JPH0654977B2 - 雑音整形予測符号化装置 - Google Patents

雑音整形予測符号化装置

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JPH0654977B2
JPH0654977B2 JP62161352A JP16135287A JPH0654977B2 JP H0654977 B2 JPH0654977 B2 JP H0654977B2 JP 62161352 A JP62161352 A JP 62161352A JP 16135287 A JP16135287 A JP 16135287A JP H0654977 B2 JPH0654977 B2 JP H0654977B2
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修一 松本
仁己 村上
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国際電信電話株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 (発明の技術分野) 本発明は、商用テレビジョンやテレビ会議のような画像
信号に対し、画面中の隣接する画素間に存在する強い相
関を利用して高能率符号化を行う予測符号化装置に係
り、特に予測符号化で発生する雑音を視覚的に検知しに
くい雑音に整形する雑音整形符号化装置に関する。
(従来技術とその問題点) 現在の標準的なテレビジョン信号は、1秒間に30枚の
割合で送られるフレームと呼ばれる画面より成り立って
おり、さらに、各フレームはそれぞれ1走査線ごとに飛
び越し走査が行われている関係から、連続する2フィー
ルドより成り立っている。また、画面を構成している要
素を“画素”と呼ぶが、ここでは、ディジタル処理を念
頭においているので、標本化された1サンプルを画素と
呼ぶことにする。従って、この場合には、各画素の画面
内での位置は、信号をディジタル化する為のサンプリン
グ周波数に存在することになる。
第1図は、従来の予測符号化方式を説明するための各画
素1〜8の位置関係を示したものである。いま、標本化
周波数fは、水平走査周波数の整数倍にとってあるの
で、各画素は格子状に、また、飛び越し走査の関係で、
前フィールドFD1中のラインでは、現フィールドFD0中の
ラインの間に並んでいることになる。このとき、画素2
は現在の画素1と同一ライン上で左隣に位置する画素、
画素3及び4は同一フィールドFD0内の1ライン上のラ
インの中でそれぞれ画素1及び2の真上に位置する画
素、画素5及び6は1つ前のフィールドFD1の下のライ
ン中でそれぞれ画素1及び2の真下に位置している。ま
た、画素7及び8はそれぞ現フィールドFD0より1フレ
ーム前のフィールドFD2にあって画素1及び2と画面中
でそれぞれ同一の位置にある。
このとき、すぐ近くに位置するいくつかの画素について
は、その標本値の間に互いに強い相関があると考えるこ
とができるので、画素1の標本値Xの予測値をま
わりの画素の標本値を用いてたとえば、 =(3/4)X2+X3−(3/4)X4…………(1) として作り、この予測値と真の値X1との差 ΔX=X…………(2) を予測誤差とし、これを量子化して符号化を行うことに
より、所要伝送ビット数を減少せしめて、高能率符号化
を行っていた。
量子化は、一般に非線形量子化と線形量子化に分けられ
る。非線形量子化は、表1に示すように予測誤差の入力
範囲の幅(量子化ステップサイズ)が各レベル番号で異
なるので、伝送符号には、固定長符号が、通常用いられ
る。一方、線形量子化は表2(表2の場合、量子化ステ
ップ「5」とした例を示している。)に示すように、量
子化ステップサイズが各レベル番号で全て等しく、伝送
符号には、予測誤差信号の性質を反映して、内側のレベ
ル番号から順に短い符号が割り当てられる可変長符号が
用いられる。従って、所要伝送ビット数削減の観点から
言えば、後者の方式が優れており、高能率符号化方式で
は、一般に線形量子化が用いられる。
これら非線形・線形の量子化により所要伝送ビット数を
削減する際に、量子化ステップサイズを大きくすればす
るほど削減量は大きくなるが、一方で符号化された画像
信号に重畳する符号化雑音も大きくなる。従って、原画
像にできるだけ近い、符号化雑音の少ない符号化画像を
得ようとすると、量子化ステップサイズは余り大きくす
ることは出来ず、結果的に所要伝送ビット数を大幅に削
減することは困難となる。
この問題を解決し、所要伝送ビット数を大幅に削減し、
しかも高品質な符号化画像を実現するため、従来技術で
は雑音整形フィルタを予測符号化に適用する手法が取ら
れてきた。
第2図は、従来の雑音整形フィルタを適用した予測符号
化方式(以下、「雑音整形予測符号化方式)と称す)の
送信側の構成例で、第2図(a)はブロックダイヤグラム
を示し、第2図(b)はその等価回路を示している。ま
た、参考のため、第2図(c)は、従来の雑音整形フィル
タを含まない予測符号化方式(以下「予測符号化方式」
と称す)の回路を示している。図中20は符号化すべき次
の画素の予測値を求める予測部、21は入力画素値とその
予測値との差を作成する予測誤差作成部、22は後述する
雑音整形フィルタ部(26)からの出力値に基づき予測誤差
値を補正する予測誤差補正部、23は補正された予測誤差
を量子化する予測誤差量子化部、24は量子化値と予測誤
差値との差から得られる量子化雑音を検出するための量
子化雑音検出部、25は量子化雑音信号を蓄えておくため
の記憶部、26は量子化雑音の周波数特性を整形する雑音
整形フィルタ部、27は量子化された予測誤差値と予測値
とから入力画素値を復号する画素復号部、28はテレビジ
ョン信号を蓄えておくための記憶部、29量子化された予
測誤差値を伝送路上に送出する伝送信号符号化部であ
る。
尚、第2図(a)において、予測誤差補正部22,量子化雑
音検出部24,記憶部25,雑音整形フィルタ部26を除く
と、従来の予測符号化方式のブロックダイヤグラムとな
り、その等価回路が第2図(c)となる。
この雑音整形予測符号化方式では、既に符号化された画
素で発生した量子化雑音の情報に基づき、雑音整形フィ
ルタ値を作成し、予測誤差補正が行われる。
尚、雑音整形予測符号化方式の受信側の構成は、雑音整
形を行わない予測符号化方式と全く同じものとなる。
次に、雑音整形予測符号化方式の有効性と解決すべき問
題点を説明する。
雑音整形予測符号化方式において、今、i番目(i=O
〜M)の入力画像Xとその復号画像の差信号であ
る符号化雑音nは、式(3)より式(4)で与えられる。 =X−Σhi−j+q…………(3) n=−Σhi−j+q…………(4) 但し、qは画素Xにおける量子化操作で発生する量
子化雑音、h(j=1〜)は量子化雑音qi−j
作用する雑音整形フィルタの係数を示す。
この符号化雑音の周波数領域でのパワースペクトラムN
(w,w,w)は、式(5)で与えられる。
N(wx,wy,wt)=|1−H(wx,wy,w
t)| Q(wx,wy,wt)…………(5) 上式において、H(w,w,w)は雑音整形フィ
ルタの伝達関数(hのフーリエ変換値)を示し、Q
(w,w,w)は量子化雑音のワパースペクトラ
ムを示す。
ところで、通常の雑音整形フィルタを用いない予測符号
化雑音のパワースペクトラムはQ(w,w,w
であり、一般に白色雑音であるため、スペクトラムは周
波数にかかわらず一定の大きさを持つ。一方、人間の視
覚特性を調べると、高域の周波数成分を持つ雑音より低
域の周波数成分を持つ雑音の方が視覚的に検知しやすい
ことがわかっている。この事実から、式(5)に示すよう
に本来白色雑音である符号化雑音を雑音整形フィルタに
より人間の視覚特性に適合したものに周波数整形するこ
とにより、結果的に符号化雑音を視覚的に検知しにくく
することができ、等価的に符号化画質の向上が図れるこ
とになる。以上が雑音整形フィルタの有効性に関するも
のである。
ところで、量子化器に入力される補正された予測誤差信
号eの電力E〔e 〕は、次式で得られる。
ここで、 はxの予測値、E〔 〕は期待値を示す。式(6)に示
すように、雑音整形予測符号化方式は雑音整形しない通
常の予測符号化方式に比べて電力でΣh
〔q 〕だけ増加してしまい、雑音整形フィルタによ
り情報量が増大してしまう。この情報量の増加に関して
1次元1次の高域通過形の雑音整形フィルタ(H
(W)=hexp(−jwt))を適用した場
合、量子化代表値のエントロピーで0.3〜0.5bit増加す
ることが明らかとなっており、雑音整形フィルタ部26の
適用により所要伝送ビット数で約4〜5Mbitも増加して
しまう問題点があった。
(本発明の目的と特徴) 本発明は、上述した従来技術の欠点に鑑みなされたもの
で、雑音整形フィルタにより画質改善の効果をそのまま
保ちつつ、かつ量子化エントロピーの低域が図ることが
できる雑音整形予測符号化装置を提供することを目的と
する。
この目的を達成するために、本発明は、既に符号化され
た画素の情報から符号化すべき次の画素の予測値を求め
て、入力画素と該予測値との差分値である予測誤差値を
さらに求め該既に符号化された画素に重畳した量子化雑
音の情報から該予測誤差値を補正するための雑音整形フ
ィルタ値を得て前記予測誤差値と該雑音整形フィルタ値
との差分値を予め定めた量子化代表値で量子化する雑音
整形予測符号化方式において、前記予測誤差値を前記雑
音整形フィルタ値により補正する際に予め符号化されて
いる画素間の絶対差分値である評価値を求め、該評価値
と予め定められた閾値とを比較して前記評価値が該閾値
よりも小なる時には前記予測誤差値を前記雑音整形フィ
ルタ値により量子化して符号化し、前記評価値が前記閾
値よりも大なる時には前記予測誤差値をそのまま量子化
して符号化することを特徴とする構成を有している。
また、本発明は、既に符号化された画素の情報から符号
化すべき次の画素の予測値を求めて、入力画素と該予測
値との差分値である予測誤差値をさらに求め該既に符号
化された画素に重畳した量子化雑音の情報から該予測誤
差値を補正するための雑音整形フィルタ値を得て前記予
測誤差値と該雑音整形フィルタ値との差分値を予め定め
た量子化代表値で量子化する雑音整形予測符号化方式に
おいて、予め符号化されている画素間の絶対差分値であ
る評価値を求めて該評価値と予め定められている閾値と
を比較し、比較結果に応じて前記雑音整形フィルタ値に
よる補正を選択して量子化すると共に、該選択して量子
化する際に用いられた量子化代表値の相関を利用して数
画素分の該量子化代表値をまとめてブロック化して符号
化するかまたは1画素づつ前の前記量子化代表値に基づ
き次の量子化代表値の割当て符号を適応的に切替えて符
号化することを特徴とする構成を有している。
(発明の構成及び作用) (発明の原理) まず、本発明の原理について説明する。
雑音整形フィルタは予測符号化雑音(一般に白色雑音)
を高域周波数成分の雑音よりも低域周波数成分の雑音が
視覚的に検知されやすいという人間の視覚特性に適合し
たものに周波数整形するものである。しかし、雑音整形
フィルタを用いた場合に(6)式で示したようにΣh
E〔q 〕だけ電力が増加し、その結果1画素当り0.
478ビット伝送すべき情報量も増加し、テレビジョン信
号全体で約7メガビットも増加する。
そこで本発明者等は、人間の視覚特性をより効果的に利
用して画質改善の効果を損うことなく雑音整形フィルタ
を適用しないでも良いケースがないかどうかについて検
討を行った。その結果、連続する画素間の差分絶対値
(|X−Xi−n|)(但し、1nj−1)があ
る閾値Thを越えた場合には、雑音整形フィルタを適用し
ないで良いことが判明した(以下、この方式を「差信号
制御方式」と称す)。
本発明の第1の特徴はこの原理を用いたもので、以下に
より詳細に説明する。
差分絶対値(|X−Xi−n|)を評価値Dとした場
合、評価値が符号化される画素Xと1画素前の画素X
i−1により作成される場合を例にとり説明する。
とXi−1から式(7)を用いて評価値Dが作成され
るものとする。
D=|X−Xi−1| …………(7) このとき、予め設定された閾値Thと評価値Dの間でD<
Thの時、補正された予測誤差値を量子化する。D≧Thの
時、予測誤差値を量子化する。
すなわち、隣接する画素値間の差が大きい場合には、雑
音整形フィルタを適用しても視覚的に画質改善の効果が
顕著でないという、視覚特性を考慮したもので、これに
より画質改善の効果を損なうことなくしてD≧Thの時に
通常もたらされる雑音整形フィルタによる量子化代表値
の増加を防止することができる。
なお、線形量子化,フィールド内前置予測に対して一次
元一次の高域通過形雑音整形フィルタ(H(Z)=h1Z-1;h1
はフィルタ係数で5/8、Z−1は1画素遅延)を適用
し、実画像データ(SMPTE#15,13.5MHz標本化,8ビット
モノクローム信号)によるシミュレーション実験を行っ
た結果、従来の予測符号化方式(雑音整形フィルタな
し)の情報量が1.110(ビット/ペル)、従来の雑音整
形予測符号化方式の情報量が1.588(ビット/ペル)で
あり、本発明で用いる(7)式の閾値ThがTh<3(Th=3
を検知限と呼ぶ)の時に効果があった。
次に本発明の第2の特徴の要旨である量子化代表値の相
関について説明する。なお、量子化代表値の相関特性を
利用して量子化する技術は同一発明者により同日で特許
出願がなされているが、ここでも詳細に説明する。
表3は、本発明の根拠となる雑音整形フィルタによって
もたらされる隣接画素の量子化代表値間の相関を示した
もので、シミュレーション実験により現画素(X)と
次画素(Xi+1)の量子化代表値の遷移確率を求めた
ものである。
すなわち、フィールド内前値予測、線形量子化(ステッ
プサイズ11/256)に対して、h=5/8の一次元雑音整
形フィルタを適用した場合の現画素の量子化代表値(-2
2,-11,0,11,22)を縦方向に、次画素の量子化代表値を
同様に横方向にとり、各量子化代表値の現画素と次画素
における同時発生確率を示している。
表3から現画素の量子化代表値が例えば11の場合、次画
素では-11となる確率が最も高くなり、逆に現画素が-11
の場合、次画素では11となる確率が高くなる。このこと
から雑音整形フィルタを施すことにより、連続する2つ
の画素における量子化代表値の間には、代表値の大きさ
は同じで符号が逆転するという規則性、いわゆる相関が
存在することが予測される。
本発明は、この特性に鑑みなされたもので、第3図を用
いてその根拠について詳しく説明する。
第3図は、本発明の根拠となる連続する2画素の量子化
代表値間に存在する相関を理論的に説明する為のもの
で、雑音整形フィルタを適用することで、量子化代表値
が変わる場合を示している。〕 説明を簡単化するため、一次元整形フィルタを例にと
り、説明を行う。
第3図において、縦方向は現画素(X)における予測
誤差信号 を示し、横方向は、雑音整形フィルタにより予測誤差
e′に帰還する前画素の雑音フィルタ値(h(q
i−1))を正負の符号別に区別して示している。
この時、Rj−1<R<Rj+1を量子化代表値と
し、これらの量子化判定値をTj−1<T<Tj+1
<T1+2とする。
今、T≦e′≦Tj+1とすると、雑音整形フィル
タがない通常の符号化では、代表値はRとなる。
更に、S,S′を次式で与えられるものとする。
=Tj+1−|h(qi−1)| (8) S=T+|h(qi−1)| (9) この時、一次元雑音整形フィルタ値h(qi−1)の
e′への帰還により、量子化代表値がRからR
j+1もしくはRj−1へ変わる場合には、第3図のA
及びBの両領域となり、その他の斜線領域は量子化代表
値に変更がない。
すなわち領域Aでは、S≦e′≦Tj+1でなおか
つh(qi−1)が負の場合e′−h(qi−1)>
j+1となり量子化代表値はRからRj+1に変わ
る。
この時、現画素xに重畳する量子化雑音q及び符号
化雑音nは次式で表現される。
e′−h(qi−1)+q=Rj+1より q=Rj+1−(e′−h(qi−1))>0 (1
0) n=−h(qi−1)+q>0 (11) 同式より、符号化雑音nは常に正の値となってx
重畳する。更に、次画素xにおいては、正の量子化雑
音(q)が予測誤差信号e′i+1に対して差信号と
して帰還する。この為、 は負になる確率が大となり、量子化代表値も負になる。
領域Bでは逆に正になる確率が大となる。
これは、とりもなおさず、表3に示したように現画素
で、量子化代表値が0から+11に変わった場合、次画素
では0から−11に変わることを意味し、逆に0から−11
の場合は次画素では0から11に変わりやすいことを示し
ている。
上述のように、雑音整形フィルタにより量子化代表値に
片寄り、いわゆる相関が生じていることに着目し、この
特有な相関を利用することにより従来の雑音整形予測符
号化方式を僅かに変更するだけで量子化エントロピーの
削減が図ることができると本発明者等は考えた。
従って、本発明の第2の特徴は前述した人間の視覚特性
を利用して雑音整形フィルタの使用を切替える共に、量
子化代表値の相関を利用して符号化する第2の原理とを
組み合わせて用いたものである。
(実施例1) 第4図は本発明による第1の実施例であり、従来の雑音
整形予測符号化方式に本発明の差信号制御方式を付加し
た場合の装置を示すブロック図である。
第4図で従来構成と異なる点は、予め符号化されている
画素の情報を記憶部30と、記憶部30に記憶された隣接す
る画素値から評価値Dを作成する評価値作成部31と、予
め定められている閾値Thと評価値Dとを比較して評価値
Dが閾値Th以上の場合に予測誤差補正部22を非通過にす
る適応切替部32とを付加したことにある。
同図は予測誤差作成部21で求められる予測誤差値を雑音
整形フィルタ部26で得られる雑音整形フィルタ値により
補正する際に、予め符号化された画素情報から評価値D
を求め、求められた評価値Dと予め定められた閾値Thと
を適応切替部32で比較し、D<Thの場合(隣接する画素
値間の差が小)には、従来通り雑音整形フィルタ部26か
らの雑音整形フィルタ値により予測誤差値を補正した後
予測誤差量子化部23で量子化代表値に基づき量子化し、
一方DThの場合(隣接する画素値間の差が大)には予
測誤差作成部21からの予測誤差値を直接予測誤差量子化
部23で量子化して符号化するように構成したものであ
る。
すなわち、本発明ではD<Thの場合には雑音整形予測符
号化方式を用い、DThの場合には単なる予測符号化方
式を用いることにより、量子化エントロピーを低減した
ものである。
(実施例2) 第5図は本発明による第2の実施例であり、他の雑音整
形予測符号化装置のブロック図である。
実施例1と異なる点は伝送信号符号化部29の前に数画素
をまとめて1ブロックを構成するブロック化部33を挿入
したことにある。すなわち、実施例2は本発明の第1の
特徴である雑音整形予測符号化と予測符号化とを視覚特
性により切替える機能に加え、本発明の第2の特徴のひ
とつである量子化代表値の相関を利用して数画素づつま
とめてブロック化するブロック量子化を行う機能を付加
したものでる。
例えば、2画素分の量子化値からなるブロックを考え量
子化代表値数を8とした場合、該ブロックの符号化には
=64種類の符号を用意する必要があるが、この場合
前述した本発明の原理である雑音整形フィルタにより特
有な量子化代表値の変動特性を利用し、発生確率の高い
量子化代表値の組合せに対しては出来るだけ短い符号を
割り当て、発生確率の低い量子化代表値の組合せに対し
ては、長い符号を割り当てる可変符号化を行えば、量子
化代表値の伝送に要する符号化ビット数の削減を図った
ものである。
(実施例3) 第6図は本発明による第3の実施例であり、他の雑音整
形予測符号化装置のブロック図である。
実施例1と異なる点は、伝送信号符号化部29の変わりに
逐次適応符号化部34を設けたことにある。すなわち、実
施例3は実施例1の機能に加え、本発明の第2の特徴の
ひとつである量子化代表値の相関を利用して1画素づつ
前の量子化代表値に基づき次の量子化代表値の割当て符
号を適応的に切替えるソート量子化機能を付加したもの
である。
この逐次適応符号化部34では、予め符号化された直前の
画素の量子化代表値により、次の画素の量子化代表値に
割り当てる符号を決定し、該符号により逐次符号化が行
われる。
例えば、量子化代表値数を8とした場合、8種類の符号
が用意されることになるが、この場合、前述しが本発明
の原理である雑音整形フィルタによる特有な量子化代表
値の変動特性を利用し、直前の画素の量子化代表値が負
の値の時は、次の画素の量子化代表値に割り当てる符号
として、量子化代表値が正の値に短い符号を割り当て、
負の値に長い符号を割り当て、逐次可変長符号化を行え
ば、量子化代表値の発生確率に適合した符号化が実行で
き符号化ビット数の削減を図ったものである。
第7図は実施例3のシミュレーション実験によるビット
低減比較図である。
図において、実線は本発明の雑音整形予測符号化装置を
用いた場合、破線は従来の雑音整形予測符号化方式を用
いた場合、はステップサイズが7/256、はステップ
サイズが11/256、はステップサイズが15/256時の特性
をそれぞれ示している。また、シミュレーション実験は
前述した従来の雑音整形予測符号化方式と予測符号化方
式との比較時の同一条件で行った。
同図から明らかなように、本発明の方式を用いることに
より大幅にビット低減が可能となり、かつ視覚特性だけ
を利用した実施例1における検知限(Th=3)の場合で
もトータルで約0.18ビット低減できる。すなわち、テレ
ビジョン信号全体で約3メガビットの低減になる。
(発明の効果) 以上のように、本発明は視覚特性を利用するか、または
視覚特性と予測符号化で発生する符号化雑音を雑音整形
フィルタにより周波数整形する際に生じる量子化代表値
の片寄り(相関)とを組合せて利用して符号化すること
により、量子化エントロピーを大幅に低減することが可
能となり、結果的に符号化画質の向上を図ると共に所要
伝送ビットも低減することができ、その効果は大であ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の予測符号化方式を説明するための画素位
置の関係図、第2図(a)は従来の雑音整形予測符号化方
式のブロック図、第2図(b)はその等価回路図、第2図
(c)は従来の予測符号化方式の等価回路図、第3図は本
発明の原理を説明するための量子化代表値の変動特性
図、第4図は本発明による視覚特性を利用した雑音整形
予測符号化装置のブロック図、第5図は本発明による視
覚特性とブロック量子化とを組合せた雑音整形予測符号
化装置のブロック図、第6図は本発明による視覚特性と
ソート量子化とを組合せた雑音整形予測符号化装置のブ
ロック図、第7図は本発明の雑音整形予測符号化装置
(第6図)による実験結果のビット低減比較図である。 20……予測部、21……予測誤差作成部、22……予測誤差
補正部、23……予測誤差量子化部、24……量子化雑音検
出部、25,28,30……記憶部、26……雑音整形フィルタ
部、27……画素復号部、29……伝送信号符号化部、31…
…評価値作成部、32……適応切替部、33……ブロック化
部、34……逐次符号化部。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力画素と当該画素の予測値との差分値を
    前記入力画素の画素毎に予測誤差としてとり出す予測誤
    差作成部と、 該予測誤差を前記画素毎に順次量子化して量子化出力を
    出す予測誤差量子化部と、 該予測誤差量子化部の入力と出力との比較結果から量子
    化雑音を前記画素毎に検出する量子化雑音検出部と、 該量子化雑音を前記画素毎に一時記憶する第一の記憶部
    と、 該第一の記憶部に一時記憶された前記量子化雑音の周波
    数特性を整形して出力する雑音整形フィルタ部と、 該雑音整形フィルタ部からの出力値により前記予測誤差
    作成部からの予測誤差を前記画素毎に補正して前記予測
    誤差量子化部に印加する予測誤差補正部と、 前記予測誤差量子化部の出力を前記画素毎に復号する画
    素復号部と、 該画素復号部の復号値を前記画素毎に記憶する第二の記
    憶部と、 該第二の記憶部に記憶された前記復号値から前記当該画
    素の次の画素に対する前記予測値を作成して前記予測誤
    差作成部に印加する予測部と、 前記予測誤差量子化部からの前記量子化出力を符号化し
    て伝送信号として伝送路に送出する伝送信号符号化部と を備えた雑音整形予測符号化装置において、 前記入力画素を画素毎に順次記憶する第三の記憶部と、 該第三の記憶部に記憶された複数画素のうち隣接する二
    つの画素間の絶対差分値である評価値を前記画素毎に求
    める評価値作成部と、 該評価値と予め定めた閾値とを比較して該評価値が該閾
    値よりも小なるときには前記予測誤差補正部の出力を選
    択し該評価値が該閾値よりも大なるときには前記予測誤
    差作成部の出力を選択してその選択された出力を前記の
    量子化すべき予測誤差として前記予測誤差量子化部に入
    力するように該予測誤差量子化部の入力側に挿入された
    適応切替部と を備えたことを特徴とする雑音整形予測符号化装置。
  2. 【請求項2】入力画素と当該画素の予測値との差分値を
    前記入力画素の画素毎に予測誤差としてとり出す予測誤
    差作成部と、 該予測誤差を前記画素毎に順次量子化して量子化出力を
    出す予測誤差量子化部と、 該予測誤差量子化部の入力と出力との比較結果から量子
    化雑音を前記画素毎に検出する量子化雑音検出部と、 該量子化雑音を前記画素毎に一時記憶する第一の記憶部
    と、 該第一の記憶部に一時記憶された前記量子化雑音の周波
    数特性を整形して出力する雑音整形フィルタ部と、 該雑音整形フィルタ部からの出力値により前記予測誤差
    作成部からの予測誤差を前記画素毎に補正して前記予測
    誤差量子化部に印加する予測誤差補正部と、 前記予測誤差量子化部の出力を前記画素毎に復号する画
    素復号部と、 該画素復号部の復号値を前記画素毎に記憶する第二の記
    憶部と、 該第二の記憶部に記憶された前記復号値から前記当該画
    素の次の画素に対する前記予測値を作成して前記予測誤
    差作成部に印加する予測部と、 前記予測誤差量子化部からの前記量子化出力を符号化し
    て伝送信号として伝送路に送出する伝送信号符号化部
    と、 を備えた雑音整形予測符号化装置において、 前記入力画素を画素毎に順次記憶する第三の記憶部と、 該第三の記憶部に記憶された複数画素のうち隣接する二
    つの画素間の絶対差分値である評価値を前記画素毎に求
    める評価値作成部と、 該評価値と予め定めた閾値とを比較して該評価値が該閾
    値よりも小なるときには前記予測誤差補正部の出力を選
    択し該評価値が該閾値よりも大なるときには前記予測誤
    差作成部の出力を選択してその選択された出力を前記の
    量子化すべき予測誤差として前記予測誤差量子化部に入
    力するように該予測誤差量子化部の入力側に挿入された
    適応切替部と、 前記予測誤差量子化部からの前記量子化出力をその量子
    化の際に用いられた量子化代表値の相関を利用して数画
    素分の該量子化出力をまとめてブロック化して前記伝送
    信号符号化部に印加するように該伝送信号符号化部の入
    力側に挿入されたブロック化部と を備えたことを特徴とする雑音整形予測符号化装置。
  3. 【請求項3】前記伝送信号符号化部は、前記量子化の際
    に用いられた量子化代表値の相関を用いて画素毎に前の
    量子化代表値に基づき次の量子化代表値を決定して逐次
    適応符号化を行うように構成されたことを特徴とする特
    許請求の範囲第1項又は第2項に記載の雑音整形予測符
    号化装置。
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