JPH0649486B2 - 結束機のカッタ部材作動選択装置 - Google Patents

結束機のカッタ部材作動選択装置

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JPH0649486B2
JPH0649486B2 JP3050088A JP3050088A JPH0649486B2 JP H0649486 B2 JPH0649486 B2 JP H0649486B2 JP 3050088 A JP3050088 A JP 3050088A JP 3050088 A JP3050088 A JP 3050088A JP H0649486 B2 JPH0649486 B2 JP H0649486B2
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slider
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は被結束物、例えば葡萄、林檎等の果樹園芸作業
において果樹の枝を結束するための結束機に適用される
カッタ部材作動選択装置に関する。
[従来技術とその問題点] 従来、この種の結束機としては、例えば特公昭52−4
2689号、実公昭53−15673号等の明細書に記
載の結束機が知られている。
この結束機は、比較的薄いテープを結束材として使用
し、このテープの端部で被結束物を取り囲んだループを
形成し、このループの重合部分をステープル結束すると
同時にこのループ部分を連続したテープから切断するも
のである。
この結束機において、結束ループ部分をテープの連続部
分から切断するためのカッタ機構は、機体側にカッタを
固定した構造であり、ステープル結束の操作に連携して
結束部分を切断するようになっている。
ところで、結束作業、例えば枝の誘引等の作業にあって
は、結束テープの両端部にそれぞれ結束ループを形成す
るような結束方法が望ましい場合がある。
しかしながら、従来のカッタ機構では、ステープル結束
の操作に関連してその都度結束部分を切断するようにな
っているため、このような結束状態は得られなかった。
また、この種のカッタ機構では、テープつかみ部と結束
部との間のテープをも切断してしまう機構であるため、
仮にカッタを退避させる機構を付加して切断しない結束
時にカッタを退避させる構造としても、切断時には結束
ループを形成した部分を他の部分から切り離してしまい
上記の結束状態は得られなかった。
本発明は上記実情に鑑みてなされたもので、その目的
は、結束材料を結束した後に切断させる状態と切断させ
ない状態とに容易に選択切替ができ、結束紐の両端に結
束ループを形成するような結束方法も可能となる結束機
のカッタ部材作動選択装置を提供することにある。
[問題点を解決するための手段] 上記従来の問題点を解決する本発明の結束機のカッタ部
材作動選択装置は、被結束物の周囲を取り巻くことによ
りループを形成した結束材料の重合部分を結合する結合
機構及び該結合機構に前記結束材料を供給する結束材料
ガイド機構を備えた機体と、該機体に対して相対的に接
離可能に設けられた結束アームと、該結束アームを作動
させる操作ハンドルと、前記結束材料のつかみ及び開放
操作を行うつかみ解放機構と、前記結合機構を駆動させ
る駆動機構とを備えた結束機において、前記機体に、前
記結合機構と前記結束材料ガイド機構との間に張設され
る前記結束材料を同部分で切断し得るカッタ部材を備え
たカッタ部材保持用部材と、前記駆動機構により前記結
合機構と連携して作動されるスライド部材とを対向させ
て設けると共に、前記カッタ部材保持用部材と前記スラ
イド部材との間に両者を連動状態及び非連動状態のいず
れかに選択させる作動選択部材を介在させたことを要旨
とする。
[作用] 上記構成の結束機のカッタ部材作動選択装置において
は、作動選択部材によりカッタ部材保持用部材とスライ
ド部材とを連動状態としたときには、結合機構により被
結束物の結合が終了した後、駆動機構によりスライド部
材が駆動されると共にカッタ部材保持用部材が駆動さ
れ、カッタ部材により結合部と結束材料ガイド機構部と
の間に張設された結束材料を切断する。
また、作動選択部材によりカッタ部材保持用部材とスラ
イド部材とを非連動状態としたときには、結合機構によ
り結合が終了した後に駆動機構によりスライド部材が駆
動されても、カッタ部材保持用部材およびカッタ部材は
駆動されることがなく、結束材料の切断は行なわれな
い。
[実施例] 以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
第1図は本発明の一実施例に係る結束機の全体構成を示
す側面図である。図中、結束機1は機体2、結束アーム
3、操作ハンドル4及び駆動機構5を備えている。
機体2には第2図に破断して示すようにステープリング
機構7が設けてあり、このステープリング機構7により
被結束物、例えば葡萄の枝を取り巻いてループを形成し
た結束紐6の重合部分を巻締めてクリンチを行なうよう
になっている。
結束アーム3はその基端部が支軸8を介して機体2に対
して回動可能となっており、頭部3aが該機体2に対し
て相対的に接離自在に設けられている。この結束アーム
3は図示しない復帰ばねにより機体2側から開離する方
向に付勢され、不使用状態において第1図及び第2図に
示す開放位置に保持されている。
操作ハンドル4は結束アーム3を機体2に対して接離自
在に操作させるものである。この操作ハンドル4は略へ
の字形に形成されており、一端部を操作端とし、かつ他
端部を機体2の案内軸10に係合させると共に中央折曲
部4aを枢着軸11を介して結束アーム3の途中部に枢
着してある。すなわち、この操作ハンドル4の握り操作
により結束アーム3を開放位置より機体2に向かう方向
に回動させ、当該結束アーム3の頭部3aを機体2側に
当接させるようになっている。この結束アーム3の位置
(閉成位置)が第1図において2点鎖線で示されてい
る。
駆動機構5は機体2の後部に設けられ、後述するトリガ
機構の操作に基づいて上記ステープリング機構7を駆動
し結束紐6を結束させるものである。
結束紐6の端部を把持する紐つかみ解放機構は、結束ア
ーム3側に設けたつかみ部材12と保持部材13、及び
機体3側に設けた作動部材16とつかみ解除部材17に
より構成されている。
上記つかみ部材12は紐つかみ用であり、また保持部材
13は上下にスライド可能で、つかみ部材12を紐解放
位置に保持するものである。つかみ部材12は第3図に
示すように先端部を係合部12aとし、かつ基端側が結
束アーム3に設けた枢着軸9を介して回動可能に設けら
れると共に一端を結束アーム3に固定した圧縮コイルば
ね14の他端部により枢着軸9の回りに時計方向に回動
付勢されている。すなわち、係合部12aが常時紐つか
み方向に付勢されている。
また、このつかみ部材12の係合部12aの近傍にはつ
かみ部12bが設けてあり、このつかみ部12bが保持
部材13の先端側に設けた係合部13aに当接すること
により当該つかみ部材12が紐解放位置に保持されるよ
うになっている。
保持部材13の基端部は一端を結束アーム3に固定した
圧縮コイルばね15の他端部に取付けられ、通常時は当
該係合部13aがつかみ部材12のつかみ部12bに対
向する下降位置に設定されており、つかみ部材12を圧
縮コイルばね14の弾性力に抗して第3図に示す解放位
置に保持させるようになっている。なお、13bは保持
部材13の下降位置を規制するストッパである。
機体2側の作動部材16は第2図に示すように、結束ア
ーム3側の保持部材13と対向する位置に設けられてい
る。
この作動部材16は下端部が枢着軸16aを介して機体
2の先端部に枢着され,通常時には巻きばね16bと機
体2に係合するストッパ16cとの共働によりその上端
部が保持部材13と当接する第2図に示す位置(当接位
置)に保持されており、上記つかみ部材12が把持した
結束紐6を解放する時には後述するカッタスライダ20
により巻きばね16bの弾性力に抗して該当接位置から
反時計方向に回動するよう動かされ非当接位置に位置す
るようになっている。
さらに、つかみ解除部材17は第4図に取出して示すよ
うに機体2に固定された枢着軸18を介して回動可能に
設けられている。このつかみ解除部材17には確動カム
溝をなす案内溝19が設けてあり、この案内溝19内に
カッタスライダ20側に設けられたカムホロアをなす係
合軸21が相対的にスライド可能に嵌入されている。
カッタスライダ20は、駆動機構5によりステープリン
グ機構7がクランチ工程を終了した後の紐解放時のタイ
ミングに合わせて、同じく駆動機構5により紐つかみ部
方向に作動される。このカッタスライダ20の移動に伴
い係合軸21が案内溝19内の一端から他端側に移動す
ることにより、つかみ解除部材17が枢着軸18を中心
に第4図において時計方向に回動する。
つかみ解除部材17の先端部には解除部17aが折曲形
成されている。この解除部17aは、前述の結束アーム
3側におけるつかみ部材12のつかみ方向の前方に配置
されており、結束紐6の解放時にはつかみ解除部材17
の回動に伴いつかみ部材12側に移動し、当該つかみ部
12aに係合して第4図に一点鎖線で示すようにつかみ
部材12を解除方向に回動させる。
上記つかみ解放機構に対して結束紐6を送り込むための
紐ガイド機構22は、機体2の下部側に設けてある。こ
の紐ガイド機構22は第2図に示すように長手方向に沿
うと共に機体2に対して傾斜した供給案内路23を有す
る紐ガイドユニット24と、送り板25により構成され
ており、該送り板25により供給案内路23に機体2よ
り突出した後端部から挿通された結束紐6を送り出すよ
うになっている。
紐ガイドユニット24は、後端部が枢着軸24aを介し
て機体2に枢着されると共に前端部をつかみ機構9に対
向する位置に向けて配設してある。また、供給案内路2
3内には結束紐6の逆戻りを防止するための板ばねより
なる逆止ばね26が設けてある。
送り板25は供給案内路23に対して水平方向に連通し
た開口27から供給案内路23内に進入し、前進すなわ
ち第2図において左方向の移動により結束紐6を所定の
ストロークだけ送り出すと共に後退時には結束紐6に対
して滑り、結束紐6は逆止ばね26でその送り出す位置
に保持されるようになっている。送り板25は送り板作
動レバー28の先端に一体に設けられている。この送り
板作動レバー28は後述の送りレバー38により結束ア
ーム3の接離運動に応じて前後運動をするもので、操作
ハンドル4の開放時、すなわち結束アーム3が開放に向
かう動作に対応して送り板25を前進させるように作動
する。なお、送り板作動レバー28には、当該レバー2
8を送り方向に付勢するばね28aが機体2との間に張
設されている。
ステープリング機構7は、第2図に示すように多数のス
テープル29aを列装するマガジンユニット29と、第
5図に取り出して示すクリンチ機構30により構成され
ている。
クリンチ機構30は、マガジンユニット29の前端のク
リンチ部に順次送り出されるステープル29aをリング
状に変形するための左右一対のクリンチャユニット31
と、これらクリンチャユニット31を軸32を中心に開
閉するための一対のリンク33と、これらリンク33を
作動させるためのクリンチャスライダ34により構成さ
れている。クリンチャスライダ34はその基端部におい
て駆動機構5に連結され、それにより駆動されるもの
で、このクリンチャスライダ34の前進、すなわち第5
図において左方向への移動に伴いクリンチャユニット3
1が互いに閉成してクリンチが行われるようになってい
る。
機体2には第4図に示すようにさらにカッタ部材作動選
択装置35が設けてある。このカッタ部材作動選択装置
35はカッタホルダ36と、前述のカッタスライダ20
及びカットレバー37により構成されている。
カッタホルダ36は、上記ステープリング機構7のクリ
ンチ部と紐ガイドユニット24の供給案内路23との間
にカッタ36aを備えており、クリンチ部と供給案内路
23間に張り渡された結束紐6をクリンチ動作終了後に
切断するようになっている。このカッタホルダ36はカ
ッタスライダ20の下面側に対向配置してある。カッタ
スライダ20はステープリング機構7を駆動する駆動機
構5によりステープリング機構7と連携作動されるよう
になっている。このカッタスライダ20とカッタホルダ
36との間に、両者を連動あるいは非連動のいずれかに
選択するためのカットレバー37が設けてある。カット
レバー37はL字形に折曲形成されており、中央の折曲
形成部が枢着軸38を介してカッタホルダ36に枢着さ
れると共に、一方のレバー片が操作端37aとして機体
2の外方に突出されている。カットレバー37の他方の
レバー片の先端部には当該カットレバー37の板面に対
して直角、すなわちカッタスライダ20方向に向けて係
合用突起37bが突設されている。一方、この係合用突
起37bに対向するカッタスライダ20には係合用小孔
20aが穿設されると共に、この係合用小孔20aに連
通させて長手方向に延在する長孔20bが穿設されてい
る。
すなわち、このカットレバー37の係合用突起37bが
第4図に示したように係合用小孔20aに係合している
ときは、カットレバー37を介してカッタスライダ20
とカッタホルダ36が連動状態、つまりカッタ36aの
作動状態となる。また、カットレバー37を時計方向に
回動させて係合用突起37bを係合用小孔20aから長
孔20b内に変位させると、係合用突起37bは長孔2
0b内を自由に相対移動できるので、カットレバー37
とカッタスライダ20との係合状態は解除され、カッタ
スライダ20の駆動力はカッタホルダ36に伝達されず
に、カッタスライダ20の移動にも拘らず、カッタ36
aは非作動状態に留まるようになっている。
このようにカッタ36aを選択作動させる構成は、後述
のようにクリンチした結束紐6を結束工程の終端で常に
切断するのではなく、使用状態によってはクリンチはす
るが結束紐6は切断せず次の被結束物との間に結束紐6
を張設して枝の誘引等の作業に好適に利用できるもので
ある。また、カッタ36aの切断をステープリング機構
7によりクリンチ部と紐ガイドユニット24との間で行
なうようにしているため、結束紐6をクリンチ部と紐ガ
イドユニット24の間の連続部分で切断することができ
る。
なお、カッタスライダ20の他端部には機体2との間に
コイルばね(図示せず)が取付けてあり、これによりカ
ッタスライダ20をカッタホルダ36と逆の方向、つま
り後退方向に付勢してカットレバー37が図示の連動位
置より容易に回動変位しないようにしてある。
さらに、本結束機にはステープリング機構7を作動させ
るためのトリガ機構が設けられている。すなわち、機体
2には第6図に示すように結束アーム3に連動する送り
レバー38が支軸8の回りで回動自在となるように取付
けてある。この送りレバー38の一方のレバー端部には
ワンサイクルオンレバー39の中央部が枢着軸40を介
して枢着してあり、これによりワンサイクルオンレバー
39が結束アーム3の開閉運動に連動して機体2内でそ
の長手方向に往復移動可能になっている。このワンサイ
クルオンレバー39は、操作ハンドル4の操作に応じて
結束アーム3が機体2に対して開成位置に設定されたと
きには一点鎖線で示すように前進した第1の位置に設定
され、また結束アーム3が機体2に対して当接した閉成
位置に設定されたときには第1の位置から水平方向に後
退移動して実線で示すような第2の位置に設定される。
ワンサイクルオンレバー39が第2の位置にある状態
で、その丁度下方にはトリガスイッチ41が配設してあ
る。このトリガスイッチ41はワンサイクルオンレバー
39の枢着軸40の回りの時計方向への回動作動により
オン操作され駆動機構5を起動させるものである。
ワンサイクルオンレバー39の回動作動は、トリガレバ
ー機構42による手動操作によりなされる。このトリガ
レバー機構42は、トリガ43とトリガレバー44によ
り構成されている。
トリガ43は手動操作端を形成すると共にその基端部に
おいて枢着軸45を介して機体2に回動可能に保持され
ると共に機体2との間に張設された復帰ばね45aで軸
45のまわりに時計方向に付勢され、かつ機体2とスト
ッパ43aと係合した図示の不作動位置に復帰ばね45
aに抗して保持されている。トリガレバー44は枢着軸
46を介してトリガ43に形成された案内凹所43b内
に回動可能に保持されている。トリガレバー44は機体
2の内方に延出した係合部44aを有すると共にトリガ
43との間に配置された圧縮コイルばね47により絶え
ず軸46の回りに時計方向に付勢され、かつ案内凹所4
3bの底面とストッパ44bとが係合した図示の原位置
に圧縮コイルばね47に抗して保持されている。
トリガレバー44の側面(図において背面)側には作動
端44cが当該トリガレバー44の板面に対して直角に
一体に設けてある。このトリガレバー44の作動端44
cに対向してワンサイクルオンレバー39の先端部には
係合部48が設けてある。すなわち、ワンサイクルオン
レバー39が第2の位置にあるときに、トリガ43を握
って反時計方向に回動させると、トリガレバー44の作
動端44cがワンサイクルオンレバー39の係合部48
に下方より係合し、ワンサイクルオンレバー39を時計
方向に回動作動させる。これによりワンサイクルオンレ
バー39の後端部がトリガスイッチ41に当接してオン
操作させるようになっている。なお、49はワンサイク
ルオンレバー39を水平位置に設定するためのストッパ
である。
一方、ワンサイクルオンレバー39が第1の位置にある
とき、つまり結束アーム3が解放位置にあってトリガレ
バー機構42をさせるべきでない状態において誤ってト
リガ43を操作した場合には、作動端44cに対してレ
バー39の係合部48が対応しない位置に置かれている
ため、レバー39は何等回動されない。したがって、こ
の場合、トリガスイッチ41はオンされることがない。
このような構成により、本結束機では、操作ハンドル4
を操作して結束アーム3を機体2に対して当接させた閉
成位置にある状態、つまりワンサイクルオンレバー39
を第2の位置に設定させた後にトリガ43を操作しなけ
れば、トリガスイッチ41がオン操作することがない。
これにより誤動操作が防止されるものである。
次に、駆動機構5を一回の結束動作毎に確実に停止させ
るためのワンサイクル作動機構について説明する。先
ず、駆動機構5は、第7図に示すように機体2の後部に
設置した駆動モータ50と、この駆動モータ50のモー
タ軸50aに減速歯車機構51を介して連結されたクラ
ンク板53とにより構成されている。
クランク板53の一側面には第7図及び第8図に示すよ
うにクランク板53の回転軸52に対する偏心位置にカ
ムホロアをなす係合突起54が設けてある。この係合突
起54が前記クリンチャスライダ34の後端部に設けた
確動カム溝をなすカム孔55に嵌入され、回動運動を往
復直線運動に変換する作動クランクを構成する。カム孔
55はクリンチャスライダ34の水平な移動方向に対し
て直角に形成されている。クランク板53が図示の初期
位置より時計方向に1回転する毎にクリンチャスライダ
34が前後に1往復移動するようになっている。
また、クランク板53の他面側には、当該中心軸52に
対し前記係合突起54と軸52に対し直径方向に沿う1
80度異なる位置に係合突起56が設けてある。この係
合突起56はクランク板53の回動に伴ってクリンチャ
スライダ34が前進してステープリング機構7によるク
リンチが終了した後、クランク板53が反回転位置より
さらに回転するにつれてクリンチャスライダ36が後退
するときに当該係合突起56に対応して位置づけられた
カッタスライダ20の後端に設けた作動端部材20cに
当接して当該カッタスライダ20を前進作動させるよう
になっている。これによりカッタ36aが選択作動され
ることは前述した通りである。
クランク板53の後方にはクリンチャスライダ20の後
端部と常時係合した状態に枢着軸57を介して回動可能
なワンサイクルオフレバー58が設けられている。この
ワンサイクルオフレバー58の一端側に設けた作動端5
8aに対向する位置にはギヤスイッチ59が配設されて
いる。また、このワンサイクルオフレバー58の他端側
には当該作動端58aをクリンチャスライダ20と常時
係合する方向に付勢するための引張コイルばね60が取
付けてある。
ギヤスイッチ59はトリガスイッチ41がオンされ、駆
動モータ50が駆動してクリンチャスライダ34の往方
向の移動開始に伴ってワンサイクルオフレバー58が反
時計方向に回動することにより結束ストロークの始端に
おいて直ちにオンされると共に、クリンチャスライダ3
4の復帰に伴う結束ストロークの終端において、ワンサ
イクルオフレバー58が引張コイルばね60の付勢力に
抗して時計方向に回動復帰することによりオフされるよ
うになっている。
一方、トリガレバー機構42が作動され、トリガ43が
押されると、前述のようにトリガレバー44も一体に移
動して作動端44cが対応するワンサイクルオンレバー
39の係合部48を押し上げて、トリガスイッチ41を
オンするが、その後もトリガ43が操作者により押し込
まれた状態に保持されている場合について説明する。こ
のようなトリガ作動状態にあっては、トリガレバー44
の係合部44aが第6図に2点鎖線で示すように、クリ
ンチャスライダ34に形成した係合凹部34a内に進入
した位置をとる。したがって、前述のようにクリンチャ
スライダ34が結束ストロークの前進を開始すると、所
定のタイミングで係合凹部34aがクリンチャスライダ
34により第6図において反時計方向に圧縮コイルばね
47に抗し、かつトリガ43とは独立して回動される。
このため、作動端44cが係合部48より強制的に離脱
され、トリガスイッチ41を自動的にオフさせるように
なっている。すなわち、操作者がトリガ43を握ったま
まであっても、本結束機の作動がワンサイクル終了後に
確実に停止するようになっている。このようにトリガス
イッチ41を自動的にオフさせるタイミングは、前述し
たギヤスイッチ59がオンした後になされるよう設定さ
れている。
第9図は上記駆動機構5の回路構成を示すものである。
同図において、直流電源61の正側端子と負側端子との
間にはメインスイッチ62、リレー接点63及び駆動モ
ータ50が直列に接続されると共に、メインスイッチ6
2と負側端子との間には、トリガスイッチ41及びギヤ
スイッチ59の並列回路とリレーコイル64とが直列に
接続されている。リレーコイル64にはダイオード65
が並列に接続されている。
次に、上記構成の結束機の動作について説明する。第1
0図はこの動作のタイムチャートを示すものである。先
ず、結束開始前の状態にあっては、結束アーム3が開成
位置にあると共に、クリンチャスライダ34及びカッタ
スライダ20はそれぞれ後退した原位置又は不作動位置
にある。また、つかみ機構9のつかみ部材12はつかみ
部12bが圧縮コイルばね15により付勢された保持部
材13の係合部13aに当接しており、紐解放状態にあ
る。
先ず、マガジンユニット30内に図示しない挿入口から
ステープル29aを装填し、該ステープル29aをブッ
シャ30aにより開いているクリンチャユニット31間
に送り込み、また紐ガイドユニット24の供給案内路2
3の後方挿入口から結束紐6を挿通させ、該結束紐6を
供給案内路23と前方の作動部材16の上方に導出して
結束準備を完了する。
この状態で、先ずメインスイッチ62をオンさせること
によりワンサイクル作動機構を作動準備状態とする。次
いで、操作ハンドル4を閉じるように操作すると、該操
作ハンドル4はその折曲部4aの枢着軸11を中心に時
計方向に回動すると共に、他端部の円弧部4bが枢着軸
10に沿って摺動する。そして、これに連動して結束ア
ーム3が枢着軸8を中心に反時計方向に回動して閉成位
置に達する。
この結束アーム3の閉成時に、結束アーム3側の保持部
材13の先端部は、第11図に示すように機体2側の作
動部材16の上端部に当接し、このため保持部材13は
圧縮コイルばね15の弾性力に抗して上方に押し込まれ
る。これにより、つかむ部材12のつかみ部12bと保
持部材13の係合部13aとの係合状態が解除され、そ
の結果つかみ部材12はコイルばね14の弾性力により
枢着軸9を中心につかみ解除部材17方向に回動し、結
束紐6の先端部を自動的に把持する。
次いで、操作ハンドル4を離すと、図示しない復帰ばね
の復元力により結束アーム3が開き、第1図の開成状態
に復帰する。
この結束アーム3が開く過程において、送り板作動レバ
ー28が作動して該送り板作動レバー28の先端に取付
けた送り板25が供給案内路23内を前進し、結束紐6
を前方へ送り出す。この結束紐6が送り出されると同時
につかみ部材12が結束紐6を把持したまま上昇するこ
とにより紐ガイドユニット24と開いた結束アーム3と
の間に結束紐6が張り渡される。
このように操作ハンドル4の閉開操作を行うことにより
結束紐6を張り渡した後、第1図に一点鎖線で示したよ
うに被結束物66を張り渡した結束紐6を内方に押し込
む態様で機体2と結束アーム3との間に挿入し、被結束
物66の周囲に結束紐6を部分的に巻回した状態で、再
び操作ハンドル4を操作して結束アーム3を閉成位置に
作動させる。
これにより結束紐6が被結束物66にループ状に巻き掛
けられると共に、該結束紐6の重合部は開いている一対
のクリンチャユニット31間に送り込まれているステー
プル29a内に押し込まれる。
次に、トリガ43を操作すると、該トリガ43が枢着軸
45を中心に回動すると同時にトリガレバー44が上昇
し、その作動端44aがワンサイクルオンレバー39の
係合部48に係合してワンサイクルオンレバー39が枢
着軸40を中心に回動する。これにより、ワンサイクル
オンレバー39の後端部がトリガスイッチ41に当接
し、該トリガスイッチ41がオン状態となる。
このトリガスイッチ41がオンすることにより、第9図
のリレー64が駆動されると共にリレースイッチ63が
オン状態となり、その結果駆動モータ50に電源61が
供給される。
これにより駆動モータ50が回転して、該駆動モータ5
0の回転力が減速歯車機構51を介してクランク板53
に伝達される。
そして、係合突起54とクリンチャスライダ34のカム
孔55との係合によりクランク板53の回転運動がクリ
ンチャスライダ34に直線運動として伝達され、当該ス
ライダ34が前進する。クリンチャスライダ34は、ク
ランク53が180度回転することにより後端部から先
端部までの往ストロークを移動し、さらに180度回転
することにより先端部から後端部までの復帰ストローク
を移動する。このクリンチャスライダ34が前進する過
程においてリンク33を介してクリンチャユニット31
が閉じ、ステープル29aにより結束紐6の重合部の結
束が行なわれる。また、このクリンチャスライダ31の
前進に伴い引張コイルばね60の弾性力によりワンサイ
クルオフレバー58が枢着軸57を中心に反時計方向に
回動し、このワンサイクルオフレバー58の先端部58
aがギヤスイッチ59に当接する。これにより該ギヤス
イッチ59がオンする。続いて、クリンチャスライダ3
4が後退すると同時に、クランク53の下面に設けた係
合突起56がカッタスライダ20の後端に設けた作動端
部材20cに当接し、これによりカッタスライダ20が
前進移動を始める。
ここで、結束紐6の被結束物66を結束した部分を切り
離す場合には、カッタレバー37を第4図に示した状態
としてカッタスライダ20とカッタホルダ36とを連動
状態とする。これによりカッタスライダ20の前進に伴
いカッタホルダ36が前進し、当該カッタ36aにより
結束紐6の結束された重合部と紐ガイドユニット24の
前端との間において一本になっている部分が切断され
る。
一方、上記カッタスライダ20の前進に伴い係合軸21
がつかみ解除部材17の案内溝19の後端部から先端部
へ移動する。この係合軸21の移動に伴いつかみ解除部
材17が枢着軸18を中心に第4図において時計方向に
回動して、当該解除部17aがつかみ部材12の係合部
12aに係合し、圧縮コイルばね14の付勢力に抗して
つかみ部材12を紐解除方向に移動させる。これにより
結束紐6の先端部が解放され、被結束物66と共に結束
紐6の切断された部分が解放される。また、上記つかみ
部材12の紐解放と同時に、前進したカッタスライダ2
0の先端が作動部材16に係合し、その結果作動部材1
6は枢着軸16aを中心に第2図において反時計方向に
回動する。これにより該作動部材16と保持部材13と
の係合状態が解除され、第12図に示すように該保持部
材13が圧縮コイルばね15の付勢力により押し下げら
れると同時に当該係合部13aがつかみ部材12のつか
み部12bに係合し、つかみ部材12を元の紐解放位置
に保持する。
クランク53が360度回転するとカッタスライダ20
が図示しない復帰ばねの復元力により元の位置に復帰す
ると共にクリンチャスライダ34の後退に伴いワンサイ
クルオフレバー58が引張コイルばね60の引張力に抗
して時計方向に回動し、その結果ギヤスイッチ59がオ
フする。
ギヤスイッチ59がオフするとリレースイッチ63がオ
フして駆動モータ50が停止し、これによりワンサイク
ルの作動が終了する。
続いて、操作ハンドル4を解除することにより結束アー
ム3が閉成位置に戻ると共に送り板25が前進して切断
後の結束紐6の先端部を送り出し、次の結束に備える。
また、長尺の結束紐6の両端部にそれぞれ結束ループを
形成しようとする場合には、一端部において結束を行う
際に、カッタ部材作動選択装置35における操作端37
aを操作してカットレバー37を時計方向に回動させ、
当該係合用突起37bをカッタスライダ20の長孔20
b内に変位させる。これによりカッタスライダ20とカ
ッタホルダ36は非連動状態となり、カッタ36aは作
動しない。この状態で結束紐6を切断することなく一端
部の結束を行った後、他端部側において前述と同様の動
作、すなわちカットレバー37を反時計回りに回動させ
係合用突起37bを係合用小孔20a内に変移させてカ
ッタスライダ20とカッタホルダ36を連動状態とした
後結束を行い、その後結束紐6の重合部と紐ガイドユニ
ット24の前端部との間において一本になっている部分
の切断を行う。これにより、長尺の結束紐6の両端部に
それぞれ結束ループを形成することができる。
以上に実施例を挙げて本発明を説明したが、本発明は上
記実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸
脱しない範囲で種々変形が可能である。例えば、上記実
施例では結束材料として紐を用いてステープリング機構
7によるクリンチを行なうようにしたが、紐の代わりに
テープを用いて、被結束物を巻き付けた後に重合部分を
のり付けする構成としても良い。
[発明の効果] 以上のように本発明の結束機のカッタ部材作動選択装置
においては、カッタ部材により結合機構と紐ガイド機構
との間で結束材料を切断させる構成とし、かつ前記カッ
タ部材を保持するカッタ部材保持用部材とスライド部材
との間に両者を連動状態または非連動状態のいずれかに
選択させる作動選択部材を介在させるようにしたので、
結束後の結束材料の当該結合部と結束材料の連続部分と
の間で結束紐を切断し得ると共に、結束材料の両端にそ
れぞれ結束ループを形成することも可能となり、枝の誘
引等の作業に用いて好適となる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例に係る結束機を示すもので、第
1図は全体構成を示す側面図、第2図はつかみ解放装置
部及びステープリング機構部を破断して示す側面図、第
3図はつかみ解放装置部の結束アーム側を示す断面図、
第4図はカッタ作動機構部を取出して示す平面図、第5
図はクリンチ機構部を取出して示す平面図、第6図はト
リガ機構部を破断して示す側面図、第7図はワンサイク
ル作動機構部を取出して示す底面図、第8図は第7図の
クランク板部を示す側面図、第9図は駆動回路の構成
図、第10図は本結束機の動作を示すタイムチャート、
第11図及び第12図はそれぞれつかみ解放装置の動作
を説明するための断面図である。 1……結束機 2……機体 3……結束アーム 4……操作ハンドル 5……駆動機構 6……結束紐 7……ステープリング機構 20……カッタスライダ 35……カッタ部材作動選択装置 36……カッタホルダ 36a……カッタ 37……カットレバー

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被結束物の周囲を取り巻くことによりルー
    プを形成した結束材料の重合部分を結合する結合機構及
    び該結合機構に前記結束材料を供給する結束材料ガイド
    機構を備えた機体と、該機体に対して相対的に接離可能
    に設けられた結束アームと、該結束アームを作動させる
    操作ハンドルと、前記結束材料のつかみ及び開放操作を
    行うつかみ解放機構と、前記結合機構を駆動させる駆動
    機構とを備えた結束機において、前記機体に、前記結合
    機構と前記結束材料ガイド機構との間に張設される前記
    結束材料を同部分で切断し得るカッタ部材を備えたカッ
    タ部材保持用部材と、前記駆動機構により前記結合機構
    と連携して作動されるスライド部材とを対向させて設け
    ると共に、前記カッタ部材保持用部材と前記スライド部
    材との間に両者を連動状態及び非連動状態のいずれかに
    選択させる作動選択部材を介在させたことを特徴とする
    結束機のカッタ部材作動選択装置。
  2. 【請求項2】前記作動選択部材は、L字形に折曲形成さ
    れたカットレバーであり、当該折曲部が前記カッタ部材
    保持用部材に回動可能に軸支され、かつ一方のレバー片
    に前記機体の外方に突出する操作端を設けると共に他方
    のレバー片に係合用突起を設けてなり、前記スライド部
    材に前記カットレバーの係合用突起が係合される係合用
    孔及び該係合用孔に連通させて係合解除用長孔をそれぞ
    れ穿設してなる請求項1記載の結束機のカッタ部材作動
    選択装置。
JP3050088A 1988-02-12 1988-02-12 結束機のカッタ部材作動選択装置 Expired - Lifetime JPH0649486B2 (ja)

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