JPH0657003B2 - 分散形プロセス制御システム - Google Patents

分散形プロセス制御システム

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JPH0657003B2
JPH0657003B2 JP59136441A JP13644184A JPH0657003B2 JP H0657003 B2 JPH0657003 B2 JP H0657003B2 JP 59136441 A JP59136441 A JP 59136441A JP 13644184 A JP13644184 A JP 13644184A JP H0657003 B2 JPH0657003 B2 JP H0657003B2
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カール・ジヨセフ・スタツブ
ウオレン・アルバート・エドブラツド
ドナルド・ジエイムス・ジヨンズ
デビツド・マイケル・オラベツ
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ウエスチングハウス エレクトリック コ−ポレ−ション
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は1本の“データ・ハイウェイ”、即ち同軸ケー
ブルまたはこれと等価の手段がデータ受信・送信場所で
ある多数の分散形個別“ドロップ(drop)”を接続する
工場用のプロセス制御システムに係わる。更に詳細に
は、本発明は各ドロップに設けた局部データ収集及び制
御用のプロセッサのメモリ条件を緩和したかかるプロセ
ス制御システムに係わる。
(従来の技術) 種々の技術分野では、年々、工場での諸作業の制御が益
々複雑になりつつある。製鉄、炭化水素などの化学処
理、発電など自動制御の対象となり得る工業プロセスの
種類は多い。複雑さを増すと共にプロセス制御システム
に対する種々の新しい需要が生まれている。これらの需
要の例として、データ処理能力の向上、データ取得能力
の向上、所与のプロセスの動的変数の相互作用制御能力
の向上、応答時間の短縮などがある。これらの需要を満
たす際に熟練したオペレータにできるだけ頼らず、シス
テムをほとんど誤謬のない確実なシステムとして維持す
ることも望ましことは言うまでのない。制御すべき工場
の規模に応じて制御システムが“成長”でき、この成長
が提供される制御動作の性質を制限しないように、拡充
可能なシステムであることも望ましい。また、ハードウ
エアを変更することなく、即ち、マイクロコントローラ
手段の再プログラミングなどだけで多様の作業に対応で
きるような制御システムを提供することが望ましい。
更に、このような制御システムを提供する際、モジュー
ルとしての種々のプレパッケージ・ユニットからのシス
テム組立を容易にし、業種ごとの設計努力を極力軽減す
る手段を提供することも望ましい。
従来技術にあっては各種のプロセス制御システムが局部
データ取得及び制御装置とインターフェイスする中央ま
たは“ホスト”コンピュータを使用する。このようなア
プローチを回避し、従来ならホストコンピュータが提供
した情報をシステムの各種の物理的下位成分の場所にお
いて提供することにより、これら下位成分のどれか1つ
が誤動作してもシステムと全体の動作を停止させなくて
もよいように構成することが望ましい。
プロセス制御システムからホストコンピュータを除かね
ばならない理由はいくつかある。おそらく最も重要な理
由はホストコンピュータを使用すれば設置前にすでにシ
ステムが限定され、従って、例えばホストコンピュータ
と種々の被制御プロセスとの間の交信関係の正確な構成
が限定されてしまうことなる。当然のことながら、上記
のようにあらかじめ限定する必要がなく、モジュール方
式であるシステムを提供するだけでなく、特定の被制御
プロセスの自動制御が必要になればその時点で拡充可能
なシステムを提供することも望ましい。できることな
ら、システムを構成している各種サブシステム間で種々
のメッセージ伝送を可能にするような融通性が必要であ
ることはいうまでもない。例えば、プロセス制御システ
ムにおいてプロセス重要ポイントにおける圧力や温度の
ような変数値をほぼ連続的にモニターできることが必要
である。どのようなデータ通信チャンネルを使用するに
しても、伝送可能な情報量にはある限界がある。しか
し、特に時間の経過と共に成長するようなシステムにお
いては、何個のプロセス変数値を常時モニターしなけれ
ばならないかをあらかじめ正確に決めることは不可能で
ある。そこで、いくつかの変数値が全システムを通して
反復伝送される分散形プロセス制御システムにおいて、
連続モニターを必要とする変数値ではない他のデータを
時に応じて、例えばプロセッサから特に要求された時に
だけ伝送されるような通信方式を提供しなければならな
い。オペレータ間の交信やプログラムを取得部及び制御
部にダウン・ロードする動作などのような非定期的に必
要となる機能を別の通信パスを設けずに達成できること
も必要である。
なお、分散形プロセス制御システムの各ドロップは特定
数の変数値だけを利用するとしても、システム中の任意
のドロップに、通常時にそのドロップが関心を持つかど
うかに関係なく、あるプロセス変数値に関し、必要に応
じて例えば限定値オーバー警告ステイタスなどを通告で
きるようする手段を提供することも必要である。メッセ
ージを特定のアドレスに伝送しなければならない中央制
御システムにおいてこれを達成するのは極めて困難であ
う。
分散形プロセス制御システムの他の重要な属性として、
通信が簡単になる。即ち、複雑な結線または多重導体を
必要としない点がある。システム中のすべてのユニット
を接続するのに単一導体を使用し、既存のシステムにこ
れに変更を加えずに別のユニットを追加できることが好
ましい。
分散形データ処理システムの各部を接続する種々の設計
のケーブルが知られている。典型的なケーブルは複数の
信号を同時に並列に搬送する扁平なマルチ・ワイヤー・
ケーブルである。単一シールド・ケーブルを使用し、こ
れによってビットを逐次伝送する例えば同軸ケーブルの
ようなシングル・ワイヤー結線も使用されている。簡単
であるという点でも、システムをノイズから保護する重
要な手段となる遮蔽効果を期待できる点でも後者の方が
好ましい。ただし、この種のケーブルの実効キャパシタ
ンスにより方形波データ・ビットが伝送中に“丸くな
る”。従って、この“丸くなった”データ伝送信号を確
実に検知することにより、好ましくは複雑なエラー・チ
ェック装置が必要とならない極めて低いレベルまで誤り
率を低下させる手段を提供することが望ましい。
典型的な従来型相互接続プロセス制御システムにあって
は、上述のように多くの場合中央またはホストコンピュ
ータが使用されている。このようなコンピュータによっ
て行なわれる機能の1つは同期またはクロック信号を提
供することである。上述のようにホストコンピュータを
無くしてもシステムのタイミング制御は必要である。で
きればタイミング信号線を別設せず、また特殊なタイミ
ング信号復合装置やタイミング信号処理装置も使用せず
に上記タイミング制御を行なうことが望ましい。
分散形データ処理システムにおいて、システムの種々の
サブユニットを接続するために情報のための冗長パスを
設けることは公知である。典型的な例としては、1本の
結線を第1パス、もう1本を第2パスとして設定するこ
とにより、もし第1パスに故障が発見されれば第2パス
を動作させる。この方式にはいくつかの欠点がある。そ
の1つは第1パスに故障を発生させる事象の多くは第2
パスにも故障を発生させる場合が多いから、この方式に
よってなんらの保証も得られないということである。第
2の欠点として、第1パスに故障が発生するまでは、そ
れ以前にすでに故障していても第2パスがテストされな
い。また、切換えの構成次第ではメッセージが切換え期
間に消えてしまうこともあり得る。当然のことながらこ
のような冗長伝送パスの方式を改良できるなら、それを
実現することが望ましい。
また、中継器や増幅器の使用を避けながら、しかもそれ
に伴なう信頼度や経済性の劣化を回避できるように単線
ケーブルで通信を行なうことが望ましい。
(発明が解決しようとする課題) 複数のドロップと前記ドロップを並列接続するデータ・
ハイウェイ・バスとよりなる分散形プロセス制御システ
ムであって、前記各ドロップは、データ・ハイウェイ・
バスに接続され、前記バス上にデータまたはメッセージ
を送信し且つ前記バスからデータまたはメッセージを受
信する送受信手段を備えたデータ・ハイウェイ・プロセ
ッサと、複数のシステム要素に接続されて局部データ収
集及び制御動作を行う機能プロセッサと、データ・ハイ
ウェイ・プロセッサと機能プロセッサとの間に接続され
てそれらを交信させ且つ各プロセッサの独立性を維持す
るデュアル・ポート・メモリとよりなり、機能プロセッ
サはデータ・ハイウェイ・プロセッサが受信したデータ
またはメッセージをデュアル・ポート・メモリを介して
利用することが可能であり、またデータ・ハイウェイ・
プロセッサは機能プロセッサがデュアル・ポート・メモ
リへ送信したデータまたはメッセージをデータ・ハイウ
ェイ・バス上へ送信することが可能であり、データ・ハ
イウェイ・プロセッサは他のドロップから受信したその
システム要素に関するデータまたはメッセージを分析す
ることにより連携の機能プロセッサがその局部制御動作
を行う上で該データまたはメッセージを必要とするか否
かを判定する分析手段と、必要な場合は連携の機能プロ
セッサがアクセスできるようにこのデータまたはメッセ
ージをデュアル・ポート・メモリに記憶させる手段とよ
りなり、データ・ハイウェイ・プロセッサは同時に2つ
以上のデータ・ハイウェイ・プロセッサが送信のためデ
ータ・ハイウェイ・バスにアクセスしないように各デー
タ・ハイウェイ・プロセッサの送信を同期させるトーク
ンを送信する送信同期手段を備えており、データ・ハイ
ウェイ・プロセッサは第1の時分割多重モードにおいて
定期的データまたはメッセージを送信するためデータ・
ハイウェイ・バスに一定のインターバルで逐次的にアク
セスし、また第1の時分割多重モードによる送信終了後
第2のデモクラチック・モードにおいて、非定期的デー
タまたはメッセージを、連携の機能プロセッサの指示に
より、または他のドロップからのリクエストに応答して
送信するためデータ・ハイウェイ・バスにアクセスし、
第1の時分割多重モードと第2のデモクラチック・モー
ドとが交互に作動されることを特徴とする分散形プロセ
ス制御システムを提供する。一般的に本発明はデータ・
ハイウェイを形成する単一同軸ケーブルまたはこれと等
価のオプチカル・ファイバが、プロセスを制御する手
段、プロセスに関する変数値またはプロセス中のパラメ
ータを測定する手段、オペレータまたはこれに代わるコ
ンピュータ・システムとのインターフェースを提供する
手段などから成る個々のドロップを接続する分散形プロ
セス制御システムに関する。ドロップごとに複数のプロ
セッサが設けられている。一般的には1つのプロセッサ
がデータ・ハイウェイと交信し、残りのプロセッサが局
部的に必要な制御機能を行なう。これらのプロセッサは
共用のデュアル・ポートメモリを介して互いに交信す
る。データ・ハイウェイは混合モードで使用され、一部
の時間にわたっては時分割多重(TDM)方式で動作
し、この時間には連続モニターを必要とする変数値に関
するデータを各ドロップから他のドロップもアクセスで
きるデータ・ハイウェイにむかって逐次出力することが
できる。残りの時間にわたってハイウェイはいわゆるデ
モクラチック・モードで使用され、この時間にはどのド
ロップもデータ・ハイウェイにむかって追加のデータま
たはメッセージを出力できる。いずれのモードにおいて
もメッセージはすべてバスを介して伝送される。即ち、
すべてのドロップがデータ・ハイウェイを通るすべての
メッセージにアクセスできる。個々のメッセージはその
内容に関する情報を含み、他のドロップは多くの場合こ
の情報を分析することにより、このデータを分析などの
ため各ドロップ専用のプロセッサ・メモリ中にコピーす
るかしないかを決定する。いずれか1つのドロップによ
ってデータ・ハイウェイに出力された各メッセージは次
にバスにアクセスするドロップを表示する“トークン”
を含む。
本発明の、分散形プロセス制御システムは混合モードで
使用される。第1モードではドロップを接続するケーブ
ルが時分割多重(TDM)方式で使用される。100ミ
リセコンドごとに各ドロップにタイム“スロット”(単
数または複数)を与えられ、このタイム・スロットにお
いて各ドロップはバスにむかって情報を出力することが
できる。この時他のいずれかのドロップが必要に応じて
この情報を取出すことができる。当然のことながら、時
分割多重方式の動作だけでなく、バス自体の全体的な機
能をも極めて確実に同期化できるようにタイミング装置
を設けることが必須条件である。ドロップの少なくとも
1つはバスの時分割多重方式動作部分のスロットにおい
て“システム・タイム”を表わす記号をデータ・ハイウ
ェイに対して出力する“タイムキーパ”ドロップであ
る。タイムキーパを含めて各ドロップがこのシステム・
タイムをコピーし、各ドロップ自体の動作を同期化する
ためと、他のドロップとの交信を行なうためにこのシス
テム・タイムを利用する。本発明の特に好ましい実施例
ではタイムキーパ・ドロップが3つあり、これらのドロ
ップによって感知される2つの最も近似した時間の平均
がシステム・タイムとして利用される値となる。この固
定されたシステム・タイム基準の設定で、クロック信号
線などを別設しなくても時分割多重化を行なうことがで
きる。時間がデータとして扱われるから、ある意味では
データ伝送そのものが自己クロッキングとなる。
普通のデータと同じバス及び同じ態様でシステムタイミ
ング情報を提供することにより、システムタイミングデ
ータを受信するためのインターフェース手段を局部コン
トローラに別設する必要がないから、システムの制御が
簡単になる。また、別の制御線も別設のタイミングユニ
ットも不要である。従って、システムタイミング情報を
データ同様に扱うことにより、従来ならホストコンピュ
ータなどによって提供されるタイミング機能が局部ドロ
ップの機能に組込まれる。3つのタイムキーパ・ドロッ
プはまた、もしバスに動作シーケンスに関する誤りが発
生するとバスを再始動する。
TDMモードにおいて、ドロップは連続モニターを必要
とするプロセス変数値に関する所定のデータを出力し、
デモクラチック・モードにおいて、ドロップは他の、非
反復的に伝送されるデータ項目に関して問合わせを行な
うことができる。従って、システムのデータ・ベース全
体をすべてのドロップが利用できる。即ち、どのドロッ
プでもすべてのデータ項目をアクセスし、コピーするこ
とができる。分布形データ・ベースに対するこの即時透
過形アクセスにより、本発明の分散形プロセス制御シス
テムはシステムの他の場所で発生するプロセス値を利用
する制御ループを任意のドロップにおいて実行すること
ができる。また、この透過形データ・ベースは普通なら
単一のホストコンピュータによって行なわれる機能を多
数の独立ドロップに分布することを可能にする。各ドロ
ップは並列に動作し、中断されることなく割当てられた
機能に集中できるから、同時に他の事象が起こってもシ
ステムの性能が劣化することはない。デモクラチック・
モードにおいてデータ・ハイウェイを使用するCRT図
形表示更新、制御ループ処理、アラーム通告、経過デー
タ収集及び作業日誌のプリンティングなどの機能はすべ
て、工場が混乱状態にある時も定常の状態下と同様に迅
速に応答する。
好ましい実施例では各ドロップが少なくとも100ミリ
セコンドごとにハイウェイにアクセスし、メッセージの
単位識別子のほかにこのドロップのメモリに記憶されて
いるプロセス値を放送することができる。他方、各ドロ
ップは関心のあるプロセス・ポイントに関する他のドロ
ップからの放送を聞き、必要に応じ、ハイウェイから取
出して各ドロップに属するメモリに記憶させる。すべて
のプロセス変数値は少なくとも毎秒1回放送されるが、
各ドロップは100ミリセコンドに1回だけハイウェイ
にアクセスするから、ドロップはもし条件が許せば10
0ミリセコンドに一度キープ・プロセス変数値を放送
し、更新することができる。好ましい実施例ではハイウ
ェイの速度は2メガボーであるから、少なくとも毎秒1
0、000ポイントのシステム放送速度が得られる。こ
の放送技術では、公知技術においてしばしば使用される
送信及び確認メッセージに伴なう高いオーバーヘッドも
なく、マスターまたはトラフィック・ディレクタも不要
である。むしろ各ドロップが一時的にマスターとして機
能し、トークンパス技術を利用してシーケンス上次のド
ロップにハイウェイに対するアクセスを与える。最後
に、各放送サイクルの終りに、各100ミリセコンド・
サイクルの残り部分を必要に応じて他の通信、例えばプ
ログラムのダウンローディング、各ポイントの英語記述
の転送などに利用できる。
データ・ハイウェイを伝送されるデータには二相コーデ
ィング(biphase coding)が利用され、
好ましい実施例では各ドロップの位相ロックループ回路
を利用して受信二相パルスを小さい下位ユニットに分割
し、これらの下位ユニットを重み付き分析することによ
り、データ・ハイウェイ上のパルスを正しく検知する。
各ローカル・ドロップとデータ・ハイウェイとの接続を
成立させる通信インターフェース装置をいくつか、デー
タ・ハイウェイと同様に冗長インターフェースとして設
けてもよい。通信インターフェースはどちらもハイウェ
イ上のメッセージを探索し、各メッセージに組込まれて
いるエラー修正コードを分析した結果、メッセージが正
しく受信されたことが判明すると連携の通信プロセッサ
にむかって“正しいメッセージ受信”を表わす信号を送
信する。その結果、プロセッサは最初に“正しいメッセ
ージ受信”信号を提供する通信装置からメッセージを取
出す。従って、通信装置もデータ・ハイウェイも常時オ
ン・ライン状態にあり、主要及び従属通信装置などの切
換えを行なわなくとも冗長性が得られる。
(実施例) 以下、添付図面を参照して本発明を詳細に説明する。
目次 1.システムの概要 2.通信フォーマット 3.ドロップの概説 4.メッセージのフォーマット 5.データの符号化及び復合 6.クロック制御−概論 7.データ・ハイウェイ・コントローラ A.データ・ハイウェイ・プロセッサ(MBD) B.データ・ハイウェイ通信カード(MBC) C.共用メモリ(MBS) 8.データ・ハイウェイ・プロセッサの動作 A.TDMモード・メッセージの発生 B.デモクラチック・モード・メッセージの発生 C.受信メッセージの整理 9.クロック制御−詳論 10.バスの割当て 11.制御フィールド 12.アラーム・ハンドリング 13.共用メモリの構成 1.システムの概要 上述のように、本発明の主要目的は単一のデータ・ハイ
ウェイが各種入/出力端末装置、データ取得部、制御装
置、記録保持装置、エラー及びアラーム表示器、及び他
のデータ処理システムとの交信手段をすべて接続する分
布形プロセス制御システムを提供することにある。第1
図は本発明に基づくこのようなシステムの概観を示す。
単一データ・ハイウェイ10が例えばプロセス制御装置
12、入/出力端末装置14、センサ16、制御表示装
置18などのような各種入/出力装置を接続している。
詳しくは後述するように本発明では、データ・ハイウェ
イ10に対する各種入出力を“ドロップ”と呼称する。
すべてのドロップは必ずしもそのすべてがデータ・ハイ
ウェイの同じ性質を利用するわけではないがほぼ全く同
じ態様でデータ・ハイウェイと相互作用する。従って、
本発明のシステムをモジュール方式のシステムと考える
ことができる。即ち、種類、個数を問わず任意にドロッ
プを追加できるからである。好ましい実施例では254
個までの異なったドロップを使用できる。これらのドロ
ップはいずれもシステムの全データ・ベースにアクセス
し、このデータ・ベースは各ドロップに属するメモリに
コピーまたは記憶され、各ドロップは必要に応じて相互
に交信することもできる。これにより最大限の融通性が
得られ、単一ホストコンピュータの使用を避けることが
できる。上述のように、このことは種々の理由から望ま
しいことであり、ホストコンピュータが故障すればシス
テム全体が動作停止となるのに対し、たとえドロップ1
つまたは2つ以上が故障してもシステムがその動作を継
続できるのも理由の1つである。すべてのドロップが相
互に交信できるから、システム各部が種々の制御ループ
などに対して入出力を提供することができる。また、以
下に述べるハイウェイの混合モード使用により、従来な
らホストコンピュータの機能であったプログラム・ダウ
ンロード、ステイタス信号形成などを操作者端末装置と
して構成されたドロップにより、システム機能を中断す
ることなく実施することができる。完全な“データ透過
性”が達成される。即ち、各プロセッサが他のドロップ
のメモリを“探索”することにより中央メモリの必要性
が解消され、操作者の希望に応じて構成できる極めて迅
速な陰極線管表示が得られ、プログラム語の選択に融通
性を与えることができる。
第2図は本発明の分散形プロセス制御システムの一部を
示す詳細図である。種々の機能を行なうように構成され
た複数のドロップがデータ・ハイウェイ10によって接
続されている。各ドロップはこれらの機能を行なうため
のプロセッサを含む。猶ここにいうプロセッサとはドロ
ップ場所におけるハードウエア及びソフトウエアを指
し、適当な手段を介してハイウェイと接続している。プ
ロセッサは例えばデータ取得及び制御機能を果たし、制
御下にある工場内各種プロセス(22)とインターフェ
ースする分布形プロセッシング・ユニット20を含むこ
とができる。バッチ・プロセッシング・ユニット24も
使用できる。オペレータ用アラーム・コンソール26は
オペレータのための陰極線管による制御表示/アラーム
・コンソールとして働く。オペレータ用アラーム・コン
ソールの機能を提供すると共に必要に応じてシステムを
プログラムするためにエンジニア用コンソール28を利
用することができる。生産中に発生する情報を記録する
データ自動記録器30も設置することができる。このデ
ータを記録するのに作業経過記憶・検索手段32を利用
することができる。ドロップの1つは例えば工場の作業
を最適条件にするに必要な特殊な計算を計算機機能34
をも含むことができる。1つのドロップを他のコンピュ
ータに対するインターフェースを行なう“ゲートウェ
イ”36として構成し、電話線を介して遠隔場所40へ
のインターフェイスを行う別のインターフェース・ユニ
ット38を設けてもよい。プログラム可能コントローラ
・マスタ46もドロップの1つとして図示してある。こ
れは種々のプログラム可能コントローラ46を接続でき
る別のバスであるプログラム可能コントローラ・ハイウ
ェイ44とのインターフェースを提供する。前記プログ
ラム可能コントローラ46はプロセス入/出力バス48
を介して他のプログラム可能コントローラ50と接続で
きる。従って、種々の異なる多数のコントローラをすべ
て1つのドロップとインターフェースさせることにより
データ・ハイウェイ10上のアクセス・スポットを不要
にし、ドロップ構成に完全な融通性を与えることができ
る。各ドロップをシステムの全体的な構成に適合するだ
けでなく個々のドロップの目的にも適合するように構成
できる。
第3図は本発明のシステムの構成要素である3組のハー
ドウエアの詳細図である。データ・ハイウェイ10には
データ・ハイウェイ・コントローラ(DHC)サブシス
テム52が接続している。このサブシステムはすべての
ドロップに共通であり、共用メモリ、直並列及び並直列
データ変換のための変調器/復調器(Modem)、及
び好ましい実施例の場合はカスタム・ビット・スライス
・マイクロプロセッサであるデータ・ベース・ハイウェ
イ・プロセッサから成る。共用メモリはデュアル・ポー
ト・メモリであり、データ・ハイウェイ・プロセッサと
(後述の)機能プロセッサ54との間のインターフェー
スを形成する。機能プロセッサは特定ドロップと連携の
特定の仕事を行なう。機能プロセッサは単数または複数
のチップを有する市販のマイクロプロセッサから成る。
ここにいうマイクロプロセッサとは単数のチップまたは
相互接続されたチップ、及び連携のメモリを指し、従っ
て、公知の態様のマイクロプロセッサ・システムを含
む。
機能プロセッサ54はDHCを介して本発明の分散形プ
ロセス制御システムの残り部分と透過形通信を行う。共
用メモリとの間で転送されるすべてのデータはその起点
に関係なく機能プロセッサにとってはその内部データ・
ベースの一部と考えられる。データ・ハイウェイを介し
て他のドロップにデータが供給される好ましい実施例で
は、データ・ハイウェイ・コントローラが各データ・メ
ッセージを記憶されている表と比較することにより、連
携の機能プロセッサがこのデータを必要とするかどうか
を判定する。もし必要とするなら、このメッセージがド
ロップの共用メモリ中に記憶またはコピーされる。従っ
て、機能プロセッサはこのような通信の仕事を免除さ
れ、データ・ハイウェイ・プロセッサと共用するメモリ
をメモリとして使用して本来の制御作用に集中できる。
2つのプロセッサを共用メモリと併用することによりデ
ータ・ハイウェイ・インターフェースが著しく簡略化さ
れ、しかも機能プロセッサに局部的処理能力が付加され
る。
機能プロセッサ54はオペレータ入/出力端末装置56
による入/機械インターフェース、及びプロセス入/出
力装置58によるあらゆる形式のデータ取得及び制御処
理などのような、ドロップと連携の特定機能を行なう。
機能プロセッサは共用メモリからデータを得てこれを記
憶し、必要に応じて他のハードウエア、例えばマス・メ
モリ・プロセス入/出力及び周辺装置などとの交信がデ
ータ・ハイウェイ・プロセッサによって行なわれるか
ら、機能プロセッサが通信の仕事を免除される。
入/出力インターフェース58は制御下にある工場内の
種々のプロセスとの交信を可能にする。この構成ではオ
ペレータ・コンソール表示器56のほか、あらゆる形式
のプロセス・コントローラ装置のような各種入/出力装
置を利用できる。
2.通信フォーマット 次の手段の理解を容易にするため、本発明で使用される
通信フォーマットを簡単に説明する。データ・ハイウェ
イ・バスを介して行なわれる通信は各ドロップにおける
データ・ハイウェイ・コントローラによって制御され
る。通信はプロセス・データの定期放送によって行なわ
れるだけでなく、いずれか1つのドロップによるリクエ
ストに呼応して行なわれる。好ましい実施例では、シス
テムは反復及び非反復伝送モードから成る混合モード通
信方式に従って動作する。各100ミリセコンド通信サ
イクルの第1反復部分ではシステムが時分割多重(TD
M)方式で使用され、この方式では各ドロップが少なく
とも1つのタイム“スロット”を有し、このタイム・ス
ロットにおいてドロップはデータ・ハイウェイにメッセ
ージを出力する。他のすべてのドロップはメッセージか
ら必要なデータを選択することができる。各100ミリ
セコンド・インターバルの後半、即ち、非反復部分であ
る“デモクラチック”モードにおいて、ハイウェイは他
のメッセージ、例えば、他のドロップからの特定データ
・リクエストなどに利用することができる。具体的に
は、(好ましい実施例の場合、254まで設置可能な)
各ドロップが100ミリセコンドごとにハイウェイにア
クセスし、該当のメッセージ識別子及びステイタス情報
と共に、共用メモリに記憶されているプロセス値を放送
することができる。放送中でない各ドロップは他のドロ
ップによる放送を聞き、関心のあるポイントを選択し、
これをハイウェイから取出して共用メモリに記憶させ
る。
各定期放送が終わると、各100メモリセコンドのタイ
ム・スライスの残り時間が必要に応じて他の通信、例え
ばプログラムのダウンロード、ポイントの英語記述の転
送などに利用される。ドロップはまた必要に応じ、特定
のデータ・リクエストを送信すると共に他のドロップか
らの特定のデータ・リクエストに応答する。
実際には少なくとも毎秒1回はすべてのプロセス変数値
が放送されるが、各ドロップは100ミリセコンドごと
にハイウェイにアクセスするから、条件が許すなら、各
ドロップは100ミリセコンドに1回はキー・プロセス
・ポイントに関するデータを放送し、交信することがで
きる。データ・ハイウェイは少なくとも毎秒10、00
0プロセス・ポイントのシステム放送速度を可能にする
転送速度を有する。本発明の実施に利用される放送技術
はマスターまたはトラフィック・ディレクタを不要にす
ると共に、システム中の起点に確認が返送される従来の
送信/確認方式につきものの高いオーバヘッドをも解消
する。本発明システムではドロップに、そのメッセージ
が受信されたとの確認を返送しない。即ち、必要に応じ
て他のドロップが取出せるように情報をハイウェイに出
力するだけである。各ドロップは一時的にマスターとし
て働き、その送信信号中に、次にハイウェイにアクセス
するドロップを指示するトークンを含む。このように、
同時に2つ以上のドロップが送信のためデータ・ハイウ
ェイにアクセスしないようにその送信動作の協調が図ら
れている。
ドロップのデータ・ベースを形成する場合、データ・ポ
イントの英語記述、アラーム・リミットなどのようなデ
ータ・ベース情報を決定し、プロセス値が得られるかま
たは計算される同じドロップのメモリに記憶させる。こ
のようにしてシステムのデータ・ベースがプロセス・シ
ステムと同様に多くのドロップに分散される。混合モー
ド放送通信手段により、ハイウェイに接続するどのドロ
ップもシステム中の任意の場所に存在するいかなるプロ
セス・データにも、あたかもローカル・データ・ベース
の一部であるかのようにアクセスすることができる。従
ってデータ・ハイウェイは本質的にはシステムに属する
すべてのドロップが利用できる分散形の全体的データ・
ベースとして働き、通信システムの速度及び構成上、こ
の全体的データ・ベースは常に新しく、1秒以上古くな
ることはあり得ない。
分散された全体的データ・ベースに対する各ドロップの
このような透過形アクセスは制御ループが他のドロップ
によって形成または計算されるプロセス値を使用して1
つのドロップで動作できることを意味する。また、全体
的なデータ・ベースに対する透過形アクセスは通常なら
1つのプロセッサにおいて行なわれるように制約される
機能をハイウェイの任意の場所に分散することを可能に
し、これは物理的に大きくかつ複雑なシステムでは極め
て有利な要件であり、既存システムに変更を加えたり、
その性能を劣化させたりすることなく既存のシステムに
ドロップを追加してその性能を増大することを可能にす
る要件である。例えば計算機、経過メモリ、データ取得
ドロップを追加することができる。追加ドロップからの
放送を受入れるかまたは無視するように各機能プロセッ
サをプログラムできるから、既存ドロップの動作に影響
を及ぼすことなく、必要に応じてドロップを追加でき
る。同様に、残りのドロップの動作を混乱させずにドロ
ップを取除くことができる。
いかなるプロセス・システムでもその重要な機能、例え
ば工場全体の最適化、経過データの記憶及び検索、及び
全工場規模の経過記録などには全体的データ・ベースに
対するアクセスが必要である。従来このような機能はハ
イウェイから定期的に工場データを取得し、これらの全
工場規模のプログラムによって利用されるように自己内
部でデータ・ベースを形成するホストコンピュータを利
用することによって行なわれた。このようなアプローチ
の大きい欠点は、ホストコンピュータが多くの機能を同
時に提供しなければならないため、このコンピュータの
能力が飽和状態に陥ることである。例えば、従来のオペ
レータ端末装置はシステム全体のデータ・ベースにアク
セスする必要があり、従って、全体的データ・ベースが
記憶されている主要メモリに対してアクセスするホスト
コンピュータに取付けられた周辺装置として構成され
た。本発明ではどのドロップでも全体的なデータ・ベー
スに透過形アクセスできるから、従来ならホストコンピ
ュータを必要とした機能を多数のドロップに分布するこ
とができ、ホストコンピュータの機能を分散形コンピュ
ータ・システムによって遂行することができる。第1ド
ロップを経過データ記憶及び検索用に構成し、第2ドロ
ップを工場最適化用の計算機として構成し、第3ドロッ
プを従来ならホストコンピュータを必要としたその他の
機能を提供する自動記録器として構成することができ
る。システムの利用度が高まり、ホストコンピュータに
伴なう性能劣化が解消されることは明らかに利点であ
る。また、ハイアラーキ制御方式などのインターフェー
ス構成上、ホストコンピュータが必要なら、“ゲート・
ウェイ”ドロップによって容易に間に合わせることがで
きる。最後に、本発明によって提供される通信の透過性
に鑑み、システムに追加ドロップを接続することは容易
である。
好ましい実施例では、中継器を介在させずに長さ6kmに
及ぶデータ・ハイウェイを形成する同軸ケーブルに25
4個までのドロップを接続できる。別の実施例では64
個までのドロップを支持できるオプチック・ファイバか
ら成るハイウェイを採用する。当業者なら容易に理解で
きるように、オプチック・ファイバ・ケーブルは通常の
同軸ケーブルよりもはるかに優れた低ノイズ特性を有
し、このことは或る種の工場に用いる用途として有意義
な特性と成り得る。この種のシステムは実際のノイズ及
び時間遅延のファクターによって容量を決定されるが、
本発明のシステム及び方法は公知のエンジニアリング上
の制約によっても拘束される。また、データ取得及び局
部制御機能を単一ドロップに一体化することにより、い
ずれか一方の機能だけを行なうシステムが多くの場合必
要とするセンサの二重化が回避される。単一ドロップの
機能はまた、例えば先ずデータ取得から始め、次いで制
御を行なうシステムの一体化を容易にする。更に、この
構成はプロセス変調、シーケンス制御及びデータ取得に
対する一体化アプローチを可能にする。
3.ドロップの概観 第4図において、本発明のシステムはプロセス・モニタ
ー、プロセス制御、オペレータ・インターフェースなど
の機能のためドロップのレベルに第1機能プロセッサ6
0を使用する一方、ハイウェイから機能プロセッサに必
要なデータを取得し、機能プロセッサをハイウェイと交
信させるために第2データ・ハイウェイ・プロセッサ6
4を使用する。このようにして構成したから、機能プロ
セッサはデータ取得及び制御の仕事に集中でき、複雑な
通信インターフェース条件を免除される。機能プロセッ
サ60は共用メモリ62を介してデータ・ハイウェイ・
プロセッサ64と接続する。直接一方のプロセッサから
他方のプロセッサへデータを同時に転送しなくても2つ
のプロセッサ間に自動的にインターフェースを提供する
という点で共用メモリ62の採用は極めて望ましい。即
ち、この構成ではいずれか一方のプロセッサが必要に応
じて共用メモリ62にアクセスするだけである。機能プ
ロセッサ60はプロセス/出力ユニット68を介して種
々の公知入/出力ユニット66と接続する。詳しくは後
述するように、機能プロセッサは公知の工業規格バスに
接続するが、その場合、このようなバスに接続できるど
んな形式の公知入/出力装置でも使用できるように配慮
する。従って、本発明システムの利用者は特定メーカー
のプロセス入/出力ユニットを使用しなければならない
という制限をうけず、事実上任意の装置を接続できる。
データ・ハイウェイ・プロセッサ64は冗長性を与える
ため二重化して図示してあるが(第1〜3図のハイウェ
イ10に対応する)データ・ハイウェイ70と接続す
る。双方向ハイウェイは物理的に別々の伝送線、または
パスを構成する。ここにいうハイウェイとは同軸ケーブ
ル、オプチカル・ファイバ・ケーブル、またはこれらと
等価のものを意味する。二重通信モジュール72及びト
ランシーバ76により更に大きい冗長性が与えられる。
これらについてはあらためて詳しく説明する。データ・
ハイウェイ・プロセッサ64、通信モジュール72及び
共用メモリ62は第3図のデータ・ハイウェイ・コント
ローラ52に対応する。
第5図はデータ・ハイウェイ・ドロップの詳細な構成
と、場合によって必要となる一部構成成分の冗長性を示
す。図示のデータ・ハイウェイ70は冗長であり、トラ
ンシーバ(MBT)76を介してデータ・ハイウェイ通
信コントローラ(MBC)72と接続し、このコントロ
ーラ(MBC)76はデータ・ハイウェイ・コントロー
ラ(DHC)バス82と接続している。即ち、データ・
ハイウェイ通信カード(MBC)72は冗長式で提供さ
れる。データ・ハイウェイ・コントローラ・バス82に
は、機能プロセッサ60とデータ・ハイウェイ70との
間の通信機能を行なうデータ・ハイウェイ・プロセッサ
(MBD)64が接続される。データ・ハイウェイ・コ
ントローラ・バス82は第2バス84を介して機能プロ
セッサ60と接続する共用メモリ(MBS)62を介し
て機能プロセッサと接続する。好ましい実施例ではこの
第2バス84は工業規格“マルチバス”(インテル・コ
ーポレーションの商品名)である。この工業規格バス
(IEEE規格NO.796に規定)を、採用したからユ
ーザによる機能プロセッサの選択が特定メーカーの製品
に制限されず、工業規格マルチバス・データ通信インタ
ーフェースする広範囲の市販周辺装置から選択できる。
これにより、ドロップの構成に多大の融通性が与えられ
る。ドロップをユーザのニーズとシステムの装置に応じ
て構成できる。マルチバス・インターフェースに適応可
能な周辺装置は文字通り無数にあるから、本発明システ
ムの可能な順序はほとんど無限である。特に融通性に優
れた機能プロセッサ・ユニットはSBC86/05の型
番号でインテル・コーポレーションから販売されてい
る。このユニットは16ビット・マイクロコンピュータ
であり、当業者なら、ビデオ表示の発生を含み人/機械
インターフェースや、プロセス・インターフェース及び
制御のような広範囲の有用な機能を行なうようにプログ
ラムすることは容易である。インテル・マニュアル・オ
ーダNO.143153-001を参照されたい。
分散形入/出力バスと呼称される第3バス86に対して
マルチバス84をインターフェースさせるには、インタ
ーフェース・ユニット(MBU)94を利用すればよ
い。バス86から、それぞれのインターフェース仕様が
異なる場合もある入/出力装置に至る接続を成立させる
ことができる。機能プロセッサ60はまた、プロセス・
モニター、プロセス制御、オペレータ・インターフェー
スなど種々の機能を得るため必要に応じてマルチバス8
4を介して入/出力装置88と接続する。記録保管のよ
うな他のドロップ機能も可能である。
第6図は、第5図に関連して上述した構成成分のドロッ
プにおける物理的位置を示す。データ・ハイウェイ70
はトランシーバ76と接続し、ケーブルはこのトランシ
ーバ76から、マルチバス・カード・ケージ90に挿入
されたデータ・ハイウェイ通信(MBC)カード72に
至る。トランシーバ76をケージ90に設け、ハイウェ
イ70のすぐ近くに並置してもよい。また、マルチバス
と両立可能な構成成分、例えば共用メモリ・システム
(MBS)62及び機能プロセッサ60を前記ケージに
設けてマルチバスに挿入する。図面ではマルチバス・コ
ネクタをカード・ケージの背面を横切る破線92で示
す。即ち、ケージにカードを挿入するだけで、マルチバ
スに対する接続が自動的に成立する。データ・ハイウェ
イ・コントローラ(DHC)バス82もデータ・ハイウ
ェイ・プロセッサ64、共用メモリ(MBS)62及び
データ・ハイウェイ通信カードMBC72を接続する破
線で示した。
マルチバス92は機能プロセッサ60を接続すると共
に、Q−ライン・カード・ケージ96と呼称される第2
カード・ケージに分布形入/出力バス82を介して接続
するMBUユニット94とも接続する。ケージ96は例
えばその他の入/出力装置、例えば本発明の出願人たる
ウェスチングハウス・エレクトリック・コーポレーショ
ンから“Q−ライン・ポイント・カード”の商品名で販
売されているような入/出力装置をも含むことができ
る。これらは第6図に示すように、プラント・センサ、
位置アクチュエータなどと実際に接続する。従って、オ
ペレータ端末装置などのように直接マルチバスと両立可
能な周辺装置に従ってドロップを機能させたい場合には
これをマルチバス92に接続するだけでよい。また、特
定のプロセス制御が必要ならば、MBUユニット94を
利用してマルチバスを分布形入/出力バス86とインタ
ーフェースさせてから、第6図に示すようにプラント・
センサをQ−ライン・カードケージ96(または他の任
意のバス・システム)に取付ければよい。第6図から明
らかなように、データ・ハイウェイ通信(Modem)
カードであるMBC72、データ・ハイウェイ・プロセ
ッサ・カードであるMBD64、及び共用メモリ・カー
ドであるMBS62がDHCまたはデータ・ハイウェイ
・コントローラ98を構成する。MBTまたはトランシ
ーバもここに設置することができる。これら4枚のカー
ドは機能プロセッサ60とデータ・ハイウェイ・バス7
0との間にインターフェースを形成する手段を含む。
データ・ハイウェイ・コントローラ(DHC)98の構
成成分の詳細についてはデータ・ハイウェイに使用され
るメッセージの形式を説明した後に説明する。
4.メッセージのフォーマット 本発明に従って使用されるメッセージのフォーマットを
第7及び8図に略示した。第7a図は本発明の混合モー
ド伝送システムの概要を示す。既に述べたように、通信
は100メリセコンドのインターバルで行なわれる。各
100ミリセドンドにわたるタイム・スライスの第1部
分がTDMモード102であり、この部分では時間が多
重化のためスライスに分割される。少なくとも1つのタ
イム・スライス100に各ドロップが割当てられる。即
ち、例えばドロップ81は第1スライス100に、ドロ
ップ82は次のスライスに、ドロップ83はその次のス
ライスに、というように伝送を行なう。TDMモード1
02が終ると、デモクラチック・モード104に入る。
この時間には例えば追加データ、プログラムのダウン・
ロード、システム保守などのリクエストのような特殊メ
ッセージの伝送が行なわれる。ドロップが伝送すべきデ
モクラチック・メッセージを持たなければ、空白メッセ
ージを伝送して次のドロップにバスを“ハンド・オフ”
する。
混合モード方式にはいくつかの利点がある。時分割多重
化を利用することにより、すべてのドロップが規定の時
間にバスにアクセスする。このことはシステム全体を通
して所定データの頻繁な交信を可能にする。TDM方式
ではデータ・ハイウェイ通信のための時間を最大限に利
用できる。また、デモクラチック・モードを提供するこ
とでシステムに顕著な融通性が与えられる。即ち、デー
タ伝送がTDMだけの場合には不可能な機能を行なうこ
とができる。
第7b図はドロップからデータ・ハイウェイに伝送され
る1つのデータ・ブロックまたは“フレーム”を示す。
個々のフィールドには変化があっても、同じフォーマッ
トがTDMモードにもデモクラチック・モードにも利用
される。採用されるプロトコルは基本的にはIBMコー
ポレーションが開発し、業界の標準となっている公知の
“HDLC”フレームを改良したものである。その基本
構成を第7b図に示した。連続するフレーム間にスペー
スを設け、このスペースの後に長さ約2.4マイクロセ
コンドのマーク・パルス106を設け、このパルスを利
用してデータ送信機を作動させる。このパルスに8個の
二相符号化0列108が続き、これが次に伝送される二
相データの復号に利用される、後述のようなデータ・ハ
イウェイ通信カードの位相ロックループ回路を同期化す
る。次に1個の0、6個の1及びもう1個の0から成る
フラグ・バイト110が続く。HDLCプロトコルにお
いてはこの2進値列は固有であるからフラグとして利用
できる。これを以下に説明する。HDLCプロトコルや
ゼロ挿入法を利用することにより、不注意でデータ・ハ
イウェイ・バスにフラグが現われないようにする。ゼロ
挿入法では送信されるデータが5個の連続する1を有す
る場合に出データ流れに余分の0を挿入する。データが
データ・ハイウェイ・プロセッサに出力される前に受信
HDLCコントローラにより逐次入力流れから、後述の
同期的冗長キャラクタと共に前記余分の0が除去され
る。即ち、公知のHDLCコントローラが伝送ブロック
の開始時と終了時にだけフラグが現われるようにデータ
・ハイウェイへの出力を制御する。フラグ110に、第
7c図に関連して後述するアドレス、制御及びデータ・
フィールド112が続く。次に長さ2バイトの周期冗長
度チェック・フィールド114が続くが、このフィール
ドはデータ・ハイウェイ・コントローラにおいて形成さ
れ、公知技術に従ってエラー・チェック及び修正のため
出伝送信号に挿入される。第2フラグ110が伝送を完
結させる。
第7c図は、第7b図に示したドロップから送信される
データ・ブロックまたは“フレーム”によって与えられ
る記述の展開図である。フラグ・バイト110は上述し
た通りである。これにアドレス・フィールド116が続
く。このアドレス・フィールドまたは“A−バイト”1
16は、データ・ハイウェイにアクセスする次のドロッ
プを特定する“トークン”として作用する。A−バイト
116は、ドロップがメッセージを送出するごとに増大
する8ビット・アドレス・インデックスである。このイ
ンデックスは、ハイウェイにアクセスする次のドロップ
を指示するドロップ表へのアクセスに利用される。アド
レス・バイト116に制御バイト118が続く。これは
制御フラグである8ビットから成るバイトである。この
制御フラグについては第8a図との関連で詳しく後述す
る。次に0ないし63個のデータ・ワード120が続
き、このデータ・ワードの詳細も第8b及び8c図に関
連して後述する。第7c図に示すメッセージ・フレーム
のうち、モニターされる特定プロセス値に関連する典型
的なポイントまたは下位部分は特定のデータ・ポイント
を識別する“システム識別”タグであり、特定のデータ
・メッセージが連携の機能プロセッサにとって重要かど
うかを判定するためデータ・ハイウェイ・コントローラ
によって利用される1個のワードを含む。各ポイントは
ステイタス・ワードをも含む。その他のワードは例えば
アナログ値を伝送するのに利用することができる。全て
のワードが伝送された後、16ビットの周期的冗長度チ
ェック114及びフラグ110が伝送され、本発明のい
ずれか1つのドロップから送信されるフレームはこのフ
ラグ110で完結する。
第8aないし8d図から成る第8図は上記フレームの各
部分の詳細なフォーマットを示す。第8a図はCフィー
ルド118に使用されるビットを定義するものである。
既に述べたように、8ビットから成る。第7番目の位置
を取るビットPは組合わされたA及びBフィールドのた
めのパリティ・ビットである。パリティは奇数と定義さ
れている。このビットはプロセッサとHDLCコントロ
ーラの間の伝送中に発生する可能性のあるビット・エラ
ーをキャッチする。位置6を占めるMビットはメッセー
ジのモードを指示する。セットされているなら、モード
はTDM、即ち、同じメッセージフォーマットがTDM
にもデモクラチック・モードにも使用され、Mビットは
特定メッセージがどちらのモードに属するかを指示す
る。位置5を占めるTビットは後続のメッセージのモー
ドを指示する。セットされているならモードはTDM、
換言すれば、このビットは現ドロップがどちらのモード
でハンド・オフするかを指示する。位置4を占めるHビ
ットはDHCによってセットされてこのフレームが先行
のハンド・オフが回答を得られないままであったため回
復ハンド・オフであることを表わす。Rビットはデータ
・ハイウェイを介して行なわれるフレームの伝送を同期
させるタイムキーパによって使用される。セットされて
いるなら、RビットはタイムキーパDHCがデータ・ハ
イウェイの休止時間が異常に長いことを検知し、データ
・ハイウェイをこのフレームから再始動しつつあること
を指示する。従って、信号パス動作になんらかのエラー
が発生したことをタイムキーパが検知するとRビットが
セットされる。100ミリセコンドの時間が過ぎると、
位置2を占めるUビットが最終のデモクラチック・モー
ド・フレーム中にセットされて、次のフレームがTDM
であることを指示する。この場合、再びデモクラチック
周期に戻った時に使用するためAフィールドは使用せず
に残す。従って、UビットがセットされているならTD
Mリストの第1記述項目に対するハンド・オフを意味す
る。最後に、位置1及び0をそれぞれ占める2個のSビ
ットもタイムキーパによって使用される。このSビット
が0でなければCフィールドに続くワードがクロック値
を含むことを意味する。Sビットの値は(冗長性を与え
るため)システム中に3個使用されているタイムキーパ
のうちどのタイムキーパがメッセージを送信中であるか
を指示する。値01はタイム・キーパAを、10はタイ
ムキータBを、11はタイムキーパCをそれぞれ意味す
る。
伝送ブロックのデータ部分120(第7c図)は空白で
もよいし63個までのワードを含むこともできる。伝送
ブロックのデータ部分120におけるメッセージのフォ
ーマットは伝送がTDMモード・フレームかデモクラチ
ック・モード・フレームかによって異なる。各100ミ
リセコンド周期のTDM部分では各ドロップのDHCが
1フレームの定期的データまたはメッセージを送信し、
このフレームはそれぞれがシステムID、ステイタスワ
ード、及びもしアナログ・ポイントならその値から成る
一連のメッセージから成る。デジタルTDMメッセージ
のフォーマットは第8b図に示した通りであり、アナロ
グTDMメッセージのフォーマットは第8c図に示した
通りである。いずれかの場合にも、システムIDワード
及びステイタスワードで始まる。
システムIDはメッセージの第1ワードに位置合わせさ
れた14ビットのシステム要素識別子を含む。システム
IDはデータの性質及び出所を識別し、このメッセージ
が重要かどうかを判定するため各ドロップによって検査
される。14ビットを採用することで16、000以上
の個別データ・ポイント、即ち、プロセス変数値、シス
テムのステイタスなどを別々に識別することが可能にな
る。14ビットの数が1ないし254の範囲内の数を指
示するならば、単一のデータ・ポイントを指示するので
はなくて、メッセージを送信中のドロップを指示するに
過ぎない。例えばプリンタの用紙が切れると、このプリ
ンタとして構成されているドロップがアラーム状態にあ
ることが指示され、従って、この14ビット数は通信上
便利な機能を提供する。2バイトのシステムIDの2個
の余分ビットは次のように利用される。ビット15はメ
ッセージがアナログ・ポイントかデジタル・ポイントか
を指示する。セットされているならポイントはデジタ
ル、クリアされているならポイントはアナログである。
ビット14はTDMメッセージにおいて常に1にセット
されている。これにより機能プロセッサはTDMの記述
項目をデモクラチック・モードの記述項目から弁別する
ことができる。ステイタス・ワードはメッセージのステ
イタスの属性を含む。もしシステム要素がデジタルな
ら、ステイタス・ワードの最下位ビットはデジタル値を
含む。第8c図に示す2ワード・アナログ値フィールド
はアナログ・メッセージだけに使用される。このフィー
ルドは32ビットの浮動小数点アナログ値を含む。
第8d図は、好ましい実施例において利用可能なデモク
ラチック・モード・メッセージである。100ミリセコ
ンド周期のDEM部分において、いくつかのDHCは、
リクエストされた非定期的データまたはメッセージを、
連携の機能プロセッサによるか、または他のドロップか
らのリクエストに応答して、送信することができる。与
えられた100ミリセコンド周期に実際に送信するDH
Cの数は次のTDM周期が始まるまでの残された時間に
よって制限され、場合によってはすべてのドロップがD
EMメッセージ送信を行なうことができる。DEM周期
に送信されるメッセージはワン・ショット放送と、起点
ドロップへのメッセージの2種類に分類される。ワン・
ショット放送はシステム要素に関するすべての属性をす
べてのドロップに送信するのに使用される。このような
放送はあるドロップが他のドロップからワン・ショット
放送リクエストを受けた場合に送信される。
ワン・ショット放送のシステムID部分は第8b及び8
c図に関連して述べた通りである。WCフィールドは1
ワードであり、メッセージに含まれる情報の追加ワード
数を指示する。起点ドロップに対するリクエスト/変更
メッセージの場合、このフィールドは0でよい。もし0
ならば、このメッセージはシステムIDフィールドに特
定されているシステム要素のすべての属性に関するワン
・ショット放送を求めるリクエストと解釈される。WC
フィールドが0なら、DISP及びADフィールドは存
在しない。ワン・ショット放送との関連で使用されるA
Aフィールドは1ないし61ワードであり、このワード
は共用メモリに順次記憶される。ドロップへのデータ送
信にはリクエスト/変更メッセージが使用される。シス
テムID及びWCフィールドは上述の通りである。DI
SPフィールドはデータ記録内における、送信データの
記憶位置を指示するのに使用される。ADフィールドは
指定要素の1つまたは2つ以上の属性にかわる情報を表
わす1ないし60個のワードである。最後に、起点ドロ
ップへの一般的なメッセージも同じシステムID及びW
Cフィールドを含むが、共用メモリの8個のファースト
イン・ファーストアウト・バッファ(FIFO)のうち
どのバッファがメッセージを記憶するのに使用されるか
を指示するFIフィールドをも含む。要約すると、起点
へのリクエスト/変更メッセージは、ワン・ショット放
送フォーマットを利用して送信すべき特定データを要求
するために利用される。起点への一般的なメッセージ
は、例えば確認またはこれに類する信号となる。
5.データの符号化及び復号 第9図は、本発明との関連で利用されるものを含む種々
のデータ符号化法の比較図である。第9図の第1行には
一連の0及び1から成る形でデータを図示した。次の行
NRZは“非ゼロ復帰”符号化法であり、1に対応する
時間で信号は高いレベルにあり、他の時間には低いレベ
ルとなる。次の行NRZIはある種のデータ記録システ
ムにおいてデータ変換・数を少なくするのに広く採用さ
れる。“非ゼロ反転復帰”法である。第4番目の行RZ
は1に対しては単純半ビット・セル高パルスを、その他
の場合には低パルスを提供するのに使用されるゼロ復帰
符号化法である。この方式はデータの自動刻時制御が不
可能であることがいうまでもない。最後に、データ・ハ
イウェイによるデータ転送のため本発明で採用される二
相符号化法を第5番目の行に示した。このデータ変換方
式にあっては、すべてのビット・セルの中心に、0なら
ば上向き変換、1ならば下向き変換が起こり、その結
果、図示の波形となる。即ち、二相符号化では、各ビッ
ト・セルの半分が低く、半分が高く、高い半分が最初に
現われるか2番目に現われるかによって1がコード化さ
れたか0がコード化されたかが判定される。
NRZ符号化法は本発明のコントローラ内で利用される
が、二相符号化方式はデータ・ハイウェイを介して利用
される。従って翻訳手段を設ける必要がある。これを示
すのが第11図であり、第19図は関連の波形を示す。
コード化すべきNRZデータに関する排他的論理和演算
の結果及び2MHzクロックと共に4MHzクロックがフリ
ップ・フロップ122に供給される。フリップ・フロッ
プの出力が第10図の下方に示す二相データである。第
10及び11図に示すメッセージ・プロトコルはすでに
述べた通りである。即ち、インバータ126によって形
成されるマークにより、メッセージ開始と同時に送信機
が作動する。インバータ128によって間隔が維持さ
れ、その結果、図示のような、かつ第7b図に関連して
上述したようなフォーマットとなる。
本発明で使用される二相データ符号化方式にはいくつか
の利点がある。その1つとして、すべてのデータ・ビッ
トにおいて変換が起こるから、自動クロック制御を可能
にするに充分な周波数情報が得られ、従って単線同軸ケ
ーブルで充分である。二相符号化では正味DC電圧が0
であることも好都合であり、導線とシールドの間に全般
的にDC電圧が発生することはない。
二相符号化通信の他の利点として、二相符号化ではビッ
ト・セルにおいてコード化された各ビットの半分が高ま
たは“正”、半分が低または“負”となる。例えば1は
1つのビットセルにおいて先ず“高”として、次いで、
“低”としてコード化され、0はその逆となる。本発明
の他の特徴として、復号に際して各ビット・セルの第1
及び第2部分の相対振幅を互いに比較することにより、
二相データの比較的ノイズの少ない復号を達成すること
ができる。即ち、ビット・セルの前半部分が後半部分の
振幅よりも平均して高ければ1が検知され、0の場合に
はこの逆となる。第10図に示す方形波二相データはフ
リップ・フロップによって形成されるほぼ理想的なデー
タである。ただし、同軸ハイウェイで伝送される過程で
ある程度の信号劣化が起こり、方形エッジがやや丸くな
る。データを正しく受信できるためには伝送の検知精度
を高める手段を設ける必要がある。本発明の他の特徴と
して、二相データをインターバルを置いてサンプリング
し、ビット・セルの各半分の中央サンプルを両端に対し
て重み付けし、重み付けされた値を合計することにより
このビット・セルの各半分のトータル値を形成すること
で別の改良効果を得る。前半部分のトータル値が後半部
分のトータル値よりも大きければ1が復号され、後半部
分の方が大きければ0が復号される。従って、例えばな
んらかの理由でラインに現われる漂遊電圧の作用下にビ
ット・セルの高い半分の相当な部分が負となってもノイ
ズが小さいという点で極めて有利であり、前記漂遊電圧
の作用下にあっても、重み付け方式を採用したから正し
く復号される公算が大きい。
第13図はいかにしてこの正しい復号が行なわれるかを
略示する図である。第13a図は理想的な二相データを
示す。1個のビット・セルはその前半部分が高く、後半
部分が低く、1がコード化されたことを示す。第13b
図は検知すべきデータが歪みとノイズを伴なう極端な例
を示す。第13a図に示す波形が歪んで第13b図に破
線で示すほぼ正弦波形に近くなるが、ラインのノイズが
この破線で示す形状から著しくずれた形となる。
上述のように、二相データを復号するキーはセルのどち
らかの半分が高い平均値を持つかを検知することであ
る。ノイズが信号振幅と相関するとは考えられないか
ら、ほぼ正弦波形の信号が比較的意味を持つのは各セル
の中央部においてである。即ち、ビット・セル振幅の中
央における最大信号が0.3ボルトなら、ノイズの−0.2ボ
ルトが信号を0に対して負であると検知させないが、例
えばビット・セル両端付近で信号値が僅かに0.1ボルト
なら、信号は0に対して負と検地される。従って、第1
3c図はビット・セルの各部が分割される下位ユニット
に与えられる重み付け値を示す。好ましい実施例ではビ
ット・セルの各半分が8個の下位ユニットに分割され
る。端部ユニットには0値が与えられ、中間ユニットの
重み付けは中央ユニットが相対値3を取るまで漸増す
る。これらはすべて第13c図に示す通りである。他の
重み付け方式を採用してもよいことはいうまでもない。
所与の下位ユニットに関して、波形の値が任意の値に対
して正であれば、この下位ユニットの重み付け値を関連
のビット・セル半分のトータル値に加算する。ビット・
セル全体をこのようにして分析したら各半分のトータル
値を比較する。前半部分のトータル値が後半部分のトー
タル値よりも高ければ1が復号され、前半部分が低けれ
ばビットは0である。第13c図は波形が正なら“1”
ビット列が、負または0なら“0”ビット列が形成され
るメカニズムを示す。このビット列が重み付け値に加え
られ、その結果が合計される。このことは波形のすべて
の負部分を無視して、第13c図に示す重み付け値によ
って求められるユニット量を加算したことを意味する。
その結果を第13e図に示す。ビット・セルの前半部分
はトータル値8を、後半部分はトータル値6を取るか
ら、1が復号されたことになる。もちろん、論理上はこ
の例においてビット・セルの前半部分が値12を、後半
部分が値0を取ることになる。
当業者なら容易に理解できるように、ここに挙げた例は
著しく誇張されている。ノイズはさほど顕著ではないの
が普通である。事実、本発明の好ましい実施例ではビッ
トの誤り率は10-7よりもはるかに低い。
本発明は他の特徴として、二相データを小部分に分割す
るクロックを設定するのに位相ロックループを使用し、
前記分割小部分を互いに重み付けし、これを合計して統
計上優れたデータ検知を可能にする。この動作を行なう
と共に上述の復号を行なう回路を第12図に示した。公
称周波数2MHzの二相データが130において供給さ
れ、ビット・セルごとに16サンプルが形成されるよう
に、発振器132から発生する32MHzのサンプリング
速度でサンプリングされる。回路は基本ビット・セルを
発見するために前縁の変化を検知する。検知装置156
によってエッジが検知されると、デジタル位相ロックル
ープが次のエッジまでカウント・アップする。そのたび
にカウントを整合させ、必要ならばカウンタのインター
バルをビット・セルと整合させるため1だけ加減調整す
る。位相ロックループは第7b図に示すフラグからマー
ク・ビットを分離する8個の0に基ずき同期される。こ
のようにして位相ロックループは0の初期フィールドを
求める。この初期フィールドを検知することにより、1
80°位相ずれ同期の可能性はなくなる。ORゲート1
34によって2個の連続する位相OK信号が出力された
後、ロック状態が存在する。
入力データは2つの周期、即ち、2成分二相データの前
半及び後半にサンプリングされる。データ復号プロセス
は二相サンプルを単成分NRZデータビットに変換する
ために2つのPROM136及び138を利用する。
“1”PROM136が最初に動作して、すでに入力シ
フト・レジスタ140からシフト・インされ、一時的に
レジスタ142に記憶されているデータに作用する。各
二相ビット・セルごとに16個のサンプルが2つの8ビ
ット群の形で取出される。この8ビット群は基準値と比
較した入力波形に応じて第13d図に示すような1また
は0ビット列である。140においてシフト・インされ
た後、第1ビット群は8ビット並列レジスタ142に転
送される。レジスタの出力は“1”PROM136に対
するアドレスとして作用する。各PROM場所の内容は
データの8ビットであるアドレスによって提供される論
理1の重み付き代数値を表わす数を含む。PROMの出
力はニブルとして提供される重み付き合計、即ち、4ビ
ット並列レジスタ144に記憶されるデータの1/2バイ
トである。この過程で8ビットから成る二相データ・セ
ル後半部分がシフト・インされ、最初の8ビットと同様
に処理される。この接合点には生データの16サンプル
から抽出された2つのデータ・ニブルがある。この両ニ
ブルは1PROM136及び4ビット・レジスタ144
に供給され、一緒に0揃いのPROM138に対するア
ドレスとして作用する。このPROMは2つの出力を持
ち、もし上位4ビット、即ち、第1ニブルの値が下位4
ビットの値よりも大きければ信号1を出力する。さもな
ければ信号0が出力される。クロック制御が行なわれる
とこれが146において非ゼロ帰還データ出力となる。
もし0揃いPROM138のアドレスが0揃いまたは1
揃いなら、DHB活動が存在せず、従って“活動”信号
ACTVTYがセットされても偽信号ということにな
る。即ち、PROM138に対するアドレスとして1揃
いまたは0揃いアドレスが提示されれば活動信号は発生
しない。
上述のように、第13図はビット・セルの理想的な方形
波部分(13a図)と典型的な、ただし誇張された現実
の波形(13a図)の関係を図形的に示す。サンプルの
それぞれに割当てられる重み付け値を第13c図で個々
のサンプルの下に示した。同図から明らかなように、少
なくともノイズ、ジッタなどによって攪乱され易いデー
タ・セル中央部は出力NRZデータの精度を高めるよう
にPROM136の記憶値により特別に強調されてい
る。
上述のようにハイウェイの活動はPROM138によっ
て検知される変化の有無に基づいて検知される。“活動
なし”は3個の連続する二相コードの不在として定義さ
れる。後述のマイクロエンジン(microengin
e)、データ・ハイウェイ・プロセッサ及びタイムキー
パがこの活動信号を利用して受信メッセージ・フレーム
の検知を確実にし、さもなければノイズが本物のデータ
と混同されるのを防止する。
6.クロック制御−概論 当業者なら容易に理解できることであるが、分布形制御
システムにおいては正確なタイミングが必須条件であ
り、本発明も例外ではない。そこで、ドロップがすべて
同じ時間値に対して動作するように特殊な手段が講じら
れて来た。時分割多重化モードに移行する際にすべての
ドロップを同期することによってこのタイミングが行な
われる。任意のドロップがそのフレームの制御バイト中
に“U”ビットをセットすることにより時分割多重化モ
ードへの切換え命令を放送すると、すべてのドロップが
これを受信する。そこで各ドロップがローカル・タイム
の記録を取る。即ち、各ドロップに含まれる内部クロッ
クの前記Uビットが送信された時の値を記録する。モー
ド切換えは各ドロップによってほぼ同時に受信されるか
ら、論理上すべてのドロップは正確に同時にそのタイム
を記録することになる。次いで最初に放送する3つのド
ロップ、即ち、タイムキーパがCフィールドと第1SI
Dワードの間に、それぞれのタイムキーパが記録したロ
ーカル・タイムを含む別のワードを挿入する。タイムキ
ーパをも含むドロップのそれぞれがこの放送を受信する
から、TDMモードによる最初の3つの放送の後、各ド
ロップは3つのローカル・タイムの記録を受信したこと
になる。各ドロップ内にあってはローカル・クロックを
含むデータ・ハイウェイ・プロセッサが3つのローカル
・タイムの記録をチェックし、近似する2つの値の平均
を取る。次いでデータ・ハイウェイ・プロセッサはこの
平均値を該プロセッサ自体の“TDMへの切換え”命令
タイムの記録と比較し、比較結果に従ってそのクロック
を調整する。即ち、各プロセッサは機能プロセッサが必
要に応じこのクロック値にアクセスできるようにクロッ
ク・タイムをその共用メモリに連続的に記憶させる。こ
のプロセスについては更に詳しく後述する。
本発明の1つの特徴として、3つの別々のタイプキーパ
・ドロップを使用することによる三重の冗長性をタイム
キーパに与える。タイムキーパの基本的機能は見失われ
たトークンを探索し、検出することにある。即ち、ハイ
ウェイを1つのドロップから次のドロップに正しくハン
ド・オフさせるのに必要な信号を供給することにある。
一般的には、そのフレームをハイウェイに送信してトー
クンを渡した後、各ドロップは所与の時間内に他の放送
も入って来ないかどうかを調べる。前提条件として、も
し放送が入ってきたら次のドロップがトークンを確保し
てその放送を実行したのであり、放送が検知されないな
ら、トークンが欠落していたことになる。トークンを渡
すドロップは先ず30マイクロセコンド待ってから80
マイクロセコンドのウィンドーを時定し、新しい放送の
有無をさがす。もし見つからなければ再びアドレスを増
分し、データ・フィールドのないフレームを再送信する
ことによりトークンを次のドロップへ渡す。従って、こ
のドロップは次のドロップがそのアドレス信号を認識
し、みずからのメッセージを送信するまでの間増分動作
を続けることができる。例えば、約100のドロップが
番号順に配列され、ドロップ30〜39がオフ・ライン
であるシステムが考えられる。この場合、ドロップ29
はドロップ40に宛てられたトークンがドロップ40の
送信という形で確認されるまで11回にわたって増分す
る。ただし、実際には“確認”メッセージは使用されな
い。それぞれのメッセージはデータだけでなく次のトー
クンをも含み、このことは前のトークンの受渡しが正し
く行なわれたことの確認を意味する。
3つのタイムキーパ・ドロップはハイウェイに対する別
々のモニター機能をも行なう。受信された各放送に続い
て3つのタイムキーパがそれぞれのタイムをタイムアウ
トする。即ち、第1タイムキーパは240マイクロセコ
ンド、第2タイムキーパは440マイクロセコンドで、
第3タイムキーパは640マイクロセコンドでそれぞれ
タイム・アウトする。タイムキーパのいずれか1つがト
ークン受信を検知しなければ、即ち、このタイムキーパ
に与えられた時間枠内に新しい放送を検知しなければ、
時分割多重化モードの開始点から再び通信を開始する。
なんらかの理由で第1タイムキーパが240マイクロセ
コンドに放送を感知しなければ第1タイムキーパが44
0マイクロセコンドにわたってモニターする。多くの場
合第2タイムキーパが第1タイプキーパをバックアップ
し、同様に第3タイムキーパが第1及び第2タイムキー
パをバックアップする。
タイムキーパには3つの作用モードがある。即ち、 1)ノーマル・モード 2)タイムキーパ・モード 3)リセット・モード ノーマル・モードではMBCがメッセージを送信した後
にタイムキーパが起動される。ハイウェイにおいて11
0マイクロセコンドにわたって活動が検地されないと、
タイムキーパがタイムアウトし、MBCがMBDに割り
込む。
タイムキーパ・モードはデータ・ハイウェイ・システム
の故障を検知するのに利用される。活動が検地されない
とタイムキーパが起動される。ハイウェイにおける活動
が検知される前にタイムキーパがタイムアウトすればハ
イウェイ・システムに故障ありと想定され、MBCがM
BDに割り込む。
MBCタイマはプログラム可能アレー・ロジック・チッ
プ(PAL)制御シーケンサ・プログラム可能カウン
タ、100分割カウンタ、及び入力同期レジスタから成
る。これらの論理素子が相互作用してタイミング機能を
行なう。
第14図はこのタイマの状態変化図である。4個の信号
を図示してあり、セットされて下記のような意味を持
つ。
TIMOT信号は連携のタイマがタイムアウトしたこと
を意味し、ACTV信号(第12図の信号ACTVTY
と等価)はハイウェイにおいて活動が検知されたことを
意味し、TWCZ信号は送信完了を意味し、IR信号は
MBDへの割込みが受け入れられたことを意味する。
タイマには下記のような主要動作モードがある。
1.リセット・モード 2.ノーマル・モード・タイマ ー110マイクロセコンド 3.タイムキーパA、B、またはCモード・タイマ モードはSSビットに従ってMBDからの命令で選択さ
れる。タイマは次の例外を除いて常に一度に1つのモー
ドで動作する。即ち、タイムキーパ・モードでは制御シ
ーケンスが152においてTWCZ信号を受信すると自
動的に飛越してノーマル・モードで動作し、MBCマイ
クロエンジンによりメッセージが送信されたばかりであ
ることを指示する場合がその例外である。
タイマは3つの条件下でリセット・モード150に移行
する。第1は151において“オフ”となるように命令
された場合、次はノーマル・モードであるがメッセージ
送信前である場合、最後はなんらかのモード変換が起こ
った場合である。
ノーマル・モード(NESTノード153号)のタイミ
ング・インターバルはマイクロエンジンによって時定さ
れる30マイクロセコンド及びタイマ自体によって時定
される80マイクロセコンドである。即ち、このモード
は送信メッセージの末尾から30マイクロセコンド
“後”に、換言すれば、マイクロエンジンがリセット
し、信号TWCZをセットしてノーマル・モードの開始
を指示すると開始される。開始後、タイマはハイウェイ
に活動が現われる(ACTV=1)のを待機し、“受
信”ドロップが実際にメッセージを受信し、“みずから
の”送信を開始しようとしていることを通告する。活動
は第12図に関連してすでに説明した二相検知回路によ
って検知され、この回路がACTVTY信号を出力す
る。もしACTVが80マイクロセコンド以内に起こら
なければ(真にならなければ)カウンタがタイムアウト
し(TIMOT=1)、その結果PALシーケンスがノ
ードNTOにおいて割込みをセットする。ここで回復ハ
ンド・オフが送信される。この状態はMBDから割込み
セット(IR=1)が受信され、メッセージが送信され
たことを指示されるまで続く。次いでタイマはリセット
・モード150に飛越す。
Sビットに応じてノードMSETA、MSETB及びM
SETCで始まるタイムキーパ・モードでは、各タイマ
がハイウェイの非活動時間をモニターする。タイムキー
パA、B、及びCに与えられた3つのインターバルはそ
れぞれ240、440、及び640マイクロセコンドで
ある。このモードはハイウェイにメッセージ伝送がない
ことを検知するように構成されている。例えば、ハイウ
ェイが完全に“死”状態なら、タイムキーパAが先ずタ
イムアウトし(TIMOT=1)、タイマ割込みを出力
する(ノードMTOに入る)。(図示しない)ステイタ
ス・ビットがセットされて、ノーマル・モード・タイム
アウトではなくタイムキーパ・モード・タイムアウトで
あることを指示する。この割込みはMBDを再始動させ
る信号である。タイムキーパAとしてプログラムされて
いるドロップが故障すると、即ち、IRが高くならない
と、そのバックアップとして作用するタイムキーパBが
440マイクロセコンドでタイムアウトして、同様に再
始動を行なう。タイムキーパCは最終的なバックアップ
・タイマである。他方、タイムキーパ・モード中にもし
ACTVが高くなると、リセット・モード150を経て
153において再びノーマル・モードに移行する。第1
4図下方に示すように、ノードMTOの入口はMBD対
し、ハイウェイ再始動が必要であることを指示し、ノー
ドNTOは回復ハンド・オフが必要であることを指示す
る。MBDは上記ステイタス・ビットを利用することに
よって両者を区別することができる。MBDが適正な動
作で応答すると、IR信号がタイム・キーパによって検
知され、リセット・モード150がアクセスされる。
7.データ・ハイウェイ・コントローラ A.データ・ハイウェイ・プロセッサ(MBD) 当業者なら容易に理解できるように、本発明システムに
おける主なハードウエア成分の1つはマルチバスにコン
パチブルな各種の周辺装置である機能プロセッサと、極
めて特定的であり、従ってシステムの特性を決定するデ
ータ・ハイウェイとの間の交信を行なうデータ・ハイウ
ェイ・プロセッサである。そこで以下にデータ・ハイウ
ェイ・プロセッサ(MBD)カードの詳細を説明する。
第15図はこのカードのブロック・ダイヤグラム、第1
6図及び第17図は第15図のブロック・ダイヤグラム
に示されているアドヴァンスト・マイクロ・デバイス社
(AMD)のモデル2901ビット・スライス・マイク
ロプロセッサ及び2901マクロシーケンスのブロック
・ダイヤグラムである。
データ・ハイウェイ・プロセッサ(MBD)は高速ビッ
ト・スライス・プロセッサである。この設計は汎用であ
り、並列データの処理が可能である。以下単一のMBD
モジュールについてその機能を説明する。第15図はこ
の装置の論理ブロック・ダイヤグラムを示す。
MBDはデータの符号化/復号機能及び直列化/並列化
機能を行なうMBC通信コントローラとMBS共用メモ
リ・モジュールとの間の情報流れを制御するワン・ボー
ドのデータ・プロセッサである。高速(200nsec
/cycle)で動作し、ビット・スライス・アーキテ
クチャを介して意志決定能力及びデータ操作能力を提供
する。第15図のブロック・ダイヤグラムに示すよう
に、この装置はすべての素子のマイクロコード制御下に
動作する。
MBDは16ビット・ワード長を与えるマイクロプログ
ラムされた構造を有する。パイプライン・モードで動作
して、命令実行がマイクロプログラムPROM160か
らの次のマイクロ命令の選択と平行して行なわれること
を意味する。3K×48ビットPROM160(4Kに
拡大可能)に含まれるマイクロコード化命令は2910
マイクロシーケンサ162によってアクセスされる。各
クロック・タイムに現時命令がパイプライン/ブランチ
・アドレス・レジスタ164内にクロックされ、“次
の”クロック・タイムに実行される。2910マイクロ
シーケンサ162は命令の逐次実行、サブルーチン・リ
ンケージ、内部的ループ能力、及び外部で形成されるブ
ランチ・アドレスのパス・スルーを行なうロジックを含
む。詳細を第17図に示した。
ビット・テスト・マルチプレクサ166、ステイタス・
コード・レジスタ168及び逆読みフラグ・レジスタ1
70から成るテスト・ツリーは任意のビットの論理レベ
ルに基づくシーケンス制御を可能にする。8個の逆読み
フラグのそれぞれをテストし、条件付きでセットまたは
リセットすればよい。その他のシーケンス制御は4個の
異なるソースのいずれか1つからアドレス・マルチプレ
クサ172を介して“次のアドレス”の選択を可能にす
ることで達成される。アドレス・マルチプレクサ172
は“ブランチ・アドレス”の選択を制御することによ
り、2910マイクロシーケンス162が次に実行すべ
き命令を制御する。マルチプレクサ172は4個のマル
チプレクサ入力の1つを介してブランチングを行なうた
め2910マイクロシーケンス162に外部的直接入力
を提供する。前記4個の入力は条件付きブランチ能力、
マルチウェイ・ブランチ・レジスタ174を介して行な
われるマルチウェイ・ブランチング、及びハンドリング
・サブルーチンへの割込みブランチングのための2つの
入力を提供する。
優先割込み構造178は8本の割込み線176を受けい
れることができる。この構造はマイクロコード・アドレ
スから下位4ビットを形成する。この4ビットはブラン
チ・アドレス・レジスタ174の上位8ビットと共にア
ドレス・マルチプレクサ172に提供するための割込み
アドレスとなる。割込みが保留中であり、現マイクロ命
令が割込み可能なら、2910マイクロシーケンス16
2が特定割込みに使用される適当なルーチンを呼出す。
MBDの心臓部は第16図に詳細な構造を示す16ビッ
ト29011ALU/レジスタ180である。16ワー
ド×16ビットの直接アドレス・ファイル・メモリを具
備すると共に、論理、演算及びシフト動作を可能にし、
完全なマイクロコード制御下にある。ALU入/出力ポ
ートはソース及びデスチネーシオンデータ用の2本の主
要バス、即ち、Y−バス182及びD−バス184の基
礎を形成する。この16ビット・バスにはほかに次の構
成成分が接続している。即ち、RAM/ROMマイクロ
メモリ186、バイト・スワップ・レジスタ188、パ
リティ発生/チェック装置190、バイト・インジケー
タ・レジスタ192、プログラム可能タイマ194、及
びW−バス198(DHCバス)と接続することにより
DHCの残り部分と接続関係にある入/出力ポート19
6。
RAM/ROMマイクロメモリ186は、2910マイ
クロシーケンス162に供給されるのと同じアドレスを
使用してアドレスされる。マイクロメモリ186は読取
専用メモリ(ROM)の512ワードとランダム・アク
セス・メモリ(RAM)の1024ワードとを有し、ア
クセスには2サイクルが必要である。第1サイクルには
アドレスが提示され、データは次のサイクルに与えられ
る。
8253プログラム可能タイマ194はD−バス184
の下位8ビットでアクセスされる。マイクロメモリ18
6からタイマ194に1個のデータ・バイトがロードさ
れ、この同じバス184を介して、タイマ194からA
LU180に1個のデータ・バイトが読出される。タイ
マ194はマイクロコードからの6個の制御フラグ19
5を介して制御される。
MBDは他の2つの主要システム・モジュールであるM
BC及びMBSを、W−バス198を介してアクセスす
ることができる。2つのデコーダ200がマイクロコー
ド制御下にソース及び/または行先レジスタの選択を可
能にする。
後述の第21〜24図がMED動作のシーケンスを詳細
に図示している。
MBDが実施するようにプログラムされている機能を以
下に概説する。MBDはデータ・ハイウェイ通信カード
(MBC)をアクセスすると共に、第18及び19図と
の関連で後述する並列データ用のメッセージ・バッファ
をもアクセスする。バッファはデュアル・ポート形であ
り、W−バス198上にあってMBD入/出力ロジック
またはMBCマイクロエンジン(第19図)の制御下に
ある。受信データはMBCから送信される割込みに応答
してMBDによりアクセスされる。MBDは各システム
ID(SID)をチェックする。次いでMBDが共用メ
モリ(MBS)のデータ認識アレイ(DRA)部分から
制御情報を取出し、この情報を利用して、機能プロセッ
サが受信ワード・メッセージのそれぞれに含まれている
情報のいずれかに関与するかどうかを確定する。もし関
与するなら、データ定義表(DDT)と呼称されるMB
S部分に含まれている別の情報がデータの記憶場所を指
示する。
MBSのデータ・ブロック及び条件付き記憶データ・ワ
ードを処理しながら、MBDはバックグラウンド・モー
ドにおいて(同じMBSから)制御情報を取出し、これ
を受信されるシステム・エレメント(即ち、送信ワード
の一部)に供給する。このシステム・エレメントからM
BCバッファ・メモリにおいて出力のための送信ブロッ
クが組立てられる。
送信時に、MBDはデータ・ブロックに、どの受信MB
Dが次に送信するかを決定するため受信MBDによって
利用されるハンド・オフ制御情報を表す接頭辞を付け
る。このデータはMBDがメッセージ長(ワード・カウ
ント)をMBCにロードした後、W−バスで(MBCに
より)送信される。
次にMBC、MBS及び機能プロセッサと協働してデー
タを送受信するMBDの代表例を説明する。
メッセージ・バッファは128ワード循環受信バッファ
及び2つの64ワード送信バッファ(TDMバッファ及
びデモクラチック・モード・バッファ)として割当てら
れる。MBDは受信バッファの始まりを指示するためD
HCPレジスタにゼロをロードすることによってメッセ
ージ受信を開始する。次にHDLCコントローラに命令
が送信され、その結果、HDLC通信コントローラの受
信データ・バスがイネーブルされる。受信二相デコーダ
からの直列NRZデータが、ゼロ挿入/消去、フラグ・
ストリッピング及びCRC累算を行なうHDLCコント
ローラにシフトされる。HDLCコントローラとしてシ
グネチックス社またはモトローラ社から市販されている
2652型を使用することができ、物理的にはMBCボ
ードに配置される。
メッセージの残り部分はバッファに記憶され、FLAG
検知終了後、HDLCコントローラがCRCチェックを
行なう、HDLC制御ロジックに結果を通報する。HD
LC制御ロジックが2つの“メッセージ完了”割り込
み、即ち、メッセージが正しく受信されたことを指示す
る割り込みと、CRCまたはその他のフレーム状態が正
しくなかったことを指示する割り込みとのいずれか一方
をMBDに割り込ませる。もし正しければ、次のメッセ
ージの開始点を指示するため、MBCのRCVAレジス
タの内容をマイクロプロセッサが記憶し、次いでDHC
Pレジスタが現メッセージの開始点アドレスをロードさ
れる。これによりマイクロプログラムがメッセージの第
1ワードを検査するルーチンに向けられる。上述のよう
に、この第1ワードはADDRESSフィールド及びC
ONTROLフィールドを含む。そのドロップがハンド
・オフされようとしているかどうかなどを判定するため
前記フィールドが検査される。もしこのドロップに対し
てハンド・オフが行なわれるならばMBDが主ドロップ
となり、ハンド・オフ情報を送信待機メッセージ中に記
憶させ、送信を開始する。
ここでMBDは(もし連携の機能プロセッサ(FP)に
とって有意義なデータならば)データをデュアル・ポー
トMBSに記憶させる仕事を開始する。この場合、MB
DはRCVAカウンタを次のメッセージの受信のため同
時にHDLC制御ロジックも利用できるようにメッセー
ジ・バッファをアクセスするためDHCPレジスタを利
用する。
もしCRCまたはその他のフレーム状態が正常でないこ
とを検知すると、MBCはMBDに対して誤メッセージ
割込みを受信し、これに応答してMBDはRCVAカウ
ンタを再び先行メッセージの末尾にセットし、誤メッセ
ージは無視される。
DHBからデータが入力されている間、MBDは受信割
込み間においてバックグランド・モードで動作し、その
送信メッセージ・バッファに適当時点に出力すべきメッ
セージをロードする。その場合、データ定義表中のフラ
ッグ・バイトを操作することによりどのデータが出力さ
れるかを確認してから出力データを得る。このため、M
BDはDHCPレジスタを利用して送信すべきメッセー
ジを記憶する。メッセージ・バッファにおいてメッセー
ジが組立てられ、ドロップへのハンド・オフを指示する
メッセージの受信が完了すると送信が行なわれる。MB
DはXMTAレジスタに送信メッセージ開始アドレス
を、WDCTカウンタに、MBCに送信開始を命令する
送信ブロックの長さをそれぞれロードする。データはワ
ード・カウンタが0まで減分されるまで1バイトずつ送
信され、0に減分された時点でも自身の送信を逆受信し
ているHDLC制御ロジックがMBD割込みロジックに
対して適正メッセージ割込み(GMI)または後メッセ
ージ割込み(BMI)を起こす。
第16図は2901マイクロプロセッサ180の詳細な
ブロック・ダイヤグラムを示す。このことは基本的には
当業者にとって自明であろう。同図はパイプライン・レ
ジスタ164とマイクロ命令デコーダ202との接続を
示すと共、第15図のALUに供給される種々のビット
の接続をも示す。マイクロプロセッサ180の出力は図
示のようにY−バスY198に接続している。
同様に、第15図に示す2910マイクロシーケンサ1
62のブロック・ダイヤグラムを示す第17図も当業者
には自明であろう。アドレス・マルチプレクサ172か
らの入力接続及びマイクロプログラムROM160への
出力接続を有し、どちらも第15図に図示されている。
第15図に図示し、第16図及び17図に詳細を示す構
成成分が互いに協働してデータ・ハイウェイ・コントロ
ーラを提供する態様は当業者の容易に理解するところで
あろう。基本的には、マイクロプロセッサ180は実際
の計算を行ない、マイクロシーケンサ162はパイプラ
イン・レジスタ164を介してPROM160からマイ
クロプロセッサ180に供給されるデータ及び命令を選
択する。
MBDの動作のフローチャートは第21図〜24図に示
す。
B.データ・ハイウェイ通信カード(MBC) 上述のように、データ・ハイウェイ・プロセッサ・カー
ドMBDはデータ・ハイウェイ通信カードMBCを介し
てデータ・ハイウェイとインターフェースする。この両
者は共用メモリ・モジュールMSと共にデータ・ハイウ
ェイ・コントローラを構成する。データ・ハイウェイ通
信カードMBCについて以下に説明する。MBCカード
はMBCと、ドロップとデータ・ハイウェイを物理的に
接続する平形ケーブルとの間の電気的インターフェース
として働く。また、MBCはドロップとデータ・ハイウ
ェイ・トランシーバとの間の論理的リンクである。MB
Cは以下に列記する5つの主要機能を有する。
1.MBD入/出力インターフェース 2.プロトコル発生及びエラー検知 3.二相データの符号化及び復号 4.平形ケーブル・インターフェース 5.タイムキーパ/タイマ MBDに対する入/出力インターフェースについて以下
に説明する。MBCはMBDプロセッサとの間の並列デ
ータ転送を可能にする。256個の16ビット・ワード
のバッファ・メモリに含まれる8個のバス・インターフ
ェース・レジスタはW−バスと接続する。これを18図
に示した。同図では第15図中198においてW−バス
と接続するWD−バス206と点“データI/O”にお
いて接続した状態でバッファ・メモリを204に示して
ある。
最初の2つのレジスタ、即ち、バッファ・データ・レジ
スタ・リード(BDRR)206及びバッファ・データ
・レジスタ・ライト(BDRW)208はバッファの読
取り及び書込みのためのデータ・レジスタである。それ
ぞれは16ビット幅(1ワード)であり、バッファ・メ
モリ204から読取ったばかりのワードまたは前記バッ
ファ・メモリ204に次に書込むべきワードを保持す
る。
続く3つのレジスタはDHCアドレス・ポインタ(DH
CP)レジスタ210、送信アドレス・カウンタ・レジ
スタ(XMTA)212、及び受信アドレス・カウンタ
・レジスタ(RCVD)214である。DHCPレジス
タ210はルーチンに従って行なわれるバッファ204
に対するアクセスに際してMBDだけで制御される。読
取りであれ、書込みであれ(または読取りまたは書込み
の混合であれ)、アクセスごとにアドレスが自動的に増
分される。最後に、DHCPはMBDによって逆読みす
ることができる。
更に2つのレジスタ、即ち、XMATA212及びRC
VA214はMBDからアドレス値をバイト・ロードす
ることができる。ローディング後、これらのレジスタは
メッセージの送受信に際してバッファ204をアクセス
するのにMBCが利用できる状態にある。XMATA2
12はMBDによって逆読みできないが、次の制約付き
でRCVA214は逆読み可能である。即ち、RCVA
214の内容は適正メッセージ割込み(GMI)の直後
の読取りにおいてのみ有効である。このことは読取りに
際してRCVA214が常に最も新しい受信メッセージ
のエンド・アドレスを含んでいなければならない。
ワード・カウンタまたはWDCTレジスタ216もW−
バスからロードされる。その値はMBCに、次の出メッ
セージにおいていくつかのワードが送信されるかを教え
る。WDCT216の減分はメッセージが送信されるの
に伴なってMBCによって行なわれる。WDCTはMB
Dによって読取ることができない。
W−バス上の最後の2つのレジスタ218及び220は
それぞれステイタス及び命令レジスタである。これらを
CMSTAT218及びCMCMD220と呼称する。
それぞれ8ビット幅であり、一般に、周辺装置であるか
のようにMBDがMBCを制御することを可能にする。
極めて注目すべきこととして、MBCは冗長動作を行な
うためにMBC(このインターフェースにおけるすべて
のレジスタ)をイネーブル/ディスエーブルすることが
できる。ただし、ステイタス・レジスタ218はいつで
もMBDによって読取ることができる。
第18図左方に示すマイクロエンジン・シーケンサ23
0については第19図を参照して詳しく後述する。右方
にはそのいくつかはすでに説明した素子を示す。例え
ば、第12図との関連で上述したデジタル位相ロックル
ープ222及び第11図に示した二相エンコーダ224
である。第18図にはほかに、ドロップをトランシーバ
72及びデータ・ハイウェイに接続する平形ケーブル2
26との接続に使用されるオプトアイソレータ及びドラ
イバを示した。
MBCの内部メカニックはデータ送受信の仕事に当てら
れる。これには256ワード・バッファ204から一度
に1ワードずつ並列データ・メッセージを取出し、平形
ケーブル226で逐次送信しなければならない。MBC
は同時的に入直列メッセージ・フレームを検知、受信
し、データを取出し、これをバッファ204に記憶させ
ねばならない。
このためMBCはシングル・チップHDLCプロトコル
通信コントローラ228を利用する。すでに述べたよう
に、このコントローラとしてシグネッチクス社またはモ
トローラ社のコントローラ(部品番号2652)を採用
することができる。このチップの主な目的の1つはバイ
トの同期化である。チップは受信データ流れ中における
特殊なフラグ・キャラクタを認識することによって前記
のバイト同期を行なう。HDLCはまた、各ドロップご
とに“モデル”機能を行なう。即ち、バイト幅のデータ
をビット直列のNRZ形式データに変形し、このNRZ
形式データは第11図の回路によって出力二相データに
変形される。入来二相データは第12図の回路によって
NRZデータに変換され、次いでHDLッチップ228
によりバイト幅データに変換される。
このチップ及びその関連データ・レジスタのすべては第
19図に示す“マイクロエンジン”またはマイクロシー
ケンス230によって制御される。マイクロエンジンは
36個のタイミング/制御信号の制御、16本のステイ
タス入力線のテスト、及びマイクロ割込みとも呼称され
る8個のステイタス・リクエスト・フラグの優先割込み
構造を可能にする。第19図は24ビット・マイクロワ
ードの詳細を含めてマイクロエンジンの詳細を示す。
第19図のマイクロエンジンはMBDのクロック・シス
テムから駆動され、正確にこれと同一タイミングで動作
する。採用されたバッファ・メモリ・アクセス方式に鑑
み、このことはシステム設計にとって重要である。MB
Dもマイクロエンジンもバッファ204をランダム・ア
クセスする。ただし、マイクロエンジンは次に2つの連
続するアクセス(2つの読取りまたは2つの書込み)を
行なう。また、MBDは2つ以上の連続するバッファ・
アクセスを行なうことを論理的に禁止される。もし同時
アクセスが起こると、MBDが高い優先順位を与えられ
る。これにより、もしMBDが同時的に(非同期的に)
バッファ204をアクセスしておけば、マイクロエンジ
ンによる2つのアクセスの少なくとも1つが有効とな
る。
マイクロエンジンは一度に1つずつ、7つの基本的シー
ケンス動作を行なう。即ち、 1.送信開始 2.メッセージ開始フラグのセッティング 3.送信バッファ・エンプティ・サービス 4.送信バッファ・フル・サービス 5.受信ステイタスのチェック 6.送信サービスの終結 7.リセット・シーケンス 最初の6つのシーケンスはどれもマイクロエンジンに対
して特定のマイクロ割込みが作用すると起動される。ル
ーチン(シーケンス)が終わるとマイクロエンジンが保
留ベクトルを“チェック”する。もし保留ベクトルが存
在すると、マイクロエンジンはサービス・ルーチンの
(ファームウェアにおける)適正アドレスまで直接的に
ベクトル飛越しする。マイクロ割込みが存在しなけれ
ば、“遊び”状態に入る。この遊び状態の間、次のマイ
クロ割込みに対する連続的なチェックが行なわれる。
マイクロエンジン(第19図)の主要成分の1つが29
11マイクロプログラム・シーケンサ230である。こ
れもアドバンスット・マイクロ・デバイシズ社の部品で
ある。2911 230はマイクロプログラムROM2
32に含まれているマイクロ命令に従ってシーケンス動
作するアドレス・コントローラである。2911の2つ
をカスケード制御することにより8ビット・アドレスを
形成する。
2911シーケンサは出力アドレスを得るため下記の4
つのソースの1つから選択することができる。
1.1組の外部直接入力231(D) 2.(図示しない)内部レジスタに記憶されているD入
力からの外部データ 3.深さ4ワードのプッシュ/ポップ・スタック234 4.マイクロプロセッサ235によって処理された先行
の命令 2911の出力がマイクロプログラムROM232のア
ドレスを供給する。
ROM232の出力は現時マイクロ命令ワードの各部分
を保持するパイプライン・レジスタ236〜238内へ
クロックされる。次の表はマイクロプログラム・ワード
・フィールドの定義を示す。
第19図の残り部分は当業者に自明であろう。
C.共用メモリ(MBS) データ・ハイウェイ・コントローラ(DHC)の第3の
主要成分はデータ・ハイウェイ共用メモリ(MBS)カ
ードである。このカードは機能プロセッサをハイウェイ
・プロセッサMBDとインターフェースさせる。データ
・ハイウェイ・コントローラDHCの入/出力バッファ
であり、機能プロセッサのための拡張メモリを提供す
る。共用メモリ・カードはデュアル・ポート装置構成R
AMで32K〜128Kを有し、更に追加の12Kを機
能プロセッサ・メモリとして利用できる。デュアル・ポ
ート構成であるからDHC及び機能プロセッサが共用メ
モリに同時アクセスしても干渉を伴うことはない。共用
メモリはその機能プロセッサが関知するデータ・ハイウ
ェイ・コントローラの唯一つの部分である。即ち、機能
プロセッサがデータの拠りどころとする別のカードにほ
かならない。MBCだけがマルチバスと接続するにもか
かわらず、マルチバス・カード・ケージ90(第6図)
において、MBC、MBD、及びMBSはそれぞれ1つ
のスロットを消費する。即ち、データ・ハイウェイ共用
メモリはマルチバスと接続している機能プロセッサと、
MBC、MBS及びMBCが接続しているDHCバスト
の間の接続を行う。
共用メモリはいくつかの重要な機能を有する。主な機能
として、機能プロセッサがハイウェイに出力すべきデー
タの記憶場所を提供する。このデータはハイウェイ・プ
ロセッサによって読出され、通信カードを介してデータ
・ハイウェイに送信される。同様に、共用メモリは必要
に応じて機能プロセッサが使用するためハイウェイ・プ
ロセッサによってハイウェイから取出されたデータを記
憶する。従って、機能プロセッサは通信のメカニックに
注意を払う必要はなく、必要に応じて共用メモリからデ
ータを読出すか、またはこれを共用メモリに入力するだ
けでよい。他方、ハイウェイ・プロセッサの仕事は機能
プロセッサのニーズと命令を翻訳し、データ・ハイウェ
イを介してこれを実行することにある。MBSカードは
拡張マルチバス線上に構成されている。RAMメモリ・
アレイは同じプリント回路盤上の16Kまたは64Kダ
イナミックRAMメモリを利用する。MBSのデュアル
・ポート部分を32Kバイトから128バイトに拡張す
るには同一回路盤に必要なダイナミックRAMメモリを
追加すればよく、別設のシングル・ポートRAMの12
8Kは機能プロセッサ用として使用することができる。
MBS受信メモリは両インターフェース・ポートからリ
クエストし、適当なインターフェース・ポートと交信す
る。メモリ・リクエストがMBD及び機能プロセッサか
ら同時に受信される場合、MBDが機能プロセッサに優
先する。もしMBDがメモリと交信中であり、機能プロ
セッサがメモリをアクセスしようとしている場合メモリ
・ロジックの一部がMBDの“ホールド・メモリ”フラ
グをテストし、MBDが完結するまで機能プロセッサの
始動をロックする。ただし、バス使用中信号が作用中な
らこのロックは起こらない。
第20図はデュアル・ポート共用メモリのブロック・ダ
イヤグラムである。データ及びアドレスを共に含むDH
Cバスは図面左側のMBDポート240において供給さ
れ、機能プロセッサ・ポート250を含むマルチバスの
アドレス及びデータ線は図面右側に示した。アドレスは
一般に図面上部に示す素子によって処理され、データの
流れは図面下部を通過する。従って、MBDポート24
0から受信されたアドレスはラッチ242にラッチされ
てRAM244をアクセスするのに使用され、入データ
はラッチ246にラッチされた後RAM244に転送さ
れる。他方、MBDポート240を外方に通過するデー
タはラッチ248によってラッチされる。同様に、機能
プロセッサ・ポート250から受信されるアドレスは受
信機252に受信され、MBD機能/リフレッシュ・ア
ドレス・コントローラ254を介してRAM244に対
するアドレスとなるのに対して、FPポート250から
受信されたデータは機能データ受信機256にラッチさ
れた後、RAMに供給される。機能プロセッサ・ポート
250へのデータ出力はバイト出力コントロール258
を介して、マルチバス線を駆動するための機能データ・
ドライバ260に進む。MBDポート240の制御はM
BS命令バスを介して伝送される下記の命令によって行
なわれる。
1.アドレスを増分し、読取れ 2.アドレスを増分し、書込め 3.現時アドレスで読取れ 4.現時アドレスで書込め 5.アドレスを増分し、ワードの下位半分にバイトを書
込め 6.現時アドレスでワードの上位半分にバイトを書込め 7.アドレスを増分し、読取り、ロックを解け 8.アドレスを増分し、書込み、ロックを解け 9.現時アドレスで読取り、ロックを解け 10.現時アドレスで書込み、ロックを解け 11.アドレスを増分し、読取り、ロックせよ 12.アドレスを増分し、書込み、ロックせよ 13.現時アドレスで読取り、ロックせよ 14.現時アドレスで書込み、ロックせよ 2つのバイト書込み命令5及び6を除きすべてのアクセ
スがワード・アクセスである。使用アドレスはMBDに
よってロードされるMBSアドレス・ラッチ22に含ま
れている。読取り命令後の第2サイクルにおいて、MB
DはDHCバスへ読出されたデータをイネーブルする命
令を出力することができる。
アドレス・ラッチ242はDHCアドレス及びデータ・
バスを介してMBDからアドレス信号を受信し、MBS
がMBD宛であればこのアドレスをラッチする。アドレ
ス・ラッチ242は読取りにも書込みにも利用される。
メモリの書込み動作にはMBDからのデータ情報がDH
Cアドレス及びデータ・バスを介して受信され、MBS
がMBD宛であればラッチ246にラッチされる。
メモリの読取り動作に際しては、MBSがDHCをアド
レス及びデータのソースとする場合、MBSデータ・ア
ウト・ラッチ248を介してデータがDHCアドレス及
びデータ・バスに伝送される。
FPポート250はマルチバスを介して機能プロセッサ
とインターフェースする。マルチバス・アドレス線はバ
ッファ252を利用して受信される。
公知のように、マルチバス・データ線は受信及び送信に
際して受信機252及びドライブ260によってそれぞ
れバッファされる。
マルチバスからは下記信号が受信される。
1.メモリ書込み命令 2.メモリ読取り命令 3.バス使用中 4.バイト・ハイ・イネーブル 5.アドレス・ビット0 転送確認はこのバスで機能プロセッサに送信される信号
である。
MBSの2つのポートは各種の3ステイタス・ロジック
・レシーバのイネーブルを利用して多重化される。マル
チバスがメモリ・バスを制御する場合マルチバスのイン
ターフェース論理回路が内部RAMメモリと交信するこ
とができる。MBDがこのメモリ・バスを制御する場合
にはメモリ・ボードのMBD論理回路が内部RAMメモ
リと交信することができる。
8.データ・ハイウェイ・プロセッサの動作 第21図はデータ・ハイウェイ・プロセッサ(MBD)
の動作を略示するフローチャートである。第22、23
及び24図にそれぞれ詳細に図示するブロック337、
337A及び338から成る。フローチャートの論理起
点はMBDが330において2つの通信カードMBC7
2の1つから“適正メッセージ割込み”を受信する時点
である。この信号は280〜283に示すようにMBC
の72によって形成される。280及び282において
開始及び終了フラグ(第7c図)が検知されると、28
3において公知の態様でCRCチェックが行なわれる。
MBDが330において最初にGOOD MSGを指示
するMBC72からメッセージを取出す。従って両ハイ
ウェイ及び両MBCは常時オン・ライン状態にあり、い
ずれか一方を第1または第2と指定したりする複雑な切
換えを行なう必要のない冗長性が与えられる。
特に、本発明ではデータ・ハイウェイである2本のケー
ブルの物理的位置を変えることができるから、例えば局
部的なノイズ発生源があっても、その影響を受けるのは
1本のケーブルだけである。
330において適正メッセージ割込みが受信されれば最
終メッセージが受信されたことを意味するから、ドロッ
プはアドレス・フィールドを増分し、かつ回復ハンド・
オフ・メッセージを送信する必要がない。次いでドロッ
プは送信されたばかりのメッセージがみずからのメッセ
ージであるかどうかを331においてチェックする。も
しみずからのメッセージでなければ332において、最
後に受信されたメッセージがこのドロップに対するハン
ド・オフであったのかどうかをチェックする。即ち、自
ドロップのトークンが最終受信メッセージのAフィール
ドにあるかどうかをチェックする。もしなければ、デー
タ・ハイウェイ・プロセッサが342において、前記3
30において、“適正メッセージ割込み”を検知した時
の動作状態に戻る。
トークンが認議された状態で、333においてDHCに
よって行なわれる最初の動作はCフィールドのMビット
を検査することによりTDMモード送信が行なわれるの
かデモクラチック・モード送信が行なわれるのかを認論
することである。いずれの場合にも次のAフィールドが
334において始めて形成される。即ち、バス割当て表
に対する指標であるAフィールドは送信シーケンスにお
ける次のドロップの正しいトークンを提供するように増
分される。ここでもしTDMモードに移行すると、後述
する出力バッファにおいて組立られる次のTDMメッセ
ージが335から供給される。もしバッファ内にメッセ
ージがなけば空のハンド・オフ、即ち、トークンと開始
及び終了バイトを含むだけのメッセージが336におい
て送信される。
TDMモードにおける次の段階は次のTDMメッセージ
の作成である。これについては第22図を参照して詳し
く後述する。次いですでに受信されたデータが338に
おいて処理されるが、これについては第24図を参照し
て説明する。最後に、出力バッファがすべてロードさ
れ、受信データがすべて処理された状態で、339にお
いて準備操作を行なうことができる。この操作にはシス
テム・クロック信号の維持、タイムキーパ間になんらか
のコンフリクトが存在する場合のバス割当て表に関する
決裁などの操作が含まれる。340に示すように、プロ
セッサはブロック337に戻って次のTDMメッセージ
を作成する。なぜなら、TDMメッセージは機能プロセ
ッサが次のTDMメッセージにおいてリポートすべきデ
ータになんらかの変化があることを通告するごとに更新
されるからである。これに対し、次のデモクチック・メ
ッセージはこのような更新を必要としない。
送信すべきメッセージがデモクラチック・モードの場合
にもほぼ同様のプロセスが展開する。即ち、Aフィール
ドが334において更新され、メッセージが335Aに
おいて供給され、バッファ336にメッセージが存在し
なければ空のハンド・オフとなり、また、次のメッセー
ジが337Aにおいて作成される。
適正メッセージ割込みがドロップ自身のメッセージと関
連することが331において確認された場合には341
においてドロップがタイマを110マイクロセコンドに
セットしてバス上に後続の活動が現われるかどうかを確
認する。もし現れれば、次のドロップが正しくトークン
を受信したと考えることができる。もし現われなけれ
ば、ドロップは再びAフィールドを増分することで次の
ドロップへのトークンを増分し、341Aにおいて回復
ハンド・オフ・メッセージを送信する。この動作は指標
がバス割当て表を一巡して、送信中のドロップがおそら
くエラー発生器であるとを指示するまで反復することが
できる。この場合、問題のドロップはオフ・ラインする
ことができる。
もしタイマ活動が正しく検知されれば、ドロップは例え
ば342における割込み状態から再びそれ以前の状態に
戻る。
すでに述べたように、本発明システムの一部は冗長方式
で実施することができる。典型的な形として、冗長デー
タ・ハイウェイ同軸ケーブル、冗長通信インターフェー
ス及びトランシーバを設け、いずれもデータハイウェイ
・プロセッサがアクセスできるようにデータ・ハイウェ
イ・コントローラ・バスにフィードする。通信インター
フェース(MBC)は上述のように受信される各メッセ
ージのCRCフィールドをチェックし、メッセージが正
しくデコードされておればこれを取除く。通信インター
フェースはこうして上述の“適正メッセージ割込み”を
形成する。従って、最初に適正メッセージ割込みを提供
するトランシーバがデータ・ハイウェイ・プロセッサに
よってアクセスされるから、これは有用な特徴部分であ
る。両方のトランシーバは常時オン・ライン状態にあ
り、両方のデータ・ハイウェイは従来技術において多く
見られるように一方を主ハイウェイ、他方を副ハイウェ
イ、または一方を一次ハイウェイ、他方を二次ハイウェ
イと指定するのではなく、交換自在に使用される。従っ
て、双方が連続的に使用され、同期上の問題、メッセー
ジ消失などの原因となる一方から他方への明確な切換え
を伴わずに利用できる。一方の同軸ハイウェイにおける
ランダム・エラーは他方の同軸ハイウェイにおけるラン
ダム・エラーと同時に発生しないのが普通であるから、
この方式はシステムのビット誤り率をも高める。
A.TDMモード・メッセージの形成 すでに述べたように、第22図は次のTDMメッセージ
の形成を示す。先ず343における、1/10秒インターバ
ルに送信したいポイントを指示するローディング・パラ
メータを考察する。いくつかのポイントは共用メモリの
データ定義表(DDT)の1/10秒起点部分から転送され
(第29図)、同様に344において、“1秒データ”
即ち、毎秒送信されるデータは通信バッファに対するD
DTの1秒起点部分から転送される。従って、例えば上
述した記号の検知と同時に出力バッファから転送される
任意のメッセージはフィードバック・ループに使用され
るプロセス制御変数値のような1/10秒インターバルで転
送されるデータと、急速には変化しないかまたはCRT
図形更新だけに必要な値などのように1秒インターバル
で送信される通常は比較的少数の可変値とを含む。
B.デモクラチック・モード・メッセージの形成 第23図は次のデモクラチック・モード・メッセージの
形成プロセスを示す。ワン・ショット・メッセージが要
求されているのか、リクエスト/変更または通常メッセ
ージが送信されているのかを確認するため、345にお
いて、DDTフラッグ・フィールドの0ビットがチェッ
クされる。このビットがセットされておれば、346に
おいてワン・ショット・メッセージが送信されるはずで
あり、必要なワン・ショット・データが347において
共用メモリからMBC出力バッファに送信されるだけで
ある。348においてこのバッファがフル状態なら、処
理は停止する。フル状態でなければ、349に示すよう
にいくつかのメッセージを送信しなければならない場
合、起点フラグ・ブロック345が再びアクセスされ
る。もしフラグ・フィールド0ビットがセットされてい
なければ、Rビット350を求めてDDT中の受信ポイ
ントが走査される。セットされているならば、リクエス
ト/変更メッセージが351において送信されることを
意味し、リクエストを送信したドロップによって要求さ
れているデータが352において出力バッファに送信さ
れる。もしバッファがフル状態なら、353において処
理が停止し、フル状態でなければ再びブロック345が
アクセスされる。
最後に、もしRビットが350においてセットされてい
なければ、通常メッセージが要求されたことになる。機
能プロセッサが354において送信すべき通常メッセー
ジを出力FIFOに送った場合、プロセッサはこの出力
FIFOをチェックする。この場合、メッセージが35
5において出力バッファに転送される。ここでも、バッ
ファがフル状態なら処理は停止し、フル状態でなければ
ブロック345が再びアクセスされる。
C.受信メッセージの処理 MBD動作の優先順位としては、先ずTDMメッセージ
が残らず作成されていることを確かめ、次いでデモクラ
チック・メッセージが残らず作成されていることを確か
め、最後に受信メッセージをすべて処理する。従ってデ
ータ・ハイウェイの動作が受信メッセージの復号などん
ために中断されることはあり得ない。このことも本発明
の分布形処理システムの利点である。システム全体の動
作を中断する必要はなく、ハイウェイはドロップにいか
なるエラーが発生しても、これに関係なく動作を持続す
る。
以下、第24図を参照して本発明システムによる受信ワ
ードの復号方法を説明する。
300において最初に行なわれる動作はワードの制御フ
ィールドまたはCフィールドの検査である。301にお
いてMビットがセットされているなら、時分割多重化モ
ードにあることを意味する。次にプロセッサが302に
おいてデータ認議アレイ(DRA)中からシステム識別
子(SID)を探索する。もし識別子が存在すれば、メ
ッセージの内容がこの特定ドロップにとって関心があ
る、即ちこの情報を特定ドロップの機能プロセッサがそ
の局部制御動作を行うにあたり必要とすることを意味す
る。もしSIDが見つからなければ、例えば303にお
いてアラーム・チェックをアクセスすることができる。
これについては後述する(第28図)。もしSIDがD
RA中に存在すれば、304におけるDDT表の探索に
よってデータの正しい位置が確認される。次いで305
においてデータがMBSの該当場所に記憶され、作動中
のタイマが306においてリセットされる。このタイマ
は特定データ・ポイントの更新間の時間を測定するのに
利用され、また、ステイタスワード中のビットを介し
て)機能プロセッサに、特定値がすでに無効であること
を知らせる。次に307においてステイタス・ワードの
変化を送ることによって行なわれる。
309においてメッセージの次の要素にアクセスする。
データ・ワードがアナログかデジタルかを確認するため
SIDのビット15を検査する。もしデジタルなら、第
8b図に関連してすでに述べたように、ステイタス・ワ
ードだけが関連性を持ち、もしアナログなら、2ワード
であるアナログ値(第8c図)と同様にステイタス・ワ
ードも関連性を持つ。従って、次のSIDを探索する前
にスキップすべきバイト数を求めるのにSIDのビット
15を利用する。
“1揃い”かどうかを確認するため各SIDをチェック
することにより、310において各送信の最終SIDが
検知される。プロセッサに最終SIDが存在したことを
確認する手段を与えるため、CRCチェック後にMBC
によりこのワードが挿入される。
Mビットがセットされていなければ(300)、311
においてデモクラチック・モードが処理される。ここで
もデータ・ワードがローカル・プロセッサに関係がある
かどうかを確認するため312において、DRA中にS
IDが探索される。いかなる種類のデモクラチック・メ
ッセージが受信されたかを確認するため、313におい
てSIDの次の2つの上位ビットが検査される。ビット
15が1なら、これは314においてワン・ショット・
メッセージであることを意味し、ワン・ショットのAA
フィールド(第8図)中のデータが315におけるDD
Tに対する探索によって決定されるMBS中の場所に記
憶される。次いで316において次の記述事項が処理さ
れる。
ビット15が0なら、デモクラチック・モード・メッセ
ージが起点317に対する通常メッセージまたはリクエ
スト/変更メッセージであることを意味する。318に
おいてプロセッサがDDTを探索することにより、メッ
セージ中に指定されている起点であるかどうかを確認す
る。もしそうでなければ、メッセージは全く関連性を持
たず、次の記述事項が319において処理される。もし
該当の起点ならば、ビット14をチェックすることによ
り、メッセージがリクエスト/変更メッセージか通常メ
ッセージかを320において確認する。もしビット14
がセットされておれば、メッセージが通常メッセージで
あり、321〜322において入力FIFOに送られ
る。ビット14がセットされていなければ、メッセージ
は323においてリクエスト/変更メッセージまたはワ
ン・ショット・メッセージである。ワード・カウントが
0なら、リクエストは324におけるワン・ショットに
対するリクエストであり、フラグDDTフィールド中の
ワン・ショット・ビット0が325においてセットされ
る。カッコ326内に記述したように、フラグ・フィー
ルドDDT中に0を検知すると、MBDは第23図に関
連して述べたように送信のためメッセージを作成する。
ワード・カウントが0でなければ、327に示すように
メッセージがリクエスト/変更メッセージであることを
意味する。次に変更すべきデータの位置を求めるため変
位フィールドが利用され、ADフィールド・データが3
28において新しいデータを示す。329において次の
要素が処理される。
9.クロック制御−詳論 分布形データ処理システムにおいては、あとで重要であ
ると判明する事象を歴史的に分析できるようにシステム
をクロック制御する手段を設ける必要がある。即ち、回
路遮断器が引はずし状態にあると仮定する。この引はず
しの原因を確定するため、回路遮断器の引はずしに至る
事象を再構成しなければならない。従って、種々の事象
間に正確な相関性を確立するため各ドロップにおけるデ
ータを同期させる必要があることはいうまでもない。例
えば、各ドロップに簡単な水晶発振器を使用すると、温
度変化などを伴なう経時変化によって個々のクロックに
異なる影響が現われる。そこで本発明の1つの特徴とし
て、各100ミリセコンドのタイム・フレームの終りに
全システム中の各ドロップのクロックを同期させる。そ
れぞれのローカル・ドロップがマスター・クロック信号
をコピーし、各ドロップの内部クロックを調整すること
によってその値を反映させる。こうしてシステムは反復
的に同期される。
第25図はこの同期の態様を示す。デモクラチック・モ
ードの終りに近い時点で、このモードで送信すべき最終
メッセージが検知される。この検知は各ドロップに設置
された100ミリセコンド内部タイマーの時間切れによ
って行なわれる。(内部タイマーは最悪の場合でも10
0ミリセコンド周期内の正確な時間に対する狂いが25
0マイクロセコンドである程度の精度を持つ)。最終メ
ッセージが送信される場合、制御フィールドの“U”ビ
ットが316のおいてセットされ、362においてメッ
セージが送信される。
ドロップが363においてUビットを検知すると、ドロ
ップは時分割多重モードが始まろうとしていることを検
知し、364において各ドロップが内部クロックの記録
をとる。即ち、このために各ドロップは内部クロックの
現時値をレジスタに記憶させる。タイムキーパはTDM
モードで送信する最初の3つのドロップであり、みずか
らのクロック値を365において送信する。この値は各
タイムキーパによって送信されるメッセージ・フレーム
の制御フィールドの後に挿入される。タイムキーパ・ド
ロップはそれぞれに割当てられた局部的な処理機能を実
施する際に送信する。“普通”データのほかに、制御ワ
ード中に現われるSビットをタイムキーパA、B及びC
に対してそれぞれ01、10及び11にセットすること
によりクロック値を送信しようとしていることを指示す
る。タイムキーパを含むすべてのドロップが366にお
いて隣接の2つのタイムキーパのクロック値を平均し、
それぞれの内部クロックを367において調整してこの
平均値に一致させる。368において、TDMモードが
継続される。即ち、タイムキーパに続く次のドロップが
そのデータを送信する。
好ましい実施例では、内部クロックが精度を高めるため
1ミリセコンド及び125マイクロセコンドのクロック
を含む。
10.バスの割当て 当然のことながら、必ずしも各ドロップの1/10秒ごとに
送信すべきデータ量が同じであるとは限らない。データ
によっては他のデータよりも頻繁に送信しなければなら
ないことも明白であり、急速に変化し、フィールドバッ
ク・ループで利用されるプロセス変数値に関するデータ
などがその一例であり、当然頻繁に送信する必要があ
る。頻繁には変化しないその他のデータはそれほど頻繁
に送信しなくてもよい。本発明の好ましい実施例では、
あるデータは1秒間隔で送信され、他のデータは1/10秒
間隔で送信される。また、各ドロップにはTDMモード
におけるデータ送信のための複数タイム・スロットを設
けることができる。即ち、ドロップによっては100ミ
リセコンドに2回以上の頻度でデータ・ハイウェイにア
クセスし、そのつど異なるデータを送信するようなシー
ケンスをバス割当表により決定することができる。
第26a及び26b図はこれを示す。第26b図はデモ
クラチック・モードでもTDMモードでもほとんど同じ
であるバス割当表の1つを示す。いずれのモードでも、
簡単なポインタ、即ち、各ワードのAフィールドがバス
割当表中のスロットを指すから、割当表中のこのスロッ
トに位置するドロップはすべて次に送信するドロップで
ある。図から明らかなように、いくつかのドロップが複
数回にわたって現われる。従って、これらのドロップは
各100ミリセコンド周期内の異なる時点に異なるデー
タを送信するドロップである。
第26a図は単一ドロップにより逐次的に送信されるデ
ータの一例を示す。例えば最初の100ミリセコンドの
タイム・フレームの第1スロットにおいて、データ項目
A、B、C及びDが送信され、同じ100ミリセコンド
・タイム・フレームのTDM部分のスロットにおいて項
目X、Y、Z及びWが送信される。次の100ミリセコ
ンド・インターバルに項目A、B、Cが第1スロットに
おいて繰返され、X、Yが第2スロットにおいて繰返さ
れる。ただし項目Eが項目Dに代わり、この両項目U及
びVがZ及びWに変わる。第3スロットにおいて、Fが
Eに代わり、P及びQがU及びVに代わる。このような
送信が10回行なわれ、1秒が経過すると、第1インタ
ーバルにおいて送信された値、即ち、A、B、C、D及
びこれに続くX、Y、Z、Wが繰返される。
従って、第26b図のバス割当表はきわめて重要な情報
部分である。どちらの表も各ドロップによって記憶さ
れ、タイムキーパによって絶えず更新される。各タイム
キーパは2つのバス割当表の1/8をデモクラチック・モ
ード・メッセージの1つとして毎秒送信する。従って、
各ドロップのメモリにおいて8秒ごとにバス割当表が全
面的に更新される。受信されたバス割当表に不一致があ
ればドロップがこれについて“投票”する。即ち、通常
はタイムキーパの2つからのバス割当表が一致し、第3
のタイムキーパが無視される。
デモクラチック・モードにおいては100ミリセコンド
周期の残り部分が埋まるまでバス割当表が繰返し循環さ
れるが、時分割多重モードはバス割当表が一巡されたと
ころで終了する。
11.制御フィールド 各メッセージ・フレームの制御フィールドの利用につい
てはすでにいくつもの箇所で言及した。以下のこの問題
を1つの特定場所に関して検討する。
第27図は、1つの100ミリセコンド周期における制
御フィールド・ビットの変化例を示す。時分割多重化モ
ードを図の左半分に、デモクラチック・モードを右半分
に示す。制御フィールドは時分割モードの開始時にアド
レス・フィールドの“D”で始まる。これは最後に送信
されるデモクラチック・モード・メッセージのバス割当
表における位置に対するポインタである。この時、制御
フィールドはX1100001となる。TDMモードが
すでに始まっているから第2の即ち、Mビットがセット
される。第3の、即ち、Tビットは次のメッセージのモ
ードを指示する。次のメッセージ群はすべてTDMであ
るから、このビットはセットされたままである。Sビッ
トは01である。これは第1TDMメッセージであるか
ら、タイムキーパAがそのスナップショットを送信する
番である。次の2つのメッセージにおいて、タイムキー
パB及びCが送信すると、Sビットは10に、更に11
になる。
各送信ごとにアドレス・フィールドが増分され、値“T
DM”に達するまでポインタがバス割当表に従って移行
する。なお、前記値“TDM”はバス割当表中の最高番
号ドロップに対応するポインタの値である。この値に達
するとメッセージはデモクラチイクモードであるから、
Tビットはセットを解かれる。ここで値Dがアドレス・
フィールドとなるから、前の100ミリセコンド周期の
デモクラチック・モードで送信されたメッセージの次の
メッセージからピックアップすることができ、デモクラ
チック・モードが始まる。図の右半分から明らかなよう
に、メッセージのモードはもややTDMではないからM
フィールドは0となる。再び送信が継続し、アドレス・
フィールドを増分することでバス割当表に従って進行す
る。図から明らかなように、前のデモクラチック・フレ
ームではT及びUビットがセットされたアドレス・フィ
ールド2を有するメッセージが最後のメッセージであ
る。
制御フィールド中の他のビットを簡単に説明すると次の
通りである。Pは組合わされたA及びCフィールドのパ
リティを示すパリティ・ビットである。その値をXとし
て図示したが、ここではアドレス及び制御フィールドは
限定されない。即ち、“D”“TDM”または“N”が
現われる。Hビットはデータ・ハイウェイ・コントロー
ラによってセットされ、この特定メッセージが先行のハ
ンド・オフが回答を得られないための回復ハンド・オフ
であることを指示する。即ち、各データ・ハイウェイ・
コントローラはみずからのメッセージ送信に続くメッセ
ージを探索し、検知しなければアドレス・フィールドを
増分してそのメッセージを再送信し、この再送信がHビ
ットをセットすることによってなされることを指示す
る。このことはタイムキーパに関連して上述したが、タ
イムキーパもまた、ハイウェイが長時間にわたって非作
動状態のままである場合、第1タイムキーパによる送信
と共にバスをバス割当中の所定ポイントから、多くの場
合TDMモードの開始点で再始動する。Rビットのセッ
トは上述のような異常に長い非作動状態を検知し、この
メッセージでバスを再始動するタイムキーパであること
を示す。
12.アラーム・ハンドリング 既に述べたように、本発明ではあるデータは反復送信さ
れるが他のデータはワンショット・リクエストなどによ
るリクエストに基づいて送信される。また、データに関
して他のドロップの注意を喚起することが望ましい場合
もある。例えば、人/機械インターフェースとして構成
されたドロップの場合がそれである。その典型的な例が
ビデオ表示データ端末装置であり、制御下にあるプロセ
ス中の測定場所と共に種々の変数値を表示するのに使用
することができる。通常はオペレータがモニタすべき特
定のプロセス部分を選択すると、局部ソフトウエアが対
応のデータ認識アレイを作成し、以後DHCはシステム
IDをデータ認識アレイの記憶値と比較することによっ
て認識されるポイントだけをハイウェイから選択する。
ただし、オペレータには例えばプロセス中のどこかでア
ラーム限界を越えたとの指示をも提供しなければならな
い。そこで各メッセージはアラーム限界を越えたかどう
かをも指示するステイタス・フィールドをも含む中央メ
モリに直接アクセスするホストコンピュータの周辺装置
としてオペレータ端末装置を構成した代表的な公知シス
テムと比較されたい。[分布形プロセッサ制御システム
にホストコンピュータを避けるべき理由があたくさんあ
るにもかかわらずデータ・ベース全体へのアクセスが容
易である。本発明によると、かかるアクセスは混合モー
ド通信フォーマットにより与えられる。上記ステイタス
・メッセージはそのSIDがDRA中にあるかどうかと
は無関係に、各ドロップによって検査され、オペレータ
が常時アラーム状態を知ることができるように適当な処
置がとられる。
第28図はアラーム処理段階を示す。370において、
データ・ハイウェイのメッセージからシステムID S
IDが検索される。SIDが発見されたら、メッセージ
のステイタス・ワードが374において、記憶されてい
るステイタス・マスクとのAND演算することで先行ス
テイタス・ワードと比較される。なおこのステイタス・
ワードは問題のデータ・ポイントに関してあらかじめ受
信されたものである。378においてなんらかの変化が
認められる場合、380における機能プロセッサによる
アクセスのためシステムIDがMBDの新しい状態変化
FIFOに組込まれる。変化がなければ、上述のような
通常のメッセージ処理が行なわれた後、381において
次のシステムIDがアクセスされるだけである。もしシ
ステムIDがDRA中に存在せず、かつステイタス・ワ
ードのビット7がセットされていて、382において、
1つのポイントがアラーム状態にあることが指示される
と、384においてシステムIDがアラームFIFOに
コピーされ、これが機能プロセッサによって定期的にチ
ェックされる。さもなければ次のSIDがアクセスされ
るだけである。1つのポイントがアラーム状態にあるこ
とが判明すると、機能プロセッサが次のような一連の動
作を行なうのが普通である。先ずアラームFIFOをア
クセスし、起点ドロップによるアクセスが行なわれるよ
うに386においてハイウェイに対してワン・ショット
・リクエストを送信すると、起点ドロップがアラーム状
態のポイントまたはシステム要素に関するすべての追加
情報を388において送信し、ドロップは390におい
て前記ポイントに関するあらゆる属性を供給される。こ
の属性はオペレータ端末装置のモニター・スクリーンに
表示され、どのポイントがアラーム状態にあるかを指示
する。現実値及びこれと比較される限界のほかに、例え
ば前記ポイントの英語表示識別子も表示できる。いつく
かのドロップがワン・ショット・メッセージを送信する
かに関係なく、すべてのドロップがエラー状態のポイン
トに関するあらゆる情報を同時に提供される。このこと
は個々のメッセージを別々に確認し、これに応答しなけ
ればならないシステムとは対照的である。
13.共用メモリの構成 第29図は本発明の共用メモリ・システム391の構造
を示す。構成の目的は例えば入データ・レコード392
を、機能プロセッサが利用すべきデータ部分を含んでい
るかどうか確認するため容易に検査できる手段を提供す
ることにある。次いでメッセージをその構成部分に分断
して正確な意味を確定すればよい。例えば各メッセージ
392の一部としてシステムIDを設け、データ認識ア
レイ(DRA)394をアクセスするのにこれを利用す
る。もし非ゼロ欄があれば、連携の機能プロセッサがこ
のデータ部分に関与することを意味する。次いでDRA
394に配置された値“ローカルID”を利用して、フ
ラグ及びデータ・フィールド・サイズ情報を含むデータ
定義表(DDT)396をを索引する。データ定義表3
96にはデータ・レコード398自体が記憶されている
共用メモリ中の場所を指示するポイントも記憶されてい
る。レコード398は各ポイントのステイタスID、そ
の他、限界値、英語記述のほか、関連属性などを含む。
アラーム状態のポイントのシステムIDは別にアラーム
・バッファ399に記憶させることができる。
結論 以上数々の新規技術を採用する分散形プロセス制御シス
テムを説明した。新規技術には混合モードデータ送信方
式の採用が含まれ、この方式では各サイクルの一部を時
分割多重動作に使用し、この多重モードにおいては各デ
ータ取得または制御ドロップが接続線を介して反復デー
タを送信する機会を与えられ、各サイクルの残り部分、
即ち、“デモクラチック”動作モードではその他の命
令、データ・リクエストなどを送信することができる。
個々のデータ取得部が局部プロセッサにとって重要なデ
ータを選択してこのデータをハイウェイに供給する第1
プロセッサを含み、ハイウェイは第2機能プロセッサま
たは第3、第4などその他の機能プロセッサと協働して
その場所に必要なプロセス制御入/出力などあらゆる機
能を実行する。この2つは上述のように多大の利点を有
するデュアル・ポート共用メモリを介して互いにインタ
ーフェースする。処理機能をこのように分布させること
によりシステム全体に全く透過性のデータ・ベースが与
えられ、中央または上位コンピュータを採用する公知シ
ステムに見られた必要条件は解消される。信頼性、モジ
ュール方式、理解し易くかつ使用し易いことなど多くの
長所を持つが、恐らく最も重要な長所は分布された処理
機能の一部が作動しなくてもシステムが動作できること
であろう。
システムはデータ取得部として構成された3つのタイム
キーパによって同期され、クロック制御線などのような
信号線を別設する必要ななく、別々のデータ取得ポイン
トを蛇行状に接続する単一の簡単な、かつ構成の容易な
冗長同軸ケーブルだけでよい。本発明システムにおける
データ送信に二相符号化法を利用すること、また、この
二相コードを位相ロックループ回路によって下位部分に
分割し、これらの下位部分を重み付けすることにより情
報受信の正確さを記することも説明した。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の分散形プロセス制御システムを採用す
る工場の想像上の切欠き斜面図、第2図は本発明のプロ
セス制御システムのより詳細な切欠き斜面図、第3図は
本発明システムを構成するブロックの図、第4図は典型
的なドロップを構成する成分を示すブロック・ダイヤグ
ラム、第5図は冗長ハイウェイ成分の使用を示す典型的
ドロップの詳細図、第6図は典型的ドロップ図の物理的
構成図、第7a、7b及び7c図から成る第7図は典型
的なデータ・ハイウェイ送信ブロック及びメッセージの
構成図、第8a〜8d図から成る第8図は伝送されるデ
ータ・メッセージの構成図、第9図は種々のデータ・符
号化法を示す一連の曲線を含む図、第10図は本発明に
利用されるデータ・符号化技術及びメッセージ・プロト
コルを示す一連の曲線を含む図、第11図は本発明で採
用される二相符号化方式を実施する回路の回路図、第1
2図は二相符号化されたデータを正しく復号するために
使用されるデジタル位相ロックループ回路の回路図、第
13a〜13e図から成る第13図は二相データ重み付
け方式を示す波形図、第14図は種々のドロップを互い
に正しく同期した状態に維持するためのクロック制御論
理の説明図、第15図はデータ・ハイウェイ・プロセッ
サ(MBD)のブロック・ダイヤグラム、第16図はデ
ータ・ハイウェイ・プロセッサ(MBD)に使用するマ
イクロプロセッサのブロック・ダイヤグラム、第17図
はデータ・ハイウェイ・プロセッサ(MBD)に使用す
る随伴マイクロシーケンス・ユニットのブロック・ダイ
ヤグラム、第18図はデータ・ハイウェイ通信回路(M
BC)のブロック・ダイヤグラム、第19図はデータ・
ハイウェイ通信(MBC)カードにおけるマイクロエン
ジンのブロック・ダイヤグラム、第20図は機能プロセ
ッサとデータ・ハイウェイ・プロセッサ・ユニットとの
間の通信に使用されるデュアル・ポート共用メモリのブ
ロック・ダイヤグラム、第21図はMBC動作シーケン
スの全体的なフローシート、第22図は第21図に示し
たブロックを補足するTDMメッセージ作成に関するブ
ロック・ダイヤグラム、第23図はデモクラチック・メ
ッセージの作成態様を示す、第21図のブロク・ダイヤ
グラムを補足するブロック・ダイヤグラム、第24図は
受信メッセージを復号する態様を示す、第21図のブロ
ック・ダイヤグラムを補足するブロック・ダイヤグラ
ム、第25図はシステム・クロックが全て更新される時
の、タイムキーパの送信シーケンスを示す図、第26a
及び26b図から成る第26図のうち第26a図は所与
のドロップにより100ミリセコンドのインターバルで
行なわれる数個のメッセージを送信シーケンス及び実際
の送信されるメッセージに起こり得る変化の態様を、第
26b図はバス割当表の一例をそれぞれ示す図、第27
図は時分割多重化モード及びデモクラチック・モードに
おける制御フィールドの変化態様を示す図、第28図は
ステイタス・ワード・アラーム・ビットの利用態様を示
すフローシート、第29図は共用メモリの構成図であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ウオレン・アルバート・エドブラツド アメリカ合衆国、ペンシルベニア州、ピツ ツバーグデイアフイールド・ドライブ 156 (72)発明者 ドナルド・ジエイムス・ジヨンズ アメリカ合衆国、ペンシルベニア州、ピツ ツバーググレンギヤリー・ドライブ 610 (72)発明者 デビツド・マイケル・オラベツ アメリカ合衆国、ペンシルベニア州、ピツ ツバーグカーウツド・ドライブ 509 (56)参考文献 特開 昭57−59201(JP,A) 特開 昭51−81537(JP,A) 特開 昭51−110901(JP,A) 特開 昭58−33766(JP,A) 特公 昭56−19779(JP,B2)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のドロップと前記ドロップを並列接続
    するデータ・ハイウェイ・バスとよりなる分散形プロセ
    ス制御システムであって、 前記各ドロップは、 データ・ハイウェイ・バスに接続され、前記バス上にデ
    ータまたはメッセージを送信し且つ前記バスからデータ
    またはメッセージを受信する送受信手段を備えたデータ
    ・ハイウェイ・プロセッサと、 複数のシステム要素に接続されて局部データ収集及び制
    御動作を行う機能プロセッサと、 データ・ハイウェイ・プロセッサと機能プロセッサとの
    間に接続されてそれらを交信させ且つ各プロセッサの独
    立性を維持するデュアル・ポート・メモリとよりなり、 機能プロセッサはデータ・ハイウェイ・プロセッサが受
    信したデータまたはメッセージをデュアル・ポート・メ
    モリを介して利用することが可能であり、またデータ・
    ハイウェイ・プロセッサは機能プロセッサがデュアル・
    ポート・メモリへ送信したデータまたはメッセージをデ
    ータ・ハイウェイ・バス上へ送信することが可能であ
    り、 データ・ハイウェイ・プロセッサは他のドロップから受
    信したそのシステム要素に関するデータまたはメッセー
    ジを分析することにより連携の機能プロセッサがその局
    部制御動作を行う上で該データまたはメッセージを必要
    とするか否かを判定する分析手段と、必要な場合は連携
    の機能プロセッサがアクセスできるようにこのデータま
    たはメッセージをデュアル・ポート・メモリに記憶させ
    る手段とよりなり、 データ・ハイウェイ・プロセッサは同時に2つ以上のデ
    ータ・ハイウェイ・プロセッサが送信のためデータ・ハ
    イウェイ・バスにアクセスしないように各データ・ハイ
    ウェイ・プロセッサの送信を同期させるトークンを送信
    する送信同期手段を備えており、 データ・ハイウェイ・プロセッサは第1の時分割多重モ
    ードにおいて定期的データまたはメッセージを送信する
    ためデータ・ハイウェイ・バスに一定のインターバルで
    逐次的にアクセスし、また第1の時分割多重モードによ
    る送信終了後第2のデモクラチック・モードにおいて、
    非定期的データまたはメッセージを、連携の機能プロセ
    ッサの指示により、または他のドロップからのリクエス
    トに応答して送信するためデータ・ハイウェイ・バスに
    アクセスし、 第1の時分割多重モードと第2のデモクラチック・モー
    ドとが交互に作動されることを特徴とする分散形プロセ
    ス制御システム。
  2. 【請求項2】第2のデモクラチック・モードは第1の時
    分割多重モードの開始から所定の時間経過後に終了し、
    再び第1の時分割多重モードが作動されることを特徴と
    する特許請求の範囲第1項に記載の分散形プロセス制御
    システム。
  3. 【請求項3】第2のデモクラチック・モードの最後に送
    信された非定期的データまたはメッセージに続いて送信
    の順番を待つ非定期的データまたはメッセージは次の第
    2のデモクラチック・モードの開始直後に送信されるこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第2項に記載の分散形プ
    ロセス制御システム。
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US50895183A 1983-06-29 1983-06-29
US508951 1983-06-29
US508795 1983-06-29

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