JPH06505491A - エチアネートおよびそのアゴニストを用いて種々の疾患を治療する方法およびそこで使用される組成物類 - Google Patents

エチアネートおよびそのアゴニストを用いて種々の疾患を治療する方法およびそこで使用される組成物類

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JPH06505491A JP4507897A JP50789792A JPH06505491A JP H06505491 A JPH06505491 A JP H06505491A JP 4507897 A JP4507897 A JP 4507897A JP 50789792 A JP50789792 A JP 50789792A JP H06505491 A JPH06505491 A JP H06505491A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本研究は、一部、国立癌研究所グランド第5−P30−CA23102号の援助 を受けており、従って、政府は、本発明に対するある権利を有することができる 。
これは、1991年3月21日出願の米国特許出願第07/673.026号の 一部継続出願である1991年6月21日出願の米国特許出願第07/717, 995号の一部継続出願である。
本発明は、生体応答調節剤類の副作用をその生体活性を減することなく低下させ る方法に関する。
発明の背景 当初T細胞のバラ分泌成長因子として称されていたインタロイキン−2(IL2 )は、インビトロで未刺激リンパ球に添加された時に同種間および自己由来の腫 瘍細胞に対して非特異的細胞媒介抗腫瘍細胞毒性を誘発する。Yr。
nら、”In Vitro Growth of Murine T Ce1l s、V、The l5olati。
n and Growth of Lymphoid Ce1fs Infil trating Syngeneic 5olid Tumors”、J、Im munol、、125+238−245 (1981);Domzigら、”I nterleukin−2Dependence 。
f Natural K11ler Ce1l Activi ty−、J、I mmunol、、13:1823−1841 (1983);および Rose nbergら、”Biological Activity of Recom binant Human Interleukin−2Produced i n Escherichiacoli’ 、5ciences 223:141 2−1415 (1984) 。
IL2は、組換えDNA法を用いて製造されてきた。Taniguchiら、’ 5tructure and Expression of a C1oned  cDNAfor Human Interleukin−2”5Nature 、 302:305−310 (1983)。精製した組換えIL2は、動物お よびヒトにおけるIL2の抗腫瘍活性の研究を可能にした。Kirkmanら、 J。
Exp、Med、 、162 : 35g (1985); Co rnaby ら、Transpl、Proc、、20 (Suppi、1):108 (19 88);Rosenbergら、”A Progress Report on  theTreatment of 157 Patientswith Ad vanced Cancer UsingLymphokine−Activa ted Ce1ls and Interleukin−2or High−D ose Interleukin−2Alone−1N、Engl、J、Med 、、316:889−897(1987)HWestら、’ Con5tant −Infusion Recombinant Interleukin−2i n Adoptive Immunotherapy of Advanced  Cancer’。
N、Engl、J、Med、、316:898−905(1987); Sos manら、−RepetitiveWeekly Cycles of Rec ombinant Interluekin−2:Reponsesof Re nal Ce1l Carcinoma with Accetptable  Toxicity’ 、J、Nat 1.Cancer In5t、、80:6 0−63 (1988);Fisherら、”Metastatic Rena l Ce1l Cancer Treated with Interleuk in−2andLymphokine−Activated K11ler C e1ls” 、Ann、Int、Med、、108:518−523 (1,9 88);および Pac 1ucc iら、J、Cl1n、Onc、、7:86 9 (1989)。
一定注入(点滴)によって動物およびヒトに投与されたIL2は、ナチュラルキ ラー(N K)細胞とTリンパ球の増殖を誘発する。IL2を投与されている患 者の末梢血リンパ球は、自己由来および同種間の@癌細胞をインビトロで溶菌さ せる能力を獲得する。
IL2投与強度と応答の頻度には正の関係が存在している。Pac 1ucc  iら、” Immunotherapywith Interleukin−2 by Con5tant Infusion With and Withou t Adoptive Ce1l Transfer and Weekly  Doxorubicin’、Cancer Treatment、Rev、、1 6 (Supp 1.A): 67−81 (1989) 。癌治療ニ工L2を 使用することは、抗腫瘍有効量で、IL2による治療の有害な副作用が重篤であ ることが多くかつ入院を長期に行う必要が生じ、時には、集中治療室での治療を 要するので、限定されている。Rosenbergら(1987) ;West ら(1987);Sosmanら(1988);および F i she rら (1987)、最も頻度の高いIL2毒性として、閉塞性黄痘、腎不全および毛 細管漏出症などが挙げられ、顕著な血管外体液貯留、低血圧および糸球体ろ過早 の低下を特徴とし、心血管および肺機能低下を引き起こすことが多い。他の重大 なIL2毒性として、口腔粘液分泌、悪心、おう吐、体重減少を伴う食欲不振、 下痢、発熱、皮膚炎、および、うつ、混乱および幻覚のような精神状態の変化が 挙げられる。
コルチコステロイド類が、IL2高用量ポーラス投与療法の臨床的な有害な副作 用の一部に対応するために使用されてきた。コルチコステロイド類が望ましくな い炎症および免疫反応を抑制する能力を有するためである。VettOら、’R eduction of Toxicityof Interleukin−2 and Lymphokine−Activated K11ler Ce1I s in Humans by the Administration of  Corticosteroids” 、J、CI in、0nco1..5: 496−503(1987)。コルチコステロイド類によるIL2毒性の有効な 低下が出現したときに、IL2抗腫瘍活性が無効になることは残念であった。V ettoら(1987);および Merchantら、” Intrales ional 1nfusion of Lymphokine Activat ed (LAK) Ce1ls and Recombinant Inter leukin−2(rIL−2) for the Treatment of Patients with Malignant Brain Tumors ”、Neurosurgery。
23 : 725−732 (1988)。
ハイドロコーチシン(17α 21−ジハイドロキシー4−プレグナン−3,1 1,20−トリオン)はその広域活性の故に注目されており、その抗炎症活性の 故に医薬品に広範に使用されている。本文で使用しているように、ハイドロコー チシンは、また、コーチシン(また、ハイドロコーチゾールまたはコーチゾール としても公知である)、プレドニゾン、デキサメタシンおよびその他類似のアゴ ニスト類も意味している。ハイドロコーチシンは、発疹、リューマチ、自己免疫 疾患(特にエリテマトーデス)、アレルギー、血小板減少症紫斑、溶血性貧血、 脳浮腫、結合組織炎およびショックのような種々の状態の治療に最適である。ハ イドロコーチシンは、また、乳ガン、白血病およびリンパ腫瘍の化学療法の構成 部分として極めて有用であることがわかり、しかも、内因性の抗腫瘍活性を有し ていることが判明した。
ハイドロコーチシンは、残念なことに、いくつかの副作用の原因となっており、 その使用が限定され、時にはその使用が除外されている。ハイドロコーチシンの 副作用には、糖尿病誘発活性、骨の脱ミネラル化による骨折と骨粗しよう症の発 生、精神病、骨壊死、胃酸の分泌増加による消化管潰瘍、肥満、浮腫および低ア ドレナリン血症が挙げられる。さらに、ハイドロコーチシンはリンパ球毒性であ り、従って、免疫抑制性であり、感染の憎悪、日和味感染の発生および血液凝集 疾患の原因となる。ハイドロコーチシンは、また、一部の腫瘍の転移を促進する 。
テトラハイドロコーチシン(3α、17α、21−トリハイロドキシーβ−プレ グナン−11,20−ジオン)はハイドロコーチシンの代謝最終産物であり、グ ルココルチコイド活性を欠失している。Crumら、”A NewClass  of 5teroids InhibitsAngiogenesis in  the Presence of Heparin Fragmenビ、Sc  i ence、230 :1375−1378 (1985)。
テトラハイドロコーチシンは、ヘパリンと共に病豚管形成活性を有していること が見いだされた。Crumら、(1985)。テトラハイドロコーチシンは、さ らにインビボ活性を有していないことが明らかとなり、ハイドロコーチシンの免 疫抑制効果を欠失していることが見いだされた。
Langhoffら、’The Immunosuppressive Pot ency in vitro ofPhysiological and 5y nthetic 5teroids on LymphocyteCultur es”、Int、J、Immunopharmacol、、9:469−473  (1987)、本文に記載した適用におけるテトラハイドロコーチシンの効果 は、米国特許出願番号節07/717,995に述べられており、これは、本文 で参考として引用した。したがって、下記ではエチアン酸についての研究を記載 するが、類似の結果がテトラハイドロコーチシンについても得られるであろうと 予fl11される。
ステロイド類と密接に関連している非ステロイド部分、エチアネート(e t  1ana t e)は、テトラハイドロコーチシンのそれに匹敵する免疫亢進活 性を有することがここで見いだされた。エチアネートは、ステロイド代謝の、短 鎖、炭素20個の17−β−カルボン酸末端誘導体である。Monderおよび BradlowS’ Carboxylic Ac1d Metabolite s of 5teroids’、J、5teroid Biochem。
、8:897−908 (1922)。ヒトにおいては、デバイドロコーチゾル 由来の尿代謝物の10−22%しかエチアン酸類ではなく、まだ未測定のある量 が胆汁中に排泄されているのかもしれない。Monde rS” Al pha −keto Aldehyde Dehydrogenase、an Enzy me That Catalyzes the Enzymatic 0xid ationof Methylglyoxal to Pyruvate’、J 、Biol、Chem、、242:4603(1967)。エチアン酸類は、ま た、メコニン中に大量に見いだされ、これは、母親の胎盤通過またはブレグツロ ン同化の効果である。St、Pyrekら、”Con5tituents of  Human Meconium−1、Identification of  3−hydroxy−etianic acids”、J、5ter。
id Biochem、、18:341−351 (1983)、およびZim niakおよびLester、’B11e Ac1d Metabolism  in thePerinatal Period”S”Human Gaven  Press、New York (1989)。
また、エチアネートによる治療が、IL2誘発臓器毒性の発生を防止する点でハ イドロコーチシンのそれよりも優れていることが判明した。さらに、エチアン酸 は、ハイドロコーチシンとは異なり、インビトロおよびインビボにおけるリンホ カイン活性化キラー細胞メカニズムのIL2誘発出現に悪影響を及ぼさない。し たがって、エチアネートは生体応答修飾剤類と関連させて臨床で使用できる抗炎 症非免疫抑制剤の候補としての要件を満足している。
発明の要約 本発明によれば、IL2およびその他の上記生体応答修飾剤類の副作用を、それ らの活性を低下させることなく、それらの投与と併用してエチアネートおよびそ のアゴニストを有効量患者に投与することによって改善させる方法が開示される 。本発明のもうひとつの面は、ハイドロコーチシンで頻繁に見られる有害な副作 用がなく通常ハイドロコーチシンで治療されている広範囲の体疾患を治療する際 にエチアネートが有用であるという発見である。また、エチアネートは、自己免 疫疾患の治療において、かつ、ワクチン中に存在する抗原(類)に対する応答に おいて、免疫系を賦活するためのワクチンのアジュバントとして有用であること ができる。
図面の簡単な説明 第1図は、ハイドロコーチシン(F)またはエチアネート(Et)0.5mg/ mlの存在下、24時間(パネル1)および72時間(パネル3) 、100U /mlのIL2に正常ヒトリンパ球を暴露することによって誘発されたNK耐性 ヒトメラノーマ細胞株に対する溶菌単位(Lytic Unit)の出現を示す グラフ群である。パネル2は、ステロイド類に対して1時間暴露しその後3回洗 浄してからIL2を添加した培養物の結果を示している。
第2図は、NK感受性細胞株YACおよび同系間NK耐性腫瘍であるEL4に対 して、IL2、IL2プラスハイドロコーチシン(F)、およびIL2プラスエ チアン酸(Et)で処理した後回収した総溶菌単位20/マウスを示すグラフ群 である。
第3図は、第10回目のIL2、IL2プラスエチアネート(Et)またはD5 W注射後第1日にめたマウスアラニントランスフェラーゼ(ALT)(パネル1 )とビリルビン(パネル2)を示すグラフ群である。
発明の詳細な説明 上記にも記載したように、抗腫瘍治療におけるIL2の有効な使用は、たとえば 肝毒性のようなその副作用によって中断し、実際には、実質的に除外されてきた 。ハイドロコーチシンはこれらの副作用に対して有効な対応策であることが見い だされているが、それは、残念なことに、また、リンホカイン賦活キラー細胞活 性を抑制することによってIL2の抗腫瘍活性を無効にする。
かし抗炎症活性を保持していることが見いだされた。エチアネートは、ここで、 哺乳類にIL2を投与することによって誘発される肝毒性を防止することが見い だされたが、しかし、エチアネートは、ハイドロコーチシンとは異なり、IL2 のインビボおよびインビトロ免疫亢進およびリンホカイン増殖効果を占有しない 。また、エチアネートは、マウスおよびラットにおいてIL2誘発高とリルビン 血症を防止・した:また、それは、後者において、血小板減少症を予防した。I L2プラスエチアネートは、IL2プラスコーチシンで処理された動物に見られ る大幅な体重減少をもたらさなかった。ハイドロコーチシンによるリンパ球減少 症およびインビトロにおけるフィトヘムアグルチニンに対する応答の停止は、エ チアネートで処理した動物では出現しなかった。最後になるか、また、おそらく 一番重大であるが、IL2による免疫療法が打ち立てられる現象であるナチュラ ルキラー細胞機能とリンホカイン誘発腫瘍細胞細胞毒性が、IL2プラスハイド ロコーチシン処理中におけるそれらの資意な低下と対照的にエチアネートによっ て保持された。したがって、エチアネートは、リンホカイン誘発臓器毒性の修飾 物質(モジュレータ)として免疫療法においてI’ L 2の使用を可能とする 。
IL2によって誘発された全身および臓器毒性の分子メカニズムについては、十 分に明らかとなっていない。1例として挙げると、その有害な副作用であるIL 2誘発血小板減少症は、トロンボキサンA2 (A2様物質)の単核細胞放出に よって引き起こされると考えられており、その結果、末梢血小板破壊が起こる。
最近、A2放出後に、血小板が脱粒子化しα−2粒子を放出することが見いださ れた。
α−2粒子に含まれる因子として、形質転換成長因子β(TGFβ)および血小 板第4因子(PF4)のような抗腫瘍活性を有するタンパク質類が挙げられ、I L2注入数時間以内の患者の血漿中に見られる。IL2治療における血小板減少 症を改善するエチアネートの能力は、トロンボキサンA−2.α−2粒子、TG Fβおよび/またはPF4の効果の阻害によるのであろうが、このことは、エチ アネートがこれらの因子による治療で見られる副作用を治療する点で有用である ことを示唆している。
本文では、IL2毒性が、ILI、IL3.IL6.PF4.TGFβ、腫瘍壊 死因子(TNF)およびIL2によって賦活されると考えられているその他同様 の因子類のようなその他の因子の二次的放出に由来すると仮定しているが、この ことは本発明を限定するものではない。IL2の副作用を改善するエチアネート の能力は、IL2治療に応答して放出されるその他の因子類の効果を逆転させる その能力によるのであろう。したがって、エチアネート治療は、ILI、IL3 、IL4、IL6、PF4、TGFβ、トロンボキサンA2、α−2粒子、TN Fおよびα、βおよびγインタロイキン類の天然または組換え調製物のようなイ ンタロイキン類を含むがそれらにのみ限定されるわけではないその他の因子類に よる治療によって誘発された副作用を改善する点で、有効であろう。本文では、 このような因子類を″生体応答修飾剤類”と称することにする。エチアネートは 、IL2注入に応答して放出された因子類によって誘発された副作用に直接作用 し、したがって、広範な生体応答修飾剤類によって誘発された副作用の改善に広 く適用できる。
以上より、さもなければ種々の疾患の治療に有効であることが公知である広範な 物質類の副作用の改善にエチアネートを用いることが、本発明の範囲である。
予備的なインビトロ研究において、IL2誘発腫瘍細胞毒性に及ぼすハイドロコ ーチシンの効果を、生物学的に非活性といわれている数種のコルチコステロイド 異性体類、代謝物または密接な関連を有する部分のそれら(効果)と比較した。
M癌細胞に対するリンホカイン依存性細胞媒介細胞毒性の阻害がハイドロコーチ シンで最大でかつエチアチアネートの活性をさらに研究した。その結果、ハイド ロコーチシンがある程度IL2副作用を軽減するが、それは、IL2の有効性を 低下させることが確認された。さらに、ハイドロコーチシンは高ビリルビン血症 を予防するが、広範な肝壊死を引き起こし、このことは、組織学的にもおよび血 清学的にも文献に記載されていた。一方、エチアネートがIL2の有効性を大き く変化させることはないことが見いだされ、IL2のある副作用を軽減する点で ハイドロコーチシンよりもはるかに有効であることが示された。
インビトロにおけるリンホカイン賦活キラー細胞の誘発に及ぼす等モル濃度のハ イドロコーチシンの効果をエチアン酸のそれと比較し、コーチシンがIL2の有 効性を減少させ、一方、エチアネートがIL2活性に悪影響を及ぼさないことが 判明した。
エチアネートの抗腫瘍効果を、ハイドロコーチシンのそれらと比較した。エチア ネートが、ある腫瘍に対してハイドロコーチシンと同様の抗腫瘍効果を有するこ とが見いだされた。高濃度のエチアネートが、ハイドロコーチシンのそれに匹敵 する効果を生ずるために必要であった。したがって、抗腫瘍剤としてエチアネー トを単独で使用することが本発明の1面である。
す効果を調べ、エチアン酸ではなくハイドロコーチシンが非制限腫瘍細胞毒性の 発生を阻害することが見いだされた。
毒性細胞の出現を阻害しなかったが、一方、ハイドロコーチシンは阻害を実際に 引き起こした。
下記に示した実施例ではエチアン酸を使用しているが、本文で定義したようなそ の他のエチアネート類も同様に有効であり、本発明に包含される。さらに、本発 明は、エチアネートのアゴニストも包含する。アゴニスト類とは、適当な生理的 レセプターと相互作用することによって化合物の効果の少なくとも1部を模倣す る化合物である。
また、エチアネートは、もうひとつの免疫学的媒介IL2効果であるIL2誘発 血小板減少症を防止した。Paciucciら、”Thrombocytope nia during Immunotherapy with IL2 by Constant Infusion”SAm。
J、Med、、89 : 308−312 (1990)、グルココルチコイド 類は、IL2による血小板減少症を逆転させず、IL2誘発リンパ球増加症を逆 転させ(そのかわり、重篤なリンパ球減少症を引き起こす)、かつ、好酸球増加 症を予防した。エチアネートは、等モル投与量で、リンパ球または好酸球数に全 く影響を及ぼさなかった。
さらに、下記に示したデータは、エチアネートがこれまで見いだされていない免 疫活性を有しているかも知れないことを示唆している。エチアネートは、免疫応 答を増強させるか、または、極高用量で抑制するかもしれない。エチアネートは 、ラットモデルにおいて下記に示した用量で、肝中でIL2によって誘発された 自己反応性細胞反応を低下させるようであった。したがって、エチアネートは、 自己免疫疾患および免疫系の異常活性化によって引き起こされたその他の状態に 典型的な細胞媒介ディスレアクティビティに対して広域かつ治療上の効果を有し ているのであろう。したがって、エチアネートは、自己免疫疾患の治療方法にお いて、有用であることができる。
エチアネートは、薬剤学的に有効レベルに到達できる限りにおいて、当該技術で 公知のいかなる方法でも患者に投与できる。特定のエチアネート処方の有効量お よび投与方法は、治療している状態及び疾患の性質、その重篤度、患者の年齢お よび当業者に明白なその他の要因に応じて、変えることができる。一般に、エチ アネート化合物類は、それらの治療投与量範囲における低毒性、安定性および数 多くの投与経路で極めてさまざまな賦形剤中に取り込まれる能力の故に、薬剤学 的に許容できる。
エチアネートは、また、ハイドロコーチシンによる治療に通常は好適に応答する 健康状態不良に苦しんでいるヒトを治療する際に使用できる。このような状態の リストを上記に示し、かつ、このような状態の治療に適切なエチアネートを含有 する組成物を下記に示しである。
エチアネートは、自己免疫疾患、特にコラーゲンが関与する自己免疫疾患の治療 に有用であろう。このような自己免疫疾患として、全身性エリテマトーデス、多 発性硬化症、リューマチおよび強皮症が含まれるが、これらに限定されない。エ チアネート投与方法には、本文に記載のいかなるものも含まれる。
エチアネートは、また、ワクチンに対する免疫応答をブーストするワクチンに対 するアジュバントとして有用である。ワクチン製造および投与方法は、当該技術 で周知であり、本文では詳細には記載しないであろう。エチアネートは、ワクチ ン組成物の一部として、または、別の処置におけるワクチン接種の直前または直 後に投与できる。
本発明によれば、エチアネートの有益な効果を得るために、薬剤学的に許容でき るエチアネート含有化合物類を、治療レベルのエチアネートを供するために十分 な量で患者に投与する。
エチアネートは、種々の方法で投与できる。特定の適用で有用な投与経路(類) は、当業者に明らかである。投与経路には、局所、経皮、非経口、消化管、軽気 管および経肺胞が挙げられるが、これらに限定されない。エチアネートが生体応 答修飾剤と共に投与される際には、エチアネートを一定注入(点滴)によって投 与するのが好適である。
このような注入は、たとえば、皮下ポンプまたは浸透ポンプによって、または静 注投与によって、種々の方法で達成できる。
局所適用に適切なエチアネートの処方は、インブラント、軟膏、クリーム、リン ス、ゲル、無菌溶液およびリポゾームでカプセル化した賦形薬が挙げられるが、 これらに限定されない。経皮投与に適切な処方として、乳剤、油剤、クリームお よび軟膏が挙げられるが、これらに限定されず、直接またはバッチのような保護 支持体に付着させて適用される。非経口投与に適した処方には、点滴用ポンプを 含む静注、筋注、または皮下注射用無菌溶液が挙げられるが、これらに限定され ない。消化管投与に適した処方として、服薬用丸薬または液剤および直腸投与用 生薬が挙げられるが、これらに限定されない。軽気管および経肺胞投与に適した 処方には種々のタイプの吸入用エアゾールが挙げられるが、これらに限定されな い。上述の処方はエチアネート投与方法を説明するために述べているが、これら に限られるものではない。種々の処方の製造方法は、当業者の能力の範囲であり 、本文では詳細に説明しないであろう。
エチアネートは、過去にハイドロコーチシンで治療した状態の治療のためにかつ ハイドロコーチシンで治療した方法において、有用である。一般に、エチアネー トは、ハイドロコーチシンに比較して、エチアネートのグルココルチコイド活性 の低下と副作用低下の故に、ハイドロコーチシンのそれを上回る投与量で投与す ることができる。一般に、エチアネートは、ヒト患者の場合、症状軽減をもたら すことが判明しているレベルから有害となるレベル直前のレベルまでの範囲で投 与される。毒性決定方法は当該技術で公知であり、本文で詳細には説明しないで あろう。Ho1land、’C11nical Pharmacologyin  Patients With Cancer’。
Int’ 1.Encyc、of Pharmacol、。
5ect、6.=:597−616 (I966) Pergaman Pre ss、Ltd、、New York。
エチアネートは、全身投与した場合、1日当たり約1mgから約10mgの範囲 で投与でき、1日当たり約10mgから約1gの範囲でより好適に投与でき、さ らにはるかに好適には1日当たり約100mgから約500mgの範囲で投与で きる。
発疹等のための局所投与の場合、有効量のエチアネートは、典型的には、生理的 に許容できる賦形集中で約1%であろう。エチアネート化合物類の投与は、いっ たん治癒が起これば、停止されるであろう。
本発明によれば、エチアネートを用いて生体応答修飾剤類の副作用を改善する際 エチアネートは、たとえば、ポンプによる一定注入(点滴)によってまたは静注 によってまたはたとえば昼夜の別なく複数回投与のような1日当たり1回投与を 超える経口投与によって、連続的に投与することができる。このような投薬は、 たとえば、1日4回または6時間おきとすることができる。
生体応答修飾剤類およびエチアネートの併用投与が予測される。本文で使用した ように、併用とは、単回混合投薬(例 単回注射溶液)または生体応答修飾剤類 とエチアネートをそれぞれ別の組成物として同一期間に投与するかまたは極めて 関連するかまたは重複する時間内に投与することを意味している。たとえば、本 発明による治療組成物として、注入用に適した別々のバイアルに入れた生体応答 修飾剤類とエチアネート、または注入剤形のIL2と経口投与剤形(例 錠剤) のエチアネートが挙げられる。
下記の実施例は例示のためであり、本発明を限定するものではない。
実施例I IL2処理リンパ球へのハイドロコーチシンおよびエチアネートのインビトロ投 与の効果 リンパ球は、健常志願者のヘパリン添加末梢血から勾配分離し、20%ウシ胎児 血清添加RPMI 1640培地(Gibco、Grand l5land B iologicco、)中て2X106/mlまで培養した。外来性組換えIL 2 (Cetus Corporat ion。
Emeryville CA)を6001U/mlで添加した。0.05mg/ mlのハイドロコーチシン(Solucortef、Upjohn Co、、K alamazoo、Ml)、−r−チアネート(S i gma化合物、名称T 7905)0.25mg/mlを596デキストロース水溶液で希釈した。IL 2誘発非制限腫瘍細胞毒性を、我々の研究室で作製したメラノーマ細胞株の1種 であるDND−IAに対する51(、の標準的8時間放出アッセイを使用して、 評価した。異なるエフェクター/ターゲット細胞比率における腫瘍溶菌百分率を 溶菌単位20%(L U2゜)に変換したが、これは、ターゲット腫瘍細胞の2 0%を溶菌できる各培養物中に含有されるエフェクター細胞の数として定義され る。
第1図に示した結果は、正常ヒトリンパ球をIL2 100U/m1(1)に0 .05mg/lのハイドロコーチシンまたはエチアネート存在下、24時間(パ ネル1)または72時間(パネル3)暴露することによって誘発されたNK耐性 ヒトリンパ球に対する溶菌単位の出現を示している。第1図、パネル2は、前記 化合物類に1時間暴露した後3回洗浄し、その後IL2を添加した培養物の結果 を示している。パネル2Cでは、培養物をエチアネートで1時間前処理し、その 後ハイドロコーチシンで処理し、IL2を添加した。連続的にまたは1時間のみ ハイドロコーチシンに暴露してからIL2を添加すると、IL2のみに比較して 溶菌単位の発生が低下した(p<0.05)。エチアネートに暴露した培養物中 では全く効果がなかった。24時間ハイドロコーチシンに暴露すると、1時間の みの場合と有意には異ならなかった(p>0.05)。エチアネートによる前処 理およびその後ハイドロコーチシンにょる前処理では、部分的にであるがしがし 有意にハイドロコーチシンの抑制効果を低下させた。
第1図に示したように、エチアネートではなくハイドロコーチシンが、非制限腫 瘍細胞毒性の出現を抑制した。また、IL2活性の実質的阻害が、IL2による 刺激前にハイドロコーチシンに1時間暴露することによって誘発された。リンホ カイン賦活腫瘍細胞毒性のハイドロコーチシン誘発抑制に対する部分的保護が、 リンパ球をエチアン酸と1時間ブレインキュベーションした際に見られたが、前 記2化合物類は同一レセプターを使用しないと考えられているので、このことは 、前記薬物の免疫増強効果に関連しているのであろう。
実施例2 IL2処理C57B L/6マウスにおけるハイドロコーチシンおよびエチアネ ートのインビボ投与効果インビボIL2投与の免疫効果を、各動物において、同 種間、A/J由来由来N受感受性細胞株るYACおよび同系間NK耐性T細胞白 血病/リンパ腫株EL4に対する牌臓細胞の細胞毒性を調べることによって、定 性した。総溶菌単位20/マウスが、YACおよびEL4に対するIL2、IL 2プラスハイドロコーチシン、IL2プラスエチアネートによる処理後に回収さ れた。
6週齢乃至12週齢の雄性C57B L/67ウス(Jackson Labo ratories、Bar Harb o r s M e −)を、1実験当 たり12匹がら18匹から構成される対照群と処理群に無作為に振り分けた。処 理群には、D5W 0.2ml中105単位のIL2を毎日5日間にわたり腹腔 内に注射し、対照群には、D5W 0゜2mlのみを注射した。2日問おいた後 、各群をそれぞれ4匹から6匹の小群に無作為に振り分けた。IL2前処理群に おいて、各小群のマウスに対して、第8日から第12日まで5日間にわたり毎日 、IL2、IL2プラスハイドロコーチシン、IL2プラスエチアン酸を注射し た。等モル投与量の側薬剤50mg/kgをD5W 0.2mlで希釈して投与 した。対照マウスに対しては、もう一度、D5Wによる5日間前処理を腹腔内に 行った。
第2A図に示したように、エチアネートではなくハイドロコーチシンは、NK感 受性YAC腫瘍細胞株に対する残留細胞毒性機構を低下させた。IL2処理マウ スにおいて、このターゲットに対する溶菌の促進とNK耐性EL4白血病に対す る細胞毒性の発生が見られた。ハイドロコーチシンの投与によって、YAC(S tudent’ s T tes t :P<0.0001)およびEL4 ( p−0,008)に対する総溶菌単位の出現が低下し、一方、エチアネートは、 IL2依存性腫瘍細胞毒性を抑制しなかった。ハイドロコーチシンとエチアネー トの差は、YAC(p=0゜006)およびEL4 (p−0,008)に対し て有意であった。ハイドロコーチシンは、抗EL4細胞毒性の発生を前記投与量 の10分の1である5mg/kgで有意に抑制したが、一方、エチアネートは、 第2図に示した投与量の10倍である500mg/kgにおいてさえも、EL4 に対して細胞毒性の抑制を示しはしたが、有意ではながった(p−0,977) 。
実施例3 インビボにおけるIL2毒性に及ぼすハイドロコーチシンおよびエチアネートの 効果 それぞれのマウス血清試料の解析がら、ハイドロコーチシン(p−0,037) およびエチアネート(p−0,014)の両者が、IL2誘発誘発性毒性減させ たが、これは、アラニンアミノトランスフェラーゼ(第3A図)および血清ビリ ルビン(第3B図)の上昇によって測定した。
IL2による存意な腎毒性は、見られなかった。
マウスを頚椎脱臼によって安楽死させた。それぞれのマウス血清試料を用いて、 血清化学を調べた。マウスアラニンアミノトランスフェラーゼ(パネル1、第3 図)およびビリルビン(パネル2、第3図)を、IL2、IL2プラスハイドロ コーチシン、■L2ブラスエチアネートまたはD5Wを10回目に注入後、第1 日に調べた。標準的比色法で調べたビリルビンは、溶血が起こった試料について は報告されていない。IL2のみを投与されたマウスで血清ビリルビンおよびA LTのIL2誘発増加があった。ハイドロコーチシン(p−0,047)または エチアネート(p−0,014)で処理したマウスにおいて、IL2誘発誘発性 毒性意な低下が見られた。前記処理4群で、血清アルカリホスファターゼ、グル タミン酸オキサロ酢酸トランスアミナーゼ、血中尿窒素およびクレアチニンにお いて差異は見られなかった。パネルCは、雄性Sprague−Dawleyラ ットのIL2および前記化合物類による処理を、製造業者(A l z e t  モデル 2ML1.Alza、Pa1o Altos CA)の指示に従い、 浸透点滴ポンプを用いて5日間行った後得られた血清ビリルビンレベルを示して いる。これらのポンプ類は2mlの内部貯留槽を有しており、その内、1.7m lが、平均ポンプ速度10 m l / h rで7日間に運搬される。ポンプ を、肩甲骨下2cm乃至3cmの皮下に埋め込み、処理第8日に同様の麻酔をし ながら取りだした。各実験で2−3匹のラットからなるコホートに対して、対照 希釈液(D5W)、組換えヒトIL2 106U/day、ハイドロコーチシン またはエチアネートと併用したIL2(両者ともに40mg/kg/day)を 投与した。その他の血清化学では、前記処置4群間で実質的な差異はなかった。
さらにラットモデルで実験を行い、皮下点滴ポンプ(IL2、コルチコステロイ ド類および対照希釈液投与用)および埋め込みセントラルカテーテル類(処理時 において頻繁に採血するため)によって、IL2毒性の動態の解析と前記化合物 類の効果の解析を実施した。同様に、肝機能異常が、このモデルにおけるIL2 による処理の顕著な効果であった(第3C図)。血清ビリルビンの増加ピークが 、IL2のみを投与されているラット7匹中7匹で処理第5日に観察され(平均 ビリルビン4.3mg/di、メジアン4.7)、これに対して、ビリルビンレ ベルが対照7匹で全く測定できなかった(p <、009)。IL2プラスハイ ドロコーチシンまたはエチアン酸を投与されているラットのコホートは、IL2 のみの投与を受けているそれに比べて有意に低い血清ビリルビンレベルを示した (それぞれ、0.7mg/dlおよび1.4mg/di。両者についてp−0, 014)。アラニンアミノトランスフェラーゼ(A L T)の増加ピークは、 また、IL2で処理した全動物中で処理第5日に見られた(第1表)。
第1表は、IL2、IL2プラス/Xイドロコーチ・シン(F)、IL2プラス エチアネート(Et)また番よ5%デキストロース(CTR)で7日間、−走度 下点滴1こよって処理したラット7匹中における血小板、ビリルビンおよびアラ ニンアミノトランスフェラーゼ(A L T)の毒性度を示している。この毒性 変分類は、基準値および処置中2−3日おきに行ったM1定値に基づき、ヒトP hasel研究に使用される世界保健機構基準に従い、実施した。処置中、第5 日にピークを示した未処理対照に比べて、IL2単独処理群では、血清ビリルビ ンの実質的増加が認められた(p−0,003)(第3図、パネルC参照)。ハ イドロコーチシン(p−0,003)とエチアネート(p−0゜031)との併 用投与で、ラット7匹中6匹で、それぞれ、毒性が低下した。
血小板減少症は、IL2単独処理ラットで憎悪していた(p−0,076);ハ イドロコーチシン(p −0,322)およびエチアネート(p−0,036) による処理では、毒性度メジアンが低下していた。腎機能では、IL2誘発変化 が検出されなかった;対照を含む処理全群が、アルカリホスファターゼおよびア スパラギン酸アミノトランスフェラーゼ異常を示した。採血を繰り返すため、ポ リエチレンカテーテルを左頚静脈を介して上大静脈に挿入した。
カテーテルは、開通性を保持するため、250単位/mlの保存剤を含まないヘ パリン0.5mlで毎日洗い流した。
第1表に示した結果から、ALTがIL2プラスハイドロコーチゾンを投与され た動物でわずかに高く、一方、IL2単独群とIL2プラスエチアネート群で全 く差異が見られなかったことが示唆される。アルカリホスファターゼの増加とア スパラギン酸アミノトランスフェラーゼの増加が、処理にかかわらず全動物で出 現した。IL2誘発肝機能異常を解明するため、処置中、採血後、および留置カ テーテルの再留置術時合併症の結果死亡したラットの肝を組織的に検索した。肝 調製物をヘマトキシリン−エオシンで染色した。
組織検査から、広範な、門脈周囲単核細胞浸潤が示され、IL2単独投与を受け ていた動物で彌慢性の実質浸潤があった。IL2プラスハイドロコーチシンで処 理したものにおいて、均一な、広範囲の肝細胞空胞形成があったが、間質浸潤は なく、IL2プラスエチアネートで処理した動物では、門脈周囲空腔に最小限の 浸潤しかなかった。IL2処理による門脈周囲および実質内の広範囲の単核細胞 浸潤を伴う高ビリルビン血症がラット中で見られたことは、一定注入によりIL 2投与を受けた癌患者が経験するIL2誘発閉塞性黄痕に類似している。
血小板減少症はリンホカインを一定注入によって投与した際にヒトで観察される IL2の一般的効果であるが、これが、ラットでも観察された(第1表)。基準 値から最低値までの毒性度の増加メジアンは、対照においてよりもIL2単2単 独処理群りぎりで有意に高かった(対照メジアン−1、IL2メジアン−2,5 、p−o、076)。ハイドロコーチゾンおよびエチアネートによる処理によっ て、IL2単独に比較して、基準値から最低値までの毒性度の増加メジアンが減 少した(メジアンIL2+/%イドロコーチゾン−0,5、メジアンIL2−エ チアン酸−0,5、p−0,060)。
ヒトで一般的に見られるものと異なり、末梢血からのリンパ球の除去は、一定注 入によるIL2投与中にはう・ントで出現しない。しかし、完璧なリンパ球減少 症は、IL2プラスハイドロコーチシンの投与を受けた動物群で出現し、その平 均基準値リンパ球数は7510/μmであり、7日間の処置後、2445/μl に低下した(p<、0001 ;5tudent’s t testによる)。
基準値リンパ球数からの実質的変化が、その他の3つの処理群で全く見られず、 従って、リンパ球減少症は、グルココルチコイド類のリンパ球細胞毒性に起因し た。ハイドロコーチシンによって誘発されたその他の免疫抑制の証拠として、こ の処理コホート中におけるフィトヘムアグルチニン(PHA)に対するインビト ロ増殖応答が82%低下した(p−0゜015;5tudent’s t te st)という知見があり、一方、D5W、IL2単独またはIL2ブラスエIL 2免疫療法を受けているヒトが通常経験するものと異なり、ラットでは体液貯留 の証拠が全くなく、ラットは、IL2処置中に実際に体重を減少した。体重減少 は、IL2プラスハイドロコーチシンを投与されている動物で悪化していたが、 処理後の平均体重は、基準値の81%(p −0,003)であった。
これと対照的に、対照ラットの平均体重は、処置第8日に基準値の101%で、 IL2単独およびIL2ブラスハイドロコーチゾンの投与を受けていたラットの 平均体重は、93%であった(有意でない)。ハイドロコーチシンとエチアネー トの差異は、有意であった(p−0,032)。
上記の実施例より、ハイドロコーチシンではなくエチアネートが、IL2の有害 副作用を減少させるが、IL2抗腫瘍活性を低下させることはないことが明白で ある。
実施例1−3で得られた結果を考慮し、実施例5−11に記載した下記の実験を 実施した。下記の実施例では、下記に記載の材料および方法を用いて、第2−8 表に示したデータおよびこの実施例で検討した組織データを得た。
リンパ球培養物:末梢血単核細胞を、Ficoll−Hypaqueによる勾配 沈澱によって健常志願者から得た。
培養のため、細胞をペニシリン/ストレプトマイシン添加10%熱不活化ウシ胎 児血清(Gibco)添加RPM11640培地(Gibco Laborat ories。
Grand l5land、NY)中に懸濁した。
ステロイド類:ハイドロコーチシンへミコハク酸ナトリウムは、UpJohn  Company、KalamazoOlMlから購入した。化合物T7905の エチアン酸は、Sigma(Saint Loui’s、MO)から購入した。
両者の化合物類を、5%デキストロース水溶液で希釈した。
インクロイキン−2による短期活性化 組換えヒトI L−2はChiron Corpotation、Emervi lle、CAの寛大な供与によるものであり、D5W中で再構成した。培地10 m1中10×106リンパ球を、25cm’の垂直培養フラスコ(C。
rning GlassSCorning゛、NY)中6001U/mlのIL 2で活性化した。培養物を、5%C02の湿潤空気中で、37°Cで24時間、 インキュベーションした。各実験において、未刺激、対照リンパ球を同一条件で 培養した。薬剤暴露を一定にした培養物中で、0゜05−0.25mg/mlの ハイドロコーチシンまたはエチアネートをIL2の後に添加した。ステロイド類 への短期暴露の影響を調べるため、細胞アリコツトを同様にステロイド類に1時 間暴露した。3回洗浄後、細胞濃度を培養のために調製して、IL2を添加した 。平行して、対照刺激培養物を模擬ステロイド類に暴露し、インキュベーション し、かつ3回洗浄して、IL2を添加した。
混合リンパ球培養物:5X10”応答細胞類を、10%熱不活化ヒト血清プール を有する培地5ml中で7日間培養し、4000ラド照射した同種間リンパ球等 量で刺激した(400ラド/分の割合)。未処理および未刺激同種間細胞を、同 様に、類似条件下で同種特異的ターゲット細胞源として培養した。同種間感作培 養物を、上述のようにステロイド類によって処理した。同種間感作およびステロ イド処理によって誘発されたインビトロ増殖をめるため、培養終了時に、それぞ れ0.1mlアリコツトを0,2μCiの3H−チミジン(New Engla nd Nuclear)で8時間標識した。標識培養物をナイロン繊維フィルタ ーに採取しくSka t ron) 、放射能取り込みをPackard Tr icarb モデル1900−CA ベータカウンター中液体シンチレーション によって評価した。
細胞毒性:採取後細胞を洗浄し、2X10’細胞/mlに懸濁し、かつ、0.1 mlアリコツトを、丸底96ウエルマイクロタイタープレート中に100μCi の5IC。
(New England Nuclear)で標識した5X10’ターゲット 細胞含有0.1mlとともに入れた。
各実験において、3種のエフェクター/ターゲット細胞比率(40:1.10: 1、および2.5:1)を4個の重複ウェルで調べた。マイクロ細胞毒性トレー を5%co2の湿潤大気中37°Cでインキュベーションし、8時間後、放射性 上清をSka t ron 採取用フレーム(Skatron Inc、、St erling、VA、)で採取し、溶菌百分率を下記の式でめた: 溶菌%−(c pm試験−cpm自然放出)X100/(c pm最大放出−c pm自然放出)式中、自然放出は、IN HCI O,1mlを0.1mlの標 識ターゲット細胞に添加した6個の重複ウェルの放射能であり、自然放出は、タ ーゲット細胞のみをエフェクター細胞を含有しない培地0.2ml中で培養した ウェルのそれである。特異的溶菌百分率は、溶菌単位20%(LU20)に変換 したが、これは、5X10’ターゲツト細胞の20%を溶菌できる各培養試料中 に含まれるエフェクター細胞の数として定義される。
免疫表現型分類:蛍光またはフィコエリスチンのいずれかと結合させたモノクロ ーナル抗体(m A b ) 、L e u 4(CD3) 、Leu12 ( CD19)および抗IL2レセプター(CD25)をBecton−Dicki nsonから入手した。106/mlの培養エフェクター細胞のアリコツト(1 50μm)を各mAb(最終濃度2ttg/ml)と室温で30分間結合させた 。細胞をリン酸緩衝生理食塩水で2回洗浄し、1%バラホルムアルデヒドで固定 した。細胞小群を、製造業者(Becton−Diskinson)の指示に従 ってsimultest Leuk。
−Gate染色法とSimultestソフトウェアを用いてパックゲーティン グ操作によって輪郭を明確にした。
細胞を、差分染色パターンについて解析した。2個のパラメータ輪郭マツプを統 合して、陽性および陰性細胞の百分率をめた。解析を、FAC5tar II  セルソータたはB A L B / c 7ウス(Jackson Labor atories、Bar Harbor、ME)を用いて、IL2およびステロ イド類によるリンホカイン誘発腫瘍キラー細胞のインビボ発生に及はすステロイ ド類の効果を調べた。マウスに対して、皮下でD5W O,1ml中6×10’ IUのIL2を連続的に2週間、5日/週で毎日接種した。各実験で、同様に、 4匹乃至10匹の動物コホートに60 m g / k gでハイドロコーチシ ンまたはエチアネートをポーラス投与した。処理最終時点で、動物を類推脱臼に よって安楽死させ、放射性標識腫瘍ターゲット細胞に対するエフェクター細胞と して用いた。25ゲージの注射針で工大静脈から採取した血液を血餅とし、血清 を遠心分離によって分離した。血清化学の標準的パネルを標準的操作によって得 、腎機能(血液尿窒素−BUN−およびクレアチニン)および肝機能(総ビリル ビン、アルカリホスファターゼ、グルタミン酸−ピルピン酸およびグルタミン酸 −オキサロ酢酸トランスアミナーゼ)を評価した。
インビボ同種間感作:BALB/cマウスを、40×106 C57BL/6牌 臓細胞によって1回8日として2回免疫した。同種間細胞の最終接種3日後、上 述のように、対照希釈液(D5W) 、I L2単独、またはIL2プラスステ ロイド類を毎日皮下注射されるものに無作為に振腫瘍応答の発生に及ぼすIL2 およびIL2プラスステロイド類処理の効果を調べるため、C57BL/6の2 種の腫瘍をターゲット細胞源として用いた:EL4、ペンツピレン誘発T細胞白 血病/リンパ腫株およびP2O、B16メラノーマの非転移性変異株。ナチュラ ルキラー(NK)細胞毒性に及ぼす効果を、NK感受性リンパ腫であるYACに 対して評価した。
さらにステロイド類の保護効果を特性解析するための確認実験を、ラットモデル で行った。それぞれ、体重250−300グラムのSprague−Dawle y雄性ラットを、USASレキジン(Rompun、Cu t t e rLa boratories、Shawnee、KS)12mg/kgを筋注しかつケ タミン(Ketalar、Parke−Davis、Morris Plain s、NH)30 m g / k gを腹腔内投与して麻酔し、平均ポンプ速度 10μg/hgで7日間にわたり皮下浸透ポンプ(Alzetモデル 2ML1 )を留置した。ポンプは、肩甲骨下2乃至3cmのところの皮膚中に小切開を施 しそこに埋め込み、フローモジュレータの先端をこの切開部から離して挿入した 。皮膚切開を、縫合または創傷用クリップで閉じた。2mlの血液試料1個を基 準値でおよび処置第5日および第7日に得、IL2処置時における血清化学およ び完全な血球数(blood count)をめた。
各実験において、ラット3匹のコホートを、対照希釈液(D5W) 、I L2 .29x1061U/kg/day。
それぞれ40mg/kg/dayの一定注入ハイドロコーチゾンまたはエチアン 酸と併用したIL2を、一定注入して処理した。
実施例5 ヒトリンパ球におけるIL2誘発細胞毒性およびIL2しIL2誘発細胞の細胞 毒性に及ぼすハイドロコーチシンおよびエチアネートの効果を評価する実験にお いて、エチアネートがヒト正常リンパ球の培養物中における抗腫瘍細胞毒性のイ ンビトロ発生を抑制しないことが見いだされ、その後のハイドロコーチシンに対 する暴露を部分的に保護した。ハイドロコーチシンによる細胞毒性の抑制が、I L2レセプターのアップレギュレーションに関連しており、この知見は、既に別 の系で報告されている。Fernandez−Ruizら、”IL2 Prot ects T−cell Hybrids from the Cyt。
1ytic Effect of Glucocorticoids、Syne rgistic effect 。
f IL2 and Dexamethazone 1nthe 1nduct ion of High Affinity lL2 Receptor”、J 、1mmuno1..143:4146−4151 (1989)。
第2表に示したデータは、下記のようにして得られた。
エフェクター細胞類(b)および(C)を、ハイドロコーチシンまたは4倍過剰 量のエチアネートの存在下24時間培養し、600u/mlのIL2を添加した ;全でのエフェクター細胞は、ステロイド類に対して模擬的に暴露しく下記のエ フェクター(c)−(f)のように)、さらに、3回洗浄し、外来性IL2また はステロイド類を添加した。
IL2またはステロイド類に対する暴露は、24時間行った。エフェクター細胞 (d)および(e)は、前記のそれぞれのステロイド類に対して1時間暴露した 後3回洗浄した。エフェクター細胞(f)は、エチアネートに1時間、さらにそ の後ハイドロコーチシンに対して1時間暴露し、3回洗浄し、かつIL2に暴露 した。24時間培養した後、メラノーマ細胞株に対するIL2誘発活性を試験し た。結果から、エチアネートではなくハイドロコーチシンが処置継続時間にかか わりなく溶菌活性を大きく低下させることが示された。エチアネートでエフェク ター細胞を前処理しその後ハイドロコーチシンに暴露させると、IL2誘発細胞 毒性のハイドロコーチシン関連抑制に対する保護が付与された(Wilcoxo n Signed Rank Te5tで、p=0.014)。
第2表に示したように、正常ヒトリンパ球をIL2で24時間活性化すると、ハ イドロコーチシンで処理した培養物から回収される溶菌単位の総数は5倍減少し た。同様に、リンホカイン活性化キラー細胞活性の存意な抑制(p−0゜014 )が、リンパ球を同一用量のハイドロコーチシン0゜05mg/mlに対して1 時間しがソ露しないのに観察された。エチアネートは、対照的に、IL2の活性 をわずかに増加させ(p−0,025) 、また、エチ゛アネートによる前処理 とハイドロコーチシンに対して1時間暴露後IL2を添加すると、腫瘍細胞毒性 の発生を抑制するハイドロコーチシンの効果に対する部分的保護が付与された。
この効果が前記2種のステロイド類の競合的レセプター結合の結果であるという 起こり得ないような可能性は、トリチウム化ハイドロコーチシンによるレセプタ ー結合実験によって除外された。ステロイド処理培養物中において観察された細 胞生存性は、対照刺激細胞のそれと類似していたので、ハイドロコーチシンの抑 制効果とそれぞれのエフェクター細胞小群頻度の選択的変化との関連について、 調べた。
第2表に示したように、表面マーカー研究から、IL2およびハイドロコーチシ ンによる活性化によって、中等度ではあるがしかし有意なCDB+細胞頻度の低 下が誘発されることが示唆され、また、同時に、CD3+およびCD3−細胞の 両者における高アフィニティIL2レセプター(CD25)の発現をアップレギ ュレーションすることが示唆された。NK細胞サブセットにおける変化は見られ なかった。
これらの結果から、細胞媒介In瘍細胞毒性に及ぼすハイドロコーチシンの悪影 響は、少なくともインビトロ系ではリンパ球細胞毒性の結果ではないことか示唆 される。エチに拮抗するという知見から、ステロイド類のその他の望ましくない 効果がエチアネートによって阻害(ブロック)される可能性が浮かび上がる。
実施例6 インビトロ同種間感作後の同種特異的およびMHC非制限リンパ球同種間感作に よって、同種特異的ターゲット細胞ばかりでなく同種間および同系間腫瘍細胞に も細胞毒性であるエフェクター細胞が発生する。これは、同種間感作時における IL2の自己分泌放出に関連した現象である。
Pac i ucc iら、’Lysis of Syngeneic 5ol id Tumor Ce1ls by Alloantigen Stimul ated Mouse Ce1ls”、J、Immunol、、124:370 −377 (1980a);Paciucciら、’Requirements  of T cells in Alloantigen−Induced G eneration of non−T cell MediatedCyto toxicity Against Syngeneic Mouse Sar coma Ce1ls”、J、Immunol、、125:36−38 (19 80b);およびMacphailら、” PhenotypicHetero geneity of Anti−5yngeneic Tumor K11l er Ce1ls (ASTK) Generated in Allogen eic Mixed Lymphocyte Reactions” 、J、I mmunol、、1B2:3205−3212 (1984)。
先に、インビトロ同種間感作が同種特異的細胞毒性Tエフェクター細胞発生を誘 発するばかりでなく、インビトロにおいて同種間および同系間腫瘍細胞株に対す る非特異的細胞毒性を発生させることが報告されている。Yronら、(198 1);Domzigら、” Interleukin−2Dependence  of NaturalKiller Activity’、J、Immuno l。
、13:1823−1841 (1983);Rosenbergら(1984 );およびTaniguchiら、(1983)。下記の実験は、この現象に及 ぼすハイドロコーチシンおよびエチアネートの効果を試験するために計画した。
第3表に示した結果は、下記のようにして得られた。健常志願者からの末梢血リ ンパ球を、10%熱不活化ヒト血清添加RPMI培地中で5%CO□の湿潤空気 中37”Cで7日間、同種間感作した。刺激細胞は、等しい数の照射(4000 Rで2.5分)同種間リンパ球または自己由来リンパ球(対照)であった。培養 物に、ハイドロコーチシンまたはエチアネート(それぞれ、各0.05および0 12mg/ml)を添加した。培義後、細胞を採取、洗浄、計数し、C「標識同 種特異的正常ターゲット細胞類および非関連メラノーマ細胞株に対するエフェク ター類として使用した。
細胞毒性アッセイは、異なるエフェクタ一対ターゲット比で実施した。同様に、 パラレル細胞毒性トレーを、エフェクターおよびターゲット細胞混合物の4倍( quadruplicate)比率(100:1.20:1および5:1)で設 定した。これらは、外来性IL2 1000単位/mlの存在下でインキュベー ションした。8時間後、上清を採取し、かつ、細胞毒性を式: %式% 式中、自然放出は、エフェクター細胞を全く添加していないウェルの放射能であ り、最大放出は、最大溶菌がINMCI添加によって得られたウェルの放射能で ある。次に、細胞毒性結果を溶菌単位20として示し、溶菌単位20では、各エ フェクター細胞群について、1溶菌単位は、ターゲット細胞の20%を溶菌可能 なエフェクター細胞数である。
p m 5tudants t t@st第3表に示したデータが示唆するよう に、ハイドロコーチシンとの混合白血球培養物のインキュベーションは、同種特 異的および非MHC制限細胞毒性の両者の発生を停止させた。0.05mg/m lのエチアネート存在下において感作した細胞によって媒介された同種特異的溶 菌は、500u/mlのIL2の有無による短期間インキュベーシコン後対照感 作エフェクター細胞によって媒介されたそれよりも実質的に高かった。しかし、 エチアネートは、非関連腫瘍細胞に対するエフェクター細胞の溶菌能力を低下さ せた。同種間感作後のlL2による短期インキュベーションが対照発生エフェク ター細胞の殺腫瘍性活性を促進するが、非制限腫瘍細胞毒性を媒介するエフェク ター細胞の能力を用量関連的に低下させ、腫瘍細胞に対するより小さい溶菌単位 がIL2!!露後に回復された。
第3表は、さらに、ハイドロコーチシンが、また、ヒトリンパ球の増殖性応答を 混合白血球培養物(MLC)中において停止させ、かつ、同種特異的ターゲット 細胞に対する細胞毒性エフェクター細胞の発生も停止させたことを示している。
これらのMLC類において、また、腫瘍細胞に対するMI(C−非制限応答のM LC誘発発生の完全な抑制が見られ、これは、インビトロ同種間感作時におこる 現象である。Pac 1ucc iら(1980a)HPaciucciら(1 980b)、およびMacphailら(1984)。
エチアネート処理MLCにおいて、中等度であるが有意な(p−0,001)用 量依存性の細胞増殖抑制があり、同種特異的正常ターゲット細胞に対する細胞毒 性の発生が、使用したいずれの用量でも影響されなかった。しかし、0゜2mg /mlの濃度でも非制限腫瘍細胞毒性の抑制があり(p=0.037)、これは 、IL2に対する感作後暴露によって正常レベルに回復しなかった。抗腫瘍溶菌 単位は、0.05mg/mlでエチアネートについて3倍減少し、かつ、0.2 mg/mlでエチアネートについて6倍減少した。
ハイドロコーチシン存在下における同種間刺激によって、両方のタイプの細胞毒 性の出現が停止した。エチアネートは、MLC誘発腫瘍細胞毒性に及ぼす中等度 の抑制効果を発揮しながら、同種特異的、T細胞媒介細胞毒性を妨害せず、その 後同種間感作エフェクター細胞をIL2に暴露し、同種特異的および腫瘍ターゲ ット細胞の両者に対する細胞毒性を増強させた。
IL2後の同系間および同種間腫瘍に対する腫瘍細胞毒性の発生さらに同種免疫 後の同種特異的細胞毒性応答の発生に及ぼすステロイド類のインビボ効果 インビボにおけるIL2誘発抗腫瘍細胞毒性に及ぼすハイドロコーチシンおよび エチアネートの効果を調べた。得られた結果は第4表に示し、下記の方法で得ら れた。6週齢乃至122週齢雄性C57B L/6マウスを6X10’IU/d ayのIL2で5日/週で2週間処理した。各実験において4匹乃至10匹のコ ホートを同様に、平行して1.5mg/mlのハイドロコーチシンまたはエチア ネートで皮下処理した。本実験の最終日に、マウスを脱臼させ、示唆したように 肺臓細胞を”Cr標識ターゲット細胞に対するエフェクター細胞として用いて、 IL2およびステロイド処理の効果を評価した。本データは、エチアネートでは なくハイドロコーチシンがIL2誘発腫瘍細胞毒性の実質的抑制を誘発すること を示唆している。
第4表に示したデータは、2週間にわたり毎日10’単位のIL2で処理したC  57 B L/6マウスにおいては、ハイドロコーチシン処理で、同系間P2 0メラノーマおよびEL4白血病ターゲット細胞に対する細胞毒性およびNK感 作同種間YAC細胞に対する細胞毒性の発生を防止したことを示している。IL 2とともにエチアネートを投与すると、リンホカイン依存性腫瘍細胞毒性の発生 を障害した。ハイドロコーチシンおよびエチアネートの類似の効果が、10倍高 用量かまたは10倍低用量で処理したマウスでもみられた。IL2処理マウスで は、IL2模擬処理対照におけるよりも肺臓細胞の回収が高かった(それぞれ、 126および145X106)。有意な高回収がIL2プラスエチアネート(1 61X106、p−0,05)で処理したマウスのそれで常に得られたが、一方 、反対のことが、IL2プラスハイドロコーチシンで処理したものについても言 えた(105x106、p−0,02)。エチアネートまたはハイドロコーチシ ン処理によって誘発された肺臓細胞回収の差異は、極めて有意であった(p=0 . 005)。
さらに、エチアネートとの培養時における非制限細胞毒性の用量依存性阻害は残 留ステロイド効果としてみることもできるが、これは、極めて選択的であり、か つ、同種間免疫マウスにおけるインビトロおよびインビボにおける同種特異的タ ーゲット細胞に対するものとはみられなかった。
毛チアネートのこのステロイド効果が同種感作時におけるIL2産生の妨害の結 果である可能性を、現在研究中である。この妨害は、ステロイド誘発免疫抑制に ついて提案されたメカニズムである。Redondoら、” lnhib1ti on of Interleukin−2−induced Prolifer ation of C1oned Murine T−cells by Gl uc。
corticords Po5sible Involvement of a n Inhibitory Pr。
tein” 、Eur、 J、 Immunol、、18:1555−1559  (1988) 。
実施例8 C57B L/6に対して免疫したB A L B / cマウスの牌効果を調 べるため、C57B L/6牌臓細胞で免疫したBA L B / c マウス を、60 m g / k g / d a yのD5Wまたはエチアネートで 処理した。同様に、さらに2群をIF5またはIL2プラスエチアネートで処理 した。
第5表に示したデータは、下記の方法で得られた。6週齢乃至122週齢雄性B  A L B / cマウスを、実験第1日および第8日に40X106のC5 7BL/6で免疫した。
第2回目の免疫3日後、各群のマウス4匹乃至8匹を、皮下に埋め込んだ浸透ポ ンプで運搬した105単位/日のIF5で、−走度下注入によって140間処理 した。また、同様に、マウスコホートを、一定注入によって運搬させた1、5m g/日のエチアネートで処理した。実験最終時点において、マウスを層殺し、肺 臓を摘出し、細胞評価を行った。次に膵臓細胞をC57B L/6由来白血病株 であるEL4に対するエフェクター細胞として用いた。第5表に示した結果は、 マウス1匹当たり回収された平均縁溶菌単位を示している。
第5表に示したように、動物をIF5で同時処理した際に、同種特異的白血病タ ーゲット細胞に対する溶菌単位が高くなるという結果となった。一方、前記化合 物類を単独で投与しかつ動物にIF5を投与しなかった際には、細胞毒性亢進が 全くみられなかった。これらのデータから、エチアネートがインビボ同種感作後 における細胞媒介免疫応答においてIF5と相乗的に作用することが確認され、 また、IL2プラスエチアネートが、同様に、特異的免疫の効果をブーストする ための手段として臨床的適用を見いだすであろうことが示唆される。
第5表に示したように、EL4白血病細胞の溶菌によってn1定した同種特異的 細胞毒性は、エチアネートによって低下せず、IL2単独処理によってわずかに 増加しくp −0,054) 、IL2プラスエチアネートによる免疫マウスの 処理によって実質的に上昇した(p=0.026)。
さらに、IF2およびステロイド類で処理したマウスから得た血清化学プロフィ ールから、試験した全動物における唯一の差異が肝機能であり、一方、血清クレ アチニンおよびBUNを測定し評価した腎機能は、全処理群で正常であった。I L2誘発肝不全(総血清とリルビン2.5±1゜3mg/d 1.p−0,09 5)。IL2ブラスハイドロコーチゾンで処理したマウスは、1.7±0,6( 対照またはIL2単独と有意に異ならない)の血清ビリルビンレベルを示し、I L2プラスエチアネートで処理したそれらは、正常ビリルビンレベル(1,3± 0.5mg/di。
p−o、48)を示した。対照に比べて、IL2単独およびステロイド類で処理 したマウスでグルタミン酸オキサロ酢酸トランスアミナーゼが均一に上昇してい た(p−0゜024)。前記のグルタミン酸ピルビン酸トランスアミナーゼは、 IL2プラスハイドロコーチシン群でわずかに上昇していた。
体調良好であることの一般的パラメータである体重は、IL2単独を投与されて いるマウスで基準値よりも30%増加しており、D5W (24%)、lL2プ ラスハイドロコーチゾン(24,5%)またはIL2プラスエチアネート(23 ,4%)で処理したマウスの体重と有意には異なっていなかった。
IF2で処理したマウスの組織検査を実施し、種々の臓器に及ぼすIF5の効果 の程度と性質を調べた。用量105単位のIF5で毎日処理しても、異常を明ら かとすることができなかった。しかし、処理第6日までB A L B / c マウスにとって一様に致死的である高用量IL2(8−10XIO’単位/日で 5日間)で処理したマウスでは、単核細胞による肺、肝および腎の実質的浸潤が みられた。しかし、IL2プラスエチアネートで処理した動物の肺、肝および人 の顕微鏡所見は、顕著に異なっている。
組織所見から、高用量のIL2投与を受けている動物における死亡の直接的な原 因は、重篤なうっ血に続発しているらしいことが示された。IF5は、ピクノー ゼ核による肝細胞の分散好酸球変性を伴う門脈肝および間質炎症性浸潤を誘発し たが、肝細胞がリンパ球細胞によって取り囲まれることは、まれであった。IL 2処理の結果としての膵臓過形成が強度であることが多く、エチアネートで処理 したマウスでも同様に出現した。これとは逆に、ハイドロコーチシンで処理した マウスは、形成不全膵臓を発生し、髄質および小胞の減少を伴っていた。IL2 プラスエチアン酸で処理した動物は、肺、肝および腎における間質炎症性反応の 証拠を全く有しておらず、同一臓器におけるIL2によって誘発された典型的単 核細胞浸潤と対照的であった。
ハイドロコーチシンは、インビボにおいてIL2の臓器毒性を防止したが、同様 に、これは、その免疫亢進効果を低下させた。対照的に、IL2プラスエチアネ ートで処理したマウスでは、IL2臓器毒性に対する保護が、その免疫亢進抗腫 瘍効果を保持しながらも出現した。両ステロイド類によって誘発された肝および その他の臓器毒性の防止は、IL2処理が原因であるもののような異常反応性免 疫状態を思い起こさせる局所炎症性反応の阻害に強く関連しているようであった 。
肝機能異常は、同様に、ラットモデルにおけるIL2処理の顕著な効果であった (第6表)。抗炎症性活性とエチアン酸による肝化学プロフィールの正常化が、 IL2免疫療法の臨床設計をより緊密に再現するラットモデルにおいて確認され た。
第6表に示した結果は、下記のようにして得られた。血清ビリルビンおよび肝酵 素類(士標準偏差)レベルが、浸透注入ポンプ(Alzetモデル 2ML 1 . A 1 z a。
Pa1o Alto、CA)を用いる一定注入によるIL2およびコルチコステ ロイド類による処置第5日後に雄性Sprague−Dawleyラット中で得 られた。これらのポンプは2mlの内部貯留槽を有しており、その内、1.7m lが、平均ポンプ速度10m1/hrで7日間に運搬される。ポンプを、肩甲骨 下2cm乃至3cmの皮下に埋め込み、処理第8日に同様の麻酔をしながら取り だした。各実験でラット3匹からなるコホートに対して、対照希釈液(5%デキ ストロース水溶液)、組換えヒトIL235×106単位/ K g / d  a y 、または40 m g / kg/dayのハイドロコーチシンまたは エチアン酸と併用したIL2を含有するポンプを埋め込んだ。
第6表に示した結果から、ハイドロコーチシンおよびエチアネートの両者が、I L2誘発誘発性毒性する保護効果を発揮したことが示されるが、この肝毒性は、 血清ビリルビン、アルカリホスファターゼ、アラニンおよびアスパラギン酸アミ ノトランスフェラーゼを測定しめた。しかし、肝毒性は、ALTの上昇によって 示されているように、ハイドロコーチシンで同時処理した動物においては完全に 低下したというわけではなかった。
前記ラットにおいて、ハイドロコーチシンおよびエチアネートの両者が、IL2 注入後5−7日に典型的にみられる血清ビリルビンの上昇を防止した。しかし、 ハイドロコーチシンは、炎症性反応を防止しつつ、高ビリルビン血症を伴わない 肝酵素類の均一な上昇と組織学的な脂肪変性を特徴とする肝機能異常の原因とな った。IL2およびエチアネート処理ラットにおける血清および組織学的所見は 、対照処理動物のそれらと重ね合わせることができた。
IL2免疫療法を受けている癌患者で通常観察されていることとは異なり、ラッ トにおける体液貯留の証拠は全くなかった。IL2プラスエチアネート投与を受 けているラットの体重増加5%に比べて、IL2プラスハイドロコーチシン処理 ラットでは、処置5日後に14%の体重減少があった(p−0,008)。コー チシンとエチアネートの差は、有意であった(p<0.001)。
ラットにおけるIL2誘発ビリルビン上昇に及ぼすハイドロコーチシンおよびエ チアネートの投与計画効果さらにラットにおけるハイドロコーチシンとエチアネ ートの肝に及ぼす効果を調べるために、下記の実験を行った。
結果を第7表に示した。各実験において、浸透ポンプによる一定皮下注入によっ て7日間、35X10’単位/kgのIL2を毎日投与されているラットに対し てマツチさせたコホートを、40/m g/ k g/ d a yのハイドロ コーチシンまたはエチアネートで処理した。前記ステロイド類を、浸透ポンプで 一定注入、皮下ポーラス注射または飲料水による経口投与によって、投与した( 0.4mg/mり。示した血清とリルビンレベルは、処理5日および7日後にめ た。第2欄に示したように、前記の経口または非経口経路によって負荷されるス テロイド類の量には差がなかった。
第7表に示した結果から、エチアネートおよびハイドロコーチシンの肝保護効果 が計画に依存することが示唆される。第7表は、■L2の一定注入時にハイドロ コーチシンおよびエチアネートの一定注入、ポーラス注入または経口投与によっ て処理したラットのビリルビンレベルを示している。ハイドロコーチシンの全て の経路と計画が有効であったわけではない。ポーラス注入は、肝毒性を防止しな かったが、一方、経口投与は、血清とリルビンレベルを低下させた(p=0.0 04)。エチアネートは、一定注入によってのみ有効であった(p−0,003 )。飲料水で負荷されたステロイド類の1日投与量(第7表には、飲料水摂取量 を測定して計算した平均1日投与量を示している)は、非経口投与量と異なって いなかった。同様の計画依存性効果が、肝酵素類の上昇でもみられた。
ラットにおいて、ハイドロコーチシンおよびエチアネートの両者が、IL2注入 5−7日後に典型的にみられる血清ビリルビンの上昇を防止した。しかし、ハイ ドロコーチシンは、炎症性反応を防止しつつ、高ビリルビン血症を伴わない肝酵 素類の均一な上昇と組織学的な脂肪変性を特徴とする肝機能異常の原因となった 。IL2およびエチアネート処理ラットにおける血清および組織学的所見は、対 照処理動物のそれらと重ね合わせることができた。
IL2誘発肝異常機能を解明するため、処理最終時点で肝を組織学的に検索した 。マウスで既に観察されているように、分散した好酸球肝細胞変性を伴う広範囲 の単核細胞浸潤がIL2単独処理を受けているラットで観察された。
IL2プラスハイドロコーチシン処理を受けているものでは、グリコーゲン集積 を伴う均一な、軽度の脂肪症があったが、炎症性浸潤はなかった。IL2プラス エチアネートで処理したラットの肝構造は、対照のそれに匹敵していた。
実施例11 ラットにおける一定注入によるIL2処理中のハイドロコーチゾンおよびエチア ネートの血清学的効果ラットにおいて、両ステロイド類の血清学的効果を調べる ことが可能であった。(ハイドロコーチシンではなく)エチアネートは、リンホ カインを一定注入によって投与した際にヒトでみられるIL2の一般的効果であ る血小板減少症を逆転させ(Redondoら(1988)) 、また、最後に なるが、(エチアネートではなく)lXイドロコーチゾンが、重篤なリンパ球減 少症と膵臓リンパ系小胞の欠失を引き起こした。血清効果に及ぼす/%イドロコ ーチゾンとエチアネートの効果は、実施例4に記載したような一定注入によるI L2によるラット処理によって誘発された。ラットにおけるIL2一定注入中の 71イドロコーチゾンおよびエチアネートの血清学的効果は、実施例4に記載し たようにして得られ、第8表に示した。
第8表に示したように、IL2は、ヒトで先に報告されているものと同様に(P aciucciら(1990))、ラットにおいて血小板減少症と好酸球増多症 を誘発した。
エチアネートは、一定注入によって投与された際に好酸球増多症ではな(IL2 誘発血小板減少症を防止した(それぞれ、p−0,058およびp−0,002 )が、また経口投与によって投与された際はそうではなかった。一方、ハイドロ コーチシンは、一定注入および経口経路の両者によって(それぞれ、p−0,0 01)重篤なリンパ球減少症を引き起こしながら血小板減少症を防止しなかった 。
グルココルチコイド類の前記2種の計画では、IL2誘発血小板減少症から動物 を保護することができず、両者が、リンパ球減少症をひきおこした(p−0,0 01)。エチアネートは好酸球増多症を防止しなかったが、それは、リンパ球減 少症の原因とはならず血小板減少症を防止した。
国際調査報告 lnn+eadon−^eoll@atn+n N@、 PCT/υ81210 2423フロントページの続き (81)指定国 EP(AT、BE、CH,DE。
DK、ES、FR,GB、GR,IT、LU、MC,NL、 SE)、 CA、 JP、 US (72)発明者 ホランド ジェームズ エフアメリカ合衆国 ニューヨーク州  10583スカースデール ママロネック ロード

Claims (46)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.ヒト患者における癌性腫瘍をIL2で治療する方法であって、この患者に対 し抗腫瘍活性を誘引するために十分な投与量でIL2を投与すること、さらに、 この患者に対してさもなければIL2の投与に関連している有害な副作用を軽減 させるために十分な投与量でエチアネートまたはそのアゴニストを投与すること からなり、それによって、前記抗腫瘍活性が得られかつ前記有害な副作用が軽減 されることを特徴とする方法。
  2. 2.さもなければIL2の投与に関連している有害な副作用を軽減させるために 十分な投与量でエチアネートを投与する段階を含むことを特徴とする請求の範囲 第1項に記載の方法。
  3. 3.前記患者に対してエチアネートを経口投与する段階を含むことを特徴とする 請求の範囲第2項に記載の方法。
  4. 4.非経口的にエチアネートを投与する段階を含むことを特徴とする請求の範囲 第2項記載の方法。
  5. 5.静注でエチアネートを投与する段階を含むことを特徴とする請求の範囲第4 項記載の方法。
  6. 6.皮下でエチアネートを投与する段階を含むことを特徴とする請求の範囲第4 項記載の方法。
  7. 7.IL2投与全期間を通して前記エチアネートを皮下で連続的に投与すること を特徴とする請求の範囲第2項記載の方法。
  8. 8.前記エチアネートが昼夜の別なく複数回投与されることを特徴とする請求の 範囲第7項記載の方法。
  9. 9.前記エチアネートが点滴ポンプによって投与されることを特徴とする請求の 範囲第7項記載の方法。
  10. 10.前記エチアネートがいかなるある24時間期間中においても少なくとも1 mgからなる投与量で投与されることを特徴とする請求の範囲第2項記載の方法 。
  11. 11.前記エチアネートがいかなるある24時間期間中においても約1mgから 約10gからなる投与量で投与されることを特徴とする請求の範囲第10項記載 の方法。
  12. 12.前記エチアネートがいかなるある24時間期間中においても約10mgか ら約1gからなる投与量で投与されることを特徴とする請求の範囲第11項記載 の方法。
  13. 13.前記エチアネートがいかなるある24時間期間中においても約100mg から約500mgからなる投与量で投与されることを特徴とする請求の範囲第1 2項記載の方法。
  14. 14.IL2の投与に通常関連している肝毒性、閉塞性黄疸、腎機能異常、毛細 管漏出症、口腔粘膜分泌、悪心、おう吐、長期食欲不振、下痢、発熱、皮膚炎、 および精神異常の少なくとも1つが、IL2の抗腫瘍活性を保持したまま軽減さ れることを特徴とする請求の範囲第2項記載の方法。
  15. 15.肝毒性が軽減されることを特徴とする請求の範囲第14項記載の方法。
  16. 16.閉塞性黄疸が軽減されることを特徴とする請求の範囲第14項記載の方法 。
  17. 17.腎機能異常が軽減されることを特徴とする請求の範囲第14項記載の方法 。
  18. 18.さもなければIL2の投与に関連している有害な副作用が十分に軽減され 、さもなければ前記の有害な副作用によって医学的に排除されるような少なくと も高用量の投与量で前記患者にIL2を投与できるようにすることを特徴とする 請求の範囲第2項記載の方法。
  19. 19.ヒト患者において抗腫瘍活性を誘引するのに十分な投与量のIL2と、患 者へのIL2投与に通常関連している有害な副作用の少なくともひとつを改善す るのに十分な量のエチアネートまたはそのアゴニストの組合せからなる抗腫瘍治 療組成物。
  20. 20.前記組合せがエチアネートを含むことを特徴とする請求の範囲第19項記 載の方法。
  21. 21.ヒトにおける健康状態不良を治療する方法であって、前記状態が、コーチ ゾン治療に通常好適に応答するものであり、前記方法が、前記ヒトに対して治療 有効量のエチアネートを投与することを特徴とする方法。
  22. 22.ヒトにおける健康状態不良を治療する方法であって、前記状態が、有害な 副作用を有する生体応答修飾剤による治療に通常好適に応答するものであり、前 記方法が、前記ヒトに対して前記生体応答修飾剤および前記生体応答修飾剤の投 与に通常関連している有害な副作用の少なくともひとつを改善するために十分な 量のエチアネートまたはそのアゴニストを投与することを特徴とする方法。
  23. 23.前記生体応答修飾剤が、インタロイキン類、形質転換成長因子−β、トロ ンボキサンA2、a−2粒子類および腫瘍壊死因子からなる群から選択されるこ とを特徴とする請求の範囲第22項記載の方法。
  24. 24.前記インタロイキン類が、IL1、IL2、IL3、IL4、IL6およ びIL8からなる群から選択されることを特徴とする請求の範囲第23項記載の 方法。
  25. 25.さもなければ前記1L2投与に関連している有害な副作用を軽減するのに 十分な投与量でエチアネートを投与する段階を含むことを特徴とする請求の範囲 第22項記載の方法。
  26. 26.前記患者に対してエチアネートを経口投与する段階を含むことを特徴とす る請求の範囲第24項に記載の方法。
  27. 27.非経口的にエチアネートを投与する段階を含むことを特徴とする請求の範 囲第24項記載の方法。
  28. 28.静注でエチアネートを投与する段階を含むことを特徴とする請求の範囲第 26項記載の方法。
  29. 29.皮下でエチアネートを投与する段階を含むことを特徴とする請求の範囲第 26項記載の方法。
  30. 30.IL2投与全期間を通して前記エチアネートを皮下で連続的に投与するこ とを特徴とする請求の範囲第24項記載の方法。
  31. 31.前記エチアネートが昼夜の別なく複数回投与されることを特徴とする請求 の範囲第29項記載の方法。
  32. 32.前記エチアネートが点滴ポンプによって投与されることを特徴とする請求 の範囲第29項記載の方法。
  33. 33.前記エチアネートがいかなるある24時間期間中においても少なくとも1 mgからなる投与量で投与されることを特徴とする請求の範囲第24項記載の方 法。
  34. 34.前記エチアネートがいかなるある24時間期間中においても約1mgから 約10gからなる投与量で投与されることを特徴とする請求の範囲第32項記載 の方法。
  35. 35.前記エチアネートがいかなるある24時間期間中においても約10mgか ら約1gからなる投与量で投与されることを特徴とする請求の範囲第33項記載 の方法。
  36. 36.前記エチアネートがいかなるある24時間期間中においても約100mg から約500mgからなる投与量で投与されることを特徴とする請求の範囲第3 4項記載の方法。
  37. 37.ヒトを含む哺乳類のワクチン接種のための組成物で、抗原、そのための薬 剤学的に許容できる担体およびある量のエチアネートまたはそのアゴニスト類お よび前記抗原に対する前記哺乳類の免疫応答をブーストするために有効なIL2 からなる組成物。
  38. 38.自己免疫疾患を治療するための組成物で、薬剤学的に許容できる担体およ び前記自己免疫疾患の少なくともひとつの症状を改善するために有効な量のエチ アネートまたはそのアゴニスト類からなる組成物。
  39. 39.ヒト患者における癌性腫瘍をIL2で治療する方法であって、この患者に 対し抗腫瘍活性を誘引するために十分な投与量でIL2を投与すること、さらに 、この患者に対してさもなければIL2の投与に関連している有害な副作用を軽 減させるために十分な投与量でエチアネートまたはテトラハイドロコーチゾンま たはそのアゴニスト類の少なくともひとつを投与することからなり、それによっ て、前記抗腫瘍活性が得られかつ前記有害な副作用が軽減されることを特徴とす る方法。
  40. 40.ヒト患者において抗腫瘍活性を誘引するのに十分な投与量のIL2と、患 者へのIL2投与に通常関連している有害な副作用の少なくともひとつを改善す るのに十分な量のエチアネートまたはテトラハイドロコーチゾンまたはそのアゴ ニスト類の少なくともひとつとの組合せからなる抗腫瘍治療組成物。
  41. 41.ヒトにおける健康状態不良を治療する方法であって、前記状態が、ハイド ロコーチゾン治療に通常好適に応答するものであり、前記方法が、前記ヒトに対 して治療有効量のテトラハイドロコーチゾンまたはエチアネートの少なくともひ とつを投与することからなる方法。
  42. 42.ヒトにおける健康状態不良を治療する方法であって、前記状態が、有害な 副作用を有する生体応答修飾剤による治療に通常好適に応答するものであり、前 記方法が、前記ヒトに対して前記生体応答修飾剤および前記生体応答修飾剤の投 与に通常関連している有害な副作用の少なくともひとつを改善するために十分な 量のエチアネートまたはテトラハイドロコーチゾンまたはそのアゴニスト類の少 なくともひとつを投与することからなる方法。
  43. 43.ヒト患者における癌性腫瘍をIL2で治療する方法であって、この患者に 対し抗腫瘍活性を誘引するために十分な投与量でIL2を投与すること、さらに 、この患者に対してさもなければIL2の投与に関連している有害な副作用を軽 減させるために十分な投与量でテトラハイドロコーチゾンまたはそのアゴニスト 類を投与することからなり、それによって、前記抗腫瘍活性が得られかつ前記有 害な副作用が軽減されることを特徴とする方法。
  44. 44.ヒト患者において抗腫瘍活性を誘引するのに十分な投与量のIL2と、患 者へのIL2投与に通常関連している前記の有害な副作用の少なくともひとつを 改善するのに十分な量のテトラハイドロコーチゾンまたはそのアゴニスト数との 組合せからなる抗腫瘍治療組成物。
  45. 45.ヒトにおける健康状態不良を治療する方法であって、前記状態が、ハイド ロコーチゾン治療に通常好適に応答するものであり、前記方法が、前記ヒトに対 して治療有効量のテトラハイドロコーチゾンを投与することからなる方法。
  46. 46.ヒトにおける健康状態不良を治療する方法であって、前記状態が、有害な 副作用を有する生体応答修飾剤による治療に通常好適に応答するものであり、前 記方法が、前記ヒトに対して前記生体応答修飾剤および前記生体応答修飾剤の投 与に通常関連している有害な副作用の少なくともひとつを改善するのに十分な量 のテトラハイドロコーチゾンまたはそのアゴニスト類を投与することからなる方 法。
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