JPH0658273B2 - 可撓性線状材料の張力測定装置と測定方法 - Google Patents

可撓性線状材料の張力測定装置と測定方法

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JPH0658273B2
JPH0658273B2 JP60125945A JP12594585A JPH0658273B2 JP H0658273 B2 JPH0658273 B2 JP H0658273B2 JP 60125945 A JP60125945 A JP 60125945A JP 12594585 A JP12594585 A JP 12594585A JP H0658273 B2 JPH0658273 B2 JP H0658273B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、静止状態または1つの位置から他の位置へ引
張られる可撓性線状材料の少なくとも二方向の張力によ
る力を測定する張力測定装置に関するものである。本発
明の他の側面は、複数の繊条から1またはそれ以上の繊
条束を形成して、該形成工程中に繊条束への少くとも二
方向の張力による力を測定する方法に関するものであ
る。
〔従来技術及びその問題点〕
多くの工程および装置において、可撓性線状材料は、静
的および動的の両者の用途で張力を経験する。例えば、
織物産業では、張力は、繊維およびストランドが種々な
巻きパッケージおよび種々な供給パッケージに巻取ら
れ、また巻戻されるとき、繊維およびストランドの様な
可撓性線状材料に加えられる。該張力は、多くの市販さ
れる張力測定装置の任意の装置によつて測定可能であ
る。
可撓性線状材料の最も一般的な形式の張力測定装置は、
直接の張力測定装置よりもむしろ推測的張力測定装置で
ある。この推測的装置は、可撓性線状材料が材料を曲げ
ることによつて変位される検知腕に接触する様にガイド
装置にあるか、またはガイド装置を通過するとき、張力
を測定する。この腕の変位は、機械的、電気的、空気式
または液圧式の装置を介して張力表示装置を作動する。
例えば、電気的装置が使用されるとき、検知腕の変位
は、感応セルのインダクタンス、キヤパシタンス、起電
力または抵抗の変化を生じさせ、これは張力の大きさを
メータの移動によつて表示する。
これ等の張力測定装置のガイド装置は、一連のローラの
幾つかのローラのまわりに可撓性線状材料を少なくとも
部分的に曲げることを包含する。これ等の幾つかの測定
装置のガイド装置は、繊維またはストランドの張力を測
定するために3つの別個のプーリないしローラのまわり
に線状材料を3回以上曲げる。ローラのまわりの線状材
料の各曲りないし巻付けにより、誤差は、線状材料がロ
ーラのまわりの各曲りにおいて遭遇する付加的な補償さ
れない摩擦のため、張力測定に導入される。これ等の誤
差は、ローラのまわりの線状材料の巻付け程度は低減す
ることにより、ガイド装置の中心ローラ以外のローラに
対して零に近づく様に低減可能である。
この低減によつても、中心ローラとの可撓性線状材料の
接触によつて生じる摩擦は、或る誤差に導くだけではな
く較正の必要をも生じさせる。張力測定装置が異なる物
理的寸法および/または化学特性、零えば繊維質線状材
料に対して異なる繊維直径、または異なる繊維被覆、ま
たはストランドの繊維の異なる数、を有する可撓性線状
材料の張力測定に使用される度毎に、中心ローラのまわ
りの摩擦は、変化する。この結果、張力測定装置は、異
なる物理的特性または化学的特性を有する線状材料に使
用される度毎に較正を必要とする。
また、巻付け低減の方法による従来の張力測定装置の誤
差の低減は、現在の工程で可撓性状材料が巻付けられる
既存のローラを張力測定に使用するローラとして使用す
る可能性を排除する。例えば、ローラのまわりの繊維ま
たはストランドの或る程度の巻付けが工程のために必要
な織物産業の或る工程は、複数の繊維からストランドを
形成し、このとき、ローラが集合用シユーであり、1つ
のパツケージから他のパツケージへストランドを巻取り
ないし巻戻すことを包含する。従つて、これ等の工程お
よび同様な工程では、該ローラは、そのまわりの巻付け
角度が零に近づく様に低減されれば、工程に悪影響を及
ぼし得るため、張力測定を扶助するのに使用不能であ
る。
1つの特定の織物工程では、繊条形成材料の供給源から
引出される複数の繊条によつて形成されるストランドの
様な可撓性線状材料の張力の測定は、測定装置にとつて
かなり困難な環境であり得る状態での張力測定装置の使
用を包含する。代表的に、繊維は、上昇された温度と、
繊維の形成後に繊維の糊付けに使用される薬品化合物ま
たは水の噴霧の存在とにおいて、繊維形成材料源から形
成される。繊維形成の環境は、熱および水分が張力測定
値に影響を与えない工程内の個所への張力監視装置の設
置を制限する。総ての実際的な目的に対し、成形工程か
らの熱および水分の影響は、現在入手可能な張力監視装
置の使用の際に完全には排除し得ない。従つて、張力測
定装置のローラによつて加えられる補償されない摩擦に
よる張力測定における誤差に加えて、繊維成形中に張力
を測定する際、付加的な誤差は、繊維成形工程の環境に
存在する熱および水分によつて張力の測定に忍び込む。
ガラス繊維ストランドの様な線状材料の張力を測定する
張力測定装置および方法の一例は、米国特許第3,52
6,130号、第3,650,717号(カンフイール
ド)に示される。これ等の特許では、引張り力は、歪み
が長さに沿う個所において誘起される長手方向部材へ水
平部材によつて結合される面に沿つて所定の角度量だけ
線状材料を曲げることによつて走行する線状可撓性材料
において測定される。長手方向部材の歪みは、材料の張
力の大きさの表示として検知される。市販の張力測定装
置の場合の様に、該装置は、所定の角度量だけストラン
ドを面において曲げる際にストランドによつて経験され
る摩擦を補償しない。また、該装置が繊維成形工程の繊
維成形部分に過度に近く配置されれば、張力測定におけ
る付加的な誤差は、繊維成形工程に関連する熱および水
分によつて経験される。
〔問題点解決のための手段〕
本発明の目的は、張力計がローラまたは接触装置のまわ
りに可撓性線状材料の曲げられる際に該材料の摩擦係数
を測定するため、また、張力計が可撓性線状材料の張力
の測定における環境の影響を低減可能なため、張力測定
の改良された精度を有する張力測定装置ないし張力計を
提供することである。
本発明の付加的な目的は、複数の可撓性線状材料を1本
またはそれ以上の可撓性線状材料束に集める工程におい
て可撓性線状材料と測定装置との間の摩擦係数の測定と
共に、張力計のまわりの進入側および進出側の張力の測
定を提供することである。
本発明の別の付加的な目的は、繊維成形工程の常態の運
転に影響を与えずに改良された精度を有するライン組込
み張力計を提供することである。
本発明の付加的な別の目的は、ストランドに繊維を成形
し、このときストランドの張力が一層正確に測定される
方法を提供することである。
本発明の他の付加的な目的は、張力を測定すべき可撓性
線状材料の型式が変化するとき、張力測定装置を再較正
する必要性を低減することである。
本発明のこれ等の目的およびその他の目的は、可撓性線
状材料の本発明の張力測定装置および方法によつて達成
される。
最も広い側面では、本発明の可撓性線状材料用張力測定
装置は、可撓性線状材料に接触する係合装置と、この係
合装置と共に可撓性線状材料に一定の曲り角度を与える
曲げ装置と、係合装置に関連する少なくとも1つの変位
装置と、相互に0゜または180゜または360゜以外
の任意の角度関係に設置され変位装置に検知係合する少
なくとも2つの検知装置と、検知装置で発生される信号
を搬送する2つの検知装置の伝導装置と、伝導装置によ
つて表示装置に搬送される検知装置の信号から出力を与
える1またはそれ以上の表示装置とを有する。
変位装置は、可撓性線状材料の一定の曲り角度に応答し
て変位される様な態様で可撓性線状材料の係合装置に関
連する。可撓性線状材料の一定の曲り角度は、係合装置
と共に曲げ装置によつて与えられる。一定の曲り角度か
ら生じる可撓性線状材料の平面にほぼ平行を有する検知
装置は、少なくとも二方向において変位装置の変位を検
知する。検知装置は、変位装置の検知に応答して信号を
発生し、この信号は、搬送または調整され、伝導装置に
よつて1またはそれ以上の表示装置へ搬送される。表示
装置は、張力および/または摩擦係数の大きさに計算可
能な張力の水平成分および垂直成分として信号から出力
を与え得る。また表示装置は、張力および/または摩擦
係数の大きさを直接に出力可能である。摩擦係数は、係
合装置と可撓性線状材料との接触による抗力ベクトルと
呼ばれてもよい。1つの変位装置があるとき、この装置
は、片持ち梁のビームでもよい。1よりも多い変位装置
は、変位ビームの両端に配置される撓み枢軸のまわりに
自由に変位するビームの配置から成つてもよい。変位ビ
ームは、1またはそれ以上の変位ビームが水平方向に変
位可能で、一方、1またはそれ以上の他の変位ビームが
垂直方向に変位可能な様に連結される。この直交配置は
検知装置によつて別個に検知可能な異なる方向を許容す
る。
本発明の狭い側面では、可撓性線状材料の張力測定装置
は、1より多い変位装置の配置を備えている。多重変位
装置の該配置は、平坦な形状を有し、ほぼ同様で対向す
る上面および底面と、1つの取付け個所を除き相互に離
される外側部分および内側部分とから成る。上面から底
面まで延びる外側部分は、少なくとも1つの軸線に沿つ
て変位する様に解放される少なくとも1つのビームを有
している。この変位は、変位ビームの両端の結合ビーム
に配置される少なくとも1つの撓み枢軸装置のまわりで
ある。結合ビームは、変位ビームに対して或る角度関係
にあり、変位ビームを第2ビームに結合する。第2ビー
ムは、外側部分の長手方向軸線に沿うほぼ同一の平面内
で変位ビームに対向する。第2ビームは、平坦な張力測
定装置が如何に使用されるかに依存して固定ビームまた
は第2変位ビームとして作用可能である。第2ビームお
よび変位ビームは、変位ビームおよび第2ビームの両端
の各々の1つの結合ビームによつて或る角度関係に一体
に結合される。結合ビームの両者は、1またはそれ以上
の撓み枢軸を有し、枢軸は、結合ビームの全長を構成す
る各結合ビームの1つの撓み枢軸でもよく、または各結
合ビームの1つよりも多い離れた撓み枢軸てもよい。変
位ビームおよび第2ビームに対する結合ビームの角度関
係により、連続的な多側部の平坦な外側部分は、平坦な
張力測定装置に形成される。外側部分の平坦な形状は、
四辺形から4よりも多い側部を有する形状までにわたつ
てもよく、このとき、変位ビームおよび第2ビームは、
真直であり、結合ビームは、1よりも多く側部を有して
いる。上面から底面まで延びる内側部分は、少なくとも
1つの軸線に沿う変位に対して解放される少なくとも1
つの変位ビームを有している。変位の軸線は、外側部分
の変位ビームの変位の軸線から0゜、180゜または36
0゜以外の角度関係にある。変位は、結合ビームに配置
される1またはそれ以上の撓み枢軸装置のまわりであ
り、このとき、1つの結合ビームは、変位ビームの両端
の各々に配置される。1またはそれ以上の撓み枢軸は、
変位ビームが少なくとも1つの軸線に沿つて変位される
のを可能にする。撓み枢軸装置は、結合ビームの全長を
構成してもよく、または結合ビームは、その各々に相互
に離れた関係の1よりも多い撓み枢軸装置を有してもよ
い。結合ビームは、変位ビームに対して或る角度関係に
あり、これ等の結合ビームは、内側ビームのほぼ固定さ
れるビームに変位ビームを結合する。内側部分のほぼ固
定されるビームは、1つの取付け個所で外側部分の変位
ビームに取付けられる。取付け個所は、内側部分の変位
ビームに対して、固定されるビームを部分的に固定す
る。また、取付け個所は、内側部分から外側部分の離れ
た関係を維持する。
取付け個所以外での内側部分および外側部分の離れた関
係は、異なる変位軸線に沿う各部分の主に撓み枢軸装置
のまわりの変位ビームの変位を許容する。この平坦な多
重変位装置形状が本発明の張力測定装置の係合装置、曲
げ装置、少なくとも2つの検知装置、伝導装置および少
なくとも1つの表示装置と共に使用されるとき、係合装
置は、内側部分の変位ビームまたは外側部分の第2ビー
ムのいずれかに取付けられる。可撓性線状材料が曲げ装
置および係合装置によつて一定の角度に曲げられると
き、両部分の変位ビームは、主に撓み枢軸装置のまわり
に変位され、1つの検知装置は、1つの軸線に沿う外側
部分の変位を検出し、一方他の検知装置は、異なる軸線
に沿う内側部分の変位を検出する。これ等の検出される
変位は、張力および摩擦係数ないし抗力ベクトルの力成
分に対応する。検出される変位は、適当な装置によつて
導かれて表示され、従つて、張力および摩擦係数ないし
抗力の大きさは、計算または表示可能である。
本発明の他の側面は、少なくとも二方向において可撓性
線状材料の張力を測定する方法にある。第1に、可撓性
線状材料は、材料の一定の曲り角度を生じる様に係合さ
れる。この係合の結果、係合する可撓性線状材料に関連
する1またはそれ以上のビームは、変位される。変位す
るビームは、サポートに直接または間接のいずれかで固
定される1またはそれ以上の端部を有している。1また
はそれ以上のビームの変位は、0゜、180゜または3
60゜以外の任意の角度の同一平面内で相互に或る角度
関係を有する少なくとも二方向で検知される。信号は、
検知される各変位に対して発生される。検知される信号
は、信号の値が張力および/または摩擦係数の大きさの
計算のために直接に表示可能な様に導かれる。また検知
される信号は、張力の大きさを与えると共に摩擦係数を
解明する様に、換算および計算を伴つて導かれてもよ
い。
本発明の装置および方法によつて利用可能な多くの改良
の内の幾つかは、張力を測定すべき可撓性線状材料の化
学的特性および/または物理的特性に変化があるとき、
張力測定装置の較正の必要性の低減と、張力の水平およ
び垂直の力成分の解明と、摩擦係数による効果を含む張
力の測定とによる張力測定の改良された精度と、可撓性
線状材料の任意の処理の際、例えば、加熱されて軟化し
た材料からの繊条状材料の様な可撓性線状材料の形成の
際、可撓性線状材料の張力測定の改良された精度とを包
含する。
可撓性線状材料の張力測定の精度は、張力を測定するの
に使用される装置の侵害によつて影響を受ける。張力測
定装置が可撓性線状材料に接触するローラまたはレバー
の使用によつて可撓性線状材料の処理に付加的な角度ま
たは曲りを有するとき、付加的な角度および曲りの発生
による摩擦係数は、張力測定に相違を生じさせ得る。該
摩擦係数は、張力測定装置と可撓性線状材料との接触に
よつて生じる抗力(ドラツグ)ベクトルとして一層適当
に呼ばれてもよい。また、可撓性線状材料のこれ等の付
加的な角度および曲りは、可撓性線状材料の処理の効率
に悪影響を与え得る。その上、張力の正確な測定は、応
力および/または歪みを受ける張力測定装置の要素の応
力歪み曲線の線形部分に応答可能な装置による張力測定
を包含する。従つて、張力測定装置内のヒステリシス
は、最小に保たれねばならない。また、可撓性線状材料
の張力測定の際、該張力測定装置の融通性は、異なる型
式ないし構造の可撓性線状材料の張力測定に有利であ
る。張力測定の誤差は、張力測定のために付加的な角度
および曲りを使用することによつて導かれるだけではな
く、張力が測定される可撓性線状材料の型式ないし構造
の任意の変更は、誤差を増大する。一例は、単一ストラ
ンド糸の様な可撓性線状材料を処理する工程においてで
ある。このとき、張力を測定すべき糸に曲りを生じさせ
るローラは、摩擦の特定の値を生じ、張力測定装置は、
張力の特定の値の出力を与える。次に、単一エンド糸の
或る時間後に、多重ストランド糸が同一工程で処理され
れば、該糸に角度または曲りを生じさせる様に張力測定
装置に使用されるローラおよび/またはレバーと多重ス
トランド糸との間の接触による摩擦は、単一エンド糸の
摩擦よりも大きい。従つて、張力測定装置は、張力の値
の一層正確な出力を得るために再較正されねばならな
い。この再較正は、可撓性線状材料の型式ないし構造の
変更が張力の値を得るために張力測定装置に使用される
付加的なローラおよび/またはレバーとの接触点での摩
擦を減少または増大する任意のときに必要である。
本発明の張力測定装置は、張力を測定するために可撓性
線状材料の角度または曲りを生じる様に可撓性線状材料
との1つの接触点のみを必要とする。例えば、可撓性線
状材料を成形ないし処理する工程に既に存在する角度ま
たは曲りは、張力の測定のために本発明の張力測定装置
に使用可能である。また、本発明の張力測定装置は、異
なる型式ないし構造の可撓性線状材料がその張力測定を
要するときに再較正の必要性を低減する様に、力の2軸
を同時に測定して、摩擦係数ないし抗力ベクトルを解明
する。摩擦成分および張力成分の2つの異なる軸に沿つ
て同時に測定される力のため、真の進入側および進出側
の張力は、摩擦係数と共に測定可能である。
本発明の張力測定装置および方法の最も有利な用途は、
繊条状材料のような可撓性線状材料を形成ないし処理す
る工程であるが、該張力測定装置は、可撓性線状材料が
静止しているが張力下にあるか、あるいは1またはそれ
以上の個所から異なる個所へ搬送される際の様な張力下
にある任意の場合にも使用可能である。可撓性線状材料
は、繊維、繊維の束、ストランド、糸、ロープ、ワイヤ
ケーブルおよび織物の様な任意の繊条状材料でもよく、
金属シート、重合体シートおよび重合体フイルムの様な
任意のシート材料でもよい。また、繊条状材料を形成、
搬送または処理する工程の既存の角度および曲りを使用
する工程でライン組込みの態様で本発明の張力測定装置
および方法を使用することは、最も有利であるが、本発
明の張力測定装置は、可搬式張力測定装置として使用さ
れてもよい。可搬式張力測定装置は、所定の角度または
曲りが張力を測定するためにストランドに生じる様にス
トランドの案内路を生じさせる少なくとも2つのローラ
を有している。張力測定装置のこの利用でさえも、繊条
状材料の型式ないし構造の変更の際のユニツトの再較正
は、必要ではない。
〔実施例〕
次に、添図の図面を参照して本発明の実施例について説
明する。まず、第1図を参照すると、繊条状材料の様な
可撓性線状材料に接触する1つの係合装置と、1つの変
位装置と、2つの検知装置と、1つの伝導装置と、少な
くとも1つの表示装置とを備える本発明の張力測定装置
が示される。繊条状材料11は、係合装置12によつて
係合され、該係合装置は、繊条状材料が一定の角度また
は曲りをその上で経験可能な任意の接触面でもよい。第
1図の係合装置12は、回転可能なまたは回転不能な取
付けによつてビーム13に取付けられる。第1図の係合
装置12は、周辺面にV形溝を有するローラとして示さ
れ、繊条状材料は、周辺溝に接触する。該係合装置は、
繊条状材料がビーム13の一位置に留まる限り、別個の
ローラであるよりもむしろビーム13の溝でもよい。そ
の上、係合装置12は、繊条状材料の一定の角度または
曲りを許容するローラの任意の部分でもよい。繊条状材
料の一定の角度または曲りは、他のローラとして第1図
に示される曲げ装置14と、繊条状材料11の接触面9
と共にもたらされる。第1図に示す様に、2つのローラ
は、ローラ12,14の反対側で繊条状材料11に接触
し、接触面9は、ローラ12と同一の側で繊条状材料1
1に接触する。曲げ装置14は、係合装置上の繊条状材
料に一定の角度または曲りを与えるのを扶助するのに充
分な任意の接触面でもよい。該曲げ装置は、一定の角度
または曲りを与える様に所定の位置に繊条状材料を維持
するローラまたはバーまたは同様な装置の任意の部分で
もよい。
その上、曲げ装置は、繊条状材料を処理ないし形成する
工程に既存の任意の接触点でもよい。この場合には、係
合装置12は、繊条状材料に接触する様な張力測定装置
の単にローラでもよい。全体の張力測定装置は、係合装
置12上で繊条状材料11に一定の角度または曲りを与
える様な態様で工程の接触面の前および/または後にお
いて支持される。この配置は、第4図に関連して延べら
れる。
第1図の配置では、曲げ装置14は、取付け部材16を
介して支持部材15によつて支持される。該曲げ装置
は、取付け装置16に取付けられ回転可能または回転不
能でもよく、好ましくは回転不能である。取付け装置1
6は、係合装置12に対し一定の関係で曲げ装置14を
保持するように支持部材15に強固に取付けられる。接
触面9は、取付け部材10によつて支持部材15に固定
される。支持部材15への取付け部材10,16の取付
けは、曲げ装置14および接触面9が係合装置12に対
して変更された後に強固に固定される様に、調節可能で
もよい。また、支持部材15は、ビーム13のかなりな
部分を包囲することによりハウジングとして作用可能で
ある。支持部材15がハウジングである場合には、該ハ
ウジングの少なくとも一端は、ビーム13が係合装置1
2の取付けのために現われ得る様に、開放される。ビー
ム13のハウジングとして役立つ支持部材15を有する
ことは、特に水分が存在可能な繊条状材料の処理環境に
おいて好ましい。第1図に示す様に、支持部材15は、
ビーム13が貫通可能な開口部17を有する円筒形ハウ
ジングを備えるハウジングである。
支持部材15は、ハウジングとして役立つとき、曲げ装
置14、接触面9および取付け装置10,16を支持す
るのに充分な剛性を有する任意の材料で作られてもよ
い。該剛性材料の非排他的な例は、ステンレス鋼の様な
金属と、当該技術の熟達者に周知の同様な金属と、塑造
されるポリエステル、エポキシ、フエノール、尿素およ
び/またはメラミンアルデヒド縮合物と、当該技術の熟
達者に周知のその他の同様な重合体材料とを包含する。
また、石英および/または黒鉛繊維および同様な材料で
補強される重合体の合成物の様な熱の流れに高い抵抗を
有する材料は、低い熱膨脹係数を有することが当該技術
の熟達者に知られている。支持部材15は、ハウジング
として役立たないとき、ビーム支持部材18から延び、
取付け装置10,16および曲げ装置14を適当に支持
するのに充分な寸法を有している。
ビーム13は、係合装置12に接触する繊条状材料の一
定の角度または曲りに応答して変位される変位装置であ
る。ビーム13は、ビーム支持部材18に支持される様
に装着される。好ましくは、変位装置がビーム13の様
に単一ビームであるとき、ビーム支持部材18への装着
は、片持ち梁装着である。ハウジングは、円筒形、矩
形、三角形または任意のその他の多面体等の様な1また
はそれ以上の周辺側部を有する任意の形状の使用によつ
てビーム13を包囲して囲い込んでもよい。その上、ハ
ウジングの開口部17は、ビーム13の遠位部分の中心
軸線のまろりの360゜の半径のまわりにビーム13の
半径方向撓みを許容するのに充分な任意の直径のもので
もよい。ビーム支持部材18へのビーム13の取付け
は、圧入、クランプ取付け及びボルトナツト装置の様な
当該技術の熟達者に周知の任意の片持ち梁式取付け方法
によつてでもよい。ビーム支持部材18は、支持部材1
5がハウジングとして役立つとき、支持部材15の一端
でもよい。
ビーム13の長手方向寸法は、線条状材料11が係合装
置12の一部の上で一定の角度に曲げられるときに適当
な撓み感度を有するのに充分な長さにわたつて延びるの
をビーム13に許容する。支持部材15がハウジングと
して役立つとき、ビーム13は、係合装置12へのビー
ム13の取付けによつて繊条状材料に接触する様に開口
部17を通つて延びる如く、ハウジングの長手方向寸法
よりも長い長さを有している。ビーム13の撓み感度
は、ビームが繊条状材料の張力によつて変位されると
き、該変位が測定可能で、好ましくは応力歪み曲線の線
形部分に属する応答を生じる様に定められる。好ましく
は、変位装置として使用される該単一ビーム13の長さ
および直径は、長さに対する約70mmから約200mmの
オーダと、直径に対する約5mmから約15mmとである。
ビームは、好ましくは、その応力歪み曲線の線形部分に
その撓みが属するのを保証するために連続的である。従
つて、ビームの撓みは、応力歪み曲線の線形部分を越え
るビームの撓みに対して僅かのみのヒステリシス効果を
受けるかまたは全くヒステリシス効果を受けない。ビー
ムの直径は、ビームの全長にわたつて均等でなくてもよ
く、ビームは、ビーム支持部材18に近いビームの端部
に向つて直径において凹所ないし勾配を有してもよい。
該非均等な直径は、砂時計形の様な形状でもよい。ビー
ムは、勾配を付けられるか、または非均等な直径を有す
るかのいずれにしても、繊条状材料において測定すべき
張力の量に依存する。張力の量が高く約20kgであれ
ば、ビームは、測定可能な態様で撓む様に、約15mmの
均等な直径と、約150mmの長さとにおける充分な直径
および長さを有している。繊条状材料の張力が20kgよ
りも小さければ、ビームの上述の長さおよび直径は、好
適ではなく、ビームは、好ましくは勾配を付けられる。
該勾配は、ビームの約1mmから約3mmの最小直径まで連
続してもよい。一般に、ビームは、円筒形、矩形、三角
形または任意のその他の多面体等の様な片持ち梁として
使用するために当該技術の熟達者に周知の任意の形状を
有してもよい。その上、ビームは、中空または中実のビ
ームのいずれでもよいが、好ましくは中実ビームであ
る。
ビーム支持部材18のビーム装着部から或る遠位個所の
ビームにおいて、ビームは、市販の種々な検知装置によ
つて検知される様に構成される。検知に対するビームの
構成は、ビームにおける少なくとも2つの別個の領域を
包含する。構成されるこれ等の2領域は、標的領域1
9,20として第1図に示される。これ等の領域は、0
゜、180゜、360゜以外の角度で相互に或る角度関
係にある。好ましくは、2領域間の角度関係は、約90
゜である。約90゜の直交する角度関係により、直交す
る成分への張力成分の分離は、一層容易に実施される。
角度関係が約90゜ではなく、0゜よりも大きい角度と
約90゜よりも小さい角度との間であるか、または約9
0゜よりも大きく180゜よりも小さいか、または18
0゜よりも大きいが約270゜よりも小さいか、または
約270゜よりも大きいが360゜よりも小さいとき、
直交成分への張力の分離は、一層複雑である。該複雑さ
は、張力を直交成分に分離する際のクロスカツプリング
効果によつて追加される。クロスカツプリング効果は、
繊条状材料の張力の直交成分の計算に考慮されてもよ
く、該張力は、直交成分に適当に分解可能である。クロ
スカツプリング効果の分解方法は、結合される力を処理
するために当該技術の熟達者に周知の任意の方法によつ
てでもよい。標的領域19,20は、市販の検知装置に
よつて検知される当該技術の熟達者に周知の領域でもよ
い。該領域の非排他的な例は、第1図に19,20で示
す様な磁性および/または抵抗性の個所ないし平坦面を
包含する。該平坦面は、矩形または多面体の構造を付加
することによつて得られてもよく、このとき、該矩形ま
たは多面体の構造は、ビームへのカラーの様な取付けの
ために中心開口部を有している。
検知装置21,22は、ビームの標的領域19,20に
夫々検知係合する。検知装置21,22は、張力測定装
置のハウジングとして役立ち得る支持部材15に強固に
取付けられる。支持部材15が装置のハウジングでなけ
れば、ビーム支持部材18に強固に取付けられる支持部
材15は、2つの別個の支持部材または幾つかの検知装
置を支持するのに必要である様な多くの別個の支持部材
から成る。支持部材15に加えて、第1図のハウジング
サポート15の一部である他の支持部材が使用され、従
つて、サポート15が非ハウジングサポートであると
き、これ等のサポートは、ビーム支持部材18から延び
る2つの別個の支持部材である。検知装置は、ビーム標
的領域に検知係合して配置される。検知係合は、ビーム
の軸線に沿う360゜のまわりの半径方向の撓みを許容
する。従つて、検知係合は、第1図の間隙23,24の
様な検知装置とビーム標的領域との間の小さい間隙を許
容する。間隙23,24は、0よりも大きい距離から約
0.5mm、好ましくは約0.005mmから約0.3mmに
わたつてもよい。ビーム標的領域がビームにおいて相互
に対して約90゜の関係に位置するとき、検知装置は、
約90゜の同一の角度関係で相互に関連する。90゜の
関係は好ましく、従つて、検知装置21の様な1つの検
知装置は、ビーム標的領域19の様な1つのビーム標的
領域に関連する。ビーム標的領域が約90゜とは異なる
が0゜、180゜または360゜ではない相互に対する
角度関係にあるとき、検知装置は、ビーム標的領域に1
対1の関係を有する様に、同一の角度関係で相互に関連
する。
使用される検知装置の型式は、使用されるビーム標的領
域の型式に対応せねばならない。例えば、標的領域1
9,20が抵抗性領域であれば、検知装置21,22
は、コロラド州カマンサイエンス者(Kamman Sciences C
orporation)から入手可能なものゝ様な、または参考の
ためにこゝに記載され「プリント回路コイルを使する変
位監視用渦電流計」の名称の米国特許第4,042,8
76号に述べられるものゝ様な渦電流変位変換器でなけ
ればならない。標的領域が検知装置内の磁性領域に関連
されれば、検知装置は、ニユージヤーシイ州ペンサオリ
ンのシヤヴイツツエンジニアリング(Schaevitz Enginee
ring)から入手可能なものゝ様な線形可変差動型変換器
(LVDT)である。好ましくは、前者の装置は、第1図の張
力計に使用され、このとき、センサーは、KD2310
−0255電子単位の結果表示を有している。また、検知装
置は、標的領域が平坦面であるとき、他の型式のもので
もよい。この場合に使用される型式の検知装置は、支持
部材ないしハウジングに接着剤取付けまたは機械的な取
付け等によつて少なくとも一時的に強固に取付け可能で
ある歪み計、箔型とコイル型のセンサー要素および公知
の構造の任意のその他のセンサー要素を包含する。該検
知装置は、個々のセンサーがビームに係合する方向でビ
ームの撓みを検知する。また、該検知装置は、ビームの
機械的な振動を電気エネルギに変換し、これにより、変
換器として作用する。
伝導装置25は、電力供給回路26、信号コンデイシヨ
ナ27,28および信号伝導回路29である。該伝導装
置は、検知装置21,22がビーム13の変位に応答し
て信号を発生するのを可能にする。これ等の信号は、伝
導装置25によつて表示装置30へ搬送される。電力供
給回路26は、信号コンデイシヨナ27,28を経て検
知装置21,22へ、また信号コンデイシヨナ27,28
へ、また、所要により表示装置30へ電力を与える。電
力供給回路26の電力は、検知装置、信号コンデイシヨ
ナおよび表示装置に電力を与える当該技術の熟達者に周
知の任意の装置でもよい電源31からである。該電源の
非排他的な例は、交流電源、直流電源および太陽電源を
包含する。電力供給回路は、センサー、コンデイシヨナ
および表示装置に必要な総ての電力を供給する様に第1
図に示されるが別個の電源は、これ等の各々に使用され
てもよい。また、第1図は、電力供給回路および信号伝
導回路の接地配線の例を示す。センサー、信号コンデイ
シヨナおよび信号表示装置に電力を与える当該技術の熟
達者の周知の任意のその他の回路装置は、使用されても
よい。好ましくは、カマン渦電流センサーの電源は、直
流電源である。電源の非排他的な例は、製品種目620
5の下でカルフオルニヤ州ヒユーレツトパツカード社(H
ewlett-Packard Company)から入手可能な複式電源であ
る。
その上、伝導装置25は、検知変換器21,22によつて
夫々発生される各信号に対して信号コンデイシヨナによ
る信号調整を与える。検知変換器によつて発生される信
号は、一般に大きさが非常に小さいため、増幅によつて
少なくとも調整されねばならない。その上、使用される
検知変換器の特定の型式に依存して、変換信号は、電流
から電圧に、またはこの反対に、検波、濾波または変換
されてもよい。その上、信号コンデイシヨナは、検知変
換器への入力の励起を与える様に、検知変換器より前に
電源から電力を受取つてもよい。例えば、LVDT型検知変
換器は、容易には得られない周波数の定振幅AC電圧を
必要とする。従つて、信号コンデイシヨナは、AC電源
から検知変換器への所要の入力を与える様に、その出力
に振幅調節を有する増幅器をも備えている。DC電源に
対し、適当な周波数の発振器は、増幅器の前に使用され
る。しかしながら、或る検知装置に対し、電源は、該検
知装置に直接に接続されてもよい。また、信号コンデイ
シヨナ27,28は、検知変換器21,22からの信号
の換算を与えてもよい。換算は、測定張力の力の単位に
対する検知装置21,22の信号によつて開始される電
圧または電流の変化の関係を許容する。換算は、1つの
エネルギ形態の測定単位を他のエネルギ形態の単位に関
連づけるため、当該技術の熟達者に周知の任意の方法に
よつて実施されてもよい。例えば、1またはそれ以上の
電位差計は、検知装置の出力信号に対して各幅幅器に並
列に接続されてもよい。月電位差計は、或る計算可能な
関係で好ましくは1:1の関係で、ビーム変位当り出力
電圧を測定する様に設定される。伝導装置25は、表示
装置30に電気的に接続される様に示されるが、機械
的、空気式または液圧式の結合装置を介して結合されて
もよい。
表示装置30は、ビーム13の撓みに応答して伝導装置
25によつてそれに搬送される検知装置21,22で発
生された出力信号を受取る。表示装置30は、検知装置
21,22の別個の出力を示表するため、または信号コ
ンデイシヨナ27,28からの別個の換算された出力を
表示するため、または張力を表示する様に検知装置から
の出力の計算を行うため、1またはそれ以上の表示装置
を備えてもよい。表示装置は、検知装置の別個の出力、
または信号コンデイシヨナの別個の換算された出力を表
示するとき、2つの表示装置を備えてもよい。非排他的
な例は、8000Aの製品種目の下のフルーク(Fluke)
電圧計の様な2個のデジタル電圧計を包含する。該電圧
計は、電源電圧の変化によりビーム13の撓みで生じる
異なる電圧を読取り可能であるか、またはビーム13の
撓みなしに対して零にもたらされ、ビームの撓みによる
電圧の変化を丁度読取つてもよい。また、該電圧計は、
張力の直交力成分を表示する様に信号コンデイシヨナ2
7,28の換算され調整された信号からグラム、キログ
ラムまたは任意の重量ないし力の単位における変化とし
て検知装置の電圧の変化を読取り可能である。張力の直
交力成分により、進入側および進出側の真の張力は、第
5図、第6図で説明される様に計算可能である。これ等
の値は、第5図、第6図に記載される式を含む算法によ
つてプログラムされる電算機を備える当該技術の熟達者
に周知の任意の装置で当該技術の熟達者に周知の任意の
態様において計算されてもよい。また、これ等の値は、
2個の同様な表示装置を有する表示装置によつて計算さ
れてもよく、このとき、これ等の装置は、信号コンデイ
シヨニング装置27,28からの1つの異なる調整され
た信号に対して各装置の高出力端子間で接続される。電
算機が使用される場合には、該電算機は、繊維ないしス
トランドの曲りの所定の角度の進入側および進出側の張
力の値を生じる様に、表示装置30に直接に配線されて
もよく、または表示装置30でもよい。また、電算機
は、換算が信号コンデイシヨニング装置27,28より
もむしろ電算機表示装置によつて実施される様に、換算
操作の算法によつてプログラムされてもよい。
次に、第2図を参照すると、1よりも多い変位ビームを
有する張力措定装置の変位装置が示される。全体を符号
31で示される第2図の変位装置は、第2図に示されな
い繊条状材料の係合装置32に関連して示される。繊条
状材料は、第4図に示される様に係合装置32に接触す
る。第2図の変位装置31の形状は、上面35および底
面の2面を有するほぼ四辺形を備えるブロツクとして示
される。第2図に容易に可視ではないが底面は、符号3
6で示される。底面は上面に対向する点を除き上面と同
一である。ブロツクは、第2図に示す様にほぼ四辺形の
形状を有しているが、ブロツクの形状は、任意のほぼ平
坦な型式の形状でもよい。これ等の種々な形状の例は円
形および任意の多面体の形状を包含する。ブロツク31
は、上面35から底面36へ延びるブロツクの4側部に
37として示される外側部分を有している。外側部分3
7は、1つの変位ビーム38と、1つの第2ビーム39
と、2つの結合ビーム40,41とから成る。結合ビー
ム40,41の各々は、2つの離れた撓み枢軸装置を有
している。結合ビーム40の撓み枢軸装置は、42,4
3であり、結合ビーム41の撓み枢軸装置は、44,4
5である。変位ビーム38および第2ビーム39は、結
合ビーム40,41によつてブロツクに一体に保持され
る。結合ビームは、外側部分37を形成する様に平行な
ビーム38,39の両端の最後の撓み枢軸装置を越えて
ほぼ平行な態様で変位ビーム38および第2ビーム39
を取付ける。撓み枢軸装置42,43,44,45は、
結合ビーム40,41の夫々の低減した横断面積であ
る。結合ビーム40,41が変位ビーム38および第2
ビーム39を平行な配置に維持することは、好ましい。
各結合ビームに離れた2つの撓み枢軸装置を有すること
は、好ましいが、他の配置は、可能である。例えば、両
者の全体の結合ビームは、撓み枢軸装置でもよい。ま
た、各結合ビームの2つの撓み枢軸装置間の距離は、変
更されてもよいが、各結合ビームの撓み枢軸装置がそれ
を分離する等しい距離を有することは、好ましい。各結
合ビームの撓み枢軸装置間の一層大きな距離は、張力測
定装置の感度を増大する。従つて、撓み枢軸装置が変位
ビームおよび第2ビーム39の両端でこれ等のビーム3
8,39に隣接する様に、各結合ビーム40,41の2
つの撓み枢軸装置間の距離が定められることは、好まし
い。ほぼ平行な配置に変位ビーム38および第2ビーム
39を保持する結合ビーム40,41により、変位ビー
ム38は、1つの軸線に沿つて変位可能である。第2図
では、該軸線は、ほぼ左から右へまたはこの反対であ
る。
内側部分47は、1つのみ結合個所46を除き外側部分
37から離れている。外側部分37から内側部分47の
離れた関係は、1つのスロツトが上面35から底面36
までブロツクを貫通し外側部分37の4つのビームの各
々に隣接してほぼ平行に延びる様に配置される一連のス
ロット48,49,50,51によつてもたらされる。
スロツトの寸法は、一平面内に2つの異なる軸線、好ま
しくな2つのほぼ垂直な軸線のまわりの内側部分および
外側部分の変位運動を許容する様な幅を有してもよい。
任意の4つのこれ等のスロツトは、3つの広がつた領域
52,53,54を形成する様に連結されてもよい。例
えば、第2図に示す様に、スロツト48は、広がつた領
域52を形成する様にスロツト49に連結し、スロツト
49,50は、広がつた領域53を形成する様に連結
し、スロツト50,51は、広がつた領域54を形成す
る様に連結する。広がつた領域は、第2図に示す様にほ
ぼ円形の形状を有しているが、広がつた領域の形状は、
撓み枢軸装置に低減した横断面積を生じる任意の形状で
もよい。その上、2つの隣接するスロツトは、内側部分
47と外側部分37との間に結合個所46を形成するた
めに第2図のスロツト48,51の様に相互に連結しな
い。2つのスロツトの結合の欠如により、外側部分の変
位ビームに平行な非連結スロツトは、広がつた領域を有
せず、一方、外側部分の結合ビームに平行に横たわる非
連結スロツトは、結合ビーム41の第2撓み枢軸装置4
5を形成する様にその端部に広がつた領域55を正に有
している。第2図では、広がつた領域を持たない非連結
スロツトは、スロツト51であり、広がつた領域を有し
隣接する非連結スロツトは、広がつた領域55を有する
スロツト48である。広がつた領域は、これ等の個所で
結合ビーム40,41の横断面積を低減することにより
結合ビーム40,41における変位ビーム38および第
2ビーム39の両端に撓み枢軸装置を形成する。例え
ば、広がつた領域52は、撓み枢軸装置44を形成し、
広がつた領域55は、結合ビーム41の撓み枢軸装置4
5を形成する。撓み枢軸装置を形成する広がつた領域が
ないスロツト51の端部の結合個所46は、外側部分の
変位ビームに内側部分をほゞ取付ける。結合個所46
は、内側部分および外側部分の変位条件の下で撓まない
で、外側部分37に対する内側部分47の適当な整合を
維持する様に充分なこわさになるのに充分な寸法をほぼ
有している。
内側部分47は、少なくとも1つの変位ビーム56と、
ほぼ固定されるビーム57と、2つの結合ビーム58,
59とを有している。各結合ビーム58,59は、少な
くとも1つ撓み枢軸装置を有している。結合ビーム58
は、離れた撓み枢軸装置60,61を有し、結合ビーム
59は、離れた撓み枢軸装置62,53を有している、
ビーム56,57は、各結合ビームの各端部の最後の撓
み枢軸装置を越える或る個所で結合されることにより結
合ビーム58,59によつてほぼ平行な態様に一体に保
持される。一般に、結合ビーム58,59は、変位ビー
ム56およびほぼ固定されるビーム57にほぼ垂直であ
り、好ましくは垂直である。ほぼ固定されるビーム57
は、第2図に示す様に結合個所46から延びる。該ビー
ム57は、撓み枢軸装置60,61,62,63のまわ
りの変位ビーム56の変位が一軸線に沿つてであつて、
これが内側部分47に生じる主な変位である点でほぼ固
定される。第2図における変位ビーム56は、図のほぼ
上部から図の下部に向いまたこの反対に変位し、または
換言すれば、ほぼ固定されるビーム57に対して左から
右へまたこの反対に変位する。ほぼ固定されるビーム
は、内側部分の他の軸線に沿う変位を最小に保つ。ほぼ
固定されるビーム57が外側部分37の変位ビーム38
への1つの取付けを結合個所46に有するため、ビーム
38の幾らかの変位は、ほぼ固定されるビーム57にも
生じる。これは、ビーム57が単にほぼ固定される理由
である。また、ほぼ固定されるビーム57は、外側部分
37の変位ビーム38の変位を共有し得るが、変位ビー
ム56と同一の軸線に沿つて変位不能である。ビーム5
7のこの前者の変位は、内側部分47の変位ビーム56
の変位の軸線とは異なる軸線、好ましくは90゜異なる
軸線に沿う。また、変位ビーム56が所定の距離にわた
りほぼ固定されるビーム57に向つて延びる延長部64
を有し、該延長部64がほぼ固定されるビーム57に接
触することなく該ビーム57から離れて維持されほぼ平
行な結合ビーム58,59に隣接することは、好まし
い。第2図に示す様に、延長部64は、ほぼ固定される
ビーム57に接近する様に結合ビーム58,59に平行
にビーム56から延びる。この配置により、ブロツク3
1の内側部分47は、U形スロツト65を有し、該スロ
ツト65は、その端部を含む各隅に広がつた領域を有し
ている。これ等の広がつた領域は、第2図の66,6
7,68,69である。これ等の広がつた領域は、ビー
ム58の撓み枢軸装置60,61と、ビーム59の撓み
枢軸装置62,63とを形成する様に結合ビーム58,
59の低減した横断面積を広がつた各領域に形成する。
内側部分47がU形スロツト65を有することは好まし
いが、延長部64は、なくてもよく、またはほぼ平行な
結合ビーム58,59の側部に沿つて第2図に示す程度
まで延びなくてもよい。延長部64がなければ、広がつ
た領域60,61,62,63は、ビーム56,57,
58,59の間のU形スロツトから広がつた領域である
よりもむしろこれ等のビーム間の四辺形、円形または多
角形の空間の単に広がつた領域である。その上、第2図
は、各結合ビームに2つの撓み枢軸装置を示すが、各結
合ビームに少なくとも1つの撓み枢軸装置のみを有する
ことも可能である。外側部分37の結合ビーム40,4
1の撓み枢軸装置に可能な様に、内側部分47の結合ビ
ームの撓み枢軸装置は、変更可能である。可変性は、1
つの軸線に沿う変位ビーム56の変位を可能にする様
に、各結合ビームの大部分を包含する1つの撓み枢軸装
置から任意の離れた関係の各結合ビームの1よりも多い
撓み枢軸装置までにわたる。
変位ビーム56からの延長部64は、存在するとき、そ
の長さに沿うどこかに受け70を有してもよい。該受け
は、繊条状材料の結合装置32に取付けられる取付け部
材71の取付け、好ましくは固定取付けを与える。第2
図に示す様に、受け70は、延長部64が存在しなけれ
ば、または存在しても、変位ビーム56に配置されても
よい。
ブロツク31は、4340鋼、4140鋼、410ステ
ンレス鋼、632ステンレス鋼、ベリリウム銅25、T
2024−81アルミニウムの様なアルミニウムおよび
酸化アルミニウムの様なアルミナセラミツクスの様な任
意の好適な材料で作られてもよい。内側および外側の両
者の部分で、結合ビームがほぼ平行な外側部分の変位ビ
ーム38および第2ビーム39と、内側部分の変位ビー
ム56およびほぼ固定されるビーム57とにほぼ垂直の
態様で結合されるとき、夫々のビームの概略の垂直さ
は、変位しない状態において、一般に80゜から100
゜の領域、好ましくは約90゜、最も好ましくは90゜
である。また、内側部分および外側部分の夫々のほぼ平
行な変位ビーム、ほぼ固定されるビームおよび第2ビー
ムへのビームの結合では、該結合は、相互に別個のビー
ムの結合でなくてもよく、ほぼ平行なビームおよび結合
ビームとして作用するその特定の部分を有する1つ物と
して形成されてもよい。
外側部分と内側部分とを分離するスロツトおよび内側部
分のU形スロツトの寸法は、一般に、両部分の変位ビー
ムの期待される全面的な撓みよりも僅かに大きな巾を有
している。該巾は、一般に、約1mmから約10mmまでの
範囲内であり、長さは、第2図に示される寸法を有する
ブロツクに対して約10mmから50mmにわたる。外側部
分37と内側部分47との間のスロツト48から51
は、結合個所46の巾によつて適当な巾寸法に維持され
る。これ等のスロツトおよび内側部分47のU形スロツ
トは、撓み枢軸装置のまわりの内側部分の変位ビーム5
6および外側部分のビーム38の変位を許容する。撓み
枢軸装置は、一般に、約0.1mmから約1mmの厚さを有
し、該厚さは、内側部分の撓み枢軸装置に対して僅かに
薄く、また、撓み枢軸装置は、上面から底面に至るブロ
ツク31の厚さである巾を有している。撓み枢軸装置
は、ブロツク31の材料と同様な材料で作られてもよ
く、結合ビームの連続部分でもよく、あるいはブロツク
の外側部分または内側部分の様な1つのユニツトの連続
部分でもよい。また、撓み枢軸装置は、ブロツクの残部
の材料とは異なる材料でもよく、フアスナ、接着剤等の
様な当該技術の熟達者に周知の任意の取付け装置によつ
て内側部分および外側部分の結合ビームに取付けられて
もよい。
外側部分の変位ビームおよび第2ビームと、内側部分の
変位ビーム、ほぼ固定されるビームおよび結合ビームと
の寸法は、充分な長さおよび厚さを有し、従つて、1つ
の部分は、他の部分が1つの軸線に沿つて撓むとき、該
軸線に沿つて静止して維持される。これは、曲げ装置お
よび係合装置に関連して固定される多重ビーム変位装置
のブロツク31を有することによつてもたらされる。多
重ビーム変位装置は、幾つかの個所で固定されてもよ
い。第1部分の第2ビームを受け79によつて固定する
ことは、好ましい。第2ビームを固定する方法は、当該
技術の熟達者に周知の任意の方法によつてでもよい。代
りのものとして、内側部分47の変位ビーム56は、固
定されてもよく、外側部分37の第2ビームは、変位ビ
ームでもよい。
また、ブロツク31は、内側部分47および外側部分3
7の相互に対する変位ないし撓みを検知する少なくとも
2つの検知装置を有している。1つの検知装置は、内側
部分47の変位ビーム56に対向する変位ビーム38の
外側部分に配置される。該検知装置73は、内側部分4
7の変位ビーム56の側部の標的領域74に対向して外
側部分に配置される空所72に設置される。これは、検
知装置の好適配置であるが、変位ビーム56の変位を検
知可能な任意のその他の配置が使用されてもよい。第2
検知装置は、第1検知装置によつて検知される変位ない
し撓みから約90゜において撓みないし変位を検知する
様に配置される。該検知装置76は、変位ビーム38の
変位を検知する様に外側部分37のいずれかの空所75
に配置されてもよい。好ましくは、検知装置76は、外
側部分の結合ビーム41の空所75に配置される。標的
領域77は、外側部分の検知装置に対向して内側部分4
7のほぼ固定されるビーム57に配置される。使用され
る検知装置および標的領域の型式は内側部分および外側
部分の変位の検出の際に信号を発生する様に関連づけら
れねばならない。内側部分および外側部分の変位と、第
1検知装置対第2検知装置との約90゜の関係は、内側
部分および外側部分のビームのほぼ平行な配置に依存す
る。外側部分の変位ビームおよび第2ビームと、内側部
分の変位ビームおよびほぼ固定されるビームとが結合ビ
ームによる整合で正確に平行でなければ、検知装置によ
つて発生される信号は、数学的に修正されねばならな
い。該修正は、係合装置32に接触する繊条状材料の張
力の力成分のクロスカツプリング効果に対してである。
一般に、使用される検知装置の型式は、中実部材の撓み
を検知するために当該技術の熟達者に周知の任意の検知
装置でもよく、非排他的な例は、第1図に与えられる装
置を包含する。好ましくは、本発明の平坦な型式の変位
装置31に使用する検知装置の型式は、磁気コアまた抵
抗性コアの標的領域を有する線形可変差動型変換器(LVD
T)である。この型式のセンサーにより、内側部分47の
標的領域は、好ましくは、スロツトに面する内側部分の
側面に単に取付けられるよりはむしろ空所に配置され
る。これ等の空所の1つは、第2図に77で示され、該
空所は、センサー76の磁気コアに取付けられる細いワ
イヤ78を保持する止めねじの様な取付け装置を有して
いる。この配置により、標的領域77の変位は、検知装
置76の磁気コアへワイヤ78によつて連通される。検
知装置73は、好ましくは同様な態様で作用する。2つ
の検知装置は、第1図に示す様に1またはそれ以上の、
好ましくは2つの伝導装置に結合されてもよく、該伝導
装置は、検知装置によつて発生される信号を表示装置へ
導く様に、第1図の態様と同様な態様で表示装置に関連
してもよい。
第3図に示す様に、第1図、第2図の符号と同様な符号
は、同様な構造を示し、ブロツク31は、ハウジング8
0に収容される。ハウジングが使用されるとき、検知装
置73,76は、空所72,75を夫々越えてハウジン
グへ延びない様に、ブロツク31のビーム内に配置され
てもよい。また、検知装置は、ブロツク31の内側部分
47の標的領域に検知係合するために空所からハウジン
グ内に延びる様に配置されてもよい。第3図に示す様
に、ハウジングは、前セグメント81および後セグメン
ト82を夫々有している。ブロツク31は、検知装置へ
の配線と検知装置からの配線とを保持し変位ビーム3
8,56の移動のために充分な利用可能な空間を伴いハ
ウジング80内に位置している。ブロツク31は、任意
の固定ビーム、例えば、外側部分37の第2ビーム39
または内側部分47のビーム56によつてハウジングに
固定される。第3図のハウジングの1つのセグメント8
2は、ブロツク31を保持するハウジング自体を越えて
延びる。セグメント82の延長部は、夫夫取付け部材8
5,86を介して接触個所83,84の基部として役立
つ。
第3図の他のセグメント81を貫通して、取付け装置7
1は、係合装置32に取付けられる様に突出る。ハウジ
ング80のセグメント81は、収容されるブロツク31
を示すために切除される。配線を保持してビーム38の
変位を許容する空間は、87として想像線で示される。
該空間は、好ましくは約0.08cmから0.32cm(約
0.03″から0.125″)、最も好ましくは0.1
6cm(0.06″)である。取付け装置71は、ストランド係
合装置32にブロツク31を結合するためのスタツド、
軸等の様な任意の中実部材でもよい。第1図の様に、ス
トランド係合装置は、静止してもよく、または取付け装
置71に回転する様に装着されるか、または取付け装置
71は、ブロツク31において回転する様に内側部分4
7に装着されてもよい。プーリ、集合用シユーおよびス
トランド搬送工程で使用されるその他の種々な接触個所
の様な第1図について延べられたストランド係合装置の
任意の非排他的な例は、第2図に示す様な平坦な変位装
置に使用されてもよい。また、第3図に示す様に、ハウ
ジングは、一定の曲り角度を生じる様に繊条状材料の搬
送工程で平坦な張力計を保持するのに役立ち得る支持装
置88を有してもよい。この実施例では、ハウジング支
持装置は、曲げ装置である。第2図に示す様に平坦な変
位装置がハウジングなしの際でも、ハウジング支持装置
は、固定ビームの1つに取付けられてもよい。従つて、
本発明の張力測定装置の平坦な変位装置がハウジングを
有することは、不可欠ではないが、第3図に示す様に変
位装置がハウジングを有することは、好ましい。平坦な
多重ビーム張力計が工程内で支持され、係合装置32の
まわりに一定の曲り角度を形成する繊条状材料の該平坦
な張力計の作用は、第4図において更に詳細に説明され
る。
第3図に示す様に、ハウジング支持装置88は、工程に
ライン組込みの態様で繊条状材料の一定の曲げ角度を形
成するのに使用されなければ、ハンドルとして役立つ。
ハンドル88は、ハウジング80を介し、検知装置に関
連して第1図について述べたのと同様な伝導装置および
表示装置に関連する第3図の張力測定装置の可搬式使用
を可能にする。第1図の張力計の使用を含む任意の可搬
式使用の際、係合装置32に加えて繊条状材料の少なく
とも2つの付加的な接触個所がなければならない。これ
等の接触個所は、繊条状材料を曲げる曲げ装置として作
用する様に繊条状材料の案内路を作る。第3図に示す様
に、第2接触装置83および第3接触装置84は、作用
可能な第1係合装置32のまわりに繊条状材料の一定の
曲り角度を生じさせる様に偏位を与える如くハウジング
80に取付けられてもよい。これは、第3図のブロツク
31の変位ビームに変位を生じさせる。
可搬式操作モートでは、繊条状材料89は、係合装置3
2および接触装置84に接触して設置される。この接触
は、接触装置84との接触から係合装置32の反対側に
おいてである。次に、第3図に示す様に、張力測定装置
は、繊条状材料89が接触装置83に近づく様にハンド
ル88を使用して回転される。繊条状材料が係合装置3
2の該材料によつて接触される側と同一の装置83の側
で接触装置83に接線状に接触すると、張力測定値がと
られる。この張力測定値は、第3図に示されないが第1
図に示される表示装置および伝導装置を介して供給され
る。接線状接触以上の繊条状材料の接触装置83への接
触は、防止されねばならない。一層の接触は、補償され
ない摩擦のために測定値への誤差の導入を生じる。摩擦
は、接触装置83との繊条状材料の過剰接触によつて生
じる。接触装置83,84は、繊条状材料を処理する技
術の熟練者に周知の回転可能なまたは静止するプーリ、
ローラ、ガイド、ピン等でもよい。接触装置83との繊
条状材料の接触が最小の接触を含むため、該接触装置
は、ピンに過ぎないことが好ましい。
第4図は、繊条状材料を成形する工程にライン組込みの
態様で平坦な形状の変位装置を有する本発明の張力測定
装置の設置を示す。該設置は、ハウジング支持装置88
が繊維およびストランドの張力を測定するために1本ま
たはそれ以上のストランドへの複数の繊維の処理におい
て自然な曲りを利用する曲げ装置として如何に作用する
かを示す。好ましくは、繊維化可能材料および該材料か
ら形成される繊維は、ガラスであるが、任意の熱軟化性
繊維化可能材料は、これ等の繊維を形成するために当該
技術の熟練者に周知の任意の工程で繊条状材料として使
用されてもよい。熱軟化性材料から細くなし得る繊維の
非排化的な例は、繊維成形装置に収容される繊維化可能
のガラス化合物、ポリエステル、ポリアミド、セルロー
ス含有材料および同様な材料を包含する。第4図は、ガ
ラス繊維を成形する工程を示し、繊維化可能な熱軟化性
材料は、ブツシング90に収容されるガラス91であ
る。該ブツシングは、多数のオリフイス92を有し、溶
融ガラスは、何本かのガラス繊条94に該オリフイスを
通つて細くなる。ガラス繊維は「E−ガラス」、「62
1−ガラス」および低または無しのボロンと弗素との化
合物の様な任意の一層環境的に受入れ可能なその誘導体
の様な任意の繊維化可能ガラス化合物から形成されても
よい。該繊維は、ブツシングから引張られ、充分に冷却
されたときにアプリケータ100に接触し、このとき、
化学処理用化合物によつて処理される。処理された繊維
は、全体を96で示される集合用シユー機構によつて単
一ガラス繊維ストランド98に集められる。1本または
それ以上の単一ストランドは、集合用のシユー96から
螺旋ないしガイド101へ引張られる。螺旋101は、
巻取り機104のマンドレル102に成層パツケージを
形成する様に巻取り機104にストランドを設置するの
を扶助する。ブツシング90に始まる成形工程の全体に
わたつて繊維およびストランドに引張りないし細め力を
与えるのは、巻取り機104である。
集合用シユー96は、示されないが第3図と同様な張力
測定装置31のブロツクにハウジング80を介して取付
けられる取付け装置71に取付けられる。検知装置を有
する張力測定装置31のブロツクは、前後の部分の両者
を有するハウジング80の内部にある。ハウジング80
は、張力測定装置のストランド係合装置32が置き換え
られて集合用シユー96として作用する様にアプリケー
タ100の前に置かれる。代表的に、集合用シユーとア
プリケータとの間の領域は、繊維の成形の際にかなり込
み合う領域であり、張力計の平坦な特性は、過度な程度
に工程を妨害することなく繊維成形工程のライン中の張
力測定を扶助する。該張力計は、曲げ装置として作用す
るサポート装着部材88によつて全体を95で示される
同様な支持装置に装着されてもよく、アプリケータは、
支持装置95によつて壁部材97に支持される。サポー
ト装着部材88は、集合用シユーが繊条に曲りを生じさ
せるか、または集合用シユー96として作用する集合用
ストランド係合装置32のまわりの繊条の自然な曲りを
利用して繊条に係合する態様で、張力測定装置およびア
プリケータサポート95にハウジング80を取付ける。
張力測定装置がハウジング80を持たなければ、サポー
ト装着部材88は、第2図、第3図に示す様に、張力測
定装置のブロツク31の受け79で外側部分37の第2
ビーム39に取付けられる。好ましくは、該張力測定装
置は、ハウジング自体を被う様に少なくとも前後の部分
を有するハウジング80を備えている。
約762m/分から5,486.4m/分まで(約25
00フイート/分から18,000フイート/分ま
で)、またはそれ以上の速度で引張られる繊条94は、
集合用シユー96として作用するストランド係合装置3
2に出会い、螺旋101および巻取り機104への経路
において左への自然な加工曲げを受ける。この自然な曲
りは、ストランド上の張力の測定に使用されるアルフア
曲りである曲りとして第5図に更に示される一定の曲り
角度として使用されてもよい。螺旋および巻取り機は、
第4図に示されない当該技術の熟達者に周知の任意の好
適なモータによつて回転される。これ等のモータは、当
該技術の熟達者に周知の様に、巻取り機および螺旋を回
転するためにプーリおよびベルトの様な適合装置に結合
されてもよい。集合用シユー96のまわりの繊維および
ストランドの一定の曲り角度は、取付け装置71へ力を
加えさせる。取付け装置71へのこの力は、張力測定装
置の内側部分および外側部分の該各部分に対する異なる
軸線に沿う変位に変換される。張力計の2部分の変位
は、第4図に示されないが第2図、第3図に示される様
に、相互に好ましくは90゜の関係を有する異なる軸線
に沿つて異なる方向の検知装置72,74を介して検知
される。検知される変位は、第4図に示されないが第1
図で図示説明されたものに比較可能な張力表示装置へ第
1図に示す様に伝導装置で導かれる好ましくは電源電圧
の変化によつて検知装置に信号を発生させる。第1図の
伝導装置および表示装置は、繊維の形成を阻害せずに張
力測定に便利な様に第4図に設置されてもよい。
第5図は、1本またはそれ以上のストランドへの複数の
繊維の製造と、繊維およびストランドの張力測定とにお
ける自然な曲りの利用を更に示し、これでは、第1図か
ら第4図までと同様な符号は、同様な構造を示す。繊維
94は、巻取り機104によつてストランドに加えられ
る力により成形ブツシング90から細くされる。繊維
は、集合用シユー96として作用するストランド係合装
置32によつて1本またはそれ以上のストランドに集め
られる。説明の目的のために繊維成形工程の他の要素に
対する割合い以上に拡大される集合用シユーにおいて、
ストランドは、ブツシング90の下方の垂直面から離れ
る様に第5図で左へ曲げられる。この角度110は、張
力の成分を計算するのに使用される曲りの角度αであ
る。該角度は、ストランドが螺旋101に接触するまで
同一にとどまり、次に、巻取り機104のパツケージに
置かれるストランドのために増大し得る。
ストランドへの繊維の製造における自然な曲りである曲
りによつて生じる力の成分は、第6図に与えられる。進
入側および進出側の両者の張力は、測定可能であり、角
度αのsin、cosによつて得られる成分も決定可能なこと
が示される。第5図では、112は、力の水平成分であ
り、114は、力の垂直成分である。
水平方向および垂直方向の力の関数としての張力の方程
式から、張力の式が得られる。進入側張力は、 に等しい。これは、水平力が水平定数×水平方向の電圧
出力に等しく、垂直力が垂直定数×垂直の電圧出力に等
しいための結果である。適当な換算のための定数は、ボ
ルト/グラムで測定され、従つて、進入側張力の式は、 になる。KHが2 sin αkg/Vに等しく設定され、KVが2
cos αkg/Vに等しければ、進入側張力は、 方向の電圧出力に等しい。換言すれば、張力は、水平か
らの電圧出力−垂直からの電圧出力に等しい。力の両軸
の同時測定の際、主な成分ないし水平成分は、摩擦によ
つて生じる垂直成分と共に見出され、この直交力の構成
のため、真の進入側および進出側の張力は、摩擦係数と
共に測定可能である。
張力を与えるために垂直成分Vからの水平成分の引去り
は、信号コンデイシヨニング装置の負ないし接地の関係
を一体に結合して、唯一の表示装置を使用することによ
つて実施されてもよい。次に、表示装置の正ないし高の
端子は、信号コンデイシヨニング装置の正ないし高の端
部に接続される。表示装置の接地関係は、垂直信号コン
デイシヨニング装置の正ないし高の側に接続される。
第1図から第4図までに示される実施例において、全部
の実施例は、それだけが本発明の実施例ではない。第1
図から第4図までに示される種々な個々の要素および特
徴は、無数の付加的な実施例を与えるために種々な組合
わせで相互に組合わされてもよい。本発明を更に例示す
るため、好適な実施例は、下記に更に説明される。
本発明の好適実施例の張力測定装置は、第2図に示す様
に平坦な形状の変位装置を利用する。また、該張力測定
装置が平坦な形状の変位装置および検知装置を完全に包
囲して収容して伝導装置の導線および変位装置の変位を
許容するハウジングを有することは、好ましい。好適実
施例では、曲げ装置は、ハウジングサポートで構成さ
れ、繊条係合装置は、単一の集合用シユーである。ハウ
ジングと、繊条係合装置としての集合用シユーとを有す
る平坦な形状の該変位装置は、第2図、第3図に示され
る。好ましくは、該張力測定装置は、第4図に示す様
に、熱軟化性の繊維化可能なガラスバツチ材料からガラ
ス繊条を製造する成形工程中、ガラス繊条およびストラ
ンドの張力を測定するのに使用される。好ましい平坦な
形状の変位装置は、アルミニウムのブロツクから作ら
れ、約50グラムから約110グラムの範囲の重量、最も
好ましくは約100グラムの重量を有している。ハウジ
ングは、好ましくは、重合体材料、最も好ましくはフエ
ノールフオルムアルデヒド縮合樹脂から作られる。
平坦な形状の該変位装置は、25.4mmから152.4
mm(1″から6″)、最も好ましくは76.2mm
(3″)のオーダの長さおよび巾と、約12.7mmから
25.4mm(約1/2″から1″)以上、最も好ましくは
約12.7mm(約1/2″)の厚さとを有する四辺形ブロ
ツクである。外側部分は、変位ビームおよび第2ビーム
を有し、これ等のビームは、平行なビームであり、2つ
の離れた撓み枢軸装置を各各が有する2つの結合ビーム
によつて結合される。各ビームの2つの撓み枢軸装置
は、平坦な形状の25.4mmから152.4mm(1″か
ら6″)の長さに対して約19.05mmから114.3
mm(約3/4″から4.5″)の距離だけ離される。該撓
み枢軸装置は、約0.762mm(0.03″)またはそ
れ以下の厚さを有している。平坦な変位装置の外側部分
は、好ましくは一体に固定される別個のビームであるよ
りもむしろ、材料の1つのブロツクで作られる。
内側部分は、広がつた領域を有する一連のスロツトによ
つて外側部分から離される。好ましくは、該スロツト
は、約0.762mm(約0.03″)またはそれ以下の
撓み枢軸装置の巾を生じる様に直径が約12.7mm(約
0.5″)の広がつた領域へ導く約50.8mm(約
2″)の長さを有している。広がつた領域へ導くスロツ
トの巾は、約5.08mm(約0.2″)である。2つの
広がつた領域で出会う様に連結される3つのスロツト
は、上述の方法を有している。上述の一連のスロツトの
内の1つのスロツトとこのスロツトとの連結によつて形
成される広がつた領域から延びる第4スロツトは、約5
0.8mm(約2″)よりも短い長さを有し、従つて、こ
の最後のスロツトは、1つよりも多く他のスロツトに連
結しない。また、該スロツトが5.08mm(0.2″)
よりも広い巾を有することは、好ましい。最後のスロツ
トが連結するスロツトの1つよりも多くに連結しない場
合、結合個所は、平坦な形状の変位装置の内側部分と外
側部分との間に形成される。該結合個所は、一般に、他
のスロツトの1つのみに連結するスロツトの非連結端部
と、約7.62mmから12.7mm(約0.3″から0.
5″)好ましくは約9.53mm(約0.375″)の広
がつた領域で終る一連のスロツトの非連結端部との間に
所定の寸法を有している。好ましくは、該結合個所は、
外側部分の変位ビームに内側部分を取付ける。
平坦な形状の変位装置の内側部分は、2つの平行な結合
ビームによつて一体に結合される平行なビームである変
位ビームおよびほぼ固定されるビームを有している。各
結合ビームは、2つの離れた撓み枢軸装置を有してい
る。約76.2mm(約3″)平方の外側寸法を有する張
力測定装置の撓み枢軸装置間の距離は、約31.75mm
(約1.25″)である。該撓み枢軸装置の厚さは、約
0.762mm(約0.03″)またはそれ以下である外
側部分の撓み枢軸装置と同一の厚さである。ほぼ固定さ
れるビームは、外側部分の変位ビームに取付けられる単
一の結合個所から延びる。内側部分は、U形スロツトを
有し、該スロツトの脚は、平行なビームの2つの枢軸装
置間の距離に相当する長さを有している。該脚および基
部のスロツトの巾は、一般に、約5.08mm(約0.
2″)である。基部スロツトの巾は、U形スロツトの脚
の巾よりも僅かに狭くてもよい。U形スロツトの総ての
四隅にある広がつた領域は、一般に、約5.08mm(約
0.2″)の直径を有し、U形スロツトの尖端の広がつ
た領域がU形スロツトの結合ビームに面する側から延び
ることを除き、円形の形状である。結合個所に結合しな
い変位ビームは、U形スロツトの基部スロツトに向つて
28.58mm(11/8″)の距離を延びる延長部を有し
ている。ハウジングを貫通して係合装置に結合される軸
を設置する受けは、該延長部にある。
平坦な形状の変位装置の外側部分の相互に90゜の関係
の空所に設置される検知装置は、ニユージヤーシイ州ペ
ンサオリンのシエヴイツツエンジニアリングから入手可
能なLVDTである。これ等の検知装置の標的領域は、内側
部分に配置される。アルミニウムワイヤは、各センサー
から延び、標的領域の孔に装着される。これは、センサ
ーの磁気コアが変位ビームを介する標的領域の変位を検
出するのを可能にする。この態様において、1つの検知
装置は、外側部分の変位を検知し、一方、他の検知装置
は、内側部分の変位を検知する。
各検知装置は、好ましくはシエヴイツツエンジニアリン
グによるLPM210信号コンデイシヨニングモジユール
であるハウジングの外部のコンデイシヨニング装置に電
気的に接続される。該コンデイシヨニング装置は、好ま
しくは2つの表示装置に電気的に接続され、該表示装置
は、商品名称8000Aの下でフルークから入手可能な
ものの様な2つのデジタル電圧計である。電気回路の電
源は、好ましくは商品名称6205の下でヒユーレツト
パツカードから入手可能なものの様な複式電圧の電源で
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は単一の変位装置が曲げ装置および伝導装置と共
に示され、表示装置が図式的に示される本発明の張力測
定装置の切除された斜視図、第2図は係合装置が外側部
分および内側部分を解り易くするために持上げられる本
発明の張力測定装置の検知装置および単一の係合装置と
共に、結合個所を有する外側部分および内側部分の上部
を示す平坦な変位装置の斜視図、第3図は係合装置およ
び多部材曲げ装置と共に、外側部分、内側部分、結合個
所、検知装置およびハウジングを有する平坦な変位装置
を示す本発明の張力測定装置の上部斜視図、第4図は張
力測定装置を有する本発明の代表的なガラス繊維成形方
法の図式的な図、第5図は本発明の原理により個々の繊
条の集合点として本発明の使用に含まれる引張り力を示
すベクトル図、第6図は角度によつて面で曲げられるス
トランドの引張り力および可撓性線状材料の曲りのため
に該面に作用する力の両者のベクトル図を示す。 11,89……繊条状材料 12,32……係合装置 14……曲げ装置 15……支持部材 21,22……検知装置 25……伝導装置 30……表示装置 31……変位装置 98……単一ガラス繊維ストランド。

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】張力下の可撓性線状材料の少なくとも二方
    向における張力を測定する張力測定装置において, a) 前記可撓性線状材料に接触する係合装置と, b) 該可撓性線状材料に一定の曲り角度を該係合装置と
    共に与える曲げ装置と, c) 該可撓性線状材料の一定の曲り角度に応答して変位
    される様に該係合装置に関連する少なくとも1つの変位
    装置と, d) 1またはそれ以上の該変位装置を固定する1または
    それ以上のサポートと, e) 線形の角度関係以外の相互に対する角度関係で、ス
    トランドの一定の曲り角度によつて生じる該ストランド
    の面にほぼ平行な面において、該変位装置に検知係合し
    て強固に設置される少なくとも2つの検知装置と, f) 該変位装置の変位に応答して該検知装置によつて発
    生される信号を少なくとも搬送する少なくとも1つの伝
    導装置と, g) 換算される出力が前記可撓性線状材料の任意の摩擦
    係数を差引かれた張力の大きさに計算可能な様に該検知
    装置の出力を表示する少なくとも1つの表示装置とを備
    える張力測定装置。
  2. 【請求項2】前記曲げ装置が、前記係合装置のまわりに
    前記可撓性線状材料の一定の曲りを生じさせるために該
    可撓性線状材料への該係合装置の接触を行わせる様に前
    記第1サポートに固着される第2サポートである特許請
    求の範囲第1項に記載の張力測定装置。
  3. 【請求項3】前記張力測定装置の一側部以外の総ての側
    部を包囲するハウジングを備え,第2サポートが、前記
    係合装置のまわりの前記可撓性線状材料の一定の曲りを
    生じさせるために該可撓性線状材料への該係合装置の接
    触を行わせる様に曲げ装置として該ハウジングに固着可
    能である特許請求の範囲第1項に記載の張力測定装置。
  4. 【請求項4】前記曲げ装置が、喰違つた態様で前記第1
    係合装置に関連する少なくとも1つの第2係合装置であ
    り、該各係合装置の反対側部分で該第1係合装置の後に
    該第2係合装置に前記可撓性線状材料を接触させ、これ
    により、該可撓性線状材料に一定の曲りを生じさせる特
    許請求の範囲第1項に記載の張力測定装置。
  5. 【請求項5】前記可撓性線状材料が前記第1係合装置に
    接触する以前に、該可撓性線状材料に接線状に接触する
    様に該第1係合装置および前記第2係合装置に関連する
    第3係合装置を備え,該第3係合装置が、該第1係合装
    置のまわりに該可撓性線状材料の一定の曲り角度を生じ
    させる様に該第1係合装置と同一のその側部で該可撓性
    線形材料に接触する特許請求の範囲第4項に記載の張力
    測定装置。
  6. 【請求項6】前記変位装置が、一端に前記係合装置を取
    付け他端で前記サポートに固定されるビームである特許
    請求の範囲第1項に記載の張力測定装置。
  7. 【請求項7】前記検知装置が、前記変位装置のサポート
    に取付けられる特許請求の範囲第1項に記載の張力測定
    装置。
  8. 【請求項8】前記検知装置が、前記ハウジングに取付け
    られる特許請求の範囲第3項に記載の張力測定装置。
  9. 【請求項9】関連する前記検知装置によつて発生される
    信号を換算して、該換算された信号を前記表示装置に搬
    送する2つの伝導装置が、該各検知装置に対して1つ宛
    設けられる特許請求の範囲第1項に記載の張力測定装
    置。
  10. 【請求項10】前記変位装置が、平坦な形状を有し、1
    よりも多い変位ビームから成り、外側部分を形成する様
    に、該変位ビームの両端の2つの結合ビームによつて第
    2ビームに取付けられる少なくとも1つの変位ビーム
    と、従つて、第2ビームとを有する配置を備え,該2つ
    の結合ビームの各々が、少なくとも1つの撓み枢軸装置
    を有し,前記配置が、前記外側部分の変位ビームにほぼ
    垂直のビームから延びる該変位ビームに対する結合個所
    によつて離れた態様で該延びるビームをほぼ固定する様
    に該外側部分に取付けられる内側部分を有し,該内側部
    分が、該ほぼ固定されるビームにほぼ平行で該ほぼ固定
    されるビームに2つの結合ビームによつて結合される変
    位ビームを有し,該各結合ビームが、該変位ビームおよ
    びほぼ固定されるビームの対向端部を結合し、少なくと
    も1つの撓み枢軸装置を有する特許請求の範囲第1項に
    記載の張力測定装置。
  11. 【請求項11】前記外側部分または内側部分の固定され
    ないビームの1つが、軸部材によつて前記係合装置に結
    合される特許請求の範囲第10項に記載の張力測定装
    置。
  12. 【請求項12】二方向において繊条状材料の張力を測定
    する測定装置において, a) 上面および底面を有する変位装置を備え,該変位装
    置が、 1) 各端部で結合ビームによつて一体に取付けられる変
    位ビームおよび第2ビームから成る外側部分を有し,該
    各結合ビームが、該変位ビームおよび第2ビームへの結
    合部の間に離れた撓み枢軸を有し,該総てのビームが、
    前記変位装置の上面から底面まで延び,更に該変位装置
    が、 2) 該上面から底面まで延び、前記外側部分の変位ビー
    ムにほぼ垂直な内側部分のビームと該外側部分の変位ビ
    ームとの間の結合個所で該外側部分に結合されることに
    より、該外側部分内であるが該外側部分から離れる内側
    部分を有し,該ほぼ垂直なビームが、該結合個所によつ
    てほぼ固定され,前記内側部分が、該ほぼ固定されるビ
    ームに対して変位する様に、その各端部で結合ビームに
    装着される変位ビームを有し,該各結合ビームが、該ほ
    ぼ固定されるビームおよび該変位ビームとの結合部の間
    に離れた撓み枢軸を有し,該変位ビームが、前記内側部
    分内にU形スロツトを形成する様に該結合ビームにほぼ
    平行に該ほぼ固定されるビームに向つて延びる延長部を
    有し,更に、 b) 該内側部分の延長部に装着される取付け装置と, c) 該内側部分からの該取付け装置の遠位端部に装着さ
    れるストランド係合装置と, d) 変位を阻止するために前記第2ビームを固定する様
    に該第2ビームに取付けられるサポート装置とを備え,
    該サポート装置が、前記変位装置の内側部分および外側
    部分の変位を生じさせる様に一定の曲り角度で前記繊条
    状材料に接触するのを前記係合装置に許容する如く前記
    張力測定装置を該繊条状材料に接触状態に維持し,更
    に、 e) 1つが該外側部分の変位を検知し、他のものが該内
    側部分の変位を検知し、相互に約90゜の角度関係に存
    在する様に設置される少なくとも2つの検知装置を備
    え,該検知装置が、該内側部分および外側部分の変位に
    応答して信号を発生し,更に、 f) 信号を発生するのを該検知装置に許容して、該検知
    装置によつて生じる表示可能な信号を導く様に総ての該
    検知装置に接続される伝導装置と, g) 張力測定の実施によつて生じる任意の摩擦係数を差
    引かれる前記繊条状材料の張力測定値として該伝導装置
    によつて搬送される該検知装置の信号から出力を表示す
    る表示装置とを備える測定装置。
  13. 【請求項13】前記ストランド係合装置が、複数の繊条
    状材料を束に組合わせる集合用シユーである特許請求の
    範囲第12項に記載の測定装置。
  14. 【請求項14】前記集合用シユーが、前記取付け装置に
    おいて静止する特許請求の範囲第13項に記載の測定装
    置。
  15. 【請求項15】前記外側部分が、少なくとも1つの前記
    結合ビームと、少なくとも1つの非結合ビームとに沿つ
    て空所を有し,前記検知装置が、該空所に装着される特
    許請求の範囲第12項に記載の測定装置。
  16. 【請求項16】前記検知装置を有する前記外側部分およ
    び内側部分が、該部分の変位運動を許容する様に該部分
    から外方へ横方向に離れるハウジングによつて包囲さ
    れ,該ハウジングが、前記係合装置を取付ける様に前記
    取付け装置の貫通して延びる開口部を有し,前記サポー
    ト装置が、該ハウジングに取付けられる特許請求の範囲
    第12項に記載の測定装置。
  17. 【請求項17】前記検知装置が、線形可変型差動変圧器
    である特許請求の範囲第12項に記載の測定装置。
  18. 【請求項18】前記内側部分が、一連の4つのスロツト
    によつて前記外側部分から離され,1つの該スロツト
    が、該外側部分および内側部分のビームの1つに平行で
    あり,2つの内側の隣接するスロツトが両端で連結し、
    一方2つの外側のスロツトが該2つの内側の隣接するス
    ロツトにのみ連結し、従つて相互に交差せず、従つて前
    記内側部分のほぼ固定されるビームが前記外側部分の変
    位ビームに結合する如く、3つの該スロツトが連結する
    特許請求の範囲第12項に記載の測定装置。
  19. 【請求項19】広がつた領域が、前記撓み枢軸装置を形
    成するために、前記外側部分の結合ビームの横断面を低
    減する様に前記スロツトの総ての交差部にある特許請求
    の範囲第18項に記載の測定装置。
  20. 【請求項20】前記撓み枢軸が、0.762mm(0.0
    3″)またはそれ以下の厚さを有する特許請求の範囲第
    18項に記載の測定装置。
  21. 【請求項21】前記集合用シユーが、前記内側部分に回
    転可能に装架される特許請求の範囲第18項に記載の測
    定装置。
  22. 【請求項22】前記外側部分および内側部分が、開口部
    を有するハウジングによつて包囲され,前記ストランド
    係合装置に取付けられる軸が、該開口部を貫通して延
    び,前記ハウジングが、前記内側部分および外側部分の
    変位ビームの変位を可能にする様に該外側部分および内
    側部分から外方へ横方向に離される特許請求の範囲第1
    2項に記載の測定装置。
  23. 【請求項23】前記伝導装置が、前記検知装置によつて
    発生される信号を調整して換算する様に該検知装置に接
    続されて、測定値を取る際に導入される任意の摩擦に対
    して補償される張力に相当する該検知装置の出力として
    表示される様に調整されて換算される該信号を搬送する
    電気回路である特許請求の範囲第10項に記載の測定装
    置。
  24. 【請求項24】繊維成形工程で作られる繊条状材料の張
    力を測定する方法において, a) 複数の繊維を成形し, b) 該複数の繊維を薬品化合物で処理し, c) 1またはそれ以上のストランドに該処理された繊維
    を集める様に、集合用装置において該繊維に接触し, d) 該繊維が該集合用装置に接触する平面に平行な平面
    の2つの同一平面上の軸線に沿つて変位する様に装着さ
    れる一連の1よりも多い変位ビームによつて1またはそ
    れ以上の該ストランドの張力を測定し,該一連の変位ビ
    ームが、外側部分および内側部分に夫々少なくとも1つ
    の変位ビームの存在する様に配置され,該内側部分が、
    該外側部分内にあるが該外側部分から横方向に離され、
    該外側部分の変位ビームに垂直に結合する該内側部分の
    ビームによつて該外側部分に結合され,該外側部分が、
    2つの結合ビームによつて固定ビームに取付けられる少
    なくとも1つの変位ビームを有し,該各結合ビームが、
    該変位ビームおよび固定ビームの各端部に結合され、該
    変位ビームおよび固定ビームとの結合部の間に少なくと
    も1つの撓み枢軸装置を有し,前記内側部分が、その前
    記垂直結合ビームにほぼ平行であつて各端部で2つの結
    合ビームによつて該垂直結合ビームに取付けられる変位
    ビームを有し,該各結合ビームが、該変位ビームおよび
    垂直結合ビームへの取付け部の間に少なくとも1つの撓
    み枢軸装置を有し,該内側部分の変位ビームが、前記集
    合用装置に取付けられる軸を有し,更に e) 該集合用装置のまわりに前記ストランドに一定の曲
    り角度を生じさせる様に該ストランドの集められる個所
    の直ぐ下から中心を外れるストランドを巻取り, f) 該集合用装置に係合して移動する該ストランドの張
    力によつて生じる前記内側部分および外側部分の変位ビ
    ームの撓みを検知し, g) 該撓みの検知に応答する出力として該張力を表示
    し,該張力が、張力測定値を取る際の任意の摩擦に対し
    て補償される手順を備える方法。
  25. 【請求項25】少なくとも二方向において、張力下の可
    撓性線状材料の張力を測定する方法において, a) 少なくとも1つの主係合面のまわりに前記可撓性線
    状材料の一定の曲り角度を生じる様に該可撓性線状材料
    に係合し,一定の曲りを生じるのに使用され該主係合面
    より前にある任意の係合面が、該可撓性線状材料に単に
    接線状に接触し, b) 該主係合面のまわりの該可撓性線状材料の一定の曲
    りに応答してサポートに1またはそれ以上の端部で固定
    される1またはそれ以上のビームを変位し, c) 該可撓性線状材料が一定の曲り角度を生じる様に係
    合の行われる平面に平行な2軸線に沿つて該1またはそ
    れ以上のビームの変位を検知し, d) 検知される各変位に対して信号を発生し, e) 該信号の電気的な搬送を可能にする様に該各信号を
    コンデイシヨニングし, f) 張力および摩擦係数の大きさの計算のための値に該
    信号を換算し, g) 測定値を取る際に生じる任意の摩擦から解放される
    張力を得る様に張力および摩擦係数の大きさを計算する
    手順を備える方法。
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