JPH0657205U - 雨避け靴カバー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 円筒状をした薄膜状のゴム弾性体よりなるカ
バーを靴の上側にのみ被せて止着できるように構成する
ことにより、コンパクトで携帯性に優れ、靴への取付け
取り外しが容易で、しかも雨に対する遮断性に優れた雨
避け靴カバーを提供する。 【構成】 雨避け靴カバー１は、円筒状をした薄膜状の
ゴム弾性体よりなる被覆部２、該被覆部２の両端開放端
にそれぞれ接合された２つの環状のゴム弾性体よりなる
止着環３、４および一方の止着環３の開口部に下方にず
らして横断的に取付けられたゴム弾性体の緊着帯５とよ
りなる。使用に際し、止着環３の先端を靴の爪先の凹部
にまたその後端を靴の踵の凹部に引っ掛けて、止着環４
を足首の方に捲くり上げれば靴の上側を被覆部２で完全
にカバーすることができる。しかも止着環３には緊着帯
５が設けられているので、止着環３を靴の上皮と靴底の
継目の凹みに嵌め込んだ状態で固定すると、靴カバーの
下から雨水が侵入するのを防止することができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、雨天の時に靴が雨に濡れないように靴の上から被せて使用する雨 避け靴カバーに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来の雨避け靴カバーは靴よりも若干大き目のサイズをしたゴム製のズック状 のカバーより構成されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記従来普通に使用されている雨避け靴カバーは、不使用時は折り畳んで携帯 するようになっているが、可成厚手のゴムで作られているので、ポケットに入れ て持ち運べるまでは小さくならない。また、靴の下に履くので使用によってゴム 底が摺り切れて穴が開き、比較的耐用年数が短いという欠点がある。 本考案はポケットに入れて持ち運べるほど小さくすることができて携帯に便利 であると共に、極めて簡単に靴に取り付け、取り外すことができ、しかも耐用年 数の長い雨避け靴カバーを提供することを目的とするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、円筒状をした薄膜状のゴム弾性体よりなるカバーを靴の上側にのみ 被せて止着できるように構成することにより、上記目的を達成する雨避け靴カバ ーを提供するものである。

【０００５】

【実施例】

次に実施例を図１〜図５について説明する。 本考案の雨避け靴カバー１は、図１に示すように円筒状をした薄膜状のゴム弾 性体よりなる被覆部２、該被覆部２の両端開放端にそれぞれ接合された２つの環 状のゴム弾性体よりなる止着環３、４、および、一方の止着環３の開口部に下方 にずらして横断的に取り付けられたゴム弾性体の緊着帯５とよりなる。

【０００６】 被覆部２の大きさは通常状態において靴のサイズの約１／３で、開口端の直径 は約５ｃｍ、長さ約１０ｃｍであるが、伸張すれば約３〜５倍になる。止着環３ 、４も直径は約５ｃｍの太めのゴム輪であるが伸張すれば約３〜５倍になる。緊 着帯５は太めのゴム紐よりなり、止着環３の開口部の下よりほぼ１／３の位置に 横断的に取り付けられている。緊着帯５の長さは止着環３の直径の約半分にする 。

【０００７】 次に、その使用法について説明する。保管時は一方の止着環４を図１の矢印ａ 方向に他方の止着環３の位置の近くまで巻き込んで図２の状態にする。 着用時 には、図３に示すように、まず靴１１の爪先１２を、図２の状態に巻き込んだ靴 カバー１の止着環４の側から止着環３の上部開口６に挿入する。そして止着環４ の方向に巻き戻しながら被覆部２を靴の上側に被せてゆく。その際、止着環３の 先端を靴の爪先１２の上皮と靴底との接合部の凹部１３の先端に引っ掛け、この 凹部１３に沿って止着環３を伸張して踵１５の後端の凹部１３に止着環３の他端 を引っ掛ける。かくすることにより、止着環３は靴１１の全周にわたってその凹 部１３にはまり込み固定される。

【０００８】 この際、止着環３の緊着帯５は止着環３の下から約１／３の位置にありしかも その長さが止着環３の直径の約半分であるので、靴の土踏まず１６に位置して被 覆部２を靴の凹みに対応して内側に引き込み靴と被覆部２との隙間をなくすと同 時に被覆部２が上にまくれ上がるのを防止する役目をする。 一方、止着環４は靴の最高部まで引き上げられその位置で、場合によっては足 首の位置でその弾性によって靴の上部または足首を締め付ける。 この完全に装着された状態では、図４で示されるように靴１１の上皮部はゴム 製の被覆部２によって完全に包被される。しかし、靴底部１４は止着環３の上部 開口６が位置するので露出されている。また、踵部１５は止着環３の下部開口７ が位置するのでこれも露出されている。

【０００９】 婦人用のハイヒールの場合は、図５に示されるように止着環３の先端を靴の爪 先の凹部１３に引っ掛け、後端をヒール１７に引っ掛ければ止着環３は固定され る。土踏まずの部分の止着環３は緊着帯５によって内側に引き込まれているので ここから雨水が侵入するのを防ぐことができる。

【００１０】

【考案の効果】

本考案の雨避け靴カバーを装着すると、靴の上皮部は完全に円筒状のゴム製の 被覆部２で覆われるので雨に濡れることはなくなる。また、止着環３は靴の上皮 部と靴底との継目の凹部１３に入り込み、さらに緊着帯５によって被覆部２は靴 の凹みに対応して靴に密着させられるので、靴の下から雨水が進入することが防 止される。また靴の上部においても被覆部２は止着環４によって靴の上部または 足首に密着されるので、ここからも雨水が進入することが防止される。

【００１１】 靴底には土踏まず１６に位置する緊着帯５以外のカバーのいかなる部分も存在 せず靴底が露出しているので、カバーの一部が靴底にあって磨耗し、その耐用年 数を短くするという恐れはない。 しかも、不使用時には止着環４を止着環３の方に巻き込めば図２のように極め てコンパクトになりポケットに入れて携帯することも可能となる。 また、この雨避け靴カバーは装着、取り外しが極めて簡単であり、しかも、製 造が容易でコストも安くできるので実用的効果は非常に大きい。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の雨避け靴カバーの斜面図

【図２】本考案の雨避け靴カバーを折り畳んだ状態を示
す説明図

【図３】本考案の雨避け靴カバーの使用状態を示す説明
図

【図４】本考案の雨避け靴カバーを通常の靴に装着した
状態を示す説明図

【図５】本考案の雨避け靴カバーをハイヒールに装着し
た状態を示す説明図

【符号の説明】

１ 雨避け靴カバー ２ 被覆部 ３、４ 止着環 ５ 緊着帯 ６ 上部開口 ７ 下部開口 １１ 靴 １２ 爪先 １３ 凹部 １４ 靴底 １５ 踵 １６ 土踏まず １７ ヒール

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 円筒状をした薄膜状のゴム弾性体よりな
   る被覆部２、該被覆部２の両端開放端にそれぞれ接合さ
   れた環状のゴム弾性体よりなる止着環３、４および一方
   の止着環３の開口部に下方にずらして横断的に取り付け
   られたゴム弾性体の緊着帯５とよりなることを特徴とす
   る雨避け靴カバー。