JPH0656321B2 - 内燃機関のノック検出装置 - Google Patents
内燃機関のノック検出装置Info
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- JPH0656321B2 JPH0656321B2 JP3089289A JP3089289A JPH0656321B2 JP H0656321 B2 JPH0656321 B2 JP H0656321B2 JP 3089289 A JP3089289 A JP 3089289A JP 3089289 A JP3089289 A JP 3089289A JP H0656321 B2 JPH0656321 B2 JP H0656321B2
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- Electrical Control Of Ignition Timing (AREA)
- Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
- Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は内燃機関のノック検出装置に関し、より具体的
にはノイズレベルの検出バラツキを抑えて安定したノッ
ク検出を図る様にした内燃機関のノック検出装置に関す
る。
にはノイズレベルの検出バラツキを抑えて安定したノッ
ク検出を図る様にした内燃機関のノック検出装置に関す
る。
(従来の技術) 従来、内燃機関のノック検出技術としては、機関に振動
レベルを検出するノックセンサを取着し、点火毎に直接
燃焼に関係しないクランク角範囲(以下、「ノイズゲー
ト」と称する)におけるバックグラウンド的な振動レベ
ル(以下、「ノイズレベル」と称する)を算出し、その
値を増幅してノック判定レベルとし、燃焼クランク角範
囲(以下、「ノックゲート」と称する)における振動レ
ベルと比較してノック発生の有無を検出している。その
一例としては特開昭60−123746号公報記載の技
術を挙げることが出来る。
レベルを検出するノックセンサを取着し、点火毎に直接
燃焼に関係しないクランク角範囲(以下、「ノイズゲー
ト」と称する)におけるバックグラウンド的な振動レベ
ル(以下、「ノイズレベル」と称する)を算出し、その
値を増幅してノック判定レベルとし、燃焼クランク角範
囲(以下、「ノックゲート」と称する)における振動レ
ベルと比較してノック発生の有無を検出している。その
一例としては特開昭60−123746号公報記載の技
術を挙げることが出来る。
(発明が解決しようとする課題) 多気筒内燃機関において各気筒は振動レベルに変動幅を
持っており、またその変動幅は気筒によって多少のバラ
ツキがある。而して、この振動レベルを点火毎に検出し
てノイズレベルを求め、次いでノイズレベルからノック
判定レベルを求める訳であるが、いま述べた如く検出値
自体にバラツキがあるため、運転状態が定常状態にあっ
たとしてもノイズレベルは該変動の影響を受けてしま
い、その結果ノイズレベルを増幅して設定されるノック
判定レベルも変動を受けることとなり、ノック判定レベ
ルが頻繁に変動して安定したノック検出を行うのが困難
なものであった。特に機関に対し1個のノックセンサ1
のみ取着した様な場合には、上記問題が更に顕在化する
ことになる。即ち、第9図に示す4気筒からなるシリン
ダブロック100に対し、図示の位置に1個のノックセ
ンサ1のみ取着したとすると、センサ取着位置から離れ
た気筒と接近した気筒とでは第10図或いは第10A図
に示す如く、検出した振動レベルに差が生じ、全体とし
ては第10図にMAX からMIN で示す如き大きな変動幅を
生じてしまうことになる。従って、点火毎に、即ち気筒
毎に検出するセンサ出力値からノイズレベルをそのまま
算出すると、算出値が頻繁に上下してしまって安定した
ノック検出を実現することが困難になる。
持っており、またその変動幅は気筒によって多少のバラ
ツキがある。而して、この振動レベルを点火毎に検出し
てノイズレベルを求め、次いでノイズレベルからノック
判定レベルを求める訳であるが、いま述べた如く検出値
自体にバラツキがあるため、運転状態が定常状態にあっ
たとしてもノイズレベルは該変動の影響を受けてしま
い、その結果ノイズレベルを増幅して設定されるノック
判定レベルも変動を受けることとなり、ノック判定レベ
ルが頻繁に変動して安定したノック検出を行うのが困難
なものであった。特に機関に対し1個のノックセンサ1
のみ取着した様な場合には、上記問題が更に顕在化する
ことになる。即ち、第9図に示す4気筒からなるシリン
ダブロック100に対し、図示の位置に1個のノックセ
ンサ1のみ取着したとすると、センサ取着位置から離れ
た気筒と接近した気筒とでは第10図或いは第10A図
に示す如く、検出した振動レベルに差が生じ、全体とし
ては第10図にMAX からMIN で示す如き大きな変動幅を
生じてしまうことになる。従って、点火毎に、即ち気筒
毎に検出するセンサ出力値からノイズレベルをそのまま
算出すると、算出値が頻繁に上下してしまって安定した
ノック検出を実現することが困難になる。
従って、本発明の目的は上記した問題を解消することに
あり、気筒間でバラツキによるノイズレベルの変動を極
力抑制してノック判定レベルの安定化を図り、よって精
度良くノックの発生を検出することが出来る様にした内
燃機関のノック検出装置を提供することにある。
あり、気筒間でバラツキによるノイズレベルの変動を極
力抑制してノック判定レベルの安定化を図り、よって精
度良くノックの発生を検出することが出来る様にした内
燃機関のノック検出装置を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 上記した目的を解決するために本発明は第1図に示す如
く、機関の適宜位置に設けられ、機関の振動を検出する
ノックセンサ1、該ノックセンサの出力を入力し、その
ノイズレベルを算出するノイズレベル算出手段2、該ノ
イズレベル算出手段の出力を入力し、ノイズレベルから
ノック判定レベルを求めるノック判定レベル算出手段3
及び該ノック判定レベル算出手段及び前記ノックセンサ
の出力を入力して比較し、ノック発生の有無を判定する
ノック判定手段4を備えた内燃機関のノック検出装置に
おいて、前記ノイズレベル算出手段が、所定のサンプリ
ング周期毎にノックセンサの出力を検出し、前回検出値
からの変動が所定の変動幅以上か否かを判別する変動幅
判別手段5と、該変動幅判別手段の出力を入力し、該変
動幅が所定値以上のときノイズレベルを更新するノイズ
レベル更新手段6とからなる様に構成した。
く、機関の適宜位置に設けられ、機関の振動を検出する
ノックセンサ1、該ノックセンサの出力を入力し、その
ノイズレベルを算出するノイズレベル算出手段2、該ノ
イズレベル算出手段の出力を入力し、ノイズレベルから
ノック判定レベルを求めるノック判定レベル算出手段3
及び該ノック判定レベル算出手段及び前記ノックセンサ
の出力を入力して比較し、ノック発生の有無を判定する
ノック判定手段4を備えた内燃機関のノック検出装置に
おいて、前記ノイズレベル算出手段が、所定のサンプリ
ング周期毎にノックセンサの出力を検出し、前回検出値
からの変動が所定の変動幅以上か否かを判別する変動幅
判別手段5と、該変動幅判別手段の出力を入力し、該変
動幅が所定値以上のときノイズレベルを更新するノイズ
レベル更新手段6とからなる様に構成した。
(作用) センサ出力の変動幅を所定のサンプリング周期毎に判別
し、それが所定の値を超えたとき始めてノイズレベルを
更新する様にしたので、結果的に気筒間のバラツキ等に
よる変動をなますことが出来てノイズレベルを頻繁に更
新することがなく、よって安定したノック検出を実現す
ることが出来る。
し、それが所定の値を超えたとき始めてノイズレベルを
更新する様にしたので、結果的に気筒間のバラツキ等に
よる変動をなますことが出来てノイズレベルを頻繁に更
新することがなく、よって安定したノック検出を実現す
ることが出来る。
(実施例) 以下、本発明の実施例を説明する。第2図は本発明に係
る内燃機関のノック検出装置を点火時期制御装置も含め
て全体的に示す概略図である。同図に従って説明する
と、符号10は4気筒等からなる車両用の多気筒の内燃
機関を示す。内燃機関10は吸入空気路12を備えてお
り、エアクリーナ14から流入した空気はスロットル弁
16でその流量を調節されつつインテークマニホルド1
8を経て一の気筒の燃焼室20内に導入される。吸入空
気路12にはスロットル弁16下流の適宜位置において
パイプ24が接続されて分岐されており、その分岐路の
終端部付近に吸入空気の圧力を絶対値で測定して機関負
荷を検出する吸気圧力センサ26が設けられる。また、
内燃機関10の冷却水通路28の付近には水温センサ3
0が設けられて機関冷却水の温度を検出すると共に、吸
入空気路12のスロットル弁16下流の適宜位置には吸
気温センサ32が設けられて機関が吸入する空気の温度
を検出する。
る内燃機関のノック検出装置を点火時期制御装置も含め
て全体的に示す概略図である。同図に従って説明する
と、符号10は4気筒等からなる車両用の多気筒の内燃
機関を示す。内燃機関10は吸入空気路12を備えてお
り、エアクリーナ14から流入した空気はスロットル弁
16でその流量を調節されつつインテークマニホルド1
8を経て一の気筒の燃焼室20内に導入される。吸入空
気路12にはスロットル弁16下流の適宜位置において
パイプ24が接続されて分岐されており、その分岐路の
終端部付近に吸入空気の圧力を絶対値で測定して機関負
荷を検出する吸気圧力センサ26が設けられる。また、
内燃機関10の冷却水通路28の付近には水温センサ3
0が設けられて機関冷却水の温度を検出すると共に、吸
入空気路12のスロットル弁16下流の適宜位置には吸
気温センサ32が設けられて機関が吸入する空気の温度
を検出する。
また、内燃機関10の近傍にはディストリビュータ36
が設けられると共に、その内部にはピストン38の上下
動に伴って回転するクランク軸(図示せず)の回転に同
期して回転する磁石及びそれに対峙して配置された回転
体からなるクランク角センサ40が収納されており、所
定クランク角度毎にパルス信号を出力する。更に、内燃
機関10のシリンダブロック42の適宜位置には燃焼室
20から発生するノックに基づく振動を検出する圧電型
の前記したノックセンサ1が設けられる。上記した吸気
圧センサ等のセンサ26,30,32,40,1の出力
は、制御ユニット50に送られる。
が設けられると共に、その内部にはピストン38の上下
動に伴って回転するクランク軸(図示せず)の回転に同
期して回転する磁石及びそれに対峙して配置された回転
体からなるクランク角センサ40が収納されており、所
定クランク角度毎にパルス信号を出力する。更に、内燃
機関10のシリンダブロック42の適宜位置には燃焼室
20から発生するノックに基づく振動を検出する圧電型
の前記したノックセンサ1が設けられる。上記した吸気
圧センサ等のセンサ26,30,32,40,1の出力
は、制御ユニット50に送られる。
第3図は制御ユニット50の詳細を示しており、同図に
従って説明すると、吸気圧力センサ26等のアナログ出
力は、制御ユニット内においてレベル変換回路52に入
力されて所定レベルに変換された後、マイクロ・コンピ
ュータ54に入力される。該マイクロ・コンピュータ
は、A/D変換回路54a、I/O54b、CPU54
c、ROM54d、RAM54e及び演算用のカウンタ
並びにタイマ(カウンタ及びタイマの図示は省略した)
を備えており、レベル変換回路出力はCPU54cの指
令に応じてA/D変換回路54aにおいてデジタル値に
変換された後、RAM54eに一時格納される。又、ク
ランク角センサ40の出力は波形成形回路56において
波形成形された後、I/O54bを介してマイクロ・コ
ンピュータ内に入力される。
従って説明すると、吸気圧力センサ26等のアナログ出
力は、制御ユニット内においてレベル変換回路52に入
力されて所定レベルに変換された後、マイクロ・コンピ
ュータ54に入力される。該マイクロ・コンピュータ
は、A/D変換回路54a、I/O54b、CPU54
c、ROM54d、RAM54e及び演算用のカウンタ
並びにタイマ(カウンタ及びタイマの図示は省略した)
を備えており、レベル変換回路出力はCPU54cの指
令に応じてA/D変換回路54aにおいてデジタル値に
変換された後、RAM54eに一時格納される。又、ク
ランク角センサ40の出力は波形成形回路56において
波形成形された後、I/O54bを介してマイクロ・コ
ンピュータ内に入力される。
更に、前記したノックセンサ1の出力は制御ユニット5
0に送出され、ノック検出回路60に入力される。ノッ
ク検出回路60はフィルタ手段60aを有しており、ノ
ックセンサ出力はそこでノック周波数に相当する成分が
弁別される。而して、ノック検出回路60は更に、第1
のコンパレータ60b及び第2のコンパレータ60cを
備えており、その反転入力端子は前記したフィルタ手段
60aに接続されると共に、その非反転入力端子は第
1、第2のD/A変換回路60d,60eを介してマイ
クロ・コンピュータ54に接続される。更に、ノック検
出回路60には第3のコンパレータ60fが設けられて
おり、その反転入力端子はフィルタ手段60aに接続さ
れると共に、その非反転入力端子には第3のD/A変換
回路60gを介してマイクロ・コンピュータ54に接続
される。
0に送出され、ノック検出回路60に入力される。ノッ
ク検出回路60はフィルタ手段60aを有しており、ノ
ックセンサ出力はそこでノック周波数に相当する成分が
弁別される。而して、ノック検出回路60は更に、第1
のコンパレータ60b及び第2のコンパレータ60cを
備えており、その反転入力端子は前記したフィルタ手段
60aに接続されると共に、その非反転入力端子は第
1、第2のD/A変換回路60d,60eを介してマイ
クロ・コンピュータ54に接続される。更に、ノック検
出回路60には第3のコンパレータ60fが設けられて
おり、その反転入力端子はフィルタ手段60aに接続さ
れると共に、その非反転入力端子には第3のD/A変換
回路60gを介してマイクロ・コンピュータ54に接続
される。
第3図回路の動作は本装置の動作に関連して後述する
が、第4図タイミング・チャートを参照してここで簡単
に説明すると、マイクロ・コンピュータ54は前記した
ノイズレベル COMPAVEを加減して高低2種の第1、第2
の比較基準値 COMPH,COMPL を算出し、第1、第2コン
パレータ60b,60cにD/A変換回路60d,60
eを介して出力し、ATDC120〜140度等のノイ
ズゲートにおいてセンサ(フィルタ)出力との比較値を
入力する。第1、第2コンパレータには比較結果によっ
て第4図末尾に示す様に零または数個の適宜なパルスが
生じ、それによってマイクロ・コンピュータはノイズレ
ベルCOMPAVE を修正する。また、該ノイズレベルに適宜
な増幅率GAMPを乗じてノック判定レベルを算出し、第
3D/A変換回路60gを通じて第3コンパレータ60
fに出力し、ATDC10〜50度等のノイズゲートに
おいて比較出力を入力し、センサ出力がノック判定レベ
ルを越えたときはノックが発生したと判定する。尚、斯
るノック検出手法におけるノイズレベル及びノック判定
レベルの算出はマイクロ・コンピュータ54においてソ
フトウェア手法を用いて行われるが、ハードウェア回路
を用いてアナログ的に算出しても良い。
が、第4図タイミング・チャートを参照してここで簡単
に説明すると、マイクロ・コンピュータ54は前記した
ノイズレベル COMPAVEを加減して高低2種の第1、第2
の比較基準値 COMPH,COMPL を算出し、第1、第2コン
パレータ60b,60cにD/A変換回路60d,60
eを介して出力し、ATDC120〜140度等のノイ
ズゲートにおいてセンサ(フィルタ)出力との比較値を
入力する。第1、第2コンパレータには比較結果によっ
て第4図末尾に示す様に零または数個の適宜なパルスが
生じ、それによってマイクロ・コンピュータはノイズレ
ベルCOMPAVE を修正する。また、該ノイズレベルに適宜
な増幅率GAMPを乗じてノック判定レベルを算出し、第
3D/A変換回路60gを通じて第3コンパレータ60
fに出力し、ATDC10〜50度等のノイズゲートに
おいて比較出力を入力し、センサ出力がノック判定レベ
ルを越えたときはノックが発生したと判定する。尚、斯
るノック検出手法におけるノイズレベル及びノック判定
レベルの算出はマイクロ・コンピュータ54においてソ
フトウェア手法を用いて行われるが、ハードウェア回路
を用いてアナログ的に算出しても良い。
尚、マイクロ・コンピュータにおいてCPU54cは周
知の如く、クランク角センサ40の出力から機関回転数
を算出すると共に吸気圧力センサ26の出力から機関負
荷状態を判断し、ROM54dに格納した基本点火磁気
マップを検索して基本点火時期を算出し、水温、吸気温
等の他の運転パラメータから基本点火時期を補正し、前
記した第3コンパレータ60fの出力からノック状態に
あることが判明したときは該点火時期を更に進遅角補正
して最終点火時期を算出し、出力回路68を経てイグナ
イタ等からなる点火装置70に点火を指令し、ディスト
リビュータ36を介して所定気筒の点火プラグ72を点
火して燃焼室20内の混合気を着火する。
知の如く、クランク角センサ40の出力から機関回転数
を算出すると共に吸気圧力センサ26の出力から機関負
荷状態を判断し、ROM54dに格納した基本点火磁気
マップを検索して基本点火時期を算出し、水温、吸気温
等の他の運転パラメータから基本点火時期を補正し、前
記した第3コンパレータ60fの出力からノック状態に
あることが判明したときは該点火時期を更に進遅角補正
して最終点火時期を算出し、出力回路68を経てイグナ
イタ等からなる点火装置70に点火を指令し、ディスト
リビュータ36を介して所定気筒の点火プラグ72を点
火して燃焼室20内の混合気を着火する。
続いて、第5図フロー・チャートを参照して本検出装置
の動作を説明する。尚、第5図に示すプログラムは所定
クランク角度毎に前記マイクロ・コンピュータにおいて
割り込み起動される。
の動作を説明する。尚、第5図に示すプログラムは所定
クランク角度毎に前記マイクロ・コンピュータにおいて
割り込み起動される。
先ず、S10において機関回転数Ne を読み込み、S1
2においてなまし係数 NIS+ ,NIS- を検索する。これ
に付いて再度第3図及び第4図を参照して説明すると、
上述した如く、マイクロ・コンピュータはコンパレータ
60b,60cにノイズレベルCOMPAVE から算出した比
較基準値COMPH, COMPLを送出してセンサ出力と比較し、
比較結果に応じてノイズレベルCOMPAVE を更新する/し
ないのであるが、更新する際は、なまし係数により時定
数を決定して行うものである。而して、ノイズレベルの
変更は、具体的には、 センサ出力が COMPHを超えたとき センサ出力がCOMPL を下廻ったとき とし、ノイズレベルを修正する。第6図はこのなまし係
数の特性を示す説明図であり、センサ出力は機関回転数
に比例して増減することから、図示の如く増加側の係数
値 NIS+ も減少側の係数値 NIS- も共に機関回転数に応
じて増減する様に設定し、斯る特性値がマイクロ・コン
ピュータのROM54d内に機関回転数で検索自在に格
納される。
2においてなまし係数 NIS+ ,NIS- を検索する。これ
に付いて再度第3図及び第4図を参照して説明すると、
上述した如く、マイクロ・コンピュータはコンパレータ
60b,60cにノイズレベルCOMPAVE から算出した比
較基準値COMPH, COMPLを送出してセンサ出力と比較し、
比較結果に応じてノイズレベルCOMPAVE を更新する/し
ないのであるが、更新する際は、なまし係数により時定
数を決定して行うものである。而して、ノイズレベルの
変更は、具体的には、 センサ出力が COMPHを超えたとき センサ出力がCOMPL を下廻ったとき とし、ノイズレベルを修正する。第6図はこのなまし係
数の特性を示す説明図であり、センサ出力は機関回転数
に比例して増減することから、図示の如く増加側の係数
値 NIS+ も減少側の係数値 NIS- も共に機関回転数に応
じて増減する様に設定し、斯る特性値がマイクロ・コン
ピュータのROM54d内に機関回転数で検索自在に格
納される。
再び、第5図フロー・チャートに戻ると、続いてS14
に進んで不感帯幅ΔCOMPを検索する。この値は第7図に
示す様に、ノイズレベル COMPAVEから第1、第2比較基
準値 COMPH,COMPL を決定するために必要なものであ
り、第8図に示す同様に機関回転数に応じて増減する特
性テーブルから検索する。この特性値もROM内に格納
される。
に進んで不感帯幅ΔCOMPを検索する。この値は第7図に
示す様に、ノイズレベル COMPAVEから第1、第2比較基
準値 COMPH,COMPL を決定するために必要なものであ
り、第8図に示す同様に機関回転数に応じて増減する特
性テーブルから検索する。この特性値もROM内に格納
される。
続いて、S16,S18においてノイズレベルに加減算
して第1、第2比較基準値を算出してコパレータ60
b,60cに出力し、S20〜S26に進んで前記した
様にノイズゲート中のセンサ出力KSINが第1比較基準値
を超えたか或いはセンサ出力が第2比較基準値を下廻っ
たか否か判断し、肯定されたときノイズレベルを更新す
る。
して第1、第2比較基準値を算出してコパレータ60
b,60cに出力し、S20〜S26に進んで前記した
様にノイズゲート中のセンサ出力KSINが第1比較基準値
を超えたか或いはセンサ出力が第2比較基準値を下廻っ
たか否か判断し、肯定されたときノイズレベルを更新す
る。
上記した実施例にあってはノイズレベルを算出するのに
際し、その上下に第1、第2の比較基準値 COMPH,COMP
L を設定してセンサ出力と比較する、即ちノイズレベル
COMPAVEを中心とする所定の不感帯幅をもった領域にお
いてセンサ出力と比較するので、センサ出力が気筒によ
って固有に相違する、或いは同一気筒であっても運転状
態に応じて頻繁に相違する場合であっても、それらの変
動をなますことが出来、結果的にノイズレベルの変更度
合を低減することが出来る。よって、それから算出され
るノック判定レベルも変更される度合いが減少し、安定
したノック検出を達成することが出来る。
際し、その上下に第1、第2の比較基準値 COMPH,COMP
L を設定してセンサ出力と比較する、即ちノイズレベル
COMPAVEを中心とする所定の不感帯幅をもった領域にお
いてセンサ出力と比較するので、センサ出力が気筒によ
って固有に相違する、或いは同一気筒であっても運転状
態に応じて頻繁に相違する場合であっても、それらの変
動をなますことが出来、結果的にノイズレベルの変更度
合を低減することが出来る。よって、それから算出され
るノック判定レベルも変更される度合いが減少し、安定
したノック検出を達成することが出来る。
また、上記した実施例においてはなまし係数乃至は不感
帯幅を機関回転数から検索したが、機関の負荷状態に応
じて変えても良いものであり、更には機関回転数と機関
負荷状態との両者から変えても良い。
帯幅を機関回転数から検索したが、機関の負荷状態に応
じて変えても良いものであり、更には機関回転数と機関
負荷状態との両者から変えても良い。
(発明の効果) 本発明に係る内燃機関のノック検出装置において、ノイ
ズレベル算出手段が、所定のサンプリング周期毎にノッ
クセンサの出力を検出し、前回検出値からの変動が所定
の変動幅以上か否かを判定する変動幅判定手段と、該変
動幅判定手段の出力を入力し、該変動幅が所定値以上の
ときノイズレベルの更新を行うノイズレベル変更手段と
からなる如く構成したので、ノックセンサ出力を所定の
不感帯幅を持って比較することとなって、結果的にノッ
クセンサの気筒間のバラツキに起因する、乃至は同一気
筒であっても運転状態の変化に起因する出力の変動を適
宜になますことが出来、ノイズレベルの変更度合を低減
することが出来、よってノック判定レベルの頻繁な変動
を防止して安定したノック検出を達成することが出来
る。
ズレベル算出手段が、所定のサンプリング周期毎にノッ
クセンサの出力を検出し、前回検出値からの変動が所定
の変動幅以上か否かを判定する変動幅判定手段と、該変
動幅判定手段の出力を入力し、該変動幅が所定値以上の
ときノイズレベルの更新を行うノイズレベル変更手段と
からなる如く構成したので、ノックセンサ出力を所定の
不感帯幅を持って比較することとなって、結果的にノッ
クセンサの気筒間のバラツキに起因する、乃至は同一気
筒であっても運転状態の変化に起因する出力の変動を適
宜になますことが出来、ノイズレベルの変更度合を低減
することが出来、よってノック判定レベルの頻繁な変動
を防止して安定したノック検出を達成することが出来
る。
第1図は本発明のクレーム対応図、第2図は点火時期制
御装置を含む本発明に係るノック検出装置を示す概略
図、第3図はその制御ユニットの詳細を示すブロック
図、第4図はその中のノック検出回路の動作を示す説明
タイミング・チャート、第5図は本装置の動作を示すフ
ロー・チャート、第6図は該フロー・チャートの中のセ
ンサ出力のなまし係数の基本特性を示す説明図、第7図
は第5図フロー・チャート中の不感帯幅を示す説明図、
第8図はその特性を示す説明図、第9図はノックセンサ
の取着態様を示す説明図及び第10図は気筒間のセンサ
検出値のバラツキを示す説明図並びに第10A図は第1
0図のA部拡大図である。 1……ノックセンサ、2……ノイズレベル算出手段(第
1、第2コンパレータ60b,60c、第1、第2D/
A変換回路60d,60e、マイクロ・コンピュータ5
4)、3……ノック判定レベル算出手段(マイクロ・コ
ンピュータ54)、4……ノック判定手段(第3コンパ
レータ60f、第3D/A変換回路60g、マイクロ・
コンピュータ54)、5……変動幅判定手段(第1、第
2コンパレータ60b,60c、第1、第2D/A変換
回路60d,60e、マイクロ・コンピュータ54)、
6……ノイズレベル更新手段(マイクロ・コンピュータ
54)、50……制御ユニット、54……マイクロ・コ
ンピュータ、60……ノック検出回路
御装置を含む本発明に係るノック検出装置を示す概略
図、第3図はその制御ユニットの詳細を示すブロック
図、第4図はその中のノック検出回路の動作を示す説明
タイミング・チャート、第5図は本装置の動作を示すフ
ロー・チャート、第6図は該フロー・チャートの中のセ
ンサ出力のなまし係数の基本特性を示す説明図、第7図
は第5図フロー・チャート中の不感帯幅を示す説明図、
第8図はその特性を示す説明図、第9図はノックセンサ
の取着態様を示す説明図及び第10図は気筒間のセンサ
検出値のバラツキを示す説明図並びに第10A図は第1
0図のA部拡大図である。 1……ノックセンサ、2……ノイズレベル算出手段(第
1、第2コンパレータ60b,60c、第1、第2D/
A変換回路60d,60e、マイクロ・コンピュータ5
4)、3……ノック判定レベル算出手段(マイクロ・コ
ンピュータ54)、4……ノック判定手段(第3コンパ
レータ60f、第3D/A変換回路60g、マイクロ・
コンピュータ54)、5……変動幅判定手段(第1、第
2コンパレータ60b,60c、第1、第2D/A変換
回路60d,60e、マイクロ・コンピュータ54)、
6……ノイズレベル更新手段(マイクロ・コンピュータ
54)、50……制御ユニット、54……マイクロ・コ
ンピュータ、60……ノック検出回路
フロントページの続き (72)発明者 小池 譲 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (56)参考文献 特開 平2−181618(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】a.機関の適宜位置に設けられ、機関の振
動を検出するノックセンサ、 b.該ノックセンサの出力を入力し、そのノイズレベル
を算出するノイズレベル算出手段、 c.該ノイズレベル算出手段の出力を入力し、ノイズレ
ベルからノック判別レベルを求めるノック判定レベル算
出手段、 及び d.該ノック判定レベル算出手段及び前記ノックセンサ
の出力を入力して比較し、ノック発生の有無を判定する
ノック判定手段、 を備えた内燃機関のノック検出装置において、前記ノイ
ズレベル算出手段が、 e.所定のサンプリング周期毎にノックセンサの出力を
検出し、前回検出値からの変動が所定の変動幅以上か否
かを判定する変動幅判定手段と、 f.該変動幅判定手段の出力を入力し、該変動幅が所定
値以上のときノイズレベルを更新するノイズレベル更新
手段と、 からなる様に構成したことを特徴とする内燃機関のノッ
ク検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3089289A JPH0656321B2 (ja) | 1989-02-09 | 1989-02-09 | 内燃機関のノック検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3089289A JPH0656321B2 (ja) | 1989-02-09 | 1989-02-09 | 内燃機関のノック検出装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02210229A JPH02210229A (ja) | 1990-08-21 |
JPH0656321B2 true JPH0656321B2 (ja) | 1994-07-27 |
Family
ID=12316378
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3089289A Expired - Fee Related JPH0656321B2 (ja) | 1989-02-09 | 1989-02-09 | 内燃機関のノック検出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0656321B2 (ja) |
-
1989
- 1989-02-09 JP JP3089289A patent/JPH0656321B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02210229A (ja) | 1990-08-21 |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |