JPH0658267B2 - 温熱検知装置 - Google Patents

温熱検知装置

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JPH0658267B2
JPH0658267B2 JP61165822A JP16582286A JPH0658267B2 JP H0658267 B2 JPH0658267 B2 JP H0658267B2 JP 61165822 A JP61165822 A JP 61165822A JP 16582286 A JP16582286 A JP 16582286A JP H0658267 B2 JPH0658267 B2 JP H0658267B2
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JP
Japan
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heating element
temperature
heat
constant
environment
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JP61165822A
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章男 田島
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、人間に快適な環境を提供する空気調和装置に
おける環境の温熱状態を検知する装置に関する。
従来の技術 従来この種の温熱検知装置は、第6図に示すように、発
熱体1を人体の皮膚の温度伝播率と概略一致するゼリー
状物質からなる被覆体2で被覆するとともに、前記被覆
体2の温度を検知する熱電対でなる検知体3を具備し、
前記被覆体2の外側には多数の通気孔4を有し輻射熱を
透過するポリエチレン等の樹脂で球形に成型されたカバ
ー5が設けられ、前記発熱体1への電力供給線6と、前
記検知体3からの信号線7が具備された構成の温熱検知
素子が出願されており(例えば特開昭60−17073
1号公報)、この素子を用いて、前記電力供給線6に一
定の電力を供給しつつ、前記信号線7より環境の温熱状
態に応じた信号を得るようになっていた。
発明が解決しようとする問題点 しかしながら、上記のような構成では、発熱体1と温度
検知体3が個々に必要である上に、ゼリー状物質という
特殊な材料を用いるため構造が複雑かつ生産性が悪い、
また常に一定の電力を温熱検知素子に供給するための定
電力供給回路及び熱電対からの信号を温度として得るた
めに、基準温度接点補償・電圧増幅等の回路を含む複雑
かつ高価な回路が別に必要になるという問題点を有して
いた。
本発明はかかる従来の問題を解消するもので、少ない部
品構成と簡潔な構造による高生産性と低価格を維持しな
がら、気温・気流・輻射温の温熱的影響の一括検知及び
マイコン制御等に適した信号出力を自己発熱する素子と
簡単な回路で実現することにより、人体の温熱感覚に対
応した情報に基づいて、空気調和装置を従来に比較して
よりきめ細かく制御し、快適な温熱空間を提供すること
を目的とする。
問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するために本発明の温熱検知装置は、
自身の温度により電気抵抗値が変化する物質からなる発
熱素子と、前記発熱素子への輻射熱を透過しかつ気流を
減少させるカバーと、前記発熱素子を一定の温度に維持
する制御手段と、前記発熱素子の温度を一定にするため
に前記制御手段から前記発熱素子へ供給される電力の変
化から環境の温熱状態を判断する判断手段とからなる構
成としたものである。
作用 本発明は上記した構成によって、前記発熱素子が前記カ
バーを通して周囲の物体、日射と輻射熱が交換するとと
に周囲空気と対流熱交換を行うが、このとき前記カバー
によって前記発熱素子と周囲環境との対流熱伝達および
輻射熱伝達の割合を人体のそれと概略一致させているた
め、前記発熱素子を前記制御手段によって一定温度に維
持するための負荷の大小が人体の体温を一定に維持する
ための負荷に対応して得られる。これを電気信号として
取り出し、この出力から人体の温熱感覚を判断すること
が出来るため、この判断に基づいて空気調和装置を制御
することにより、快適な空間を容易に実現することがで
きるのである。
実施例 以下、本発明の実施例を添付図面にもとづいて説明す
る。
第1図に本発明の温熱検知装置のブロック図を示す。1
0はサーミスタを用いた発熱素子であり、第2図の断面
図に詳しく示すように、前記発熱素子10の外側に輻射
熱を透過するポリエチレン等の樹脂で形成されたカバー
11が設けられかつ前記カバー11には気流を減衰させ
て前記発熱素子10の周囲に導くための開口12が均等
に設けられまた支持部13が設けられている。前記発熱
素子10は制御手段14により、常に一定の温度に発熱
するよう制御され、このときの前記制御手段14の制御
負荷の信号から判断手段15において人体の温熱感覚に
対応する情報が得られる。第3図には第2図の一部切欠
き斜視図を示す。
第4図は前記制御手段の一実施例であるが、前記発熱素
子10と、演算増幅器16及び固定抵抗器17、固定抵
抗器18、固定抵抗器19とで前記発熱素子10の温度
を一定に制御する構成としている、回路を動作させると
前記発熱素子10は前記固定抵抗器17、前記固定抵抗
器19、前記固定抵抗器20の抵抗値と前記演算増幅器
16の増幅率で決定されるある一定温度に発熱するが、
ここで環境の気温・気流・輻射温度の何れかが変化して
発熱素子の温度を低下させるように働くと、サーミスタ
である発熱素子10の抵抗が上りb点の電位が上昇する
ので、前記演算増幅器16によりa点とb点の電位差が
増幅されc点の電位が上昇しその結果前記発熱素子10
に流れる電流が増加する。この電流の増加により前記発
熱素子10の発熱量が大きくなり、前記発熱素子10の
温度が上昇し、元の温度で安定する。このときb点ある
いはc点の電位を前記制御手段15に取り出して以下の
処理に移行する。
前記発熱素子10の表面と環境との熱収支は次式で示さ
れる。
Q=αc(Ts−Ta)+αr(Ts−Tr) ……(1) ただし、 Q:発熱素子の単位表面積当りの放熱量(発熱素子の温
度を一定に制御するための負荷) αc:発熱素子と環境との対流熱伝達率 Ts:発熱素子の温度(一定に制御) Ta:気温 αr:発熱素子と環境との輻射熱伝達率 Tr:周囲輻射温度 ここで前記発熱素子10の表面の輻射熱伝達率αrを人
体の表面の輻射熱伝達率と概略一致させており、前記カ
バーの開口12は前記発熱素子10の対流熱伝達率αc
を人体の平均対流熱伝達率と概略等しくするよう設けて
いるため、得られる熱的負荷は同じ環境でその体温を維
持するのに必要な負荷と高い相関が得られる。あらかじ
め判断手段15にはワンチップマイコンのROMの中に
サーミスタの非線形性を補正するためのテーブル及び第
5図に示すような前記制御手段14により得られる負荷
信号と人体の温熱感覚との関係を数式あるいはテーブル
のかたちでもっており、これによってその環境における
気温・気流・輻射温によって生じる人体の温熱感覚とほ
ぼ等価な出力得られるので、この感覚が中立になるよう
に空調機器を制御すれば、常に快適な環境が維持され
る。上記構成によればカバー11を球形とし、開口を均
等にしているため気流及び輻射の影響に方向性がなくど
の方向に対しても環境状態を検知することができる。
なおここでは発熱素子にサーミスタを用いたが、そのか
わりに白金抵抗体等を用いても同様な温熱検知装置が実
現できる。
発明の効果 以上のように本発明の温熱検知装置によれば次の効果が
得られる。
(1) 輻射熱を透過しかつ気流を減少させるカバーによ
り発熱素子の対流及び輻射熱伝達率を人体の値と概略一
致することが可能でありかつ制御手段で発熱素子を一定
温度に維持する構成としているのでその負荷の大きさと
人体の温熱感覚とに高い相関が得られ、最適な空調機器
の制御を行うことができる。
(2) 環境の温熱状態を電力の変化により検知し、さら
にこれをもとに温熱状態のレベルを判断しているため、
空調機器に簡単にかつ使用し易い情報を与えることが出
来る。
(3) 構成が簡単なため、少ない部品点数でしかも安価
に高い性能が得られるため製造が容易であり暖冷房機器
のセンサーとして利用範囲が広い。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の温熱検知装置の一実施例の構成を示す
ブロック図、第2図は同温熱検知装置の発熱素子及びカ
バーの構成を示す部分断面図、第3図は同温熱検知装置
の発熱素子及びカバーの構成を示す一部切欠き斜視図、
第4図は同温熱検知装置の制御手段の一実施例を示す回
路図、第5図は同温熱検知装置の判断手段での判断内容
を示すグラフ、第6図は従来の温熱検知装置の検知体の
構造を示す一部切欠斜視図である。 10……発熱素子、11……カバー、14……制御手
段、15……判断手段。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自身の温度により電気抵抗値が変化する物
    質からなる発熱素子と、前記発熱素子への輻射熱を透過
    しかつ気流を減少させるカバーと、前記発熱素子を一定
    の温度に維持する制御手段と、前記発熱素子の温度を一
    定にするために前記制御手段から前記発熱素子へ供給さ
    れる電力の変化から環境の温熱状態を判断する判断手段
    とからなる温熱検知装置。
JP61165822A 1986-07-15 1986-07-15 温熱検知装置 Expired - Lifetime JPH0658267B2 (ja)

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JP61165822A JPH0658267B2 (ja) 1986-07-15 1986-07-15 温熱検知装置

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JP61165822A JPH0658267B2 (ja) 1986-07-15 1986-07-15 温熱検知装置

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JPS6321529A JPS6321529A (ja) 1988-01-29
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ID=15819656

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