
ca Lombarda 32:223〕。これらの相互作用の正確な機
構は明確ではないが、UDPGは炭水化物代謝活性のあ
るものを含む種々の酵素の誘導(induction)に関連があ
ると考えられている〔Okolicsanyi, L. ら (197
3) Enzyme 14:366〕。PRPPは中間の代謝において
必須の役割を果たす。それはプリン及びピリミジン生合
成及び循環経路で必要である。PRPPは細胞中におい
て、ATPとリボース−5−ホスフエートのPRPPシ
ンセターゼの接触下の反応により形成される。細胞中の
PRPPのレベルの摂動は糖原貯蔵症Type Iを含む多
くの厳しい代謝障害に関連していることが見い出されて
いる〔Balis, M.E., (1976) Adv.Clin.Chem.1
8:213;Kelley, W.N. (1974)A.Meister, ed.1
4:1〕。
要約 本発明はウリジンジホスホグルコース(UDPG)が例
えば腫瘍細胞のような特定の細胞において、細胞膜に対
する作用又は細胞質への合体により、PRPP有効性に
影響を及ぼすことを定めている。この影響の治療的ポテ
ンシヤルが示されている。
図面の簡単な説明 第1図はUDPGの肝臓細胞への移送を示す。
記述 第1図は10,30及び40分での肝臓細胞中へのH−UD
PGのプロツトを示す。
UDPGの注入:Balb/C、CD、CRFの種々の系
のマウスをプリナ(Purina)食餌及び水道水で飼育し、腫
瘍を移植したものと、そうでないものに、既述のように
UDPGのホスフエート緩衝サリーン溶液を0.8mg/日
の一定の割合で5日間腹腔内投与した〔Yip, L.
C.ら (1984) Biochem.Pharmacol.29:2888〕。8m
Mと80mMの2種類のUDPGの濃度が用いられ、対
照マウスには緩衝撃サリーン溶液のみが投与された。
5日間の注入の後、マウスを殺し、その組織を切除し冷
PBS溶液(組織1g当たり1.5ml)中で均質化してP
RPPを抽出した。ホモジネートを48,000Xgで10分間
遠心分離した。上澄液についてPRPP及び酵素活性を
分析した。10mMトリスバツフアー(pH7.4)、0.125
Mシヨ糖、1mM DTT及び2%トリトンの溶液中に
ペレツトを再び懸濁した。2番目の抽出上澄液を膜結合
PRPPシンセターゼの分析に用いた。
脾細胞及び肝細胞の単離:器官を細かい茶ストレーナー
上で鉗子により静かに引き裂き、効果器を有し又は有し
ない、0.1Mのりん酸カリウム緩衝ph7.4を含有するP
BS又は最低必須培地(MEM)中に入れる。細胞を37
℃で30分間培養し、凍結及び融解を3回行つてPBS中
に溶解する前にPBSで1回洗浄する。上澄液のPRP
Pを分析した。
PRPP濃度の測定:PRPPはオロテートホスホリボ
シルトランスフアラーゼの存在下、14C−オロツト酸
とPRPPを反応させ、続いてOMPデカルボキシラー
ゼによる接触下14COの放出を行うことにより測定
される〔Tax W.J.M.ら (1977) Clin.Chim.Act
a.78:209〕。反応混合物(100μl)中には、0.1Mト
リス−HCl(pH7.4)25μl、酵素ミツクス(シグ
マ、セントルイス、MO.トリスバツフアー中に2〜3
単位/mlを含有)25μl、0.5mM 14C−カルボキ
シル オロツト酸(5mCiミリモル)25μl、40mM
MgCl溶液25μl及び清澄な組織ホモジネート25
μlが含まれている。反応混合物を含有した試験管は血
清キヤツプでシールされ、その1つ1つはプロトゾル(p
rotosol、ニユーイングランド、ニユークリア、ボスト
ン マサチユーセツツ)の200μlを含有するプラスチツ
ク ウエル(well)(コンテス ヴイーンランド、ニユー
ジヤージー)を有している。チユーブは氷浴中に入れら
れる前に37℃で10分間培養され、血清キヤツプを通して
10%TCAの0.25mlを注入する。チユーブを37℃の水浴
に戻し1時間培養する。この時間の最後にチユーブのキ
ヤツプをはずし、ウエルの外側にきれいに拭き、つるし
ているウエルをカツトする。ウエルをシンチレーシヨン
バイアル中に入れ、計量カクテル10mlを添加する。バイ
アルを厳しく振とうし、その放射能を測定した。
酵素の分析:PRPPシンセターゼを既述のように分析
した〔Yip, L.C.ら (1980) AM.J.Physio
l.239:G266〕。分析は14C−アデニンを用いたPR
PP分析とARPTaseをカツプリングしてシンセター
ゼ反応(ATPとR−5−Pの存在下)により14C−
AMPを形成することに基づいて行われた。
プロテイン測定:プロテイン濃度をLowryらの方法によ
り測定した〔Lowry, O.H.ら (1951) Biol,Chem.
193:265〕。
アデニン合体の研究:Balb/C系マウスの脾細胞及び肝
細胞を37℃で0.1MのKPB(pH7.4)、0.5mMの14
C−アデニン(比活性5Ci/モル)を加え、更に10m
MのUDPGを加え又は加えないMEM中で培養した。
30分間培養後、細胞をPBSで1回洗浄し、次いで凍結
と融解を3回繰り返してPBS中に溶解した。このよう
にして得られた14C−ヌクレオチドをDEAE−セル
ロースペーパーを用いたクロマトグラフイーで分析し、
その後、その放射能を分析した。 H−UDPG合体の研究:マウスの肝細胞を37℃で0.
21mMのH−UDPGを加えたMEM中で培養した。3
0分後、細胞をジベンジルアミン1.0mlの上に層状に入
れ、4°で直ちに遠心分離して細胞を培地から分離し
た。細胞を0.2mlのKPB(pH7.4)中に厳しく撹拌し
て溶解した。溶液を30,000xgで15分間遠心分離し、上澄
液0.1mlに25μlの10%TCAを添加した。最初のペレ
ツト(細胞膜を含む)を10mMのトリス(pH7.4)バツ
フアー中の2%トリトンに溶解し、デプロテイン化し
た。溶解膜及び細胞質はPXS−102 SAXカラムを
用いたHPLCにより、0.007M KHPO〜0.25
M KHPO, 0.5M KCl(pH4.5)の直線
勾配でH−含有成分を分析した。流速は0.8ml/分で
留分は各々0.4mlであつた。UV吸収及び放射能プロフ
イールを公知の標準物質の値と比較した。留分の放射能
を液体シンチレーシヨン測定法により測定した。
以下に実施例を挙げるが、これらは単なる例示であり何
らこれらに限定されるものではない。
実施例1−Balb/cマウスの肝臓及脾臓におけるUDP
G処理によるPRPPレベル及びPRPPシンセターゼ
の変化: 第1表はBalb/cマウスの肝臓において、UDPGによ
る処理によりPRPPの量が増加することを示す。1日
当り、2mg/mlのUDPGを0.5ml注射する低いUDP
G濃度では、肝臓PRPPは僅か13%しか増加しなかつ
た。連続注入による少し高い投与レベルでは、PRPP
レベルの3.3倍の増加が観察された。予期に反して、U
DPG濃度を10倍にしても、僅か19%のPRPPレベル
の増加が見られただけであつた。肝臓PRPPシンセタ
ーゼ活性における変化は、その反応生成物に観察された
変化と十分には対応しなかつた。UDPGの低投与量の
処置における酵素活性の30〜37%の増加は、UDPGを
高濃度で用いたときに消失した。マウスの脾臓はUDP
G効果に対してより感応性ではなかつた。UDPGの低
濃度ではPRPP及びシンセターゼレベル共に何の変化
もなかつた。80mMの注入により、サイトソルにおいて
PRPP及びシンセターゼに僅かな(約30%)増加が見
られた。UDPGは反応混合物に10mM以下の濃度で添
加された場合には、PRPPシンセターゼ活性には何の
影響も及ぼさないことが判明した。
実施例2−脾細胞のPRPPレベルに対するUDPG及
びG−6−Pの効果: 種々の量のUDPG又はG−6−Pを含む培地において
培養された脾細胞の細胞内PRPPレベルの増加につい
て観察した(第2表)。しかし、G−6−Pの効果は5.
5mMの濃度以下では明白でなく、一方UDPGの効果は
0.7mMで最大であつた。G−6−Pの効果は22mMまで
濃度に比例して増加するが、UDPGの最大濃度(14.4
mM)の際にUDPGの効果は減少しはじめるようであ
る。
実施例3−担癌マウスに対するUDPGの効果: 乳癌担持DCマウス及び結腸腫瘍を移植したCRFマ
ウスにUDPGを5日間注入した。処置の終りに、腫瘍
を切除し、その重量及びPRPP並びにPRPPシンセ
ターゼのレベルを測定した。ある組の実験では乳癌の腫
瘍の平均サイズは対照の50%であつた。僅か5日間の処
置後に測定されたので、減少は統計的に重要ではない。
しかし、PRPPの腫瘍レベルの減少は、ホストマウス
における実質上変化のないレベルと比較すると(第3
表)、この効果は特異性を示唆するものである。同様の
実験(第4表)において、他の2種の増殖組織、骨髄及
び腸粘膜のPRPPレベルが分析された。結腸及び骨髄
細胞において減少が認められたが、それは腫瘍で観察さ
れたものより遥かに少なかつた。小腸が認められた低い
値は、この組織で見い出された極めて高いホスフアター
ゼレベルと関係があると思われる。実施例4−14C−
アデニンの脾細胞への試験管内での合体に関する研究: アデニンの単離脾細胞への合体は培地にUDPG10mM
存在させることにより促進された(第5表)。この結果
は第2表のUDPGがPRPPレベルを増大するという
観察と一致する。PRPPはアグルコンのホスホリボシ
ル化によるプリン塩基の貯留に関係を有する〔Wohlhuet
er, R.M.ら (1982) J.B.C.257:269
1〕。
実施例5−UDPGの肝細胞への試験管内での合体に関
する研究: トリチウム化されたUDPGの肝細胞への
移動に関する研究が10,30及び40分の3つの時間で行わ
れた。細胞は数種の生化学パラメーター及び生体色素排
除によつて生存可能な条件下で単一細胞サスペンシヨン
として調製された。第1図のプロツトはUDPGのグル
コース成分から誘導された3種の化合物の各々における
マテリアル(material)の留分を示す。
図により明らかなように、30分で最大を示す完全なUD
PGの摂取が見られる。40分までに細胞はこの培地で死
滅しはじめ、UDPGは損傷する。30分でラベルの約1
/6はUDPGである。従つてUDPGの大部分が無傷
な細胞に入ることが明らかである。データは更に初期生
成物がグルコースホスフエートであり、これはグルコー
スに脱ホスホリレート化されることを示す。
UDPGは細胞内に入るまでは損傷しないことは、その
完全な存在からのみならず、損傷生成物がUDPGと同
じ代謝応答を起こさないことから明らかである。
その他の研究から細胞膜中にいくつかの完全なUDPG
が存在することが明らかである。このことはUDPGの
肝細胞への移行に対する活性移送メカニズムのあること
を示唆している。
これまでの結果より、動物組織におけるPRPPの細胞
内レベルはUDPGの細胞外の存在により大きく影響を
受けることが判る。UDPGによるPRPPレベルの変
化は投与量と直線的に比例していない。生体内で高い濃
度のUDPGが使用されたとき、最大の値に達するが、
それ以上の濃度ではネガテイブな影響が表われる。UD
PGにより誘起されるPRPPの変化は組織特異性であ
り、マウスの肝臓は脾臓よりもより感受性であつた。こ
の後者の特異性はUDPGの治療的有利な効果に十分関
連を有している。
細胞膜のUDPGへの浸透性に関するデータによれば、
かなりの量(約20%)のUDPGは、それがたとえ極性
の強い化合物であるにも拘らず、容易に変化せずに膜を
透過する。しかし、培地に添加されたUDPGの大部分
はグルコースホスフエートとして細胞中に見い出され、
このことは細胞透過後に膜に結合したUDPGホスフア
ターゼによる開裂を示している。事実、細胞に入つた全
てのUDPGはグルコースホスフエート及びグルコース
に分解している。試験管内の研究によれば、G−6−P
は活性フオームではなく、数種のテストからウリジンは
UDPGで見られたような変化を導かないことが判明し
た〔Bossa,R.ら (1975) Biochem.:531;Pinell
i,A.ら (1976) Biochem.Pharm.25:623;Pinelli,
A.ら (1981) I N:Alcuni Aspetti Fisiopatoli
eis Diagnostici e Terapeutici in Epatologia Pacini
Ced. P.121〜128〕。以上より最も考えられる活性
メカニズムは膜を通してである。細胞代謝におけるUD
PGの影響は酵素誘導に限定されるとは思われない。他
の報告によれば、UDPGは酵素誘導を妨げる条件下で
効果を発揮する〔Chiesara,E.ら (1980) Rivista
di Farmacologia e Terapia XI,103〜111〕。
PRPPは多くの代謝経路に関係しているため、細胞内
PRPPレベルの変化はしばしばシンセターゼにおける
明らかな変化を伴わない。PRPPシンセターゼは多く
の点で自己制御型酵素であるとされてきた〔Becker,
M.A.ら (1977) J.Biol.Chem.252:3911〕。そ
の活性は更に分子凝集体の凝集又は分離によりコントロ
ールされる〔Becker,M.A.ら (1977) J.Biol.C
hem.252:3911,Yip,L.C.ら (1978) Biochem.17
3286〕。この現象はここで示したいくつかの観察を説明
し、またUDPG又はPRPPレベルの効果が酵素の追
加合成の誘導によるのではなく、酵素の立体配座の変化
及びシンセターゼの異なる触媒作用における表現による
ものと考えられることを示唆している。使用した分析条
件下では、これらの相異はマスクされていることがあり
得る。この合理性の線は脾細胞のUDPG含有培地での
培養に見られるPRPPの急激な増加と一致している。
グルコース−6−ホスフエートは容易に細胞内的にリボ
ース−5−ホスフエートに変換され、従つてPRPPの
生産を活性化する。しかし、G−6−PとUDPGの培
養において我々が観察した異なる効果は、UDPGの作
用は単にその細胞内グルコース濃度の増加に起因するも
のではないことを示している。
正常な細胞におけるUDPGの効果に対して、腫瘍細胞
においてUDPG濃度を減少させることが観察された。
腫瘍細胞では、唯ひとつの非常に高いUDPG濃度が研
究されただけであるから、逆の効果が肝臓及び脾臓で認
められたように腫瘍の特定の感受性に起因するものか、
或いは腫瘍細胞膜の性質に起因するものか断言すること
は困難である。しかしながら、他の急速に増殖する組織
も、やはり少なからず影響を受ける。他の報告によれ
ば、腫瘍及び腸におけるPRPPプールサイズの異なる
変化が示されている〔Ardalan,B.ら (1982) Bioche
m.Pharmacol.31:1509〕。これらの観察及び乳房腫瘍の
重量がUDPGに僅か5日曝露しただけで実際に減少し
た事実から、プリン及びピリミジン合成における特にP
RPP使用過程のインヒビターと相まつて、治療剤とし
てのUDPGが示唆される。
以上のように本発明はUDPG単独の使用又は好ましく
は公知の抗癌剤との組合せにおける使用を目的とし、好
ましくはプリン及びピリミジンプールを消耗させる化合
物との組合せにより哺乳動物の腫瘍を治療することを目
的とする。特に人間において治療される腫瘍の種類とし
ては、肺、結腸、直腸、胸、前立腺、卵巣、頭及び首、
骨、すい臓、肝臓、腎臓、胃、膀胱及び生殖器の腫瘍、
メラノーマ、軟組織肉腫、リンパ腫及び白血病などが挙
げられる。
UDPGは単独で又は他の抗癌剤と併用して、単一又は
複数投与で、非経口的(I.V.又はI.M.)経路で
投与可能である。通常の製剤で、UDPGは経口的に投
与された場合、胃で損傷を受ける傾向がある。特別の製
剤ではUDPGの分解は防がれ、この場合には経口ルー
トで投与可能である。
UDPGの投与量は1日当り、患者の体重1kgに対し
て、約1〜300mg、好ましくは約50〜200mg、更に好まし
くは約100mgである。UDPGの1日当り、体重1kg当
り100〜300mgというような高い投与レベルは通常連続注
入により行われる。PRPP合成自体の阻害は腫瘍に対
して有害と考えられるので、UDPGは腫瘍を抑制する
ため単独で投与され得る。しかしながら、プリン合成、
ピリミジン合成又はグルタミン代謝のインヒビターであ
る抗腫瘍化合物と共にUDPG投与するのが最も好まし
い。これらの他の抗腫瘍剤はUDPGと併用して、又は
UDPGと連続する投与形態で投与され得る。
プリン合成インヒビターは一般に葉酸拮抗薬、特にメト
トレキセートである。メトトレキセート又は他の葉酸拮
抗薬は公知の量で、公知の投与方法により投与され、例
えばIV投与で1週間に1回、単一の週投与当り4〜40
0mg/kg、又は相当する1日当りの量で投与される。通
常、投与は血清のメトトレキセートレベルを追跡するこ
とによりモニターされる。メトトレキセートが腫瘍の治
療において投与された場合、レスキユーテクニツクを用
いるのが公知であり、このようなテクニツクはUDPG
とメトトレキセートが共に投与された場合に用いられ
る。レスキユー剤としては好ましくはチミジン(患者の
体表面1m当り、24時間当り、例えば1gの量で投与
される)、セリン(100〜300mg/dayを分割投与)及び
プリン(例えばヒポキサンチンを約300〜1500mg/dayで
分割投与、アロプリノールを200〜400mg/dayで分割投
与)並びに他の公知のレスキユー剤が使用できる。
グルタミン代謝のインヒビターも、グルタミンがプリン
にとつてプリカーサーであるため、プリン合成をブロツ
クできることは公知である。グルタミン代謝はアザセリ
ン、5−ジアゾ−5−オキソ−L−ノルロイシン(DO
N)及び他の化合物により抑制され、これらのグルタミ
ン合成インヒビターはUDPGと共に投与される。グル
タミン合成インヒビターは公知の投与方法、公知の投与
量、例えばDONについては5〜15mg/kg/dayで2〜1
0日間、単独で又はUDPGに引続く投与方法で投与さ
れる。一般にグルタミン合成インヒビターによるレスキ
ユーテクニツクを使用するのが好適であり、上記したプ
リンレスキユー剤で行うのが好ましい。
ピリミジン合成インヒビターとしてはN−(ホスホンア
セチル)−L−アスパルテート(PALA)のようなア
スパルテートトランスカルバミラーゼ、ピラザフリンの
ようなオロチジレートデカルボキシラーゼ、或いはもし
入手可能であればジハイドロオロターゼ及びガラクトサ
ミンのような入手可能な細胞様ピリミジンプールの一般
消耗剤を挙げることができる。ピリミジン合成インヒビ
ターもプリン合成のそれと同様に、一般にレスキユーテ
クニツクと共に用いられ、レスキユー剤としてウラシ
ル、シトシンが例示される。レスキユー剤及びピリミジ
ン合成インヒビターは公知の投与方法、公知の投与量で
投与される。例えばPALAピリミジン合成インヒビタ
ーは0.25〜5g/m/dayの量で注射され、ピラザフ
リンは1〜300mg/mの単一投与量でI.V.投与又
は250mg/dayで1〜6日、注入され、シトシンレスキユ
ー剤は5〜100mg/kg/dayで注入され、ウラシルは約3
〜50mg/kg/dayで注入される。
上記より明らかなように、抗癌患者にUDPGを投与す
ると腫瘍細胞中のPRPPレベルが減少する。同時に、
UDPGは正常細胞中のPRPPレベルを維持又は増大
し、その結果UDPGを用いることにより、正常細胞に
対抗して腫瘍細胞を特異的に治療することができる。U
DPGの高投与量での長期の治療により腫瘍の平均サイ
ズを減少できる。UDPGによる試験動物の治療により
腫瘍の重量が減少したことは、治療動物の寿命の延長を
示唆し、このことは腫瘍患者の寿命も延長されることを
示唆する。
UDPGの2つの作用、即ち腫瘍細胞中のPRPPレベ
ルを下げ、非腫瘍の正常細胞中のPRPPレベルを増大
もしくは少なくとも維持する作用は、たとえこれらの正
常細胞が損傷を受けるとしても、相当の治療効果であ
る。このUDPGの2重挙動は同時に腫瘍患者の正常細
胞に対して保護的影響を及ぼすとしても、腫瘍細胞の代
謝拮抗物質及び/又は他の抗腫瘍剤の作用に対する感受
性に有利に働く。UDPGにより引き起こされる腫瘍細
胞におけるPRPPの選択的低下は、これらの腫瘍細胞
を抗腫瘍剤に対してより近づけることになり、一方同時
に他の細胞を同じ抗腫瘍剤の作用から保護することにな
る。
治療的見地から明らかなように、上記結果は抗腫瘍治療
に有効であるのみならず、併用投与される抗腫瘍剤の累
積投与量の低減にも有効である。従つて本発明の効果は
下記の様である。
a.種々の投与量におけるUDPGの直接的抗腫瘍効
果。
b.UDPGと併用投与におけるより有効な公知の抗腫
瘍剤の効果。
c.UDPGと併用投与における公知の抗種瘍剤の副作
用の低減。
d.UDPGと併用投与における公知の抗種瘍剤の改善
された許容度並びに毒性の顕著な低減。
従来UDPGは慢性又は急性の肝炎、高ビリルビン血症
の治療、肝の解毒プロセスの補佐約として使用されてき
た。投与は非経口ルート(I.V.又はI.M.)で行
われ、1日の投与量は50〜300〜500mgの範囲であつた。
従つて従来のUDPGは一般に低い1日の投与量のレベ
ルで使用されていたが、本発明の腫瘍の治療ではUDP
Gを好ましくは1日当り少なくとも2000mgの量で投与す
る。また勿論従来の肝疾患を治療するためのUDPGの
使用においては、プリン合成、ピリミジン合成もしくは
グルタミン代謝のインヒビターは投与されなかつた。更
に従来の肝疾患を治療するためのUDPGの使用におい
ては、経口ルートによる投与は行われなかつた。このよ
うに治療方法に加えて、本発明は腫瘍の治療に用いられ
る重要な新規な医薬組成物を提供する。
上記に述べた、これまでに得られた試験データに基づけ
ば、本発明の最良の態様はUDPGを約100mg/kg/day
で使用し、メトトレキセートの投与を併用し、更にチミ
ジン、セリン及びプリンを用いたプリン合成レスキユー
テクニツクを行うことにある。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】抗腫瘍有効量のUDPG及びその薬理学的
    に許容される担体を含有し、UDPGを2000mg/day以
    上の量で非経口投与に適した形態の腫瘍治療用組成物。
JP61500288A 1984-12-20 1985-12-17 Udpgによる腫瘍の治療用組成物 Expired - Lifetime JPH0660103B2 (ja)

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DK379886A (da) 1986-08-08
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