JPH06507155A - 単一ドーズ予防接種システム - Google Patents

単一ドーズ予防接種システム

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JPH06507155A JP4506789A JP50678993A JPH06507155A JP H06507155 A JPH06507155 A JP H06507155A JP 4506789 A JP4506789 A JP 4506789A JP 50678993 A JP50678993 A JP 50678993A JP H06507155 A JPH06507155 A JP H06507155A
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【発明の詳細な説明】 単−ドーズ予防接種システム 本発明は、獣医学的にまたはヒトに用いられる生物学的適合性または生物分解性 移植組織に関し、特に皮下にまたは筋肉内に投与することができる移植組織に関 する。
本発明は特に、移植後一定時間後に抗原のパルス放出(palsedrelea se)を与える、すなわち放出か遅延した、抗原のヒトを含む動物への投与に用 いる生物学的適合性または生物分解性移植組織に関するが、これに限定されない 。時間遅延は、移植組織の配合を変化させることにより調節することができる。
本発明を、随意にアジュバントと共に投与された抗原を含むワクチンを参照して 記載するが、当業者には、本発明を任意の薬剤のパルス放出に同等に用いること ができることが明らかである。
このような他の薬剤の例は、抗体、ホルモン、成長促進剤、抗生物質、栄養素、 無機質、ビタミン等を含む。
本明細書の目的において「生物学的適合性Jは、移植組織のすへての成分か生理 学的に許容し得、移植した際に不都合な局所的または全身的応答を発生させない ことを意味するものとする。「生物分解性」は、成分が、無害な成分に分解され て代謝または排出されることを意味するものとする。
背景および従来技術 ある抗原の多重注射(multiple 1njection)が、適切な免疫 応答および抗体の生成を顕現させるのに必要であることは以前から知られていた (1)。適切なおよび広範囲に用いられる方法は、抗原を1種以上の液体形態の アジュバントと共に注射針により皮下に注射することである。しかし、このよう な多重注射の必要性は費用並びにヒト用および獣医学的医薬の両方における免疫 処置計画の不都合を大きく増大させた。さらに、第3世界の国においては、多く のヒト患者が免疫処置の不完全な経過を受けることを意味する。このような多重 注射が必要であるのみならず、条件がしばしば、注射用の液体配合物が不都合な 貯蔵条件にさらされるかまたは無菌でない条件下で製造されるようになっている 。
従って獣医学的およびヒト用の医薬において、−回の投与の結果種々の時間にお いて抗原の放出を発生させる投薬形態が必要である(5. 7)。放出は連続的 であるかまたは投与後の一定時間後に遅延した1種以上のパルスとして発生する 。このような遅延放出移植組織は、これにより2種以上のドーズの抗原を動物の 単一の取扱いで投与し、この結果費用を顕著に節約することかできるため、獣医 学的医薬において顕著な可能性を有する。第3世界の国におけるヒト用の医薬に おけるこのような送達系の使用はまた、即時および遅延放出移植組織の共投与( co−administration )か第2の抗原のパルスか移植後の設定 された時間後に放出されることかできるように、欠乏した医学的物資を用いるこ とにおいて顕著な節約に寄与する。これにより多くのワクチンにおいて適切な効 力を達成するのに必須である抗原のブースター投与量か確実に受け取られる。
特定的に設計された移植器を用いて皮下組織に挿入された小さな通常の円筒形状 移植組織は、獣医学的医薬の調節された放出送達系において広く用いられている (2. 3)。このような装置において用いられる重合体および賦形剤は生物学 的適合性(2)および/または生物分解性(2,16,17)でなければならな い。獣医学的な調節された放出装置に提案された適用は、病気予防、成長促進、 予防接種、生殖性調節および栄養剤の捕捉である(4. 5)、近年、Ca5t er、 LuttingerおよびGardner (4)は、獣医学的使用に おける調節された放出経口系の使用を再検討し、市場で入手しつる製品および開 発中の送達系を作表した。ヒトにおいて、シリコーンチューブ移植組織に基いた 皮下送達系はステロイドおよび抗炎症薬の送達に用いられている(6)。pHに 敏感な重合体を皮下装置において用いる調節されたおよび誘発された(trig gered )薬物送達系が開発されている(19)。
移植組織を抗原送達(予防接種)に用いることにおいて、抗原を長時間にわたり 連続的によりむしろパルスとして放出することが好ましい。パルス放出は設定し た時間間隔において液体注射の投与に最もよく類似しており〔l〕、これは、病 気からの保護を得るのに用いられる通用している様式である。経口送達に用いる 若干のパルス系か記載され、ここでドーズが分割され、第2の部分は投与後数時 間後に放出され(IOCあるいはまた12時間周期にわたり調節された時間で破 裂する多くの小球を含む〔11〕。
豪州特許第601443 (Wo 87106828)号明細書には、何の顕著 な遅延段階をも含まずに、所望の時間にわたりほぼ一定の速度でほぼ連続的な方 式でペプチドまたはタンパク質を放出する移植組織か開示されている。この移植 組織は、放出速度制限バリアを形成し、移植組織の寿命にわたり分解されない透 過性、非溶解性重合体被膜を有する。
国際特許出願第W091104052号明細書には、パルス放出を、ワクチンを 種々の厚さの重合体で被覆することにより達成する移植組織として配合されるこ とかできる抗原物質、サポニンおよびポリカチオン性(Polycationi c)アジュバントを有する固体ワクチン組成物が開示されている。
国際特許出願第W087106129号明細書には、活性剤の調節された放出を 、複数の生物分解性マイクロカプセルを生物分解性重合体移植組織内で用いるこ とにより達成する移植組織配合物が開示されている。随意の被膜を耐衝撃性のた めに与えることかできる、この被膜は生物分解性マイクロカプセルにより急速な 速度で生物分解される。
国際特許出願第WO9110713号明細書には、移植組織の外側の生物分解性 被膜の即時放出によるエストロゲンおよびプロゲステロンのパルスドーズ、続い て第2の区画が塩を含み、活性成分を外部被膜中の細孔を介して外へ排出させる 浸透性膨潤特性を有する2つの区画から成る浸透性装置を介したエストロゲンの 遅延放出による経口避妊用投与形態が開示されている。これらの3つの明細書は いずれも水溶性賦形剤と水不溶性賦形剤との組み合わせを開示しておらず、特に 水不溶性、膨潤性賦形剤は開示されていない。
ワクチン送達のためのマイクロカプセル封入されたリポソーム系はCohen、 ChowおよびLanger (12)により開示されている。F ITC−B SAの遅延パルス放出を送達系を用いて達成する。しかし、2つのパルスの間に 低いレベルの連続的放出か存在する。遅延パルスは最初のF ITC−BSAの 放出の約17〜95日後に発生する。米国特許第4.900.556号明細書に は、マイクロカプセル封入により生物学的環境から保護される、リポソーム中に 吸着された生物学的活性剤が開示されている。
本発明者等は、上記の要求を少なくとも部分的に満たし、容易に入手しつる薬理 学的賦形剤並びに錠剤化およびフィルムコーティングの既知の従来技術において すでに用いられている手法を用いて製造することができる遅延パルス放出移植組 織を考案した。本明細書に、遅延パルス放出を与えるために設計された移植組織 を記載する。即時の放出移植組織(または従来の液体注射)と関連して移植され た際に、この組み合わせは、抗原の最初のパルス、次に代表的に移植の10〜6 0日後の第2のパルス(遅延放出)を放出することかできる。多くの適用におい て好ましい時間は20〜60日である。
発明の要約 本発明は、移植後所定時間後に抗原の遅延パルス放出を与え、る生物学的適合性 移植組織を提供することを目的とする。パルス放出の前の遅延時間の間、抗原の 装置からの顕著な放出はない。抗原の(i)即時および(ii)遅延パルス放出 を与える1種以上の移植組織の移植は、所定の時間間隔で与えられる従来の液体 配合物と共に用いられる多重予防接種様式によく類似する。遅延放出移植組織を 投与する場合には予防接種を一回の投与で完了することかでき、これはワクチン が完全な効能のために2種のドーズを必要とする場合には主要な利点を与える。
本発明の目的のために、抗原をアジュバントを共にまたはこれを用いずに与え、 通常の薬物としてまたは獣医学的に受け入れることのてきる担体または賦形剤を 用いることができることは明らかである。さらに本発明は単一移植組織内での1 種より多い生物学的に活性な物質の投与に用いることかできることが明らかであ る。
本発明の1つの概念において、非経口的に投与された際に移植後調節可能な時間 間隔で少なくとも1つの生物学的に活性な物質のパルスを放出する薬理学的また は獣医学的移植組織を提供し、上記移植組織は以下のものを有する:a)生物学 的に活性な物質; b)少なくとも1種の水溶性物質および少なくとも1種の水不溶性物質を有する 賦形剤;および C)移植後所定時間後に破裂するように適合された重合体フィルムコーティング 。
ここて賦形剤および重合体は生物学的適合性である。
生物学的に活性な物質は、抗原、抗体、ホルモン、成長促進剤、抗生物質、栄養 素、無機質およびビタミンから成る群から、必ずしもてはないが適切に選択され る。生物学的に活性な物質が抗原である際には、随意にアジュバントを付随させ ることができる。好ましくは、賦形剤は2種以上の水溶性および水不溶性物質を 組み合わせて含み、これらのうち後者は好都合に膨潤性である。好ましい水溶性 賦形剤は糖を基剤とする物質、例えばラクトースであるか、錠剤化の当業者には 他の生物学的適合性、および好ましくは生物分解性物質もまた用いることかでき ることは明らかである。
水不溶性物質の機能は以下の2通りである。
a) 移植組成に水和した際に破壊されない物理的形態を与えることおよび b)水和した際に膨潤する賦形剤(錠剤分解物質)を与えること。物理的形態を 与えるのに好ましい水不溶性賦形剤はリン酸カルシウム(エンコンプレス■(E ncompress(E’) (13) )であり、好ましい膨潤性賦形剤はデ ンプングリコール酸ナトリウム(sodium 5tarch glycola te ) (エクスプロダブ■(ExplotabΦ (13) )である。他 の好ましい水不溶性賦形剤はステアリン酸およびパルミチル酸である。錠剤化の 当業者には、他の不溶性圧縮性賦形剤および膨潤性賦形剤(錠剤分解物質)もま た用いることかでき、適切な組み合わせの選択は従来の最適化の事項であること が明らかである。
生物学的に活性な物質および賦形剤を既知の手法により成形されたコアまたは錠 剤に圧縮することができる;好ましくはコアは円筒形状であり、従って商業的に 入手しうる装置、例えば参考文献3に記載されたものを用いて移植に適合される 移植組織を製造する。次に、成形したコアを重合体で被覆してフィルムコーティ ングを例えば噴霧(8,9)により形成する。異なる重合体フィルムの1種以上 の層を用いることかできる。好ましくは、ポリマーコーティングは通常の生理学 的pI(である7、3〜7.4にさらした際に一定時間後(代表的に14〜45 日後)に破裂し、従って生物学的に活性な物質を遅延パルスとして放出する。
本発明の好適例において、2種の異なるフィルムを、標準のフィルムコーティン グ方法を用いて、圧縮したコアに用いる。
用いる重合体フィルムは以下のものである;1)不溶性生物学的適合性フィルム および腸溶性(pHに敏感な)重合体を有する二層構造被膜および自)不溶性お よび生物学的適合性重合体の混合物を含む単一フィルム。
本発明の移植組織を、従来の錠剤化技術からそれ自体知られている任意適切な手 法により調製することができる。
例えば、適量の活性成分を含む水溶性および水不溶性賦形剤の混合物を所要の大 きさおよび形状の錠剤形ソリッドコアーに圧縮し、これを次に従来の手法を用い て、例えば被膜物質の溶液または分散体をパンコーターまたは流動床コーターに おいて噴霧することにより被覆する。
本発明の第2の概念において、移植組織をここに記載したように移植する工程を 含む生物学的に活性な物質を哺乳類に投与する方法を提供する。
図面の簡単な説明 図1は、本発明の好適例の被覆された移植組織の縦方向の断面図である。
図2は、本発明の移植組織のコアへの生理的流体の接近の調節の方法の図式図で ある。
図3は、pH7,3およびpH5,8における本発明の移植組織の破裂の比較試 験結果を、ヒドロキシメチルセルロースの被膜フィルム中の百分率の関数として 示したグラフである。
図4は、pH7,3およびpH5,8における本発明の移植組織からの時間に伴 うヘモグロビンの放出を示すグラフである。
図5は、pH7,3における本発明の移植組織からの時間に伴うビタミンB12 の放出を示すグラフである。
図6は、時間間隔により隔てられた2種の遅延パルスドーズを与えるように設計 された移植組織およびこの移植組織からの抗原放出の時間経過のプロフィルを示 したものである。
発明の詳細な説明 以下の記載から、抗原または抗原プラスアジュバントの参照か、一般にペイロー ドと呼称される他の生物的に活性な物質に同様に適用できることか明らかである 。
生物学的適合性二層構造フィルム 二層構造フィルム被膜は、生理的流体(pH7,3〜7.4)の進入により内部 のpHに敏感なフィルムに損傷が生じこれにより内部フィルムの部分的溶解か発 生するまで抗原を透過しない障壁を形成する。これを図1に示し、ここで不溶性 外部フィルム2が生理的pHにおいて可溶である内部フィルム3への生理的流体 の接近の程度を調節する移植組織lを示す。外部フィルム2の厚さを変化させる ことにより生理的流体の内部フィルム3への接近の程度および従って内部フィル ムか損傷するまでの時間を調節することができる。内部フィルム3の損傷により 、膨潤性賦形剤(錠剤分解物質)か外部フィルム2に力を加えることができ、こ れが次に破裂し、コア内容物4をパルスとして放出する。この破裂する移植組織 によって放出された抗原は可溶性または不溶性であることができる。遅延放出ワ クチン送達系における放出は、抗原/アジュバントがホスト動物中の組織と接触 することを意味する。これらの一般的特徴を図2に例示し、ここて5は、皮下組 織6から外部および内部フィルムlおよび2を横切って移動しそれぞれコア4に 達する生理的流体を示す。
好ましい内部および外部フィルム(図1)はpHに敏感なユ−Fラジット■(E udragit’Th 5100 (13)およびニードラジットNE30D水 性アクリル分散体〔13〕から形成された不溶性フィルムを含む。これらの市場 で入手しうる重合体は胃腸内での使用を目的とする経口持続/調節放出製品にお いて広く用いられている。ニードラジット■ S 100フイルムはpH>7. 0において溶解する〔14〕。すなわち移植後の組織pHにおいて可溶である。
このフィルムは高分子量ペプチドまたはタンパク質を透過せず、従って抗原を透 過しない。従って、ニードラジット■ Sフィルムか l)生理的流体による部分的溶解または生理的流体の存在および ii)錠剤分解物質(エクスプロタブ■)のコアにおける膨潤作用により破裂す るまで顕著な放出は発生しない。
エクスプロタブQをコアから除去した結果急速に破裂しないがなお抗原を送達し 、免疫応答で顕現させることができる移植組織か得られる。ニードラジットNE 30Dから形成されたフィルムはpH1〜8の範囲にわたり不溶であり〔I4〕 、 pH>7.0において可溶であるSて示されたフィルム上に不溶性外部被膜 を形成する。この外部フィルムは生理的流体の内部ユードラジッl−Sフィルム (図2)への接近および、従ってSフィルムの化学的分解速度を調節する。ニー ドラジットx溶性(N)フィルムの厚さおよび透過性を、他の重合体を加えてコ アのペイロード(抗原)の遅延パルス放出までの時間間隔を調節することにより 変化させることかできる。ニードラジットNフィルムの透過性を変化する好まし い重合体はヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)である〔13〕。
Nフィルムを熱処理してラテックス合一を完成させて連続的フィルムを形成する のか好ましい〔18〕。
重合体フィルム被膜の当業者には、他のpHに敏感なおよび不溶性重合体物質の 組み合わせを用いて同様の遅延パルス放出を達成することができることは明らか である。このような重合体の例は以下のものを含む(しかしこれらに限定されな い):不溶性重合体、 エチルセルロース、シリコーン、ポリプロピレン、ポリ エチレン、ナイロンおよびポリエステル;pHに敏感な(腸溶性)重合体、 セ ルロースアセテートフタレート、ヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテー トスクシネート、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート、セルロース アセテートトリメリテートおよびニードラジットのL(アクリル樹脂)。
すてに列挙した成分とは別に、本発明の移植組織を錠剤化技術においてそれ自体 知られている従来の添加剤、特に滑沢剤、例えばステアリン酸マグネシウムと共 に配合することができる。
免疫応答を増強させる添加剤もまた加えることができる。
これらを漠然とアジュバントと呼称し、これらの例はアルミニウム塩、リン酸カ ルシウム、サポニン、クライル(Quil) A。
デキストランサルフェート、DEAEデキストラン、ムラミルジペプチド(mu ramyl dipeptide)、DDA (ジメチルジオクタデシルアンモ ニウムプロミド)、モンタニド(Montanide)451、LPS(リボ多 糖類)および種々の細菌壁抽出物を含むが、これらには限定されない。
部分的生物分解性単一フィルム 移植組織コアを配合するのと同一の材料を用いて、エチルセルロース(E C) 並びにグリコール酸および乳酸の共重合体(PLGA)の混合物を含むフィルム 被膜を用いた。投薬形態は、二層構造ニートラジット ■NおよびSフィルムを E C/P L GA重合体の混合物を含む単一フィルムに代えた以外は、図1 で示したものと同様とした。エチルセルロース〔13〕は不溶性重合体であるた め、EC/PLGAフィルム中のPLGA重合体が加水分解された際にフィルム は多孔性となり、ペイロードを放出する。PLGA、[:17)の加水分解の速 度は共重合体中の乳酸対グリコール酸の比率に依存し、代表的に30〜180日 である。好ましい重合体は[ラクチル(Lactel) Jバーミンガムポリマ ーズ(Birmingham Polymers )品位50150または65 /35 DLPLGである。
純粋なPLGA共重合体〔17〕によるマイクロカプセル封入により、完全生物 分解性システムが得られる。しかし、純粋なPLGAか低いガラス転移温度(T g)を有しく17) 、フィルムか粘着性となり、コアの凝集および次いで分離 を発生させ、ピッキング(フィルム中に形成される穴)を発生させため、従来の フィルム被覆装置を用いて移植組織コア上にフィルム被覆することは困難である 。EC/PLGAのブレンドはより高いTgを有し、従って塩化メチレン溶媒中 のEC/PLGA混合物を従来のフィルム被覆装置において容易に噴霧して、高 品質な部分的生物侵食性(b 1oerodab Ie)フィルムを得ることが できる。
混合物フィルム中のPLGA含量を乾燥重量基準で1〜5%程度に低くまたは9 0%までとすることができる。フィルムはPLGAか部分的に加水分解されるま で>1000ダルトンの高分子量を有する水溶性化合物を完全に透過せず、EC 中に次に放出かできるようにする穴を形成する。これが発生するまでの時rJI M隔は用いるPLGAの品位(:I 6) 、フィルム中の重量%およびエチル セルロースの割合に依存する。また、当業者には、ポリヒドロキシブチレート、 ポリカプロラクトン、ポリオルトエステル、ポリアセタール、シアノアクリレー トおよびポリ(グルタミン酸)共重合体を含む、他の生物分解性共重合体を用い ることができることは明らかである。
形成された後に、本発明の移植組織は、これらをかなりの期間にわたり冷蔵せず に貯蔵することができるという利点を有する。移植組織を動物またはヒト被験者 の体内に任意適切な手法、例えば筋肉内または皮下注射あるいは従来の臨床的ま たは獣医学的手法を用いた皮下への外科的移植により配置することができる。
特定的に関連する1つの特定の適用は、乾酪性リンパ筋炎、コリネバクテリウム シュードチューバーキュロシス(Corynebacterium pseud otuberculosis)により発生し、リンパ節における腫瘍の形成を特 徴とするヒツジの慢性病気に対するワクチンのヒツジへの投与である〔15〕。
細菌ウィルス、菌類または原性動物による動物またはヒトへの感染に対する他の ワクチンもまた本発明の移植組織を用いることができる。ホルモンまたはビタミ ンもまた本発明の移植組織を用いて投与することができる。ワクチンは、クロス トリディウム属ワクチン、例えばボツリヌス菌トキソイド、バベシア症、レプト スピラ症、丹毒症、株腐病、イヌバルポウィルスおよび大腸菌を含むがこれらに 限定されない。ホルモンは、黄体形成ホルモン放出ホルモン(LHRH)を含む がこれに限定されない。しかし、本発明はこの特定的な適用に限定されず、任意 適切なペプチドまたはタンパク質抗原の組み合わせに用いることができる。
例により、乾酪性リンパ筋炎(CLA))キソイド、破傷風トキソイド、ボツリ ヌス菌トキソイド、ビタミンB12およびヒトヘモグロビンを好首尾に含み、こ れらが本発明の移植組織から放出されることが示された。ヒトヘモグロビンおよ びビタミンB12は、これらの検出か容易であるために、インビトロ放出研究に おけるモデル「抗原」として用いられた。
本発明を、以下の制限的でない実施例を参照することによりさらに記載し、例示 し、ここですべての部および割合は重量基準である。
実施例1 移植組織を製造する一般的方法水不溶性賦形剤(例えばリン酸カルシ ウム)を、最終生成物における所要の投薬を与えるのに十分量の活性成分と完全 に混合した。
次に水溶性賦形剤(例えばラクトース)を、他の添加剤、例えはステアリン酸マ グネシウムのような滑沢剤と共に加え、混合して乾燥粉末を形成した。次に粉末 を圧縮して所望の大きさおよび形状を有する円筒形状「コア」とした。
圧縮したコアをパンコーターにおいて、移植組織が所要の被覆厚さを有するのに 十分な量の種々の被覆物質の溶液または分散体を噴霧することにより被覆した。
2つのフィルムが望ましい場合には、これらを連続的に塗布する。代表的には、 移植組織は30〜40mgの重さてあり、直径約2.5mm x長さ3.5〜4 ゜5 mmである。
低嵩密度凍結乾燥粉末のような若干の活性成分と共に、混合物の移植組織への圧 縮の前に湿潤または乾燥方法を用いて粒状化するのか好都合である。
植組織 実施例1の一般的方法を用いて、以下の配合に基いた移植組織コアを調製したニ リン酸カルシウム 90 25.82 mg 78.2(エンコンプレス0)  比率31′ ラクトース 10 2.87 mg 8.7ヒトヘモグロビン 2.00mg  6.1エクスプロタブ 6% 1.98 mg 6.0ステアリン酸マグネシウ ム 0.33 mg 1.0ユ一トラジツ1〜8100Lb′20% 4.6m g 適用不能(内部フィルム) ユードラジッh NE30D(e+10% 3.3mg 3%(外部フィルム)  4.2mg 5% ” 4.2mg 7% (a)不溶性リン酸カルシウム対可溶性ラクトースの比率。
(b)24%乾燥重量のジブチルフタレートで可塑化し、重合体をイソプロピル アルコールおよびエタノール(50:50)への7%溶液として噴霧した。
(c) 3.5または7重量%の水溶性ヒドロキシプロピルメチルセルロース( HPMC)を含むニードラジットNE30D水性分散体。
移植組織の放出特性のインビトロ試験を、単一単位を3mLの緩衝液を含む試験 管内に配置することにより実施した。各被膜組成物(Nフィルム中の3.5およ び7%HPMC)の10個の移植組織をpH7,3(皮下生理的pH)およびp H5,8の等張リン酸緩衝食塩水中に配置し、室温(20〜25°C)で貯蔵し た、フィルムが水和するに従いHPMCが溶解し、Nフィルムから浸出し、多孔 性構造を形成する。pH5,8および7.3の両方において、溶媒(水)はNお よびSフィルムを介して移動し、移植組織コアを水和させる。これによりエクス プロタブが膨潤し、N/Sフィルムの組み合わせに応力を発生する。Sフィルム はpH7,3において溶解し、溶解速度はNフィルムの透過性に依存する(図2 )。顕著なSフィルム侵食が発生した後、コア中の内部圧力かフィルムを破壊さ せ、コア内容物を放出する。
pH5,8における試験の結果Sフィルムの溶解は発生せず、二層構造N/3組 み合わせは無傷のままである。従って、pH5,8における移植組織の破裂は、 単にエクスプロタブ■ (錠剤分解物質)の膨潤により発生した力によるもので ある。35日間にわたる移植組織の視覚的観察において、ヒトヘモグロビンの放 出は、移植組織か破裂した際すなわちフィルムか、コア内容物か明確に視覚可能 である範囲内で破裂した際に、この赤茶色により視覚的に検出された。
この結果を図3および4に、ヘモグロビンを放出した、またはpH7,3および 5.8の両方において破裂した移植組織の累積数として示す。図3は、pH5, 8または7.3の媒体中に配置した際の、移植組織か破裂した時間をNフィルム 中のHPMCの百分率の関数として示す。Nフィルム中の7%HPMCにおいて (すなわち最も透過性の高い外部フィルム) 、pH7,3ではSフィルムの保 護はほとんど与えられず;破裂が、10個の移植組織すへてにおいて3日以内に 発生した。対照的に、pH5,8において、破裂は98目まで開始せず、すへて の移植組織が破裂するまで30日を要した。
図3は、5%HPMCを含むNフィルムを有する移植組織に関して、pH7,3 において破裂が5〜7日目の間に発生し、pH5,8において破裂が13〜34 日目の間に発生したことを示す。Nフィルム(すなわち透過性が最小であるフィ ルム)中の3%のHPMCを用いてpH5,8および7.3の両方において移植 組織の破裂は26〜33日目まで遅延した。破裂時間とpHとの間に相関関係が ないことは、このHPMCレベルにおいてエクスプロタブ■の移植組織コア内で の膨潤かフィルムの破裂の主要な要因であったことを示す。
図4は、pH5,8および7.3の媒体中に配置した際の、移植組織がヘモグロ ビンを放出したと記録された時間を、Nフィルム中の%HPMCの関数としてプ ロットしたものである。放出時間(図4)と移植組織の破裂(図3)との間に強 力な相関関係が観察された。
図3および4は、フィルムの破裂の前に発生した水溶性へモグロビンの最小の放 出を示す。従って、Nフィルム中に3%のHPMCを用いた配合物に基いたワク チン送達装置は、26日目まてに抗原の放出を与えないと予測される。
Sフィルムのみで被覆した移植組織はpH7,3の緩衝液中で24時間以内に、 外部Nフィルムにより与えられた保護なしに放出および破裂した。
図3および4において、pH5,8における結果は、Nフィルム中のHPMCの レベルが低下するに従い、移植組織の破裂が発生するまでより長時間を要するこ とを示す。従って、Nフィルム透過性を変化させることにより、緩衝液かコア内 に進入して膨潤性エクスプロタブ8 を活性化させる速度に影響が与えられる。
多くの配合物の変数に関して試験し、フィルム破裂およびペイロード放出が発生 するまでの時間の調節に影響を与えることを見出した。これらの変数は; (i) Nフィルム中のHPMCのレベル(ii) Nフィルムの厚さ く1ii) Sフィルムの厚さ くiv) 不溶性エンコンプレス■対可溶性ラクトースの比率(V) コア中の 膨潤性錠剤分解物質(エクスプロタブ■)の量である。
以下の実施例は、これらの配合物の変数の影響を例示したものである。配合物の 変更は以下により示される:エンコンブレス■/ラクトース比率を表すE/Lコ ア中のエクスプロ210重量%、 重合体被覆の公称量、例えば20Sは20重量%を含むSフィルムを意味する。
コア質量の公称値、例えば5ON(3%HPMC)は、乾燥フィルム基準で3重 量%のHPMCを含むコアの50重量%公称値のNフィルムを意味する。
この名称を用いて、本実施例の開始時(最小HPMCレベル)において作表した 配合物は、90E/IOL、エクスプロタブ6%、20311ON(3%HPM C)である。
実施例3 2mgのヒトヘモグロビンを含む遅延パルス放出移植組織に関する配 合研究 実施例1の方法および実施例2に記載した配合物を用いて、配合物をエンコンプ レス■/ラクトース(E/L)比率、Nフィルムの厚さおよびコア中のエクスプ ロタブ■の量を変化させることにより変化させた。Nフィルム中のHPMCの量 を一定に維持しく3重量%)、Sフィルムの厚さをコア質量の公称25重量%に 一定とした。実施例2に記載した放出試験を37℃てpH5,8および7.3の 緩衝液中で実施した。観察されたヘモグロビン放出および移植組織破裂時間を表 1に、各pHにおいて試験した各配合物の10個の移植組織に関して記録した範 囲として示す。
これらの結果は二Nフィルムの厚さが増加するに従い放出/破裂が発生するまで の時間遅延が増加しく群315/7および4/6/8を比較)、エクスプロタブ  0のレベルか増加するに従い遅延が減少する(群1/2参照)ことを示す。
はとんどの場合において(表1)、pH7,3における破裂はpH5,8におけ るよりも早く発生し、このことはSフィルムがpH7,3において顕著な侵食を 受けた(部分溶解)ことを示す。
低いラクトースレベル(1%または不存在(1008) )並びに50および1 00%におけるNフィルムを用いてパルス放出が発生するまでの40〜60日の 遅延を達成することができる(群7および8)。
生理的条件下(pH7,3)で、移植組織の破裂が発生する前に観察された放出 の量は最小であった(例外は群2であった)。
これは、遅延パルスワクチン送達系に関する所望の属性であるものと考えられる 。
実施例4 ボツリヌス菌Cトキソイドを含む移植組織からの遅延放出:マウスに おける血清学的応答マウスに、以下に記載するように配合した単一小球またはボ ツリヌス菌cトキソイドを含む液体注射をO日日に移植した。
マウスから規則的に採血し、これらの血清を、標準E、LISAアッセイを用い てボツリヌス菌Cトキシンに対する抗体の存在に関してアッセイした。この結果 を表2に示し、これは、NE30Dおよび5100の重合体二層構造体中にワク チンをカプセル封入することにより、血清変換、従ってワクチンの放出の顕著な 遅延か達成されたことを示す。一定期間後に、被覆された小球もまたこれらの内 容物を放出し、マウスにおいて38日目に血清変換が達成された一方、未被覆小 球またはワクチンを含む液体注射を用いた場合には14日8に血清変換が達成さ れた。
基礎コア配合 物 質 質量/コア ボツリヌス菌cトキソイド 1.30mg(凍結乾燥) エンコンプレス 23.94 mg エクスプロタブ 1.80mg ラクトース 2.66mg ステアリン酸マグネシウム 0.30mg30.00 mg 後に50%5100フイルム(25%ジブチルフタレートを含む)、続いてlO %NE30Dフィルム(5%HPMCを含む)で被覆した上記コア配合物を有す る小球から成る。
*血清変換は、ELISAによりアツセイして、1:50の希釈において0.3 より大きい光学濃度(0,D、 )を有する血清として定義した。かっこ内の数 字は、各群における血清変換したマウスに関する平均のOoDであり、存在する 特定の抗体の相対的量を示す。
NT−試験せず。
即時および遅延パルス放出移植組織: インビトロおよびインビボ試験 CLA トキソイドおよびアルミニウムアジュノくント(CLA−AI)を含む 即時放出移植組織を実施例1の方法を用し)て製造した。この移植組織を、移植 後数時間以内に破裂してトキ゛ノイドを放出するように(すなわちフィルムコー ティングを有さない)設計した。
2 CPU CLA−AI トキソイド 6.7mgステアリン酸マグネシウム  0.3mg合 計 25.3mg 遅延パルス放出移植組織を実施例1の方法を用いて製造した。
これらは、実施例2および3に記載したようにa)配合物1 : 90E/IO L、6%エクスプロタブ、25S、5ON(3%HPMC) 、および b)配合物[1:90E/IOL、10%エクスプロタブ、25S、5ON(3 %HPMC) 移植組織を含む、CLA)キソイド(アルミニウムアジュバントを含まない)を 含む粗製の調製物2 cpu (0,67mg)を含んでいた。
CLA)−キソイドのpH7,3における緩衝液(37°C)中への放出を検索 ELISAおよび視覚的観察による破裂までの時間により測定した。観察された 放出/破裂特性は以下の通りである。
種々の投与様式のCLA)キソイドに対するマウス免疫応答を表2に要約した。
群lは、2種のドーズのCLA−AI)キソイドを3週間間隔での従来の液体注 射により投与した際の10匹のマウスにおいて測定した応答を示す。幾何学的平 均抗体滴定量を第1の投与後3,6および12時間後に測定した。
群2は単一即時放出移植組織に対する応答であり:応答は1回の液体CLA−A I注射(群3)に対するより大きかった。
(a)CLA−AIアルミニウムアジュバントを有するCLA)キソイドの従来 の液体注射 (b)IR,即時放出移植組織 (C)DPI2.遅延パルス放出移植組織最も高い平均抗体滴定量(6および1 2週)が、即時放出移植組織を投与し、続いて3週間後にCLA)キソイド液体 注射(群4)を投与した際に得られた。即時放出(IR)および遅延パルス放出 (DPR)移植組織を同時に投与した際の抗体応答を群5および6として示す。
この場合、3週目の抗体応答は、IRおよびDPR移植組織の移植の3週間後に 記録したものである。前記した結果に基いて、IR小球はこの内容物を24時間 以内に放出し、DPR移植組織は移植後約21日後に破裂し、第2トキソイドド ーズを放出する。群6において見られる応答は、即時放出移植組織および3週間 後のCLA)キソイド液体注射に匹敵する。IRおよびDPR配合物IIの組み 合わせ(群6)は、R1(3週間間隔て与えた2種のドーズの従来のCLA−A I液体注射)より高い6週間幾何学的平均抗体滴定量を与えた。従って、0口重 において与えられた即時および遅延パルス放出移植組織の組み合わせは、2つの 別個の液体注射として与えられるC L A l−キソイドと同様の良好な免疫 応答を顕現させることができる。
実施例6 エチルセルロース(EC)/ポリラクチドグリコリド(polyla ctide glycolide)共重合体(PLGA)混合フィルム被覆移植 組織−2mgのビタミンB12の遅延放出移植組織コアを実施例1の一般的方法 を用いて調製した;用いた配合物は以下の通りであった。
ビタミンB12 2.OOmg 80MSDラクト−ス 27.70 mg1%ステアリン酸Mg 0.30mg 30.00 mg コアをエチルセルロース/ポリアクチドグリコリド共重合体混合物てフィルム被 覆し、これを1 : IEc/PLGAのジクロロメタンへの3%溶液としてフ ロインドーノ)イコーター(Freund Hl−Coater)を用いて塗布 した。
用いた重合体はエチルセルロース、タイプN−50,/1−キュルス(Herc ules) 、アメリカ合衆国ウイルミントン所在およびPLGA、品位65/ 35DL−PLGA rラクチル」バーミンガムポリマーズ(Birmingh am Polymers)、アメリカ合衆国バーミンガム所在であった。
用いた被膜溶液配合は以下の通りであった。
1.000 gの溶液あたり 2flの異なる厚さのEC/PLGAフィルムを移植組織コアに塗布した。等張 リン酸緩衝液(pH7,3)中における放出試験を実施例2に記載したように実 施した。
ビタミンB12放出の開始の時間を表3に示す。4.9mg/コア移植組織から の放出は16日1までなく、7.5 mg/コアフィルムにおいては放出の開始 は22日目土で遅延した。
表3 EC/PLGA被覆遅延パルス放出移植組織からのビタミンB12の放出 EC/PLGA 放出を開始し 移植組織被膜厚さくmg) だ範囲(日) 放 出の数4.9 16−18 14/14 7.5 22−25 20/20 同一のビタミンB12移植組織の平均累積%放出を図5に示す。放出の開始後、 10〜20%のペイロードを次の30日にわたり放出し、PLGA重合体が加水 分解され、高分解(bulk degradation)が発生するに従い、ペ イロードの残りの80%をパルスとして55〜60日目に放日日た。
実施例7 パルス調節放出概念の拡張 以下の実施例は、遅延パルス放出概念に対して実施することかできる論理的拡張 である: (i) 水溶性重合体と混合した即時放出抗原/アジュバントドーズを遅延パル ス放出移植組織の外側のフィルムとして(すなわちN重合体上に塗布された付加 物フィルムとして、図1参照)用いること。これにより2つの移植組織(即時放 出および遅延パルス放出)を用いる必要がなくなる。
(2)粒子または小球をN/Sフィルム組み合わせに噴霧して遅延パルス放出を 達成する。
(iii)粒子、小球または移植組織を2つの抗原/アジュバントペイロードを 分離する2つのN/Sフィルム組み合わせに噴霧して、時間間隔により隔てられ た2つの遅延パルスドーズを与える。図6はこのような移植組織7を示し、ここ で各々が外部の不溶性フィルム(それぞれ10および12)並びに内部の可溶性 フィルム(それぞれ11および13)を有する2つのN/Sフィルム組み合わせ 8および9は2つの抗原/アジュバントペイロード■4およびI5を分離する。
このような移植組織がらの抗原放出の時間経過を図6に示す。
(iv) 実施例2(図1)に示したか、コア中に被覆された小球/粒子を存し て抗原の第2の遅延パルス放出を与える遅延パルス放出移植組織。
(v) (iv)に記載したか、生物侵食性小球(例えばラクチド/グリコリド 共重合体)をコアに用いて遅延パルス放出を達成するもの。
当業者には、ここに記載した本発明を、特定的に記載したちの以外の変法および 修正法に用いることかできることは明らかである。本発明は、この不意および範 囲内にあるすへてのこのような変法および修正法を含むことを理解すべきである 。
ここで用いた以下の用語は登録商標である:モンタニト、および ラクチル。
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Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.非経口的に投与された際に、移植後に調節可能な時間間隔において少なくと も1種の生物学的に活性な物質のパルスを放出する薬理学的または獣医学的移植 組織において、上記移植組織が: a)生物学的に活性な物質; b)少なくとも1種の水溶性物質および少なくとも1種の水不溶性物質を含む賦 形剤;および c)移植後所定時間後に破裂するように設計された重合体フィルム被膜を有し、 賦形剤および重合体が生物学的適合性であることを特徴とする薬理学的または獣 医学的移植組織。
  2. 2.生物学的に活性な物質が抗原、抗体、ホルモン、成長促進剤、抗生物質、栄 養素、無機質およびビタミンから成る群から選ばれたことを特徴とする請求の範 囲1記載の移植組織。
  3. 3.賦形剤が2種以上の水溶性および水不溶性物質の組み合わせを含むことを特 徴とする請求の範囲1または2記載の移植組織。
  4. 4.水不溶性物質が膨潤性であることを特徴とする請求の範囲3記載の移植組織 。
  5. 5.2種の異なる重合体フィルムを圧縮したコア上に塗布し、上記重合体フィル ムが: i)不溶性生物学的適合性フィルムおよび腸溶性(pHに敏感な)重合体を含む 二層構造被膜並びに ii)不溶性および生物分解性重合体の混合物を含む単一フィルムであることを 特徴とする請求の範囲1〜4のいずれか1つの項に記載の移植組織。
  6. 6.被膜が水不溶性および生物侵食性重合体の混合物を有することを特徴とする 請求の範囲1〜5のいずれか1つの項に記載の移植組織。
  7. 7.非経口的に投与された際に生物学的に活性な物質を遅延パルス放出の様式で 放出する薬理学的または獣医学的移植組織において 移植組織が、活性物質および賦形剤を圧縮または成形されたコアの形態で顕著な 時間の後に分解されて活性物質を放出する重合体被膜内に封入されており、すべ ての移植組織成分が生物学的適合性であることを特徴とする薬理学的または獣医 学的移植組織。
  8. 8.請求の範囲1〜7のいずれか1つの項記載の移植組織を、非経口的に投与さ れた際に同一のまたは異なる生物学的に活性な物質をほとんど遅延せずに放出す る移植組織と共に有することを特徴とする組み合わされた薬理学的または獣医学 的移植組織。
  9. 9.生物学的に活性な物質が抗原であることを特徴とする請求の範囲1〜8のい ずれか1つの項記載の移植組織。
  10. 10.さらに免疫学的に活性なアジュバントを含むことを特徴とする請求の範囲 9記載の移植組織。
  11. 11.抗原が乾酪性リンパ節炎トキソイド、ボツリヌス菌トキソイド、破傷風ト キソイドおよび黄体形成ホルモン放出ホルモンから成る群から選ばれたことを特 徴とする請求の範囲9または10記載の移植組織。
  12. 12.生物学的に活性な物質がホルモン、ビタミンまたは成長促進剤であること を特徴とする請求の範囲1〜8のいずれか1つの項記載の移植組織。
  13. 13.生物学的に活性な物質を哺乳類に投与するにあたり、上記哺乳類に、請求 の範囲1〜12のいずれか1つの項記載の移植組織を移植する工程を含むことを 特徴とする生物学的に活性な物質を哺乳類に投与する方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019216706A (ja) * 2018-06-11 2019-12-26 ▲寧▼波西敦医▲薬▼▲包▼衣科技有限公司Ningbo Weston Powder Pharma Coatings Co. Ltd. コーティングによる制御放出栄養素

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