JPH0655132B2 - 微生物の分離方法及びそれに用いる容器 - Google Patents
微生物の分離方法及びそれに用いる容器Info
- Publication number
- JPH0655132B2 JPH0655132B2 JP9418588A JP9418588A JPH0655132B2 JP H0655132 B2 JPH0655132 B2 JP H0655132B2 JP 9418588 A JP9418588 A JP 9418588A JP 9418588 A JP9418588 A JP 9418588A JP H0655132 B2 JPH0655132 B2 JP H0655132B2
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- JP
- Japan
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- container
- medium
- microorganisms
- membrane
- microorganism
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-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C12—BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
- C12M—APPARATUS FOR ENZYMOLOGY OR MICROBIOLOGY; APPARATUS FOR CULTURING MICROORGANISMS FOR PRODUCING BIOMASS, FOR GROWING CELLS OR FOR OBTAINING FERMENTATION OR METABOLIC PRODUCTS, i.e. BIOREACTORS OR FERMENTERS
- C12M37/00—Means for sterilizing, maintaining sterile conditions or avoiding chemical or biological contamination
- C12M37/04—Seals
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C12—BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
- C12M—APPARATUS FOR ENZYMOLOGY OR MICROBIOLOGY; APPARATUS FOR CULTURING MICROORGANISMS FOR PRODUCING BIOMASS, FOR GROWING CELLS OR FOR OBTAINING FERMENTATION OR METABOLIC PRODUCTS, i.e. BIOREACTORS OR FERMENTERS
- C12M37/00—Means for sterilizing, maintaining sterile conditions or avoiding chemical or biological contamination
- C12M37/02—Filters
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Description
【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明は、微生物の分離方法及びそれに用いる微生物成
育用容器に関するものである。
育用容器に関するものである。
自然界や、生物学的な水処理液、発酵食品等の菌源から
それに存在する微生物を分離する方法としては、各種の
栄養物を添加した寒天培地をシャーレに入れ、その寒天
培地中あるいはその寒天培地表面に前記菌源からの菌液
を接種し、培養を行って、コロニー（微生物集団：１つ
の菌が増殖してできたコロニーは全て同一の菌で構成さ
れている）を形成させ、ここから鈎菌する方法が最も一
般的に用いられている。
それに存在する微生物を分離する方法としては、各種の
栄養物を添加した寒天培地をシャーレに入れ、その寒天
培地中あるいはその寒天培地表面に前記菌源からの菌液
を接種し、培養を行って、コロニー（微生物集団：１つ
の菌が増殖してできたコロニーは全て同一の菌で構成さ
れている）を形成させ、ここから鈎菌する方法が最も一
般的に用いられている。
しかしながら、このような方法においては、寒天培地の
栄養物組成あるいはシャーレ内の環境を、土壌、海洋、
湖沼といった自然界や、水処理液等の菌源の栄養物組成
や環境と完全に一致させることができない。このため、
分離対象とする菌源に生息する微生物のうち、実際に分
離されているものはそのごく一部であると言われてい
る。
栄養物組成あるいはシャーレ内の環境を、土壌、海洋、
湖沼といった自然界や、水処理液等の菌源の栄養物組成
や環境と完全に一致させることができない。このため、
分離対象とする菌源に生息する微生物のうち、実際に分
離されているものはそのごく一部であると言われてい
る。
本発明者らは、前記問題点を解決すべく鋭意研究を重ね
た結果、器壁の少なくとも一部に微生物を通過させず、
水溶物のみを通過させる膜（メンブレン）を有する密閉
性容器内に、分離対象とする微生物を含む菌源を接種し
た培地を封入し、これをその菌源に応じて、土壌、海
洋、湖沼、河川、あるいは各種の水処理装置内等の外部
環境内に配置し、菌源と同一ないし近以環境条件下で容
器内に封入した微生物を増殖させることによって、その
目的を達成し得ることを見出し、本発明を完成するに至
った。
た結果、器壁の少なくとも一部に微生物を通過させず、
水溶物のみを通過させる膜（メンブレン）を有する密閉
性容器内に、分離対象とする微生物を含む菌源を接種し
た培地を封入し、これをその菌源に応じて、土壌、海
洋、湖沼、河川、あるいは各種の水処理装置内等の外部
環境内に配置し、菌源と同一ないし近以環境条件下で容
器内に封入した微生物を増殖させることによって、その
目的を達成し得ることを見出し、本発明を完成するに至
った。
即ち、本発明によれば、器壁の少なくとも一部に微生物
を通過させず、水溶物のみを通過させる膜を有する密閉
性容器内に分離対象となる微生物を含む菌源を接種した
培地を封入し、これを該菌源と同一ないし近以の外部環
境条件に保持し、該外部環境から低濃度の有機物を該膜
を通して培地へ供給しながら該微生物を成育させ、該培
地中にコロニーを形成することを特徴とする微生物の分
離方法が提供される。
を通過させず、水溶物のみを通過させる膜を有する密閉
性容器内に分離対象となる微生物を含む菌源を接種した
培地を封入し、これを該菌源と同一ないし近以の外部環
境条件に保持し、該外部環境から低濃度の有機物を該膜
を通して培地へ供給しながら該微生物を成育させ、該培
地中にコロニーを形成することを特徴とする微生物の分
離方法が提供される。
本発明で微生物の成育に用いる容器は、全体が密閉性の
もので、その器壁の少なくとも一部に微生物を通過させ
ず、水溶物のみを通過させる膜を有するものである。
もので、その器壁の少なくとも一部に微生物を通過させ
ず、水溶物のみを通過させる膜を有するものである。
この容器の１例を図面に示す。第１図はその正面図、第
２図はその側面図を示す。この容器は、内部に培地封入
用スペースａを有し、また器壁に内部スペースａに連通
する連通孔３′と、連通孔３′に連通する連結管３を有
する容器本体２に対し、その内部スペースａの開口面に
膜体１を貼着した構造を有する。図面において、４は連
結管３に連結させたチューブで、柔軟性を有し、例え
ば、ゴムチューブや軟質プラスチックチューブ等が用い
られる。５はチューブ５を封止するためのストッパーで
あり、チューブ５を圧搾することによりチューブ内の導
通を遮断することができる。
２図はその側面図を示す。この容器は、内部に培地封入
用スペースａを有し、また器壁に内部スペースａに連通
する連通孔３′と、連通孔３′に連通する連結管３を有
する容器本体２に対し、その内部スペースａの開口面に
膜体１を貼着した構造を有する。図面において、４は連
結管３に連結させたチューブで、柔軟性を有し、例え
ば、ゴムチューブや軟質プラスチックチューブ等が用い
られる。５はチューブ５を封止するためのストッパーで
あり、チューブ５を圧搾することによりチューブ内の導
通を遮断することができる。
本発明を実施するには、先ず、前記容器に対して、分離
対象となる微生物を含む菌源を接種した培地を封入す
る。
対象となる微生物を含む菌源を接種した培地を封入す
る。
この封入は、連結管３の連通孔３′を通して行うことが
できる。この場合、培地としては、通常の寒天培地を用
いることができる。この培地の組成は、例えば、寒天：
2.0wt％である。
できる。この場合、培地としては、通常の寒天培地を用
いることができる。この培地の組成は、例えば、寒天：
2.0wt％である。
次に、このようにして菌源を接種した培地を封入した容
器を、第１図及び第２図に示したように、チューブ４に
ストッパー５を取付けて、その菌源と同一又は近似の環
境条件に保持する。このようにして、容器内に封入した
微生物を十分に成育させた後、膜をはがし、培地内に形
成されたコロニーから、目的とする菌を鈎菌する。
器を、第１図及び第２図に示したように、チューブ４に
ストッパー５を取付けて、その菌源と同一又は近似の環
境条件に保持する。このようにして、容器内に封入した
微生物を十分に成育させた後、膜をはがし、培地内に形
成されたコロニーから、目的とする菌を鈎菌する。
本発明で用いる容器材質としては、ガラスや金属等を用
いてもよいが、通常はプラスチックの成形加工品を用
い、使い捨てとするのが実用的である。容器壁の開口部
に貼着する膜は、微生物を通過させず、水溶物のみを通
過させ得るものであれば任意のものを用いることができ
る。このような膜は従来公知であり、例えば、ポアーサ
イズの極めて小さい限外炉過膜（分画分子量1,500〜50
0,000程度）から、ポアーサイズの大きな精密炉過膜
（ポアー径0.1〜0.4μｍ）までを任意に用いることがで
きる。外部環境からの水溶物の培地への拡散速度を高め
るためには、精密炉過膜の使用が有利である。
いてもよいが、通常はプラスチックの成形加工品を用
い、使い捨てとするのが実用的である。容器壁の開口部
に貼着する膜は、微生物を通過させず、水溶物のみを通
過させ得るものであれば任意のものを用いることができ
る。このような膜は従来公知であり、例えば、ポアーサ
イズの極めて小さい限外炉過膜（分画分子量1,500〜50
0,000程度）から、ポアーサイズの大きな精密炉過膜
（ポアー径0.1〜0.4μｍ）までを任意に用いることがで
きる。外部環境からの水溶物の培地への拡散速度を高め
るためには、精密炉過膜の使用が有利である。
容器の構造は、容器壁の少なくとも一部に前記した性状
の膜を有するものであればよい。第１図及び第２図に示
した如き構造のものの他、両面に膜を有する構造のもの
等が一般的に用いられる。
の膜を有するものであればよい。第１図及び第２図に示
した如き構造のものの他、両面に膜を有する構造のもの
等が一般的に用いられる。
本発明においては、分離対象となる菌源を接種された培
地を含む容器を、その菌源に応じた、例えば、海洋、湖
沼、河川土壌等の自然環境中や、水処理装置内の処理水
中に配置し、容器内に封入した微生物を成育させるが、
この場合、自然環境水中の有機物濃度は極めて低く、ま
た水処理水中の有機物濃度でさえ、従来の菌の分離に用
いる培地中の有機物濃度に比べれば極めて低い。従っ
て、このような微生物が実際に成育している場としての
環境水そのものから培地を作り、培養を行っても、有機
物の絶対量が少ないためコロニー形成までには至らない
場合が多い。
地を含む容器を、その菌源に応じた、例えば、海洋、湖
沼、河川土壌等の自然環境中や、水処理装置内の処理水
中に配置し、容器内に封入した微生物を成育させるが、
この場合、自然環境水中の有機物濃度は極めて低く、ま
た水処理水中の有機物濃度でさえ、従来の菌の分離に用
いる培地中の有機物濃度に比べれば極めて低い。従っ
て、このような微生物が実際に成育している場としての
環境水そのものから培地を作り、培養を行っても、有機
物の絶対量が少ないためコロニー形成までには至らない
場合が多い。
これに対して、本発明の場合は、外部環境の有機物濃度
が低くても、膜を通して培地に連続的に有機物が拡散し
てくるので、目的とする微生物の成育に必要な物質（未
知の物質も含む）を必要十分量供給することができ、コ
ロニーを形成させることが可能である。しかも、外部環
境中の微生物は膜を通過しないので、容器内の微生物が
外部環境の微生物によって汚染することはない。
が低くても、膜を通して培地に連続的に有機物が拡散し
てくるので、目的とする微生物の成育に必要な物質（未
知の物質も含む）を必要十分量供給することができ、コ
ロニーを形成させることが可能である。しかも、外部環
境中の微生物は膜を通過しないので、容器内の微生物が
外部環境の微生物によって汚染することはない。
第１図は本発明で用いる容器の正面図、第２図はその側
面図を示す。 １……膜、２……容器本体、３……連通孔、４……チュ
ーブ、５……ストッパー、ａ……培地敷入スペース。
面図を示す。 １……膜、２……容器本体、３……連通孔、４……チュ
ーブ、５……ストッパー、ａ……培地敷入スペース。
Claims (2)
- 【請求項１】器壁の少なくとも一部に微生物を通過させ
ず、水溶物のみを通過させる膜を有する密閉性容器内に
分離対象となる微生物を含む菌源を接種した培地を封入
し、これを該菌源と同一ないし近以の外部環境条件に保
持し、該外部環境から低濃度の有機物を該膜を通して培
地へ供給しながら該微生物を成育させ、該培地中にコロ
ニーを形成することを特徴とする微生物の分離方法。 - 【請求項２】器壁の少なくとも一部に微生物を通過させ
ず、水溶物のみを通過させる膜を有する密閉性容器から
なる微生物成育用容器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9418588A JPH0655132B2 (ja) | 1988-04-15 | 1988-04-15 | 微生物の分離方法及びそれに用いる容器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9418588A JPH0655132B2 (ja) | 1988-04-15 | 1988-04-15 | 微生物の分離方法及びそれに用いる容器 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01265882A JPH01265882A (ja) | 1989-10-23 |
| JPH0655132B2 true JPH0655132B2 (ja) | 1994-07-27 |
Family
ID=14103256
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9418588A Expired - Lifetime JPH0655132B2 (ja) | 1988-04-15 | 1988-04-15 | 微生物の分離方法及びそれに用いる容器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0655132B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2007023711A1 (ja) * | 2005-08-22 | 2007-03-01 | Waseda University | 微生物の培養装置及び培養器並びに培養方法 |
-
1988
- 1988-04-15 JP JP9418588A patent/JPH0655132B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH01265882A (ja) | 1989-10-23 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |