JPH0650169Y2 - 多重成形金型装置 - Google Patents
多重成形金型装置Info
- Publication number
- JPH0650169Y2 JPH0650169Y2 JP7262492U JP7262492U JPH0650169Y2 JP H0650169 Y2 JPH0650169 Y2 JP H0650169Y2 JP 7262492 U JP7262492 U JP 7262492U JP 7262492 U JP7262492 U JP 7262492U JP H0650169 Y2 JPH0650169 Y2 JP H0650169Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- die
- floating
- mold
- fixed
- movable
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、射出成形機に用いら
れ、固定型と、可動型と、これら固定型と可動型との間
に介装された浮動型とからなる多重成形金型装置に関す
る。
れ、固定型と、可動型と、これら固定型と可動型との間
に介装された浮動型とからなる多重成形金型装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の多重成形金型装置は、固定型と、
可動型と、浮動型とから構成されている。上記可動型
は、タイバーによって固定型に連設されかつ金型の型開
き方向に配設されたレール上を、型締装置の駆動によっ
て摺動するように進退可能に支持されている。また、上
記浮動型は、固定型と可動型との間に介装され、固定型
と可動型とに一端を嵌入しかつ他端を遊嵌した複数のガ
イドピンを浮動型の貫通孔に貫通させることにより、型
開き方向に進退可能に支持されている。
可動型と、浮動型とから構成されている。上記可動型
は、タイバーによって固定型に連設されかつ金型の型開
き方向に配設されたレール上を、型締装置の駆動によっ
て摺動するように進退可能に支持されている。また、上
記浮動型は、固定型と可動型との間に介装され、固定型
と可動型とに一端を嵌入しかつ他端を遊嵌した複数のガ
イドピンを浮動型の貫通孔に貫通させることにより、型
開き方向に進退可能に支持されている。
【0003】上記ガイドピンは、固定型と可動型と浮動
型とを型開き方向に対して垂直な面方向の位置決めをす
るものであるとともに、上記浮動型を固定型との間で宙
吊りの状態で支持する機能をあわせ持っている。
型とを型開き方向に対して垂直な面方向の位置決めをす
るものであるとともに、上記浮動型を固定型との間で宙
吊りの状態で支持する機能をあわせ持っている。
【0004】ところで、上記浮動型は、相当な重量を有
するため、これを支持するためのガイドピンの剛性も十
分なものが要求されるために、ガイドピンの径を大にし
てそのたわみを防止するようにしていた。
するため、これを支持するためのガイドピンの剛性も十
分なものが要求されるために、ガイドピンの径を大にし
てそのたわみを防止するようにしていた。
【0005】ところが、ガイドピンを大きくすると、こ
のガイドピンによって位置決めされる固定型、可動型、
浮動型はいずれも大形とならざるを得ない。そのため
に、浮動型の重量も重くなり、実際にはどうしてもガイ
ドピンがカジられるために、離型時や型閉時における浮
動型の進退をスムーズに行うことができないという問題
があった。この問題を解決するために、特公平3−46
886号公報に示す多重成形金型装置が開発された。
のガイドピンによって位置決めされる固定型、可動型、
浮動型はいずれも大形とならざるを得ない。そのため
に、浮動型の重量も重くなり、実際にはどうしてもガイ
ドピンがカジられるために、離型時や型閉時における浮
動型の進退をスムーズに行うことができないという問題
があった。この問題を解決するために、特公平3−46
886号公報に示す多重成形金型装置が開発された。
【0006】この多重成形金型装置は、図5及び図6に
示すように、固定型2と、この固定型2とダイバー3に
よって連設された金型の型開き方向にレール4上を進退
可能に支持された可動型5と、固定型2と可動型5との
間にあって固定型2と可動型5とに一端を嵌入しかつ他
端を遊嵌したガイドピン6とにより型開き方向に進退可
能に支持された浮動型7とから構成されている。上記浮
動型7は、この浮動型7に取付けられた摺動部材10を
上記レール4上で摺動させて進退可能に支持されてい
る。
示すように、固定型2と、この固定型2とダイバー3に
よって連設された金型の型開き方向にレール4上を進退
可能に支持された可動型5と、固定型2と可動型5との
間にあって固定型2と可動型5とに一端を嵌入しかつ他
端を遊嵌したガイドピン6とにより型開き方向に進退可
能に支持された浮動型7とから構成されている。上記浮
動型7は、この浮動型7に取付けられた摺動部材10を
上記レール4上で摺動させて進退可能に支持されてい
る。
【0007】上記摺動部材10は、上記浮動型7の下面
に固定された支持部11を備えている。この支持部11
の下面に固定され、かつ、下面が上記浮動型7の進退方
向に沿って傾斜する斜面に形成された上部ウェッジ12
が設けられている。この上部ウェッジ12の斜面に面接
触させられた斜面を上部に有し、かつ、下面が上記レー
ル4に当接されてレール4上で摺動する下部ウェッジ1
3が設けられている。上記上部ウェッジ12には上記下
部ウェッジ13の上記進退方向の端部に固定されて上方
に延出された固着片14と、この固着片14から上記支
持部11に螺合されて両者を固定するボルト15とが設
けられている。
に固定された支持部11を備えている。この支持部11
の下面に固定され、かつ、下面が上記浮動型7の進退方
向に沿って傾斜する斜面に形成された上部ウェッジ12
が設けられている。この上部ウェッジ12の斜面に面接
触させられた斜面を上部に有し、かつ、下面が上記レー
ル4に当接されてレール4上で摺動する下部ウェッジ1
3が設けられている。上記上部ウェッジ12には上記下
部ウェッジ13の上記進退方向の端部に固定されて上方
に延出された固着片14と、この固着片14から上記支
持部11に螺合されて両者を固定するボルト15とが設
けられている。
【0008】つまり、浮動型7がガイドピン6によって
支持されていると共に、可動型7を支持したレール4に
も型開き方向に進退可能に支持されているので、ガイド
ピン6の径を細くしてもガイドピン6が撓むことがな
く、それゆえカジられることなく、浮動型7をスムーズ
に進退させることができる。また、ガイドピン6の径を
太くする必要性がないので、固定型2や可動型5あるい
は浮動型7を小型化・軽量化して浮動型7の進退を迅速
に行うことができる。
支持されていると共に、可動型7を支持したレール4に
も型開き方向に進退可能に支持されているので、ガイド
ピン6の径を細くしてもガイドピン6が撓むことがな
く、それゆえカジられることなく、浮動型7をスムーズ
に進退させることができる。また、ガイドピン6の径を
太くする必要性がないので、固定型2や可動型5あるい
は浮動型7を小型化・軽量化して浮動型7の進退を迅速
に行うことができる。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】ところが、前述した多
重成形金型装置においては、上記浮動型7をレール4上
で摺動させて進退可能に支持する摺動部材10は、浮動
型7の進退方向に沿って傾斜した斜面に形成された上部
ウェッジ12と、上面が上記上部ウェッジ12の斜面に
面接触する斜面を有した下部ウェッジ13とから構成さ
れ、これら上部ウェッジ12と下部ウェッジ13を位置
決め調整する固着片14を作動させるボルト15は、図
5に示すように、固定型2と浮動型7との間に位置す
る。
重成形金型装置においては、上記浮動型7をレール4上
で摺動させて進退可能に支持する摺動部材10は、浮動
型7の進退方向に沿って傾斜した斜面に形成された上部
ウェッジ12と、上面が上記上部ウェッジ12の斜面に
面接触する斜面を有した下部ウェッジ13とから構成さ
れ、これら上部ウェッジ12と下部ウェッジ13を位置
決め調整する固着片14を作動させるボルト15は、図
5に示すように、固定型2と浮動型7との間に位置す
る。
【0010】したがって、作業者が浮動型7と固定型2
との間に手を差し入れてボルト15をねじ込み、固着片
14を移動させ、上部ウェッジ12と下部ウェッジ13
とを摺動させて浮動型7の高さ調整を行うため、非常に
作業性が悪いと共に、浮動型7の高さ調整が難しいとい
う問題があった。
との間に手を差し入れてボルト15をねじ込み、固着片
14を移動させ、上部ウェッジ12と下部ウェッジ13
とを摺動させて浮動型7の高さ調整を行うため、非常に
作業性が悪いと共に、浮動型7の高さ調整が難しいとい
う問題があった。
【0011】この考案は上記事情に着目してなされたも
ので、その目的とするところは、型と型との間に手を差
し入れて浮動型の高さ調整をする必要がなく、金型の前
部で浮動型の高さの調整が容易に行える多重成形金型装
置を提供することにある。
ので、その目的とするところは、型と型との間に手を差
し入れて浮動型の高さ調整をする必要がなく、金型の前
部で浮動型の高さの調整が容易に行える多重成形金型装
置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】この考案の多重成形金型
装置は、上記目的を達成するために、固定型と、この固
定型に対して金型の型開き方向にレール上を進退可能に
支持された可動型と、固定型と可動型との間にあって固
定型と可動型とに一端を固定しかつ他端を遊嵌したガイ
ドピンとにより型開き方向に進退可能に支持された浮動
型とから構成し、上記浮動型は、この浮動型に取付けら
れた摺動部材を上記レール上で摺動させて進退可能に支
持されており、上記摺動部材は、上記浮動型の下面に固
定された支持部を設け、この支持部の下面に摺動可能に
取り付けられ、かつ、下面が上記浮動型の進退方向と直
角な方向に傾斜する斜面に形成されたスライド部を設
け、上面が上記スライド部の斜面に面接触する傾斜面を
有し、かつ、下面が上記レールに当接されてこのレール
上で摺動するスライド受部と、一端側が上記スライド部
に接続され、他端側の操作部が金型の前部に位置し、上
記スライド部を上記スライド受部の傾斜面に対して摺動
させ上記浮動型を上下動させる操作バーとを備えたこと
にある。
装置は、上記目的を達成するために、固定型と、この固
定型に対して金型の型開き方向にレール上を進退可能に
支持された可動型と、固定型と可動型との間にあって固
定型と可動型とに一端を固定しかつ他端を遊嵌したガイ
ドピンとにより型開き方向に進退可能に支持された浮動
型とから構成し、上記浮動型は、この浮動型に取付けら
れた摺動部材を上記レール上で摺動させて進退可能に支
持されており、上記摺動部材は、上記浮動型の下面に固
定された支持部を設け、この支持部の下面に摺動可能に
取り付けられ、かつ、下面が上記浮動型の進退方向と直
角な方向に傾斜する斜面に形成されたスライド部を設
け、上面が上記スライド部の斜面に面接触する傾斜面を
有し、かつ、下面が上記レールに当接されてこのレール
上で摺動するスライド受部と、一端側が上記スライド部
に接続され、他端側の操作部が金型の前部に位置し、上
記スライド部を上記スライド受部の傾斜面に対して摺動
させ上記浮動型を上下動させる操作バーとを備えたこと
にある。
【0013】
【作用】上記構成の多重成形金型装置によれば、金型の
前部に位置する操作部を操作してスライド部をスライド
受部の傾斜面を摺動することにより、スライド部の下面
の斜面と、スライド受部の傾斜面の斜面とが摺動し、浮
動型が支持部を介して上下方向に移動し、浮動型の高さ
を調整できる。
前部に位置する操作部を操作してスライド部をスライド
受部の傾斜面を摺動することにより、スライド部の下面
の斜面と、スライド受部の傾斜面の斜面とが摺動し、浮
動型が支持部を介して上下方向に移動し、浮動型の高さ
を調整できる。
【0014】したがって、ガイドピンの径を細くしても
撓むことがなく、それゆえ、ガイドピンのかじりを有効
に防止して浮動型を円滑かつ迅速に進退させて成形の生
産性を高めることができ、型と型との間に手を差し入れ
て浮動型の高さ調整をする必要がなく、浮動型の手前側
から浮動型を見ながら作業することができるので浮動型
の高さ調整が容易となる。
撓むことがなく、それゆえ、ガイドピンのかじりを有効
に防止して浮動型を円滑かつ迅速に進退させて成形の生
産性を高めることができ、型と型との間に手を差し入れ
て浮動型の高さ調整をする必要がなく、浮動型の手前側
から浮動型を見ながら作業することができるので浮動型
の高さ調整が容易となる。
【0015】
【実施例】以下、この考案の一実施例を図1〜図4に基
づいて説明する。なお、従来説明したものと同一構成部
分には同一符号を付して説明を省略する。図1に示すよ
うに、多重成形金型装置は、固定型2と、可動型5と、
上記固定型2と可動型5との間に介装された浮動型7と
から構成されている。
づいて説明する。なお、従来説明したものと同一構成部
分には同一符号を付して説明を省略する。図1に示すよ
うに、多重成形金型装置は、固定型2と、可動型5と、
上記固定型2と可動型5との間に介装された浮動型7と
から構成されている。
【0016】上記可動型5の可動プラテン5aは、図4
に示す円柱形状の4本のタイバー3によって固定型2の
固定プラテン2aと連設されている。上記可動型5は、
金型の型開き方向に互いに平行に所定の間隔で配設され
たレール4上を型締装置(図示しない)の駆動によって
進退可能に支持されている。
に示す円柱形状の4本のタイバー3によって固定型2の
固定プラテン2aと連設されている。上記可動型5は、
金型の型開き方向に互いに平行に所定の間隔で配設され
たレール4上を型締装置(図示しない)の駆動によって
進退可能に支持されている。
【0017】上記浮動型7には、図1に示すように、4
つの貫通孔25が設けられ、これら貫通孔25には4本
のガイドピン26が挿通されている。これらガイドピン
26の一端は上記固定型2若しくは可動型5に垂直した
状態で固定し、他端は固定型2若しくは可動型5に遊嵌
されている。
つの貫通孔25が設けられ、これら貫通孔25には4本
のガイドピン26が挿通されている。これらガイドピン
26の一端は上記固定型2若しくは可動型5に垂直した
状態で固定し、他端は固定型2若しくは可動型5に遊嵌
されている。
【0018】上記浮動型7の下端両側には上記レール4
上を摺動する一対の摺動部材30が設けられている。こ
れら摺動部材30は、図3に示すように、上記浮動型7
の下面両側に図示しないボルトにより取付け固定された
支持部31を備えている。この支持部31の下部には浮
動型7の進退方向と垂直な方向に沿って設けられた下側
に突出した凸部31aを有している。
上を摺動する一対の摺動部材30が設けられている。こ
れら摺動部材30は、図3に示すように、上記浮動型7
の下面両側に図示しないボルトにより取付け固定された
支持部31を備えている。この支持部31の下部には浮
動型7の進退方向と垂直な方向に沿って設けられた下側
に突出した凸部31aを有している。
【0019】この支持部31の側面には断面L字形状の
係合板33がボルト32により取付け固定されている。
この係合板33の下部には横方向に突出した係合爪部3
3aが設けられている。
係合板33がボルト32により取付け固定されている。
この係合板33の下部には横方向に突出した係合爪部3
3aが設けられている。
【0020】この支持部31の凸部31aにはスライド
部35が上記浮動型7の進退方向と直角な方向に摺動可
能に嵌合される。このスライド部35は、図2に示すよ
うに、上面に上記支持部31の凸部31aが嵌合する凹
部35aを有し、その一側面には上記係合板33の係合
爪部33aが係合する凹部36を有し、かつ下面が上記
浮動型7の進退方向と直角な方向に傾斜する斜面37を
備えている。
部35が上記浮動型7の進退方向と直角な方向に摺動可
能に嵌合される。このスライド部35は、図2に示すよ
うに、上面に上記支持部31の凸部31aが嵌合する凹
部35aを有し、その一側面には上記係合板33の係合
爪部33aが係合する凹部36を有し、かつ下面が上記
浮動型7の進退方向と直角な方向に傾斜する斜面37を
備えている。
【0021】このスライド部35は、スライド受部40
により浮動型7の進退方向と直角な方向に摺動可能に支
持されている。このスライド受部40は、浮動型7の進
退する方向と直交する方向に傾斜した2つの傾斜面41
が設けられている。これら傾斜面41は、スライド受部
40の上面に対角線上のコーナー部にそれぞれ配置され
ている。これら傾斜面41には上記スライド部35が係
合するようになっている。上記スライド部35の斜面3
7と上記スライド受部40の傾斜面41とは、同一方向
に向って同じ傾斜角でもって構成されている。
により浮動型7の進退方向と直角な方向に摺動可能に支
持されている。このスライド受部40は、浮動型7の進
退する方向と直交する方向に傾斜した2つの傾斜面41
が設けられている。これら傾斜面41は、スライド受部
40の上面に対角線上のコーナー部にそれぞれ配置され
ている。これら傾斜面41には上記スライド部35が係
合するようになっている。上記スライド部35の斜面3
7と上記スライド受部40の傾斜面41とは、同一方向
に向って同じ傾斜角でもって構成されている。
【0022】上記スライド受部40の浮動型7の進退方
向と直交する一側面、すなわち金型の前部側には、上記
傾斜面41にそれぞれ対応する位置に一対の支持板43
がボルト44により取付け固定されている。これら支持
板43は、そのほぼ半分を上記スライド受部40から上
方に突出した状態でスライド受部40に取付け固定され
ている。これら支持板43でスライド受部40から上方
に突出した部分にはねじ穴43aが設けられている。こ
のねじ穴43aにはねじ部45aを有した操作バー45
が挿入し螺合されている。
向と直交する一側面、すなわち金型の前部側には、上記
傾斜面41にそれぞれ対応する位置に一対の支持板43
がボルト44により取付け固定されている。これら支持
板43は、そのほぼ半分を上記スライド受部40から上
方に突出した状態でスライド受部40に取付け固定され
ている。これら支持板43でスライド受部40から上方
に突出した部分にはねじ穴43aが設けられている。こ
のねじ穴43aにはねじ部45aを有した操作バー45
が挿入し螺合されている。
【0023】この操作バー45の一端側は、上記スライ
ド部35に回転自在に連結され、他端側には操作部45
bが設けられている。この操作部45bは上記支持板4
3から外方に突出しており、ハンドル(図示しない)を
装着して操作レバー45を回転することにより、操作レ
バー45が軸方向に進退するようになっている。なお、
46はダブルナットである。
ド部35に回転自在に連結され、他端側には操作部45
bが設けられている。この操作部45bは上記支持板4
3から外方に突出しており、ハンドル(図示しない)を
装着して操作レバー45を回転することにより、操作レ
バー45が軸方向に進退するようになっている。なお、
46はダブルナットである。
【0024】すなわち、金型の前部に位置する操作部4
5bにハンドルを装着して操作バー45を回転させるこ
とによりねじ穴43aに螺合され、操作バー45が浮動
型7の進退方向と直交する方向に移動し、上記スライド
部35が上記スライド受部40の傾斜面41を移動し、
このスライド部35と係合する支持部31の凸部31a
とスライド部35の凹部35aが摺動し、係合爪部33
aがスライド部35の凹部36を摺動することにより、
浮動型7の高さ位置が微調整される。
5bにハンドルを装着して操作バー45を回転させるこ
とによりねじ穴43aに螺合され、操作バー45が浮動
型7の進退方向と直交する方向に移動し、上記スライド
部35が上記スライド受部40の傾斜面41を移動し、
このスライド部35と係合する支持部31の凸部31a
とスライド部35の凹部35aが摺動し、係合爪部33
aがスライド部35の凹部36を摺動することにより、
浮動型7の高さ位置が微調整される。
【0025】したがって、浮動型7と固定型2との間に
手を差し入れて浮動型7の高さ調整をする必要がなく、
浮動型7の手前側から浮動型7を見ながら作業すること
ができるので、浮動型7の高さ調整が容易となる。
手を差し入れて浮動型7の高さ調整をする必要がなく、
浮動型7の手前側から浮動型7を見ながら作業すること
ができるので、浮動型7の高さ調整が容易となる。
【0026】また、浮動型7が摺動部材30に支持され
ているため、ガイドピン26に負担がかからず、ガイド
ピン26の径を細くしても撓むことがなく、それゆえ、
ガイドピン26のかじりを有効に防止して浮動型7を円
滑かつ迅速に進退させて成形の生産性を高めることがで
きる。
ているため、ガイドピン26に負担がかからず、ガイド
ピン26の径を細くしても撓むことがなく、それゆえ、
ガイドピン26のかじりを有効に防止して浮動型7を円
滑かつ迅速に進退させて成形の生産性を高めることがで
きる。
【0027】上記構成の多重成形金型装置の浮動型7に
あっては、ガイドピン26による従来の宙吊りの状態か
ら一歩すすめて、可動型5を支持したレール4上で型開
き方向に進退可能に摺動させて支持するようにしている
ので、浮動型7の荷重を、ガイドピン26ではなくむし
ろレール4上で受けているのである。したがって、ガイ
ドピン26を径を細くしてもそれが撓むことなく、それ
ゆえガイドピン26に生じるかじりを一掃して浮動型7
をスムーズにしかも迅速に型開き方向に進退させて生産
性を高めることができる。
あっては、ガイドピン26による従来の宙吊りの状態か
ら一歩すすめて、可動型5を支持したレール4上で型開
き方向に進退可能に摺動させて支持するようにしている
ので、浮動型7の荷重を、ガイドピン26ではなくむし
ろレール4上で受けているのである。したがって、ガイ
ドピン26を径を細くしてもそれが撓むことなく、それ
ゆえガイドピン26に生じるかじりを一掃して浮動型7
をスムーズにしかも迅速に型開き方向に進退させて生産
性を高めることができる。
【0028】また、上記のように、浮動型7の荷重をレ
ール4上で支持するので、ガイドピン26の径を太くす
る必要性が失われ、固定型2や可動型5あるいは浮動型
7を小型・軽量化することができる。
ール4上で支持するので、ガイドピン26の径を太くす
る必要性が失われ、固定型2や可動型5あるいは浮動型
7を小型・軽量化することができる。
【0029】
【考案の効果】この考案は、前述の如く構成したから、
型と型との間に手を差し入れて浮動型の高さ調整をする
必要がなく、金型の前部、つまり浮動型の手前側から浮
動型を見ながら作業することができるので浮動型の高さ
調整が容易に行えるという効果が得られる。
型と型との間に手を差し入れて浮動型の高さ調整をする
必要がなく、金型の前部、つまり浮動型の手前側から浮
動型を見ながら作業することができるので浮動型の高さ
調整が容易に行えるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例に係わる多重成形金型装置
の一部断面した側面図。
の一部断面した側面図。
【図2】同実施例の摺動部材の斜視図。
【図3】同実施例の浮動型の部分斜視図。
【図4】同実施例の浮動型の一部省略した正面図。
【図5】従来の多重成形金型装置の一部断面した側面
図。
図。
【図6】図5のA−A線に沿う横断面図。
2…固定型、5…可動型、7…浮動型、30…摺動部
材、31…支持部、35…スライド部、40…スライド
受部、41…傾斜面、45…操作バー、45b…操作
部。
材、31…支持部、35…スライド部、40…スライド
受部、41…傾斜面、45…操作バー、45b…操作
部。
Claims (1)
- 【請求項1】 固定型と、この固定型に対して金型の型
開き方向にレール上を進退可能に支持された可動型と、
固定型と可動型との間にあって固定型と可動型とに一端
を固定しかつ他端を遊嵌したガイドピンとにより型開き
方向に進退可能に支持された浮動型とから構成された多
重成形金型装置おいて、上記浮動型は、この浮動型に取
付けられた摺動部材を上記レール上で摺動させて進退可
能に支持されており、上記摺動部材は、上記浮動型の下
面に固定された支持部と、この支持部の下面に摺動可能
に取り付けられ、かつ、下面が上記浮動型の進退方向と
直角な方向に傾斜する斜面に形成されたスライド部と、
上面が上記スライド部の斜面に面接触する傾斜面を有
し、かつ、下面が上記レールに当接されてこのレール上
で摺動するスライド受部と、一端側が上記スライド部に
接続され、他端側の操作部が金型の前部に位置し、上記
スライド部を上記スライド受部の傾斜面に対して摺動さ
せ上記浮動型を上下動させる操作バーとを備えたことを
特徴とする多重成形金型装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7262492U JPH0650169Y2 (ja) | 1992-10-19 | 1992-10-19 | 多重成形金型装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7262492U JPH0650169Y2 (ja) | 1992-10-19 | 1992-10-19 | 多重成形金型装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0634914U JPH0634914U (ja) | 1994-05-10 |
JPH0650169Y2 true JPH0650169Y2 (ja) | 1994-12-21 |
Family
ID=13494734
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7262492U Expired - Lifetime JPH0650169Y2 (ja) | 1992-10-19 | 1992-10-19 | 多重成形金型装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0650169Y2 (ja) |
Cited By (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9017207B2 (en) | 2006-06-26 | 2015-04-28 | Fallbrook Intellectual Property Company Llc | Continuously variable transmission |
US9182018B2 (en) | 2008-02-29 | 2015-11-10 | Fallbrook Intellectual Property Company Llc | Continuously and/or infinitely variable transmissions and methods therefor |
US9239099B2 (en) | 2007-02-16 | 2016-01-19 | Fallbrook Intellectual Property Company Llc | Infinitely variable transmissions, continuously variable transmissions, methods, assemblies, subassemblies, and components therefor |
US9249880B2 (en) | 2007-12-21 | 2016-02-02 | Fallbrook Intellectual Property Company Llc | Automatic transmissions and methods therefor |
US9273760B2 (en) | 2007-04-24 | 2016-03-01 | Fallbrook Intellectual Property Company Llc | Electric traction drives |
US9279482B2 (en) | 2009-04-16 | 2016-03-08 | Fallbrook Intellectual Property Company Llc | Continuously variable transmission |
US9291251B2 (en) | 2010-11-10 | 2016-03-22 | Fallbrook Intellectual Property Company Llc | Continuously variable transmission |
US9328807B2 (en) | 2007-02-01 | 2016-05-03 | Fallbrook Intellectual Property Company Llc | Systems and methods for control of transmission and/or prime mover |
US9341246B2 (en) | 2005-11-22 | 2016-05-17 | Fallbrook Intellectual Property Company Llc | Continuously variable transmission |
US9360089B2 (en) | 2010-03-03 | 2016-06-07 | Fallbrook Intellectual Property Company Llc | Infinitely variable transmissions, continuously variable transmissions, methods, assemblies, subassemblies, and components therefor |
US9365203B2 (en) | 2008-08-05 | 2016-06-14 | Fallbrook Intellectual Property Company Llc | Systems and methods for control of transmission and/or prime mover |
US9371894B2 (en) | 2007-02-12 | 2016-06-21 | Fallbrook Intellectual Property Company Llc | Continuously variable transmissions and methods therefor |
US9506562B2 (en) | 2005-10-28 | 2016-11-29 | Fallbrook Intellectual Property Company Llc | Electromotive drives |
US9528561B2 (en) | 2008-06-23 | 2016-12-27 | Fallbrook Intellectual Property Company Llc | Continuously variable transmission |
US9574642B2 (en) | 2008-10-14 | 2017-02-21 | Fallbrook Intellectual Property Company Llc | Continuously variable transmission |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5553813B2 (ja) * | 2011-10-27 | 2014-07-16 | 株式会社日本製鋼所 | 中間金型支持装置および金型装置 |
-
1992
- 1992-10-19 JP JP7262492U patent/JPH0650169Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (16)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9506562B2 (en) | 2005-10-28 | 2016-11-29 | Fallbrook Intellectual Property Company Llc | Electromotive drives |
US9341246B2 (en) | 2005-11-22 | 2016-05-17 | Fallbrook Intellectual Property Company Llc | Continuously variable transmission |
US9017207B2 (en) | 2006-06-26 | 2015-04-28 | Fallbrook Intellectual Property Company Llc | Continuously variable transmission |
US9328807B2 (en) | 2007-02-01 | 2016-05-03 | Fallbrook Intellectual Property Company Llc | Systems and methods for control of transmission and/or prime mover |
US9371894B2 (en) | 2007-02-12 | 2016-06-21 | Fallbrook Intellectual Property Company Llc | Continuously variable transmissions and methods therefor |
US9239099B2 (en) | 2007-02-16 | 2016-01-19 | Fallbrook Intellectual Property Company Llc | Infinitely variable transmissions, continuously variable transmissions, methods, assemblies, subassemblies, and components therefor |
US9273760B2 (en) | 2007-04-24 | 2016-03-01 | Fallbrook Intellectual Property Company Llc | Electric traction drives |
US9574643B2 (en) | 2007-04-24 | 2017-02-21 | Fallbrook Intellectual Property Company Llc | Electric traction drives |
US9249880B2 (en) | 2007-12-21 | 2016-02-02 | Fallbrook Intellectual Property Company Llc | Automatic transmissions and methods therefor |
US9182018B2 (en) | 2008-02-29 | 2015-11-10 | Fallbrook Intellectual Property Company Llc | Continuously and/or infinitely variable transmissions and methods therefor |
US9528561B2 (en) | 2008-06-23 | 2016-12-27 | Fallbrook Intellectual Property Company Llc | Continuously variable transmission |
US9365203B2 (en) | 2008-08-05 | 2016-06-14 | Fallbrook Intellectual Property Company Llc | Systems and methods for control of transmission and/or prime mover |
US9574642B2 (en) | 2008-10-14 | 2017-02-21 | Fallbrook Intellectual Property Company Llc | Continuously variable transmission |
US9279482B2 (en) | 2009-04-16 | 2016-03-08 | Fallbrook Intellectual Property Company Llc | Continuously variable transmission |
US9360089B2 (en) | 2010-03-03 | 2016-06-07 | Fallbrook Intellectual Property Company Llc | Infinitely variable transmissions, continuously variable transmissions, methods, assemblies, subassemblies, and components therefor |
US9291251B2 (en) | 2010-11-10 | 2016-03-22 | Fallbrook Intellectual Property Company Llc | Continuously variable transmission |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0634914U (ja) | 1994-05-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH0650169Y2 (ja) | 多重成形金型装置 | |
EP2200869B1 (en) | Extendable roof rack | |
US5704449A (en) | Scaffolding planks | |
US20080053283A1 (en) | Abutment plate assembly for cutting machine | |
CN113210915A (zh) | 一种钢结构制作加工系统 | |
US5007814A (en) | Device for separating and closing a split mold having two halves | |
GB2177297A (en) | Desk | |
KR20190114516A (ko) | 스프링 고정 몽키 스패너 | |
US6202997B1 (en) | Work device and its moveable claw | |
US7112051B2 (en) | Quick clamping device | |
US6467516B1 (en) | Wood planing machine with an inclining unit | |
KR101954914B1 (ko) | 간극 조정 장치를 포함하는 다리 프레임 모듈 | |
JP4164861B1 (ja) | 射出成形機の型締装置 | |
JP2528046B2 (ja) | 遊技島における遊技機止着具 | |
CN210651362U (zh) | 可调节底板装置及包含其的云石机 | |
CN115106954A (zh) | 一种基于轴承加工用的高稳定性的防松动夹持装置 | |
CN112999573B (zh) | 可调整高度的支架组 | |
CN110076914B (zh) | 可调节底板装置及包含其的云石机 | |
CN210969672U (zh) | 门板矫正治具装置 | |
JPS6219389Y2 (ja) | ||
CN219818050U (zh) | 一种机床滑板结构 | |
CN216327943U (zh) | 座盆工装夹具 | |
CN210969902U (zh) | 门板侧板矫正治具及门板侧板矫正治具组件 | |
JPS583649Y2 (ja) | バイス | |
JP3730178B2 (ja) | 射出装置の高さ切換え機構 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |