JPH06507785A - 染色体異常を確認する分析方法 - Google Patents
染色体異常を確認する分析方法Info
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
染色体異常を確認する分析方法
本発明は分析法及び診断法に関するものである。特に本発明は生体のゲノム中の
染色体の異常の存在を確認する方法に関するものである。その他の態様では、本
発明は生体中における染色体異常の存在及び局在場所を決定する方法に関するも
のである。さらに他の態様においては、本発明は特異的染色体異常の存在を確認
する方法に関するものである。なお本発明は、得られた情報を用い、染色体異常
の存在及び局在場所の決定に本発明の技術を適用して、実際の病態及び発生期の
病態を診断する方法に関するものである。
染色体の一貫した特異的トランスロケーションは白血病、リンパ腫、固型がんな
どの多くのヒトの悪性疾患と関係している。このようなトランスロケーションは
関連する疾患の分子病因論と緊密に関与していると思われる。
したがって染色体のトランスロケーションを分析する迅速で効果的な方法は実際
の病態あるいは発生期の病態の診断において回層な補助手段であると思われる。
固型がんにおけるトランスロケーションの分子学的研究は、組織サンプルの染色
体を分析する技術的困難さから、白血病の研究に遅れをとっている。しかしなが
ら慢性骨髄性白血病や急性リンパ芽球白血病と関連のあるトランスロケーション
(t (9:22)((134:qll ) ; Hermenesら、Can
cer Ce1ls、 7 : 2 1 ′ 2 6 (1989)及びSht
ivelmanら、Nature 315:550〜554 (1985)を参
照)及びバーキットリンパ腫と関連のあるトランスロケーション(t (8;2
2)(q2 4 ; q I 2) ; Halupka ら、Ann、Rev
、Genet、: 2 1:321〜345(j986)参照〕と類似している
ことから、固型がんにおける一貫したトランスロケーションは細胞増殖の調節に
関係のある正常遺伝子の異常発現、又はゆがんだ生理機能を有するキメラ転写ユ
ニットの発現を引き起こす2個の細胞遺伝子の転位につながる可能性があるとい
うことが考えられる。
例えばヒト染色体11は、B細胞慢性リンパ球白血病、B細胞非ホジキンリンパ
腫及び多発生骨髄腫に存在するbcl −1(ブレークポイント クラスター1
)遺伝子座を含むt (II;22)(q13;13)転位;乳児の急性リンパ
芽球白血病と関係のあるt(4:If)((121;23)転位、及び急性単球
白血病の場合のt(9;11)(p22:q23)及びt(11;19)(q2
3;p13)転位などの腫瘍と関係のある染色体転位部位を数個所有することが
知られている。
ユーイング肉腫(ES) 、末梢神経上皮Ml (PNE)及びアスキン腫瘍の
t (11;22) (Q24 ;q12)トランスロケーションは細胞遺伝学
的に同じであると思われ、固型腫瘍と関係のある現在最もよく記載され最も不変
の染色体異常を代表するものと思われる。ES及びPNEは両者とも小さな円形
の細胞腫であり、神経外胚葉的に誘導された細胞のトランスフォーメーションに
よって体幹や四肢に発生する。ES培養細胞は神経外胚葉関連抗原を発現するこ
とが報告されている。さらにESII瘍は神経堤から誘導される他の腫瘍と多く
の組織学的、免疫細胞化学的類似点を持っている。さらにESとPNEの種々の
プロトオンコシンの発現パターンは区別し難く、両者はよく分化した神経外胚葉
細胞タイプ(PNE)から分化の少ない神経外胚葉細胞タイプ(ES)に至る範
囲の腫瘍細胞タイプのスペクトルの両端を代表するものかも知れない。
正確な位置を確認するのに十分な分子プローブの密度が得られなかったため、従
来はES及びPNEのトランスロケーションの分子分析はできなかった。またト
ランスロケーション部位の分子クローニングができる程十分ブレークポイントの
近くに位置しているクローン化された遺伝子が不足していたために分子分析かで
きなかった。
限られた数の無作為に選択された局所分子プローブを用いてのパルスフィールド
ゲル分析はこれまでトランスロケーションの部位を示すことができなかったC
Budorfら。
Am、 J、 Human Genetics 45 : 12 B〜139
(1989)参照〕。
本発明に従って我々は染色体トランスロケーションか存在するか否かを決定する
のに有用な方法を開発し、た。
本発明にしたかって我々はまた、もし存在するならば、染色体のトランスロケー
ションの存在を決定するのに有用な方法を開発した。さらに本発明にしたかって
我々は観察された病態に対する分子的根拠を区別するのに回動な方法を開発した
。
染色体11qに予め印したコスミドマーカーのパネルを用いて染色体in 5i
tu抑制ハイブリツド形成技術(CISSH)をES及びPNE中期染色体に適
用することによってCLichter ら、5cience247 64−69
(1990)参照〕、接近して存在する2個のニスミドクローン間のブレークポ
イントの位置を確認することができる。これらのクローンを用いて、ES及びP
NE間期核の高分解能分析により、1mb以下の領域に最も近く隣接している2
個のコメミド間の染色体ll上のトランスロケーションブレークポイントの位置
を確認することかできる。
さらにヒト染色体22上ESブレークポイントの近くに位置していることか知ら
れている白血病阻害因子遺伝子(LIF)をエンコードしている遺伝子かES及
びPNP誘導染色体IIへ、最も動原体に隣接するコスミドマーカーのすぐ近く
てトランスロケーションされることか知られている。LIFかin vitro
て骨髄性白血病細胞系の増殖を抑制し、培養胚細胞の分化を妨げることか知られ
ているので、この遺伝子は付近における染色体のトランスロケーションは発がん
を誘導するのに十分であったかも知れない。しかしパルスフィールドゲル電気泳
動によってこの遺伝子座周囲の650kb領域に異常は認められなかった。
したかってラントマークのコスミドクローンのパネルと連結してのCl5SHの
使用がES及びPNEブレークポイントの迅速な位置確認と分子クローニングを
可能にした。本発明はまた、ES及びPNEのみが細胞遺伝学的異常を示すこの
混合円形細胞腫のグループ内において分別診断するための診断道具として使用で
きる。
図1はコスミドクローニングベクター5Cos −1の構造を詳細に示す図式的
図である。
図2はコスミドクローニングベクター5Cos −1の詳細な制限地図である。
図3は染色体11由来の多数のプローブのマツピングを図表的に総括したもので
ある。トランスロケーションがユーイング肉腫や末梢神経上皮腫の何処に起こる
かを示しである。
本発明に従って、生体のゲノム中の染色体異常の存在を確認する方法を提供する
。この方法は次のものを含む・
(a)上記生体からの無傷の染色体のDNAを何らの異常もない無傷の染色体か
らの全DNAを認識するクローンのパネルとハイブリットを形成させること。こ
れによって最初のハイブリッド形成パターンかできる。
(b)上記の最初のハイブリッド形成パターンを対照ハイブリッド形成パターン
と比較することによって染色体異常の存在を確認すること、ここで上記対照ハイ
ブリット形成パターンは、上記パネルか何ら異常のない無傷の染色体を認識する
DNAとハイブリッドを形成する時に得られるパターンを含む。
本発明の他の実施態様に従って、生体のゲノム中の染色体異常の存在及び位置を
確認する方法を提供する。この方法は次のものを含む・
(a)上記生体からの無傷の染色体のDNAを、上記異常を含むことか疑われる
染色体に相当する単一の異常のない染色体に特異的なりローンのパネルとハイブ
リッドを形成させること。これによって最初のハイブリッド形成パターンを作り
、そして
(b)上述の最初のハイブリッド形成パターンを対照のハイブリッド形成パター
ンと比較することによって染色体異常の存在と位置を確認すること:ここで上記
対照ハイブリット形成パターンは、上記パネルが何ら異常のない無傷の染色体を
認識するDNAとハイブリッドを形成する時に得られるパターンを含む。
本発明のもう1つの実施態様に従って、生体のゲノム中の特定の染色体の異常の
存在を確認する方法を提供する、この方法は次のものを含む・
(a)前述の生体からの無傷のDNAを、上述の特定の染色体の異常の存在を診
断するのに役立つ少なくとも1個のクローンとハイブリッドを形成させること。
及び(b)上記クローンか何ら異常の無い無傷の染色体DNAとハイブリッドを
形成する時のハイブリッド形成パターンと比較して異なったハイブリッド形成パ
ターンを生ずるこれらの生体を上記特定の染色体異常を含むと同定すること。
本発明のさらにもう1つの実施態様に従って、染色体11.22トランスロケー
シヨンと関連のある神経上皮腫瘍の被検における存在あるいは該腫瘍に対する被
検者の感受性を決定する方法を提供する。該方法は次のものを含む:
(a)上記被検者からの無傷の染色体DNAを、染色体11.12トランスロケ
ーンヨンの存在の診断に役立つところの、染色体11及び/又は染色体12に特
異的なりローンの少なくとも1つとハイブリッドを形成すること、及び
(b)何ら異常のない無傷の染色体DNAとハイブリツドを形成させる時、上記
パネルのハイブリツド形成パターンと比較して異なったハイブリッド形成パター
ンを持つ無傷の染色体DNAを、染色体重、12トランスロケーシヨンと関係の
ある神経上皮腫瘍の存在、又は該腫瘍への感受性を暗示するものと同定すること
。
本発明の技術か使用できる生体は広く、すべてのを椎動物種、例えばニワl−I
J、サカナ、爬虫類、両性動物、哺乳動物その地回種類のものが含まれる。現在
本発明の技術を使用して試験するのに好ましい生体はヒトである。
それは観察された病態の病因がある程度の確実性をもって判明した時治療に適合
する能力を持っているからである。
本発明の技術は多くの染色体異常、例えば欠失、逆位、重複、トランスロケーシ
ョン、環状染色体の生成、その地回様な異常などの存在を確認することかできる
。
本発明に従って、被検生物からの細胞試料を、被検生物と同じ種の生物由来の染
色体DNAからなる1個以上のクローンと接触させる。特定のハイブリッド形成
反応から得られる細部の情報量は、ハイブリッド形成反応にどれだけ多くのクロ
ーンか使用されるか、使用される各プローブについてどれだけ多く知られている
かということに比例する。例えば単クローンか関心事の特定の異常、例えば染色
体11と22間のトランスロケーションの診断に役立つならば、その単クローン
は使用することができる。このようなりローンは、染色体DNAの喪失及び/又
は増加かトランスロケーションで起こる。その部分の染色体11及び/又は染色
体22に由来するものである。したがってハイブリッド形成の際、正常DNAで
得られるハイブリッド形成パターンと比較して、プローブと被検DNA間のハイ
ブリッド形成で異なったパターンか観察される。
あるいはまた、染色体の異常が疑われる生体からの細胞試料をクローンのパネル
と接触させてもよい。典型的な″クローンのパネル”には十分な数のクローンか
含まれており、そのため平均して各染色体に対してクローン間は約300キロベ
ースである。パネルは異常のない無傷の染色体からの全DNAを認識するクロー
ンのコレクションであり、1個以上の異なった染色体に由来する。
正常染色体DNAと被検試料とのハイブリッド形成パターンを上記パネルとのハ
イブリッド形成パターンと比較して差かないかどうかを調べることができる。異
なるハイブリッド形成パターンは被検染色体DNA中に1個以上の異常が存在す
ることを意味する。
使用するクローンのパネルのメンバーについて十分な情報か利用できさえすれば
、観察された特定の異常の性格は、対照と被検試料のハイブリッド形成パターン
間に観察された特定の差を各試料で各様にハイブリッドを形成する特定のクロー
ンと関係づけることによって決定することかできる。
本発明の実施に当たって使用するクローンは各種の伝達体を使用して調製するこ
とができる。このような伝達体として、例えば、コスミド、酵母の人工染色体〔
例えばBt+rkeらの5c1ence 236:808〜812 (+987
)参照)、Flプラスミド〔例えばO’ Connorらの照〕、P1バクテリ
オファージ〔例えばSternbergのProc、 Natl、 Acad、
Sci、 U、S、A、87 : l 03〜107(+990)参照〕、そ
の他が使用できる。例えばコスミドライブラリーの構築はEvansら、Gen
e 79 : 9〜20(+989)に報告されている。例えばコスミドベクタ
ー5Cos −1はC1a I + Sal IでpWEI 5DNAを分解し
[Evans、 Wahl I:よってMethods Enzymol、15
主=604〜610(1987)に報告されている〕、Cos配列を欠< 6−
kb C1aI −Sat Iフラグメントを精製することによって調製される
(図1)。コスミドpDVcos I 34をC1a I + Xho Iで分
解し、重複Co5fl城を含むフラグメントをLPM寒天ゲル上で精製した。精
製フラグメントをT4 DNAリガーゼを用いて結合し、宿主株DH5中へ形質
転換した。
ゲノムライブラリーは例えば5Cos −1のようなコスミドベクター中に構築
され、高能率マイクロクローニングのための重複Cos部位、ユニークBamH
[クローニング部位に隣接するT3及びT7バクテリオフアージプロモーター、
ゲノム挿入断片を除去するための2つのNotr部位、哺乳動物遺伝子トランス
ファー用の選択遺伝子(SV2 neo’)及び複製のCo]E l起点を含有
している(図2)。このベクター中のコスミドベクターの詳細な制限地図はT3
−又はT7特異オリゴヌクレオチドを用いる末端標識マツピング法によって迅速
に確定することができる。
本研究に使用されたゲノムコスミドライブラリーはl。
5X107の独立したクローンからなり、ゲノムDNAをMbo Iで平均10
0〜120キロベースの大きさに切断し、ウシ腸ホスファターゼで脱燐酸し、5
Cos −I D NAと連結したものを用いて構築され、Gigapak G
old(Stratdgene) in vitroパッケージングライゼート
と一緒に包装されている、非増幅ライブラリーのみが用いられ、コスミドベクー
ンは96大のマイクロタイタープレートに集められ、グリセロール15%(vo
l/vol )、硫酸カナマイシン25g/mlを含むLB培地中−70″Cで
保存された。
本発明の実施に有用な特定コスミドは次のものである:
PYGM、 ZC7,XB 11.9.27.6.6.3.16゜23.20.
NCAM、ZB8.CD3.THYI、9.4゜ETS 1,23.2,5.8
.L IF3E211.その他(図3参照)。現在の好ましいコスミドベクーブ
は次のものを含む:
23.2、これは次の確認配列を存する:5−ATACCCAACT−CACA
GGATGC−TTCCTGGGAT−3’5.8、これは次の確認配列を有す
る:5−AGCCTTCTTG−ACACCCTTGC−TGCTTTGGCC
−3’及びLIF3E21r、これは次の確認配列を育する:5’ −GTGA
GTGCAG−GGATGGAAGT−ACTTG−3’本発明技術によって分
析される細胞試料は何ら特別の調製をすることなしに使用できるし、または増殖
促進条件下に置いた後分裂中期で止めてもよい〔例えばC11nical Di
agnosis and Management by Laboratory
Methods、 J、 G、 Henry編(Saunders、 Ph1l
adelphia) 16版、9801〜856 (1979)にYunis
とChandlerによって報告されているように〕。現在のところ後者の方法
の方が好ましい。その理由は、後者は分析で全染色体を見ることかできるのに対
し、ノλイブリ・ノド形成前の細胞調製をしないと一般にノ\イブリ・ノド形成
部位のみしか見ることかできない。
本発明の実施において使用される現在の好ましいノ\イブリッド形成法は、最近
5cience 247 : 64〜69(+990)に報告されている染色体
in 5itu抑制ハイブリノt’形成技術(以後“Cl5SH“と呼ぶ)であ
る。
本発明の実施において使用される同様な技術は次の報告に記載されている
Lawrenceら、Ce1l 42:51〜61 (+988)Pinkel
ら、Proc、 Natl、 Acad、 Sci、 U、S、A、83 :
2934〜2938 (1986)、−81:9138〜Traph ら、 G
enomics 5 : 7 1 0〜7 1 7 (+ 9 89)。
Cl5SHは次のようにして実施する:標識プローブDNA 20〜50%gを
ヒト胎盤DNA1゜5〜3g及びハイブリット形成反応混液針1047を得るの
に十分な量のサケ精子DNAと混合する。プローブ混液を変性後(75°C15
分)、別々に変性した染色体試料に適用する前に反復DNA配列のブレアニーリ
ングを5〜15分間(37°C)行う。あるいはまた抑制が無い場合、したかっ
て競合DNAか必要で無い場合には、プローブ混合物を変性し、氷上で冷却する
。コスミドシグナルか染色体11の特異的デコレーションと同時に得られる時に
は、染色体11ライブラリーからのプールし標識した挿入断片300ngを分別
的に標識したニスミドDNAプローブと混合する。ヒト染色体11の輪郭を知る
ために、選別染色体11由来のライブラIJ−LAIINSO2の全DNA挿入
断片CM、 A、 VanDillaら、に従って調製した。プローブシグナル
と同時にAluバンドを得るために競合DNAを分別標識pBS−Alu430
0ngで置換し、ブレアニーリングを数秒に短縮する。
あるいはまた、標識pBS−Alu 4 100%gをノ)イブリッド形成反応
混液中で変性し、氷上で冷却し、スライドに塗布する直前にブレアニーリングし
たプローブと混合する。1晩インキユベートし、ハイブリッド形成後の洗浄を行
った後(Lichterら、上記論文参照〕試料をブロック溶液〔3%ウシ血清
アルブミン(BSA)、4XSSC(クエン酸ナトリウム生理食塩水)又は、B
SA交叉反応DNP抗体(anti −D N P )を使用する時は5%無脂
肪トライミルク、4XSSC)と37°Cて30〜60分間インキュベートする
。検出には、蛋白質試薬はすへて1%BSA、4XSSC,及び0,1% Tw
een 20て調製しくBSA交叉反応抗体は予めこの溶液中で37”C30分
間インキュベートする)、次に試料とインキュペー)L(37°C130分)、
洗浄(4XSSC1及び0.1% Tween 20.3分間3回、42°C)
する。ビオチン標識プローブはフルオレセインイソチオシアネート(FITC)
−抱合アビジン(DC3grade ; 5 g/ml ;Vector La
boratories、 Burlingame、 CAから入手)又はTex
as Red ’−イソチオンアネート(TRITC)−抱合Extra Av
idin (5g/ml) (Sigma)とインキュベートすることにより検
出される。多少短いDNAプローブ(例えば、p T 24−Hras)のシグ
ナルはり、 Pinkel ら、Proc、 Natl、 Acad、 Sci
、 U、S、A、83 : 2934 (1986)の報告に従って増幅される
。DNP−標識プローブはウサギ抗DNP (7g/ml) (Sigma )
とのインキユベーシヨン及びFITC−又はローダミン−抱合ヤギ抗ウサギ抗体
(8g/ml) (Boehringer Mannheim )と2次インキ
ュベーションによって検出される。ジゴキシゲニン標識プローブは最初ヤギ抗ジ
ゴキシゲニンFabフラゲメント (2,5g/ml) (Boehringe
r Mannheim ) と、次にF ITC抱合ロバ抗ヤギ抗体(7g/m
l) (Sigma)とインキュベートする。単プローブハイブリッド形成では
、標識DNAはFITC抱合体で検出し、染色体DNAはプロピジウムヨート(
P I) (200%g/ml in 2XSSC1室温5分間)で対比染色す
る。多分側標識プローブとのハイブリット形成では、染色体DNAはジアミジノ
フェニルインドール(DAPI)で対比染色CLichterら、上記文献参照
〕又はバンド化CD。
Schweizer、 Hum、 Genet、57 : 1 (1981))
する。
抗退色液中で固定後CLichterら、上記文献参照〕スライドを従来の後蛍
光顧微鏡検査のために準備したN1konOptiphotii微鏡で検査する
。精密なマツピングにはBi。
−Radレーサースキャンニング同焦点顕微鏡の改変型(Lasersharp
MRC500)をデジタル像を作るために光量子計測モード(積分期間0.1
〜0.3 ms/ pixel )で使用する。励起にはアルゴンイオンレーザ
−からの488%m光線を使用する。2重標識実験では、各蛍光色素の別々の像
を得るために細帯通過フィルターを使用する(FITCには550%mフィルタ
ー、PT又はローダミンには610%mフィルター)。ある場合にはローダミン
を励起するためにAmoco Microlaserからの532%m光線(f
requency −doubled diode−pumped Nd’ :
YAG (イツトリウム−アルミニウムーざくろ石)〕を使用する。1つの対
象からの2つの別れた像は保存しておき、あとて電子的に重ね合わせる。像を最
適化するために、デジタル濾過を適用する。ビデオスクリーンから写真を撮るこ
とができる。
次の実施例を引用してさらに詳細に本発明について説明するが、これは本発明を
制限するものではない。
ユーイング肉腫由来のヒト腫瘍細胞系TC71及び6674、末梢神経上皮腫由
来のTC32かGriffinらによってProc、 Natl、 Acad、
Sci、 U、S、A、83 : 6122−6126 (+986)に報告
されているように、国立予防衛生研究所において樹立された。細胞系はすべて前
述のt (IIq24;22q12)hランスロケーションを保持することが細
胞遺伝学的分析によって示され、また前に認めたように、他の広範囲の数的及び
/又は構造的染色体異常を示した。正常な抜型をもつヒト線維芽細胞系CRL
l 634はHuman Genetic Mutant Ce1lRepos
itory (Camden、 NJ)から入手し、正常対照として使用した。
コスミドクローン
11q13−11qterに7−/ピングしている1000以上の1組のコスミ
ドクローンかEvansら(Proc、 Natl。
ってすてに報告されており、これらコスミドの1群がCI SSHによって位置
確認された。この実施例では11q24ユーイング肉腫トランスロケーションブ
レークポイント近くに位置するコスミドを選択し、in 5ituハイブリツド
形成に使用した。rhy−1遺伝子〔例えばWahlら、Proc、 Natl
、 Acad、 Sci、 U、S、A、84 : 2160−2164 (1
987)参照〕、CD3遺伝子〔例えば、[!vans ら、Immunoge
n、28 : 365−373 (1988)〕及び叶ets−1遺伝子〔例え
ばEvansら、Proc。
Natl、Acad、Sci、U、S、A、86 : 5030−5034(1
989)参照〕を含むコスミドをDNA又はオリゴヌクレオチド又はcDNAプ
ローブを用いて同定した。
ヒトLIF遺伝子を持つコスミドLIF3E211ドベクターpWE I 5
CWa旧ら、Proc、 Nat’1. Acad。
Sci、 U、S、A、 84 :2160−2164 (1987)参照〕中
に構築されているヒトゲノムコスミドライブラリーから、LIF遺伝子をコード
する領域の塩基863−913及び9017951 (Goughら、Proc
、 Nat’l。
Acad、 Sci、 U、S、A、85 : 2623−2627 (198
8)参照〕に相当する2つの合成50塩基オリゴヌクレオチドを用いて単離した
。ヒト染色体22qllにマツピングする免疫グロブリンラムダ不変部遺伝子に
相当するコスミドクローンHu−1ambda 9 (Udey & Bloo
mberg。
Immunogen 25 : 63−70 (1987)参照〕を混合コスミ
ドプローブを用いるin 5itu /%イブリッド形成実験において染色体2
2を同定するのに利用した。
コスミドDNAは塩化セシウム密度平衡遠沈、続いてリボヌクレアーゼ処理によ
り調製した。プローブはbi。
−+ 1−dUTP (εnzo、 New York、 N、Y、)及びbi
o −11−dCTPの存在下でランダムオリゴマーを用いてプライマー・エク
ステンション法により標識した。200−300bpの範囲にある平均の大きさ
のプローブはコスミドDNAをデオキシリボヌクレアーゼで14°C,1時間前
処理することによって得られ、大きさの分布はアルカリ性寒天ゲル電気泳動によ
り決定した。標識した後、ビオチニル化したコスミドブローブを5ephade
x G−50(Pharmacia)の1mlマイクロカラムを通して未結合ヌ
クレオチドから精製した。
スライド調製及びin 5itu抑制ハイブリツド形成(CISSH)
中期染色体は増殖中の細胞の有糸分裂をブロックして調製し、染色体は標準技法
〔例えば、CO旧calDiagnosis and Management
by Laboratory Method、J。
B、 Henryai集(Saunders、 Ph1ladelphia)
16版、p。
801−856 (1979)にUnisとChandlerによって記述され
ている方法〕を若干改変して顕微鏡用スライド上に拡げた。培養を同調化した後
、コルセミド(0,1g/m1)を30〜60分間加え、細胞を0.075M塩
化カリウム(KCI)で13−18分間処理したのちメタノール/酢酸中で固定
した。最適の染色体プレパラートを作るための厳密な低張膨潤条件及び固定化条
件は各細胞型別に経験的に決定した。スライドはハイブリッド形成前は一20°
Cに保存した。
61期の比較的純粋な細胞集団を得るため、細胞か完全に全面成長した後5〜6
日目に間期細胞を採集した。
CRL1634細胞ではこれが容易に達成されたかES及びPNE細胞を用いた
時には分析の期間中G2及びM期集団が存在した。細胞を15分間0.075M
KCI中にインキュベートと、メタノール中で固定し、スライド上に滴下した
。ハイブリッド形成用にスライドをRNA5e (0,3M NaC!/ 30
mM クエン酸ナトリウム(2×SSC)1ml中100gで37°C1時間
)で処理後、70%、85%及び100%エタノール中で脱水し、プロテアーゼ
にで分解(20mM トリス/ 2 mM CaCL 1 ml中015gで3
7°C7分間)した。次にスライドを50mMMgCI2含有燐酸緩衝生理食塩
水中4%パラホルムアルデヒドで室温で10分間固定した。染色体を変性させる
ため、スライドを70%ホルムアルデヒド/2XSSC(pH7,0)中に70
°Cで2分間浸漬し、水冷70%、85%次に100%エタノールで脱水した。
ハイブリッド形成反応及び抑制反応は前述の方法の改変法を用いて実施した。簡
単に述べると、ビオチニル化コスミドDNA25−500gを胎盤DNA2g、
ヒトAlu反復配列pBLUR8を含むプラスミドからのDNA 1〜2 g
CEvans ら、Gene 79:9−20 (1989)〕及びサケ精子D
NA7gで沈澱させた。競合DNA5及びサケ精子DNAをリボヌクレアーゼで
処理し、フェノール及びクロロホルムで抽出し、使用前に超音波をハイブリッド
形成バッファー(50%ホルムアミド/2XSSC,pH7,0,10%デキス
トラン硫酸)101中に再懸濁し、75°Cで5分間変性させた。ブレアニーリ
ングを42°Cで15分間行い、ハイブリッド形成反応を湿潤チャンバー内で3
7°C12〜16時間実施した。
ハイブリッド形成後のスライドの洗浄を前述のごとく行い、最後の洗浄を0.l
X5SC中65°Cで実施した。
スライドを前述のようにフルオレセイン化アビジン及びビオチニル化ヤギ抗アビ
ジンCVector Laboratories。
Burlingame、 CA)の何れも5 g/mlの濃度で処理して、ハイ
ブリット形成ソゲナルが目で見えるようにした。アビジン処理とヤギ抗アビジン
処理の間に4XSSC,4XSSC10,1%トリトンX及び0.1M燐酸バッ
ファーpH810,1%Non1det P −40中での各3分間の洗浄を3
回行って両者の処理を分離した。最後のアビジン処理後、プロビジラムヨード2
00 g/mlを含む蛍光抗退色溶液による対比染色をカバーグラスの下で実施
した。
顕微鏡検査
スライドは最初従来の後蛍光顕微鏡を使用して検査した。微細構造の分析には、
像をレーザースキャンニング同焦点穎微鏡(BioRad MRC500)を用
いて作り、F I TC(550nm)とプロビジラムヨード(610nm)の
分離した像を得るために細帯通過フィルターを使用し、両者はその後電子工学的
に重ね合わされた。
パルスフィールドゲル電気泳動
DNAは5elleri らによって以前に報告されている方法(Blood
75 :1146−1153 (1990) )によって寒天プラグ中の線維芽
細胞系CRL I 634、TC32、TC71及び6674から得た。DNA
をNot I、 Bs5H[[、5fil及びMlu I等のいくつかの異なっ
たレアーカッティング酵素で分解し、HEX−CHEFシステム(CBS 5c
ientific、 Del Mar、 Ca1ifornia)を用い、プロ
グラムBを用いて180 v/amで24時間分析した。DNAをハイブリッド
形成用ナイロン膜に移し、ランダムオリゴマーブライミングによって!!p d
CTP標識DNAプローブとハイブリッドを形成させた。
サイズマーカーとしてS、 cerevisiaeの染色体を用いた。
ES及びPNEと関係のある11:22トランスロケーシヨンの精密な部位を同
定するために、Cl5HHによって染色体llq上に予めマツプされた1組の定
序コスミドDNAマーカーを使用した。これらの定序コスミドクローンを標識し
て順次正常細胞、ES又はPNE細胞系からの中期染色体とハイブリッドを形成
させて、正常染色体及び誘導染色体!■又は22上のハイブリット′形成シグナ
ルの部位を決定した。従来の細胞遺伝学的“バンド“が無い場合には、染色体は
さらに染色体22上にヒト免疫グロブリンラムダ不変部遺伝子を含む追加のコス
ミトクローンHu −lambda 9とハイブリッドを形成させるか又は染色
体Ifに予めマツプされたコスミドとハイブリッドを形成させることによって同
定した。正常染色体あるいは誘導染色体の両方の姉妹染色分体へのハイブリツド
形成は試験した中期染色体の85〜90%に見られ、同焦点レーザースキャンニ
ングIII微鏡を用いての電子工学的拡大によって、染色体断片の長さくFLp
ter)か正常DNA誘導染色体上で決定された。以前の報告〔例えば、Gri
ffinら、Proc、 Natl、 Acad、 Sci、 U、S、A。
83・6122〜6126 (1986)参照〕と一致して、遺伝子c−ets
−1、Thy −1、及びCD3を含むコスミドはトランスロケーションブレ
ークポイントに対してセントロメリックな位置に局在していた。追加のコスミド
クローンはブレークポイントに関してセントロメリックな又はテレメトリツクな
位置に基づいて分離した。
図3に示されているESブレークポイントのすぐ横にある2つのコスミドクロー
ンが確認された。予めFLpterO198にマツプされたコスミトクローン2
3.2は、染色体22の転座したフラグメントにより染色体が顕著に伸長した結
果、誘導染色体上FLpter O,88に存在していた(図3)。予め0,9
8のFLpterでマツプされたコスミドクローン5.8はES及びPNEの両
中期において誘導染色体22に転座されていることが認められた(図3)。
クローン23.2と5.8は11pテロメアからの距離の測定によって、染色体
の長さの1%以下(約1.5 mb以下)だけ離れていることが予め認められて
いたので、これら2つのクローンの物理的間隔のより精密な測定をコスミドの対
のハイブリッド形成法によって行った。クローン23.2及び5.8を標識し、
そして正常な中期染色体及びES、PNE中期染色体に同時にハイブリッド形成
反応を行ったところ、検査した中期染色体の70%において、正常染色体11の
上に4個の蛍光スポットを示した。誘導染色体11及び22それぞれに2個の蛍
光スポットが観察され、トランスロケーションかこれら2つの接近して配置され
ているマーカーを分離することを示した。この分離はこれら2つのインディケー
タ間の物理的距離が約1mbに相当することをこの分析は示している。
5utherlandら (Leukemia 3 : 9−13 (1989
)〕による以前の分析により、細胞増殖の調節に関与するインターロイキンであ
るLIFをエンコードしている遺伝子は、ESトランスロケーションブレークポ
イントの細胞遺伝学的近辺にある染色体22q12に位置することか確立された
。トランスロケーションがこの遺伝子の近くに起こったかどうかを調べるために
、合成プローブを用いてLIF遺伝子を含む一連のコスミドクローンをヒトゲノ
ムコスミドライブラリーから、発表されている配列に基づいて単離することによ
り、LIF遺伝子のESブレークポイントに対する相互関係を調べた。他のコス
ミドマーカーに関して染色体の精密な部位を決定するため、正常なヒト、ES及
びPNHの細胞からの中期染色体を用いてCl5SHを実施した。LIF遺伝子
はバンド22q12に相当するFLpter O,60の正常染色体22に位置
していた。LIFコスミドをES細胞系のTC71及び6647からの中期染色
体に対する/%イブリッド形成に使用した時、2つのノ\イブリッド形成シグナ
ルが正常染色体22上に認められ、ハイブリ・ノド形成シグナルは誘導染色体1
1上FLpter 0.92に観察された。したかって、LIF遺伝子は染色体
22上t(11;22)トランスロケーションブレークポイントからの遠位に位
置しているように思われ、そしてこの染色体の転位の結果として誘導染色体11
上に再配置される。
同様なハイブリッド形成位置かPNE細胞系のTC32からの中期のものに観察
され、ESとPNEのトランスロケーションは同じ相対的位置にあることを示し
ている。
染色体11のブレークポイントに隣接するコスミドに対する転座したLIF遺伝
子の位置及び距離を決定するため、LIFコスミド及びクローン23.3を用し
するCl5SH分析をES及びPNEの細胞系を用いて同時に実施し、その結果
、誘導染色体11上FLpter0.88〜0.92間に4個の蛍光スポット、
各染色分体上に2個、か局在していることか示された。上記と同し大きさの標準
を用いての中期と同期の距離の分析により、誘導染色体上のLIF−23,2の
距離は1mb以下であることが示された。
LTF遺伝子は細胞増殖に対して顕著な発育作用を有するインターロイキンをエ
ンコードしているので、ESトランスロケーションはLIF遺伝子を阻止するか
あるいは活性化し、そして悪性疾患の病因に重要な役を果たしているように考え
られる。LIF遺伝子がトランスロケーションによって阻止されるかどうか、し
たがってその発現を変更するかどうかについて調べるため、転位の証拠について
LIF遺伝子付近の染色体22の領域を精査するためにパルスフィールドゲル分
析を行った。正常線維芽細胞系及び正常末梢血リンパ球からのDNA、ならびに
ES及びPNE細胞系から単離したDNAを各種のレアーカッティング制限酵素
(Mlu I 、Bs5H[[、Sfi I、Notl)で切断し、コスミドL
IF3E211から調製した反復の無いプローブにハイブリッドさせた。1種類
のフラグメントが正常、ES及びPNEのDNAサンプルに確認され、これらの
フラグメント内で起る転位の証拠は観察されなかった。コスミドLIF3E2T
I(これから反復の無いプローブか生ずる)は内部NotI又はBs5h[[部
位を含んでいなかったので、このデータは、ES及びPNEの両細胞系のt (
11;22) トランスロケーションブレークポイントはLIF遺伝子にまたが
る650kbゲノムフラグメントの外側に存在することを示している。LIFと
クローン23.2が1mb以下の誘導染色体上で分離されれば、これはブレーク
ポイントの領域を狭いゲノム領域に制限するものである。
本発明の好ましい態様について特定の引用例を用いて詳細に説明したか、本発明
の精神と範囲内での変更と改変か可能であることは当然とするところである。
Notl
FIG、 2
補正書の写しく翻訳文)提出書(特許法第184条の8)
Claims (22)
- 1.生物のゲノム中の染色体異常の存在を確認する方法で、その方法は以下のこ とを含む: (a)前記生物から得た無傷の染色体のDNAを、何らの異常もない無傷の染色 体からの全DNAを認識するクローンのパネルとハイブリッドを形成させ、それ によって最初のハイブリッド形成パターンを作り出し、そして (b)前記最初のハイブリッド形成パターンと対照ハイブリッド形成パターンを 比較することによって染色体異常の存在を確認する;ここでの対照ハイブリッド 形成パターンは前記パネルがいかなる異常もない無傷の染色体を認識するDNA とハイブリッドを作るときに得られるパターンを含む。
- 2.前記パネルは、各染色体に関して、平均として各クローン間に約300キロ 塩基が存在するような十分な数のクローンを含む請求項1記載の方法。
- 3.前記クローンはコスミド、酵母人工染色体、F1プラスミド、またはP1バ クテリオファージから選択される請求項2記載の方法。
- 4.さらに以下のことを含む請求項1記載の方法:(c)前記最初のハイブリッ ド形成パターンと前記対照ハイブリッド形成パターンとの間の特定の差を、観察 されたハイブリッド形成パターン差の原因となる特定クローンと相関させること によって、その生物を苦しめ、またはその生物が感受性を有する特定の疾患を同 定する。
- 5.前記細胞はステップ(a)に先立って、まず前記の細胞を発育相におき、次 いで前記細胞のかなりの数の増殖が中期で止まる相におき、これによって無傷の 染色体DNAを視覚化させることにより、前処理される請求項1記載の方法。
- 6.無傷の染色体からのDNAの起原は脊椎動物である請求項1記載の方法。
- 7.前記の脊椎生物は鳥、魚、爬虫動物、両性動物または哺乳動物から選択され る請求項6記載の方法。
- 8.前記の脊椎生物は哺乳動物である請求項6記載の方法。
- 9.生物のゲノム中の染色体異常の存在と位置を同定する方法であって、以下の ことを含む方法:(a)前記生物から得た無傷の染色体のDNAを、前記異常を 含むと思われる染色体に対応する異常なしの単一染色体に対して特異的なクロー ンのパネルとハイブリッド形成させ、それによって最初のハイブリッド形成パタ ーンを作り出し、そして(b)前記最初のハイブリッド形成パターンを対照ハイ ブリッド形成パターンと比較することによって染色体異常の存在と位置を同定す る;そこで前記対照ハイブリッド形成パターンは、前記パネルがいかなる異常も ない無傷の染色体を認識するDNAとハイブリッド形成するときに得られるパタ ーンを含む。
- 10.さらに以下のことを含む請求項9記載の方法:(c)前記最初のハイブリ ッド形成パターンと前記対照ハイブリッド形成パターンを相関させて分別ハイブ リッド形成パターンを作り出し、次いでさらに分別ハイブリッド形成パターンを 既知の特定的な異常と相関させることによって、その生物を苦しめ、またはその 生物が感受性を有する特定の疾患を同定する。
- 11.前記クローンのパネルは、各染色体について平均としてクローン間に約3 00キロ塩基があるような十分な数のクローンを含んでいる請求項9記載の方法 。
- 12.前記染色体−特異的クローンは、コスミド、酵母人工染色体、F1プラス ミドまたはP1バクテリオファージから選択される請求項11記載の方法。
- 13.生物のゲノム中の特異的な染色体異常の存在を確認する方法であって、以 下のことを含む方法:(a)前記生物からの無傷の染色体のDNAを、前記特異 的染色体異常の存在の診断に役立つ少なくとも1つのクローンとハイブリッド形 成させ、そして(b)前記クローンを何らの異常もない無傷の染色体DNAとハ イブリッド形成させたときのハイブリッド形成パターンに対して、前記クローン を以って、異なるハイブリッド形成パターンを作り出すような生物を、前記特異 的染色体異常を含むものとして同定する。
- 14.前記特異的染色体異常の存在を診断するのに役立つ前記クローンが、1つ またはより多くの異常を含むと思われる染色体から導出される請求項13記載の 方法。
- 15.前記染色体−特異的クローンはコスミド、酵母人工染色体、F1プラスミ ド、またはP1バクテリオファージから選択される請求項13記載の方法。
- 16.染色体11、22トランスロケーションと関連する神経上皮腫瘍の被験者 における存在、またはこの腫瘍に対する被験者の感受性を決定するための方法で あって、以下のことを含む方法: (a)前記被験者からの無傷の染色体DNAを、染色体11、12トランスロケ ーションの存在を診断するのに役立つ染色体11および/または染色体22に対 して特異的な少なくとも1つのクローンとハイブリッド形成させ、そして (b)いかなる異常もない無傷の染色体DNAとハイブリッド形成させたとき、 前記パネルのハイブリッド形成のパターンに対して異なるハイブリッド形成パタ ーンを有する無傷の染色体DNAを、染色体11、22トランスロケーションと 関連した神経上皮腫瘍の存在またはそれに対する感受性を示すものとして同定す る。
- 17.神経上皮腫瘍、Ewing肉腫の存在が他の骨腫瘍の存在と区別される請 求項16記載の方法。
- 18.神経上皮腫瘍、末梢神経上皮腫の存在が他の腫瘍の存在と区別される請求 項16記載の方法。
- 19.神経上皮腫瘍、Askin腫瘍の存在が他の胸壁腫瘍の存在と区別される 請求項19記載の方法。
- 20.染色体11に特異的な前記少なくとも1つのクローンは、クローン23. 2またはクローン5.8から選択される請求項16記載の方法。
- 21.染色体22に特異的な前記少なくとも1つのクローンはクローンLIF3 E2IIである請求項16記載の方法。
- 22.プローブ23.2、5.8またはLIF3E2IIの同定配列と実質的に 同じ同定配列を有するプローブ。
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