JPH065952B2 - 動画像信号のフレ−ム間予測符号化方式とその装置 - Google Patents
動画像信号のフレ−ム間予測符号化方式とその装置Info
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- JPH065952B2 JPH065952B2 JP59272434A JP27243484A JPH065952B2 JP H065952 B2 JPH065952 B2 JP H065952B2 JP 59272434 A JP59272434 A JP 59272434A JP 27243484 A JP27243484 A JP 27243484A JP H065952 B2 JPH065952 B2 JP H065952B2
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、テレビジョン信号など、動画像信号のフレー
ム間圧縮符号化技術、特に画面内を動き領域と静止領域
に分割して(以下動静分離と称す)異なる符号化制御を
行なう技術に関するものである。
ム間圧縮符号化技術、特に画面内を動き領域と静止領域
に分割して(以下動静分離と称す)異なる符号化制御を
行なう技術に関するものである。
(従来技術とその問題点) 従来、動画像信号を動静分離し、動静領域別に異なる符
号化制御を行なうフレーム間符号化技術としては、動領
域に対してはサブサンプルを行ない静止領域に対しては
サブサンプルを禁止したりフレーム間差分値のデッドゾ
ーン(入力に対して出力をゼロとする範囲)を広くする
フレーム間予測符号化技術が知られている(特願昭59-1
69011号明細書『動画像信号の予測符号化装置』) フレーム間予測符号化を行なう場合、フレーム間予測誤
差、即ち伝送すべき情報は、画面内で被写体が動いたこ
とに由来するものと雑音に由来するものがある。後者に
由来するフレーム間予測誤差は、動領域のみでなく静止
領域においても生じるが、静止領域は、本来何ら新しい
情報を発生しないはずであるから、この予測誤差を伝送
することは無駄なことである。雑音に由来する予測誤差
の振幅は、ゼロの近傍に強い集中を示すので、デッドゾ
ーンの広い量子化特性を静止領域に適用することで、こ
の領域から生じる情報量を大幅に抑圧することができ
る。一方動領域は、カメラの特性で、解像度は多少低下
しており、また視覚は、動いているものに対しては、解
像能力が鈍くなる傾向があるので、粗いサンプリングを
適用することで、効果的に発生情報を抑えることができ
る。
号化制御を行なうフレーム間符号化技術としては、動領
域に対してはサブサンプルを行ない静止領域に対しては
サブサンプルを禁止したりフレーム間差分値のデッドゾ
ーン(入力に対して出力をゼロとする範囲)を広くする
フレーム間予測符号化技術が知られている(特願昭59-1
69011号明細書『動画像信号の予測符号化装置』) フレーム間予測符号化を行なう場合、フレーム間予測誤
差、即ち伝送すべき情報は、画面内で被写体が動いたこ
とに由来するものと雑音に由来するものがある。後者に
由来するフレーム間予測誤差は、動領域のみでなく静止
領域においても生じるが、静止領域は、本来何ら新しい
情報を発生しないはずであるから、この予測誤差を伝送
することは無駄なことである。雑音に由来する予測誤差
の振幅は、ゼロの近傍に強い集中を示すので、デッドゾ
ーンの広い量子化特性を静止領域に適用することで、こ
の領域から生じる情報量を大幅に抑圧することができ
る。一方動領域は、カメラの特性で、解像度は多少低下
しており、また視覚は、動いているものに対しては、解
像能力が鈍くなる傾向があるので、粗いサンプリングを
適用することで、効果的に発生情報を抑えることができ
る。
上述のように、動領域と静止領域に対して異なる符号化
制御を行なう方法は、フレーム間圧縮符号化において有
効な技術であるが、実際に、この方法を用いて動画像信
号のフレーム間予測符号化を行なうと動物体の背景とし
て新たに出現した部分などに動物体が尾をひいたように
見え、それがいつまでも残り、画面を汚れた感じにして
しまう欠点があった。
制御を行なう方法は、フレーム間圧縮符号化において有
効な技術であるが、実際に、この方法を用いて動画像信
号のフレーム間予測符号化を行なうと動物体の背景とし
て新たに出現した部分などに動物体が尾をひいたように
見え、それがいつまでも残り、画面を汚れた感じにして
しまう欠点があった。
(発明の目的) 本発明は、特に背景部分における画質の向上により高い
圧縮率と良好な複写画像を同時に供することを目的とす
るものである。
圧縮率と良好な複写画像を同時に供することを目的とす
るものである。
(発明の構成) 本発明によれば、画面内動き領域と静止領域に分離し、
分離された静止領域に対しては、動領域に対するよりも
粗い量子化を行ない、動き領域から静止領域へ変化する
領域に対しては動領域に対するよりも密な量子化を行な
うような動画像信号のフレーム間予測符号化方式が実現
できる。
分離された静止領域に対しては、動領域に対するよりも
粗い量子化を行ない、動き領域から静止領域へ変化する
領域に対しては動領域に対するよりも密な量子化を行な
うような動画像信号のフレーム間予測符号化方式が実現
できる。
また、本発明によれば、過去の画面を記憶する手段と、
記憶された過去の画面と現在の画面との間でフレーム差
分を算出する手段、算出されたフレーム差分を用いて画
面内を動き領域と静止領域に分割する手段、分割結果を
記憶する手段、記憶された分割結果より動き領域と静止
領域の時間変化を検出する手段、検出結果に従って動き
領域から静止領域へ変化する領域に対しては、動領域に
対するよりも密な量子化特性の適用を指示し、変化がな
い静止領域に対しては、動領域に対するよりも粗い量子
化特性の適用を指示する手段、指示に従って予測誤差に
対する量子化特性を切換えることができる予測符号化手
段とを有する動画像信号のフレーム間予測符号化装置が
得られる。
記憶された過去の画面と現在の画面との間でフレーム差
分を算出する手段、算出されたフレーム差分を用いて画
面内を動き領域と静止領域に分割する手段、分割結果を
記憶する手段、記憶された分割結果より動き領域と静止
領域の時間変化を検出する手段、検出結果に従って動き
領域から静止領域へ変化する領域に対しては、動領域に
対するよりも密な量子化特性の適用を指示し、変化がな
い静止領域に対しては、動領域に対するよりも粗い量子
化特性の適用を指示する手段、指示に従って予測誤差に
対する量子化特性を切換えることができる予測符号化手
段とを有する動画像信号のフレーム間予測符号化装置が
得られる。
(発明の原理) 本発明においては、動画像信号から画面内での動静分離
を行なう必要があるが、これについてはいくつかの方法
が考えられる。たとえば特願昭59-194110号明細書『動
画像信号の動静分離装置』にあるように画面内をある大
きさの小ブロックに分割し、そのブロック毎にブロック
内の画素のフレーム差分値の絶対値の和を求める。この
和が設定された閾値より大であるときは、そのブロック
は動ブロックとし、そうでないときは静止ブロックとす
る。あるいは、各画素のフレーム差分値の絶対値が、第
1の閾値より大であるときは、これを有意画素とし、前
述のブロック内での有意画素の個数が第2の閾値より大
であるとき、このブロックを動ブロックとし、そうでな
いときは静止ブロックとする。また、リム(J.O.Limb)
とマーフィー(J.A.Murphy)により検討されたフレーム
差分値とフレーム内輝度勾配とから画素毎に動ベクトル
を求める方法『メジャーリング オブ ザ スピード
オブ ムービィング オブジェクツ フロム テレビジ
ョン シグナルズ(Measuring the Speed of Moving Ob
jects from Television Signals)』,IEEE Transactio
n on Communication vol.23 NO.4,pp.474-478,April 19
75参照)などが知られているが本発明においては、動静
分離は、いずれの方法でもかまわない。
を行なう必要があるが、これについてはいくつかの方法
が考えられる。たとえば特願昭59-194110号明細書『動
画像信号の動静分離装置』にあるように画面内をある大
きさの小ブロックに分割し、そのブロック毎にブロック
内の画素のフレーム差分値の絶対値の和を求める。この
和が設定された閾値より大であるときは、そのブロック
は動ブロックとし、そうでないときは静止ブロックとす
る。あるいは、各画素のフレーム差分値の絶対値が、第
1の閾値より大であるときは、これを有意画素とし、前
述のブロック内での有意画素の個数が第2の閾値より大
であるとき、このブロックを動ブロックとし、そうでな
いときは静止ブロックとする。また、リム(J.O.Limb)
とマーフィー(J.A.Murphy)により検討されたフレーム
差分値とフレーム内輝度勾配とから画素毎に動ベクトル
を求める方法『メジャーリング オブ ザ スピード
オブ ムービィング オブジェクツ フロム テレビジ
ョン シグナルズ(Measuring the Speed of Moving Ob
jects from Television Signals)』,IEEE Transactio
n on Communication vol.23 NO.4,pp.474-478,April 19
75参照)などが知られているが本発明においては、動静
分離は、いずれの方法でもかまわない。
上述のいずれかの方法、また他の方法を用いて得られた
画素毎あるいはブロック毎の動静情報は、現フレーム分
を含めて過去Nフレーム分記憶され、そのNフレーム時
間における遷移状態により符号化の制御が行なわれる。
たとえば、連続して動領域であある領域、あるいは静止
領域から動領域へ遷移する領域に対しては動領域として
サブサンプルを適用し、また動領域から静止領域へ遷移
する領域に対しては、もっとも画質の劣化が激しいとこ
ろであるので、一担デッドゾーンの狭い量子化特性を適
用して良好な画質でもって符号化し、その後静止領域が
続くのであればデッドゾーンの広い量子化特性を適用す
る。静止領域に遷移後ただちにデッドゾーンを広くする
と、動領域に対して発生情報量の抑圧のためにサブサン
プルや粗い量子化が適用されている場合に生じる内挿誤
差や量子化誤差が、静止領域に遷移後にいつまでも残っ
てしまい画質を大幅に劣化させるが、一担デッドゾーン
を狭くすることにより、これらの劣化はとり除かれ、更
にその後のデッドゾーンの拡大で雑音に由来する情報発
生が抑圧される。
画素毎あるいはブロック毎の動静情報は、現フレーム分
を含めて過去Nフレーム分記憶され、そのNフレーム時
間における遷移状態により符号化の制御が行なわれる。
たとえば、連続して動領域であある領域、あるいは静止
領域から動領域へ遷移する領域に対しては動領域として
サブサンプルを適用し、また動領域から静止領域へ遷移
する領域に対しては、もっとも画質の劣化が激しいとこ
ろであるので、一担デッドゾーンの狭い量子化特性を適
用して良好な画質でもって符号化し、その後静止領域が
続くのであればデッドゾーンの広い量子化特性を適用す
る。静止領域に遷移後ただちにデッドゾーンを広くする
と、動領域に対して発生情報量の抑圧のためにサブサン
プルや粗い量子化が適用されている場合に生じる内挿誤
差や量子化誤差が、静止領域に遷移後にいつまでも残っ
てしまい画質を大幅に劣化させるが、一担デッドゾーン
を狭くすることにより、これらの劣化はとり除かれ、更
にその後のデッドゾーンの拡大で雑音に由来する情報発
生が抑圧される。
これについて第1図を用いて、さらに詳しく説明を加え
る。第1図に実線であらわされる形状が時刻tが1〜6の
区間で符号化、復合化されている時刻1のとき符号化情
報量を抑圧するため等の理由で、サブサンプリングが適
用され、時刻2以降ではノーマルサンプリングに復帰す
るとする。時刻1において、サンプリングされた画素
(黒丸で表わされる)からサンプリングされなかった画
素(黒三角印)が内挿補間されるため、内挿誤差△1,
△2を生じる。量子化ステップ幅、あるいはデッドゾー
ンの幅が、この△1,△2よりも大であると、ノーマル
サンプリングに復帰しても時刻2,3のように、内挿誤
差が補正されずに残ってしまう。しかし、時刻4で一担
デッドゾーンを小さくすれば、この内挿誤差は大幅に補
正され真の値(実線で表わされている)に近くなりその
後デッドゾーンを再び広くすることで雑音による誤差を
抑圧して、時刻5,6のようにそのまま保持される。
る。第1図に実線であらわされる形状が時刻tが1〜6の
区間で符号化、復合化されている時刻1のとき符号化情
報量を抑圧するため等の理由で、サブサンプリングが適
用され、時刻2以降ではノーマルサンプリングに復帰す
るとする。時刻1において、サンプリングされた画素
(黒丸で表わされる)からサンプリングされなかった画
素(黒三角印)が内挿補間されるため、内挿誤差△1,
△2を生じる。量子化ステップ幅、あるいはデッドゾー
ンの幅が、この△1,△2よりも大であると、ノーマル
サンプリングに復帰しても時刻2,3のように、内挿誤
差が補正されずに残ってしまう。しかし、時刻4で一担
デッドゾーンを小さくすれば、この内挿誤差は大幅に補
正され真の値(実線で表わされている)に近くなりその
後デッドゾーンを再び広くすることで雑音による誤差を
抑圧して、時刻5,6のようにそのまま保持される。
結局、動領域に対しては粗いサンプリング、静止領域に
対しては細かい量子化特性が一たん適用された後に粗い
量子化特性が適用されることになる。以上、本発明によ
れば、フレーム間符号化において発生する情報量を動領
域、静止領域にそれぞれ適した方法で抑圧し、さらに、
この抑圧方法により生じる画質劣化を大幅に改善できる
など、その実用に供する意義は極めて大きい。
対しては細かい量子化特性が一たん適用された後に粗い
量子化特性が適用されることになる。以上、本発明によ
れば、フレーム間符号化において発生する情報量を動領
域、静止領域にそれぞれ適した方法で抑圧し、さらに、
この抑圧方法により生じる画質劣化を大幅に改善できる
など、その実用に供する意義は極めて大きい。
(実施例) 次に本発明の実施例を図を用いて詳述する。第2図は、
本発明を用いたフレーム間予測符号化装置の例である。
本発明を用いたフレーム間予測符号化装置の例である。
線1000より入力される動画像信号は、動静分離回路10、
減算器13へ供給される。動静分離回路10は、別途説明を
加えるが入力動画像信号から画素単位にあるいはある大
きさのブロック単位に、注目画素が動領域にあるか、静
止領域にあるかを判定する回路であり、その判定結果を
メモリ11、判定回路12へ出力する。メモリ11は動静判定
結果を各々1フレーム分記憶するものであり本実施例の
場合、過去3フレーム分記憶し現判定結果、1フレーム
時間分過去の判定結果、同2フレーム時間分、及び3フ
レーム時間分過去の判定結果を判定回路12へ出力する。
判定回路12は、注目画素の動静情報、及びその時間遷移
からサブサンプル制御情報を作り線1216,1215を介して
量子化器16と内挿回路15へ出力し、またデッドゾーン制
御情報として指定デッドゾーン値を作り線1217を介して
比較器17へ出力する。この判定回路には、たとえば、メ
モリ11からの各出力をアドレス入力とし、サブサンプル
制御情報デッドゾーン指定値を出力とするリードオンリ
ーメモリ(ROM)を用いて容易実現することができる。
減算器13へ供給される。動静分離回路10は、別途説明を
加えるが入力動画像信号から画素単位にあるいはある大
きさのブロック単位に、注目画素が動領域にあるか、静
止領域にあるかを判定する回路であり、その判定結果を
メモリ11、判定回路12へ出力する。メモリ11は動静判定
結果を各々1フレーム分記憶するものであり本実施例の
場合、過去3フレーム分記憶し現判定結果、1フレーム
時間分過去の判定結果、同2フレーム時間分、及び3フ
レーム時間分過去の判定結果を判定回路12へ出力する。
判定回路12は、注目画素の動静情報、及びその時間遷移
からサブサンプル制御情報を作り線1216,1215を介して
量子化器16と内挿回路15へ出力し、またデッドゾーン制
御情報として指定デッドゾーン値を作り線1217を介して
比較器17へ出力する。この判定回路には、たとえば、メ
モリ11からの各出力をアドレス入力とし、サブサンプル
制御情報デッドゾーン指定値を出力とするリードオンリ
ーメモリ(ROM)を用いて容易実現することができる。
第3図は判定回路12をROMを用いて実現した場合の論理
の一例である。A0,A1,A2,A3は入力アドレスであり、OS,
ODは出力である。ここでA0に現フレーム、A1に1フレー
ム以前、A2に2フレーム以前、‥‥の動静判定結果が1
が動、0が静として入力される。たとえばのように
(A3,A2,A1,A0)が(0,0,0,0)ということは、現在を含
め4フレーム連続して着目ブロックあるいは画素が静止
であったことを表している。の(0,0,0,1)は、過去
3フレームが静止領域で現在が動領域の場合で、たとえ
ば新たに動物体が動いてきた場合を表わし、の(1,0,
0,0)は3フレーム以前が動領域で、その後現在まで静
止領域の場合を表わしている。出力のOSはサブサンプリ
ング制御情報であり、1のときにサブサンプルを行なう
ことを表わしている。ODはデッドゾーン値であり、D2>
D1>D0である。つまり現在動領域であるときにはサブサ
ンプルが行なわれ、このときの量子化特性デッドゾーン
値はD1であるが、静止領域の場合には、ノーマルサンプ
リングでありデッドゾーン値には3種類の変化がある。
の一例である。A0,A1,A2,A3は入力アドレスであり、OS,
ODは出力である。ここでA0に現フレーム、A1に1フレー
ム以前、A2に2フレーム以前、‥‥の動静判定結果が1
が動、0が静として入力される。たとえばのように
(A3,A2,A1,A0)が(0,0,0,0)ということは、現在を含
め4フレーム連続して着目ブロックあるいは画素が静止
であったことを表している。の(0,0,0,1)は、過去
3フレームが静止領域で現在が動領域の場合で、たとえ
ば新たに動物体が動いてきた場合を表わし、の(1,0,
0,0)は3フレーム以前が動領域で、その後現在まで静
止領域の場合を表わしている。出力のOSはサブサンプリ
ング制御情報であり、1のときにサブサンプルを行なう
ことを表わしている。ODはデッドゾーン値であり、D2>
D1>D0である。つまり現在動領域であるときにはサブサ
ンプルが行なわれ、このときの量子化特性デッドゾーン
値はD1であるが、静止領域の場合には、ノーマルサンプ
リングでありデッドゾーン値には3種類の変化がある。
即ち、3フレーム以前が動領域であり、その後現在を含
め3フレーム連続して静止領域であった場合には一担デ
ッドゾーンが縮小されてD0となる。この時に、量子化誤
差や内挿誤差による画質の劣化が改善される。また、4
フレーム連続して静止領域であった場合、即ち上述の一
担デッドゾーンを縮小後、更に静止領域が続いた場合に
は、デッドゾーンを拡大してD2とし、雑音により生じる
情報発生を抑圧する。その他の場合はデッドゾーンはD1
である。
め3フレーム連続して静止領域であった場合には一担デ
ッドゾーンが縮小されてD0となる。この時に、量子化誤
差や内挿誤差による画質の劣化が改善される。また、4
フレーム連続して静止領域であった場合、即ち上述の一
担デッドゾーンを縮小後、更に静止領域が続いた場合に
は、デッドゾーンを拡大してD2とし、雑音により生じる
情報発生を抑圧する。その他の場合はデッドゾーンはD1
である。
ここで第2図にもどり、本発明の実施例の説明を続け
る。減算器13は、入力信号と線1413を介して供給される
予測信号とからフレーム差分、即ち予測誤差信号を作
り、量子化器16へ出力する。量子化器16は、線1216から
供給されるサブサンプル制御情報がサブサンプルを指定
しないときは、予測誤差の量子化出力を、サブサンプル
を指定するときはゼロを比較器17へ出力する。比較器17
は、線1217を介して供給されるデッドゾーン指定値と、
量子化器16から供給される量子化された予測誤差を比較
し、量子化された予測誤差の絶対値がデッドゾーン指定
値よりも小であるときにはそれをゼロとし、大であると
きにはそのままで出力する。加算器18は、線1718から供
給される量子化された予測誤差線1418を介して供給され
る予測信号とを加算し、その結果を局部復号信号として
内挿回路15へ出力する。内挿回路15は注目画素が、線12
15を介して供給されるサブサンプル制御情報により、サ
ブサンプルされた画素であることが示されるときは、周
辺の画素の局部復号信号から内挿補間され、サブサンプ
ルされていない画素の場合はそのままをフレームメモリ
14へ出力する。フレームメモリ14は、局部復号信号を1
フレーム分記憶するものであり局部復号信号を1フレー
ム時間遅延し、予測信号として減算器13と加算器18へ出
力する。圧縮符号化回路19は、上記フレーム間予測符号
化回路で発生する量子化された予測誤差信号をハフマン
符号などに変換し伝送路2000へ出力する。次に第4図
(A),(B)を用いて動静分離回路の実施例を説明する。
る。減算器13は、入力信号と線1413を介して供給される
予測信号とからフレーム差分、即ち予測誤差信号を作
り、量子化器16へ出力する。量子化器16は、線1216から
供給されるサブサンプル制御情報がサブサンプルを指定
しないときは、予測誤差の量子化出力を、サブサンプル
を指定するときはゼロを比較器17へ出力する。比較器17
は、線1217を介して供給されるデッドゾーン指定値と、
量子化器16から供給される量子化された予測誤差を比較
し、量子化された予測誤差の絶対値がデッドゾーン指定
値よりも小であるときにはそれをゼロとし、大であると
きにはそのままで出力する。加算器18は、線1718から供
給される量子化された予測誤差線1418を介して供給され
る予測信号とを加算し、その結果を局部復号信号として
内挿回路15へ出力する。内挿回路15は注目画素が、線12
15を介して供給されるサブサンプル制御情報により、サ
ブサンプルされた画素であることが示されるときは、周
辺の画素の局部復号信号から内挿補間され、サブサンプ
ルされていない画素の場合はそのままをフレームメモリ
14へ出力する。フレームメモリ14は、局部復号信号を1
フレーム分記憶するものであり局部復号信号を1フレー
ム時間遅延し、予測信号として減算器13と加算器18へ出
力する。圧縮符号化回路19は、上記フレーム間予測符号
化回路で発生する量子化された予測誤差信号をハフマン
符号などに変換し伝送路2000へ出力する。次に第4図
(A),(B)を用いて動静分離回路の実施例を説明する。
第4図(A),(B)ともフレームメモリ20は、画像信号を1
フレーム分記憶するものであり、線1000より供給される
入力画像信号を1フレーム時間遅延し減算器21へ出力す
る。減算器21は、フレーム差分を計算し、その結果を絶
対値算出器22へ出力する。絶対値算出器22は、フレーム
差分の絶対値を計算し(A)の場合ブロック内加算器23
へ、(B)の場合比較器25へ出力する。以下まず第4図(A)
の場合を先に説明するがブロック内加算器23は、動静判
定を行なう最小単位であるブロックに含まれる画素に対
して、そのフレーム差分絶対値の和を計算するものであ
りランダムアクセス可能なラインメモリと加算器からな
り計算結果を比較器24へ出力する。比較器24はフレーム
差分絶対値のブロック内総和と設定された閾値との大小
比較を行ない、フレーム差分絶対値のブロック内総和の
方が大であるときはそのブロックを動ブロックとして、
そうでないときは静止ブロックとして、即ちブロック単
位の動静情報を出力する。次に第4図(B)の構成につい
て説明する。比較器25は、注目画素のフレーム差分絶対
値が設定された閾値より大であるときは、その画素が有
意画素であるとして1をそうでないときはゼロをブロッ
ク内加算器23へ出力する。ブロック内加算器23は(A)の
場合と基本的に同一機能をもつものであるが、入力がゼ
ロか1でありこれをブロック内で加算し、その結果をブ
ロック内の有意画素数として比較器26へ出力する。比較
器26は、ブロック内の有意画素数と設定された閾値との
大小比較を行ない、前者が大であるときはそのブロック
を動ブロックとして、小であるときは静止ブロックとし
て出力する。
フレーム分記憶するものであり、線1000より供給される
入力画像信号を1フレーム時間遅延し減算器21へ出力す
る。減算器21は、フレーム差分を計算し、その結果を絶
対値算出器22へ出力する。絶対値算出器22は、フレーム
差分の絶対値を計算し(A)の場合ブロック内加算器23
へ、(B)の場合比較器25へ出力する。以下まず第4図(A)
の場合を先に説明するがブロック内加算器23は、動静判
定を行なう最小単位であるブロックに含まれる画素に対
して、そのフレーム差分絶対値の和を計算するものであ
りランダムアクセス可能なラインメモリと加算器からな
り計算結果を比較器24へ出力する。比較器24はフレーム
差分絶対値のブロック内総和と設定された閾値との大小
比較を行ない、フレーム差分絶対値のブロック内総和の
方が大であるときはそのブロックを動ブロックとして、
そうでないときは静止ブロックとして、即ちブロック単
位の動静情報を出力する。次に第4図(B)の構成につい
て説明する。比較器25は、注目画素のフレーム差分絶対
値が設定された閾値より大であるときは、その画素が有
意画素であるとして1をそうでないときはゼロをブロッ
ク内加算器23へ出力する。ブロック内加算器23は(A)の
場合と基本的に同一機能をもつものであるが、入力がゼ
ロか1でありこれをブロック内で加算し、その結果をブ
ロック内の有意画素数として比較器26へ出力する。比較
器26は、ブロック内の有意画素数と設定された閾値との
大小比較を行ない、前者が大であるときはそのブロック
を動ブロックとして、小であるときは静止ブロックとし
て出力する。
(発明の効果) 以上、本発明によれば、特に新たに現われる背景の画質
を大幅に改善すると同時に、静止領域で発生する雑音影
響を抑圧する高能率な予測符号化方式が実現されるた
め、本発明を実用に供するその効果は極めて大である。
を大幅に改善すると同時に、静止領域で発生する雑音影
響を抑圧する高能率な予測符号化方式が実現されるた
め、本発明を実用に供するその効果は極めて大である。
第1図は、本発明の動作原理を表わす図、第2図は本発
明を用いた符号器のブロック図、第3図は、第2図内判
定回路の論理を表わす図、第4図(a),(b)は、第2図内
の動静分離回路のより詳しいブロック図である図中、1
0.動静分離回路、11.メモリ、12.判定回路、13.減
算器、14.フレームメモリ、15.内挿回路、16.量子化
器、17.比較器、18.加算器、19.圧縮符号化回路、2
0.フレームメモリ、21.減算器、22.絶対値算出器、2
3.ブロック加算器、24,25,26.比較器をそれぞれ表わ
す
明を用いた符号器のブロック図、第3図は、第2図内判
定回路の論理を表わす図、第4図(a),(b)は、第2図内
の動静分離回路のより詳しいブロック図である図中、1
0.動静分離回路、11.メモリ、12.判定回路、13.減
算器、14.フレームメモリ、15.内挿回路、16.量子化
器、17.比較器、18.加算器、19.圧縮符号化回路、2
0.フレームメモリ、21.減算器、22.絶対値算出器、2
3.ブロック加算器、24,25,26.比較器をそれぞれ表わ
す
Claims (2)
- 【請求項1】動画像信号をフレーム間予測符号化するに
あたり画面内を動き領域と静止領域に分離し該分離され
た静止領域に対しては動き領域に対するよりもデッドゾ
ーンの広い量子化を行い動き領域から静止領域へ時間変
化する領域に対しては動き領域に対するよりもデッドゾ
ーンの狭い量子化を行うことを特徴とする動画像信号の
フレーム間予測符号化方式。 - 【請求項2】動画像信号をフレーム間予測符号化するに
あたり過去の画面を記憶する手段、該記憶された過去の
画面と現在の画面との間でフレーム差分を算出する手
段、該算出されたフレーム差分を用いて、画面内を動き
領域と静止領域に分割する手段、該分割結果を記憶する
手段、該記憶された分割結果より、前記動き領域と静止
領域の時間変化を検出する手段、該検出結果に従って、
動き領域から静止領域へ変化する領域に対しては、動き
領域に対するよりもデッドゾーンの狭い量子化特性の適
用を指示し、変化がない静止領域に対しては動き領域に
対するよりもデッドゾーンの広い量子化特性の適用を指
示する手段、該指示に従って予測誤差に対する量子化特
性を切換えることができる予測符号化手段とを具備する
ことを特徴とする、動画像信号のフレーム間予測符号化
装置。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59272434A JPH065952B2 (ja) | 1984-12-24 | 1984-12-24 | 動画像信号のフレ−ム間予測符号化方式とその装置 |
CA000488530A CA1277416C (en) | 1984-08-13 | 1985-08-12 | Inter-frame predictive coding apparatus for video signal |
US06/765,357 US4683494A (en) | 1984-08-13 | 1985-08-13 | Inter-frame predictive coding apparatus for video signal |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59272434A JPH065952B2 (ja) | 1984-12-24 | 1984-12-24 | 動画像信号のフレ−ム間予測符号化方式とその装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61150481A JPS61150481A (ja) | 1986-07-09 |
JPH065952B2 true JPH065952B2 (ja) | 1994-01-19 |
Family
ID=17513855
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP59272434A Expired - Fee Related JPH065952B2 (ja) | 1984-08-13 | 1984-12-24 | 動画像信号のフレ−ム間予測符号化方式とその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH065952B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0260295A (ja) * | 1988-08-25 | 1990-02-28 | Sharp Corp | 動き部分検出方法 |
JP4887136B2 (ja) * | 2006-12-28 | 2012-02-29 | 株式会社新栄アリックス | シロアリ検知通報システム |
-
1984
- 1984-12-24 JP JP59272434A patent/JPH065952B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61150481A (ja) | 1986-07-09 |
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---|---|---|---|
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