JPH0654249B2 - 熱線式空気流量計 - Google Patents
熱線式空気流量計Info
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- JPH0654249B2 JPH0654249B2 JP63017302A JP1730288A JPH0654249B2 JP H0654249 B2 JPH0654249 B2 JP H0654249B2 JP 63017302 A JP63017302 A JP 63017302A JP 1730288 A JP1730288 A JP 1730288A JP H0654249 B2 JPH0654249 B2 JP H0654249B2
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- air flow
- wire
- flow meter
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- Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
- Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、アソリンエンジンなどの内燃機関の吸入空気
流量計に係り、特に自動車用ガソリンエンジンに好適な
熱線式空気流量計に関する。
流量計に係り、特に自動車用ガソリンエンジンに好適な
熱線式空気流量計に関する。
〔従来の技術〕 自動車の高性能化と排ガス規制への充分な対応のため、
吸入空気流量を検出し、その検出結果に基いてエンジン
制御を行なう方式のシステムが広く実用化されており、
これに応じて、種々の方式の空気流量計についての提案
がされており、それぞれ実際に使用されているが、その
一種に熱線式空気流量計、いわゆるホットワイヤエアフ
ローセンサがある。
吸入空気流量を検出し、その検出結果に基いてエンジン
制御を行なう方式のシステムが広く実用化されており、
これに応じて、種々の方式の空気流量計についての提案
がされており、それぞれ実際に使用されているが、その
一種に熱線式空気流量計、いわゆるホットワイヤエアフ
ローセンサがある。
ところで、自動車用の電子制御装置は、そのほとんどが
マイクロコンピユータで構成されているため、その入力
信号を発生する機器となる空気流量計なども、その検出
信号はデジタル化して制御装置に取込む必要があり、こ
のため、自動車用の空気流量計としては、その出力信号
が直接、デジタル化に好ましい形で得られるものが望ま
しく、このため、例えば、特開昭62−110123号
公報に開示されているように、エンジンの回転に同期し
て、熱線に供給する電流を断続させ、このときでの、熱
線の温度が所定値に達するまでの時間が空気流量の所定
の関数になつていることを利用して、直接、流量をパル
ス幅に変換して出力するようにした、いわばパルス幅変
調空気流量計とでも言うべきものが開示されており、以
下、この従来例について第2図及び第3図により説明す
ると、第2図において、1は熱線(熱線プローブのこ
と)でホツトワイヤなどと呼ばれるもの)、2は温度補
償の抵抗線(温度プローブのこと)でコールドワイヤな
どと呼ばれるもの)、3はコンパレータ、4はフリツプ
フロツプ、5はスイツチ、6は定電流源である。
マイクロコンピユータで構成されているため、その入力
信号を発生する機器となる空気流量計なども、その検出
信号はデジタル化して制御装置に取込む必要があり、こ
のため、自動車用の空気流量計としては、その出力信号
が直接、デジタル化に好ましい形で得られるものが望ま
しく、このため、例えば、特開昭62−110123号
公報に開示されているように、エンジンの回転に同期し
て、熱線に供給する電流を断続させ、このときでの、熱
線の温度が所定値に達するまでの時間が空気流量の所定
の関数になつていることを利用して、直接、流量をパル
ス幅に変換して出力するようにした、いわばパルス幅変
調空気流量計とでも言うべきものが開示されており、以
下、この従来例について第2図及び第3図により説明す
ると、第2図において、1は熱線(熱線プローブのこ
と)でホツトワイヤなどと呼ばれるもの)、2は温度補
償の抵抗線(温度プローブのこと)でコールドワイヤな
どと呼ばれるもの)、3はコンパレータ、4はフリツプ
フロツプ、5はスイツチ、6は定電流源である。
フリツプフロツプ4のセツト端子には、エンジンが回転
するごとに、その所定回転角ごとに発生する、いわゆる
クランク角信号が入力されるようになつており、この信
号が入力されると、フリツプフロツプ4の出力Q端子は
HIGHレベルとなり、この結果、スイツチ5がオンと
なつて定電流源6から熱線1に電流が供給される。そこ
で、熱線1の温度が上昇して、その抵抗値が増加する。
熱線1が所定の温度に達すると、コンパレータ3の出力
がHIGHレベルとなり、この信号が、フリツプフロツ
プ4のリセツト端子に入力され、フリツプフロツプ4の
出力Q端子はLOWレベルとなる。これによりスイツチ
5はオフされ、熱線1への電流供給が遮断される。この
熱線1への電流供給の遮断は、フリツプフロツプのセツ
ト端子に、次のクランク信号が入力されるまで継続さ
れ、この間、熱線1は、吸入空気流により冷却される。
するごとに、その所定回転角ごとに発生する、いわゆる
クランク角信号が入力されるようになつており、この信
号が入力されると、フリツプフロツプ4の出力Q端子は
HIGHレベルとなり、この結果、スイツチ5がオンと
なつて定電流源6から熱線1に電流が供給される。そこ
で、熱線1の温度が上昇して、その抵抗値が増加する。
熱線1が所定の温度に達すると、コンパレータ3の出力
がHIGHレベルとなり、この信号が、フリツプフロツ
プ4のリセツト端子に入力され、フリツプフロツプ4の
出力Q端子はLOWレベルとなる。これによりスイツチ
5はオフされ、熱線1への電流供給が遮断される。この
熱線1への電流供給の遮断は、フリツプフロツプのセツ
ト端子に、次のクランク信号が入力されるまで継続さ
れ、この間、熱線1は、吸入空気流により冷却される。
そこで、空気流量が多い場合には、上述の加熱電流遮断
期間中での熱線1が冷却される度合いが強くなり、次に
熱線1を所定の温度まで加熱するのに必要な電流供給時
間が長くなる。
期間中での熱線1が冷却される度合いが強くなり、次に
熱線1を所定の温度まで加熱するのに必要な電流供給時
間が長くなる。
従つて、空気流量Qaは、第3図に示すように、電流供
給時間Tとクランク角信号の周期T0(エンジン回転速
度Nの逆数に対応)との関数として求めることができる
のである。
給時間Tとクランク角信号の周期T0(エンジン回転速
度Nの逆数に対応)との関数として求めることができる
のである。
ところで、エンジン制御上は、空気流量Qaよりも、1
吸気行程中にシリンダに吸入される空気量Qa/N(Q
a;空気量、N;エンジン回転速度)が必要である。第
4図に、この空気量Qa/Nと電流供給時間T、エンジ
回転速度Nの関係を示す。
吸気行程中にシリンダに吸入される空気量Qa/N(Q
a;空気量、N;エンジン回転速度)が必要である。第
4図に、この空気量Qa/Nと電流供給時間T、エンジ
回転速度Nの関係を示す。
そこで、この空気量Qa/Nを求めるために、従来技術
では、第4図に示す3次元テーブルをコンピユータに記
憶させておいて、電流供給時間Tとエンジン回転速度N
とにより第4図のテーブルを検索し、補間演算にて、空
気量Qa/Nを求めるようにしていた。
では、第4図に示す3次元テーブルをコンピユータに記
憶させておいて、電流供給時間Tとエンジン回転速度N
とにより第4図のテーブルを検索し、補間演算にて、空
気量Qa/Nを求めるようにしていた。
上述のように、エンジン制御に必要な空気量Qa/N
は、第4図に示す3次元テーブルから補間演算にて求め
ることができる。しかし、図4の3次元テーブルをコン
ピユータに記憶するには、極めて大きな記憶容量が必要
である。記憶容量を少なくすると、空気量Qa/Nを補
間演算にて求める際、誤差が大きくなる。
は、第4図に示す3次元テーブルから補間演算にて求め
ることができる。しかし、図4の3次元テーブルをコン
ピユータに記憶するには、極めて大きな記憶容量が必要
である。記憶容量を少なくすると、空気量Qa/Nを補
間演算にて求める際、誤差が大きくなる。
上記従来技術では、このテーブルに必要な記憶容量の点
について配慮がされておらず、コストアツプを伴なわず
に精度を上げるのが困難であるという問題があつた。
について配慮がされておらず、コストアツプを伴なわず
に精度を上げるのが困難であるという問題があつた。
本発明の目的は、空気量の演算のためのテーブルに必要
な記憶容量が少くても、充分な精度で空気量の検出が可
能な熱線式空気流量計を提供することにある。
な記憶容量が少くても、充分な精度で空気量の検出が可
能な熱線式空気流量計を提供することにある。
さらに本発明のもうひとつの目的は、熱線プローブの抵
抗値や表面積のばらつきに基く、空気量検出特性のばら
つきにも容易に対応可能な熱線式空気流量計を提供する
ことにある。
抗値や表面積のばらつきに基く、空気量検出特性のばら
つきにも容易に対応可能な熱線式空気流量計を提供する
ことにある。
上記目的は、空気流量をエンジンの回転に同期したパル
スのパルス幅として検出する方式の熱線式空気流量計に
おいて、パルス信号として得られる検出信号のそれぞれ
のパルスから、予めそのパルスの幅を一定値だけ減算す
るようにし、この減算後のパルス信号に基いてテーブル
を検索し、空気量Qa/Nを求めるようにして達成さ
れ、もうひとつの目的は、熱線プローブに供給される定
電流を調整可能に構成することにより達成される。
スのパルス幅として検出する方式の熱線式空気流量計に
おいて、パルス信号として得られる検出信号のそれぞれ
のパルスから、予めそのパルスの幅を一定値だけ減算す
るようにし、この減算後のパルス信号に基いてテーブル
を検索し、空気量Qa/Nを求めるようにして達成さ
れ、もうひとつの目的は、熱線プローブに供給される定
電流を調整可能に構成することにより達成される。
所定の一定値を予め減算したパルスによりテーブル検索
を行なうようにすれば、テーブルの内容は2次元テーブ
ルで済み、記憶容量の増大が大きく抑えられ、コストア
ツプを伴なうことなく精度を上げることができる。
を行なうようにすれば、テーブルの内容は2次元テーブ
ルで済み、記憶容量の増大が大きく抑えられ、コストア
ツプを伴なうことなく精度を上げることができる。
また、熱線プローブの加熱電流を調整してやれば、検出
特性を変えることができるから、熱線プローブのばらつ
きにもかかわらず検出特性を揃えることができる。
特性を変えることができるから、熱線プローブのばらつ
きにもかかわらず検出特性を揃えることができる。
以下、本発明による熱線式空気流量計について、図示の
実施例により詳細に説明する。
実施例により詳細に説明する。
第1図は本発明の一実施例で、この第1図において、1
は熱線、2は抵抗線、3,11はコンパレータ、4はフ
リツプフロツプ、7,8はトランジスタ、9,10,1
2,14,18,20は抵抗、13,21は可変抵抗、
15はクランク角センサ、16は演算回路、23は制御
用のマイクロコンピユータである。
は熱線、2は抵抗線、3,11はコンパレータ、4はフ
リツプフロツプ、7,8はトランジスタ、9,10,1
2,14,18,20は抵抗、13,21は可変抵抗、
15はクランク角センサ、16は演算回路、23は制御
用のマイクロコンピユータである。
フリツプフロツプ4がクランク角センサ15からの信号
によりセツトされると、その出力端子はLOWにな
り、この結果、トランジスタ7がオフし、トランジスタ
8はオンする。
によりセツトされると、その出力端子はLOWにな
り、この結果、トランジスタ7がオフし、トランジスタ
8はオンする。
他方、フリツプフロツプ4がコンパレータ3の出力によ
りリセツトされると出力端子はHIGHになり、トランジ
スタ7がオンで、トランジスタ8はオフになる。
りリセツトされると出力端子はHIGHになり、トランジ
スタ7がオンで、トランジスタ8はオフになる。
この結果、トランジスタ8が第2図の従来例におけるス
イツチ5として機能し、フリツプフロツプ4の出力Q端
子から空気流量Qaに応じてパルス幅が変化しているパ
ルス信号が得られることになる。
イツチ5として機能し、フリツプフロツプ4の出力Q端
子から空気流量Qaに応じてパルス幅が変化しているパ
ルス信号が得られることになる。
ところで、トランジスタ8がオンしているときでの、こ
のトランジスタ8のベース電流はコンパレータ11から
供給されるが、このコンパレータ11は、定電圧源から
抵抗12と可変抵抗13で分圧されて与えられる所定の
基準電圧Vrと、抵抗9による電圧効果IR9とを比較
し、それらの差に応じた電流を出力するようになつてお
り、この結果、電源から熱線1に供給される加熱電流I
は、基準電圧Vrで定まる所定値に定電流化されること
になり、熱線1の加熱電流Iの定電流化が充分に与えら
れることになつている。
のトランジスタ8のベース電流はコンパレータ11から
供給されるが、このコンパレータ11は、定電圧源から
抵抗12と可変抵抗13で分圧されて与えられる所定の
基準電圧Vrと、抵抗9による電圧効果IR9とを比較
し、それらの差に応じた電流を出力するようになつてお
り、この結果、電源から熱線1に供給される加熱電流I
は、基準電圧Vrで定まる所定値に定電流化されること
になり、熱線1の加熱電流Iの定電流化が充分に与えら
れることになつている。
次に、フリツプフロツプ4の出力Q端子のパルス信号
は、演算回路16を介してマイクロコンピユータ23に
取込まれ、この中で2次元テーブルの検索演算処理によ
り空気量Qa/Nが算出され、エンジンの燃料供給量制
御に使用されるが、ここで、従来例における、第4図の
ような3次元テーブルの代りに2次元テーブルの使用が
可能な理由について、以下に説明する。
は、演算回路16を介してマイクロコンピユータ23に
取込まれ、この中で2次元テーブルの検索演算処理によ
り空気量Qa/Nが算出され、エンジンの燃料供給量制
御に使用されるが、ここで、従来例における、第4図の
ような3次元テーブルの代りに2次元テーブルの使用が
可能な理由について、以下に説明する。
熱線での熱収支は(1)式で表わされる。
ここで、I:熱線1を流れる電流 Rh:熱線1の抵抗値 T:加熱電流Iの供給時間 T0:クランク角信号の周期 a,b:定数 Qa:空気流量 Tw:熱線1の温度 Ta:空気温度 S:熱線1の表面積 (1)式において、Qa=0のとき、T=T′とすれば、 I2Rh・T′/T0≒a(Tw−Ta)・S ………… (2) (1)式と(2)式から (3)式にT0=i/Nを代入する。
ここで、 ここで、bi/I2Rh・(Tw−Ta)・Sは、ほぼ
定数とみなし得るから、(4)式は次の(5)式となる。
定数とみなし得るから、(4)式は次の(5)式となる。
この(5)式の関係は第5図に示すように、2次元テーブ
ルで表わすことができ、従つて、加熱電流供給時間T、
空気流量Qaがゼロのときの加熱電流供給時間T′、そ
れにエンジン回転速度Nが判れば、これらから を求め、第5図の2次元テーブルを用いるだけで、空気
量Qa/Nを補間演算により算出できることになる。
ルで表わすことができ、従つて、加熱電流供給時間T、
空気流量Qaがゼロのときの加熱電流供給時間T′、そ
れにエンジン回転速度Nが判れば、これらから を求め、第5図の2次元テーブルを用いるだけで、空気
量Qa/Nを補間演算により算出できることになる。
ここで、上記の時間T′は、予め定数として求めること
ができ、従つて、上記実施例のように、フリツプフロツ
プ4の出力Q端子か得られるパルス信号を演算回路16
に入力し、このパルス信号の幅で与えられている時間T
から、時間T′に相当する所定幅を減算してやれば、デ
ータ(T−T′)を得ることができ、マイクロコンピユ
ータ23で、2次テーブルを用いるだけで空気量Qa/
Nを算出することができるのである。
ができ、従つて、上記実施例のように、フリツプフロツ
プ4の出力Q端子か得られるパルス信号を演算回路16
に入力し、このパルス信号の幅で与えられている時間T
から、時間T′に相当する所定幅を減算してやれば、デ
ータ(T−T′)を得ることができ、マイクロコンピユ
ータ23で、2次テーブルを用いるだけで空気量Qa/
Nを算出することができるのである。
第1図に戻り、上記したように、フリツプフロツプ4の
出力Q端子の信号のパルス幅は時間Tに対応してお
り、第6図のようになつている。
出力Q端子の信号のパルス幅は時間Tに対応してお
り、第6図のようになつている。
そこで、演算回路16に入力された信号は、抵抗1
8、コンデンサ19、ダイオード17からなる遅れ回路
に入力され、第6図に示すように、立ち上りに傾斜が与
えられた信号を得る。ダイオード17の作用により立
ち上りのみ遅れが付加されるのである。次に、この信号
はコンパレータ22に入力され、抵抗20と可変抵抗
21とで設定されている一定電圧Vfと比較され、第6
図の信号となるが、このとき、信号のHIGHレベ
ルの時間が(T−T′)に対応するように、コンパレー
タ22の(−)入力端子に与えられている一定電圧Vt
を、分割抵抗20,21のトリミングにより調整するの
である。
8、コンデンサ19、ダイオード17からなる遅れ回路
に入力され、第6図に示すように、立ち上りに傾斜が与
えられた信号を得る。ダイオード17の作用により立
ち上りのみ遅れが付加されるのである。次に、この信号
はコンパレータ22に入力され、抵抗20と可変抵抗
21とで設定されている一定電圧Vfと比較され、第6
図の信号となるが、このとき、信号のHIGHレベ
ルの時間が(T−T′)に対応するように、コンパレー
タ22の(−)入力端子に与えられている一定電圧Vt
を、分割抵抗20,21のトリミングにより調整するの
である。
従つて、この演算回路16からは、パルス幅が(T−
T′)となつているパルス信号が得られ、これがマイ
クロコンピユータ23に入力されることになる。なお、
このとき、パルス幅(T−T′)が、電源電圧の影響を
受けないようにするため、一定電圧Vtを得るための定
電源と、フリツプフロツプ4の電源とは共通にするのが
望ましい。
T′)となつているパルス信号が得られ、これがマイ
クロコンピユータ23に入力されることになる。なお、
このとき、パルス幅(T−T′)が、電源電圧の影響を
受けないようにするため、一定電圧Vtを得るための定
電源と、フリツプフロツプ4の電源とは共通にするのが
望ましい。
次に、マイクロコンピユータ23における(T−T′)
からQa/Nを求める手順を第7図によつて説明する。
からQa/Nを求める手順を第7図によつて説明する。
まず、ステツプ30で、コンピユータ23内に内蔵され
たカウンタで、演算回路16出力信号のHIGHレベル
の時間を計数する。次にステツプ31で、エンジン回転
速度Nを読みこむ。ステツプ32で、Nから を求める。この演算は、コンピユータ演算を用いても良
いし、第8図に示すように、あらかじめ、Nと のテーブルを記憶しておいて、テーブルルツクアツプに
より を求めるようにしても良い。ステツプ33で、N(T−
T′)の乗算を行う。ステツプ34で、 の値から第5図のテーブルを用いてQa/Nを求めるの
である。
たカウンタで、演算回路16出力信号のHIGHレベル
の時間を計数する。次にステツプ31で、エンジン回転
速度Nを読みこむ。ステツプ32で、Nから を求める。この演算は、コンピユータ演算を用いても良
いし、第8図に示すように、あらかじめ、Nと のテーブルを記憶しておいて、テーブルルツクアツプに
より を求めるようにしても良い。ステツプ33で、N(T−
T′)の乗算を行う。ステツプ34で、 の値から第5図のテーブルを用いてQa/Nを求めるの
である。
次に、熱線1の抵抗値、表面積のばらつきに伴う流量計
特性のばらつきの補正手段について説明する。
特性のばらつきの補正手段について説明する。
式(4)から、容易に理解されるように、熱線1の抵抗値
Rhや温度Tw、表面積Sのばらつきは、電流値Iの調
整で相殺できる。従つて、熱線1への供給電流値を決め
るコンパレータ11の基準電圧Vrを定める抵抗12,
13をトリミングして、電流値Iを調整してやればよ
い。
Rhや温度Tw、表面積Sのばらつきは、電流値Iの調
整で相殺できる。従つて、熱線1への供給電流値を決め
るコンパレータ11の基準電圧Vrを定める抵抗12,
13をトリミングして、電流値Iを調整してやればよ
い。
さらに、流量計特性のばらつを小さくするために、第9
図に示すように、空気量(Qa/N)1,(Qa/N)
2の2点で、 の値が基準の特性と一致するように、電流値Iを定める
分割抵抗12,13、及び演算回路16の分割抵抗2
0,21をくり返しトリミングしてやればよい。
図に示すように、空気量(Qa/N)1,(Qa/N)
2の2点で、 の値が基準の特性と一致するように、電流値Iを定める
分割抵抗12,13、及び演算回路16の分割抵抗2
0,21をくり返しトリミングしてやればよい。
上記実施例による検出特性の一例を第10図に示す。こ
の例は、(5)式において、T′=0としたものであり、
エンジン回転速度Nが60RPMと6000RPMとで
は僅かにずれがみられるものの、全体としてほぼ一致し
ており、実用上充分な精度が得られている。なお、僅か
なずれは、エンジン回転速度Nが変化することにより、
(4)式におけるT′とTwの値が変つてしまうからであ
り、それにもかかわらず、かなりの一致が得られている
のは、T′とTwの変化が互に相殺する方向で現われる
からである。
の例は、(5)式において、T′=0としたものであり、
エンジン回転速度Nが60RPMと6000RPMとで
は僅かにずれがみられるものの、全体としてほぼ一致し
ており、実用上充分な精度が得られている。なお、僅か
なずれは、エンジン回転速度Nが変化することにより、
(4)式におけるT′とTwの値が変つてしまうからであ
り、それにもかかわらず、かなりの一致が得られている
のは、T′とTwの変化が互に相殺する方向で現われる
からである。
ところで、通常の自動車では、軽負荷(Qa/Nが小さ
い)で、空気量測定に精度が要求される。
い)で、空気量測定に精度が要求される。
そこで、空気量Qa/Nが小さい領域で、エンジン回転
速度Nが600RPMと6000RPMにおける空気量
計測特性が一致するような実施例とするために、縦軸を として、第10図を書き換えたのが第11図である。但
し、Cは、符号がプラスまたは、マイナスの定数であ
る。
速度Nが600RPMと6000RPMにおける空気量
計測特性が一致するような実施例とするために、縦軸を として、第10図を書き換えたのが第11図である。但
し、Cは、符号がプラスまたは、マイナスの定数であ
る。
この実施例における空気量Qa/Nの演算のフローチャ
ートを第12図に示す。すなわち、まず、エンジン回転
数N、空気流量計信号Tを読みこみ、続いて、 の演算を行い、該 の値から、第11図のテーブルを用いて、空気量Qa/
Nを求めるのである。
ートを第12図に示す。すなわち、まず、エンジン回転
数N、空気流量計信号Tを読みこみ、続いて、 の演算を行い、該 の値から、第11図のテーブルを用いて、空気量Qa/
Nを求めるのである。
次に、第13図は本発明の他の一実施例で、上記した、
T+Cの演算を、時間幅調整回路24によつて行なうよ
うにしたものである。
T+Cの演算を、時間幅調整回路24によつて行なうよ
うにしたものである。
この第13図の実施例は、第1図の実施例における演算
回路16が、時間幅調整回路24に変つているだけなの
で、この時間幅調整回路24に重点をおき、第14図の
波形図を用いて説明する。
回路16が、時間幅調整回路24に変つているだけなの
で、この時間幅調整回路24に重点をおき、第14図の
波形図を用いて説明する。
フリツプフロツプ4から時間幅調整回路24へ入力され
た信号は、ダイオード17、抵抗18、コンデンサ1
9により信号に変化され、ついでコンパレータ22に
より一定電圧VTと比較され、信号となる。
た信号は、ダイオード17、抵抗18、コンデンサ1
9により信号に変化され、ついでコンパレータ22に
より一定電圧VTと比較され、信号となる。
従つて、この信号のパルス幅はT+Cとなる。なお、
時間幅の増分Cは、抵抗21、抵抗18のトリミングに
より任意に調整できる。
時間幅の増分Cは、抵抗21、抵抗18のトリミングに
より任意に調整できる。
次に、本発明のさらに別の一実施例を第15図に示す。
この第15図に示した実施例は、上記した特公昭61−
16026公報で開示されている熱線流速計駆動回路に
本発明を適用したもので、コンパレータ25を付加し、
これにより熱線1と温度検出用の抵抗線2として、同一
の抵抗値、形状のものが使えるようにしたものである。
16026公報で開示されている熱線流速計駆動回路に
本発明を適用したもので、コンパレータ25を付加し、
これにより熱線1と温度検出用の抵抗線2として、同一
の抵抗値、形状のものが使えるようにしたものである。
フリツプフロツプ4のセツト端子にクランク角信号が入
力されると、その出力端子はLOWレベルとなり、ト
ランジスタ7はオフ、トランジスタ8はオンになる。そ
の結果、熱線1に電流が供給され、温度が上昇し、抵抗
が増加する。そして、熱線1の抵抗値が所定の値に達し
たことがコンパレータ3で検出されると、フリツプフロ
ツプ4のR端子にHIGHレベルの信号が入力される。
その結果、その出力端子は、HIGHレベルとなり、
今度はトラジスタ7はオン、トランジスタ8はオフにな
り、熱線1への電流供給は遮断される。
力されると、その出力端子はLOWレベルとなり、ト
ランジスタ7はオフ、トランジスタ8はオンになる。そ
の結果、熱線1に電流が供給され、温度が上昇し、抵抗
が増加する。そして、熱線1の抵抗値が所定の値に達し
たことがコンパレータ3で検出されると、フリツプフロ
ツプ4のR端子にHIGHレベルの信号が入力される。
その結果、その出力端子は、HIGHレベルとなり、
今度はトラジスタ7はオン、トランジスタ8はオフにな
り、熱線1への電流供給は遮断される。
従つて、この実施例にようても、第1図の実施例と同様
に、フリツプフロツプ4の出力Q端子からは、そのパル
ス幅が時間Tを表わしているパルス信号が得られ、演算
回路16(又は、時間幅調整回路24)が設けられてい
ることにより、マイクロコンピユータ23では、2次元
テーブルを用いるだけ空気量Qa/Nを算出することが
できる。
に、フリツプフロツプ4の出力Q端子からは、そのパル
ス幅が時間Tを表わしているパルス信号が得られ、演算
回路16(又は、時間幅調整回路24)が設けられてい
ることにより、マイクロコンピユータ23では、2次元
テーブルを用いるだけ空気量Qa/Nを算出することが
できる。
本発明によれば、テーブルに使用すべきメモリの記憶容
量が少くて済み、空気量Qa/Nの検出がローコストで
得られる効果がある。
量が少くて済み、空気量Qa/Nの検出がローコストで
得られる効果がある。
また、本発明によれば、使用する熱線にばらつきがあつ
ても、検出特性としては充分にばらつきを抑えたものが
得られるという効果がある。
ても、検出特性としては充分にばらつきを抑えたものが
得られるという効果がある。
第1図は本発明による熱線式空気流量計の一実施例を示
す回路図、第2図は従来例の回路図、第3図は動作説明
用の波形図、第4図は3次元テーブルの説明図、第5図
は2次元テーブルの説明図、第6図は動作説明図の波形
図、第7図は動作説明用のフローチヤート、第8図は2
次元テーブルの説明図、第9図トリミング動作の説明
図、第10図及び第11図はそれぞれ一実施例の特性
図、第12図は動作説明用のフローチヤート、第13図
は本発明の他の一実施例を示す回路図、第14図は動作
説明用の波形図、第15図は本発明のさらに別の一実施
例を示す回路図である。 1……熱線(熱線プローブ)、2……抵抗線(温度プロ
ーブ)、3,11,22……コンパレータ、4……フリ
ツプフロツプ、15……クランク角センサ、16……演
算回路、23……エンジン制御用のマイクロコンピユー
タ。
す回路図、第2図は従来例の回路図、第3図は動作説明
用の波形図、第4図は3次元テーブルの説明図、第5図
は2次元テーブルの説明図、第6図は動作説明図の波形
図、第7図は動作説明用のフローチヤート、第8図は2
次元テーブルの説明図、第9図トリミング動作の説明
図、第10図及び第11図はそれぞれ一実施例の特性
図、第12図は動作説明用のフローチヤート、第13図
は本発明の他の一実施例を示す回路図、第14図は動作
説明用の波形図、第15図は本発明のさらに別の一実施
例を示す回路図である。 1……熱線(熱線プローブ)、2……抵抗線(温度プロ
ーブ)、3,11,22……コンパレータ、4……フリ
ツプフロツプ、15……クランク角センサ、16……演
算回路、23……エンジン制御用のマイクロコンピユー
タ。
Claims (4)
- 【請求項1】流量検出用の熱線に対する加熱電流の供給
をエンジンの回転に同期させて断続させることにより、
流量検出用の信号をパルス幅信号として直接発生させ、
このパルス幅信号に基く所定のデータマツプの検索処理
により単位エンジン回転当りの流量を検出する方式の熱
線式空気流量計において、上記パルス幅信号のそれぞれ
のパルスの幅から所定の一定値を加減算する信号処理回
路を設け、この信号処理回路の出力信号に基いて上記デ
ータマツプを検索するように構成したことを特徴とする
熱線式空気流量計。 - 【請求項2】特許請求の範囲第1項において、上記信号
処理回路が、上記パルス幅信号を入力とする積分回路
と、この積分回路の出力と所定の基準電圧とを入力とす
る比較回路とで構成され、上記基準電圧が調整可能に構
成されていることを特徴とする熱線式空気流量計。 - 【請求項3】特許請求の範囲第1項において、上記熱線
に供給される加熱電流の大きさを検出して所定の基準値
と比較する比較回路を設け、この比較回路の出力に応じ
て上記加熱電流が制御されるように構成されていること
を特徴とする熱線式空気流量計。 - 【請求項4】特許請求の範囲第3項において、上記所定
の基準値が調整可能に構成されていることを特徴とする
熱線式空気流量計。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63017302A JPH0654249B2 (ja) | 1988-01-29 | 1988-01-29 | 熱線式空気流量計 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63017302A JPH0654249B2 (ja) | 1988-01-29 | 1988-01-29 | 熱線式空気流量計 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01195326A JPH01195326A (ja) | 1989-08-07 |
JPH0654249B2 true JPH0654249B2 (ja) | 1994-07-20 |
Family
ID=11940209
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63017302A Expired - Lifetime JPH0654249B2 (ja) | 1988-01-29 | 1988-01-29 | 熱線式空気流量計 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0654249B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19828992C1 (de) * | 1998-06-29 | 1999-10-07 | Schott Glas | Bleifreie optische Gläser |
DE19827568C1 (de) * | 1998-06-20 | 2000-01-05 | Schott Glas | Bleifreie optische Bariumflintgläser, Bariumleichtflintgläser und Bariumkrongläser |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102597126B (zh) | 2009-08-27 | 2014-12-24 | 富士胶片株式会社 | 二氯二酮吡咯并吡咯颜料、含有所述二氯二酮吡咯并吡咯颜料的着色材料分散体及其制备方法 |
-
1988
- 1988-01-29 JP JP63017302A patent/JPH0654249B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19827568C1 (de) * | 1998-06-20 | 2000-01-05 | Schott Glas | Bleifreie optische Bariumflintgläser, Bariumleichtflintgläser und Bariumkrongläser |
DE19828992C1 (de) * | 1998-06-29 | 1999-10-07 | Schott Glas | Bleifreie optische Gläser |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01195326A (ja) | 1989-08-07 |
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