JPH0659830U - カメラのモード設定装置 - Google Patents

カメラのモード設定装置

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JPH0659830U
JPH0659830U JP078950U JP7895092U JPH0659830U JP H0659830 U JPH0659830 U JP H0659830U JP 078950 U JP078950 U JP 078950U JP 7895092 U JP7895092 U JP 7895092U JP H0659830 U JPH0659830 U JP H0659830U
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忠幸 桐ヶ谷
秀明 辻
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旭光学工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 機能設定モードにおいて機能の設定・変更が
可能なカメラにおいて、データを更新するかどうかを容
易に区別することができる、カメラのモード設定装置の
提供。 【構成】 所定の設定項目からなるカメラの機能の設定
項目のデータを変更可能な設定値変更モードで動作可能
なカメラにおいて、前記設定項目のデータを変更するデ
ータ変更手段と、所定の操作部材を有し、前記設定値変
更モードにおいて前記所定の操作部材が操作された時に
限り、変更されたデータに基づいて前記設定項目のデー
タを更新するデータ更新手段と、を有する構成となって
いる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、通常の撮影モードおよびカメラの機能の設定項目毎のデータを設定 する機能設定モードで動作可能なカメラの、モード設定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、カメラには種々の機能、例えばISO感度の変更や、合焦時の電子ブザ ー音などの特殊な機能、が搭載されるようになってきている。 従来このような機能の設定には、機能毎に専用の操作釦等が設けられており、 必要に応じて操作釦により機能の設定・変更を行なっていた。しかし、専用の操 作釦を設ける従来の構成では、機能が増えるに連れて操作釦の数を増やす必要が あり、その数には限りがある。さらに、釦が増えるために、コストアップとなる とともに、カメラの操作性が悪くなり、誤操作の増加にもつながるという問題が あった。
【0003】 また、モード切り替えスイッチなどを設けて、カメラの動作モードを通常の撮 影モードから機能設定のためのモードに切り替えて、設定項目と項目毎のデータ を選択・変更することにより複数の機能設定値の変更を行なうように構成された ものもある。そのような装置においては、一旦変更されたデータがそのまま設定 値として確定してしまうと、設定をやり直すことができず、極めて操作性が悪く なる。また、変更されたデータに基づいて設定値を更新する場合と、変更された データをキャンセルし設定値を更新しない場合とが明確に区別できないと、更新 されているはずのデータが更新されないままに設定処理を終了してしまう可能性 がある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
上記の事情に鑑み、本考案は、機能設定モードにおいて機能の設定・変更が可 能なカメラにおいて、データを更新するかどうかを容易に区別することができる 、カメラのモード設定装置の提供を目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本考案のカメラのモード設定装置は、所定の設定項 目からなるカメラの機能の設定項目のデータを変更可能な設定値変更モードで動 作可能なカメラにおいて、前記設定項目のデータを変更するデータ変更手段と、 所定の操作部材を有し、前記設定値変更モードにおいて前記所定の操作部材が操 作された時に限り、変更されたデータに基づいて前記設定項目のデータを更新す るデータ更新手段と、を有する構成となっている。
【0006】
【実施例】
以下、この考案に係るカメラの一実施例の構成を、添付図面を参照して詳細に 説明する。 『全体構成』 図1乃至図3は、この一実施例が適用される自動焦点(AF)一眼レフレック スカメラのカメラボディ10の構成を示す正面図、上面図、及び、背面図である 。図1に示す様に、このカメラボディ10の正面には、撮影レンズ12(図11 に概略示されている。)が交換可能(即ち、着脱自在)に装着されるレンズマウ ント部14が形成されている。この撮影レンズ12は、この一実施例においては 、パワーズームレンズから構成され、例えば、焦点距離が28mm乃至80mm の間で、内蔵したズームモータ(図示せず)を介して任意に変更可能に設定され ている。
【0007】 『撮影レンズ』 この撮影レンズ12は、カメラボディ10への装着状態において、レンズマウ ント部14にロックされており、レンズマウント部14の向かって左側に配設さ れたレンズロック釦16を押し込む事により、そのロック状態を解除され、レン ズマウント部14からの取り外しが許容される様に構成されている。ここで、カ メラボディ10に撮影レンズ12が装着された状態で、レンズマウント部14の 表面(前面)に配設された接続端子群18と、撮影レンズ12の後面に配設され た接続端子群(図示せず)とが互いに接触する事により、図11に示す様に、カ メラボディ10に内蔵されたボディ側CPU20と撮影レンズ12に内蔵された レンズ側CPU22とが互いに通信可能に接続される事になる。
【0008】 『フォーカスモード切り替え釦』 一方、レンズマウント部14の向かって右側には、ピントを手動で合わせるマ ニュアルフォーカス(MF)モードかピントを自動的に合わせる自動合焦(AF )モードを切り換え設定する為のフォーカスモード切り換え釦24が略上下方向 に沿ってスライド自在に配設されている。図1に示す様に、このフォーカスモー ド切り換え釦24に刻印された「−」マークをカメラボディ10に刻印されたA Fマークに合わせる事により、AFモードが、また、MFマークに合わせる事に よりMFモードが、夫々切り換え設定される
【0009】 『シャッタ釦、アップ/ダウンレバー、Tv/Av釦』 また、図1及び図2に示す様に、カメラボディ10の上面の向かって左側には 、最も前方に張り出した位置に、シャッタ釦26が押し込み自在に配設されてい る。このシャッタ釦の直後方に隣接した位置に、指定された可変データをアップ /ダウンさせる為のアップ/ダウンレバー28が、撮影レンズ12の光軸に略平 行な軸線回りに(即ち、カメラボディ10の略前後方向に沿って延出する軸線回 りに)回動自在に配設されている。更に、このアップ/ダウンレバー28の直後 方に隣接した位置に、クリア釦としても機能するTv/Av釦30が押し込み自 在に配設されている。ここで、Tv/Av釦30は、後述するメイン釦38がO N位置にもたらされる事により設定されるフルスペックモードにおけるオート露 出モード(A)及びマニュアル露出モード(M)において、これを押す毎に、シ ャッタ速度優先モードまたは絞り優先モードが順次切り換え設定される。
【0010】 尚、この一実施例においては、共に押し込み自在になされたシャッタ釦及びT v/Av釦30の間に、カメラボディ10を撮影姿勢に保持した状態で横方向に 移動自在となるアップ/ダウンレバー28が介設されていることになる。ここで 、これらシャッタ釦、アップ/ダウンレバー28、及び、Tv/Av釦30は、 カメラボディ10の右側部(図1及び図2において、向かって左側部)を握った 撮影者の右手の人差し指により操作可能な位置に配設されている。即ち、シャッ タ釦とTv/Av釦30とは、共に右手人差し指により押し込み操作される事と なり、誤操作の発生する虞があるが、この一実施例においては、両者の間に、左 右方向にのみ操作される(換言すれば、押し込み操作される事のない)アップ/ ダウンレバー28が介設されているので、撮影者はこのアップ/ダウンレバー2 8を人差し指で押し込み方向に触れた状態で、これよりも前方にある釦をシャッ タ釦と、また、これよりも後方にある釦をTv/Av釦30と夫々確実に認識す ることが出来、押し間違え等の誤操作を確実に防止することが出来る事になる。
【0011】 『メイン釦』 このカメラボディ10の上面の中央寄りの前方部分内には、内蔵フラッシュ( 図示せず)がポップアップ釦32を押し込む事により上方にポップアップ可能に 配設されている。また、図2に示す様に、このカメラボディ10の上面の中央寄 りの後方部分上には、撮影に必要となる種々の情報を表示する為の外部表示LC Dパネル34が外部から視認可能に配設されている。この外部表示LCDパネル 34の向かって左側には、メイン釦36が前後方向に沿ってスライド可能に配設 されている。このメイン釦36はOFF位置−ON位置−PICT位置との間で スライド移動され、後述するメインスイッチ110がOFF位置でオフされ、O N位置またはPICT位置でオンされる様に設定されている。
【0012】 ここで、このメイン釦36がON位置にもたらされる事により、ノーマルプロ グラムモード(P)、オート露出モード(A)、マニュアル露出モード(M)が 任意に選択される露出モード(フルスペックモード:FULL)が設定される。 一方、メイン釦36がPICT位置にもたらされる事により、初心者による撮影 に最適するグリーンモード、人物を撮影するに最適する人物モード、風景を撮影 するに最適する風景モード、動く被写体を撮影するに最適する動体モード、及び 、被写体を近接状態で撮影するに最適する近接モードが任意に選択される露出モ ード(ピクチャモード)が設定される。
【0013】 これら露出モードは後に詳細に夫々説明するが、この一実施例では、ピクチャ モードの夫々のモードは、絵文字(ピクチャ)により表されたシンボルを選択す る事により設定される。 尚、マニュアル露出モード(M)が設定された状態において、シャッタ速度及 び絞りは、上述したTv/Av釦30で設定された側の値を、アップ/ダウンレ バー28を回動する事により、変更することが出来る様に設定されている。。
【0014】 『ドライブ釦、モード釦』 一方、カメラボディ10の上面の向かって右側部には、向かって右側にドライ ブ釦38が、また、向かって左側にモード釦40が、夫々押し込み自在に並設さ れている。これらドライブ釦38とモード釦40とは、カメラボディ10の左側 部(図1及び図2において、向かって右側部)を握った撮影者の左手の人差し指 により各々単独に押し込み操作可能に、且つ、この人差し指により両者が同時に 押し込み操作可能な状態に配設されている。
【0015】 ここで、ドライブ釦38は、これを押し込んだ状態で、上述したアップ/ダウ ンレバー28を回動操作する事により、メイン釦36がON位置またはPICT 位置の何れにあろうとも、ドライブモードが、1枚撮影モード、多数枚撮影モー ド、セルフタイマー撮影モードの間で切り換え選択される様に設定されている。 また、モード釦40は、これを押し込んだ状態で、上述したアップ/ダウンレバ ー28を回動操作する事により、メイン釦36がON位置にある場合には、露出 モードがフルスペックモードとして規定される所のノーマルプログラムモード( P)、オート露出モード(A)、マニュアル露出モード(M)の間で順次切り換 え選択される様に設定され、また、メイン釦36がPICT位置にある場合には 、露出モードがピクチャモードとして規定される所のグリーンモード、人物モー ド、風景モード、動体モード、及び、近接モードの間で順次切り換え選択される 様に設定されている。
【0016】 更に、ドライブ釦38及びモード釦40を同時に所定時間押し込む事により、 特殊機能(PF)設定モードに移行する様に設定されている。このPF設定モー ドが設定された状態で、モード釦40を押す毎に、設定される特殊機能の内容が 順次切り換え変更される。また、このPF設定モードが設定された状態で、且つ 、「PF」が英字で表示された状態で、上述したTv/Av釦30を所定時間押 し続ける事により、このTv/Av釦30はクリア釦として機能し、詳細は後述 するが、特殊機能設定モードにおいて設定された種々のデータが全てクリアされ る様に構成されている。但し、クリア動作においては、フィルムのISO感度に 関しては、カメラボディ10内にフィルムが装填されている場合には、そのDX コードにより表示されたISO感度に、また、フィルムが装填されていない場合 には、デフォルト値としての例えば100に夫々設定される様になされている。
【0017】 また、このTv/Av釦30は、後述するプログラムシフトが実行されている 状態で、押し込み駆動される事により、シフト量をクリアするプログラムシフト クリア釦として機能し、更に、露出補正動作が実行されている状態で、押し込み 駆動される事により、露出の補正量をクリアする露出補正クリア釦として機能す る様に設定されている。
【0018】 ここで、カメラボディ10の上面の向かって左側部には、図示しない外部フラ ッシュが装着されるアクセサリーシュー42が配設されている。このアクセサリ ーシュー42は通常、カバー部材44により覆われている。
【0019】 一方、図3に示す様に、カメラボディ10の背面の上部には、ファインダ接眼 部46が配設されている。また、カメラボディ10の背面の下部は、略全面に渡 り裏蓋48により開放可能に覆われており、この裏蓋48を開放する状態で、フ ィルムの着脱が行われる。この裏蓋48には、詳細な説明は省略するが、撮影中 のフィルムに撮影年月日を任意に写し込ませる事の出来る日付データ写し込み機 構50が組み込まれている。
【0020】 『ハイパ釦』 また、このカメラボディ10の背面の右肩部には、ハイパ釦52が押し込み自 在に配設されている。このハイパ釦52は基本的には露出補正釦として機能する ものであり、通常露出モードにおけるノーマルプログラムモード(P)及びオー ト露出モード(A)が選択されている場合において、このハイパ釦52を押しつ つアップ/ダウンレバー28を回動操作する事により、カメラ側で演算した最適 露出状態を撮影者の意図のもとにプラス方向またはマイナス方向に補正すること が出来る。一方、ピクチャモードにおけるグリーンモード以外の撮影モードが設 定されている場合も、上述したと同様の操作を実行する事により、露出補正する ことが出来る。
【0021】 また、通常露出モードにおけるマニュアル露出モード(M)が設定されている 場合において、このハイパ釦52を押す事により、露出測光演算が実行され、そ の演算結果に基づき最適のシャッタ速度及び絞りが設定される。即ち、マニュア ル露出モード(M)においてハイパ釦52が押される事により、実質的にオート 露出モード(A)が設定される事になる。 尚、このハイパ釦52を押しつつアップ/ダウンレバー28を回動操作する事 により露出補正した値は、このハイパ釦52を押しつつクリア釦として機能する Tv/Av釦30を押す事により、クリアされる事になる。
【0022】 『外部表示LCDパネルの表示内容』 次に、図4乃至図6を参照して、上述した外部表示LCDパネル34の構成を 詳細に説明する。
【0023】 先ず、この外部表示LCDパネル34は、図4にその全点灯状態で示す様に、 その表示態様を設定されている。また、図5に示す様に、この外部表示LCDパ ネル34には、メイン釦36が何れの位置にあろうとも常時表示される4つの固 定表示部54a〜54dが設けられている。ここで、符号54aは、上述したグ リーンモードを表示するピクチャを実際に緑色とする為のハーフトーンを示して いる。符号54bは、これにより外部表示LCDパネル34の表示エリアを左右 2分割とする為の仕切り線を表しており、この仕切り線54bよりも左側部分に は、ピクチャモードで選択される5つの撮影モードを夫々表すピクチャと、通常 露出モードで選択される3つの撮影モードを夫々表す英字とが表示され、右側部 分には、露出状態、シャッタ速度、絞り、撮影枚数等の撮影に際して必要となる 種々の情報が表示される様に設定されている。符号54c及び54dは、左括弧 及び右括弧を夫々示しており、この括弧で括られるエリアに、バッテリ状態、フ ィルムに関する情報、及び、特殊機能設定情報等が表示される様に設定されてい る。即ち、図4に示す全点灯状態から図5に示す固定表示部54a〜54dを取 り除いた表示部が、液晶により点灯可能な表示内容となっている。尚、これら液 晶により表示される表示部は、メイン釦36が位置以外に設定された場合に点灯 状態となされる。
【0024】 詳細には、仕切り線54bよりも左側部分には、最上段から下方に向けて、グ リーンモードを示すピクチャ(スマイル顔)56a、人物モードを示すピクチャ (人物)56b、風景モードを示すピクチャ(山)56c、動体モードを示すピ クチャ(走っている人)56d、近接モードを示すピクチャ(花)56eが点灯 可能に順次配設されており、最下段には、通常露出モードで選択されるノーマル プログラムモードを示す英字P、オート露出モードを示す英字A、マニュアル露 出モードを示す英字Mが横並び状態で点灯可能に配設されている。また、各ピク チャ56a〜56eの回りには、対応するピクチャ56a〜56eが選択された ことを示す枠58a〜58eが点灯可能に夫々配設されている。
【0025】 具体的には、メイン釦36がON位置にもたらされて通常露出モードが設定さ れた場合には、仕切り線54bよりも左側部分においては、ノーマルプログラム モードを示す英字P、オート露出モードを示す英字A、マニュアル露出モードを 示す英字Mの中の選択されたモードに対応する英字のみが点灯される様に設定さ れている。一方、メイン釦36がPICT位置にもたらされてピクチャモードが 設定された場合には、仕切り線54bよりも左側部分においては、全てのピクチ ャ56a〜56eが点灯され、選択されたピクチャモードに対応する枠58a〜 58eのみが選択的に点灯される様に設定されている。
【0026】 また、仕切り線54bよりも右側部分には、中央部上縁に、等間隔で横並び状 態で、合計9個の黒丸によるグラフ58fが点灯可能に配設されている。このグ ラフ58fの直下側には、各黒丸に対応して合計9本の目盛り58gが点灯可能 に配設されている。この目盛り58gの中央の下側には、中央位置を示す三角印 58hが点灯可能に配設されている。また、この目盛り58gの左端の下側には 、マイナスマーク58iが、また、右端の下側には、プラスマーク58jが夫々 点灯可能に配設されている。ここで、マイナス方向とは、絞りの絞り込み側、ま たは、シャッタ速度の低速側を示し、プラス方向とは、絞りの開放側、または、 シャッタ速度の高速側向を示している。 ここで、上述したグラフ58fは、ピクチャモードで選択される露出モードに おけるグリーンモード以外の4つの露出モードの選択時に、アップ/ダウンレバ ー28の回動操作によってドットの点滅、点灯状態を変化させ、プログラムシフ トの方向及び量を表示する様に構成されているが、例えば、グラフ58fの両端 に「+」マーク及び「−」マークを点灯または点滅させて、グラフ58fに、シ ャッタ速度の大小変化または絞り値の大小変化を直接表示する様に構成する事も 出来る。この場合、グラフ58fの両端部のピクチャ56f、56g、56hを なくして、上述した「+」マーク及び「−」マークのみを表示する事も可能であ る。
【0027】 一方、グラフ58fの左右両端の夫々左側及び右側には、ピクチャモードにお いて、人物モード、風景モード、及び、近接モードの何れかが選択された場合に 点灯されるピクチャ56f、56gが配設されている。ここで、左方のピクチャ (人と山との両方にピントがあっている図)56fは、絞りが絞り込まれて被写 界深度が深くなって、ピントの合う範囲が広がっている状態を、また、右方のピ クチャ(人のみにピントが合って、山にピントが合っていない図)56gは、絞 りが開放されて被写界深度が浅くなり、ピントの合う範囲が狭くなっている状態 を夫々表している。
【0028】 更に、マイナスマーク58iの左側(即ち、ピクチャ56fの直下側)、及び プラスマーク58jの右側(即ち、ピクチャ56gの直下側)には、ピクチャモ ードにおいて動体モードが選択された場合に点灯されるピクチャ56h、56i が配設されている。ここで、左方のピクチャ(走っている人が流れている図)5 6hは、シャッタ速度が遅くなって、被写体が流れて写し出され易い状態を、ま た、右方のピクチャ(走っている人が流れていない図)56iは、シャッタ速度 が速くなって、被写体が停止して写し出され易い状態を夫々表している。
【0029】 また、ピクチャ56hの下側には、下方に向けて、3種類のピクチャ56j、 56k、56mが点灯可能に配設されている。ここで、これら3種類のピクチャ 56j、56k、56mは、カメラボディ10に装着された撮影レンズ12がパ ワーズームレンズである場合に、採用されるオートパワーズーム制御の異なるモ ードの設定状態を示しており、最上段のピクチャ56jは像倍率一定撮影モード が、次段のピクチャ56kはクリップ撮影モードが、また、最下段のピクチャ5 6mは露光間ズーム撮影モードが設定された状態で、夫々選択的に点灯される様 になされている。尚、これらオートパワーズーム制御の説明は、本願の要旨と関 係ないので省略する。
【0030】 また、マイナスマーク58iの下側には、下方に向けて、5種類のピクチャ5 6n、56o、56p、56q、56rが点灯可能に配設されている。ここで、 最上段のピクチャ(雷)56nはフラッシュ撮影が要求される場合に点滅され、 ポップアップ釦32が押されて内蔵フラッシュがポップアップされ、フラッシュ 撮影可能状態になった場合に点灯される様になされている。次段のピクチャ(目 )56oはフラッシュ撮影時における赤目撮影防止モードが設定された状態で点 灯される様になされている。ここで、赤目撮影防止モードが設定されると、詳細 な説明は省略するが、フラッシュ撮影に先立ち内蔵フラッシュがプレ発光して、 被写体を構成する人物の瞳孔を閉じさせる様になされている。
【0031】 更に、3段目のピクチャ(時計)56pはドライブ釦38が押し込まれてドラ イブ設定モードがセットされた状態で、アップ/ダウンレバー28を回動する事 によりセルフタイマー撮影モードが選択された場合に点灯される様に設定されて いる。また、4段目のピクチャ(四角形)56qはドライブ釦38が押し込まれ てドライブ設定モードがセットされた状態で、アップ/ダウンレバー28を回動 する事により、1枚撮影モードまたは多数枚撮影モードが選択された場合に点灯 される様に設定されている。また、最下段のピクチャ(多数枚が重ねられた状態 を示す図)56rはドライブ釦38が押し込まれてドライブ設定モードがセット された状態で、アップ/ダウンレバー28を回動する事により、多数枚撮影モー ドが選択された場合に点灯される様に設定されている。即ち、1枚撮影モードが 設定された場合には、四角形状のピクチャ56qのみが点灯され、多数枚撮影モ ードが設定された場合には、四角形状のピクチャ56qにピクチャ56rが付加 された状態で点灯される様になされている。
【0032】 一方、上述した三角マーク58hとマイナスマーク58iとの間には、学習モ ードに関するピクチャ56sが点灯可能に配設されている。このピクチャ(ノー トと鉛筆)56sは特殊機能(PF)設定モードにおいて、学習モードが設定さ れた場合に点灯される様になされている。尚、この学習モードに関しては、後に 詳細に説明する。
【0033】 また、上述した雷ピクチャ56nの右方であって、三角マーク58hの下側に は、シャッタ速度を示す英字「Tv」が点灯可能に配設されている。この英字「 Tv」の直上側には、円弧からなるバーマーク58kが点灯可能に配設されてい る。このバーマーク58kは、Tv/Av釦30の押し込みによりシャッタ優先 モードが選択された場合に点灯される様になされている。
【0034】 また、この「Tv」の下側には、絞りを示す英字「Av」が点灯可能に配設さ れている。この英字「Av」の直上側には、円弧からなるバーマーク58mが点 灯可能に配設されている。このバーマーク58mは、Tv/Av釦30の押し込 みにより絞り優先モードが選択された場合に点灯される様になされている。 尚、外部表示LCDパネル34に、「Tv」マーク及び「Av」マークの両方 を同時に表示する様に構成することが出来、また、スイッチ操作に応じて片方づ つ表示する様に構成する事も出来る。
【0035】 ここで、上述した英字「Tv」の右側には、シャッタ速度(または、ISO感 度)を示す4桁の表示部60a〜60dが点灯可能に配設されている。ここで、 左側2桁の表示部60a、60bは7セグメントから構成され、夫々「0」〜「 9」の任意の数字と英字等とを表示することが出来る様になされている。また、 右から2番目の表示部60cは6セグメントから構成され、「5」または「0」 の数字を選択的に表示することが出来る様になされている。また、右端の表示部 60dは、「0」または「”」を選択的に表示することが出来る様になされてい る。尚、「”」は、左側2桁の表示部60a、60bで表示されたシャッタ速度 の値の単位が秒である場合に点灯され、最大4桁で表示されたシャッタ速度の値 の単位が、逆数秒である場合に点灯しない様に設定されている。
【0036】 一方、上述した英字「Av」の右側には、絞り等を示す2桁の表示部60e、 60fが点灯可能に配設されている。これら2桁の表示部60e、60fは、夫 々7セグメントから構成され、「0」〜「9」の任意の数字と英字とを表示する ことが出来る様になされている。尚、両表示部60e、60fの間には、小数点 を示すドット表示部60gが点灯可能に配設されている。
【0037】 また、上述した左括弧54c及び右括弧54dで括られる領域内の左上には、 電源(バッテリ)の電力状態を示すピクチャ(乾電池)56sが点灯可能に配設 されている。このピクチャ56sは、バッテリの電力が充分である場合には内部 をフル点灯し、残留電力が僅かになった場合には内部を半点灯し、残留電力が実 質的に消滅した場合には内部を消灯される様に設定されている。
【0038】 また、この乾電池ピクチャ56sの下方には、フィルムの装填状態を示すピク チャ(パトローネ)56tが点灯可能に配設されている。このパトローネピクチ ャ56tは、フィルム未装填状態で消灯し、フィルム装填状態で点灯する様に設 定されている。
【0039】 更に、上述した左括弧54c及び右括弧54dで括られるで挟まれる領域内の 右側には、露出補正値や英字「PF」等を示す2桁の表示部60h、60iが点 灯可能に配設されている。これら2桁の表示部60h、60iは、夫々7セグメ ントから構成され、「0」〜「9」の任意の数字と英字とを表示することが出来 る様になされている。尚、両表示部60h、60iの間には、小数点を示すドッ ト表示部60jが、また、左側の表示部60hの左側には、露出補正値が負値で ある事を示すマイナス表示部60kが点灯可能に配設されている。
【0040】 『外部表示LCDパネルの構造』 次に、図6を参照して、外部表示LCDパネル34の構造を説明する。 この外部表示LCDパネル34は、上下一対の透明ガラス板34a、34bを 備え、両透明ガラス板34a、34bは、スペーサ34cを介して、所定間隙だ け離間している。このスペーサ34cで規定される間隙内に液晶34dが充填さ れている。ここで、上透明ガラス板34aの下面と、下透明ガラス板34bの上 面とには、上下一対の透明電極34e、34fが、上述したピクチャ56a〜5 6s、枠・マーク等の表示部58a〜58m、7セグメント等の表示部60a〜 60kに夫々独立して対応した状態で配設されている。即ち、例えば、ピクチャ (スマイル顔)56aを点灯する場合には、このピクチャ56aに対応した上下 一対の透明電極34e、34fに通電される事により、ピクチャ(スマイル顔) 56aが単独で点灯される事になる。
【0041】 一方、上透明ガラス板34aの上面には、第1の偏光板34gが取り付けられ ている。また、下透明ガラス板34bの下面には、第2の偏光板34hが取り付 けられている。ここで、第2の偏光板34hの上面には、上述した緑色のハーフ トーン54aがタンポ印刷により印刷され、また、上述した仕切り線54b及び 一対の左括弧54c及び右括弧54dが印刷されている。尚、この第2の偏光板 34hの下面には、反射板34iが取り付けられている。 この様に外部表示LCDパネル34は構成されているので、上述した表示内容 が必要に応じて確実に表示される事になる。
【0042】 『ファインダ内表示LCDパネル』 一方、上述したファインダ接眼部46を介して除いたファインダを規定する外 枠の右縁には、図7に示す様なファインダ内表示LCDパネル62が配設されて いる。このファインダ内表示LCDパネル62において表示される内容は、外部 表示LCDパネル34の表示内容を実質的に簡略化したものであり、ここでは、 同様な符号を付してその説明を省略する。尚、このファインダ内表示LCDパネ ル62において、外部表示LCDパネル34には設けられておらず、このファイ ンダ内表示LCDパネル62のみで設けられている表示部として、合焦時に点灯 して、撮影者にピントが合っている事を報知する為の合焦マーク58nがある。 ここで、この合焦マーク58nは、フォーカスモード切り換え釦24で、ピント を手動で合わせるマニュアルフォーカス(MF)モードとピントを自動的に合わ せる自動合焦(AF)モードとの何れもが選択されている状態で、点灯する様に 設定されている。
【0043】 『シャッタ釦、アップ/ダウンレバー、Tv/Av釦、ドライブ釦、モード釦の 取り付け構造』 次に、図8乃至図10を参照して、上述したカメラボディ10の上面に配設さ れた5つの操作部材、即ち、シャッタ釦、アップ/ダウンレバー28、Tv/A v釦30、ドライブ釦38、そして、モード釦40の取り付け構造を説明する。
【0044】 先ず。カメラボディ10の上面の外部表示LCDパネル34よりも図中左側( 撮影者から見て右側)に配設されたシャッタ釦、アップ/ダウンレバー28、そ して、Tv/Av釦30の取り付け構造を図8及び図9を参照して説明する。即 ち、図8に示す様に、シャッタ釦は、カメラボディ10の上面を規定する上飾板 64に形成された第1の開口64a内に外部から押し込み自在に収容されており 、コイルスプリング66により上方に向けて常時付勢されている。このシャッタ 釦の下方には、スイッチアッセンブリ68が配設されており、このスイッチアッ センブリ68内には、シャッタ釦の半押し状態でオンする測光スイッチ70(図 11に示す。)と、シャッタ釦の全押し状態でオンするレリーズスイッチ72( 図11に示す。)とが収納されている。また、Tv/Av釦30は、上飾板64 に形成された第2の開口64b内に、外部から押し込み自在に収容されており、 リーフスプリング74により上方に向けて常時付勢されている。このリーフスプ リング74の下方には、クリアスイッチ76が配設されており、このクリアスイ ッチ76はTv/Av釦26の押し込みによりオン動作される様に構成されてい る。
【0045】 一方、上述したアップ/ダウンレバー28は、押し込み動作によって駆動され るのではなく、回動駆動される様に構成されている。即ち、図9に示す様に、こ のアップ/ダウンレバー28は、レバー本体28aと、このレバー本体28aに 一体的に接続され、撮影レンズ12の光軸に略平行な軸線に沿って延出する支軸 部28bとから構成され、この支軸部28bの中心軸線回りに回動自在に軸支さ れている。このレバー本体28aは概略半円状に形成され、その上端が、上飾板 64に形成された第3の開口(スリット)64cを介して上方に突出している。 このレバー本体28aが図中反時計方向(即ち、撮影者から見て時計方向)に回 動される事によりオン動作されるアップスイッチ78が、また、図中時計方向( 即ち、撮影者から見て反時計方向)に回動される事によりオン動作されるダウン スイッチ80が夫々配設されている。尚、このレバー本体28aは、図示しない リターンスプリングにより、アップスイッチ78及びダウンスイッチ80を共に オン動作しない中立位置に復帰する様に(換言すれば、弾性保持される様に)回 動付勢されている。
【0046】 また、ドライブ釦38及びモード釦40は、図10に示す様に、上飾板64に 形成された第4及び第5の開口64d、64e内に、夫々外部から押し込み自在 に収容されており、図示しないスプリングにより夫々上方に常時付勢されている 。ドライブ釦38の下方に位置した状態で、ドライブスイッチ82が、また、モ ード釦40の下方にはモードスイッチ84が、スイッチ親板86上に配設されて いる。このドライブスイッチ82はドライブ釦38の押し込みによりオン動作さ れ、また、モードスイッチ82はモード釦40の押し込みによりオン動作される 様に構成されている。
【0047】 同様にして、ハイパ釦52の押し込みによりオン動作するハイパスイッチ88 がカメラボディ10内に配設されている。また、カメラボディ10内には、裏蓋 48を開けて装填されたフィルムのパトローネによりオン動作して、パトローネ の装填状態を検出するパトローネ検出スイッチ90が配設されている。これらハ イパスイッチ88及びパトローネ検出スイッチ90は、共に、図11に示されて いる。
【0048】 『AF一眼レフレックスカメラの制御系の説明』 以下に、図11を参照して、以上の様に構成されるカメラボディ10は、これ に撮影レンズ12が装着された状態で、AF一眼レフレックスカメラとして撮影 に供される事となる。以下に、図11を参照して、AF一眼レフレックスカメラ における制御系の構成を説明する。
【0049】 即ち、撮影レンズ12のズーム光学系からカメラボディ10内に入射した被写 体光束は、大部分がメインミラー92によりファインダ光学系を構成するペンタ ミラー(図示せず。)に向かって反射され、さらに反射光の一部が測光用ICの 受光素子94(図11に示す。)に入射する。一方、カメラボディ10内に入射 した被写体光束のうち、メインミラー92の図示しないハーフミラー部に入射し た被写体光束の一部はここを透過し、後方の図示しないサブミラーで下方に反射 されて図示しない測距用CCDセンサユニットに入射する。
【0050】 上述した測光用ICは、被写体光束を受光する受光素子94を備えていて、こ の受光素子94が受光量に応じて発生する電気信号を測光回路96において対数 圧縮し、A/D変換回路98においてA/D変換し、測光信号としてボディ側C PU20に出力する。ボディ側CPU20は、測光信号およびフィルム感度情報 に基づいて所定の演算を実行し、露出用の適正シャッタ速度および絞り値を算出 する。そして、これらのシャッタ速度および絞り値に基づいて露出制御装置10 0および図示しない絞り機構を駆動する。
【0051】 ボディ側CPU20は、デジタル測光信号およびフィルム感度情報に基づいて 所定の露出演算を実行し、露出用の適正シャッタ速度および絞り値を算出する。 そして、これらのシャッタ速度および絞り値に基づいて、露光制御装置100及 び図示しない絞り機構を駆動して露光する。更に、このボディ側CPU20は、 レリーズに際して、図示しないモータドライブ回路を介して図示しないミラーモ ータを駆動して、メインミラー92のアップ/ダウン処理を行ない、露光終了後 には図示しない巻上モータを駆動してフィルムを巻上げる。
【0052】 更に、ボディ側CPU20は、レンズマウント部14に設けられた接続端子群 18と、撮影レンズ12のマウント面に設けられた図示しない接続端子群との接 続を介して、レンズ側CPU22との間でデータ、コマンド等の通信を行なう。 尚、撮影レンズ12内には、現在設定されている焦点距離を検出する焦点距離検 出機構102を備えており、この焦点距離検出機構102はレンズ側CPU22 と接続されている。
【0053】 また、ボディ側CPU20は、全体制御を司り、プログラムをメモリしたRO M、所定のデータをメモリするRAMを内蔵した制御部20aと、AF(オート フォーカス)演算、PZ(パワーズーム)演算、AE演算、学習演算等の演算処 理を実行する演算部20bと、タイマカウンタ20cとを備え、制御部20aに は、コントローラ104を介して外部メモリ手段としてEEPROM106が接 続されている。このEEPROM106には、カメラボディ10特有の各種定数 のほかに、AF(オートフォーカス)演算、PZ(パワーズーム)演算、AE演 算、学習演算等の演算処理に必要な各種関数、定数などがメモリされている。更 に、このコントローラ104には、合焦音を発振する為の電子ブザー108が接 続されている。尚、この電子ブザー108は、この一実施例においては、PCV から構成されている。
【0054】 更に、ボディ側CPU20には、シャッタ釦の半押しでオンする測光スイッチ 70、シャッタ釦の全押しでオンするレリーズスイッチ72、メイン釦30のス ライド移動に応じてオン/オフされるメインスイッチ110、クリアスイッチ7 6、アップスイッチ78、ダウンスイッチ80、ドライブスイッチ82、モード スイッチ84、ハイパスイッチ88、パトローネ検出スイッチ90等が接続され ている。
【0055】 ここで、上述したメインスイッチ110は、オンスイッチ110aとPICT スイッチ110bとから構成され、オンスイッチ110aはメイン釦36がON 位置にスライドされることによりオンされ、他の位置でオフされる様に、また、 PICTスイッチ110bは、メイン釦36がPICT位置にスライドされるこ とによりオンされ、他の位置でオフされる様に夫々構成されている。尚、メイン スイッチ110は、オンスイッチ110aまたはPICTスイッチ110bのオ ン動作に伴いオンされ、一方、両者のオフ動作に伴いオフされる様に構成されて いる。
【0056】 次に、フローチャートに基づいて、本実施例のカメラの制御について説明する 。メインルーチンとしては、待機状態に対応するPOFFループと、動作状態の PONループがある。即ち、PONループから本実施例のカメラを制御する各処 理が実行される。制御処理は大きく次の4つの処理に別れる。まず、シャッタ釦 26の全押しによる撮影を制御するレリーズ処理、次にモード釦40・ドライブ 釦38・Tv/Av釦30・アップ/ダウンレバー28・ハイパー釦52などの 操作に伴う表示処理を制御するSW操作表示ループ、そして各種のプログラム演 算を制御するAE演算処理、さらに撮影者の操作を学習する学習機能を制御する 学習演算処理がある。SW操作表示ループは、更に、露出補正・プログラムシフ トなど、露出モードでの処理と、特殊機能設定モードにおける処理の2つに別れ る。
【0057】 『メインルーチン』 図12は、本実施例のカメラの制御のメインルーチンを表わすフローチャート である。このフローチャートは、カメラにバッテリーが装着された時点で開始さ れる。バッテリがカメラボディ10に装填されると、まず、割り込み処理を禁止 し、フラグの初期化、RAM・レジスタの初期化、ROMのサムチェックなどの イニシャライズ処理を実行する(S1201、S1203)。つぎに、一旦パワ ーホールドオン状態として、カメラ全体のハードウエアに電源を供給し、EEP ROM106に保存されているデータをCPU20のRAMに書き込む(S12 05、S1207)。以上の処理が終了すると、カメラのメインスイッチがオフ 状態の時に繰り返し実行される、POFFループへと処理は進む。
【0058】 『EEPROM/RAMのデータ形式』 図58、図59は、EEPROMに保存されているデータおよびRAMに書き 込まれるデータのフォーマットを示す図である。 本実施例のカメラにおいては、人物・風景・動体・近接の各露出モードにおい てプログラムのシフト量を学習する機能を有している。このため、各露出モード において、学習したプログラム線図における学習原点の初期原点からのシフト量 を示すGENPSFT(0)〜GENPSFT(3)と、撮影者が設定したプロ グラムのシフト量でレリーズを行なった回数を示すSTDYCNT(0)〜ST DYCNT(3)が一旦RAMに書き込まれ、さらに必要に応じてEEPROM 106に書き込まれる。EEPROM106に書き込まれたデータは、図13A のS1303、図12のS1207などのステップでRAMに書き込まれる。更 に、RAMに書き込まれたGENPSFT(0)〜(3)およびSTDYCNT (0)〜(3)から、選択されている露出モードに応じてGENPSFT、ST DYCNTにデータが転送される。 また、EEPROMには書き込まれないが、上述のGENPSFT、STDY CNTに加えて、撮影者がセットした、学習原点からのプログラムシフト量を格 納するSETPSFT、および最終的なプログラムシフト量を格納するALLP SFTがRAM上に設けられている。 図59は上述のRAM上のデータALLPSFT、SETPSFT、GENP SFT、STDYCNTのデータ構成を示している。 図に示すように、ALLPSFT、SETPSFT、GENPSFTは、いず れも、第0ビットから第6ビットまでがシフト量の絶対値を1/8単位で表わし ており、第7ビットはシフトの方向を表わす方向ビットとなっている。また、S TDYCNTは回数を第0ビットから第5ビットで表わし、第6、第7ビットは 学習の状況に関するデータとなっている。
【0059】 『POFFループ』 POFFループでは、まず、SW操作表示ループがコールされる。SW操作表 示ループにおいては、レリーズスイッチ72、測光スイッチ70、メインスイッ チ110、クリアスイッチ76、アップスイッチ78、ダウンスイッチ80、ド ライブスイッチ82、モードスイッチ84、ハイパースイッチ88のオン・オフ の状態に応じて“1”または“0”がセットされる、レリーズSW、測光SW、 メインSW、クリアSW、UPSW、DOWNSW、ドライブSW、モードSW 、HYPSWなどの各フラグ、およびに各スイッチの操作に応じてセットされる 各種のフラグがCPUに入力され、これに基づいて外部表示LCDパネル36お よび内部表示LCDパネル62の表示の制御が行なわれる(S1211、S12 13)。ここで、メインSWに“0”がセットされている場合(即ち、メイン釦 36がOFF位置にある場合)には、128msの周期でSW操作表示ループの みがコールされ(S1211、S1213)、パワーホールドOFFの状態が保 持される(S1229、S1231、S1233)。また、メインSWに“1” がセットされていても(即ち、メイン釦36がPICT位置またはON位置にあ っても)、 (1)レリーズスイッチ、 (2)測光スイッチ、 (3)ハイパースイッチ(HYPSW)、 (4)アップスイッチ(UPSW)、 (5)ダウンスイッチ(DOWNSW) がいずれも“0”であるか、あるいは、PFモードフラグに“0”がセットされ ている場合には、やはり、パワーホールドOFFの状態が保持されたままで、1 28msの周期でSW操作表示ループのみがコールされる(S1217からS1 233、S1211、S1213)。ここで、PFモードフラグというのは、後 述する特殊機能設定モード(PFモード)でのカメラの操作が行なわれている場 合にPFモードフラグ=“1”と設定される。従って、PFモードでは、操作S Wの状態にかかわらずRESTARTへと処理が進むようになっている。 POFFループ実行中に上記(1)から(5)のいずれかがONになると、図 13のRESTART処理が実行される。
【0060】 『RESTART』 図13A、図13Bは、RESTART処理を表わすフローチャートである。 RESTART処理は、図12に示すPOFFループにおいて、メインSWに“ 1”がセットされている状態で、上述の(1)から(5)のいずれかのフラグに “1”がセットされた場合あるいはPFモードフラグに“1”がセットされた場 合に実行される処理である。S1301で、パワーホールドONとして、カメラ のハードウエア全体に電源を供給し、再度EEPROMのデータを読み込みRA Mに書き込む(S1303)。S1305で、以降に実行されるPONループの 繰り返し回数を、カウンタPONタイマにセットして、PONループへと処理が 進む。
【0061】 『PONループ』 PONループでは、カメラボディ10とレンズ12、外付けフラッシュ(図示 せず)との通信、測光処理、測光結果に基づいて、Tv/Av値を算出するAE 演算などを実行する。また、レリーズ処理の制御も行なう。 まず、PONループの繰り返しの周期を定めるために、128msタイマをス タートさせ(S1311)、外部表示LCDパネル36およびファインダ内表示 LCDパネル62の表示をSW操作表示ループにより制御する(S1313)。 メインSWに“1”がセットされていれば(S1315:メインSW=“1”) 、外付けフラッシュからカメラボディへのデータ通信およびカメラボディとレン ズ間の通信が行なわれる(S1317、S1319)。次に、通常の測光処理が 行なわれ(S1321)、測光データに基づいてAE演算が行なわれる(S13 23)。AE演算の結果に基づいて、所定のデータがカメラボディからフラッシ ュに送信(S1325)された後、演算結果を含めた表示処理が、SW操作表示 ループにより行なわれる(S1327)。 シャッタ釦26が全押しされた場合(S1329:レリーズSW=“0”)に は、レリーズ処理を実行する。レリーズスイッチ72がOFF状態の場合には( S1329:レリーズSW=“1”)、AFループをコールし、128msタイ マがタイムアップするまでは、レリーズSWの状態をモニタしつつ、繰り返しA Fループをコールする(S1329からS1333)。128ms経過後、測光 SW、HYPSW、UPSW、DOWNSWが全てOFF状態(“0”がセット されている状態)であり、PFモードフラグ=“0”(特殊機能設定モードでな いことを示す)が保持されたまま(S1335〜S1343)、S1305でセ ットされた回数だけPONループが繰り返されると、POFFループへと処理は 移行する(S1345〜S1347)。一方、上記以外の場合には、PONルー プが繰り返されることになる。
【0062】 『レリーズ処理』 図14は、レリーズ処理を説明するフローチャートである。レリーズ処理では 、測光処理(S1401)、フラッシュからカメラボディへのデータ通信(S1 403)、後述するAE演算(S1405)、AE演算結果に基づくカメラボデ ィからフラッシュへのデータ通信(S1407)、SW操作表示ループ(S14 09)が行なわれた後に、ミラーアップ、絞り制御(S1411)、露光処理( S1413)、フィルム巻き上げ、ミラーダウン(S1417)の一連の露出動 作が実行される。本実施例のカメラでは、露光処理が終了した後、後述の学習演 算が実行され(S1415)、撮影者の設定を学習するようになっている。レリ ーズ処理が終了すると、再び図13に示すPONループへ処理が移行する。
【0063】 『スイッチ操作表示ループ』 図15は、カメラの操作釦の操作に応じて、外部表示LCDパネル34および ファインダー内表示LCDパネル62の表示の制御などを行なうSW操作表示ル ープを説明するフローチャートである。SW操作表示ループにおいて、ISO感 度表示、PF設定モードとその他の撮影モードとの切り替えなど、操作ボタンの 操作に応じた処理が行なわれ、表示される。 S1501において、図11に示すように、カメラの操作釦の操作に応じてセ ットされる各スイッチの状態を読み込み、各フラグ(メインSW、PFモードフ ラグ、モードSW、ドライブSW、PFOUTMフラグ)をセットする。
【0064】 本実施例のカメラにおいては、通常の撮影可能状態でモード釦40およびドラ イブ釦38を同時に押すと、まずISO感度が外部表示LCDパネル34に表示 され、さらに所定時間同時に押し続けると、PF設定モード(特殊機能設定モー ド)に入るようになっている。PF設定モードに入るとPFモードフラグに“1 ”がセットされる(後述)。SW操作表示ループにおいて、メインSWが“0” であれば、外部表示LCDパネル34およびファインダ内表示パネル62の消灯 処理が行なわれ、更に、後述するPFキャンセル処理が行なわれた後に、SW操 作表示ループがコールされた場所へリターンする。
【0065】 メインSWに“1”がセットされており、また、PF設定モードに入っていな い場合には、モードSWとドライブSWの状態が判定される。モードSWおよび ドライブSW双方に“0”がセットされている場合には、PFOUTMフラグに よって処理が分岐する。PFOUTMフラグは、一旦PF設定モードに入った後 に、正常にPF設定モードを終了した場合にのみ、“1”がセットされ、通常は “0”となっている。尚、PF設定モードから通常の露出モードに戻る場合にも 、モード釦40とドライブ釦38を同時に所定時間押し続けるようになっている 。モードSWおよびドライブSWが共に“0”となっている場合には、PFタイ マが0からインクリメントされる。PFタイマが31未満の場合には、ISO感 度が外部表示LCDパネルに表示され、同時に、PFタイマ表示処理によってP Fモードに入るまでの残り時間がグラフ表示される(後述)。PFタイマ表示処 理が終わると、SW操作表示ループがコールされた場所にリターンする。 S1513において、PFタイマが31以上になると、PFモードに入ること を示すPFモードフラグに1がセットされ、またPFINMフラグにも“1”が セットされる。尚、PFタイマ=31はほぼ2秒の時間間隔に相当する。 PFモードフラグに“1”がセットされていると、次にSW操作表示ループが コールされた際に、S1505からPFループへと処理が進む。PFループでは 、PF設定モードで動作している間の、各スイッチの状態をモニターしている。 尚、PFループについては後述する。 なお、本実施例においては、モード釦40とドライブ釦38が同時に押されて いる間でのみISO表示されるようになっているが、両ぼたんが一旦押されると 、その後離されても所定時間ISO表示を行なうように制御するようにしても良 い。・
【0066】 ISO感度表示中、即ちPFモードに入るまでの残り時間がグラフ表示されて いる期間中にモードSWとドライブSWのいずれか一方がOFF状態になると、 PFタイマはクリアされて0がセットされ、また、PFOUTMフラグには“0 ”がセットされる。 尚、PF設定モードから露出モードに移行した際に、そのままドライブ釦38 およびモード釦40を押し続けていた場合には、PFOUTMフラグに“1”が セットされているため、S1511からSW操作表示1へと処理が進み、再びP F設定モードに入ることが無いようになっている。もう一度PF設定モードに移 行するには、一端モード釦40とドライブ釦38のいずれかを離してS1525 でPFOUTMフラグに“0”をセットしてから、再度両ボタンを同時に押すこ とにより、PF設定モードへの移行が可能となる。このように、PF設定モード から撮影モードに切り換わった直後は、たとえドライブボタンとモードボタンを そのまま押し続けても、再度PF設定モードに切り換わることは無く、操作性が 向上する。 通常の露出モードで動作中は、少なくともモードボタンとドライブ釦のいずれ か一方が押されていなければ、PF設定モードに関する処理は行なわれず、SW 操作表示1の処理へと進む(S1507、S1509、S1525)。
【0067】 『スイッチ操作表示1』 図16A、16B、16CはSW操作表示1のフローチャートである。SW操 作表示1処理においては、アップ/ダウンレバー28の操作により選択・設定さ れるデータの表示が制御される。 まず、S1601で学習モードフラグに0をセットする。本実施例においては 、PF設定モードで学習禁止フラグに“0”(学習許可)がセットされており、 かつ、学習モード(人物・風景・動体・近接)の場合にのみ学習モードフラグに “1”がセットされて、学習が行なわれるようになっている(後述)。 S1603で実行されるU/Dループでは、アップ/ダウンレバー28の操作 に応じた各種の設定・表示処理が行なわれる(詳細は後述する)。S1605の AEモード設定処理では、U/Dループで設定されたデータと、メイン釦36が PICT位置にあるかON位置にあるかにより、露出モードが、グリーン・人物 ・風景・動体・近接・プログラム・オート・マニュアルのいずれのモードである かが決定され(詳しくは後述)、変数「AEモード」に露出モードに応じた数値 が設定される。
【0068】 次に、露出モードに応じて処理が分岐する(S1608〜S1609)。図1 6Bにおいて、S1611〜S1621は、後に説明するプログラムシフトに関 する処理であり、S1623、S1625は露出補正に関する処理である。露出 モードがグリーンモードおよびマニュアルモードの場合には、プログラムシフト および露出補正は行なわないため、上記のステップは行なわない。オート゛モー ドの場合には、露出補正のみが行なわれ、プログラムシフトは行なわれない。ま た、プログラムモードの場合には、グラフ表示はされないが、プログラムシフト は可能であり、S1619からの処理が行なわれる。
【0069】 露出モードが人物・風景・動体・近接モードの場合には、本実施例のカメラは 、撮影者の設定したプログラムシフト量を学習する機能を有する。この学習機能 は、カメラにパトローネが装着されており、かつ、PF設定モードで学習禁止フ ラグが“0”と設定されている場合に限り有効となっている。上記の条件が満た されている時には、学習モードフラグに“1”をセットする(S1611〜S1 615)。 次に、Pシフトグラフ表示処理において、撮影者の設定したプログラムシフト 量が、外部表示LCDパネル34およびファインダ内表示LCDパネル62にグ ラフ表示される。設定したプログラムシフト量は、Tv/Avボタン30を単独 で押すことにより、キャンセルすることができる。S1619では、プログラム シフトのキャンセル処理を行なっている(詳しくは後述する)。 S1621では、「Tv」および「Av」の文字と円弧上のオーバーライン5 8k、58mを外部表示LCDパネル34に表示する処理が行なわれる。
【0070】 上述のように、本実施例のカメラでは、露出モードが人物・風景・動体・近接 ・プログラム・オートの場合には、露出補正の設定が可能となっている。ハイパ ー釦52を押すと外部表示LCDパネル34およびファインダ内表示LCDパネ ル62に露出補正のグラフが表示される。露出補正のグラフが表示された状態で 、即ちハイパー釦52を押したままでアップ/ダウンレバー28を回動操作する ことにより補正量を設定する(S1623)。設定した露出補正量は、露出補正 のグラフが表示されている状態でTv/Av釦30を押すことによりクリアでき る(S1625)。露出補正表示および露出補正クリア処理の詳細については後 述する。
【0071】 露出モードがオートの場合には、Tv/Av釦30の操作により、シャッター 優先または絞り優先の切り替えができる(S1627)。シャッター優先の場合 には、アップ/ダウンレバー28の操作でTv値が変更できる。また、絞り優先 の場合には、アップ/ダウンレバー28の操作によりAv値が変更できる。この とき、外部表示LCDパネル34上では、TvまたはAvのうち、優先される方 に円弧状のオーバーライン58kまたは58mが表示され、内部表示パネルにお いては、優先されているTv値またはAv値にアンダーラインが点灯される(S 1629)。
【0072】 露出モードが、マニュアルの場合には、露出表示処理により、マニュアル設定 したTv/Av値の演算上の適正露出値からのずれが、グラフ表示される(S1 631)。尚、マニュアルモードの場合に、ハイパー釦52が単独で押されると 、プログラムに従って演算された適正露出値が設定される。マニュアルモードで のTv/Av値の設定は、アップ/ダウンレバー28で行なう。アップ/ダウン レバー28によりどちらが設定されるかは、オートモードの場合と同様に、Tv /Avスイッチ30により切り替える(S1633)。また、オートモードの場 合と同様に、外部表示LCDパネル34上では、TvまたはAvのうち、アップ /ダウンレバー28により変更可能となっている方に円弧状のオーバーライン5 8kまたは58mが表示され、ファインダ内表示LCDパネルにおいてはTv値 またはAv値にアンダーラインが点灯される(S1635)。 以上のように決定されたTv値およびAv値は外部表示LCDパネル34およ びファインダ内表示LCDパネル62に表示される(S1637)と共に、各露 出モード・ドライブモードの表示、学習の有無の表示、その他モード毎に定めら れた各種の表示が行なわれる(S1641)。
【0073】 『PFループ』 図17は、PFループ処理のフローチャートである。PFループ処理では、P F設定モードにおいて各種の特殊機能の設定・変更を行なうPFループ1処理へ の分岐、また、機能設定終了後、通常の露出モードに戻るための処理を制御して いる。
【0074】 特殊機能(PF)の設定は、PF設定モードにおいて、モード釦40の操作に より、設定項目を選択し、アップ/ダウン釦28の回動操作によりデータの変更 を行なう。PF設定モード動作中に、上記の特殊機能設定の操作が行なわれない まま1分経過すると、PF設定モード処理はキャンセルされ、露出モードに戻る ようになっている。このため、PF終了タイマーによって、モードSW、UPS W、DOWNSWのいずれかがオン状態になるとPF終了タイマーには0がセッ トされ、いずれもオン状態にならない場合には計時が継続される。 尚、通常の露出モードからモード釦40およびドライブ釦38を同時に押して PFループに進んだ場合、図15のS1527でPFINMフラグに“1”が設 定されているため、図17のS1715からPF表示処理へと進む。PFINM フラグには、このPF表示処理において“0”がセットされるため、PF表示処 理はPF設定処理に進んだ時に限り実行され、一旦モード釦40またはドライブ 釦38が離されると、以後PF設定モード動作中に実行されることは無い。
【0075】 設定項目の変更は、前述のように、モードSWがONとなっている場合(即ち モードスイッチに“0”がセットされている場合)に、PFループ1により行な われる。モードSWとドライブSWに共に“0”がセットされた状態が所定時間 継続すると(本実施例では2秒)、PF設定終了処理へ進み、設定した特殊機能 が確定する(EEPROM106に書き込まれる)。尚、PF設定終了処理へ進 むまでの時間のカウントおよび表示は図15のS1513、S1515、S15 19と同様である(S1717、S1719、S1721)。
【0076】 『PF表示処理』 図18は、通常の露出モードからPF設定モードに進んだ時点で実行される、 PF表示処理を示すフローチャートである。PF表示処理は、通常の露出モード での動作状態において、モード釦40およびドライブ釦38を同時に押して、I SO感度表示を行なった後所定時間経過してPF設定モードに移行した時点で実 行される。
【0077】 図15において、PFタイマのカウント値が所定値(31)以上となると(即 ち、モード釦40及びドライブ釦38が2秒間押し続けられると)、S1527 で、PFモードフラグ及びPFINMフラグに“1”がセットされる。すると、 モード釦40及びドライブ釦38が押されたままの状態で次に図15のSW操作 表示ループが実行された際には、S1505においてPFループへと処理が進み 、さらに、図17のPFループのS1715から図18のPF表示処理へと進む ことになる。
【0078】 PF表示処理では、まず、PF設定モードへ移行したことを示すために[PF ]が表示されると共に、後述するモードSWMフラグに“1”がセットされる。 この時点で、Tv/Av釦30が押されていなければ(S1803:クリアSW =“1”)、処理はPF表示処理へと分岐したSW操作表示ループがコールされ た場所へリターンする。
【0079】 本実施例のカメラでは、モード釦40及びドライブ釦38が押されて外部表示 LCDパネル34に[PF]が表示されている時にTv/Av釦30を押すと、 設定されている特殊機能が全てクリアされてデフォルト値に設定されるようにな っている。S1805〜S1815はそのための処理である。 Tv/Av釦30が押されていると(S1803:クリアSW=“0”)、モ ードSWMフラグに“0”がセットされる。S1805以降の処理が最初に行な われる時のみPFタイマに0をセットするために、S1807でPFINM2フ ラグにより処理を分岐している。即ち、1回目だけは、PFINM2=“0”で あり、2回目以降はPFINM2=“1”となっているため、PFタイマのリセ ットは行なわれない。S1811〜S1815の処理は、図15のS1515〜 S1519、あるいは、図17のS1717〜S1721と同様の処理で、設定 をクリアするためのPFオールクリア処理へ進むまでの残り時間がグラフ表示さ れる。所定時間経過すると、即ちPFタイマのカウント値が31を超えるとPF オールクリア処理へと処理が進み、設定値がデフォルト値に戻される。
【0080】 『PFループ1』 図19A、19Bは、特殊機能の設定及び設定内容の表示を制御する、PFル ープ1の処理を示すフローチャートである。 本実施例のカメラでは、PF設定モードで動作中に、1分以上設定操作が行な われない場合には、そのPF設定モードの動作中の設定内容は全てキャンセルさ れ、PF設定モードに移行する直前の設定内容をそのまま保持するようになって いる。そのため、まず、S1901で、PF終了タイマが1分以上かどうかを判 断している。PF終了タイマは、図17のS1701〜S1707に示すように 、PF設定を行なうモードSW、UPSW、DOWNSWのいずれかがオン状態 と判断される毎にリセットされる。即ち、モード釦40あるいはアップ/ダウン レバー28が操作される毎に、PF終了タイマには0がセットされる。従って、 モード釦40もアップ/ダウンレバー28も操作されない状態が1分以上継続す ると、S1901からPFキャンセル処理へと処理が進むことになる。
【0081】 一方、PF設定モードでの動作中は、処理はS1901からS1903へと進 む。まず、S1903では、PFINMフラグに“0”を、PFタイマにカウン ト値0をセットする。PFINMフラグは、露出モードからPF設定モードに移 行する時に、図15のS1527で1にセットされ、図17のS1715で、P F表示処理への分岐を司るものである。モード釦40及びドライブ釦38が、P F設定モードに移行した後も押されたままの場合には、PFINMフラグ=“1 ”であるため、常にS1715からPF表示処理へと処理が進む。また、一旦モ ード釦40あるはドライブ釦38が離されれば、もはやPF表示処理は行なわれ ず、S1715からS1717へと処理が進み、PF設定終了処理が実行可能に なる。
【0082】 PF設定モードから露出モードへ移行するためには、モード釦40及びドライ ブ釦38を所定時間同時に押し続けなけらばならない。PFタイマはこの時間を カウントするものであり、図17のS1711、S1713から分かるように、 一旦モード釦40あるはドライブ釦38が離された場合にはPFタイマには0が セットされることになる。 次に、S1905、S1907ではアップ/ダウンレバー28が操作されてい るかどうかが判定される。アップ/ダウンレバー28がアップ側に操作されると 、後述するU/DループでUPMフラグに“1”がセットされる。ダウン側に操 作されると、DOWNMフラグに“1”がセットされる。
【0083】 アップ/ダウンレバー28が操作されていない場合には、S1909で、モー ド釦40の操作により特殊機能の設定項目が変更される。本実施例のカメラでは 、設定変更可能な特殊機能として、 (A) ISO感度、 (B) 学習変化レベル、 (C) AF合焦音の有無、 (D) 学習の有無、 (E) 学習のクリア、 の5項目が設けられている。この5項目は、PF設定モードにおいて、モード釦 40を押す毎に順次(A)、(B)、(C)、(D)、(E)と選択され、さら に(E)が選択されている状態でもう一度モード釦40を押すと、(A)が選択 されるようになっている。
【0084】 次に、S1911で、前述のモードSWMフラグが0の時のみU/Dループを 実行する。U/Dループでは、アップ/ダウンレバー28の操作により、設定項 目におけるデータの変更を行なう。本実施例のカメラにおいては、モード釦40 とアップ/ダウンレバー28の一方だけが操作された時に限り、設定項目または データの変更が行なわれるようになっている。このためにモードSWMフラグに より、S1913でU/Dループをコールするかどうかを判断している。尚、モ ードSWMフラグは、S1909のPFモードUP処理において、変更される( 詳しくは後述)。 S1915〜S1927では、設定された項目とそのデータの表示を行なう。 設定項目が上記(A)の場合には、フィルムのISO感度が表示される。設定項 目が上記(B)の場合には、選択された学習レベルと回数の組み合わせに対応す る、0〜4までの数値が表示される。設定項目が上記(C)の場合には、“0” (合焦時に電子ブザー108を鳴らす)または、“1”(合焦時に電子ブザー1 08を鳴らさない)の表示に加えて、“0”が選択されている時には、定期的に ブザーが鳴るようにし、“1”が選択されている時には、ブザーを鳴らさないよ うにして、聴覚的にも設定内容が確認できるようになっている。設定項目(D) の場合には、“0”(学習する)、“1”(学習しない)の数値表示に加えて、 学習マークの点灯・消灯により、設定内容が視覚的に容易に確認できるようにな っている。設定項目(E)の場合には、選択された露出モードを表わすピクチャ ーと、クリアが設定されたことを示す文字「CL」が表示される。 PFループ1はSW表示操作処理ループから分岐したものであり、以上の処理 が終了すると、SW表示操作処理ループがコールされた場所へリターンする。
【0085】 『PFモードUP』 図19Cは、図19AのS1909でコールされるPFモードUP処理を示す フローチャートである。この処理は、アップ/ダウンレバー28が操作されてい ない場合にコールされる。PFモードUP処理が実行されると、まず、モード釦 40が操作されたかどうかを判定する(S1931)。モードSWに“1”がセ ットされている場合には、モードSWMフラグに“0”をセットしている。これ により、図19AのS1911からS1913へ処理が進み、アップ/ダウンレ バー28によるデータ変更が可能になる。
【0086】 モードSWに“0”がセットされている場合には、モードSWMフラグに“0 ”がセットされている時に限りPFモードがインクリメントされて(S1937 )、設定項目が変更される。PFモードは、0〜4の5種類であるため、PFモ ードが5以上になった場合には0をセットする(S1939)。一旦PFモード をインクリメントしたら、モードSWMフラグに“1”をセットする(S194 3)。このようにしてモード釦40を押して設定項目を変更した後、そのままモ ード釦40を押したままの状態では、S1935により設定項目を変更する処理 を実行しない。即ち、一旦モード釦40を離さない限り設定項目は変わないよう な制御となっており、非常に操作性が良い。 尚、処理が終了すると、PFモードUP処理がコールされた場所にリターンす る。
【0087】 『PFオールクリア・PF設定終了処理』 図20は、PFオールクリア処理およびPF設定終了処理を表わすフローチャ ートである。 PFオールクリア処理は、図18のPF表示処理において、S1811で、P Fタイマのカウント値が31以上になると実行される。即ち、モード釦40とド ライブ釦38を同時に所定時間押し続けてPF設定モードに入り、外部表示LC Dパネル34に[PF]と表示されている状態で、さらにTv/Av釦30を所 定時間(2秒)押し続けると実行される。 PFオールクリア処理では、PF設 定モードにおいて設定変更が可能な全てのデータが初期値に戻される(S200 1)。
【0088】 ISO感度の設定は、カメラにDXフィルムが装填されていれば、フィルムの DXコードから読み取ったISO感度が初期値として設定され、それ以外の場合 にはデフォルト値としてISO感度は100として設定される。学習変化レベル は、変化レベル=0、回数1=3回、回数2=3回が初期値として設定される。 合焦音については、初期設定は電子ブザー108を鳴らすようになっており、学 習の有無につては、初期設定は学習を行なうようになっている。学習クリアフラ グに関しては、人物・風景・動体・近接の4つの露出モードそれぞれについて学 習をクリアするため、それぞれのモードに対応した学習クリアフラグ全てに“1 ”を設定している。
【0089】 上記の設定はRAM上で行なわれ、次にS2011以降のPF設定終了処理に おいて、RAM上のデータがEEPROM106に書き込まれる。 露出モードに無関係な、ISO感度、学習変化レベル、合焦音の有無、学習の 有無については、PF設定モードで設定・変更されたRAM上のデータがそのま まEEPROMのデータに対応している。従って、RAMのデータをそのままE EPROMに書き込む(S2011)。一方、学習クリアは、モード毎に学習ク リアフラグの値が変更されるだけなので、各モードに対応した学習クリアフラグ (X)の値が1の場合にのみ、RAM上のGENPSFT(X)及びSTDYC NT(X)の内容を書き換え、さらにそれをEEPROMに書き込んでいる(S 2013〜S2019)。 以上の処理が終了すると、図21のS2111に処理が進み、各種フラグ、カ ウンタのリセットが行なわれる。なお、ここでPF設定モードから露出モードへ 移行したことを示すフラグPFOUTMフラグに“1”が設定される。 PFオールクリア処理は、SW操作表示ループから分岐したものである。従っ て、このPFオールクリア処理が終了すると、SW操作表示ループがコールされ た場所にリターンする。
【0090】 『PFキャンセル処理』 図21は、PFキャンセル処理を説明するフローチャートである。 本実施例のカメラにおいては、特殊機能の設定がPF設定モードで行なわれ、 モード釦40とドライブ釦38を、同時に所定時間押し続けることにより、設定 された内容がEEPROMに書き込まれ(図17および図20参照)、PF設定 モードは終了する。しかし、それ以外の方法でPF設定モードが中断された場合 (即ち、PF設定モードで動作中にメイン釦36をOFF位置にした場合、ある いはPF設定モードにおいて設定操作を1分以上行なわなかった場合)には、P F設定モードで変更された内容は、EEPROM108には書き込まれず、キャ ンセルされる。特に、PF設定モードで設定操作を1分以上行なわなかった場合 には、自動的にPF設定モードから露出モードに移行し、EEPROM108に 保存されているデータがRAMに書き込まれる。また、キャンセル処理が実行さ れた場合には、いずれのモードにおいても学習クリアされないよう、各モードの 学習クリアフラグ(X)に“0”がセットされる(S2101)。 PFキャンセル処理は、SW操作表示ループから分岐したものである。従って 、このPFキャンセル処理が終了すると、SW操作表示ループがコールされた場 所にリターンする。
【0091】 『U/Dループ処理』 図22は、アップ/ダウンレバー28の操作により、データの変更を行なうた めのU/Dループを表わすフローチャートである。 ダウンスイッチ80がオンされると(DOWNSWに“1”がセットされると )、DOWNMフラグ(DOWNメモリフラグ)には“1”がセットされ、UP M(メモリ)フラグには“0”がセットされる。一方、UPSWに“1”がセッ トされると、UPメモリフラグに“1”がセットされ、DOWNメモリフラグに は“0”がセットされる(詳しくは後述)。従って、アップスイッチ78がオン の場合には、UPループフラグに“1”をセットし、UPループ処理を行ない、 DOWNループ処理は行なわない(S2201〜S2205)。一方、ダウンス イッチ80がオンになっている場合には、UPループフラグに“0”をセットし 、DOWNループ処理のみを行なう(S2207〜S2211)。 以上の処理 が終了すると、U/Dループがコールされた所へ処理は戻る。
【0092】 『UPループ』 図23は、U/Dループ(図22)でコールされるUPループの処理を示すフ ローチャートである。 アップスイッチ78がオフの場合(S2301:UPSW=“1”)には、デ ータの変更は行なわず、アップスイッチ78がオフであったことを示すUPメモ リフラグに“0”をセットして(S2303)、U/Dループに戻る。 アップスイッチ78がオンの場合(S2301:UPSW=“0”)、前回U Pループがコールされた時にアップスイッチ78がオンだったかどうかを判定し (S2305)、前回もオンと判定された場合(UPメモリフラグ=“1”)に は、U/Dタイマループに処理が進む。U/Dループは、ほぼ64ms(128 msに2回)の周期で繰り返されるため、UPループがコールされた時点でのア ップスイッチ78の状態のみでデータの変更を行なうと、例えば、アップスイッ チ78がオン状態を保持していた場合、即ち、操作者がアップ/ダウンレバー2 8をアップ方向に操作したまま、その状態を保持していた場合、データの変更が 非常に単時間に行なわれてしまう。これを防ぐため、連続的にアップスイッチ7 8またはダウンスイッチ80がオン状態となる時には、U/Dタイマループによ り、ソフト的に周期を引き伸ばしている。 UPメモリフラグが“0”の場合には、データU/D処理によりデータの変更 が行なわれ、アップスイッチ78がオンだったことを示すUPメモリフラグに1 を、同時にダウンスイッチ80がオフだったことを示すDOWNメモリフラグに “0”をセットし、U/Dタイマループで用いるU/Dタイマのカウント値を0 にする(S2305〜S2309)。
【0093】 『DOWNループ処理』 図24は、DOWNループを示すフローチャートである。S2401〜S24 09では、ダウンスイッチ80のオン・オフに応じて、図23とほぼ同様の処理 を行なっている。
【0094】 『U/Dタイマループ処理』 S2411〜S2417は、U/Dタイマループの処理を表わしている。 U/Dタイマループでは、この処理が実行される毎にインクリメントされる( S2417)U/Dタイマのカウント値が8以上になると(S2411)、特殊 機能のデータの変更が行なわれる(S2413)。即ち、アップ/ダウンレバー 28が操作されたまま、8回この処理が実行されると、アップ/ダウンレバー2 8の操作方向に応じたデータの変更が行なわれる。なお、データが変更されると 、U/Dタイマはリセットされて、カウント値に0がセットされる(S2415 )。
【0095】 『データU/D処理』 図25は、アップ/ダウンレバー28の操作に応じてデータ変更を実行する、 データU/D処理のフローチャートである。 PF設定モードでの動作中であれば(S1501:PFモードフラグ=“1” )、PFデータU/D処理に分岐し、アップ/ダウンレバー28とモード釦40 との組み合わせで、特殊機能の変更・設定が実行される。 PFモードフラグ=“0”の場合には、アップ/ダウンレバー28と組み合わ せて押される操作釦によって処理が分岐する。 モード釦40を押しながらアップ/ダウンレバー28を操作する場合には、露 出モードの変更が行なわれる(S2503、S2505)。ドライブ釦38を押 しながらアップ/ダウンレバー28を操作する場合には、撮影モードの変更が行 なわれる(S2507、S2509)。ハイパー釦52を押しながらアップ/ダ ウンレバー28を操作する場合には、露出補正が行なわれる(S2511、S2 513)。また、単にアップ/ダウンボタン28のみを操作する場合には、 (1)撮影モードが人物・風景・動体・近接・プログラムのいずれかであ れば、プログラムシフトが実行され(S2517、S2519)、 (2)撮影モードがオートあるいはマニュアルであれば、Tv値またはA v値が変更される(S2521、S2523、S2524)。なお、Av値・T v値のいずれを設定するかは、Tv/Av釦30の操作により切り替えられる。 以上の処理が行なわれた後に、データU/D処理がコールされた場所へリター ンする。
【0096】 『PFデータU/D処理』 図26は、PF設定モードにおいて、PF(特殊機能)の各項目のデータの変 更を行なうPFデータU/D処理のフローチャートである。 図19のS1909においてモード釦40の操作により設定された特殊機能の 項目の、データの変更が行なわれる(S2601、S2603)。 設定項目がISO感度変更の場合には、アップ/ダウンレバー28の操作によ り、ISO感度が段階的に変化する(S2605)。 なお、ISO感度設定中にTv/Av釦30を押すと、ISO感度として初期 値(DXフィルムがカメラに装填されている場合には、DXコードによるDX値 、それ以外の場合には初期値=100)が設定される。 設定項目が学習変化レベルの場合には、アップ/ダウンレバー28の操作によ り、変化レベルとシャッター回数の組み合わせに対応した変数を0から4までの いずれかにセットする。ここで変化レベルの1段は、約O.5Evのプログラム シフトに相当し、実際に撮影者によって設定されたプログラムシフト量が、ここ で選択された変化レベル以上の場合には、回数1で示される回数の露光が行なわ れると学習し、また、設定されたプログラムシフト量が選択されている変化レベ ル未満であれば、回数2で示される回数の露光が行なわれると学習を行なう(S 2607)。 設定項目がAF合焦ONの有無であれば、アップ/ダウンレバー28の操作に より、合焦ON禁止フラグが“0”と“1”の間でトグルされる(S2609) 。 設定項目が学習禁止の有無であれば、アップ/ダウンレバー28の操作により 、学習禁止フラグが“0”と“1”との間でトグルされる(S2611)。 設定項目学習クリアの設定の場合には、外部表示LCDパネル34上に撮影モ ードを表わすピクチャー表示がなされ、アップ/ダウンレバー28の操作により 、学習をクリアするモードを4つの中から1つ、あるいは4つ全てを選択して、 Tv/Av釦30を押すことによりクリア設定する(S2613)。
【0097】 『PシフトU/D処理』 図27はプログラムシフトの設定を行なうPシフトU/D処理のフローチャー トである。本実施例のカメラにおいては、露出モードがグリーンモードの場合に はプログラムシフトは行なわないようになっているため、S2703以降の処理 は行なわない(S2701:Pシフト禁止フラグ=“1”)。 アップ/ダウンレバー28の操作方向が正方向の場合には、Tv値が最大値を 超えていず、Av値が最小値に達していない場合にのみ(S2705:TvMAX =“0”、S2707:AvMIN =“0”)、シフト可能としている。RAMに 保存されているPシフトの方向ビットが負の場合には、Pシフト量が0になるま では0.5ずつ減じる。Pシフト量が0になると、方向ビットを正に変える(S 2717〜S2721)。方向ビットが正の場合には、Pシフト量の最大値15 4/8以上にならない限り、Pシフト量に0.5を加える(S2713、S2 715)。 アップ/ダウンレバー28の操作方向が負の場合には、Tv値が最小値より大 きく、Av値が最大値を超えない場合にのみシフトが可能となっている。RAM 上のPシフト方向ビットが正の場合には、Pシフト量から0.5減ずる。ただし 、この結果Pシフト量が負になった場合には、RAM上のデータは2進数で表わ されているため、データを負の方向ビットとシフト量の絶対値で表わす様データ 処理を行なう(S2729〜S2733)。方向ビットが負の場合には、Pシフ ト量が最大値以上にならない限り、0.5をPシフト量に加算する(S2735 、S2737)。
【0098】 『露出補正U/D処理』 図28は、露出補正U/D処理のフローチャートである。 アップ/ダウンレバー28の操作方向に応じて、正方向では上限Xv=3.0 までXvを0.5ずつ増加させ(S2801〜S2805)、負方向では下限X v=−3.0までXvを0.5ずつ減少させる(S2801〜S2807)。
【0099】 『Pシフトグラフ表示処理』 図29は、設定されたプログラムシフト量をグラフ表示する、Pシフトグラフ 表示処理を表わすフローチャートである。 プログラムシフトのグラフ表示は、原点のシフト方向・量と、原点を基準とし て設定されたプログラムシフト方向・量に基づいて、図31に示すPシフト表示 テーブルのデータを読み出し表示している。なお、図31中、黒丸が点灯部分を 表わし、さらに周りに放射状の線が描かれている黒丸は、黒丸が点滅しているこ とを表わしている。図31のYおよびZで特定されるデータを外部表示LCDパ ネル34及びファインダ内表示LCDパネルに表示する。 図29において、設定されている露出モードに対応する原点の方向ビット及び シフト量を、RAMから読み出し(S2901〜S2905)、原点方向ビット 及び原点シフト量から、図31のYの値を計算する(S2907〜S2911) 。次に、Pシフト方向ビット及びPシフト量、Yの値から図31のZを計算する (S2913〜S2917)。なお、Zが負あるいは11以上になる場合には、 それぞれZ=0、Z=10に設定する(S2919〜S2925)。以上のよう にして求められたY及びZに基づいて、図31の表示テーブルの表示データをL CD表示用のRAMに書き込む(S2927、S2929)。
【0100】 『露出補正表示処理』 図30は、図16のS1623でコールされる、露出補正表示を説明するフロ ーチャートである。 設定された露出補正値Xvの値に応じて、Xvゼロフラグ・Xvプラスフラグ ・Xvマイナスフラグのいずれかに“1”をセットする(S3001〜S301 1)。 ハイパー釦52が押されて、HYPSWに“0”がセットされている時には、 露出補正値Xvが数値表示され(S3013、S3015)、さらに、S303 1以降の露出補正グラフ表示処理が実行される。
【0101】 HYPSWに“1”がセットされている場合には、露出補正値が0であればグ ラフ表示は行なわず(S3013、S3017、S3019)、処理はSW操作 表示1のS1624へ進む。 HYPSWに“1”がセットされている場合で、メイン釦36がPICT位置 にある時には、Xvの正負に応じて「+」または「−」のマークを外部表示LC Dパネル34およびファインダ内表示LCDパネル62に表示する(S3021 〜S3027)。 ハイパーSWがOFFで、メイン釦36がON位置にある時には、露出補正グ ラフ表示へと処理が進む(S3021:PICTSW=1)。 露出補正グラフ表示では、図40に示す露出補正グラフ表示テーブルのデータ を用いて、補正量に応じて外部表示LCDパネル34およびファインダ内表示L CDパネル62にグラフ表示を行なう。 露出補正値Xvから、図40の表示テーブルのデータを選択し、外部表示LC Dパネル34及び、ファインダ内表示パネル62に目盛りを表示すると共に、選 択された図40のデータを表示する。なお、グラフ表示可能な露出補正値は−2 .0Ev〜+2.0の範囲であるが、設定可能な露出補正値の範囲は−3.0E v〜+3.0Evとしている。さらに、補正値がグラフ表示の領域を超えている 場合には、グラフの端点で黒丸マークを点滅表示させることにより、領域外であ ることを示すようにしている。 以上の処理が終わると、SW操作表示1のS1624の処理が実行される。
【0102】 『PFタイマ表示』 図32は、ドライブ釦38及びモード釦40を同時に押して、PF設定モード に入る場合、及びPF設定モードから抜ける場合に、残り時間を表示するための PFタイマ表示処理を表わすフローチャートである。PF設定モードと露出モー ドの切り替えは、PFタイマのカウント値が所定値(31)以上になると切り換 わるようになっている(図15、図18)。このため、PFタイマの数値に基づ いて、図37に示すPFタイマ表示データを選択し、表示用のRAMに書き込む ことにより、残り時間に対応したグラフ表示を外部表示LCDパネル34上で行 なっている(S3201、S3203)。
【0103】 『AEモードU/D処理』 図34は、アップ/ダウンレバー28による、露出モードの選択を行なう、A EモードU/D処理のフローチャートである。 S3401では、データを変更する方向によって、即ちアップ/ダウンレバー 28の操作に応じて、処理が分かれている。 S3403において、メイン釦36がPICT位置かON位置かにより露出モ ードがピクチャモード(PICTモード)かフルスペックモード(FULLモー ド)かに分かれる。露出モードは、RAM上では、図33に示すように、8ビッ トのデータのどれか1桁を1とし他を0とすることによって設定される。露出モ ードと対応する8ビットデータを、露出モード[8ビットデータ]のように示す と、PICTモードでは、 グリーンモード[00000001]、 動体モード[00001000] などの様に表わされ、FULLモードでは、 オートモード[00000010] の様に表わされる。上記の8ビットデータを10進数で表わし、露出モード(1 0進数)として示すと、 グリーンモード(1)、 動体モード(8)、 オートモード(2) などと表わせる。図33から、例えばPICTモードでは グリーンモード[00000001] から左シフトしていくと、順に、 人物モード[00000010]、 風景モード[00000100]、 動体モード[00001000]、 近接モード[00010000] となる。 本実施例では、PICTモードで設定する露出モードは5種類としているため 、8ビットデータの最大値は[00010000]であり、図34のS3405 で、PICTモードの値が16以上になると左シフトしたデータに対応する露出 モードが存在しなくなるため、リセットして1に戻している。これによって、ア ップ/ダウンレバー28を、例えば上記のようにデータが変わる方向に操作し続 けても、近接モードの次にグリーンモードを選択することもでき、非常に操作性 が良くなっている。 S3415〜S3419の処理は、FULLモードについて、上記と同様の処 理を行なっているものである。また、S3421〜S3433の処理は、8ビッ トデータが右シフトされる場合の処理であり、原理的には、上記と同様の処理を 行なっている。
【0104】 『AEモード設定処理』 図35は、図34のAEモードU/D処理で設定されたPICTモードあるい はFULLモードの値を、変数AEモードに変換する、AEモード設定処理を表 わすフローチャートである。 AEモードU/D処理では、PICTモードは2進数[00000001]か ら[00010000]で表わされ、FULLモードは[00000001]か ら[00000100]で表わされる。AEモード設定処理は、上記のPICT モードとFULLモードを、1種類の変数「AEモード」で表わすための処理で ある。 まず、メイン釦36の位置により、「AEモード」の初期値をセットする(S 3501、S3503、S3507)。次に、図35のAEモードU/Dにより 設定されたPICTモードまたはFULLモードの値を変数Nに入れる(S35 05、S3509)。以降、N=1となるまで、Nを右シフトし、シフトした回 数をAEモードの初期値に加算することにより、図36に示すようなAEモード と露出モードの関係が得られる。
【0105】 『Pシフトクリア処理』 図38は、図16のS1619でコールされるPシフトクリア処理を説明する フローチャートである。Tv/Av釦30を単独で押すことにより、設定したプ ログラムシフト量がキャンセルされ、プログラムは原点位置に戻る。本実施例の カメラにおいては、ハイパーボタン52が押された状態でTv/Avボタンを押 すと、露出補正をクリアするため、ハイパー釦52が押されていない時(S38 01:HYPSW=“1”)のみプログラムシフトがクリアされるようになって いる。
【0106】 『露出補正クリア処理』 図39は、図16のS1625でコールされる、露出補正クリア処理を説明す るフローチャートである。 ハイパー釦52とTv/Avボタンを同時に押すことにより、露出補正値Xv に0がセットされる(S3901〜S3905)。
【0107】 『メインボタンの位置と初期表示画面』 図60A〜60Cは、メイン釦36がPICT位置にある場合の外部表示LC D34及びファインダ内表示LCDパネル62の表示画面の一例を示す。図60 Aは、メイン釦36がPICT位置におかれた状態を示している。図60B、6 0Cは、その時のファインダ内表示LCDパネル62の表示画面、及び外部表示 LCDパネル34の表示画面を示している。この例では、露出モードとして人物 モードが選択されている。
【0108】 図61A〜61Cは、メイン釦36がON位置にある場合の例を示している。 図61B、61Cは、それぞれ、外部表示LCDパネル34と、ファインダ内表 示LCDパネル62の表示例を表わしている。詳しくは、後に説明するが、この 例では、露出モードとしてプログラムモードが選択されており、さらに、−0. 5Evの露出補正が設定されていることが分かる。
【0109】 図62は、図60Cと同様、メイン釦36がPICT位置にある場合の、外部 表示LCDパネル34の表示例を示している。この例でも、露出モードとしては やはり人物モードが選ばれている。この表示画面から更に、学習機能がオンとな っており、すでに+0.5Evのプログラムシフトをすでに学習していることが 分かる。また、プラスの露出補正が行なわれている。プログラムシフトの表示・ 露出補正の表示については後に詳細に説明する。
【0110】 『PF設定モードの表示処理』 図63A〜63Fは、PF設定モード処理に移行する際の外部表示LCDパネ ル34における表示を示している。図15のS1519でコールされるPFタイ マ表示処理により、図37のPFタイマ表示データがRAMにセットされ、表示 される(図63A〜63E)。なお、PF設定モードに入るまでは、図15のS 1517により、ISO感度が表示される。また、その他の表示は全て消灯され 必要なデータのみが表示されるようになっている。9個のドットが表示されてか ら、全て消えるまでの時間は、本実施例のカメラの場合、約2秒である。 所定時間(約2秒)が経過し、全てのドットが消えると、図18のPF表示処 理が実行され、図63Fに示されるように、[PF]が表示される。ここで、モ ード釦40及びドライブ釦38を離すと、PF設定モードの最初の設定項目であ る、ISO感度変更ための表示に換わる(図65A参照)。
【0111】 『PFオールクリア処理の表示』 PF設定モードに入り、[PF]が表示されている状態で、Tv/Av釦30 を押すと、図18のS1815においてPFタイマ表示がコールされ、再度ドッ トが表示される(図64A)。上述の処理と同様、9個のドットが約2秒で全て 消えると、PF(特殊機能)の設定内容は全てクリアされ(図20:PFオール クリア処理)、外部表示LCDパネル34には、図64Bに示すようにCLの表 示が出る。
【0112】 『特殊機能の設定及び表示処理』 すでに述べたように、PF設定モードで動作中は、モード釦40の操作により 設定項目を選択し、アップ/ダウンレバー28の回動操作により、選択した項目 におけるデータ変更を行なう。
【0113】 『ISO感度の設定』 図65A、65Bは、ISO感度変更の表示画面を示す。アップ/ダウンレバ ー28の操作により、図26のPFデータU/D処理のS2605で変更された データが、図19BのS1919で表示される。図では、ISO200(図65 A)がISO100に変更された場合(図65B)の例を示している。なお、設 定項目を示す[1]が同時に表示されている。 なお、既に述べたように、設定中にTv/Av釦30が操作されるとISO感 度には初期値(DX値またはISO=100)が設定される。
【0114】 『学習回数の設定』 図66A、66Bは、学習の回数設定を行なう場合の表示である。設定項目を 示す[2]が表示され、変化レベルと回数の組み合わせを示す0から4までの数 値を、アップ/ダウンレバー28の操作により設定する。変化レベルと回数の組 み合わせの設定は、図26のS2607で行ない、表示は図19BのS1912 で行なっている。
【0115】 『合焦音の有無の設定』 図67A、67Bは、合焦時に電子ブザー108を鳴らすかどうかの設定に関 する表示である。設定項目を示す[3]が表示され、更に文字Sdにより、サウ ンドの設定であることを操作者に知らせるようにしている。電子ブザー108を 鳴らす場合には“1”、鳴らさない場合には“0”を設定する。単にフラグだけ では、どちらに設定しているのかを把握するのが難しいため、“1”がセットさ れた状態では、図67Bの表示と共に、所定の時間間隔で電子ブザー108を鳴 らすようにして、操作性を向上させている。なお、設定は図26のS2609で 、表示および電子ブザー108の駆動は図19のS1923で行なっている。
【0116】 図68A〜図68Fは、合焦時の電子ブザー108の設定に関する表示の変形 例を示す。この変形例では、電子ブザー108を鳴らすことを示すフラグに“1 ”をセットした場合に、Soundの文字列を分割して順次表示することにより 、合焦時に電子ブザー108を鳴らす設定になっているとを示すものである。こ の、Soundの表示は、通常Av値を表示するためのそれぞれ7セグメントか らなる2桁の表示エリアを用いており、特にアルファベットを表示するためのセ グメントを設ける必要がない。なお、フラグのセットは、図26のS2609で 行なわれ、表示は図19のS1923で行なっている。
【0117】 『学習機能の選択』 図69A、69Bは、プログラムシフトの学習を行なうかどうかの設定である 。選択項目を示す[4]が表示され、学習を行なう場合には(即ち学習禁止フラ グに“0”がセットされる場合には)、NOTEBOOKのようなピクチャ表示により設 定内容の把握を容易にしている。学習機能の選択は、図27のS2611で行な い、表示は19図のS1925である。尚、学習後にフラグを「学習する」から 「学習しない」に設定変更した場合、学習したプログラムシフト量はクリアされ ず、そのまま固定される。
【0118】 『学習内容のクリア』 図70A、70Bは、学習した内容をクリアする場合の表示を示している。選 択項目[5]が表示され、さらにノートのピクチャと文字CLが点滅表示する。 この状態で、アップ/ダウンレバー28の操作により、学習機能が有効な4つの モードの内のどれか1つあるいは4つ全てを選択し、Tv/Av釦30を押すこ とによりデータクリアの設定が完了する。学習クリアがセットされると、図70 Bに示すように、ノートのピクチャが消え、文字CLは点灯表示に変わる。設定 は、図26のS2613で行ない、表示は図19のS1927により行なってい る。
【0119】 『露出モードの選択』 図71A〜71Eは、メイン釦36がPICT位置にある時に、モード釦40 を押しながらアップ/ダウンレバー28を操作する時に外部表示LCDパネル3 4に表示される表示内容を示している。図71A、71B、71C、71D、7 1Eの順に、グリーンモード、人物モード、遠景モード、動体モード、近接モー ドに対応している。 図71Fは人物・遠景・近接モード時のファインダ内LCD表示パネル62を 示し、図71Gは、動体モードの表示、図71Hは、グリーンモードの表示を示 している。
【0120】 『PICTモードの露出補正の表示例』 図72A、図72Bは、メイン釦36がPICT位置にある時(例として人物 モードが選択されている時)の表示例を示す。 図72Aは、ファインダ内表示LCDパネル62の表示を表わしている。プロ グラムシフトの量が、目盛りとドット表示により示されている。また、シフトさ れたプログラムに基づいて演算されたTv値・Av値が上方に表示される。図7 2Bは、外部表示LCDパネル34の表示を示す。外部表示LCDパネル34に は、ファインダ内表示LCDパネル62の情報に加えてさらにフィルム枚数・ド ライブモード(撮影モード)の表示、AEモードのピクチャによる表示が行なわ れる。
【0121】 上記の状態で、ハイパー釦52を押すことにより、露出補正の表示が行なわれ る。図73A、73Bは、露出補正を行なった状態でのファインダ内表示LCD パネル62及び外部表示LCDパネル34の表示を示している。この例では、露 出補正は、−2.0Evとなっている。表示パネル上の目盛りは、1目盛りが0 .5Evに対応し、目盛り中央が露出補正0に対応しているので、この例では、 ドットが目盛りのマイナス端で点灯している。尚、外部表示LCDパネル34で は、補正値の数値表示行なわれるようになっている。
【0122】 尚、本実施例のカメラは、グラフ表示上は、露出補正値は−2.0Ev〜+2 .0Evとなっている。しかし、実際にはグラフの範囲を超えて、露出補正値は −3.0〜+3.0Evの範囲で設定可能となっている(図28参照)。このた め、補正値がグラフの範囲を超えた場合には、超えた側のグラフの端点で点滅す るようにしている。図74A、図74Bに露出補正値が−2.5の場合の例を示 す。この場合には、黒丸がマイナス側の端点で点滅する。 図75A、75Bは、露出補正値を設定後、ハイパー釦52から指を離し、露 出モードの表示がおこなれた場合の例を示す。露出補正がマイナス側であること を示す「−」マークが点灯している。さらに、ハイパー釦52を押しながら、T v/Av釦30を押すと、設定した露出補正値が0にリセットされる。
【0123】 『プログラムモードの露出補正の表示例』 図76A、図76B、図77A、図77B、図78A、図78Bは、露出モー ドがプログラムモードの場合の、通常の表示(図76A、76B)、露出補正中 の表示(図77A、図77B)、露出補正値設定後の表示(図78A、図78B )を示す。通常の表示では、目盛りとドットからなる表示は行なわれないが、一 旦露出補正値が設定されると、通常の表示状態で、露出補正量がグラフ表示され る。尚、プログラムモードでの露出補正でも、上述の場合と同様、グラフの表示 範囲を超えて露出補正値を設定することができ、その場合には、グラフの端点で 黒丸が点滅する。この黒丸の点滅表示は、ハイパー釦52から指を離し、通常の 表示状態となっても行なわれる。 また、プログラムモードにおいても、プログラムシフトが可能であり、シフト されている場合には、外部表示LCDパネル34のTv/Avの表示部分にオー バーラインが表示され、ファインダ内表示LCDパネル62のTv値・Av値に アンダーラインが付される(シフト量が0の場合は、オーバーライン/アンダー ラインは表示されない)。
【0124】 『オートモードの露出補正の表示例』 図79A、図79B、図80A、図80B、図81A、図81Bは、露出モー ドがオートモードの場合の、通常の表示(図79A、79B)、露出補正中の表 示(図80A、図80B)、露出補正値設定後の表示(図81A、図81B)を 示す。通常の表示では、目盛りとドットからなる表示は行なわれない。また、ア ップ/ダウンレバー28の操作でTv値/Av値のどちらが変更可能となってい るか(即ち、シャッタ優先となっているか絞り優先となっているか)を、外部表 示LCDパネル34上では、TvまたはAvに円弧状のオーバーラインを付して 表示することにより示し、ファインダ内表示LCDパネル62上では、Tv値ま たはAv値にアンダーラインを付して示している。尚、Tv値・Av値のどちら を変更可能にするかの設定は、Tv/Av釦30の操作で切替られる。
【0125】 露出補正に関しては、上述のプログラムモードの場合と同様である。尚、オー トモードでの露出補正でも、上述の場合と同様、グラフの表示範囲を超えて露出 補正値を設定することができ、その場合には、グラフの端点で黒丸が点滅する。 この黒丸の点滅表示は、ハイパー釦52から指を離し、通常の表示状態となって も行なわれる。
【0126】 『マニュアルモード時のグラフ表示』 図82A、図82B、図83A、図83B、図84A、図84Bは、露出モー ドがマニュアルモードの場合の、アップ/ダウンレバー28により、Tv値を設 定する場合の表示(図82A、図82B)、Av値を設定する場合の表示(図8 3A、図83B)、適正露出がセットされている場合の表示(図84A、図84 B)を示す。
【0127】 マニュアルモードの場合には、アップ/ダウンレバー28によりTv値が変更 可能である場合には、外部表示LCDパネル34のTvの表示に円弧上のオーバ ーラインを付し、また、ファインダ内表示LCDパネル62にTv値にアンダー ラインを付して表示する(図82A、図82B)。これに対し、図83A、図8 3Bの場合には、Av値・Avの表示にアンダーライン・オーバーラインを付し ている。マニュアルモードの場合には、露出補正は無いが、通常の表示状態にお いて目盛りおよびドットによるグラフ表示が行なわれている。本実施例のカメラ では、マニュアルモード時にも、AE演算が行なわれている。表示された目盛り の中央を、演算上の適正露出値として、設定値が露出オーバーとなる場合には、 目盛りの「+」側にドットが表示される。1目盛りが0.5Evに相当しており 、図82A、図82Bの場合には、1.0Evの露出オーバーとなる。尚、目盛 りは適正露出値を中心に−2.0Ev〜+2.0Evの範囲でドットによる表示 が可能となっている。この範囲を超えた場合には、図83C、図83Dに示すよ うに、「−」マークを点滅させることにより、範囲を超えて露出アンダーになっ ていることを示すようになっている(図面において「−」マークの回りに放射状 に線が入っているのは、「−]マークが点滅していることを表わしている)。露 出オーバーになっている場合には、同様にして「+」マークを点滅させるように なっている。
【0128】 図84A、図84Bは、マニュアル設定露出値と、演算露出値が一致している 場合を示す図である。マニュアル設定値を演算露出値に一致させるには、アップ /ダウンレバー28を操作して表示されているドットの数を減らすように設定値 を変更すればよい。本実施例のカメラでは、これに加えて、マニュアルモードの 時にハイパー釦52を押すことにより演算により得られた適正露出値がセットさ れるようになっている。
【0129】 『AE演算』 次に、図13A、13Bに示す「RESTART」中のS1319、および図 14に示す「レリーズ処理」中のS1415でコールされるAE(自動露出モー ド)演算サブルーチンによる処理について、図41A、41B、41C、41D に示したフローチャートを参照して説明する。
【0130】 本実施例では、露出モードとして、メイン釦36をPICT位置に切り換えて ピクトスイッチ110bをオンしたときに設定変更可能となるグリーンモード、 人物モード、風景モード、動体モード、および近接モードを有し、また、メイン 釦36をON位置に切り換えてオンスイッチ110aをオンしたときに設定変更 可能となるノーマルプログラムモード(測光結果に基づいて自動的にシャッタ速 度および絞り値を設定する通常のプログラム自動露出モード)、オートモード( 手動設定されたシャッタ速度と測光結果から絞り値を自動設定するレンズオート のシャッタ速度優先自動露出モード、および手動設定された絞り値と測光結果か らシャッタ速度を自動設定する絞り優先自動露出モード)、およびマニュアル露 出モードを有し、さらに、図示しないが、レンズマニュアルの絞り優先自動露出 モード、マニュアル露出モード、およびバルブ露出モードを有している。
【0131】 AE処理において、先ず、ボディ側CPU20のRAMをイニシャライズし、 測光等に関する各種フラグをイニシャライズした後、レンズ補正演算サブルーチ ンをコールする(S4101〜4105)。このレンズ補正演算サブルーチンで は、図13Aに示した「RESTART」の処理中の「レンズ通信」において、 レンズボディ側CPU20(図11)から入力した撮影レンズの種類に応じた各 種レンズデータに基づいて、レンズ補正演算処理を実行する。
【0132】 次に、A/D変換回路98から出力される分割測光用の各センサ(受光素子9 4)からの被写体輝度データをそれぞれ、演算に適した演算用被写体輝度Bvに 変換し、さらに、この演算用被写体輝度Bvと、S4105において演算したレ ンズ補正値により、各センサ毎の光量値Lv′を求め、この各センサ毎の光量値 Lv′から、分割測光アルゴリズムに基づいてその被写体に適した1個の光量値 Lv′を算出する(S4107〜S4111)。
【0133】 そして、予め演算に適するように変換した演算用フィルム感度Svおよび演算 用露出補正値Xvに基づいて光量値Lvを求め、現在設定されているAEモード (ナンバー)に対応する値をXに入れる(S4113、S4115)。
【0134】 S4117では、Xに入れた各AEモードに対応する係数a、b、TvL1 等 を設定する。これらの係数a、b、TvL1 等は、ボディ側CPU20のROM に予め設定入力されているもので、必要に応じてRAMに読み込まれる。
【0135】 X=1で分岐する「人物モード(プログラム線の概略を図48Aに示す)」で は、プログラム線の傾きとされる係数aに2/8を入れ、係数bに5 6/8を 入れる。さらに第1のTv境界TvL1 に手振れ限界Tvfを入れ、第1のAv 境界AvL1 に撮影最適Av値Avfを入れ、第2のAv境界AvL2 に最小絞 り値AvMIN を入れて、S4143でプログラム演算サブルーチンをコールする 。
【0136】 X=2で分岐する「風景モード(プログラム線の概略を図49Aに示す)」で は、上記係数aに2/8を入れ、上記係数bに風景係数bを入れる。この風景係 数bは、 (6/8)×Tvf−(2/8)×(AvMIN +1) により求まる。さらに、第1のTv境界TvL1 に最小シャッタ速度TvMIN を 入れ、第1のAv境界AvL1 に最小絞り値AvMIN +1を入れ、第2のAv境 界AvL2 に最小絞り値AvMIN を入れて、S4143でプログラム演算サブル ーチンをコールする。
【0137】 X=3で分岐する「動体モード(プログラム線の概略を図50Aに示す)」で は、上記係数aに2/8を入れ、上記係数bに5 6/8を入れる。さらに第1 のTv境界TvL1 に手振れ限界Tvf+1を入れ、第1のAv境界AvL1 に 最小絞り値AvMIN +1を入れ、第2のAv境界AvL2 に最小絞り値AvMIN を入れて、S4143でプログラム演算サブルーチンをコールする。
【0138】 X=4で分岐する「近接モード(プログラム線の概略を図51Aに示す)」で は、上記係数aに2/8を入れ、上記係数bに5 6/8を入れる。さらに、第 1のTv境界TvL1 に手振れ限界Tvfを入れ、第1のAv境界AvL1 にA v6(F=8)を入れ、第2のAv境界AvL2 に最小絞り値AvMIN +1を入 れて、S4143でプログラム演算サブルーチンをコールする。
【0139】 S4143でコールされるプログラム演算サブルーチンでは、詳細は後述する が、各モード毎に設定されたTv値、Av値に基づいて、実際に制御で使用する 制御Tvと制御Avを演算する。
【0140】 他方、X=1で「グリーンモード」に分岐する場合は、プログラムシフト禁止 フラグに“1”をセットし、プログラム線をシフトさせないように予め禁止して おく。そしてノーマルプログラムサブルーチンをコールし(S4135、S41 37)、該モードにおいて、実際に制御で使う制御Tvと制御Avを求める。
【0141】 また、X=5で「ノーマルプログラムモード」に分岐する場合は、プログラム シフト禁止フラグに“1”をセットせずに、ノーマルプログラムサブルーチンを コールする(S4137)。
【0142】 さらに、X=6で「AUTOモード」に分岐する場合は、AUTO演算サブル ーチンをコールし(S4139)、X=7で「マニュアルモード」に分岐する場 合は、マニュアル演算サブルーチンをコールする(S4141)。
【0143】 さらに、S4117において選択したモードで求まった制御Tvと制御Avが 制御に使用可能な値か否かを、コールしたCHK TvAvサブルーチンにより チェックして、制御可能な値を越えていれば、その最大値または最小値に変換す る(S4145)。そして、CHK TvAvサブルーチンで最終的に決定した Tv値とAv値に基づいてEEパルス数を求め、さらに外部フラッシュに、発光 するか否か、どの程度の発光とするか、後幕シンクロであるのか等のデータを送 る(S4147、S4149)。上記EEパルスとは、制御用の絞り値Avに対 応させて絞りを止めるために用いるパルスである。この後、S4151において 、フラッシュ撮影時にクウェンチ信号を出力してフラッシュの発光を停止させる ためのTTLデータを設定して、リターンする。
【0144】 図41CのS4137で示したノーマルプログラムサブルーチンを、図52A に示すフローチャートに沿って説明する。このサブルーチンで説明されるプログ ラム線図は例えば図52Bに示され、その特徴は次に示す通りである。 手振れ限界Tvf(=TvL1 )が設定されている。 被写界深度を重視する風景モードに関するプログラム線(図49B参照)と 、シャッタ速度を重視する動体モードに関するプログラム線(図50B参照)の 中間に位置するように設定されている。 手振れ限界Tvf(=TvL1 )を越えると、少なくとも1ステップ以上の プログラムシフトが可能となるように設定されている。
【0145】 同図に示す、f=80mm時およびf=28mm時の手振れ限界Tvf(=T vL1 )付近で手振れが発生しやすいため、 Tv<Tvf となる低Ev域で は、手振れ限界Tvfでシャッタ速度を固定して絞りを最小絞り値まで開放させ 、さらに、絞りが開放値になったら、絞りを開放させたままでシャッタ速度を遅 くする。このときの上記手振れ限界Tvf(=TvL1 )は、変数TvL1 に代 入され処理されている。
【0146】 ノーマルプログラムサブルーチンでは、先ず、図42Aに示すfv演算サブル ーチンをコールして、 fv=log(焦点距離f)/log2 により、焦点距離fをアペックス値に対応させて変換した変換焦点距離fvを求 める。
【0147】 続いてS5203で、 Tv=(3/8)×光量値Lv+ノーマル係数b ノーマル係数b=(5/8)Tvf−(3/8)(AvMIN +1) により演算Tvを求める。この計算式は、例えば図52Bのプログラム線図にお いて、傾きを固定しつつ、ノーマル係数bの変化に伴ないシャッタ軸方向にプロ グラム線を移動させる。
【0148】 そして、S5203で求まる演算Tvが最大シャッタ速度TvMAX より大きい か否かをチェックし、大きければ最大シャッタ速度TvMAX を演算Tvとしてボ ディ側CPU20のRAMに入れ、実際に設定されるべきシャッタ速度はもっと 速いが、演算Tvに最大シャッタ速度TvMAX を入れたということを示すため、 Tvオーバーフラグに“1”をセットする(S5205、S5219、S522 1)。
【0149】 さらに、図44のCAL Avサブルーチンをコールし、演算Tvを変更させ たからこの演算Tvに対応する適切な演算Avを求めて(S5223)、S52 15に抜ける。またS5205において、演算Tvが最大シャッタ速度TvMAX 以下であれば、演算Tvを手振れ限界Tvfと比較し、この演算Tvが手振れ限 界Tvfより小さければ、この手振れ限界Tvfを演算TvとしてRAMに入れ て(S5207、S5225)、S5209に進む。S5207において、演算 Tvが手振れ限界Tvfより大きいときは、S5209に進む。
【0150】 S5209では、図44のCAL Avサブルーチンをコールし、ここでセッ トした演算Tvに対応する適切な演算Avを求めて、S5211に進む。S52 11では、Avオーバーフラグをチェックし、このAvオーバーフラグに“1” がセットされていればCAL Tvサブルーチンをコールし、演算Avを変更さ せたからこの演算Avに対応する適切な演算Tvを求めて(S5227)、S5 215に抜ける。またAvオーバーフラグに“0”がセットされている場合は、 S5213に進んで、Avアンダーフラグをチェックする。Avアンダーフラグ に“1”がセットされている場合はCAL Tvサブルーチンをコールして、演 算Avの変更に従いこの演算Avに対応する適切な演算Tvを求めて(S522 7)、S5215に抜ける。
【0151】 そしてS5215において、図46に示すノーマルPシフト演算サブルーチン をコールして、プログラムシフトの有無をチェックする。すなわち、S4602 において、アップ/ダウンレバー28によって撮影者が設定したプログラムシフ ト量を全プログラムシフト量として入れ、S4604において、プログラムシフ トの方向によってセットされたPシフト方向ビットを全Pシフト方向ビットとし て入れ(S4602、S4604)、S4603に進んで、Pシフト禁止フラグ をチェックする。本実施例において、グリーンモードではプログラムシフトさせ ないため、図41A、41B、41C、41DのAE演算中で X=0 によっ てグリーンモードが選択されたときPシフト禁止フラグに“1”がセットされて おり、従って、プログラムシフト無しとしてS4603でリターンされる。また 、ノーマルプログラム(P)モードではプログラムシフトさせるため、X=5 によってこのモードが選択されたときにS4135をジャンプして、Pシフト禁 止フラグに“1”をセットしない。従って、プログラムシフト有りとしてチェッ クされ、S4603でリターンされることなく先のステップに進む。
【0152】 そして、S5217では、演算した演算Tvを、実際に制御で用いる値に変換 し、制御Tvとしてボディ側CPU20のRAMに入れ、また演算した演算Av を、実際に制御で用いる値に変換し、制御AvとしてRAMに入れて、リターン する。
【0153】 次に、図41CのS4139で示したAUTO演算サブルーチンを、図53に 示すフローチャートに沿って説明する。先ず、S5301において、図25のデ ータU/DサブルーチンのS2521でセットされるべきTvAvモードフラグ をチェックし、このTvAvモードフラグに“1”がセットされている場合は、 絞り優先が選択されたとしてS5311に進み、“0”がセットされている場合 は、シャッタ速度優先が選択されたとしてS5303に進む。
【0154】 シャッタ速度優先時には、マニュアル設定された設定Tvを実際に制御で使用 する制御Tvに入れる(S5303)。そして、設定Tvを演算用の値に変換し て演算Tvに入れてCAL Avサブルーチンをコールし、演算Tvに対応する 適切な演算Avを演算し、さらに、演算Avを制御Avに入れて(S5305〜 S5309)、リターンする。また絞り優先時には、設定Avを制御Avに入れ (S5311)、設定Avを演算Avに入れてCAL Tvサブルーチンをコー ルして、演算Avに対応する適切な演算Tvを演算し、この演算Tvを制御Tv に入れて(S5313〜S5317)、リターンする。
【0155】 図41CのS4141で示したマニュアルサブルーチンを、図54に示すフロ ーチャートに沿って説明する。先ず、S5401において、図25のデータU/ DサブルーチンのS2521でセットされるべきTvAvモードフラグをチェッ クし、このTvAvモードフラグに“1”がセットされていれば、アップ/ダウ ンレバー28による絞り値の設定が可能な状態なのでS5419に進み、“0” がセットされていれば、アップ/ダウンレバー28によるシャッタ速度の設定が 可能な状態なのでS5403に進む。
【0156】 シャッタ速度設定時には、1/2ずつのステップで処理される1/2系列値で 設定された設定Tvを制御Tvに入れ、同様の1/2系列値で設定された設定A vを制御Avに入れる(S5403、S5405)。ここで、ハイパー(露出補 正)スイッチ52のオンオフをチェックし、このハイパースイッチ52がオンさ れていなければ1/2系列値のままでリターンする。従って、この場合はマニュ アル設定された1/2ずつのステップで処理される値に基づく制御Tv、Avに より撮影が行なわれる。
【0157】 他方、測光値に基づく適正露出値を得る等のためにハイパースイッチ88がオ ンされた場合は、1/2系列値の設定Tvを、1/8ずつのステップで処理され る演算Tvに変換し、CAL Avサブルーチンをコールしてこの演算Tvに応 じた適正な演算Avを求め、1/8ステップで処理される該演算Avを、実際に 制御で使用する制御Avに入れる(S5409〜S5413)。このように、マ ニュアル露出モードでは、ハイパー釦52を押してハイパースイッチ88をオン しながらレリーズした場合に、精度の高い1/8ずつのステップでボディ側CP U20により演算された値に基づき露出することができる。
【0158】 また演算Avを設定Avに入れ、これを1/2系列化処理して(S5415〜 S5417)リターンするから、この後のAv値は、1/2系列値でマニュアル アップダウンされる。
【0159】 1/2系列化処理とは、マニュアル演算時には1/2ずつのステップで処理す るのに対し、オート演算時には1/8ずつのステップで処理するため、つまり、 オート演算時にボディ側CPU20の演算により設定されるアペックス値のステ ップが、マニュアル設定可能なアペックス値のステップよりも小さいため、演算 したアペックス値をマニュアル設定可能なアペックス値の1/2ステップに丸め 込むことを言う。
【0160】 絞りマニュアル設定時には、1/2ずつのステップで処理される1/2系列値 で設定された設定Avを制御Avに入れ、同様の1/2系列値で設定された設定 Tvを制御Tvに入れる(S5419、S5421)。ここで、ハイパースイッ チ52のオンオフをチェックし、該ハイパースイッチ88がオンされていなけれ ば1/2系列値のままでリターンする。従って、この場合はマニュアル設定され た1/2ずつのステップで処理される値に基づく制御Av、制御Tvにより撮影 が行なわれる。
【0161】 他方、ハイパースイッチ88がオンされた場合は、上記1/2系列値の設定A vを、1/8ずつのステップで処理される演算Tvに変換し、CAL Tvサブ ルーチンをコールしてこの演算Avに応じた適正な演算Tvを求め、1/8ステ ップで処理される該演算Tvを、実際に制御で使用する制御Tvに入れる(S5 425〜S5429)。このように、マニュアル露出モードでは、ハイパー釦5 2を押してハイパースイッチ88をオンしながらレリーズした場合に、精度の高 い1/8ずつのステップでボディ側CPU20により演算された値に基づき露出 することができる。
【0162】 また演算Tvを設定Tvに入れ、これを1/2系列化処理して(S5431〜 S5433)リターンするから、この後のAv値は、1/2系列値でマニュアル アップダウンされる。
【0163】 『プログラム演算』 続いて、図41BのS4143で示したプログラム演算サブルーチンを、図4 2A、42Bのフローチャートに沿って説明する。このサブルーチンでは、人物 モード、風景モード、動体モードおよび近接モードのうち、モード設定操作によ って設定されたモードに応じて演算Tv、演算Avを求め、さらに、実際に制御 で使用する制御Tvと制御Avに変換する。
【0164】 まず、S4201においてfv演算サブルーチンをコールし、 fv=log(焦点距離f)/log2 の式により、撮影レンズ12の焦点距離検出機構102から入力した焦点距離f をアペックス値として利用できる値に変換して、変換焦点距離fvを求める。さ らに、Tvf演算サブルーチンをコールし、 Tvf=(3/4)×fv+2 の式により、シャッタ速度の手振れ限界Tvfを求める(S4203)。またA vf演算サブルーチンをコールし、 Avf=AvMIN +1+Avfシフト Avfシフト= (5/4)×(6.5−fv) 但し、0≦Avfシフト≦2 の式により、撮影最適Av値Avfを求める。この撮影最適Av値Avfは、背 景をぼかしたい場合や、被写界深度を深くして全体をはっきり撮りたい等の場合 に、焦点距離に基づいてそれぞれに最適な絞り値を決めるための値、つまり開放 からどれだけ絞り込むかの絶対量のことである。
【0165】 S4207では、図41BのS4119〜S4133において設定した各AE モードに対応する係数a、b等を用い、 係数a×光量値Lv+係数b の式によって演算Tvを求める。
【0166】 選択されたモードの所定焦点距離におけるこの演算Tvを、カメラ固有の最小 シャッタ速度TvMIN および最大シャッタ速度TvMAX とそれぞれ比較する(S 4209、4211)。そして上記演算Tvが、最小シャッタ速度TvMIN より 小さければ、この最小シャッタ速度TvMIN を演算Tvに入れ、実際にはそれよ り遅いシャッタ速度を設定しなければならないのに最小シャッタ速度TvMIN を 設定したとして、Tvアンダーフラグに“1”をセットして(S4213)、S 4217に進む。また上記演算Tvが、最大シャッタ速度TvMAX より大きけれ ば、この最大シャッタ速度TvMAX を演算Tvに入れ、実際にはそれより速いシ ャッタ速度を設定しなければならないのに最大シャッタ速度TvMAX を設定した として、Tvオーバーフラグに“1”をセットして(S4215)、S4217 に進む。
【0167】 またS4209において、選択されたモードの所定焦点距離における演算Tv が、最小シャッタ速度TvMIN 以上で、最大シャッタ速度TvMAX 以下である場 合は、TvアンダーフラグにもTvオーバーフラグにも“1”をセットせずにS 4217に進む。S4217では、図44に示すCAL Av(Av演算)サブ ルーチンをコールして、上記演算Tvに基づきこの演算Tvに対応する適切な演 算Avを求める。
【0168】 S4219では、CAL Tvサブルーチンで設定した演算Avが、選択され たモードにより演算された第1のAv境界AvL1 を越える値であるか否かをチ ェックする。この結果、演算Avが、第1のAv境界AvL1 を越えている場合 は、S4243にジャンプしてPシフト演算処理を実行し、プログラムシフトの 方向および量をチェックして、シフトするプログラムに適する演算Tvと演算A vを求める。また演算Avが、第1のAv境界AvL1 以下である場合は、S4 221に進んで第1のAv境界AvL1 を演算Avに入れる。これによりAv値 が決まるから、CAL Tvサブルーチン(図43)をコールして、この演算A v値に応じたTv値を求める(S4223)。
【0169】 S4225ではさらに、S4223で求めた演算Tvを、S4203で演算し た第1のTv境界TvL1 と比較する。この結果、演算Tvが第1のTv境界T vL1 を越えていればS4243にジャンプしてPシフト演算処理を実行し、プ ログラムシフトの方向および量をチェックして、シフトするプログラムに適する 演算Tvと演算Avを求める。また演算Tvが、第1のTv境界TvL1 以下で ある場合は、S4227に進んで第1のTv境界TvL1 の値を演算Tvに入れ る。これによりTv値が決まるから、S4229においてCAL Avサブルー チンを再度コールし、この演算Tvに応じた演算Avを演算する。
【0170】 さらに、この演算Av値が第2のAv境界AvL2 より大きいか否かをチェッ クし(S4231)、演算Avが第2のAv境界AvL2 を越えていればS42 43にジャンプし、そうでなければS4233に進んで、第2のAv境界AvL 2 の値を演算Avとして設定する。これにより演算Avが決まるから、S423 5においてCAL Tvサブルーチンを再度コールして、演算Avに応じた演算 Tvを演算する。さらに、この演算Tvを最小シャッタ速度TvMIN と比較して (S4237)、演算Tvが最小シャッタ速度TvMIN より大きければS424 3にジャンプし、そうでなければこの最小シャッタ速度TvMIN を演算Tvに入 れる。これによりTv値が決まるから、CAL Avサブルーチンを再度コール して(S4241)、この演算Tvに応じた演算Avを求める。
【0171】 S4243では、P(プログラム)シフト演算サブルーチンをコールし、RO Mに予め設定入力されているプログラム線のシフト量を求め、さらに、演算Tv を実際に制御に使う制御Tvとして設定し、また演算Avを実際に制御に使う制 御Avとして設定して(S4245)、リターンする。
【0172】 『CAL Tv』 次に、図43のフローチャートに沿って、適正なTv値の設定およびTv値を 制御可能な範囲に規制する処理であるCAL Tv(Tv演算)サブルーチンを 説明する。先ず、TvアンダーフラグおよびTvオーバーフラグをクリアして( S4301)、 光量値Lv−演算Av の式によって求まる値を、演算Tvに入れる(S4303)。
【0173】 この演算Tvを、カメラ固有の最小シャッタ速度TvMIN と最大シャッタ速度 TvMAX と比較する(S4305、4307)。この結果、演算Tvが、最小シ ャッタ速度TvMIN より小さければ、この最小シャッタ速度TvMIN を演算Tv として設定し、実際にはそれより遅いシャッタ速度を設定しなければならないの に最小シャッタ速度TvMIN を設定したとして、Tvアンダーフラグに“1”を セットして(S4309)、リターンする。また演算Tvが、最大シャッタ速度 TvMAX より大きければ、この最大シャッタ速度TvMAX を演算Tvに設定して 、実際にはそれよりシャッタ速度を速く設定しなければならないのに最大シャッ タ速度TvMAX を設定したとして、Tvオーバーフラグに“1”をセットして( S4311)、リターンする。
【0174】 またS4305において、上記演算Tvが、最小シャッタ速度TvMIN 以上の 場合にはS4307に進み、さらに演算Tvが、最大シャッタ速度TvMAX 以下 である場合は、リターンする。従って、このCAL Tvサブルーチンによって 、AE演算プログラムシフトで使用されるシャッタ速度を、制御可能な範囲に制 限する。
【0175】 『CAL Av』 続いて、図44のフローチャートに沿って、適正なAv値の設定およびAv値 を制御可能な範囲に規制する処理であるCAL Av(Av演算)サブルーチン を説明する。先ず、S4401において、AvアンダーフラグおよびAvオーバ ーフラグをクリアして、 光量値Lv−演算Tv によって求まる値を、演算Avに設定する(S4403)。
【0176】 この演算Avを、最小絞り値AvMIN と最大絞り値AvMAX と比較する(S4 405、4407)。この結果、演算Avが最小絞り値AvMIN より小さければ 、この最小絞り値AvMIN を演算Avに設定し、実際にはもっと絞り込まなけれ ばならないのに最小絞り値AvMIN を設定したとして、Avアンダーフラグに“ 1”をセットして(S4409)、リターンする。また演算Avが最大絞り値A vMAX より大きければ、この最大絞り値AvMAX を演算Avに設定し、実際には それより絞りを開けなければならないのに最大絞り値AvMAX を設定したとして 、Avオーバーフラグに“1”をセットして(S4411)、リターンする。
【0177】 またS4405において、上記演算Avが、最小絞り値AvMIN 以上の場合に はS4407に進み、さらに演算Avが、最大絞り値AvMAX 以下である場合は 、リターンする。従って、このCAL Avサブルーチンによって、AE演算プ ログラムシフトで使用される絞り値を、制御可能な範囲に制限する。
【0178】 『Pシフト演算』 図42A、42Bに示したP(プログラム)シフト演算サブルーチンを、図4 6に示すフローチャートに沿って説明する。先ず、S4601においてサブPシ フトサブルーチンをコールして、学習プログラム線のシフト量およびシフト方向 を求める。これにより、全プログラムシフト量が求まったら、Pシフト禁止フラ グをチェックして(S4603)、Pシフト禁止フラグに“1”がセットされて いればリターンして抜け、プログラムシフトは行なわない。同フラグに“0”が セットされていればS4605に進んで、全体のプログラムシフト量が0である かどうかチェックする。全体のプログラムシフトシフト量が0、つまりプログラ ム線をシフトしなくてよいとされればリターンし、そうでなければ、つまりプロ グラム線をシフトするのであれば、全Pシフト方向ビットをチェックしてシフト 方向を判断する(S4607)。
【0179】 この結果、全Pシフト方向ビットに“1”がセットされ、シフト方向は負、つ まり例えば図48A、48Bに示すプログラム線を図中左上方向にシフトすると されている場合は、演算Tvから全Pシフト量を引いた値を演算Tvに設定して シャッタ速度を遅く設定する(S4623)。さらに、この演算Tvが最小シャ ッタ速度TvMIN より小さいか否かをチェックし、小さければ演算Tvに最小シ ャッタ速度TvMIN を設定し(S4627)、そうでなければS4615に抜け る。
【0180】 またS4607において、全Pシフト方向ビットに“0”がセットされて、シ フト方向は正、つまり例えば図48A、48Bに示すプログラム線を図中右下方 向にシフトするとされている場合は、S4609に進んで、演算Tvに全Pシフ ト量を足した値を設定し、シャッタ速度を速く設定する。さらに、この演算Tv が最大シャッタ速度TvMAX より大きいか否かをチェックし(S4611)、大 きければ演算Tvに最大シャッタ速度TvMAX を設定し(S4613)、そうで なければS4615に抜ける。
【0181】 S4615では、図44に示すCAL Avサブルーチンをコールして演算A vを演算し、さらに、S4617とS4619において、Avオーバーフラグと Avアンダーフラグをチェックする。この結果、Avオーバーフラグに“1”が セットされている場合、およびAvアンダーフラグに“1”がセットされている 場合は、それぞれS4621に進んでCAL Tvサブルーチンをコールし、そ のときの演算Avに応じたTv値を演算する。また、AvオーバーフラグにもA vアンダーフラグにも“0”がセットされていれば、そのままリターンする。
【0182】 図48Bに示すプログラム線は、上記図48Aで説明した人物モード時のもの をより詳細に示したものであり、その特徴は次の通りである。 ワイド側においてもテレ側においても、第1の手振れ限界Tvf(=TvL 1 )がそれぞれに設定されている。 ワイド側は、集合写真、風景中の人物の撮影に適するように設定されており 、絞りを絞り込んで風景と人物の両方をシャープに表現することができる。 テレ側は、ポートレート、バストアップの撮影に適するように設定されてお り、絞りを開けて人物を浮かび上がらせる。 通常撮影領域において、絞り制御レベルを逆転させている。
【0183】 このように、人物モードに関するプログラム線は、ワイド側およびテレ側にお いて、低速シャッタ速度域から手振れ限界までを絞り開放に設定され、手振れ限 界において、シャッタ速度を固定し、絞りを所定の値まで変化させるように設定 されているから、ポートレートに限らず人物撮影全般に対応させることができ、 手振れ防止等も配慮した人物モードのプログラム線を備えたカメラを提供するこ とができる。また手振れ限界における絞り値の変化を、ワイド側において3段絞 り込み、テレ側において1段絞り込むように設定しているから、ワイド側を、集 合写真、風景中の人物の撮影に適するように設定することができ、絞りを絞り込 んで風景と人物の両方をシャープに表現することができる。
【0184】 また、図49Bに示すプログラム線は、図49Aに示す風景モード時のものを より詳細に示したものであり、その特徴は次の通りである。 近景から遠景まで、焦点距離に拘わらずピントのあった写真を撮ることがで きる。 低輝度域では、開放から一段絞り込んだ絞り優先とされ、第2の手振れ限界 fvから最小絞りまで絞り込む。 開放から一段絞り込むことによって、周辺光量不足の解消、像性能の向上を 達成する。
【0185】 このように、風景モードのプログラム線において、絞りは、低シャッタ速度域 から手振れ限界付近まで、焦点距離に拘わらずその焦点距離における開放絞り値 より1段絞り込まれるように設定されている。例えば焦点距離28mmにおいて は、その開放絞り値とされるAvL2 より1段絞り込まれている。
【0186】 また風景モードのプログラム線は、手振れ限界付近以降のGで示す部分では、 露出値Evは6/2の傾きで変化するように設定されている。これはつまり、上 述したように、 Tv値=係数a×光量値Lv+係数b とされ、風景モードではS4223において係数aに2/8が入れられるため、 光量値Lvが1増加するときTv値は2/8だけ増加する。また、 Av値=光量値Lv−Tv値 であるから、光量値Lvが1増加するときAv値は6/8だけ増加する。従って Av値とTv値は6:2の比率で変化、つまりプログラム線は6/2の傾きをも って変化する。なお、同図において( )内に付した数字は、シャッタ速度およ び絞りにそれぞれ対応させたアペックス値であり、このアペックス値は、図48 B、図50B、図51B、図52Bおよび図55Cにおいても同様の意味を持つ 。
【0187】 さらに、図50Bに示すプログラム線は、図50Aに示す動体モード時のもの をより詳細に示したものであり、その特徴は次の通りである。 第3の手振れ限界Tvf+1を設定し、手振れ限界Tv値を第1の手振れ限 界より1段アップさせている。
【0188】 また、図51Bに示すプログラム線は、図51Aに示す近接モード時のものを より詳細に示したものであり、その特徴は次の通りである。 低輝度域において、ワイド側/テレ側とも、開放より一段絞り込みの絞り優 先のプログラムとしている。 手振れ限界からは、焦点距離に拘わらずF8に設定する。
【0189】 このように、近接モードに関するプログラム線は、低速シャッタ速度域から手 振れ限界まで絞りを所定値に固定し、この手振れ限界で略1段だけ絞りを変化さ せてF8に固定し、このF8で手振れ限界以降の制御を行なうように設定されて いるから、ズームレンズのマクロ域のみならず、近接モードとしてマクロレンズ にも適用できる露出モードを有するカメラを得ることができる。また、絞りは、 F8からやや上下させた値に設定することも可能である。 また、近接撮影では被写界深度が浅くなることにより絞り込み過ぎによってシ ャッタ速度が遅くなり、手振れや被写体振れを起こし易いが、本実施例では、手 振れが最も生じ易い手振れ限界でシャッタ速度を固定して絞り値を略1段だけ絞 り込み、手振れ限界以降ではこの絞り値で制御するから、上記した手振れや被写 体振れを回避することができる。
【0190】 『サブPシフト』 ここで、図46のS4601で示したサブPシフトサブルーチンを、図45に 示すフローチャートに沿って説明する。このサブルーチンにおいては、学習によ る原点のシフト量およびプログラム線のシフト量、つまりプログラム全体のシフ ト量を求める。
【0191】 S4501において、メインスイッチ110をピクチャーポジションに切り換 えたときに設定変更可能となる、グリーンモード、人物モード、風景モード、動 体モードおよび近接モードの5つモードは X=0〜4 にそれぞれ対応して設 定されているため、実際にプログラム線をシフトさせるべき人物モード(図48 A、48B)、風景モード(図49A、49B)、動体モード(図50A、50 B)および近接モード(図51A、51B)を選択する場合には、X=0〜4 に対応する5つのAEモードナンバーから1を引いた値、つまりAEモード−1 をXに設定する。
【0192】 さらに、それぞれ読み込んだ値と対応する原点シフト量および原点方向ビット を、RAMから読み込み(S4503、S4505)、さらに、Pシフト方向ビ ットをチェックして、プログラムシフトの方向は正であるのか負であるのかを見 る(S4507)。正であればS4511にジャンプするが、負であれば、プロ グラムシフト量が負であるとして、これを負変換つまり絶対値を負の値に変換す る(S4509)。
【0193】 S4511では、原点方向ビットにより「学習」によって原点がどのように変 化されたかをチェックする。この結果、原点シフト方向が負であれば、負変換つ まり絶対値処理された原点シフト量を負の値に変換して用い、原点シフト量が正 であれば、負変換せずにそのまま用いる(S4513)。
【0194】 そして、プログラムシフト量に原点シフト量を足すことによってプログラム線 全体のシフト量を求める(S4515)。さらにS4517において、全体のシ フト量が0より小さいか否かをチェックし、小さければS4517に進んで、全 体のプログラムシフト量を絶対値処理して、全Pシフト方向ビットに“1”をセ ットする。またS4515において、全体のシフト量が0以上であれば、リター ンする。なお、上記絶対値処理は、演算用露出因子の値が負になるのを防ぐとと もに、各露出因子の精度を1/8Ev ステップに揃えて、演算の精度を考慮する ことなく、加減算のアペックス演算を容易にするためのものである。
【0195】 『CHK TvAv』 図41DのS4145で示した、演算Tv、演算Avが限界値であるか否かを 検出する処理であるCHK TvAvサブルーチンを、図47に示すフローチャ ートに沿って説明する。先ず、S5701では、各モードにおいて算出された制 御用のTv値と最大シャッタ速度TvMAX が等しいか否かを判断し、等しければ 最大シャッタ速度TvMAX フラグに“1”をセットし(S4703)、そうでな ければS4705にジャンプする。S4705において、各モードにおいて算出 された制御用のTv値と最小シャッタ速度TvMIN が等しいか否か判断し、等し ければ最小シャッタ速度TvMIN フラグに“1”をセットし(S4707)、そ うでなければS4709にジャンプする。
【0196】 S4709において、各モードにおいて算出された制御用のAv値と最大絞り 値AvMAX が等しいか否か判断し、等しければ最大絞り値AvMAX フラグに“1 ”をセットし(S4711)、そうでなければS4713にジャンプする。S4 713において、各モードにおいて算出された制御用のAv値と最小絞り値Av MIN が等しいか否か判断し、等しければ最小絞り値AvMIN フラグに“1”をセ ットして(S4715)、そうでなければリターンする。 『学習』
【0197】 次に、本考案の特徴である学習に関する処理について、さらに図55〜図59 及び図85〜図90を参照して説明する。 本考案の学習は、プログラム露出モードにおけるプログラムシフト状況に関す るものである。つまり、撮影者が自己の嗜好等に応じてプログラムをシフトさせ た状態でレリーズしたときにそのレリーズ回数をカウントし、カウント回数が所 定回数以上になったときに、そのシフト方向にプログラム線を所定量シフトさせ るデータを学習データとして保存する。そして、この保存後はこの学習データに 基づいて得られる学習プログラム線に沿ったシャッタ速度及び絞り値を設定し、 さらに、この学習プログラム線を基準にして上記プログラムシフト及び学習保存 を実行する構成である。
【0198】 本実施例におけるプログラムシフトとは、通常のプログラム露出処理で得られ るプログラム線(デフォルトプログラム線)を、露出値Evラインに沿って平行 移動させてシャッタ速度と絞り値の組み合わせを変えることをいう。例えば、図 55Cに示した開放F値3.5、最小絞りF値22の撮影レンズにおけるプログ ラム線図において、デフォルトプログラム線を正方向に0.5Tvまたは1. 0Tv分プログラムシフトさせるとプログラム線またはになり、逆に負方向 に0.5Tvまたは1.0Tv分プログラムシフトさせるとプログラム線また はになる。ただし、シャッタ速度または絞り値が制御可能な範囲を越える場合 、例えばEv=9、学習プログラム線の場合は絞り値が開放値に達しているの で、ここから正方向にはプログラムシフトできないので、学習はしない。なお、 シャッタ速度Tvを所定値加算すると、絞り値Avは所定値減算される。
【0199】 また、デフォルトプログラム線上の点を原点とし、この原点を露出値Ev線に 沿って学習プログラム線まで移動することを原点移動、原点シフトといい、この 原点移動によって変化するシャッタ速度Tvの移動量を原点移動量またはシフト 量といい、デフォルトプログラム線から学習プログラム線の方向を原点方向、学 習プログラム線上の点を学習原点という。なお、図55Cには、本考案のプログ ラムシフト動作の理解を容易にするために単純なプログラム線図を示してあるが 、本考案はこれに限定されず、本実施例では人物モード、風景モード、動体モー ド及び近接モードにおいてそれぞれプログラムシフト及び学習ができる。
【0200】 この一眼レフカメラでは、アップ/ダウンレバー28(アップ、ダウンスイッ チ78、80)の操作によりプログラム(P)シフト量及びプログラム(P)シ フト方向を設定し(図27参照)、測光スイッチ70がオンしたときに、通常の プログラム演算処理で得られたシャッタ速度Tvをプログラムシフト量分変更し て、変更後のシャッタ速度Tv及び適正露出値Evに基づいて再度適正絞り値A vを演算する構成である。 本実施例では、人物モード、風景モード、動体モード及び近接モードの4個の プログラム露出モード毎に独立した学習機能を備え、4個の露出モードの中のい ずれかが選択されているときに、学習機能が独立して作用する。
【0201】 図58、59には、学習機能に必要な各種データ及びこれらをメモリするEE PROM106及びRAMの領域、データ形式及びこれらの関係、及びRAMの フォーマットを示してある。学習に必要なデータとしては、原点シフト量、原点 方向、学習レリーズ回数、学習前回方向、プログラムシフト量及びプログラムシ フト方向がある。
【0202】 プログラムシフト量とは、基準となるプログラム線からシフトさせるシャッタ 速度Tvの絶対値であって、高速シャッタ側(0を含む)を正(+)、低速シャ ッタ側を負(−)として正負をPシフト方向ビット(正は“0”、負は“1”) により識別する。基準となるプログラム線は、学習結果が保存されているときに は学習プログラム線を基準とし、保存されていないときにはデフォルトプログラ ム線を基準とする。原点シフト量とは、学習により保存された学習プログラム線 におけるシャッタ速度Tvとデフォルトプログラム線におけるシャッタ速度Tv との差であって、大きさは絶対値で表わし、デフォルトプログラム線を基準とし て学習プログラム線がデフォルトプログラム線よりも高速シャッタ側にある場合 を正、低速シャッタ側にある場合を負としてその正負を原点方向ビット(正:“ 0”、負:“1”)により識別する。学習レリーズ回数は、露光が終了する毎に 、今回のプログラムシフト方向と前回のプログラムシフト方向が同一であること を一つの条件としてカウントアップする構成で、前回のプログラムシフト方向を 学習前回方向ビット(正:“10”、負:“01”)により識別する。
【0203】 上記原点シフト量、原点方向ビット、学習レリーズ回数、学習前回方向ビット の4種類のデータをメモリする領域として、4個のプログラム露出モードのそれ ぞれについて、EEPROM106に2バイト{STDYCNT(X)、GEN PSFT(X)}及びRAMに対応する2バイト{STDYCNT(X)、GE NPSFT(X)}を用意し、さらに共通データ領域としてRAMに4バイト( ALLPSFT、SETPSFT、STDYCNT及びGENPSFT)を用意 してある。プログラムシフト量はSETPSFTの0〜6ビットを、プログラム シフト方向はSETPSFTの7ビット目を使用し、原点シフト量はGENPS FTの0〜6ビットを、原点方向ビットはGENPSFTの7ビット目を使用し 、学習レリーズ回数はSTDYCNTの0〜5ビットを、学習前回方向ビットは STDYCNTの6及び7ビット目を使用している。さらに、全プログラムシフ ト量(原点からのプログラムシフト量)はALLPSFTの0〜6ビットを、全 シフト方向ビットはALLPSFTの7ビット目を使用している。
【0204】 『学習表示態様』 図85〜図90には、EV=13のときのプログラムシフト状況及び学習状況 に関する外部表示LCDパネル34の表示態様を示している。これの表示は、図 29のPシフトグラフ表示処理により図31のPシフト表示テーブルに基づいて 制御される。 図85、図86および図90は、原点マーク58h上の黒丸58fにより、学 習していない状態または学習プログラム線がデフォルトプログラム線と一致して いる状態を表示している。また、図85は、プログラムシフト量が0の状態を示 していて、原点マーク58h上の黒丸58fのみが点灯している。図86は、プ ログラムシフト量が+1.0Tv(−1.0Av)の状態を示していて、点滅し ている黒丸58fがシフト値を表示し、点滅している黒丸58fとは反対側の黒 丸58fが原点を表示している。図90は、プログラムシフト量が−1.0Tv (+1.0Av)の状態を示していて、左端の点滅している黒丸58fがシフト 値を表示し、右端の黒丸58fが学習原点を表示している。 図87〜89は、学習原点が+0.5Tv(−0.5Av)であること、つま り、+0.5Tv(−0.5Av)シフトした学習プログラム線(データ)がメ モリされていることを表示している。そして、図87は+0.5Tvプログラム シフトしている状態を、図88はシフト量が0の状態を、図89は−1.5Tv プログラムシフトしている状態をぞれぞれ表示している。 なお、図示しないが、ファインダ内表示LCDパネル62にも、外部表示LC Dパネル34の三角マーク58h、目盛58gおよび黒丸58fに対応する三角 マーク58h、目盛58gおよび黒丸58fがそれぞれ対応する態様で表示され る。
【0205】 『学習演算処理』 学習処理について、図55〜図57に示したフローチャートを参照してより詳 細に説明する。図55A、55Bは、学習演算処理に関するフローチャートであ り、これは、図14のレリーズ処理のステップS1415においてコールされる サブルーチンである。本実施例では、同一方向のプログラムシフトで所定回数学 習レリーズがされたときに学習保存、つまり学習プログラム線の変更を実行する 構成である。
【0206】 学習演算処理に入ると、先ず、学習ピクチュア56Sの点灯制御を行なう学習 RUNフラグをクリアし、学習モードかどうか(学習モードフラグが“1”かど うか)、プログラムシフト量が0かどうかをチェックし、学習モードではない( 学習モードフラグが“0”)か、学習モードでもプログラムシフト量が0であれ ば、学習レリーズ回数のカウントはしないのでレリーズ処理サブルーチンにリタ ーンする(S5501〜S5505)。
【0207】 学習モードフラグが立ち、かつプログラムシフト量が0でないときには学習レ リーズ回数カウントのために、プログラムシフト量が図26の学習変化レベル変 更処理で設定された学習変化レベルよりも大きいかどうかを比較し、学習変化レ ベルよりも大きければ学習レリーズ回数1の回数を変化レリーズ回数にセットし 、学習変化レベル以下であれば学習変化回数2の回数を変化レリーズ回数にセッ トする(S5503、S5505及びS5507、S5509またはS5507 、S5511)。
【0208】 次に、選択されているプログラム露出モード(AEモードナンバーXから1を 引いたX)に対応するRAM領域STDYCNT(X)、GENPSFT(X) から、原点シフト量、原点方向ビット、学習レリーズ回数及び学習前回方向ビッ トを読み出して、原点シフト量及び原点方向ビットはRAM領域GENPSFT に、学習レリーズ回数及び学習前回方向ビットはRAM領域STDYCNTにメ モリする(S5513〜S5521)。 そして、学習RUNフラグをセットし、学習レリーズ回数を1回加算して学習 レリーズ回数が変化レリーズ回数未満かどうかをチェックし、未満であれば学習 レリーズ回数をカウントするためにS5529に進み、以上であれば学習アップ ダウン処理のために図57A、57Bの学習U/D処理に進む(S5523〜S 5527)。
【0209】 学習レリーズ回数が変化レリーズ回数未満であれば、プログラムシフト方向が 前回のプログラムシフト方向(学習方向)と変わっていないこと(Pシフト方向 ビットが“1”かつ学習前回方向ビットが“01”、またはPシフト方向ビット が“0”かつ学習前回方向ビットが“10”であること)を条件に、そのまま学 習ストア2処理に進む(S5529、S5531またはS5529、S5553 )。つまり、同一のプログラムシフト方向(またはシフト量が0)の状態でレリ ーズされるとレリーズされる毎に学習レリーズ回数をカウントアップし、プログ ラムシフト方向が変わったときには、学習レリーズ回数に1をセットして改めて 同一のプログラムシフト方向(またはPシフト量が0)の状態でレリーズされる 毎に学習レリーズ回数をカウントアップするのである。
【0210】 前回の学習方向(プログラムシフト方向)が負で今回のプログラムシフト方向 が正のときには、プログラムシフト方向が負から正に変わったので新たに学習を 開始するために学習リセット1処理に進み、学習レリーズ回数を1回にし、学習 前回方向ビットに“10”(正)をセットして学習レリーズ回数及び学習前回方 向ビットのみを更新する学習ストア2処理に進む(S5529、S5531、S 5541)。逆に、前回の学習(プログラムシフト)方向が正で今回のプログラ ムシフト方向が負のときには、プログラムシフト方向が正から負に変わったので 、新たに学習を開始するために学習リセット2処理に進み、学習レリーズ回数を 1回にし、学習前回方向ビットに“01”(負)をセットして学習ストア2処理 に進む(S5529、S5533、S5551)。
【0211】 『学習ストア2処理』 学習ストア2処理は、学習レリーズ回数及び前回学習方向ビットを更新して保 存する処理であり、原点シフト量及び原点方向ビットは変更しない。すなわち、 学習レリーズ回数及び学習前回方向ビットをそれぞれ、現プログラム露出モード (AEモードナンバーX)に対応するRAMメモリ領域(X)の所定ビットにメ モリする(S5611、S5613)。そして、学習に関するRAMメモリ領域 (X)の内容を、EEPROM106の対応する2バイトのメモリ領域に書込ん でからリターンする(S5615)。
【0212】 『学習アップダウン処理』 学習レリーズ回数が変化レリーズ回数以上になったときに学習結果を保存、つ まり原点シフトを実行する学習U/D処理について、図57A、57Bに示した フローチャート及び55Cに示したプログラム線図を参照して説明する。この学 習U/D処理に入ると、先ず、プログラムシフト方向をチェックし、今回のプロ グラムシフト方向が正(Pシフト方向ビットが“0”)のときには学習アップ処 理を、今回のプログラムシフト方向が負(Pシフト方向ビットが“1”)のとき には学習ダウン処理を実行する。デフォルトプログラム線または学習プログラム 線を、プログラムシフト量を0とすると、外部表示LCDパネル34には、原 点表示マーク(三角マーク)58hの上方の黒丸58fが点灯する。なお、図8 5〜図90の表示は、Ev(Lv)=13のときのものである。
【0213】 『学習アップ処理』 学習アップ処理では、先ず前回の学習方向(プログラムシフト方向)をチェッ クし、前回の学習方向が負(学習前回方向ビットが負“10”)、つまり今回の プログラムシフト方向が前回と変わっていたときには、原点シフト量及び原点方 向ビットの更新は行なわないので学習リセット1処理に進む(S5711)。例 えば、図55Cにおいて、現在の学習プログラム線をとすると、前回のプログ ラムシフトが−0.5、−1.0Tvまたはそれ以下(または方向)であり 、今回のプログラムシフトが+0.5、+1.0Tvまたはそれ以上(または 方向)の場合である。例えば、前回が図90に示すシフト状態で、今回が図8 6に示すシフト状態のときである。
【0214】 前回とプログラムシフト方向が同一の場合、または前回はプログラムシフトを 行なっていない場合(シフト量が0)には学習レリーズ回数に0を入れ、学習前 回方向ビットに“01”を入れてS5715〜S5727の原点シフト量設定及 びプログラムシフト量設定ステップに進む(S5711、S5713)。例えば 、現在の学習プログラムラインをとすると、前回のプログラムシフトが0、+ 0.5、+1.5Tvまたはそれ以上(、または方向)で、今回のプログ ラムシフトが+0.5Tvまたはそれ以上(方向)の場合である。デフォルト (学習)プログラム線が、プログラムシフトが+1.0Tvのときには、図8 6のように表示される。
【0215】 そして、原点方向に応じて、つまり学習プログラム線がデフォルトプログラム 線に対して正方向にあるか(一致している場合も含む)、または負方向にあるか に応じて原点シフト量を0.5Tv分加減算する(S5715、S5717、S 5719またはS5715、S5721)。
【0216】 学習プログラム線がデフォルトプログラム線よりも正方向にシフトしていると き(つまり原点方向ビットが正“0”)、かつシフト量が2未満のときには、原 点シフト量を0.5Tv分加算する(S5715〜S5719)。そして、原点 シフト量に加算した0.5Tv分をプログラムシフト量から減算して学習ストア 1処理に進む(S5727)。なお、本実施例では原点シフト量の最大値を2T vに限定しているので、原点シフト量が2Tv以上になっているときには原点シ フト(学習プログラム線のシフト)は実行せずにS5717から学習ストア1に 進む。 以上のアップ処理により、例えば、デフォルトプログラム線が、学習プログ ラム線がで、プログラムシフトが+0.5Tv(方向)の場合には、学習プ ログラム線がからに変わる。デフォルト(学習)プログラム線が、プログ ラムシフトが+1.0Tvのときの図86の状態から原点シフト量を+0.5T v加算すると、黒丸58fの点灯は図87に示すように変わり、プログラム線が +0.5Tv分シフトした学習プログラム線に代わり、プログラムシフトが+ 0.5Tvであることを示す。また、プログラムシフトクリア処理がなされたと きには、学習プログラム線からのプログラムシフト量がクリアされ、図88に 示すように表示される。
【0217】 学習プログラム線がデフォルトプログラム線よりも負方向にシフトしていると き、つまり原点方向ビットが“1”のときには、原点シフト量を0.5Tv分減 算する(S5715、S5721)。そして、原点シフト量が0になれば原点方 向ビットに“0”を入れ、原点シフト量が0にならなければそのまま、プログラ ムシフト量を0.5Tv分減算して学習ストア1処理に進む(S5723、S5 725、S5727またはS5723、S5727)。 以上のアップ処理により、例えば、デフォルトプログラム線が、現在の学習 プログラム線がで、プログラムシフトが+0.5、+1.0、+1.5Tvま たはそれ以上(、、方向)の場合には、新たな学習プログラム線がに変 わる。
【0218】 『学習ダウン処理』 学習ダウン処理には、ステップS5701においてプログラムシフト方向が負 (Pシフト方向ビットが“1”)であったときに入る。 学習ダウン処理では、先ず、プログラムシフト方向が前回と変わったかどうか を前回学習方向ビットによりチェックし、プログラムシフト方向が前回と変わっ ていれば(前回学習方向ビットが“01”)、学習リセット処理2に進んで学習 内容の更新は行なわない(S5731)。 プログラムシフト方向が前回と変わっていなければ(前回学習方向ビットが“ 10”)、学習レリーズ回数を0にし、学習前回方向ビットに負“01”を入れ る(S5733)。
【0219】 そして、原点方向に応じて、つまり、学習プログラム線がデフォルトプログラ ム線よりも負方向、または同一あるは正方向にあるかに応じて原点シフト量を加 減算する(S5735、S5737またはS5735、S5743、S5745 )。
【0220】 原点方向が正のときには、原点シフト量を0.5Tv減算する(S5735、 S5737)。ここで、減算後の原点シフト量が0未満(−0.5Tv)になる ことがあるので、原点シフト量が0未満になったかどうかをチェックし、0未満 のときには原点シフト量の絶対値処理を行ない、原点方向ビットを“1”(負) に変更してS5747に進み、減算後の原点シフト量が0以上のときにはそのま まS5747に進む(S5739、S5741)。 以上のダウン処理により、例えば、デフォルトプログラム線が、学習プログ ラム線がで、プログラムシフトが−0.5、−1.0、−1.5Tvまたはそ れ以下(、、方向)の場合、新たな学習プログラム線がになる。学習プ ログラム線がで、プログラムシフトが−1.5Tvのときの表示を図89に示 し、この状態で学習されて学習プログラム線がになったときの表示態様を図9 0に示してある。
【0221】 原点方向が負のときには、原点シフト量が限界値(2Tv)を越えることがあ るので限界値以上かどうかをチェックし、限界値(2Tv)未満であれば原点シ フト量に0.5Tv加算し、プログラムシフト量から0.5Tv減算してS57 49に進み、限界値以上であればS5749に飛ぶ(S5735、S5743〜 S5747、S5749またはS5735、S5743、S5749)。 以上のダウン処理により、例えば、デフォルトプログラム線が、学習プログ ラム線がで、プログラムシフトが−0.5Tvまたはそれ以下(方向)の場 合、新たな学習プログラム線はになる。
【0222】 そして、S5747において減算したプログラムシフト量が0になることがあ るので、0になったときにはPシフト方向ビットを“0”(正)に変更して学習 ストア1に進み、プログラムシフト量が0ではないときにはそのまま学習ストア 1に進む(S5749、S5751)。
【0223】 『学習ストア1、2』 次に、学習状況をEEPROM106に保存する学習ストア1処理について、 図56を参照して説明する。先ず、上記学習アップダウン処理により設定した原 点シフト量及び原点方向ビットをそれぞれ、現プログラム露出モードに対応する RAMのメモリ領域STDYCNT(X)、GENPSFT(X)の所定ビット にメモリしてから学習ストア2処理に進む(S5601、S5603)。
【0224】 学習ストア2処理では、さらに学習レリーズ回数及び学習前回方向ビットをそ れぞれ、現プログラム露出モードに対応するRAM領域(X)の所定ビットにメ モリする(S5611、S5613)。そして、学習に関するRAMメモリ領域 STDYCNT(X)、GENPSFT(X)の内容を、EEPROM106の 対応する2バイトのメモリ領域STDYCNT(X)、GENPSFT(X)に 書込んでから、リターンする(S5615)。
【0225】 以上の通り、本考案の学習機能を搭載した一眼レフカメラによると、撮影者が プログラム露出モードとして人物モード、風景モード、動体モードまたは近接モ ードを選択しかつ学習モードを選択し、さらにプログラムを正または負方向にシ フトさせた状態で所定回数レリーズすると、プログラム線がそのシフトした方向 に0.5Tvステップでシフト(原点移動)し、シフト後はこのシフトした学習 プログラム線を基準としてシャッタ速度及び絞り値を設定し、プログラムシフト 及び学習を行なう。つまり本実施例の一眼レフカメラは、撮影者がプログラムを シフトしてレリーズすると、レリーズ毎にそのシフト傾向を学習し、所定回数学 習したときに、その学習結果を更新(保存)してこの学習結果に基づいてシャッ タ速度及び絞り値を設定し、また新たに学習を実行する。
【0226】 以上、本実施例の説明では、プログラムシフト量及び学習変化回数の組み合わ せを選択できる構成としたが、組み合わせはこれに限定されず、シフト量及び学 習変化回数を別個に選択できる構成でもよく、学習回数を所定シフト量を境に2 段階に変化させているが、3段階以上あるいはシフト量に応じて学習回数を変え る構成も可能である。
【0227】 また、本実施例では0.5Tvステップ単位で学習を変更しているが、この値 に限定されない。例えば、1.0Tvステップでも、0.3Tvステップでもよ く、また、特定のTv値に飛ばす構成でもよい。また、本実施例では、シャッタ 速度Tvを優先してプログラム処理、プログラムシフト処理、学習保存処理を実 行しているが、絞り値Avの方を優先して上記各処理を実行することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係るカメラが適用される一眼レフレ
ックスカメラのカメラボディの一実施例の構成を示す正
面図である。
【図2】図1に示すカメラボディの上面形状を示す平面
図である。
【図3】図1に示すカメラボディの背面形状を示す背面
図である。
【図4】図1に示すカメラボディに設けられた外部表示
LCDパネルを全点灯状態で示す図である。
【図5】図4に示す外部表示LCDパネルにおける固定
表示内容を取り出して示す図である。
【図6】図4に示す外部表示LCDパネルの構造を示す
縦断面図である。
【図7】図1に示すカメラボディの接眼ファインダ部内
に配設されたファインダ内表示LCDパネルを全点灯状
態で示す図である。
【図8】図1に示すカメラボディに配設されたシャッタ
釦、アップ/ダウンレバー、Tv/Av釦の取り付け態
様を側面から見た状態で示す縦断面図である。
【図9】図8に示すアップ/ダウンレバーの取り付け態
様を正面から見た状態で示す縦断面図である。
【図10】図1に示すカメラボディに配設されたドライ
ブ釦及びモード釦の取り付け態様を正面から見た状態で
示す縦断面図である。
【図11】この一実施例の一眼レフレックスカメラにお
ける制御系の概略構成を示すブロック図である。
【図12】図11に示すボディ側CPUで実行される制
御手順のメインルーチンを示すフローチャートである。
【図13A】、
【図13B】リスタートがコールされた際の制御手順を
示すフローチャートである。
【図14】レリーズ処理がコールされた際の制御手順を
示すフローチャートである。
【図15】SW操作表示ループがコールされた際の制御
手順を示すフローチャートである。
【図16A】、
【図16B】、
【図16C】、
【図16D】SW操作表示1がコールされた際の制御手
順を示すフローチャートである。
【図17】PFループがコールされた際の制御手順を示
すフローチャートである。
【図18】PF表示処理がコールされた際の制御手順を
示すフローチャートである。
【図19A】、
【図19B】PFループ1がコールされた際の制御手順
を示すフローチャートである。
【図19C】PFモードUPがコールされた際の制御手
順を示すフローチャートである。
【図20】PFオールクリアがコールされた際の制御手
順を示すフローチャートである。
【図21】PFキャンセル処理がコールされた際の制御
手順を示すフローチャートである。
【図22】U/Dループがコールされた際の制御手順を
示すフローチャートである。
【図23】UPループがコールされた際の制御手順を示
すフローチャートである。
【図24】DOWNループがコールされた際の制御手順
を示すフローチャートである。
【図25】データU/Dがコールされた際の制御手順を
示すフローチャートである。
【図26】PFデータU/Dがコールされた際の制御手
順を示すフローチャートである。
【図27】PシフトU/Dがコールされた際の制御手順
を示すフローチャートである。
【図28】露出補正U/Dがコールされた際の制御手順
を示すフローチャートである。
【図29】Pシフトグラフ表示がコールされた際の制御
手順を示すフローチャートである。
【図30】露出補正表示がコールされた際の制御手順を
示すフローチャートである。
【図31】Pシフト表示テーブルを示す図である。
【図32】PFタイマ表示がコールされた際の制御手順
を示すフローチャートである。
【図33】PICTモードとFULLモードとにおける
データ形式を示す図である。
【図34】AEモードU/Dがコールされた際の制御手
順を示すフローチャートである。
【図35】AEモード設定がコールされた際の制御手順
を示すフローチャートである。
【図36】AEモードと露出モードとの関係を示す図で
ある。
【図37】PFタイマのカウント動作に伴うグラフ表示
状態の変化を示す図である。
【図38】Pシフトクリア処理がコールされた際の制御
手順を示すフローチャートである。
【図39】露出補正クリア処理がコールされた際の制御
手順を示すフローチャートである。
【図40】露出補正グラフ表示テーブルを示す図であ
る。
【図41A】、
【図41B】、
【図41C】、
【図41D】AE演算がコールされた際の制御手順を示
すフローチャートである。
【図42A】、
【図42B】プログラム演算がコールされた際の制御手
順を示すフローチャートである。
【図43】CAL Tvがコールされた際の制御手順を
示すフローチャートである。
【図44】CAL Avがコールされた際の制御手順を
示すフローチャートである。
【図45】サブPシフトがコールされた際の制御手順を
示すフローチャートである。
【図46】Pシフト演算がコールされた際の制御手順を
示すフローチャートである。
【図47】CHK TvAvがコールされた際の制御手
順を示すフローチャートである。
【図48A】人物モードが選択された場合のシャッタ速
度と絞りとの関係を一般的に示すプログラム線図であ
る。
【図48B】人物モードが選択された場合における焦点
距離が28mmと80mmとでのシャッタ速度と絞りと
の関係を具体的に示すプログラム線図である。
【図49A】風景モードが選択された場合のシャッタ速
度と絞りとの関係を一般的に示すプログラム線図であ
る。
【図49B】風景モードが選択された場合における焦点
距離が28mmと80mmとでのシャッタ速度と絞りと
の関係を具体的に示すプログラム線図である。
【図50A】動体モードが選択された場合のシャッタ速
度と絞りとの関係を一般的に示すプログラム線図であ
る。
【図50B】動体モードが選択された場合における焦点
距離が28mmと80mmとでのシャッタ速度と絞りと
の関係を具体的に示すプログラム線図である。
【図51A】近接モードが選択された場合のシャッタ速
度と絞りとの関係を一般的に示すプログラム線図であ
る。
【図51B】近接モードが選択された場合における焦点
距離が28mmと80mmとでのシャッタ速度と絞りと
の関係を具体的に示すプログラム線図である。
【図52A】ノーマルプログラムがコールされた際の制
御手順を示すフローチャートである。
【図52B】ノーマルプログラムが選択された場合にお
ける焦点距離が28mmと80mmとでのシャッタ速度
と絞りとの関係を具体的に示すプログラム線図である。
【図53】AUTO演算がコールされた際の制御手順を
示すフローチャートである。
【図54】マニュアル演算がコールされた際の制御手順
を示すフローチャートである。
【図55A】、
【図55B】
【図55C】プログラムシフトを説明するプログラム線
図である。学習演算がコールされた際の制御手順を示す
フローチャートである。
【図56】学習ストア1がコールされた際の制御手順を
示すフローチャートである。
【図57A】、
【図57B】学習U/Dがコールされた際の制御手順を
示すフローチャートである。
【図58】EEPROM−RAMのデータ形式を示す図
である。
【図59】各RAMのフォーマットを示す図である。
【図60A】メイン釦がPICT位置にもたらされた状
態を示す図である。
【図60B】メイン釦がPICT位置にもたらされた状
態でのファインダ内表示LCDパネルの表示状態を示す
図である。
【図60C】メイン釦がPICT位置にもたらされた状
態での外部表示LCDパネルの表示状態を示す図であ
る。メイン釦がPICT位置にもたらされた状態を示す
図である。
【図61A】メイン釦がON位置にもたらされた状態を
示す図である。
【図61B】メイン釦がON位置にもたらされた状態で
のファインダ内表示LCDパネルの表示状態を示す図で
ある。
【図61C】メイン釦がON位置にもたらされた状態で
の外部表示LCDパネルの表示状態を示す図である。
【図62】学習演算が選択された状態での、例えば人物
モードが設定された状態での外部表示LCDパネルの表
示状態を示す図である。
【図63A】、
【図63B】、
【図63C】、
【図63D】、
【図63E】、
【図63F】、
【図63G】特殊機能(PF)設定モードを設定する際
の、外部表示LCDパネルの表示状態の変化を示す図で
ある。
【図64A】、
【図64B】特殊機能(PF)設定モードをクリアする
際の、外部表示LCDパネルの表示状態の変化を示す図
である。
【図65A】、
【図65B】特殊機能(PF)設定モードにおけるIS
O感度を設定する際の、外部表示LCDパネルの表示状
態の変化を示す図である。
【図66A】、
【図66B】特殊機能(PF)設定モードにおける学習
回数等を設定する際の、外部表示LCDパネルの表示状
態の変化を示す図である。
【図67A】、
【図67B】特殊機能(PF)設定モードにおける合焦
音の有無を設定する際の、外部表示LCDパネルの表示
状態の変化を示す図である。
【図68A】、
【図68B】、
【図68C】、
【図68D】、
【図68E】、
【図68F】特殊機能(PF)設定モードにおける合焦
音を設定する際の、外部表示LCDパネルのsound
表示状態の変化を示す図である。
【図69A】、
【図69B】特殊機能(PF)設定モードにおける学習
動作の有無を設定する際の、外部表示LCDパネルの表
示状態の変化を示す図である。
【図70A】、
【図70B】特殊機能(PF)設定モードにおける学習
動作のクリアの有無を設定する際の、外部表示LCDパ
ネルの表示状態の変化を示す図である。
【図71A】ピクチャモードにおいてグリーンモードが
設定された際の、外部表示LCDパネルの表示状態を示
す図である。
【図71B】ピクチャモードにおいて人物モードが設定
された際の、外部表示LCDパネルの表示状態を示す図
である。
【図71C】ピクチャモードにおいて風景モードが設定
された際の、外部表示LCDパネルの表示状態を示す図
である。
【図71D】ピクチャモードにおいて動体モードが設定
された際の、外部表示LCDパネルの表示状態を示す図
である。
【図71E】ピクチャモードにおいて近接モードが設定
された際の、外部表示LCDパネルの表示状態を示す図
である。
【図71F】ピクチャモードにおいて人物、風景、また
は、近接モードが設定された際の、ファインダ内表示L
CDパネルの表示状態を示す図である。
【図71G】ピクチャモードにおいて動体モードが設定
された際の、ファインダ内表示LCDパネルの表示状態
を示す図である。
【図72A】、
【図72B】ピクチャモードで例えば人物モードが選択
された状態におけるファインダ内表示LCDパネル及び
外部表示LCDパネルの夫々の通常の表示状態を示す図
である。
【図73A】、
【図73B】図72A及び図72Bに示す状態から、露
出補正させた場合におけるファインダ内表示LCDパネ
ル及び外部表示LCDパネルの夫々の表示状態を示す図
である。
【図74A】、
【図74B】図72A及び図72Bに示す状態から、バ
ーグラフでの表示範囲を超えて露出補正させた場合にお
ける、ファインダ内表示LCDパネル及び外部表示LC
Dパネルの夫々の表示状態を示す図である。
【図75A】、
【図75B】図72A及び図72Bに示す状態から、露
出補正させた後に再び通常の撮影状態に戻った場合にお
けるファインダ内表示LCDパネル及び外部表示LCD
パネルの夫々の表示状態を示す図である。
【図76A】、
【図76B】プログラムモードが選択された状態におけ
るファインダ内表示LCDパネル及び外部表示LCDパ
ネルの夫々の通常の表示状態を示す図である。
【図77A】、
【図77B】図76A及び図76Bに示す状態から、露
出補正させた場合におけるファインダ内表示LCDパネ
ル及び外部表示LCDパネルの夫々の表示状態を示す図
である。
【図78A】、
【図78B】図76A及び図76Bに示す状態から、露
出補正させた後に再び通常の撮影状態に戻った場合にお
けるファインダ内表示LCDパネル及び外部表示LCD
パネルの夫々の表示状態を示す図である。
【図79A】、
【図79B】オートモードが選択された状態におけるフ
ァインダ内表示LCDパネル及び外部表示LCDパネル
の夫々の通常の表示状態を示す図である。
【図80A】、
【図80B】図79A及び図79Bに示す状態から、露
出補正させた場合におけるファインダ内表示LCDパネ
ル及び外部表示LCDパネルの夫々の表示状態を示す図
である。
【図81A】、
【図81B】図79A及び図79Bに示す状態から、露
出補正させた後に再び通常の撮影状態に戻った場合にお
けるファインダ内表示LCDパネル及び外部表示LCD
パネルの夫々の表示状態を示す図である。
【図82A】、
【図82B】マニュアルモードが選択された状態におい
て、シャッタ速度可変状態が設定された場合におけるフ
ァインダ内表示LCDパネル及び外部表示LCDパネル
の夫々の通常の表示状態を示す図である。
【図83A】、
【図83B】マニュアルモードが選択された状態におい
て、絞り可変状態が設定された場合におけるファインダ
内表示LCDパネル及び外部表示LCDパネルの夫々の
通常の表示状態を示す図である。
【図83C】、
【図83D】マニュアルモードが選択された状態におい
て、絞り可変状態が設定された場合であって、演算によ
る適正露出値とマニュアル設定した露出値との差が、バ
ーグラフの表示範囲を超えた場合におけるファインダ内
表示LCDパネル及び外部表示LCDパネルの夫々の通
常の表示状態を示す図である。
【図84A】、
【図84B】マニュアルモードが選択された状態におい
て、絞り可変状態が設定された場合であって、演算によ
る適正露出値とマニュアル設定した露出値とが一致した
場合におけるファインダ内表示LCDパネル及び外部表
示LCDパネルの夫々の通常の表示状態を示す図であ
る。
【図85】学習データ保存前または学習プログラム線が
デフォルトプログラム線と一致し、かつプログラムシフ
トが0のときの外部表示LCDパネルの表示態様を示す
図である。
【図86】学習データ保存前または学習プログラム線が
デフォルトプログラム線と一致し、かつプログラムシフ
トが+1.0Tvのときの外部表示LCDパネルの表示
態様を示す図である。
【図87】学習プログラム線がデフォルトプログラム線
から+0.5Tv分シフトし、かつプログラムシフトが
+0.5Tvのときの外部表示LCDパネルの表示態様
を示す図である。
【図88】学習プログラム線がデフォルトプログラム線
から+0.5Tv分シフトし、かつプログラムシフトが
0のときの外部表示LCDパネルの表示態様を示す図で
ある。
【図89】学習プログラム線がデフォルトプログラム線
から+0.5Tv分シフトし、かつプログラムシフトが
−1.5Tvのときの外部表示LCDパネルの表示態様
を示す図である。
【図90】学習データ保存前または学習プログラム線が
デフォルトプログラム線と一致し、かつプログラムシフ
トが−1.5Tvのときの外部表示LCDパネルの表示
態様を示す図である。
【符号の説明】 10 カメラボディ 12 撮影レンズ(パワーズームレンズ) 14 レンズマウント部 16 レンズロック釦 18 接続端子群 20 ボディ側CPU 22 レンズ側CPU 24 フォーカスモード切り換え釦 26 シャッタ釦 28 アップ/ダウンレバー 30 Tv/Av釦 32 ポップアップ釦 34 外部表示LCDパネル 36 メイン釦 38 ドライブ釦 40 モード釦 42 アクセサリーシュー 44 カバー部材 46 ファインダ接眼部 48 裏蓋 50 日付データ写し込み機構 52 ハイパー釦 54a〜54d 固定表示部 56a〜56t ピクチャ 58a〜58n 枠・マーク等の表示部 60a〜60k 数字・英字等の表示部 62 ファインダ内表示LCDパネル 64 上飾板 66 コイルスプリング 68 スイッチアッセンブリ 70 測光スイッチ 72 レリーズスイッチ 74 リーフスプリング 76 クリアスイッチ 78 アップスイッチ 80 ダウンスイッチ 82 ドライブスイッチ 84 モードスイッチ 86 スイッチ親板 88 ハイパースイッチ 90 パトローネ検出スイッチ 92 メインミラー 94 受光素子 96 測光回路 98 A/D変換回路 100 露光制御装置 102 焦点距離検出機構 104 コントローラ 106 EEPROM 108 電子ブザー 110 メインスイッチ 110a オンスイッチ 110b PICTスイッチ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年11月16日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係るカメラが適用される一眼レフレ
ックスカメラのカメラボディの一実施例の構成を示す正
面図である。
【図2】図1に示すカメラボディの上面形状を示す平面
図である。
【図3】図1に示すカメラボディの背面形状を示す背面
図である。
【図4】図1に示すカメラボディに設けられた外部表示
LCDパネルを全点灯状態で示す図である。
【図5】図4に示す外部表示LCDパネルにおける固定
表示内容を取り出して示す図である。
【図6】図4に示す外部表示LCDパネルの構造を示す
縦断面図である。
【図7】図1に示すカメラボディの接眼ファインダ部内
に配設されたファインダ内表示LCDパネルを全点灯状
態で示す図である。
【図8】図1に示すカメラボディに配設されたシャッタ
釦、アップ/ダウンレバー、Tv/Av釦の取り付け態
様を側面から見た状態で示す縦断面図である。
【図9】図8に示すアップ/ダウンレバーの取り付け態
様を正面から見た状態で示す縦断面図である。
【図10】図1に示すカメラボディに配設されたドライ
ブ釦及びモード釦の取り付け態様を正面から見た状態で
示す縦断面図である。
【図11】この一実施例の一眼レフレックスカメラにお
ける制御系の概略構成を示すブロック図である。
【図12】図11に示すボディ側CPUで実行される制
御手順のメインルーチンを示すフローチャートである。
【図13A】、
【図13B】リスタートがコールされた際の制御手順を
示すフローチャートである。
【図14】レリーズ処理がコールされた際の制御手順を
示すフローチャートである。
【図15】SW操作表示ループがコールされた際の制御
手順を示すフローチャートである。
【図16A】、
【図16B】、
【図16C】SW操作表示1がコールされた際の制御手
順を示すフローチャートである。
【図17】PFループがコールされた際の制御手順を示
すフローチャートである。
【図18】PF表示処理がコールされた際の制御手順を
示すフローチャートである。
【図19A】、
【図19B】PFループ1がコールされた際の制御手順
を示すフローチャートである。
【図20】PFオールクリアがコールされた際の制御手
順を示すフローチャートである。
【図21】PFキャンセル処理がコールされた際の制御
手順を示すフローチャートである。
【図22】U/Dループがコールされた際の制御手順を
示すフローチャートである。
【図23】UPループがコールされた際の制御手順を示
すフローチャートである。
【図24】DOWNループがコールされた際の制御手順
を示すフローチャートである。
【図25】データU/Dがコールされた際の制御手順を
示すフローチャートである。
【図26】PFデータU/Dがコールされた際の制御手
順を示すフローチャートである。
【図27】PシフトU/Dがコールされた際の制御手順
を示すフローチャートである。
【図28】露出補正U/Dがコールされた際の制御手順
を示すフローチャートである。
【図29】Pシフトグラフ表示がコールされた際の制御
手順を示すフローチャートである。
【図30】露出補正表示がコールされた際の制御手順を
示すフローチャートである。
【図31】Pシフト表示テーブルを示す図である。
【図32】PFタイマ表示がコールされた際の制御手順
を示すフローチャートである。
【図33】PICTモードとFULLモードとにおける
データ形式を示す図である。
【図34】AEモードU/Dがコールされた際の制御手
順を示すフローチャートである。
【図35】AEモード設定がコールされた際の制御手順
を示すフローチャートである。
【図36】AEモードと露出モードとの関係を示す図で
ある。
【図37】PFタイマのカウント動作に伴うグラフ表示
状態の変化を示す図である。
【図38】Pシフトクリア処理がコールされた際の制御
手順を示すフローチャートである。
【図39】露出補正クリア処理がコールされた際の制御
手順を示すフローチャートである。
【図40】露出補正グラフ表示テーブルを示す図であ
る。
【図41A】、
【図41B】、
【図41C】、
【図41D】AE演算がコールされた際の制御手順を示
すフローチャートである。
【図42A】、
【図42B】プログラム演算がコールされた際の制御手
順を示すフローチャートである。
【図43】CAL_Tvがコールされた際の制御手順を
示すフローチャートである。
【図44】CAL_Avがコールされた際の制御手順を
示すフローチャートである。
【図45】サブPシフトがコールされた際の制御手順を
示すフローチャートである。
【図46】Pシフト演算がコールされた際の制御手順を
示すフローチャートである。
【図47】CHK_TvAvがコールされた際の制御手
順を示すフローチャートである。
【図48A】人物モードが選択された場合のシャッタ速
度と絞りとの関係を一般的に示すプログラム線図であ
る。
【図48B】人物モードが選択された場合における焦点
距離が28mmと80mmとでのシャッタ速度と絞りと
の関係を具体的に示すプログラム線図である。
【図49A】風景モードが選択された場合のシャッタ速
度と絞りとの関係を一般的に示すプログラム線図であ
る。
【図49B】風景モードが選択された場合における焦点
距離が28mmと80mmとでのシャッタ速度と絞りと
の関係を具体的に示すプログラム線図である。
【図50A】動体モードが選択された場合のシャッタ速
度と絞りとの関係を一般的に示すプログラム線図であ
る。
【図50B】動体モードが選択された場合における焦点
距離が28mmと80mmとでのシャッタ速度と絞りと
の関係を具体的に示すプログラム線図である。
【図51A】近接モードが選択された場合のシャッタ速
度と絞りとの関係を一般的に示すプログラム線図であ
る。
【図51B】近接モードが選択された場合における焦点
距離が28mmと80mmとでのシャッタ速度と絞りと
の関係を具体的に示すプログラム線図である。
【図52A】ノーマルプログラムがコールされた際の制
御手順を示すフローチャートである。
【図52B】ノーマルプログラムが選択された場合にお
ける焦点距離が28mmと80mmとでのシャッタ速度
と絞りとの関係を具体的に示すプログラム線図である。
【図53】AUTO演算がコールされた際の制御手順を
示すフローチャートである。
【図54】マニュアル演算がコールされた際の制御手順
を示すフローチャートである。
【図55A】、
【図55B】
【図55C】プログラムシフトを説明するプログラム線
図である。学習演算がコールされた際の制御手順を示す
フローチャートである。
【図56】学習ストア1がコールされた際の制御手順を
示すフローチャートである。
【図57A】、
【図57B】学習U/Dがコールされた際の制御手順を
示すフローチャートである。
【図58】EEPROM−RAMのデータ形式を示す図
である。
【図59】各RAMのフォーマットを示す図である。
【図60A】メイン釦がPICT位置にもたらされた状
態を示す図である。
【図60B】メイン釦がPICT位置にもたらされた状
態でのファインダ内表示LCDパネルの表示状態を示す
図である。
【図60C】メイン釦がPICT位置にもたらされた状
態での外部表示LCDパネルの表示状態を示す図であ
る。メイン釦がPICT位置にもたらされた状態を示す
図である。
【図61A】メイン釦がON位置にもたらされた状態を
示す図である。
【図61B】メイン釦がON位置にもたらされた状態で
のファインダ内表示LCDパネルの表示状態を示す図で
ある。
【図61C】メイン釦がON位置にもたらされた状態で
の外部表示LCDパネルの表示状態を示す図である。
【図62】学習演算が選択された状態での、例えば人物
モードが設定された状態での外部表示LCDパネルの表
示状態を示す図である。
【図63A】、
【図63B】、
【図63C】、
【図63D】、
【図63E】、
【図63F】、
【図63G】特殊機能(PF)設定モードを設定する際
の、外部表示LCDパネルの表示状態の変化を示す図で
ある。
【図64A】、
【図64B】特殊機能(PF)設定モードをクリアする
際の、外部表示LCDパネルの表示状態の変化を示す図
である。
【図65A】、
【図65B】特殊機能(PF)設定モードにおけるIS
O感度を設定する際の、外部表示LCDパネルの表示状
態の変化を示す図である。
【図66A】、
【図66B】特殊機能(PF)設定モードにおける学習
回数等を設定する際の、外部表示LCDパネルの表示状
態の変化を示す図である。
【図67A】、
【図67B】特殊機能(PF)設定モードにおける合焦
音の有無を設定する際の、外部表示LCDパネルの表示
状態の変化を示す図である。
【図68A】、
【図68B】、
【図68C】、
【図68D】、
【図68E】、
【図68F】特殊機能(PF)設定モードにおける合焦
音を設定する際の、外部表示LCDパネルのsound
表示状態の変化を示す図である。
【図69A】、
【図69B】特殊機能(PF)設定モードにおける学習
動作の有無を設定する際の、外部表示LCDパネルの表
示状態の変化を示す図である。
【図70A】、
【図70B】特殊機能(PF)設定モードにおける学習
動作のクリアの有無を設定する際の、外部表示LCDパ
ネルの表示状態の変化を示す図である。
【図71A】ピクチャモードにおいてグリーンモードが
設定された際の、外部表示LCDパネルの表示状態を示
す図である。
【図71B】ピクチャモードにおいて人物モードが設定
された際の、外部表示LCDパネルの表示状態を示す図
である。
【図71C】ピクチャモードにおいて風景モードが設定
された際の、外部表示LCDパネルの表示状態を示す図
である。
【図71D】ピクチャモードにおいて動体モードが設定
された際の、外部表示LCDパネルの表示状態を示す図
である。
【図71E】ピクチャモードにおいて近接モードが設定
された際の、外部表示LCDパネルの表示状態を示す図
である。
【図71F】ピクチャモードにおいて人物、風景、また
は、近接モードが設定された際の、ファインダ内表示L
CDパネルの表示状態を示す図である。
【図71G】ピクチャモードにおいて動体モードが設定
された際の、ファインダ内表示LCDパネルの表示状態
を示す図である。
【図72A】、
【図72B】ピクチャモードで例えば人物モードが選択
された状態におけるファインダ内表示LCDパネル及び
外部表示LCDパネルの夫々の通常の表示状態を示す図
である。
【図73A】、
【図73B】図72A及び図72Bに示す状態から、露
出補正させた場合におけるファインダ内表示LCDパネ
ル及び外部表示LCDパネルの夫々の表示状態を示す図
である。
【図74A】、
【図74B】図72A及び図72Bに示す状態から、バ
ーグラフでの表示範囲を超えて露出補正させた場合にお
ける、ファインダ内表示LCDパネル及び外部表示LC
Dパネルの夫々の表示状態を示す図である。
【図75A】、
【図75B】図72A及び図72Bに示す状態から、露
出補正させた後に再び通常の撮影状態に戻った場合にお
けるファインダ内表示LCDパネル及び外部表示LCD
パネルの夫々の表示状態を示す図である。
【図76A】、
【図76B】プログラムモードが選択された状態におけ
るファインダ内表示LCDパネル及び外部表示LCDパ
ネルの夫々の通常の表示状態を示す図である。
【図77A】、
【図77B】図76A及び図76Bに示す状態から、露
出補正させた場合におけるファインダ内表示LCDパネ
ル及び外部表示LCDパネルの夫々の表示状態を示す図
である。
【図78A】、
【図78B】図76A及び図76Bに示す状態から、露
出補正させた後に再び通常の撮影状態に戻った場合にお
けるファインダ内表示LCDパネル及び外部表示LCD
パネルの夫々の表示状態を示す図である。
【図79A】、
【図79B】オートモードが選択された状態におけるフ
ァインダ内表示LCDパネル及び外部表示LCDパネル
の夫々の通常の表示状態を示す図である。
【図80A】、
【図80B】図79A及び図79Bに示す状態から、露
出補正させた場合におけるファインダ内表示LCDパネ
ル及び外部表示LCDパネルの夫々の表示状態を示す図
である。
【図81A】、
【図81B】図79A及び図79Bに示す状態から、露
出補正させた後に再び通常の撮影状態に戻った場合にお
けるファインダ内表示LCDパネル及び外部表示LCD
パネルの夫々の表示状態を示す図である。
【図82A】、
【図82B】マニュアルモードが選択された状態におい
て、シャッタ速度可変状態が設定された場合におけるフ
ァインダ内表示LCDパネル及び外部表示LCDパネル
の夫々の通常の表示状態を示す図である。
【図83A】、
【図83B】マニュアルモードが選択された状態におい
て、絞り可変状態が設定された場合におけるファインダ
内表示LCDパネル及び外部表示LCDパネルの夫々の
通常の表示状態を示す図である。
【図83C】、
【図83D】マニュアルモードが選択された状態におい
て、絞り可変状態が設定された場合であって、演算によ
る適正露出値とマニュアル設定した露出値との差が、バ
ーグラフの表示範囲を超えた場合におけるファインダ内
表示LCDパネル及び外部表示LCDパネルの夫々の通
常の表示状態を示す図である。
【図84A】、
【図84B】マニュアルモードが選択された状態におい
て、絞り可変状態が設定された場合であって、演算によ
る適正露出値とマニュアル設定した露出値とが一致した
場合におけるファインダ内表示LCDパネル及び外部表
示LCDパネルの夫々の通常の表示状態を示す図であ
る。
【図85】学習データ保存前または学習プログラム線が
デフォルトプログラム線と一致し、かつプログラムシフ
トが0のときの外部表示LCDパネルの表示態様を示す
図である。
【図86】学習データ保存前または学習プログラム線が
デフォルトプログラム線と一致し、かつプログラムシフ
トが+1.0Tvのときの外部表示LCDパネルの表示
態様を示す図である。
【図87】学習プログラム線がデフォルトプログラム線
から+0.5Tv分シフトし、かつプログラムシフトが
+0.5Tvのときの外部表示LCDパネルの表示態様
を示す図である。
【図88】学習プログラム線がデフォルトプログラム線
から+0.5Tv分シフトし、かつプログラムシフトが
0のときの外部表示LCDパネルの表示態様を示す図で
ある。
【図89】学習プログラム線がデフォルトプログラム線
から+0.5Tv分シフトし、かつプログラムシフトが
−1.5Tvのときの外部表示LCDパネルの表示態様
を示す図である。
【図90】学習データ保存前または学習プログラム線が
デフォルトプログラム線と一致し、かつプログラムシフ
トが−1.5Tvのときの外部表示LCDパネルの表示
態様を示す図である。
【符号の説明】 10 カメラボディ 12 撮影レンズ(パワーズームレンズ) 14 レンズマウント部 16 レンズロック釦 18 接続端子群 20 ボディ側CPU 22 レンズ側CPU 24 フォーカスモード切り換え釦 26 シャッタ釦 28 アップ/ダウンレバー 30 Tv/Av釦 32 ポップアップ釦 34 外部表示LCDパネル 36 メイン釦 38 ドライブ釦 40 モード釦 42 アクセサリーシュー 44 カバー部附 46 ファインダ接眼部 48 裏蓋 50 日付データ写し込み機構 52 ハイパー釦 54a〜54d 固定表示部 56a〜56t ピクチャ 58a〜58n 枠・マーク等の表示部 60a〜60k 数字・英字等の表示部 62 ファインダ内表示LCDパネル 64 上飾板 66 コイルスプリング 68 スイッチアッセンブリ 70 測光スイッチ 72 レリーズスイッチ 74 リーフスプリング 76 クリアスイッチ 78 アップスイッチ 80 ダウンスイッチ 82 ドライブスイッチ 84 モードスイッチ 86 スイッチ親板 88 ハイパースイッチ 90 パトローネ検出スイッチ 92 メインミラー 94 受光素子 96 測光回路 98 A/D変換回路 100 露光制御装置 102 焦点距離検出機構 104 コントローラ 106 EEPROM 108 電子ブザー 110 メインスイッチ 110a オンスイッチ 110b PICTスイッチ

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の設定項目からなるカメラの機能の
    設定項目のデータを変更可能な設定値変更モードで動作
    可能なカメラにおいて、前記設定項目のデータを変更す
    るデータ変更手段と、所定の操作部材を有し、前記設定
    値変更モードにおいて前記所定の操作部材が操作された
    時に限り、変更されたデータに基づいて前記設定項目の
    データを更新するデータ更新手段と、を有するカメラの
    モード設定装置。
  2. 【請求項2】 前記設定値変更モードにおいて、前記カ
    メラのメインスイッチがオフとなった場合には、前記設
    定項目のデータの更新を行なわないことを特徴とする、
    請求項1の、カメラのモード設定装置。
  3. 【請求項3】 前記設定値変更モードにおいて、所定時
    間操作が行なわれない場合には、設定値を更新せず、前
    記設定値変更モードを終了することを特徴とする、請求
    項1または2の、カメラのモード設定装置。
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