JPH0653865U - 高温ゲート弁のガイド潤滑装置 - Google Patents
高温ゲート弁のガイド潤滑装置Info
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- JPH0653865U JPH0653865U JP8928092U JP8928092U JPH0653865U JP H0653865 U JPH0653865 U JP H0653865U JP 8928092 U JP8928092 U JP 8928092U JP 8928092 U JP8928092 U JP 8928092U JP H0653865 U JPH0653865 U JP H0653865U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ディスクガイド12,13と弁箱ガイド1
4,15の摩耗損傷を有効に抑える。 【構成】 ディスクガイド12,13および弁箱ガイド
14,15付近の弁箱1を貫通して潤滑剤供給通路18
を設け、この供給通路18の外周を冷媒ジャケット19
で取囲み、冷媒源11から冷媒ジャケット19に冷媒を
送り込みながら潤滑剤供給通路18に潤滑剤を供給する
ように構成してある。
4,15の摩耗損傷を有効に抑える。 【構成】 ディスクガイド12,13および弁箱ガイド
14,15付近の弁箱1を貫通して潤滑剤供給通路18
を設け、この供給通路18の外周を冷媒ジャケット19
で取囲み、冷媒源11から冷媒ジャケット19に冷媒を
送り込みながら潤滑剤供給通路18に潤滑剤を供給する
ように構成してある。
Description
【0001】
本考案は、例えば石油精製プラントにおける高温ガスが流動する配管系に使用 される複式ディスクウエッジゲート弁のような高温ゲート弁のガイド潤滑装置に 関する。
【0002】
この種の複式ディスクウエッジゲート弁は、図3,図4および図5に示すよう に、弁箱1と、互いに対向する1対の弁ディスク2,3と、先端が弁ディスク2 ,3に接続され両弁ディスク2,3を往復移動させて開閉するピストンロッド4 と、このピストンロッド4の先端に接続されたバルブステム4Bと、バルブステ ム4Bの先端に配設されて、弁ディスク2,3を、図3の全閉位置で離間方向( 図の左右方向)に付勢するウエッジ5を具備し、弁箱1の上部開口がバルブステ ム4Bを気密かつ摺動自在に挿通したボンネット6によって気密に覆われた構成 になっている。そして、弁箱1には、1対の弁箱シートリング7,8がくさび状 側面を呈して対向配設され、弁ディスク2,3には、弁箱シートリング7,8に 対応する弁シートリング9,10が設けられ、この弁シートリング9,10の両 側外部にボルト11によってディスクガイド12,13を取付け、ディスクガイ ド12,13に対応する弁箱ガイド14,15が溶接により弁箱1に取付けられ ている。
【0003】 したがって、図示していない油圧シリンダの作動によって、ピストンロッド4 を往復移動(図示例では昇降移動)させ、バルブステム4Bを介して弁ディスク 2,3を同時に往復移動させることにより、ディスクガイド12,13が弁箱ガ イド14,15に摺動しながら、図4の全開位置から図3のように、弁箱1の底 部に配置されているストッパ16に下端が当接して停止する全閉位置までのスト ローク量で往復移動して開閉を行う。弁ディスク2,3下降は、その下端(先端 )がストッパ16に当接するストローク終端において完了し、弁シートリング9 ,10の全周が弁箱シートリング7,8の全周にほぼ均等に当接する。つまり全 閉位置では、弁シートリング9,10の側面形状が弁箱シートリング7,8のく さび状側面に合致するくさび状になる。弁ディスク2,3の移動が完了しても、 僅かにピストンロッド4およびバルブステム16が閉じ方向に移動する。その結 果、ウエッジ5のくさび作用によって弁ディスク2,3を押し拡げるて、弁シー トリング9,10の全周を弁箱シートリング7,8の全周に圧接させて、高いシ ール性を確保するるとともに、不活性ガス供給系17からボンネット6内に窒素 ガスなどの不活性ガスを供給してガスシールを行うようにしている。
【0004】 この種の複式ディスクウエッジゲート弁は、石油精製プラントの配管系のよう に、高温ガスが流動し、しかも差圧の大きい過酷な条件下で使用される上、弁デ ィスク2,3の開閉が比較的高い頻度で反復される。したがって、ディスクガイ ド12,13および弁箱ガイド14,15の摺動による摩耗が激しい。そのため に、従来は、石油精製プラントを停止して行われる定期点検時にディスクガイド 12,13と弁箱ガイド14,15に対して潤滑剤(グリース)を作業者の手作 業により塗布している。しかし、プラントの定期点検は、通常、1〜2年サイク ルで行われるので、前回の定期点検時において塗布された潤滑剤の潤滑作用を次 の定期点検時まで継続して発揮させることは到底不可能である。実際は、塗布後 の比較的短い時間で潤滑剤が熱負荷により炭化して潤滑機能が消失する。したが って、ディスクガイド12,13および弁箱ガイド14,15の摩耗損傷による 交換頻度がきわめて高い欠点を有している。
【0005】
解決しようとする問題点は、潤滑剤によってディスクガイドと弁箱ガイドの摩 耗損傷を有効に抑えることができない点である。
【0006】
本考案は、弁ディスクに設けたディスクガイドが弁箱に設けた弁箱ガイドに摺 動して開閉運動を行う高温ゲート弁のガイド潤滑装置であって、ディスクガイド および弁箱ガイド付近の弁箱を貫通して潤滑剤供給通路を設け、この供給通路の 外周を冷媒ジャケットで取囲み、該冷媒ジャケットに冷媒源を接続したことを特 徴とし、ディスクガイドと弁箱ガイドの摩耗損傷を有効に抑える目的を簡単な構 造で達成した。
【0007】
本考案によれば、潤滑剤供給通路からディスクガイドおよび弁箱ガイドにグリ ースなどの潤滑剤を供給する場合に、冷媒源から冷媒ジャケットに不活性ガスな どの冷媒を送込むことで、潤滑剤が熱負荷により潤滑剤供給通路内で炭化(固化 )するのを確実に防止できる。したがって、潤滑剤供給通路内で潤滑剤の流動を 妨げることなくディスクガイドおよび弁箱ガイドに供給することができる。その ために、弁箱が高温雰囲気に保持されているプラントの運転中であっても、ディ スクガイドおよび弁箱ガイドに対する潤滑剤の供給が可能になる。
【0008】
以下、図面に基づいて本考案の実施例を説明する。図1は本考案を適用した複 式ディスクウエッジゲート弁の半截正面図、図2は要部の拡大横断面図であり、 前記図3ないし図5の従来例と同一もしくは相当部分には、同一符号を付して説 明する。
【0009】 図1および図2においてにおいて、複式ディスクウエッジゲート弁は、弁箱1 と、互いに対向する1対の弁ディスク2,3と、先端が弁ディスク2,3に接続 され両弁ディスク2,3を往復移動させて開閉するピストンロッド4と、このピ ストンロッド4の先端に接続されたバルブステム4Bと、バルブステム4Bの先 端に配設されて、弁ディスク2,3を、図3の全閉位置で離間方向(図の左右方 向)に付勢するウエッジ5を具備し、弁箱1の上部開口がバルブステム4Bを気 密かつ摺動自在に挿通したボンネット6によって気密に覆われた構成になってい る。そして、弁箱1には、1対の弁箱シートリング7,8がくさび状側面を呈し て対向配設され、弁ディスク2,3には、弁箱シートリング7,8に対応する弁 シートリング9,10が設けられ、この弁シートリング9,10の両側外部にデ ィスクガイド12,13を取付け、ディスクガイド12,13に対応する弁箱ガ イド14,15が弁箱1に取付けられている。
【0010】 したがって、図示していない油圧シリンダの作動によって、ピストンロッド4 を往復移動(図示例では昇降移動)させ、バルブステム4Bを介して弁ディスク 2,3を同時に往復移動させることにより、ディスクガイド12,13が弁箱ガ イド14,15に摺動しながら、図4の全開位置から図3のように、弁箱1の底 部に配置されているストッパ16に下端が当接して停止する全閉位置までのスト ローク量で往復移動して開閉を行う。弁ディスク2,3下降は、その下端(先端 )がストッパ16に当接するストローク終端において完了し、弁シートリング9 ,10の全周が弁箱シートリング7,8の全周にほぼ均等に当接する。つまり全 閉位置では、弁シートリング9,10の側面形状が弁箱シートリング7,8のく さび状側面に合致するくさび状になる。弁ディスク2,3の移動が完了しても、 僅かにピストンロッド4およびバルブステム16が閉じ方向に移動する。その結 果、ウエッジ5のくさび作用によって弁ディスク2,3が押し拡げるられるとと もに、不活性ガス供給源11から不活性ガス供給系17を通してボンネット6内 に窒素ガスなどの不活性ガスを供給してガスシールを行うようにしている。
【0011】 一方、弁箱1のディスクガイド12,13および弁箱ガイド14,15付近を 貫通して潤滑剤供給管18,18を設け、この供給管18,18の入口には、た とえばグリースニップル18Aが取付けられている。また、潤滑剤供給管18, 18の外周を冷媒ジャケット19で取囲んでいる。冷媒ジャケット19の出口は 弁箱1内に開口し、入口は不活性ガス供給系17に接続される。つまり、冷媒ジ ャケット19の入口は不活性ガス供給系17を介して不活性ガス供給源(冷媒源 )11に接続されている。図中20は電磁弁を示す。
【0012】 前記構成において、ディスクガイド12,13および弁箱ガイド14,15に 対して供給する場合、まず、電磁弁20を開弁して窒素ガスなどの不活性ガスを 冷媒ジャケット19に送り込み、潤滑剤供給管18,18を冷却する。この状態 で、潤滑剤供給管18,18のグリースニップル18Aにグリースポンプ(図示 省略)をあてがい、潤滑剤としてグリースを潤滑剤供給管18,18に圧入する 。冷媒ジャケット19に不活性ガスなどの冷媒を送込むことで、グリースが熱負 荷により潤滑剤供給管18,18内で炭化(固化)するのを確実に防止できる。 したがって、潤滑剤供給管18,18内でグリースの流動を妨げることなくディ スクガイド12,13および弁箱ガイド14,15の摺動面に有効に供給するこ とができる。そのために、弁箱1が高温雰囲気に保持されているプラントの運転 中であっても、ディスクガイド12,13および弁箱ガイド14,15に対する グリースの供給が可能になり、グリースの供給頻度を高めてディスクガイド12 ,13と弁箱ガイド14,15の摩耗損傷を有効に抑えることができる。
【0013】
以上説明したように、本考案は、潤滑剤が熱負荷により潤滑剤供給通路内で炭 化(固化)するのを確実に防止できる。したがって、潤滑剤供給通路内で潤滑剤 の流動を妨げることなくディスクガイドおよび弁箱ガイドに供給することができ る。そのために、弁箱が高温雰囲気に保持されているプラントの運転中であって も、ディスクガイドおよび弁箱ガイドに対する潤滑剤の供給が可能になり、潤滑 剤の供給頻度を高めてディスクガイドと弁箱ガイドの摩耗損傷を有効に抑えるこ とができる。
【図1】本考案を適用した複式ディスクウエッジゲート
弁の半截正面図である。
弁の半截正面図である。
【図2】要部の拡大横断面図である。
【図3】従来例の縦断側面図である。
【図4】従来例の半截正面図である。
【図5】図2に対応する従来例の拡大横断面図である。
1 弁箱 2 弁ディスク 3 弁ディスク 11 不活性ガス供給源(冷媒源) 12 ディスクガイド 13 ディスクガイド 14 弁箱ガイド 15 弁箱ガイド 18 潤滑剤供給管(潤滑剤供給通路) 19 冷媒ジャケット
Claims (1)
- 【請求項1】 弁ディスクに設けたディスクガイドが弁
箱に設けた弁箱ガイドに摺動して開閉運動を行う高温ゲ
ート弁のガイド潤滑装置であって、ディスクガイドおよ
び弁箱ガイド付近の弁箱を貫通して潤滑剤供給通路を設
け、この供給通路の外周を冷媒ジャケットで取囲み、該
冷媒ジャケットに冷媒源を接続したことを特徴とする高
温ゲート弁のガイド潤滑装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992089280U JP2573498Y2 (ja) | 1992-12-28 | 1992-12-28 | 高温ゲート弁のガイド潤滑装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992089280U JP2573498Y2 (ja) | 1992-12-28 | 1992-12-28 | 高温ゲート弁のガイド潤滑装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0653865U true JPH0653865U (ja) | 1994-07-22 |
JP2573498Y2 JP2573498Y2 (ja) | 1998-05-28 |
Family
ID=13966310
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992089280U Expired - Lifetime JP2573498Y2 (ja) | 1992-12-28 | 1992-12-28 | 高温ゲート弁のガイド潤滑装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2573498Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102018101472A1 (de) | 2018-01-23 | 2019-07-25 | Z & J Technologies Gmbh | Schieberventil und Verwendung eines Schieberventils |
-
1992
- 1992-12-28 JP JP1992089280U patent/JP2573498Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2573498Y2 (ja) | 1998-05-28 |
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