JPH0648809U - オイルフィルターのリリーフ弁構造 - Google Patents

オイルフィルターのリリーフ弁構造

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JPH0648809U
JPH0648809U JP9081792U JP9081792U JPH0648809U JP H0648809 U JPH0648809 U JP H0648809U JP 9081792 U JP9081792 U JP 9081792U JP 9081792 U JP9081792 U JP 9081792U JP H0648809 U JPH0648809 U JP H0648809U
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真一 平沢
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和興産業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 オイルフィルターのリリーフ弁構造におい
て、弁体のエレメント端部部材からの離脱量がわずかで
あっても、エレメントの外周空間から内周空間へのスム
ーズかつ十分な流量でのオイルの逃げを確保できるよう
にする。 【構成】 本リリーフ弁構造20では、端部部材13に
おける内周空間19に面する側に当接して、端部部材1
3に形成された第1の貫通開口13bを閉塞する弁体2
1と、この弁体21を、端部部材13における内周空間
19に面する側に当接させる方向に付勢する付勢手段2
2と、端部部材13における内周空間19に面する側
に、内周空間19内に膨らんで突出するように形成配置
され、弁体21および付勢手段22を収容するととも
に、第2の貫通開口23bを形成してなるハウジング部
材23とから構成される。そして、弁体21における第
1の貫通開口13bを閉塞する部分の近傍に、第3の貫
通開口21bを形成してなる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、内燃機関等に用いられるオイルフィルターに関し、さらには、この オイルフィルター内に設けられるリリーフ弁構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
オイルフィルターは、図6に示すように、ケース71と、このケース71内に 収容された環状フィルターエレメント72と、このエレメント72の軸方向Nの 端部(図では上端部)を保持しつつ、ケース71内におけるエレメント72の外 側に形成される外周空間78とエレメント72の内周に囲まれた内周空間79と を仕切る上部エンドキャップ(端部部材)73とを有して構成されている。そし て、このように構成されたオイルフィルター70では、図示しない内燃機関内の オイルをマウントボディ90を介して外周空間78内に導入し、これをエレメン ト72内を通過させて濾過して、内周空間79を通してケース71の外部に排出 する。
【0003】 ただし、オイルの濾過によるエレメント72の目詰まりが進むと、上記外周空 間78内のオイルの圧力が上記内周空間79内のオイルの圧力に比べて所定圧を 超えて高くなってしまう場合がある。このような場合にエレメント72を保護す ることができるように、上部エンドキャップ73の中央に形成された第1貫通孔 (第1の貫通開口)73bを開通させて、外周空間78を内周空間79に連通さ せ、外周空間78内のオイルを直接内周空間79に逃がすことができるようにし たリリーフ弁80が設けられることが多い。
【0004】 ここで、リリーフ弁80は、上部エンドキャップ73における内周空間79に 面する側(図中下面)に、上面(閉塞面)において当接して第1貫通孔73bを 閉塞し、上部エンドキャップ73から下方(エレメント72の軸方向N)に離脱 移動して第1貫通孔73bを開通させる弁体81と、この弁体81を上部エンド キャップ73の下面に当接させる方向(上方)に付勢するバネ82と、上部エン ドキャップ73の下面に、内周空間79内に膨らんで突出するように形成配置さ れ、弁体81およびバネ82を収容するとともに、その側面83aの内側にて弁 体81の上下移動をガイドするハウジング83とから構成されている。 そして、ハウジング83の側面83aには第2貫通開口(第2の貫通開口)8 3b,83aが形成されている。
【0005】 このように構成されたリリーフ弁80では、外周空間78内と内周空間79内 の差圧が、バネ82の付勢圧力(所定圧)よりも小さいときは、弁体81がその 付勢圧力より上部エンドキャップ73の下面に当接するので、第1貫通孔73b が閉塞される。これにより、外周空間78と内周空間79は、エレメント72内 を通じてのみ連通される。 ただし、上記差圧がバネ82の付勢圧力を超えたときは、外周空間78内の圧 力がバネ82の付勢圧力に勝って弁体81を下方に移動させるので、第1貫通孔 73bが開通される。また、弁体81が下方に移動することに伴ってハウジング 83の第2貫通開口83bが、ハウジング83内において弁体81の上方に形成 された空間に連通される。これにより、鎖線矢印で示すように、外周空間78内 のオイルが、エレメント72の上方外部,第1貫通孔73bおよび第2貫通開口 83bを通って、内周空間79内に流入する。こうして、外周空間78と内周空 間79内の差圧は常に所定圧以下に維持され、エレメント72が保護される。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、このようなリリーフ弁80では、第1貫通孔73bから軸方向 Nに向かってハウジング83内に流入したオイルは、弁体81の上面に沿ってエ レメント72の径方向(軸方向Nに直交する方向)に向きを大きく変えて流れ、 第2貫通開口83bの開口部分に達するようになっている。このため、弁体81 の上部エンドキャップ73からの離脱量が大きくなるようにしなければ、この部 分におけるオイルの流れを妨げるおそれがある。
【0007】 また、上記リリーフ弁80では、ハウジング83がその側面83aにおいて弁 体81の上下動を案内する関係上、弁体81の下面(裏面)側にはオイルを流す ことができないので、側面83aに第2貫通開口83bを設けているのであるが 、この第2貫通開口83bの開口面積は、弁体81の離脱量に比例して増減する 。このため、ハウジング83内に流入したオイルをスムーズに内周空間79に流 出されるためには、弁体81の離脱量を大きくしなければならない。 そして、これらのことから弁体81の離脱量を大きくするためには、ハウジン グ83の高さ方向寸法h″を十分に大きくする必要があり、このことは、このリ リーフ弁80を備えるオイルフィルター70の高さ方向寸法H″の大型化につな がるという問題がある。
【0008】 本考案は、このような問題に鑑みてなされたものであり、弁体の端部部材から の離脱量がわずかであっても、外周空間から内周空間へのスムーズかつ十分な流 量でのオイルの逃げを確保できるようにしたオイルフィルターのリリーフ弁構造 を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本考案では、リリーフ弁構造を、端部部材にお ける内周空間に面する側に当接して、端部部材に形成された第1の貫通開口を閉 塞する一方、その端部部材からフィルターエレメントの軸方向に離脱移動して上 記第1の貫通開口を開通させる弁体と、この弁体を、端部部材における内周空間 に面する側に当接させる方向に付勢する付勢手段と、端部部材における内周空間 に面する側に、内周空間内に膨らんで突出するように形成配置され、弁体および 付勢手段を収容するとともに、第2の貫通開口を形成してなるハウジング部材と から構成する。そして、弁体における第1の貫通開口を閉塞する部分の近傍に、 第3の貫通開口を形成している。
【0010】
【作用】
このようなリリーフ弁構造においては、弁体の端部部材からの離脱量がわずか であっても、端部部材に形成された第1の貫通開口からフィルターエレメントの 軸方向に向かってハウジング部材内における弁体の閉塞面側に流入したオイルは 、弁体に形成された第3の貫通開口を通じて、その流れ方向をほとんど変えずに スムーズかつ十分な流量をもって弁体の裏面側に流れる。そして、例えば、ハウ ジング部材に上記軸方向に向かって貫通する第2の貫通開口を形成することによ り、オイルはよりスムーズに内周空間に流出する。そして、上記のように弁体の 離脱量が小さくて済むために、これを収容するハウジング部材の軸方向寸法も小 さくすることができる。このため、このリリーフ弁構造により、オイルフィルタ ー全体の小型化を図ることができる。
【0011】
【実施例】
以下、本考案の好ましい実施例について図面を参照しながら説明する。 まず、図1を用いて、本考案に係るリリーフ弁構造を備えたオイルフィルター 10を示している。このオイルフィルター10は、逆さカップ状に形成されたケ ース11と、蛇腹折りされたフィルター部材が環状に丸められて形成され、ケー ス11の下端開口部からその内部に挿入されて収容保持されるフィルターエレメ ント12とから構成されている。エレメント12は、その軸方向Nの上下端部に それぞれ接着された上部エンドキャップ13および下部エンドキャップ14に挟 持されており、上部エンドキャップ13の内周側上面に環状に形成された凹部1 3aとケース11の天井面間にはサポートスプリング15が配設されている。そ して、エレメント12等を挿入した後に、ケース11の下端開口部には、ここを 塞ぐようにカバー16が取り付けられる。
【0012】 この際、サポートスプリング15は、上部エンドキャップ13,エレメント1 2および下部エンドキャップ14を下方に向かって付勢し、下部エンドキャップ 14の環状下端部をカバー16の上面に環状に取り付けられた内部ガスケット1 7に押し付ける。これにより、ケース11の内部におけるエレメント12の外側 に形成された外周空間18と、エレメント12の内周に囲まれる内周空間19と は、上部エンドキャップ13および下部エンドキャップ14によって仕切られ、 エレメント12内を通してのみ連通されることになる。
【0013】 カバー16の周囲部には、複数の貫通開口たる導入口16a,16aが形成さ れており、これら導入口16a,16aに囲まれた中央部には、同じく貫通開口 たる排出口16bが形成されている。なお、排出口16bの内周部には、雌ネジ 16cが形成されている。また、カバー16の下面外周には、環状に形成された ボトムガスケット16dが取り付けられている。
【0014】 このように構成されたオイルフィルター10は、カバー16の排出口16bに 形成された雌ネジ16cを、図示しない内燃機関のマウントボディ30の上部に 形成された雄ネジ(付番せず)に螺合させることにより、そのマウントボディ3 0の上部に取り付けられる。なお、このようにしてマウントボディ30に取り付 けられるオイルフィルター10は、スピンオンタイプのオイルフィルターと称さ れる。
【0015】 マウントボディ30に取り付けられたオイルフィルター10内の外周空間18 は、マウントボディ30内に形成された送油路31に接続される。また、内周空 間19は、マウントボディ30内に形成された排油路32に接続される。このた め、オイルフィルター10は、送油路31を通じて外周空間18内に内燃機関内 の汚れたオイルを導入し、これをエレメント12内を通過させることにより濾過 する。濾過された清浄なオイルは、内周空間19から排油路32に排出され、内 燃機関内に戻される。
【0016】 しかし、濾過が進んでエレメント12に目詰まりが生ずると、外周空間18の 圧力が内周空間19内の圧力に比べて過度に高くなる場合がある。これを放置す るとエレメント12の変形等が生ずるおそれがあるので、そのような高圧を外周 空間18から直接内周空間19に逃がす必要がある。 このため、上部エンドキャップ13の中央には、軸方向Nに向かって貫通し、 外周空間18を内周空間19に連通させる貫通孔(以下、第1貫通孔という。) 13bが形成されており、これを本考案に係るリリーフ弁構造(以下、単にリリ ーフ弁という。)20により開閉することとしている。以下、このリリーフ弁2 0の構成について、図2および図3を併せ用いて説明する。
【0017】 リリーフ弁20は、上部エンドキャップ13における凹部13aの内側部分、 即ち、内周空間19の上部を塞ぐ部分(以下、蓋部という)13fの下側に取り 付けられている。 なお、蓋部13fの下面は、凹部13aの底面よりも高くなっており、その中 央部に上記第1貫通孔13bが形成されている。また、蓋部13fにおける第1 貫通孔13bの周囲には、環状につながって下方に若干量突出するように弁体受 け13cが形成されている。
【0018】 このリリーフ弁20は、弁体21と、バネ22と、ハウジング23とから構成 されている。 弁体21は、底部を上にした円形の皿状に形成されており、その中央部には、 上記第1貫通孔13bの内径よりも若干小さな径を有して円形状に上方に膨らむ 閉塞部21aが形成されている。 バネ22は、このように形成された弁体21の下面の外周部分に、その上端部 を当接させるよう配置される。 ハウジング23は、板材から深絞り成形されており、これら弁体21およびバ ネ22を収容しつつ、蓋部13fの下面を覆うように凹部13aの底部下面に取 り付けられる。なお、ハウジング23内に収容された弁体21の側面は、ハウジ ング23の側面内側にほぼ接している。また、ハウジング23内に収容されたバ ネ22は、圧縮された状態で保持される。さらに、ハウジング23の底部23a には、軸方向Nに向かって開口する第2貫通孔(第2の貫通開口)23bが形成 されている。 そして、本リリーフ弁20では、弁体21における閉塞部21aの周囲(近傍 )には、図3に示すように、4つの第3貫通孔(第3の貫通開口)21b,21 b,…を等間隔で形成している。
【0019】 このようなリリーフ弁20では、弁体21は、バネ22の伸び力によって上方 に付勢され、閉塞部21aを第1貫通孔13b内に突出させながら上部エンドキ ャップ13の弁体受け13cに当接して、第1貫通孔13bを閉塞する。ただし 、弁体21は、閉塞部21aの上面にバネ22による付勢圧力よりも大きな圧力 を受けると、ハウジング23の側面内側によって案内されながら、バネ22を圧 縮させて下動し、弁体受け13cから離脱する。これにより、第1貫通孔13b が開口されるとともに、ハウジング23内における弁体21の上面(閉塞面)側 と下面(裏面)側とが第3貫通孔21bを通じて連通する。なお、下面(裏面) 側の空間は、第2貫通孔23bを通して外部に連通される。
【0020】 次に、このように構成されたリリーフ弁20のオイルフィルター10内での働 きについて、図1を用いて説明する。 まず、外周空間18内に存するオイルの圧力が内周空間19内のオイルの圧力 よりも高いものの、その差圧がバネ22による付勢圧力(所定圧)に満たない程 度であるときには、弁体21が上部エンドキャップ13に当接して、外周空間1 8と内周空間19とを遮断する。このため、両空間17,18は、エレメント1 2内を通してのみ連通されることになり、外周空間18内に導入されたオイルは すべてエレメント12により濾過される。 しかし、上記差圧がバネ22による付勢圧力を超えたときは、弁体21が上部 エンドキャップ13から離脱し、第1,第3,第2貫通孔13b,21b,23 bを通じて外周空間18と内周空間19とが連通される。このため、外周空間1 8内に溜っていたオイルの一部は、このリリーフ弁20を通じてそのまま内周空 間19に流入し、排油路32に排出される。こうして、外周空間18内と内周空 間19内の差圧は、常に上記付勢圧力以下に抑えられ、エレメント12が保護さ れる。
【0021】 ここで、弁体21の離脱量が小さくても、第1貫通孔13bから軸方向Nに向 かってハウジング23内における弁体21の上面(閉塞面)側に流入したオイル は、第3貫通孔21bを通じてその流れ方向をほとんど変えることなく、スムー ズかつ十分な流量で弁体21の下面(裏面)側に流れることができる。そして、 そのオイルは、第2貫通孔23bを通じて、スムーズに内周空間19内に流出す ることができる。 このことから、弁体21の離脱量を小さくすることができ、その下動許容量を 定めるハウジング23の高さ方向(軸方向)寸法hをも小さくできる。 さらに、前述のように上部エンドキャップ13の蓋部13fが高くなっている 分、ハウジング23の深さ寸法を超えて弁体21の下動許容量を確保することが できる。このため、ハウジング22の高さ方向寸法hをより小さく抑えることが できる。 これにより、オイルフィルター10の全体の高さ方向寸法Hをも小さく抑える ことができ、オイルフィルター10の小型化を図ることができる。
【0022】 なお、本考案に係るリリーフ弁構造は、上記のものに限られず、図4および図 5に示すものでもよい。 このリリーフ弁40も上部エンドキャップ13の蓋部13fの下側に取り付け られている。ただし、図5に示すように、上部エンドキャップ13には4つの第 1貫通孔(第1の貫通開口)13b,13b,…が等間隔で形成されている。
【0023】 このリリーフ弁40も、弁体41と、バネ42と、ハウジング43とから構成 されている。 弁体41は、底部を上にした円形の皿状に形成されており、その上面には閉塞 部41aが形成されている。 バネ42は、このように形成された弁体41の下面の外周部分に、その上端部 を当接させるよう配置される。 ハウジング43は、深絞り成形されており、これら弁体41およびバネ42を 収容しつつ、蓋部43fの下面を覆うように凹部43aの底部下面に取り付けら れる。なお、ハウジング43内に収容された弁体41の側面は、ハウジング43 の側面内側にほぼ接している。また、ハウジング43内に収容されたバネ42は 、圧縮された状態で保持される。さらに、ハウジング43の底部43aには、軸 方向Nに向かって開口する第2貫通孔(第2の貫通開口)43bが形成されてい る。 そして、本リリーフ弁40では、弁体41における閉塞部41aに囲まれた部 分(近傍)に、第3貫通孔(第3の貫通開口)41bを形成している。
【0024】 このように構成されたリリーフ弁40もオイルフィルター10内で、前述した リリーフ弁20と同様に働いてエレメント12を保護する。そして、弁体41の 離脱量が小さくても、第1貫通孔13bから軸方向Nに向かってハウジング43 内における弁体41の上面(閉塞面)側に流入したオイルは、第3貫通孔41b を通じてその流れ方向をほとんど変えることなく、スムーズかつ十分な流量で弁 体41の下面(裏面)側に流れることができる。そして、そのオイルは、第2貫 通孔43bを通じて、スムーズに内周空間49内に流出することができる。した がって、ハウジング43の高さ方向寸法h′を小さく抑えることができ、オイル フィルター10の小型化を図ることができる。
【0025】 なお、上記各リリーフ弁20,40においては、ハウジング23,43の側面 に、径方向(軸方向Nに直交する方向)に向かって貫通する貫通開口(例えば、 図4に示す貫通開口45)を設けて、よりスムーズなオイルの流れを得るように することができる。
【0026】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案に係るリリーフ弁構造では、端部部材に形成され た貫通開口を開閉する弁体にも貫通開口を設けたので、弁体の端部部材からの離 脱量が小さくても、オイルの流れを妨げることがない。このため、本リリーフ弁 構造を用いれば、弁体の離脱量を小さく抑えながら、フィルター内の外周空間か ら内周空間へのスムーズかつ十分な流量によるオイルの逃げ流れを許容すること ができる。したがって、弁体の移動許容量を決めるハウジングの軸方向寸法をも 小さくすることができ、ひいてはこのリリーフ弁構造を採用するオイルフィルタ ーの小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る第1のリリーフ弁構造を備えたオ
イルフィルターを示す側面断面図である。
【図2】上記第1のリリーフ弁構造を示す側面断面図で
ある。
【図3】上記第1のリリーフ弁構造を示す平面図(図2
におけるIII方向矢視図)である。
【図4】本考案に係る第2のリリーフ弁構造を示す側面
断面図である。
【図5】上記第2のリリーフ弁構造を示す平面図(図4
におけるIV方向矢視図)である。
【図6】従来のリリーフ弁構造を示す側面断面図であ
る。
【符号の説明】
10,70 オイルフィルター 11,71 ケース 12,72 フィルターエレメント 13,73 上部エンドキャップ(端部部材) 13b,73b 第1貫通孔 18,78 外周空間 19,79 内周空間 20,40,80 リリーフ弁 21,41,81 弁体 21b,41b 第3貫通口 22,42,82バネ(付勢手段) 23,43,83 ハウジング 23b,43b,83b 第2貫通孔 30 マウントボディ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F01M 11/03 B 7443−3G

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケースと、環状に形成されて前記ケース
    内に収容されるフィルターエレメントと、このフィルタ
    ーエレメントの軸方向の端部に取り付けられ、前記フィ
    ルターエレメントの端部を保持するとともに、前記ケー
    ス内における前記フィルターエレメントの外側に形成さ
    れる外周空間と前記フィルターエレメントの内周により
    囲まれる内周空間とを仕切る端部部材とからなり、前記
    外周空間に導入したオイルを前記フィルターエレメント
    内を通過させて濾過し、前記内周空間を通して前記ケー
    スの外部に排出するオイルフィルターにおいて、 前記外周空間内の圧力が、前記内周空間内の圧力に比べ
    て所定圧を超えて高くなったときに、前記端部部材に形
    成された第1の貫通開口を開通させて、前記外周空間と
    前記内周空間とを連通させるオイルフィルターのリリー
    フ弁構造であって、 前記端部部材における前記内周空間に面する側に当接し
    て前記第1の貫通開口を閉塞し、前記端部部材から前記
    オイルフィルターの軸方向に離脱移動して前記第1の貫
    通開口を開通させる弁体と、 前記弁体を、前記端部部材における前記内周空間に面す
    る側に当接させる方向に付勢する付勢手段と、 前記端部部材における前記内周空間に面する側に、前記
    内周空間内に膨らんで突出するように形成配置されて、
    前記弁体および前記付勢手段を収容するとともに、第2
    の貫通開口を形成してなるハウジング部材とからなり、 前記弁体における前記第1の貫通開口を閉塞する部分の
    近傍に第3の貫通開口を形成したことを特徴とするオイ
    ルフィルターのリリーフ弁構造。
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