JPH0656977A - 重合性の、高度に架橋性のラツカー結合剤およびそのラツカー製造用の使用 - Google Patents

重合性の、高度に架橋性のラツカー結合剤およびそのラツカー製造用の使用

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JPH0656977A
JPH0656977A JP5165880A JP16588093A JPH0656977A JP H0656977 A JPH0656977 A JP H0656977A JP 5165880 A JP5165880 A JP 5165880A JP 16588093 A JP16588093 A JP 16588093A JP H0656977 A JPH0656977 A JP H0656977A
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alcohol
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Burkhard Kressdorf
ブルクハルト・クレスドルフ
Erhard Luehmann
エルハルト・リユーマン
Wolfgang Dannhorn
ボルフガング・ダンホルン
Lutz Hoppe
ルツツ・ホツペ
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    • C09D167/00Coating compositions based on polyesters obtained by reactions forming a carboxylic ester link in the main chain; Coating compositions based on derivatives of such polymers
    • C09D167/06Unsaturated polyesters having carbon-to-carbon unsaturation
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G18/00Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates
    • C08G18/06Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen
    • C08G18/28Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen characterised by the compounds used containing active hydrogen
    • C08G18/67Unsaturated compounds having active hydrogen
    • C08G18/68Unsaturated polyesters
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • C08G63/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a carboxylic ester link in the main chain of the macromolecule
    • C08G63/66Polyesters containing oxygen in the form of ether groups
    • C08G63/668Polyesters containing oxygen in the form of ether groups derived from polycarboxylic acids and polyhydroxy compounds
    • C08G63/676Polyesters containing oxygen in the form of ether groups derived from polycarboxylic acids and polyhydroxy compounds in which at least one of the two components contains aliphatic unsaturation

Abstract

(57)【要約】 【目的】 皮膚を刺激せず、過酸化物および UV 光の
いずれによっても硬化させることができ、硬化後に良好
な性質、特に良好な硬度、接着強度、溶媒抵抗性および
減少した木材浸透性を示す水中分散性の、重合性の結合
剤を製造すること。 【構成】 多価アルコール C が好ましくは 400 ない
し 2000 の分子量を有するポリアルキレングリコールで
あり、ポリエステル共縮合単位が少なくとも1個のトリ
オール E または四価ないし六価のポリオールEを含有
し、これらが枝分かれ点であると見なされるものである
ことを特徴とする、α,β-不飽和ポリカルボン酸 A ま
たはその無水物、少なくとも1個のアリル基を含有する
ヒドロキシル化合物 B および1種または 2 種以上の
多価アルコール C、ならびに任意に一価アルコール D
を基剤とする自己乳化性の、重合性の、枝分かれポリ
エステル。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は水中乳化性の、アリル基を含有す
る新規な枝分かれポリエステル、およびそのラッカー用
の原材料としての使用に関するものである。
【0002】有機溶媒なしに適用し得るラッカー配合剤
は、日増しに厳しくなる環境保護の要求のために、より
一層関心を引き付けつつある。この種の結合剤の作業粘
度を所望の値に調整するためには、一般的には反応性の
希釈剤または水を添加することが必要であるが、反応性
の希釈剤、たとえばスチレン、アクリル酸エステルおよ
びメタクリル酸エステルはしばしば生理学的に高度の問
題を孕んでいる。これらの希釈剤は皮膚の刺激や目の熱
傷の原因となり得る。その上、反応性希釈剤の比率は選
択した粘性に応じて変化し、ときにはラッカーの性質に
かなりの影響を与える。これらの欠点は希釈剤としての
水の使用により回避することができる(染料とラッカー
(Farbe + Lack),98,165(1992)を参照)。
【0003】一官能性の、および二官能性のヒドロキシ
ル成分を基剤とする水中乳化性の、重合性のポリエステ
ルは、DE-OS 3 441 154、DE-OS 2 905 666、D
E-OS 2 804 216 および DE-OS 3 218 200 より
公知である。これらのポリエステルは重合開始剤または
UV 放射線を用いて硬化させることができるが、工業
的な応用、たとえば家具のラッカー塗装用には硬化時間
が長すぎる。その上、これらの結合剤は木材中に深く浸
透し、硬化後に不十分な硬度を示す。不飽和ポリエステ
ルの反応性が低いことは公知の事実である。
【0004】改良された不飽和ポリエステルを用いて、
より高い硬化速度で生成物が得られることは実証されて
いる。たとえば DE-OS 3 935 495 においては、線
形不飽和ポリエステルをイソシアネートと反応させてい
る。より高い粘性とより短い硬化時間とを有する生成物
がこの反応により生成するが、この生成物は有機溶媒を
用いて作業粘度に希釈しなければならず、そのためには
経費の嵩む排気後燃焼プラントの使用が必要である。
【0005】さらに、合成に必要なポリイソシアネート
は毒物学的に高度に問題を孕んでいる。イソシアネート
は極めて低い濃度においても皮膚、粘膜、目および呼吸
気道高度に刺激する。これらのポリエステルポリウレタ
ンの他の欠点は、二段階法によるその製造に経費が嵩む
ことである。イソシアネート改質した水中乳化性のポリ
エステルは DE-OS 4 011 349 に記載されている。
毒性のイソシアネートと経費の嵩む製造との問題は、こ
の場合にも生ずる。
【0006】放射線硬化性の枝分かれ結合剤は DE-O
S 4 011 353 に記載されており、これは水溶液から適
用される。水性乳濁液との比較での以下の欠点が、これ
から生ずる: 1. 同一の結合剤含有量では粘度がかなり高い。
【0007】2. 適用後に水が徐々に放出される。
【0008】3. 配合剤の残留物からの有機結合剤の
凝集による除去が効率的でない(流出精製!)。
【0009】4. このラッカーはポリエーテルの含有
量が高いために極めて柔らかい。
【0010】5. したがって砂磨きができない。
【0011】この種の生成物は、高度の機械的損傷を受
け易い高品質の被覆剤には適していない。
【0012】皮膚を刺激せず、過酸化物および UV 光
のいずれによっても硬化させ得る、上記の欠点を示さな
い、硬化後に良好な性質、特に良好な硬度、接着強度、
溶媒抵抗性および減少した木材浸透性を示す水中分散性
の、重合性の結合剤を製造することが本件研究の目標で
ある。
【0013】驚くべきことには、枝分かれした不飽和ポ
リエステルの合成により、この目標を達成することが可
能であった。ポリオール、好ましくは非アルコキシル化
ポリオールの組み入れにより枝分かれを達成し得ること
が、本発明記載の不飽和ポリエステルの特色である。
【0014】本発明は、少なくとも1種のアルコキシ基
含有アルコールと、少なくとも1種のトリオールおよび
/または 4 個以上の OH 基を含有するポリオールと
を基剤とする不飽和ポリエステルを提供する。非アルコ
キシル化ポリオールが好ましい。本発明記載の結合剤は
以下の各成分の縮重合により得られる: A. 1種または 2 種以上のポリカルボン酸および/
または、入手し易いならばその無水物、特に α,β-エ
チレン性不飽和ポリカルボン酸、 B. 少なくとも1個の水酸基を含有するアリルエーテ
ル、 C. その少なくとも1種がポリアルキレグリコールで
ある、好ましくは 400ないし 2000 g/モルの分子量を有
する1種または 2 種以上の二価アルコール、 D. 任意に、分子量を調節するための1種または 2
種以上の一価アルコール、 E. 1種または 2 種以上の、少なくとも三価のポリ
オール、好ましくはアルコキシル化されていないもの。
【0015】関連するポリカルボン酸 A またはポリカ
ルボン酸 A の無水物はジカルボン酸、たとえばマロン
酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、フタル酸、テ
レフタル酸およびイソフタル酸、好ましくは不飽和ジカ
ルボン酸であり、ジカルボン酸の無水物が特に好まし
い。本発明記載のポリエステルの製造に関して考慮に入
れられる不飽和ジカルボン酸またはジカルボン酸無水物
はマレイン酸、クロロマレイン酸、フマル酸、シトラコ
ン酸、イタコン酸、メサコン酸、または、入手し易いな
らばこれらの無水物、好ましくは無水マレイン酸および
無水フマル酸、特に好ましくは、無水マレイン酸であ
る。たとえばヘキサクロロエンドメチレンテトラヒドロ
フタル酸、テトラクロロフタル酸またはテトラブロモフ
タル酸の組み入れにより、低燃焼性の樹脂が得られる。
ヒドロキシカルボン酸も使用することができる。この例
は 2-ヒドロキシ酢酸、3-ヒドロキシプロパン酸、4-ヒ
ドロキシ酪酸、5-ヒドロキシペンタン酸、6-ヒドロキシ
ヘキサン酸または 10-ヒドロキシデカン酸である。
【0016】適当な成分 B は、たとえばアリルエーテ
ル、メタリルエーテル、エタリルエーテル、クロロアリ
ルエーテル、たとえばオキシエチル化した、またはオキ
シプロピル化したアリルアルコール、メタリルアルコー
ル、エタリルアルコールまたはクロロアリルアルコー
ル、グリセロールモノまたはジアリルエーテルまたはジ
アリルエーテル、トリメチロールエタンモノまたはジメ
タリルエーテル、トリメチロールプロパンモノまたはジ
アリルエーテル、1,3,5-ヘキサントリオールモノまたは
ジクロロアリルエーテル、ペンタエリトリトールモノ、
ジまたはトリアリルエーテル、テトラメチロールシクロ
ヘキサノールテトラアリルエーテル、ブタン-2,3-ジオ
ール-1,4-モノアリルエーテル、混合エーテル、たとえ
ばトリメチロールプロパンモノアリルモノオクチルエー
テルおよびペンタエリトリトールモノまたはジアリルモ
ノベンジルエーテルである。トリメチロールプロパンモ
ノおよびジアリルエーテルが特に好ましい。
【0017】適当な二価アルコール C はエチレングリ
コール、1,2-プロパンジオール、1,3-プロパンジオー
ル、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、
1,3-ブタンジオール、1,4-ブタンジオール、ネオペンチ
ルグリコール、1,6-ヘキサンジオール、ビスオキシアル
キル化ビスフェノール A、パーヒドロビスフェノール
A、1,4-シクロヘキサンジメタノール、2,2-ジクロロメ
チルプロパン-1,3-ジオール、2,2,4-トリメチルペンタ
ン-1,3-ジオール、ポリ-(テトラヒドロフラン)-ジオー
ル、1,4-ビス-(ヒドロキシメチル)-シクロヘキサン、ト
リシクロデカンジメタノール、ジエタノールアミン、2,
2-ビス-(ヒドロキシメチル)-プロピオン酸ならびにポリ
アルキレングリコール、たとえばポリエチレングリコー
ルおよびポリプロピレングリコールである。ポリエチレ
ングリコールが好ましい。
【0018】分子量を調節、または性質、特に分散性ま
たは溶解性を改良するためには、一価アルコール D、
たとえばメタノール、エタノール、ブタノール、ペンタ
ノール、ヘプタノール、イソオクタノール、アリルアル
コール、アルコキシル化したアリルアルコール、ベンジ
ルアルコール、全てのヘキサノール、オクタノールおよ
びデカノール、セチルアルコール、ヘキサヒドロベンジ
ルアルコール、β-フェニルエタノール、ならびにポリ
アルキレングリコールアルキルエーテル、たとえばジエ
チレングリコールモノブチルエーテルを使用することが
できる。ヒドロキシスルホン酸、たとえば 2-ヒドロキ
シエタンスルホン酸、3-ヒドロキシプロパンスルホン
酸、4−ヒドロキシブタンスルホン酸、全てのフェノー
ルスルホン酸、加えて全てのナフトールスルホン酸も好
適である。
【0019】好ましい三価以上のポリオール E は、三
ないし六価の非オキシアルキル化脂肪族アルコールであ
る。以下のものを例として挙げることができる:グリセ
ロール、トリメチロールプロパン、トリメチロールエタ
ン、ペンタエリトリトール、エリトリトールソルビトー
ル、ジトリメチロールプロパンおよびジペンタエリトリ
トール、特に好ましくはグリセロールおよびトリメチロ
ールプロパンである。オキシアルキル化アルコールも任
意に使用することができる。オキシアルキル化アルコー
ルは、オキシエチル化および/またはオキシプロピル化
した三ないし六価の脂肪族アルコールであると理解され
る。これらのポリオール用の親物質は三ないし六価の脂
肪族アルコール、たとえばグリセロール、トリメチロー
ルプロパン、トリメチロールエタン、ペンタエリトリト
ール、エリトリトールソルビトール、トリエタノールア
ミン、ジトリメチロールプロパンおよびジペンタエリト
リトールである。
【0020】特に好ましい具体例においては、成分 A
ないし E は以下のモル比で使用する: ポリカルボン酸 A: 0.8 ないし 1.2 モル 特に 0.9 ないし 1.1 モル アリルエーテル B: 0.4 ないし 0.8 モル 特に 0.5 ないし 0.7 モル アルコール C: 0.2 ないし 0.8 モル 特に 0.3 ないし 0.7 モル アルコール D: 0.0 ないし 0.6 モル 特に 0.3 ないし 0.5 モル ポリオール E: 0 ないし 0.2 モル 特に 0.01 ないし 0.1 モル。
【0021】本件ポリエステルの製造は公知の方法、た
とえばアルコールと酸、またはそのエステル化可能な誘
導体、たとえばその無水物との熔融エステル化または共
沸エステル化に従って進行させることができる(有機化
学の方法(Methoden der organischen Chemie),フー
ベン・ワイル(Houben-Weyl),第 4 版,巻 14/2,ゲ
オルグ・チーメ出版(Georg Thieme Verlag,Stuttgar
t),1961 を参照)。真空下、140 ないし 200℃、好ま
しくは 150 ないし 180℃ での熔融エステル化が好まし
い。
【0022】好ましくない時期尚早な重合を避けるため
には、重合防止剤および/または酸化防止剤をポリエス
テルに、その製造中という早期に添加することができ
る。適当な安定剤は、有機化学の方法,フーベン・ワイ
ル,第 4 版,巻 14/1,433 ページ,ゲオルグ・チーメ
出版,1961 に記載されている。
【0023】関連する化合物は、熱重合を阻止するため
に慣用されるもの、たとえばフェノールおよびフェノー
ル誘導体、好ましくは立体障害フェノール、たとえば
2,6-ジ第 3 ブチルフェノール、アミン類、ニトロサミ
ン類、キノン類、ハイドロキノンモノアルキルエーテ
ル、フェノチアジンおよび亜リン酸エステルである。こ
れらは一般に 0.001 ないし 3.0 重量%の量で、好まし
くは 0.005 ないし 0.5重量%の量で使用される。0.01
ないし 0.05 重量%の濃度のトルハイドロキノンが極め
て好適である。
【0024】縮重合は1ないし 50 のポリエステル酸価
で、好ましくはポリエステル1グラムあたり 10 ないし
30 mg の KOH を用いて停止させる。
【0025】得られる生成物は、乳化剤等の副次的な物
質を添加することなく水中で乳化可能であり、硬化後の
良好なラッカー特性を特色としている。所望ならば、本
件結合剤はアンモニアを用いて中和して透明な液体を得
ることもできる。先行技術に対応する水溶性ポリエステ
ルと比較して、本発明記載のポリエステルラッカーはよ
り迅速に硬化し、より高い表面硬度を有する(振子硬度
として測定)。
【0026】特に高品質のラッカー被覆剤は、本発明記
載のポリエステルをポリイソシアネートと反応させて得
られる。ここで、得られたポリエステルウレタンを水性
乳濁液に転化させる。0.1 重量%という低いイソシアネ
ート添加レベルで性質の注目すべき変化、たとえば接着
強度の改良を観測することができる。
【0027】さらに、特定の技術的効果を達成するため
に増量剤、顔料、染料、揺変剤、平滑剤、艶消し剤およ
び流動性調節剤等を上記の結合剤に慣用の量添加するこ
ともできる。
【0028】本件ラッカー結合剤は水で希釈することが
できるのみならず、所望ならば有機溶媒に溶解させるこ
ともできる。さらに、本発明記載のポリエステルは他の
UV 結合剤、たとえばポリエステルアクリレート、ポ
リウレタンアクリレート、エポキシアクリレート、反応
性希釈剤等と混和することができる。この種の混合物は
また水を用いて、可能性としてはアルカリを添加して乳
化させることもできる。適当な適用様式はスプレー、ロ
ール塗装、ナイフ被覆、注ぎかけ、刷毛塗りおよび浸漬
である。
【0029】本発明記載の結合剤は水を蒸発させたのち
に重合させることができ、ここで、好ましくは木材上に
であるがプラスチックまたは金属上にも好ましい表面特
性を有するラッカー層が得られる。重合は熱的に、およ
び/または重合開始剤(たとえば遊離基形成剤)を添加
して、また高エネルギー放射線(UV、電子、X 線ま
たはガンマ放射線、ここでは光開始剤を添加することも
できる)によっても進行させることができるが、UV
硬化が特に好ましい。適当な光開始剤は放射線硬化に関
して公知の化合物、たとえば芳香族ケトン化合物、ベン
ゾフェノン、アルキルベンゾフェノン、ミヒラー・ケト
ン、アントロンおよびハロゲン化ベンゾフェノンであ
る。酸化 2,4,6-トリメチルベンゾイルジフェニルホス
フィン、フェニルグリオキシル酸エステル、アントラキ
ノン、およびその多くの誘導体、特にベンゾインおよび
その誘導体、加えてベンジルケタールおよびヒドロキシ
アルキルフェノンも好適である。適当な開始剤の例は、
DE-OS 1 769 168、DE-OS 1 769 853、DE-O
S 1 769 854、DE-OS 1 807 297、DE-OS 1
807 301、DE-OS 1 919 678 および DE-AS 1 69
4 143 に記載されている。これらの化合物の混合物を使
用することもできる。
【0030】硬化はまた、重合開始性の遊離基形成剤を
用いて進行させること基できる。水溶性の過酸化物、た
とえば過酸化水素および過酸化アセチルアセトン、加え
てメチルエチルケトンハイドロパーオキサイド、過酸化
シクロヘキサノンまたは非水溶性開始剤の水性乳濁液が
好ましい。
【0031】これらの遊離基形成剤は、公知の様式で促
進剤、たとえばカルボン酸の重金属塩、これらの金属の
キーレート、たとえばコバルト、マンガンまたはバナジ
ウムの酢酸塩、ナフテン酸塩またはアセチルアセトネー
トと組み合わせることができる。促進剤はまた、水溶性
であるならば水溶液の形状で、また、水溶性でなければ
水性乳濁液として使用することもできる。
【0032】
【実施例】ポリエステルおよびその対応する乳濁液の製造 以下の表に列記した初期成分を真空下、160 ないし 180
℃ で熔融縮重合にかけた。標準的な酸価に達するま
で、この反応を継続させた。全ての実施例において、反
応は 0.05 重量%のトルハイドロキノンの存在下に行っ
た。
【0033】溶解器を用いて結合剤に水を撹拌混入し、
分散液を製造した。固体分含有量は50 %に調整した。
【0034】ラッカー結合剤の試験 1.5 重量%の 2-ヒドロキシ-2-メチル-1-フェニルプロ
パン-1-オンを乳濁液に添加したのちに、ナイフ被覆器
を用いて試料をガラスシートに、厚さ 90 μ のフィル
ムとして適用し、乾燥して UV 光(80 W/cm)に暴露
した。ついで、ケーニヒ(Koenig)振子硬度を測定した
(DIN 53 157)(表1を参照)。
【0035】同一の様式で結合剤を木材シートに適用し
たが、ただ、厚さ 120 μ フィルムとした。乾燥および
硬化ののちに、本発明記載のラッカーの品質を評価し
た。このフィルムは極めて良好な流動性と木材への低い
浸透性とを特色とするものである。このフィルムは透明
で、弾性を有し、掻き傷に対して極めて抵抗性である。
表面には窪みがない。
【0036】
【比較例】比較例としては、DE-OS 3 441 154 の実
施例 4 に相当するポリエステルを製造した。本発明記
載のポリエステルとは異なり、三官能性または四官能性
のアルコールは使用しなかった。得られた生成物は木材
基材に深く浸透し、低い振子硬度を有するに過ぎなかっ
た(表1を参照)。
【0037】
【表1】 表 1 組成(モル) 実施例 比較例 1 2 3 4 5 ポリエチレングリコール 1500 0.03 0.03 0.03 0.03 0.03 0.04 1,2-プロパンジオール 0.27 0.41 0.55 0.47 0.55 0.53 ベンジルアルコール 0.40 0.40 0.40 0.40 0.40 0.40 トリメチロールプロパン − − 0.04 0.10 − − ペンタエリトリトール − − − − 0.40 − グリセロール 0.18 0.10 − − − − トリメチロールプロパン ジアリルエーテル 0.60 0.60 0.60 0.60 0.60 0.60 無水マレイン酸 1.00 1.00 1.00 1.00 1.00 1.00 酸価(mg KOH/g) 23 21 19 20 21 21 振子硬度(s)、DIN 53 157 ガラス上 90 μ 101 98 98 97 95 57 流動性 極めて 極めて 極めて 極めて 極めて 満足 良好 良好 良好 良好 良好 木材上での挙動 窪みのないラッカーフィルム、 基材へ 基材への浸透はほとんどなし の深い 浸透 本発明の主なる特徴および態様は以下のとおりである。
【0038】1. 多価アルコール C が好ましくは 40
0 ないし 2000 の分子量を有するポリアルキレングリコ
ールであり、ポリエステル共縮合単位が少なくとも1個
のトリオール E または四価ないし六価のポリオールE
を含有し、これらが枝分かれ点であると見なされるもの
であることを特徴とする、α,β-不飽和ポリカルボン酸
A またはその無水物、少なくとも1個のアリル基を含
有するヒドロキシル化合物 B および1種または 2 種
以上の多価アルコール C、ならびに任意に一価アルコ
ール D を基剤とする自己乳化性の、重合性の、枝分か
れポリエステル。 2. 上記のジカルボン酸 A がマレイン酸またはフマ
ル酸であることを特徴とする 1 記載のポリエステル。
【0039】3. 上記のヒドロキシアリル成分 B が
トリメチロールプロパンモノアリルエーテルまたはトリ
メチロールプロパンジアリルエーテルであることを特徴
とする先行の各項に記載されているポリエステル。
【0040】4. 上記のポリアルキレングリコール C
が酸化プロピレンまたは酸化エチレンによりアルコキ
シル化されていることを特徴とする先行の各項に記載さ
れているポリエステル。
【0041】5. 上記の三価または四価以上のポリオ
ール E がグリセロール、トリメチロールプロパンまた
はペンタエリトリトールであることを特徴とする先行の
各項に記載されているポリエステル。
【0042】6. 上記の一価アルコール D が 190℃
以上の沸点を有するものであることを特徴とする先行の
各項に記載されているポリエステル。
【0043】7. 上記のアルコール D がベンジルア
ルコール、β-フェニルエタノール、1-デカノールまた
はジエチレングリコールモノブチルエーテルよりなるグ
ループから選択したものであることを特徴とする先行の
各項に記載されているポリエステル。
【0044】 8. ポリカルボン酸 A 0.8 ないし 1.2 モル ヒドロキシルアリル化合物 B 0.4 ないし 0.8 モル アルコール C 0.2 ないし 0.8 モル アルコール D 0.0 ないし 0.6 モル ポリオール E 0 ないし 0.2 モル よりなるものであることを特徴とする、先行の各項に記
載されているポリエステル。
【0045】9. 表面被覆に使用されることを特徴と
する先行の各項に記載されているポリエステル。
【0046】10. 先行する各項の一つに記載されてい
るポリエステルのラッカー製造用の使用。
【0047】11. UV 硬化性の水基剤のラッカーの
製造用の 9 記載の使用。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 エルハルト・リユーマン ドイツ連邦共和国デー3036ボムリツツ1・ カスタニエンベーク2 (72)発明者 ボルフガング・ダンホルン ドイツ連邦共和国デー3032フアリングボス テル・マイゼンベーク1 (72)発明者 ルツツ・ホツペ ドイツ連邦共和国デー3030ヴアルスロデ・ アムバデタイヒ8

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多価アルコール C が好ましくは 400
    ないし 2000 の分子量を有するポリアルキレングリコー
    ルであり、ポリエステル共縮合単位が少なくとも1個の
    トリオール E または四価ないし六価のポリオールEを
    含有し、これらが枝分かれ点であると見なされるもので
    あることを特徴とする、α,β-不飽和ポリカルボン酸
    A またはその無水物、少なくとも1個のアリル基を含
    有するヒドロキシル化合物 B および1種または 2 種
    以上の多価アルコール C、ならびに任意に一価アルコ
    ール D を基剤とする自己乳化性の、重合性の、枝分か
    れポリエステル。
JP5165880A 1992-06-17 1993-06-14 重合性の、高度に架橋性のラツカー結合剤およびそのラツカー製造用の使用 Pending JPH0656977A (ja)

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DE4219768.6 1992-06-17

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DE4219768A1 (de) 1993-12-23
US5510453A (en) 1996-04-23

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