JPH0655591U - 洗濯機における繊維屑等の捕集具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】網袋に捕集された繊維屑等を簡単に取り除くこ
とのできる洗濯機用の繊維屑等の捕集具を開示する 【構成】網袋１の開口部を支持する枠体３に、洗濯槽へ
の固定用吸盤７等を設けて、前記開口部を洗濯液の液面
付近に位置せしめ、洗濯水流中の繊維屑やゴミなどを漉
し取るようにした捕集具において、網袋１が、枠体３か
ら取り外すことなく、ファスナー８によって、網袋の側
面から開閉自在に構成されていることにより、捕集した
繊維屑を簡単に除去できることを特徴とする洗濯槽にお
ける繊維屑等の捕集具。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、洗濯機の洗濯槽中において使用して、洗濯液中のごみや繊維屑を除 去するための繊維屑等の捕集器具の改良に関するものである。

【０００２】

【従来技術】

この種の器具は、図５に示すように、ナイロン製の目の細かい網袋５１の開口 部周縁を、円形の枠体５３に止着して、その形状を固定し、該枠体５３から中心 方向に伸長する数本のアーム５４、５４、…が支持する取付部５５に、プラスチ ック製バルーン（図示せず）をフロートとして取り付けたり、或いは、先端に吸 盤５７を有する可撓条体５６を取り付けて、洗濯槽の壁面の適所から垂下させた りして、網袋の開口部を洗濯液の液面付近に位置せしめ、撹拌液流が網袋を通過 するさいに、繊維屑等を漉し取るようになっている。

【０００３】

【問題点】

このような捕集具５０は、洗濯終了時毎に、網袋５１の底部５１ａに溜まった 繊維屑を取り除くのが望ましいが、網袋を反転して除去するには、アーム５４、 …が邪魔になって、反転作業が煩わしく一般に行われがたい。また、この種の器 具は、網袋５１の開口部周縁５２（図６参照）を枠体５３に着脱自在に固定する にあたって、網袋が洗濯水流によって、洗濯の途中で枠体から外れてしまうこと の無いように、枠体５３が、横断面が逆Ｕ字形のプラスチック製弾性リング５３ ａと、該リングの溝に嵌入可能な圧入リングとから構成されており、この弾性リ ング５３ａと圧入リング５３ｂとの間で、網袋の開口部周縁５２を、強固に挟持 する構造を有するので、ナイロン細糸で作られた網袋５１を傷めないようにして 、枠体５３から取り外すのは、なかなか困難で面倒な作業となっている。

【０００４】

【考案の目的】

本考案は、このような事情に対処してなされたものであって、網袋に捕集され た繊維屑等を簡単に取り除くことのできる洗濯機用の繊維屑等の捕集具を開示す ることを目的とする。

【０００５】

【考案の構成】

本考案の第一の要旨は、網袋の開口部に、フロート或いは洗濯槽への係留具を 設けて、前記開口部を洗濯液の液面付近に位置せしめ、洗濯液中の繊維屑等を濾 取するようにした捕集具において、前記網袋が、ファスナーにより開閉自在に構 成されていることを特徴とする洗濯槽における繊維屑等の捕集具にある。

【０００６】 本考案の第二の要旨は、上記第一の要旨において規定された捕集具において、 網袋が円錐形状をなし、該網袋の、少なくとも底部付近が、ファスナーにより開 閉自在となっていることを特徴とする繊維屑等の捕集具にある。以下実施例に基 づいて詳細に説明する。

【０００７】

【実施例１】 図１は、本考案の第１実施例を示す捕集具で、合成繊維によって作られた目の 細かい網袋１は、上部が開口する逆円錐形をなしており、その開口部周縁は、図 ６に示した従来の捕集具と同様の構造の枠体３により、着脱自在に挟持されてい る。４、４、…は、アームで取付枠５を枠体３の中心付近に保持しており、この 取付枠５に、先端に吸盤７を揺動自在に支持する可撓条体６が、その基端におい て嵌着している。このような構成は、従来の捕集具となんら変わりは無い。 本願捕集具の特徴は、網袋１の側面が、その開口部付近から、網袋の底部１ａ にかけて設けられたファスナー８によって、網袋の側面から開閉自在な構成とな っている点にある。８ａは、ファスナー８の開閉具である。

【０００８】 図２は、本考案の第２実施例をの要部を示すもので、網袋１１の開口部周縁１ ２は、第１実施例の場合と同様に、枠体に挟持され、吸盤により、洗濯槽の側壁 面から、洗濯水流の液面に垂下できるように構成されている。第２実施例にかか る捕集具の特徴は、網袋１１の底部１１ａを通過する状態で、ファスナー１８が 、略Ｖ字形をなすように設けられるていることにより、網袋１１の底部付近が開 口自在となっている点にある。ファスナー１８は、図１に示すようなジッパータ イプのものでもよいが、図３に示すような、ループ状起毛２１と該起毛２１に係 止されるフック状起毛とから成る面ファスナーや、軟質プラスチックフィルム上 に一体形成された突条３１と凹条３２とがスナップ結合するタイプのものでもよ い。

【０００９】

【効果】

従来は、網袋から捕集した繊維屑等を取り出して網袋内を清掃する作業が面倒 であったために、つい、繊維屑等を網袋の中に溜めたままで、洗濯を繰り返して しまい、場合によっては、せっかく捕集した繊維屑等を洗濯液中に再放出してし まうおそれもあったが、本願考案にかかる繊維屑等の捕集具は、網袋に設けられ たファスナーによって、網袋を簡単に開閉することができるので、洗濯の度毎に 、網袋内に捕集された糸屑や綿屑あるいはゴミなどを簡単に取り出すことができ 、捕集具をいつも最良の状態で気持ちよく使用することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第１実施例を示す説明図である。

【図２】本考案の第２実施例の要部を示す説明図であ
る。

【図３】本考案に使用可能なファスナーの一例を示す説
明図である。

【図４】本考案に使用可能なファスナーの他の例を示す
説明図である。

【図５】従来技術の一例を示す説明図である。

【図６】図５におけるＡ−Ａ部分断面説明図である。

【符号の説明】

１、１１、５１ 網袋 ３、５３ 枠体 ４、５４ アーム ７、５７ 吸盤 ８、１８ ファスナー

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】網袋の開口部に、フロート或いは洗濯槽へ
   の係留具を設けて、前記開口部を洗濯液の液面付近に位
   置せしめ、洗濯液中の繊維屑等を濾取するようにした捕
   集具において、前記網袋が、ファスナーにより開閉自在
   に構成されていることを特徴とする洗濯槽における繊維
   屑等の捕集具。
2. 【請求項２】略円錐形状をなす網袋の、少なくとも底部
   付近が、ファスナーにより開閉自在となっている請求項
   １の繊維屑等の捕集具。