JPH0651429U - テント用グランドシート - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 テントの周囲に排水溝を設ける必要がない利
便性の高いテント用グランドシートを提供する。 【構成】 シート状の床本体１１と、床本体１１の周縁
に沿って設けた壁面状の可撓性防水座１２とから構成す
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、テント用グランドシート、特に雨水などがテント内に流入するのを 防止し得るテント用グランドシートに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、一般に、テントを展張する場合には、テント内に雨水などが流入しない ようにテントの周囲に排水溝を掘ることが行われている。しかし、テントの周囲 に排水溝を掘るには、スコップなどの用具を必要とするばかりでなく、かなりの 労力と時間とを要するという不便性があった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、上記のような問題を克服するためになされたものであり、その目的 は、テントの周囲に排水溝を設ける必要がない利便性の高いテント用グランドシ ートを提供することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、シート状の床本体と、床本体の周縁に沿って設けた可撓性防水座か らなるテント用グランドシートを提供するものである。

【０００５】

【作用】

テント用グランドシート上に膨張式エアーテントを設置したのち、シート状床 本体の周縁に沿って可撓性の防水座を立設することにより、この防水座によって テント内への雨水などの流入を防止できる。

【０００６】

【実施例】

以下、図面により本考案の実施例を説明する。 なお、この実施例では、壁面状の可撓性防水座に結合用治具としてマジックフ ァスナとグロメットとを取り付けた場合を例にとる。

【０００７】 図１および図２において、１０はテント用グランドシートであり、このグラン ドシート１０は、シート状の床本体１１と、床本体１１の周縁に沿って立設した 左右対称のゴム引布製の壁面状の可撓性防水座１２と、可撓性防水座１２の外側 面に取り付けたマジックファスナ１３と、可撓性防水座１２に取り付けた多数の グロメット１４とから構成されている。

【０００８】 図３に示すように、テント用グランドシート１０上にゴム引布製の膨張式エア ーテント２０を設置したのち、可撓性防水座１２の外側面に取り付けた一方のマ ジックファスナ１３とエアーテント２０の天幕２１の内側面に取り付けた他の一 方のマジックファスナ２３とを結合させるとともに、可撓性防水座１２に取り付 けたグロメット１４と天幕２１に取り付けたグロメット２４とに通したロープ３ ０によって可撓性防水座１２を立ち上がらせると、立ち上がった可撓性防水座１ ２によってテント内への雨水などの流入を防止できる。上記の膨張式エアーテン ト２０は、天幕２１と、アーチ型の支柱２６と、支柱どうしを連結する梁２７と から構成されている。

【０００９】 図４および図５は、他の実施例を示すものであり、グロメットの代わりに可撓 性防水座１２に取り付けたバックル１５と天幕２１に取り付けたベルト２５とを 結合させるとともに、可撓性防水座１２の外側面に取り付けたマジックファスナ １３と天幕２１の内側に取り付けたマジックファスナ２３とを結合させることに より、可撓性防水座１２を立ち上がらせることができる。

【００１０】 以上で本考案の実施例を説明したが、本考案は、この実施例に限定されること はなく、その要旨を逸脱しない範囲での変更などがあっても本考案に含まれるも のである。例えば、実施例に用いられている可撓性防水座１２は、左右対称のゴ ム引布製であり、基本的には床本体に縫着や接着などの手段により固着した場合 に立設状態になるものであるが、折り畳みなどにより癖がつき、立設しない場合 がある。この場合、図６に示すようにこの可撓性防水座１２にＬ字型部材３０で 補強することが好ましい。Ｌ字型部材３０としては、硬質あるいは軟質の合成樹 脂製やアルミニウムなどの金属製のものが使用でき、このＬ字型部材は部分的に 設ければよい。さらに、Ｌ字型部材３０は、可撓性防水座１２に着脱自在に取り つけることもできる。この場合には、テント用グランドシートを折り畳むときに 、Ｌ字型部材３０を取り外しておけば、邪魔にならない。

【００１１】 また、可撓性防水座１２としては、壁面状のものに限らず、図７に示すように 倒伏自在のものであってもよい。この場合には、可撓性部材１２は自立性がなく 、立設するための補強具が必要となる。 さらに、結合用治具としては、マジックファスナ１３，２３やグロメット１４ ，２４、バックル１５とベルト２５との組み合わせのほか、Ｄ環とベルトの組み 合わせなども採用することができる。

【００１２】

【考案の効果】

上記のように、本考案は、シート状の床本体と、床本体の周縁に沿って設けた 可撓性防水座とから構成されているので、可撓性防水座を立ち上がらせると、立 ち上がった可撓性防水座によってテント内への雨水などの流入を未然に防止でき る。その結果、テントの周囲に排水溝を掘る必要がなく、従来に比してテントの 利便性が大幅に向上するようになった。

【図面の簡単な説明】

【図１】図３のＩ−Ｉ断面図である。

【図２】図１のＩＩ−ＩＩの側面図である。

【図３】膨張式エアーテントの正面図である。

【図４】グロメットの代わりにバックルを用いた例を示
す正面図である。

【図５】図４のＶ−Ｖの断面図ある。

【図６】壁面状の可撓性防水座にＬ字型部材を当接する
説明図である。

【図７】倒伏自在の可撓性防水座の断面図である。

【符号の説明】

１１ シート状の床本体 １２ 可撓性防水座 １３ マジックファスナ １４ グロメット １５ バックル

Claims (6)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 シート状の床本体と、床本体の周縁に沿
   って設けた可撓性防水座からなるテント用グランドシー
   ト。
2. 【請求項２】 可撓性防水座が、壁面状に立設されてな
   る請求項１記載のテント用グランドシート。
3. 【請求項３】 可撓性防水座が、Ｌ字型部材によって立
   設状態に保持されてなる請求項２記載のテント用グラン
   ドシート。
4. 【請求項４】 可撓性防水座が、倒伏自在である請求項
   １記載のテント用グランドシート。
5. 【請求項５】 可撓性防水座には、天幕に設けられた結
   合用治具と結合可能な結合用治具が設けられたものであ
   る請求項１〜４いずれか１項記載のテント用グランドシ
   ート。
6. 【請求項６】 結合用治具が、ベルベットファスナ、グ
   ロメット、ベルトとバックル、およびＤ環とベルトの群
   から選ばれた１種以上である請求項５記載のテント用グ
   ランドシート。