JPH0658432A - 空気圧機器用パイロットバルブ - Google Patents
空気圧機器用パイロットバルブInfo
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- JPH0658432A JPH0658432A JP22791992A JP22791992A JPH0658432A JP H0658432 A JPH0658432 A JP H0658432A JP 22791992 A JP22791992 A JP 22791992A JP 22791992 A JP22791992 A JP 22791992A JP H0658432 A JPH0658432 A JP H0658432A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 弁棒の移動に連動する2個の弁体を、バネ弾
性で、時間差を存して作動させることにより、ポートの
開閉が鋭敏であり、全ポートが開状態となることがない
ポペット弁タイプのパイロットバルブを得ること。 【構成】 大径シリンダ2の上下に小径シリンダ3,4
を接続し、大径シリンダ内の弁体7,8で小径シリンダ
3,4との連通を開閉できるようにし、弁体7,8間の
弁体バネ9と小径シリンダ4と弁体8との間に弁体バネ
9よりバネ常数の大きい弁棒バネ22とにより弁棒10
の移動に連動する弁体7,8をバネ弾性で作動させると
共に、バネ常数の差で、作動に時間差をもたせた。 【効果】 弁体がバネ弾性で、時間差を存して作動する
ので、作動が鋭敏であり、しかも全ポートが開状態とな
ることがない。
性で、時間差を存して作動させることにより、ポートの
開閉が鋭敏であり、全ポートが開状態となることがない
ポペット弁タイプのパイロットバルブを得ること。 【構成】 大径シリンダ2の上下に小径シリンダ3,4
を接続し、大径シリンダ内の弁体7,8で小径シリンダ
3,4との連通を開閉できるようにし、弁体7,8間の
弁体バネ9と小径シリンダ4と弁体8との間に弁体バネ
9よりバネ常数の大きい弁棒バネ22とにより弁棒10
の移動に連動する弁体7,8をバネ弾性で作動させると
共に、バネ常数の差で、作動に時間差をもたせた。 【効果】 弁体がバネ弾性で、時間差を存して作動する
ので、作動が鋭敏であり、しかも全ポートが開状態とな
ることがない。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高粘度流体,燃料、塗
料等の加圧,圧送用の流体圧送ポンプ,エアモータ等の
空気圧機器の操作のため、空圧信号をエア操作バルブ等
に発信するためなどに主として使用される空気圧を用い
るパイロットバルブに関する。
料等の加圧,圧送用の流体圧送ポンプ,エアモータ等の
空気圧機器の操作のため、空圧信号をエア操作バルブ等
に発信するためなどに主として使用される空気圧を用い
るパイロットバルブに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のパイロットバルブとして
は、図3に示されるごときポペット弁タイプのものが知
られているが、空気の流れ込む方向と同軸に弁体Aおよ
び弁座Bを有し、弁体Aを軸方向に移動させ、弁座Bに
密着させたり、離脱させたりして、空気の通路の開閉を
行い空気の供給および排出動作をなす構造のもので、図
3のように空気を供給するポートCとアクチュエータに
空気を送り込むポートDと、さらに排気ポートEとの三
つのポートを有しているとき、弁体Aが完全に弁座Bに
密接していない場合、すなわち弁体Aが弁座Bを閉塞し
ない状態で停止すると、供給ポートCと排気ポートEと
アクチュエータへのポートDとが連通状態となり、空圧
信号のアクチュエータへの発信が不可能となる欠点があ
る。
は、図3に示されるごときポペット弁タイプのものが知
られているが、空気の流れ込む方向と同軸に弁体Aおよ
び弁座Bを有し、弁体Aを軸方向に移動させ、弁座Bに
密着させたり、離脱させたりして、空気の通路の開閉を
行い空気の供給および排出動作をなす構造のもので、図
3のように空気を供給するポートCとアクチュエータに
空気を送り込むポートDと、さらに排気ポートEとの三
つのポートを有しているとき、弁体Aが完全に弁座Bに
密接していない場合、すなわち弁体Aが弁座Bを閉塞し
ない状態で停止すると、供給ポートCと排気ポートEと
アクチュエータへのポートDとが連通状態となり、空圧
信号のアクチュエータへの発信が不可能となる欠点があ
る。
【0003】また排気ポートEの閉塞速度が弁体Aの運
動速度のみに依存しているため鋭敏な弁体Aの作動を期
待し得ない問題点が存する。
動速度のみに依存しているため鋭敏な弁体Aの作動を期
待し得ない問題点が存する。
【0004】またパイロットバルブは通常シリンダの両
端に設けられ、前記バルブの弁棒がシリンダの上死点と
下死点においてピストンに接触することにより、弁体を
往復移動させる構造であって、弁体がスプール形状のも
のの場合には、スプールの移動量をかなり大きくしなけ
ればならないという欠点が存するし、またエア洩れ防止
のため、スプールに配設されたシールが、エア通路孔を
通過するため、シールが短時間で破損したり、エア中の
水分や塵埃のために摩耗が促進される問題点が存する。
端に設けられ、前記バルブの弁棒がシリンダの上死点と
下死点においてピストンに接触することにより、弁体を
往復移動させる構造であって、弁体がスプール形状のも
のの場合には、スプールの移動量をかなり大きくしなけ
ればならないという欠点が存するし、またエア洩れ防止
のため、スプールに配設されたシールが、エア通路孔を
通過するため、シールが短時間で破損したり、エア中の
水分や塵埃のために摩耗が促進される問題点が存する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術の有する
諸問題に鑑み、本発明は、弁体に装置されるバネ等の弾
発力を利用し、弁体を俊敏に移動させることができ、従
来のポペット弁のごとく全ポートが開放されて連通状態
になることがなく、閉塞あるいは開放作動が完全であ
り、また弁棒が移動直後に停止することがあっても空圧
信号の発信が不能となることなく正確にして敏速な作動
が保証できるものであり、更に機構が簡単で摩耗部分が
ほとんどなく、価格も安く耐用期間の長いパイロットバ
ルブを提供することを課題としている。
諸問題に鑑み、本発明は、弁体に装置されるバネ等の弾
発力を利用し、弁体を俊敏に移動させることができ、従
来のポペット弁のごとく全ポートが開放されて連通状態
になることがなく、閉塞あるいは開放作動が完全であ
り、また弁棒が移動直後に停止することがあっても空圧
信号の発信が不能となることなく正確にして敏速な作動
が保証できるものであり、更に機構が簡単で摩耗部分が
ほとんどなく、価格も安く耐用期間の長いパイロットバ
ルブを提供することを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
め、請求項1の発明では、ポペット弁タイプであって、
シリンダ主体を大径シリンダの両端に、第1,第2の小
径シリンダが連通接続され、該大径シリンダの両端の第
1,第2の小径シリンダを囲む両端面に、第1,第2の
弁座が形成されている構造とした。
め、請求項1の発明では、ポペット弁タイプであって、
シリンダ主体を大径シリンダの両端に、第1,第2の小
径シリンダが連通接続され、該大径シリンダの両端の第
1,第2の小径シリンダを囲む両端面に、第1,第2の
弁座が形成されている構造とした。
【0007】大径シリンダ内には、前記第1,第2の両
弁座に対向する第1,第2の弁体を配置し、両弁体の間
に、それぞれ対向する弁座に向かう弾圧力を作用させる
弁体バネを配置した。
弁座に対向する第1,第2の弁体を配置し、両弁体の間
に、それぞれ対向する弁座に向かう弾圧力を作用させる
弁体バネを配置した。
【0008】第1の小径シリンダを摺動自在に、気密に
貫通して大径シリンダ内に延び、前記第1,第2の弁体
を摺動自在に気密に貫通して第2の小径シリンダ側へ達
する弁棒を設け、第2の小径シリンダの奥端面と、該小
径シリンダ側へ達している弁棒端部との間に弁棒バネを
介装し、該弁棒と第2の弁座に対向する第2の弁体と
に、第1の小径シリンダに向かう弾圧力を作用させた。
貫通して大径シリンダ内に延び、前記第1,第2の弁体
を摺動自在に気密に貫通して第2の小径シリンダ側へ達
する弁棒を設け、第2の小径シリンダの奥端面と、該小
径シリンダ側へ達している弁棒端部との間に弁棒バネを
介装し、該弁棒と第2の弁座に対向する第2の弁体と
に、第1の小径シリンダに向かう弾圧力を作用させた。
【0009】前記弁棒には、第1の小径シリンダの奥端
面と第1の弁体との間に位置し、第1の小径シリンダの
内径より小径の外径を有するフランジを設け、第1の小
径シリンダ外へ突出する弁棒端を受動部とした。
面と第1の弁体との間に位置し、第1の小径シリンダの
内径より小径の外径を有するフランジを設け、第1の小
径シリンダ外へ突出する弁棒端を受動部とした。
【0010】また大径シリンダおよび第1,第2の小径
シリンダにはそれぞれポートを形成した。
シリンダにはそれぞれポートを形成した。
【0011】更に弁棒バネは、弁体バネよりバネ常数を
大きく設定し、弁棒バネと弁体バネとのバネ常数の差に
より第1の弁座に第1の弁体が密接し、弁棒の前記フラ
ンジが第1の小径シリンダの奥端面に密接していると
き、第2の弁体は、前記バネ常数の差により、第2の弁
座から離間させられ、その離間長さは、弁棒の前記フラ
ンジと第1の弁体との間の間隔部の長さより短く設定さ
れているという構成としている。
大きく設定し、弁棒バネと弁体バネとのバネ常数の差に
より第1の弁座に第1の弁体が密接し、弁棒の前記フラ
ンジが第1の小径シリンダの奥端面に密接していると
き、第2の弁体は、前記バネ常数の差により、第2の弁
座から離間させられ、その離間長さは、弁棒の前記フラ
ンジと第1の弁体との間の間隔部の長さより短く設定さ
れているという構成としている。
【0012】
【作用】本発明請求項1の構成の前記パイロットバルブ
はポペット弁タイプであって、エアモータ駆動用シリン
ダの両端に配設され、前記シリンダのピストンの上死点
および下死点において、前記ピストンの端面が前記バル
ブの弁棒端の受動部に接触することによって、空圧信号
が発信されるが、前記受動部にピストンの端面による作
用のない場合は、第1の弁体は第1の弁座に密接し、第
2の弁体は第2の弁座から離れ、大径シリンダと第2の
小径シリンダとは大気に連通されている。
はポペット弁タイプであって、エアモータ駆動用シリン
ダの両端に配設され、前記シリンダのピストンの上死点
および下死点において、前記ピストンの端面が前記バル
ブの弁棒端の受動部に接触することによって、空圧信号
が発信されるが、前記受動部にピストンの端面による作
用のない場合は、第1の弁体は第1の弁座に密接し、第
2の弁体は第2の弁座から離れ、大径シリンダと第2の
小径シリンダとは大気に連通されている。
【0013】第1の小径シリンダに配設されたポート1
4はエア源からのエア回路に接続され、また大径シリン
ダにはエアモータ駆動用シリンダに接続するポート12
が配設されており、第2の小径シリンダ4に配設された
ポート23は排気ポートでバルブ内の残溜エアの排出用
とされている。
4はエア源からのエア回路に接続され、また大径シリン
ダにはエアモータ駆動用シリンダに接続するポート12
が配設されており、第2の小径シリンダ4に配設された
ポート23は排気ポートでバルブ内の残溜エアの排出用
とされている。
【0014】前記一方のパイロットバルブの動作に対し
他方のパイロットバルブの動作も対称的な位相差をもっ
て、前記シリンダに対して同一の動作を行うので、以降
一方のパイロットバルブの作用について述べる。
他方のパイロットバルブの動作も対称的な位相差をもっ
て、前記シリンダに対して同一の動作を行うので、以降
一方のパイロットバルブの作用について述べる。
【0015】前記エアモータ駆動用シリンダのピストン
の上死点において、前記パイロットバルブの弁棒端たる
受動部がピストンに接触して移動すると、バネ常数の大
きい弁棒バネが圧縮され、該弁棒バネの弁体バネに対す
る弾圧力が解除されるから、弁体バネの弾圧力により、
排気弁たる第2の弁体により、第2の弁座が速やかに閉
塞され、大径シリンダからのエアの排出が遮断される。
の上死点において、前記パイロットバルブの弁棒端たる
受動部がピストンに接触して移動すると、バネ常数の大
きい弁棒バネが圧縮され、該弁棒バネの弁体バネに対す
る弾圧力が解除されるから、弁体バネの弾圧力により、
排気弁たる第2の弁体により、第2の弁座が速やかに閉
塞され、大径シリンダからのエアの排出が遮断される。
【0016】さらに弁棒が上昇すると弁棒のフランジに
より弁体バネが圧縮され、エアの供給弁たる第1の弁体
が開いて、供給ポートへエア源のエアが供給され、つい
で大径シリンダへ供給されると、該シリンダのポートか
ら発信された空圧信号が切り換えバルブに作用し、スプ
ールバルブが移動することにより、駆動用シリンダの一
方のポートへエアの供給が行われる。
より弁体バネが圧縮され、エアの供給弁たる第1の弁体
が開いて、供給ポートへエア源のエアが供給され、つい
で大径シリンダへ供給されると、該シリンダのポートか
ら発信された空圧信号が切り換えバルブに作用し、スプ
ールバルブが移動することにより、駆動用シリンダの一
方のポートへエアの供給が行われる。
【0017】従って弁棒が移動終止点に達する前に停止
することがあっても、排気弁に相当する第2の弁体は前
記弁体バネの作用により、第2の弁座に密接し、エアの
排出は停止されているので、空圧信号の発信が不能とな
る恐れはなく、またピストンの反対側の空気室のエアは
他方のポートより排出が行われピストンが下降する。
することがあっても、排気弁に相当する第2の弁体は前
記弁体バネの作用により、第2の弁座に密接し、エアの
排出は停止されているので、空圧信号の発信が不能とな
る恐れはなく、またピストンの反対側の空気室のエアは
他方のポートより排出が行われピストンが下降する。
【0018】前記ピストンが下降を始めると、弁棒バネ
の弾圧力により弁棒も下降し、排気弁たる第2の弁体が
開いてパイロットエアを排出し、次に弁体バネの弾発力
によって供給弁たる第1の弁体が閉じて第1の弁座の閉
塞が俊敏に行われる。
の弾圧力により弁棒も下降し、排気弁たる第2の弁体が
開いてパイロットエアを排出し、次に弁体バネの弾発力
によって供給弁たる第1の弁体が閉じて第1の弁座の閉
塞が俊敏に行われる。
【0019】前述の弁体の移動は弁棒バネ,弁体バネの
弾発力によって行われるので、俊敏であり、空気圧によ
る信号の発信が鋭敏に行われる。
弾発力によって行われるので、俊敏であり、空気圧によ
る信号の発信が鋭敏に行われる。
【0020】前記ピストンが下死点付近に達すると、前
述の作用と同様な動作によって、ピストンの上昇工程に
移り、エア回路の切り換え動作が繰り返し行われ、ピス
トンは継続して往復運動する。
述の作用と同様な動作によって、ピストンの上昇工程に
移り、エア回路の切り換え動作が繰り返し行われ、ピス
トンは継続して往復運動する。
【0021】また第2の弁体の第2の弁座への密接ある
いは離間動作の若干後に、第1の弁体の第1の弁座への
密接あるいは離間が行われるので、両弁体が同時に弁座
に密接したり離間することがないので、従来のバルブの
ごとく、全ポートが開放される事態の発生はない。
いは離間動作の若干後に、第1の弁体の第1の弁座への
密接あるいは離間が行われるので、両弁体が同時に弁座
に密接したり離間することがないので、従来のバルブの
ごとく、全ポートが開放される事態の発生はない。
【0022】
【実施例】図1,図2は請求項1の発明の実施例の構造
の概要を示すもので、図1に示すごとく、実施例のパイ
ロットバルブ1はポペット弁タイプであって、大径シリ
ンダ2を中心に、該大径シリンダ1の両端に、第1,第
2の小径シリンダ3,4が連通接続されている。
の概要を示すもので、図1に示すごとく、実施例のパイ
ロットバルブ1はポペット弁タイプであって、大径シリ
ンダ2を中心に、該大径シリンダ1の両端に、第1,第
2の小径シリンダ3,4が連通接続されている。
【0023】大径シリンダ2には、前記第1,第2の小
径シリンダ3,4を囲む両端面に、給気弁座たる第1弁
座5と排気弁座たる第2弁座6が形成されているシリン
ダ主体15と、該大径シリンダ2内に配置され、前記第
1,第2の両弁座5,6に対向する給気弁たる第1の弁
体7と排気弁たる第2の弁体8と、前記第1の弁体7と
第2の弁体8との間に介装され、両弁体7,8に対して
それぞれ前記第1,第2の弁座5,6に向かう弾圧力を
作用させているコイル形状の弁体バネ9とが配置されて
いる。
径シリンダ3,4を囲む両端面に、給気弁座たる第1弁
座5と排気弁座たる第2弁座6が形成されているシリン
ダ主体15と、該大径シリンダ2内に配置され、前記第
1,第2の両弁座5,6に対向する給気弁たる第1の弁
体7と排気弁たる第2の弁体8と、前記第1の弁体7と
第2の弁体8との間に介装され、両弁体7,8に対して
それぞれ前記第1,第2の弁座5,6に向かう弾圧力を
作用させているコイル形状の弁体バネ9とが配置されて
いる。
【0024】弁棒10が第1の小径シリンダ3の中心を
摺動自在にかつ気密性を有して貫通し、前記大径シリン
ダ2内に延設され、該弁棒10は、さらに前記第1,第
2の弁体7,8を摺動自在に気密性を有して貫通し、前
記第2の小径シリンダ4側へ達している。
摺動自在にかつ気密性を有して貫通し、前記大径シリン
ダ2内に延設され、該弁棒10は、さらに前記第1,第
2の弁体7,8を摺動自在に気密性を有して貫通し、前
記第2の小径シリンダ4側へ達している。
【0025】前記第1,第2の両弁体7,8のそれぞれ
中心部および第1の小径シリンダ3の支持部には該弁棒
10を摺動自在ならしめるため、摩擦係数が少なく、耐
摩耗性を有するスライドメタル11が配設されており、
前記両弁体7,8の密接端面には、前記両弁座5,6に
対し、前記弁体バネ9の弾圧力により容易に密接し易
く、しかも耐摩耗性のあるニトリルゴム等のパッキン材
31が焼付け,圧着加工されている。
中心部および第1の小径シリンダ3の支持部には該弁棒
10を摺動自在ならしめるため、摩擦係数が少なく、耐
摩耗性を有するスライドメタル11が配設されており、
前記両弁体7,8の密接端面には、前記両弁座5,6に
対し、前記弁体バネ9の弾圧力により容易に密接し易
く、しかも耐摩耗性のあるニトリルゴム等のパッキン材
31が焼付け,圧着加工されている。
【0026】前記シリンダ主体15の円筒部分には、シ
リンダポート12が削設され、該ポート12は図2に示
される切換バルブ13に接続され、また該切換バルブ1
3は後述される第1の小径シリンダ3の給気ポート14
にも接続され、シリンダ主体15は、前記第1,第2の
弁体7,8を介して、給排気の主要回路の部分とされて
いる。またシリンダ主体15の外周部にはOリングが配
設されており、パイロットバルブ1の取付に供せられて
いる。
リンダポート12が削設され、該ポート12は図2に示
される切換バルブ13に接続され、また該切換バルブ1
3は後述される第1の小径シリンダ3の給気ポート14
にも接続され、シリンダ主体15は、前記第1,第2の
弁体7,8を介して、給排気の主要回路の部分とされて
いる。またシリンダ主体15の外周部にはOリングが配
設されており、パイロットバルブ1の取付に供せられて
いる。
【0027】前記弁棒10には第1の小径シリンダ3の
奥端面16と第1の弁体7との間に位置し、第1の小径
シリンダ3の内径より小径の外径を有するフランジ17
が形成されており、また第1の小径シリンダ3外へ突出
する弁棒端は受動部18とされている。
奥端面16と第1の弁体7との間に位置し、第1の小径
シリンダ3の内径より小径の外径を有するフランジ17
が形成されており、また第1の小径シリンダ3外へ突出
する弁棒端は受動部18とされている。
【0028】図2に示されるごとく、エアモータ用シリ
ンダ33の上下両端面19,19に前記パイロットバル
ブ1が装着された場合、前記受動部18がピストン20
に接触して移動すると、弁棒10が作動し、空圧信号を
発信することになる。
ンダ33の上下両端面19,19に前記パイロットバル
ブ1が装着された場合、前記受動部18がピストン20
に接触して移動すると、弁棒10が作動し、空圧信号を
発信することになる。
【0029】前記第2の小径シリンダ4の奥端面32
と、該小径シリンダ4側に達している弁棒端部に嵌着さ
れているバネ受座21との間には、弁棒バネ22が介装
されており、該弁棒バネ22は前記弁体バネ9よりも、
バネ常数が大きく設定されており、前記弁棒10と第2
の弁座6に対向する第2の弁体8とに対して第1の小径
シリンダ3に向かう弾圧力を作用させている。
と、該小径シリンダ4側に達している弁棒端部に嵌着さ
れているバネ受座21との間には、弁棒バネ22が介装
されており、該弁棒バネ22は前記弁体バネ9よりも、
バネ常数が大きく設定されており、前記弁棒10と第2
の弁座6に対向する第2の弁体8とに対して第1の小径
シリンダ3に向かう弾圧力を作用させている。
【0030】また弁棒バネ22と弁体バネ9とのバネ常
数の差により、、第1の弁座5に第1の弁体7が密接
し、弁棒10のフランジ17が第1の小径シリンダ3の
奥端面16に密接しているとき、第2の弁体8は前記バ
ネ常数の差により、第2の弁座6から離間させられてお
り、その離間長さLは、前記フランジ17と第1の弁体
7の端面との間の間隔部の長さHより短く設定されてい
る。
数の差により、、第1の弁座5に第1の弁体7が密接
し、弁棒10のフランジ17が第1の小径シリンダ3の
奥端面16に密接しているとき、第2の弁体8は前記バ
ネ常数の差により、第2の弁座6から離間させられてお
り、その離間長さLは、前記フランジ17と第1の弁体
7の端面との間の間隔部の長さHより短く設定されてい
る。
【0031】従って、前記弁棒10の受動部18が外力
の作用を受けていないときは、第2の小径シリンダ14
内の弁棒バネ22の弾圧力により、弁棒10のフランジ
17が前記第1の小径シリンダ3の奥端面16に密接
し、バネ常数の差により第2の弁体8は弾圧力により圧
縮されるので、第2の弁体8は第2の弁座6より離間さ
れ、他方第1の弁体7は第1の弁座5に密接されるから
エアの供給は遮断され、大径シリンダ2の残溜エアは第
2の小径シリンダ4の排気ポート23より排出される。
の作用を受けていないときは、第2の小径シリンダ14
内の弁棒バネ22の弾圧力により、弁棒10のフランジ
17が前記第1の小径シリンダ3の奥端面16に密接
し、バネ常数の差により第2の弁体8は弾圧力により圧
縮されるので、第2の弁体8は第2の弁座6より離間さ
れ、他方第1の弁体7は第1の弁座5に密接されるから
エアの供給は遮断され、大径シリンダ2の残溜エアは第
2の小径シリンダ4の排気ポート23より排出される。
【0032】前記大径シリンダ2と第1の小径シリンダ
3とは一体形状のブランクから加工し、大径シリンダ2
の一方の端面に第1の小径シリンダ3を連通させた形状
としてもよく、他方第2の小径シリンダ4については、
第1,第2の弁体7,8、弁棒10ならびに弁体バネ9
を大径シリンダ2に装着後、大径シリンダ2の外形と共
にナット30にて水密に締結し、パイロットバルブ1を
形成したものである。
3とは一体形状のブランクから加工し、大径シリンダ2
の一方の端面に第1の小径シリンダ3を連通させた形状
としてもよく、他方第2の小径シリンダ4については、
第1,第2の弁体7,8、弁棒10ならびに弁体バネ9
を大径シリンダ2に装着後、大径シリンダ2の外形と共
にナット30にて水密に締結し、パイロットバルブ1を
形成したものである。
【0033】図2は実施例のパイロットバルブ1がエア
モータ駆動用シリンダ33の両端に配設され、前記シリ
ンダ33のピストン20の上死点および下死点におい
て、前記バルブ1の弁棒10の受動部18に、ピストン
20の端面が接触することによって、空気信号が発信さ
れ、エア回路に配設された切換バルブ13はパイロット
バルブ1のポート12からの排出エアがパイロット圧と
して切換バルブ13のスプール24を図中矢印XーX方
向へ移動させることにより、エア源Yからのエアは入力
ポート25から出力ポート26を経て前記シリンダ17
の供給ポート27に供給され、ピストン20を下方に移
動させる。ピストン20の反対側の排出ポート28は、
前記切換バルブ13の戻りポート29に連結されてい
る。
モータ駆動用シリンダ33の両端に配設され、前記シリ
ンダ33のピストン20の上死点および下死点におい
て、前記バルブ1の弁棒10の受動部18に、ピストン
20の端面が接触することによって、空気信号が発信さ
れ、エア回路に配設された切換バルブ13はパイロット
バルブ1のポート12からの排出エアがパイロット圧と
して切換バルブ13のスプール24を図中矢印XーX方
向へ移動させることにより、エア源Yからのエアは入力
ポート25から出力ポート26を経て前記シリンダ17
の供給ポート27に供給され、ピストン20を下方に移
動させる。ピストン20の反対側の排出ポート28は、
前記切換バルブ13の戻りポート29に連結されてい
る。
【0034】このとき、パイロットバルブ1の供給ポー
ト14はエア源Yと接続しており、第2の弁体8の閉塞
と第1の弁体7の開放とによってポート14とポート1
2とを接続されており、他方第2の小径シリンダ4のポ
ート23から残溜エアが排出される。
ト14はエア源Yと接続しており、第2の弁体8の閉塞
と第1の弁体7の開放とによってポート14とポート1
2とを接続されており、他方第2の小径シリンダ4のポ
ート23から残溜エアが排出される。
【0035】ピストン20が下方に到達すれば、同様に
下側のパイロットバルブ1が作動し、同様なエア回路が
成立する。
下側のパイロットバルブ1が作動し、同様なエア回路が
成立する。
【0036】
【発明の効果】本発明は、以上説明した構成のものであ
り、請求項1の発明によれば、第1,第2の小径シリン
ダの弁座の閉塞あるいは開放は、共に弁体,弁棒の両バ
ネの弾圧力で行われるので、弁棒の僅少な移動でも弁体
の移動が俊敏であり、鋭敏な空気信号の発信が可能とな
る効果を奏せしめるものである。
り、請求項1の発明によれば、第1,第2の小径シリン
ダの弁座の閉塞あるいは開放は、共に弁体,弁棒の両バ
ネの弾圧力で行われるので、弁棒の僅少な移動でも弁体
の移動が俊敏であり、鋭敏な空気信号の発信が可能とな
る効果を奏せしめるものである。
【0037】弁棒が離間長さL以上の移動を行えば、弁
体は弁体バネあるいは弁棒バネの弾圧力で第1,第2の
小径シリンダの弁座の閉塞あるいは開放を行いうるの
で、弁棒が前記移動直後に停止することがあっても空気
信号発信が不能となる恐れはなく、正確な作動を保証で
きる効果もある。
体は弁体バネあるいは弁棒バネの弾圧力で第1,第2の
小径シリンダの弁座の閉塞あるいは開放を行いうるの
で、弁棒が前記移動直後に停止することがあっても空気
信号発信が不能となる恐れはなく、正確な作動を保証で
きる効果もある。
【0038】また第2の弁体の第2の弁座への密接ある
いは離間の若干後に第1の弁体の第1の弁座への密接あ
るいは離間が行われるので、両弁体が同時に弁座に密接
したり、弁座から離間することがなく、従来装置のごと
く全ポートが開放されるという不正確な作動を完全に防
止でき、常に正確な空気信号を発信しうる効果がある。
いは離間の若干後に第1の弁体の第1の弁座への密接あ
るいは離間が行われるので、両弁体が同時に弁座に密接
したり、弁座から離間することがなく、従来装置のごと
く全ポートが開放されるという不正確な作動を完全に防
止でき、常に正確な空気信号を発信しうる効果がある。
【0039】さらに機構が簡単で摩耗部分が殆どないの
で廉価に耐用期間の長いパイロットバルブを提供できる
利点もある。
で廉価に耐用期間の長いパイロットバルブを提供できる
利点もある。
【図1】請求項1の発明の実施の一例の略示断面図であ
る。
る。
【図2】図1に示すものを組み入れたパイロットバルブ
式エアモータ回路図である。
式エアモータ回路図である。
【図3】従来のものの略示断面図である。
【符号の説明】 2 大径シリンダ 3 第1の小径シリンダ 4 第2の小径シリンダ 5 第1の弁座 6 第2の弁座 7 第1の弁体 8 第2の弁体 9 弁体バネ 10 弁棒 12,14,23 ポート 16 奥端面 17 フランジ 18 受動部 22 弁棒バネ 32 奥端面 L 離間長さ H 間隔部の長さ
Claims (1)
- 【請求項1】 ポペット弁タイプであって、 1) 大径シリンダの両端に、第1,第2の小径シリンダ
が連通接続され、該大径シリンダの両端の第1,第2の
小径シリンダを囲む両端面に、第1,第2の弁座が形成
されているシリンダ主体と、 2) 大径シリンダ内に配置され、前記第1,第2の両弁
座に対向する第1,第2の弁体と、 3) 前記第1,第2の弁体間に介装され、両弁体に、そ
れぞれの対向する弁座に向かう弾圧力を作用させている
弁体バネと、 4) 第1の小径シリンダを摺動自在に、気密に貫通して
大径シリンダ内に延び、前記第1,第2の弁体を摺動自
在に気密に貫通して第2の小径シリンダ側へ達する弁棒
と、 5) 第2の小径シリンダの奥端面と、該小径シリンダ側
へ達している弁棒端部との間に介装され、該弁棒と第2
の弁座に対向する第2の弁体とに、第1の小径シリンダ
に向かう弾圧力を作用させている弁棒バネと、 6) 弁棒に形成されたフランジで、第1の小径シリンダ
の奥端面と第1の弁体との間に位置し、第1の小径シリ
ンダの内径より小径の外径を有するフランジと、 7) 第1の小径シリンダ外へ突出する弁棒端たる受動部
と、 8) 大径シリンダおよび第1,第2の小径シリンダに開
設されたポートとを有すると共に、 9) 弁棒バネは弁体バネよりバネ常数が大きく設定され
ており、 10) 弁棒バネと弁体バネとのバネ常数の差により、第1
の弁座に第1の弁体が密接し、弁棒の前記フランジが第
1の小径シリンダの奥端面に密接しているとき、第2の
弁体は、前記バネ常数の差により、第2の弁座から離間
させられており、その離間長さは、弁棒の前記フランジ
と第1の弁体との間の間隔部の長さより短く設定されて
いることを特徴とする空気圧機器用パイロットバルブ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22791992A JPH0658432A (ja) | 1992-08-04 | 1992-08-04 | 空気圧機器用パイロットバルブ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22791992A JPH0658432A (ja) | 1992-08-04 | 1992-08-04 | 空気圧機器用パイロットバルブ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0658432A true JPH0658432A (ja) | 1994-03-01 |
Family
ID=16868360
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22791992A Pending JPH0658432A (ja) | 1992-08-04 | 1992-08-04 | 空気圧機器用パイロットバルブ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0658432A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011094796A (ja) * | 2009-10-27 | 2011-05-12 | Benteler Automobiltechnik Gmbh | スチームトラップ |
JP2012527592A (ja) * | 2009-05-19 | 2012-11-08 | グラコ ミネソタ インコーポレーテッド | 空気圧駆動のパイロットバルブ |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5391730A (en) * | 1977-01-22 | 1978-08-11 | Bell & Howell Japan | Automatic focal point adjusting device |
-
1992
- 1992-08-04 JP JP22791992A patent/JPH0658432A/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5391730A (en) * | 1977-01-22 | 1978-08-11 | Bell & Howell Japan | Automatic focal point adjusting device |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012527592A (ja) * | 2009-05-19 | 2012-11-08 | グラコ ミネソタ インコーポレーテッド | 空気圧駆動のパイロットバルブ |
JP2011094796A (ja) * | 2009-10-27 | 2011-05-12 | Benteler Automobiltechnik Gmbh | スチームトラップ |
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