JPH0649340Y2 - 中空膨らまし形象製品 - Google Patents
中空膨らまし形象製品Info
- Publication number
- JPH0649340Y2 JPH0649340Y2 JP1990113654U JP11365490U JPH0649340Y2 JP H0649340 Y2 JPH0649340 Y2 JP H0649340Y2 JP 1990113654 U JP1990113654 U JP 1990113654U JP 11365490 U JP11365490 U JP 11365490U JP H0649340 Y2 JPH0649340 Y2 JP H0649340Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- doll body
- sheet
- front sheet
- band
- shape
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Toys (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、空気を入れて膨張させるビニール人形等の中
空膨らまし形象製品に関する。
空膨らまし形象製品に関する。
(従来の技術) 従来、ビニール等の軟質合成樹脂シート製の人形等で、
空気を内部に満たすことによって全方向へ一様に膨張す
る構造のものが存在する。しかしながら、全方向に一様
に膨張することは人形等の形状としては興趣が少ないと
いう不満がある。
空気を内部に満たすことによって全方向へ一様に膨張す
る構造のものが存在する。しかしながら、全方向に一様
に膨張することは人形等の形状としては興趣が少ないと
いう不満がある。
そこで、このような不満を解消するために、中吊り部材
によって表面の所要箇所を内側へ引張ることにより表面
に凹凸を生じさせる人形等の中空膨らまし形象製品が、
特公昭51-2858号公報(従来例1)、及び特開昭64-1761
2号公報(従来例2)によって提案されている。
によって表面の所要箇所を内側へ引張ることにより表面
に凹凸を生じさせる人形等の中空膨らまし形象製品が、
特公昭51-2858号公報(従来例1)、及び特開昭64-1761
2号公報(従来例2)によって提案されている。
しかしながら、従来例1に示された中吊り部材は一枚の
シート状で一箇所の膨出を抑えることができるだけであ
り、例えば顔のように左右略対称で左右二箇所の膨出を
抑えたい場合は二枚の中吊り部材を備えなければならず
取り付けも面倒になるという問題がある。
シート状で一箇所の膨出を抑えることができるだけであ
り、例えば顔のように左右略対称で左右二箇所の膨出を
抑えたい場合は二枚の中吊り部材を備えなければならず
取り付けも面倒になるという問題がある。
また、従来例2に示された中吊り部材は筒状になってい
て円形又は角形の凹状部が生じてしまうので、左右二箇
所にそれぞれ凹状部を形成したい場合には採用すること
ができなかった。
て円形又は角形の凹状部が生じてしまうので、左右二箇
所にそれぞれ凹状部を形成したい場合には採用すること
ができなかった。
(考案が解消しようとする課題) 本考案は、左右二箇所にそれぞれ凹状部位を有する顔の
形状を模したものであって、その凹状部位を容易且つ能
率良く形成できる構造の中空膨らまし形象製品の提供を
目的とする。
形状を模したものであって、その凹状部位を容易且つ能
率良く形成できる構造の中空膨らまし形象製品の提供を
目的とする。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために、本考案の中空膨らまし形象
製品は、両面の両側端部にそれぞれ凸部13を設けた中間
金型10を中に挿入可能な輪状の帯体9が前面シート3と
後面シート4の周縁部を溶着することによって形成され
る中空で少女の頭部の形状を模した人形本体部1の内部
に配されて、その人形本体部1の前面シート3に印され
た顔の両耳箇所において前面シート3、帯体9及び後面
シート4が中間金型10の凸部13によって一体的に溶着さ
れ、その人形本体部1の内部に空気を充満させたときに
前面シート3における顔の両耳箇所が帯体9により内側
へ引張られて外側への膨出を抑えられることにより幾分
凹状となってその外側の髪の部分が横方向に突出した形
状を呈するように構成されたものである。
製品は、両面の両側端部にそれぞれ凸部13を設けた中間
金型10を中に挿入可能な輪状の帯体9が前面シート3と
後面シート4の周縁部を溶着することによって形成され
る中空で少女の頭部の形状を模した人形本体部1の内部
に配されて、その人形本体部1の前面シート3に印され
た顔の両耳箇所において前面シート3、帯体9及び後面
シート4が中間金型10の凸部13によって一体的に溶着さ
れ、その人形本体部1の内部に空気を充満させたときに
前面シート3における顔の両耳箇所が帯体9により内側
へ引張られて外側への膨出を抑えられることにより幾分
凹状となってその外側の髪の部分が横方向に突出した形
状を呈するように構成されたものである。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面を参照して説明する。この
実施例は、少女の頭部を模した人形本体部1と、腕に嵌
めて固定できる腕輪部2とが一体化して、人形本体部1
及び腕輪部2の内部に空気を充たして膨らませるように
したもので、その人形本体部1において顔の両耳の箇所
の膨らみを抑えてその横の髪の毛の部分が少し横方向の
外側へ突出するような形態となしたものである。この実
施例は次のように製造されるものである。まず、人形本
体部1を構成するビニール製の前面シート3と後面シー
ト4が重ね合わされて、その下縁部を除く全周縁が一体
的に高周波溶着されて人形本体部用袋体5が形成され
る。尚、第5図に示すように、人形本体部用袋5体の後
面シート4の外面側には同じくビニール製で中空袋状の
腕輪部2が予め高周波溶着されて後面シート4には腕輪
部2の内部へ開通する連通孔6が穿設されている。次
に、第3図に示すように、ビニール製で横長の2枚の前
面片7と後面片8の両端が溶着されて輪状の帯体9が形
成され、この帯体9が黄銅板製の中間金型10に取付けら
れる。中間金型10は、上記の人形本体部用袋体5の下縁
開口部の幅と略同幅の基板部11と、先端縁の形状が人形
本体部用袋体5の上縁部の形状に倣った突出板部12とを
有して、その突出板部12における基板部11の近傍の上下
両面の両側端部に凸部13を設けてなり、帯体9はこの突
出板部12の外周部に凸部13を覆う状態に取付けられるも
のである。帯体9を取付けた中間金型10は、第4図及び
第5図に示すように、人形本体部用袋体5の内部に挿入
されて、下部電極金型14の上に載置される。この状態で
上方から上部電極金型15が降下して人形本体部用袋体5
の前面シート3の上に接触して高周波電圧が印加され
る。これにより第5図に示すように帯体9の前面片7及
び後面片8において中間金型10の凸部13と接触する箇所
が人形本体部用袋体5の前面シート3及び後面シート4
と溶着する。この帯体9の前面片7と人形本体部用袋体
5における前面シート3との溶着箇所16は第1図に示す
ように上記人形本体部1における顔の両耳の箇所に対応
している。この後、人形本体部用袋体5の下縁部を溶着
により閉合して人形本体部1が完成する。尚、人形本体
部1の背面、即ち後面シート4には空気を出し入れする
送排気栓17が取付けられている。人形本体部1の内部に
空気を充満させると人形本体部1は膨張するが、帯体9
が溶着した両耳箇所は伸展した帯体9により内側へ引張
られるので外側への膨出が抑制されて表面上幾分凹状に
なり、これによってその横の髪の毛の部分が横方向の外
側へ突出した形状が誇張されることになる。尚、本考案
実施例の製造工程において上記のように上下両面に凸部
13を有する中間金型10を用いることは、溶着工程の能率
を極めて向上させることになる。
実施例は、少女の頭部を模した人形本体部1と、腕に嵌
めて固定できる腕輪部2とが一体化して、人形本体部1
及び腕輪部2の内部に空気を充たして膨らませるように
したもので、その人形本体部1において顔の両耳の箇所
の膨らみを抑えてその横の髪の毛の部分が少し横方向の
外側へ突出するような形態となしたものである。この実
施例は次のように製造されるものである。まず、人形本
体部1を構成するビニール製の前面シート3と後面シー
ト4が重ね合わされて、その下縁部を除く全周縁が一体
的に高周波溶着されて人形本体部用袋体5が形成され
る。尚、第5図に示すように、人形本体部用袋5体の後
面シート4の外面側には同じくビニール製で中空袋状の
腕輪部2が予め高周波溶着されて後面シート4には腕輪
部2の内部へ開通する連通孔6が穿設されている。次
に、第3図に示すように、ビニール製で横長の2枚の前
面片7と後面片8の両端が溶着されて輪状の帯体9が形
成され、この帯体9が黄銅板製の中間金型10に取付けら
れる。中間金型10は、上記の人形本体部用袋体5の下縁
開口部の幅と略同幅の基板部11と、先端縁の形状が人形
本体部用袋体5の上縁部の形状に倣った突出板部12とを
有して、その突出板部12における基板部11の近傍の上下
両面の両側端部に凸部13を設けてなり、帯体9はこの突
出板部12の外周部に凸部13を覆う状態に取付けられるも
のである。帯体9を取付けた中間金型10は、第4図及び
第5図に示すように、人形本体部用袋体5の内部に挿入
されて、下部電極金型14の上に載置される。この状態で
上方から上部電極金型15が降下して人形本体部用袋体5
の前面シート3の上に接触して高周波電圧が印加され
る。これにより第5図に示すように帯体9の前面片7及
び後面片8において中間金型10の凸部13と接触する箇所
が人形本体部用袋体5の前面シート3及び後面シート4
と溶着する。この帯体9の前面片7と人形本体部用袋体
5における前面シート3との溶着箇所16は第1図に示す
ように上記人形本体部1における顔の両耳の箇所に対応
している。この後、人形本体部用袋体5の下縁部を溶着
により閉合して人形本体部1が完成する。尚、人形本体
部1の背面、即ち後面シート4には空気を出し入れする
送排気栓17が取付けられている。人形本体部1の内部に
空気を充満させると人形本体部1は膨張するが、帯体9
が溶着した両耳箇所は伸展した帯体9により内側へ引張
られるので外側への膨出が抑制されて表面上幾分凹状に
なり、これによってその横の髪の毛の部分が横方向の外
側へ突出した形状が誇張されることになる。尚、本考案
実施例の製造工程において上記のように上下両面に凸部
13を有する中間金型10を用いることは、溶着工程の能率
を極めて向上させることになる。
(作用及び効果) 本考案は上記の通りであり、まず、人形本体部1の内部
に空気を充満させたときに前面シート3における顔の両
耳箇所が帯体9により内側へ引張られて外側への膨出を
抑えられることにより幾分凹状となってその外側の髪の
部分が横方向に突出した形状を呈するので、表面が一様
に膨れるのではなく凹凸のある立体感を有することにな
って興趣が高まるものである。次に、本考案では、顔の
両耳箇所を内側へ引張るために輪状の帯体9を用いたの
で、この帯体9の輪の中に中間金型10を挿入して溶着す
ることが可能となり、すなわち、両面の両側端部にそれ
ぞれ凸部13を設けた中間金型10を帯体9の中に挿入して
その凸部13により前面シート3、帯体9及び後面シート
4を左右二箇所の両耳箇所において一度に溶着すること
が可能となって、帯体9の取付け、つまり凹状部位の形
成が容易化し且つ能率が向上するという作用効果があ
る。
に空気を充満させたときに前面シート3における顔の両
耳箇所が帯体9により内側へ引張られて外側への膨出を
抑えられることにより幾分凹状となってその外側の髪の
部分が横方向に突出した形状を呈するので、表面が一様
に膨れるのではなく凹凸のある立体感を有することにな
って興趣が高まるものである。次に、本考案では、顔の
両耳箇所を内側へ引張るために輪状の帯体9を用いたの
で、この帯体9の輪の中に中間金型10を挿入して溶着す
ることが可能となり、すなわち、両面の両側端部にそれ
ぞれ凸部13を設けた中間金型10を帯体9の中に挿入して
その凸部13により前面シート3、帯体9及び後面シート
4を左右二箇所の両耳箇所において一度に溶着すること
が可能となって、帯体9の取付け、つまり凹状部位の形
成が容易化し且つ能率が向上するという作用効果があ
る。
第1図及び第2図は本考案の実施例を示したもので、第
1図は斜視図、第2図は第1図A−A線の断面図であ
る。また第3図乃至第5図は実施例の製造装置を示した
もので、第3図は中間金型に帯体を取付ける状態を示す
斜視図、第4図は装置全体の斜視図、第5図は第4図B
−B線の断面図である。 1……人形本体部、2……腕輪部、3……前面シート、
4……後面シート、5……人形本体部用袋体、7……前
面片、8……後面片、9……帯体、10……中間金型、13
……凸部、14……下部電極金型、15……上部電極金型、
16……溶着箇所。
1図は斜視図、第2図は第1図A−A線の断面図であ
る。また第3図乃至第5図は実施例の製造装置を示した
もので、第3図は中間金型に帯体を取付ける状態を示す
斜視図、第4図は装置全体の斜視図、第5図は第4図B
−B線の断面図である。 1……人形本体部、2……腕輪部、3……前面シート、
4……後面シート、5……人形本体部用袋体、7……前
面片、8……後面片、9……帯体、10……中間金型、13
……凸部、14……下部電極金型、15……上部電極金型、
16……溶着箇所。
Claims (1)
- 【請求項1】両面の両側端部にそれぞれ凸部13を設けた
中間金型10を中に挿入可能な輪状の帯体9が前面シート
3と後面シート4の周縁部を溶着することによって形成
される中空で少女の頭部の形状を模した人形本体部1の
内部に配されて、その人形本体部1の前面シート3に印
された顔の両耳箇所において前面シート3、帯体9及び
後面シート4が中間金型10の凸部13によって一体的に溶
着され、その人形本体部1の内部に空気を充満させたと
きに前面シート3における顔の両耳箇所が帯体9により
内側へ引張られて外側への膨出を抑えられることにより
幾分凹状となってその外側の髪の部分が横方向に突出し
た形状を呈するように構成された中空膨らまし形象製
品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990113654U JPH0649340Y2 (ja) | 1990-10-30 | 1990-10-30 | 中空膨らまし形象製品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990113654U JPH0649340Y2 (ja) | 1990-10-30 | 1990-10-30 | 中空膨らまし形象製品 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0470092U JPH0470092U (ja) | 1992-06-22 |
JPH0649340Y2 true JPH0649340Y2 (ja) | 1994-12-14 |
Family
ID=31861257
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1990113654U Expired - Lifetime JPH0649340Y2 (ja) | 1990-10-30 | 1990-10-30 | 中空膨らまし形象製品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0649340Y2 (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS512858A (ja) * | 1974-06-25 | 1976-01-10 | Nissan Motor | Suraidaburutosokujizaitsugite |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6417012A (en) * | 1987-07-13 | 1989-01-20 | Nippon Telegraph & Telephone | Optical fiber cable |
-
1990
- 1990-10-30 JP JP1990113654U patent/JPH0649340Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS512858A (ja) * | 1974-06-25 | 1976-01-10 | Nissan Motor | Suraidaburutosokujizaitsugite |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0470092U (ja) | 1992-06-22 |
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