JPH0654460U - 炎加工架台 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 被炎加工物１を固定しかつガス切断機のトー
チ２の移動ガイドとなる炎加工架台を提供しようとする
ものである。 【構成】 ガス切断を利用する金属の炎加工架台におい
て、鋼板製Ｖ字形斜板３の長手方向および幅方向の中間
部左右両内面に、合成ゴム製保護板９を貼着した円弧状
の接触板８を固設したサイドストッパ５を螺合させると
ともに、該Ｖ字形斜板３頂部両端間に螺合固定可能な移
動式ガイドバー７を架設し、炎加工時に被炎加工物１の
動揺を防ぎ、かつガス切断機のトーチ２の正確な移動ガ
イドとしてなるものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、ガス切断を利用して金属の炎加工をする場合の架台に関するもの である。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種の炎加工架台にあっては、特に考案されてなく、炎加工工具の支 持，移動等は作業者の手による熟練度に依存するしかなかった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の技術で述べたものでは、炎加工工具を作業者の手で支持しているため、 長時間作業では、手に疲れが生じ、時間の経過とともに被炎加工物の加工精度に むらが生じ、充分な品質管理ができないという問題点を有していた。また、熟練 度に依存しているため、不慣れな作業者には正確な炎加工ができないという問題 点を有していた。

【０００４】 この考案は、従来の技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであ り、その目的とするところは、作業者の手に疲れを生じさせず、また、熟練度に 左右されない正確な炎加工ができる炎加工架台を提供しようとするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、この考案における炎加工架台は、鋼板製Ｖ字形斜 板、該Ｖ字形斜板の長手方向および幅方向の中間部左右両内面に、被炎加工物を 保持または離脱する、合成ゴム製保護板を貼着した円弧状の接触板を装着してな るサイドストッパおよび、該Ｖ字形斜板頂部両端間に架設される螺合固定可能な 移動式ガイドバーとから構成され、炎加工時に被炎加工物の動揺を防ぎ、かつ炎 加工工具の正確な送り移動または送り案内をさせてなるものである。

【０００６】

【作用】

ガイドバーは、Ｖ字形斜板の頂部のガイドフレームに沿って移動可能であり、 任意の位置で螺合締着可能なので、被炎加工物およびその炎加工箇所の寸法に応 じて使用範囲を広げる。合成ゴム製保護板は、サイドストッパで被炎加工物を保 持する際に、該被炎加工物が傷つくのを防ぐ。Ｖ字形斜板は、被炎加工物の断面 が円形の場合の支持性を良くする。

【０００７】

【実施例】

実施例について、図面を用いて説明すると、図１および図２に示すように、ガ ス切断を利用する金属の炎加工架台において、断面がＶ字形を形成する鋼板製の Ｖ字形斜板３は被炎加工物１の下部を保持するもので、Ｖ字形斜板１の下部は左 右の支持脚４で支持されている。

【０００８】 Ｖ字形斜板３の長さ方向の両端位置で、Ｖ字形の左右の各頂部間にガイドフレ ーム６を各々架設しており、ガイドフレーム６には、Ｖ字形斜板３の頂部両端間 を移動して、図３に示す木ネジ１１で螺合固定する二本のガイドバー７を架設し ている。

【０００９】 Ｖ字形斜板３の長手方向および幅方向の中間部の左右両内面には、サイドスト ッパ５を装着しており、サイドストッパ５は合成ゴム製保護板９を貼着した円弧 状の接触板８に螺旋回転させながら被炎加工物１を保持または離脱する。

【００１０】 この実施例において、被炎加工物１の溝切作業を行う時は、被炎加工物１をＶ 字形斜板３のＶ字部に定置する。次に、サイドストッパ５の各々を螺旋回転させ ながら締め付け、被炎加工物１の両側の円筒面にサイドストッパ１先端の接触板 ８に貼着した合成ゴム製保護板９で被炎加工物１を保持する。

【００１１】 次に、ガイドバー７を被炎加工物１に溝切する形状，寸法に合わせて移動させ 、ガイドバー７の両端を二本のガイドフレーム６の各々に、木ネジ１１で螺合し 固定する。ガス切断機のトーチ２を二本のガイドバー７間に入れ、トーチ２を一 方のガイドバー７に載せた状態でスライドさせ、被炎加工物１を溝切する。

【００１２】

【考案の効果】

この考案は、上記のとおり構成されているので、次に記載する効果を奏する。 この考案は、ガス切断機のトーチをガイドバーに載せた状態でスライドさせる ので、継続した長時間作業が可能で、時間の経過に伴う被炎加工物の加工精度の 低下を防ぎ、品質管理を向上させる。また、トーチをガイドバーに接触させてス ライドするので、作業者の熟練度に左右されることなく正確な炎加工ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案に係る実施例の側面図を略示したもの
である。

【図２】この考案に係る実施例の平面図を略示したもの
である。

【図３】図２のＸ−Ｘ線矢視断面図を略示したものであ
る。

【符号の説明】

１ 被炎加工物 ２ トーチ ３ Ｖ字形斜板 ４ 支持脚 ５ サイドストッパ ６ ガイドフレーム ７ ガイドバー ８ 接触板 ９ 合成ゴム製保護板 １０ 溝部 １１ 木ネジ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ガス切断を利用する金属の炎加工架台に
   おいて、鋼板製Ｖ字形斜板の長手方向および幅方向の中
   間部左右両内面に、被炎加工物を保持または離脱する、
   合成ゴム製保護板を貼着した円弧状の接触板を装着して
   なるサイドストッパを螺合させるとともに、該Ｖ字形斜
   板頂部両端間に螺合固定可能な移動式ガイドバーを架設
   し、炎加工時に被炎加工物の動揺を防ぎ、かつ炎加工工
   具の正確な送り移動または送り案内させることを特徴と
   する炎加工架台。