JPH0648022A - 炭素不含紙パッドコーティングの摩擦係数を増加させるためのコロイド類 - Google Patents
炭素不含紙パッドコーティングの摩擦係数を増加させるためのコロイド類Info
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- JPH0648022A JPH0648022A JP5105324A JP10532493A JPH0648022A JP H0648022 A JPH0648022 A JP H0648022A JP 5105324 A JP5105324 A JP 5105324A JP 10532493 A JP10532493 A JP 10532493A JP H0648022 A JPH0648022 A JP H0648022A
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- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
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- B41M5/124—Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein using pressure to make a masked colour visible, e.g. to make a coloured support visible, to create an opaque or transparent pattern, or to form colour by uniting colour-forming components
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 炭素不含紙用のパッドコートまたはレリース
コーティングに用いるのに適した組成物。 【構成】 この組成物はコーティング組成物の総重量基
準で、約、(a)0.1−10.0重量%の粒子径が約
1−125nmの範囲にある無機コロイド、(b)0.1
−5.0重量%の不粘着性材料、(c)60.0−9
9.9重量%の水、および(d)0−25重量%のバイ
ンダーを含む。好適な実施態様としては、コロイダルシ
リカが用いられる。無機コロイド粒子が炭素不含紙のパ
ッドコートに加えられることで、そのパッドコート表面
の摩擦係数が増加し、パッドコート表面のトナーの付着
性とインクの受容性が増加し、誤供給および2重供給の
減少によって、写真コピー機および印刷プレス内への炭
素不含紙シートの均一な供給が促進される。
コーティングに用いるのに適した組成物。 【構成】 この組成物はコーティング組成物の総重量基
準で、約、(a)0.1−10.0重量%の粒子径が約
1−125nmの範囲にある無機コロイド、(b)0.1
−5.0重量%の不粘着性材料、(c)60.0−9
9.9重量%の水、および(d)0−25重量%のバイ
ンダーを含む。好適な実施態様としては、コロイダルシ
リカが用いられる。無機コロイド粒子が炭素不含紙のパ
ッドコートに加えられることで、そのパッドコート表面
の摩擦係数が増加し、パッドコート表面のトナーの付着
性とインクの受容性が増加し、誤供給および2重供給の
減少によって、写真コピー機および印刷プレス内への炭
素不含紙シートの均一な供給が促進される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は炭素を含まないコピー紙
用のパッドコート(保護被覆材)またはレリースコーテ
ィング(剥離被覆材)に関し、特に本発明は、パッドコ
ートまたはレリースコーティングであって部分的に無機
コロイドおよび不粘着剤を含むものに関する。また本発
明は炭素を含まない紙(炭素不含紙)の構造で、少なく
ともその一部が発明のパッドコートまたはレリースコー
ティングで被覆されているものに関する。
用のパッドコート(保護被覆材)またはレリースコーテ
ィング(剥離被覆材)に関し、特に本発明は、パッドコ
ートまたはレリースコーティングであって部分的に無機
コロイドおよび不粘着剤を含むものに関する。また本発
明は炭素を含まない紙(炭素不含紙)の構造で、少なく
ともその一部が発明のパッドコートまたはレリースコー
ティングで被覆されているものに関する。
【0002】
【従来の技術】炭素不含の画像転写用の衝撃表示紙(即
ち、無炭素コピー紙類)は、圧力を加えることで画像を
作ることのできる紙類である。この化学手段を用いる製
品は普通は少なくとも2種の基体(例えば、2枚の紙)
を含み、発色体として知られる反応体を一方の基体上に
有し、顕色剤として知られる他の反応体を、別のつがい
になった基体上に有する。各基体の一つの表面または片
側は2つの基礎的反応体の一方で被覆されている。この
2つの基体はしばしばドナーシートとレセプターシート
と称される。また、両者の反応は必要な時まで(即ち、
活性化の圧力がかかるまで)避けるための方策が施され
ている。これは一般的には反応体の一方をカプセルに包
含させる(カプセル化する)ことで行われる。好ましく
は、発色化合物(類)の疎水性溶媒の溶液をカプセルに
封じ込めるか、またはマイクロカプセル中に含有せし
め、一方の紙の裏面に塗布してドナーシートを形成させ
る。ついで、このものを発色化合物用の顕色剤または反
応体を塗布したアクセプターシートと重ね合わせる。マ
イクロカプセル類は反応体を互いに隔離し反応を防止す
るために役立つ。
ち、無炭素コピー紙類)は、圧力を加えることで画像を
作ることのできる紙類である。この化学手段を用いる製
品は普通は少なくとも2種の基体(例えば、2枚の紙)
を含み、発色体として知られる反応体を一方の基体上に
有し、顕色剤として知られる他の反応体を、別のつがい
になった基体上に有する。各基体の一つの表面または片
側は2つの基礎的反応体の一方で被覆されている。この
2つの基体はしばしばドナーシートとレセプターシート
と称される。また、両者の反応は必要な時まで(即ち、
活性化の圧力がかかるまで)避けるための方策が施され
ている。これは一般的には反応体の一方をカプセルに包
含させる(カプセル化する)ことで行われる。好ましく
は、発色化合物(類)の疎水性溶媒の溶液をカプセルに
封じ込めるか、またはマイクロカプセル中に含有せし
め、一方の紙の裏面に塗布してドナーシートを形成させ
る。ついで、このものを発色化合物用の顕色剤または反
応体を塗布したアクセプターシートと重ね合わせる。マ
イクロカプセル類は反応体を互いに隔離し反応を防止す
るために役立つ。
【0003】例えば、鉛筆や事務機器のキイなどの活性
化の圧力が、一旦、ドナーシートの塗布されていない面
に加えられると、2種の基体は十分な圧力下で接触を起
こし、カプセルは破壊され(即ち、これらのカプセルは
加えられた圧力の模様に対応する)、カプセル内の発色
体の溶液が流れだし、ドナーシートからレセプターシー
トに移動する。レセプターシート上では、最初は隔離さ
れていた反応体の間で反応が始まる。発色体と顕色剤と
は反応によって濃い色の像を形成するので、レセプター
シート上に像が生ずる。普通、反応の結果はもちろん、
鉄筆によってたどられた経路、また鉄筆またはキイによ
って与えられた圧力の模様に対応した着色像を形成す
る。
化の圧力が、一旦、ドナーシートの塗布されていない面
に加えられると、2種の基体は十分な圧力下で接触を起
こし、カプセルは破壊され(即ち、これらのカプセルは
加えられた圧力の模様に対応する)、カプセル内の発色
体の溶液が流れだし、ドナーシートからレセプターシー
トに移動する。レセプターシート上では、最初は隔離さ
れていた反応体の間で反応が始まる。発色体と顕色剤と
は反応によって濃い色の像を形成するので、レセプター
シート上に像が生ずる。普通、反応の結果はもちろん、
鉄筆によってたどられた経路、また鉄筆またはキイによ
って与えられた圧力の模様に対応した着色像を形成す
る。
【0004】「活性化圧力」の用語は手書きの鉄筆また
は事務機器のキイ(例えば、タイプライターのキイ)に
よって与えられた圧力を含むが、それらに限定されない
し、また、「カプセルに包む(カプセル化)」または
「カプセルに包み込まれた化合物(カプセル化化合
物)」の用語は充填材料を含有するマイクロカプセルを
意味する。
は事務機器のキイ(例えば、タイプライターのキイ)に
よって与えられた圧力を含むが、それらに限定されない
し、また、「カプセルに包む(カプセル化)」または
「カプセルに包み込まれた化合物(カプセル化化合
物)」の用語は充填材料を含有するマイクロカプセルを
意味する。
【0005】好適な構造は、カプセル化される発色性物
質が、適当な疎水性溶媒中に溶解されてマイクロカプセ
ル中に含有させられ、また適当なバインダー(粘着性材
料)によって、ドナーシートの裏側に塗布された(しば
しば「裏面被覆」(CB)シートと称される)構成のも
のである。顕色剤は、必要があれば例えばデンプンまた
はラテックスの様な適当なバインダー中に加えて、レセ
プターシートの表の表面に塗布されるが、これは時には
「前面塗布」(CF)シートと称される。「適当なバイ
ンダー(粘着性材料)」の用語は、例えば、デンプンま
たはラテックスの様な材料を意味し、それらは基体上の
被覆中で反応物の分散を可能にするものである。各々の
CBコーティングは破壊されるカプセルを含有し、それ
は破壊されるとCFコーティングの隣接面で変色反応を
起こす薬物を放出する。この様な炭素不含紙のシートの
作成方法はゲールW.ワトソンによって米国特許第3,
516,846号と3,516,941号に開示されて
おり、ここに参考例として示す。
質が、適当な疎水性溶媒中に溶解されてマイクロカプセ
ル中に含有させられ、また適当なバインダー(粘着性材
料)によって、ドナーシートの裏側に塗布された(しば
しば「裏面被覆」(CB)シートと称される)構成のも
のである。顕色剤は、必要があれば例えばデンプンまた
はラテックスの様な適当なバインダー中に加えて、レセ
プターシートの表の表面に塗布されるが、これは時には
「前面塗布」(CF)シートと称される。「適当なバイ
ンダー(粘着性材料)」の用語は、例えば、デンプンま
たはラテックスの様な材料を意味し、それらは基体上の
被覆中で反応物の分散を可能にするものである。各々の
CBコーティングは破壊されるカプセルを含有し、それ
は破壊されるとCFコーティングの隣接面で変色反応を
起こす薬物を放出する。この様な炭素不含紙のシートの
作成方法はゲールW.ワトソンによって米国特許第3,
516,846号と3,516,941号に開示されて
おり、ここに参考例として示す。
【0006】マイクロカプセルを調製するための多くの
方法が存在する。これらの種々の方法は、種々の大きさ
のカプセルの調製、カプセル殻の構成のための種々の材
料、また殻に入れる種々異なった機能材料に関する各種
の技術を提供する。この様な種々の方法は米国特許の
2,800,427号、2,800,458号、3,4
16,441号、3,429,827号、3,516,
846号、4,087,376号、4,100,103
号、4,909,605号、また、英国特許の950,
443号と1,046,409号中に開示されている。
方法が存在する。これらの種々の方法は、種々の大きさ
のカプセルの調製、カプセル殻の構成のための種々の材
料、また殻に入れる種々異なった機能材料に関する各種
の技術を提供する。この様な種々の方法は米国特許の
2,800,427号、2,800,458号、3,4
16,441号、3,429,827号、3,516,
846号、4,087,376号、4,100,103
号、4,909,605号、また、英国特許の950,
443号と1,046,409号中に開示されている。
【0007】ゼラチン、合成高分子材料を含む、多くの
カプセル材料がカプセル殻の調製に用いられる。殻形成
のためによく用いられる材料としては、尿素とホルムア
ルデヒド間、メラミンとホルムアルデヒド間の重合物
や、単分子または低分子量のジメチロール尿素またはメ
チロール化された尿素と、アルデヒドとの多分子縮合産
物がある。種々のカプセル形成材料が、例えば、米国特
許の2,800,458号、3,429,827号、
3,516,846号、4,807,376号、4,1
00,103号、また英国特許の1,046,409
号、2,006,709号、2,062,570号に開
示されている。
カプセル材料がカプセル殻の調製に用いられる。殻形成
のためによく用いられる材料としては、尿素とホルムア
ルデヒド間、メラミンとホルムアルデヒド間の重合物
や、単分子または低分子量のジメチロール尿素またはメ
チロール化された尿素と、アルデヒドとの多分子縮合産
物がある。種々のカプセル形成材料が、例えば、米国特
許の2,800,458号、3,429,827号、
3,516,846号、4,807,376号、4,1
00,103号、また英国特許の1,046,409
号、2,006,709号、2,062,570号に開
示されている。
【0008】前述の様に、画像形成では2枚のシート
が、ドナーシートの裏側がレセプターシートの前面に塗
布された顕色剤面に合わさる様な構造になっている。多
くの応用では、ドナー(CB)シートの被覆されていな
い面に、ある種の書式が施されており、活性化の圧力は
書式に書き込むペンまたは他の筆記具によって起こされ
る。この場合、レセプター(CF)シート上に現れる画
像は、上のシートに描かれた画像のコピーである。
が、ドナーシートの裏側がレセプターシートの前面に塗
布された顕色剤面に合わさる様な構造になっている。多
くの応用では、ドナー(CB)シートの被覆されていな
い面に、ある種の書式が施されており、活性化の圧力は
書式に書き込むペンまたは他の筆記具によって起こされ
る。この場合、レセプター(CF)シート上に現れる画
像は、上のシートに描かれた画像のコピーである。
【0009】第一の基体表面にカプセル化された発色体
を塗布し、第二の基体表面に顕色剤を塗布したものから
なる構造が作られることが多い。塗布された第一の基体
の表面を、塗布された第二の基体の表面と接触させた構
造がとられる。この様な構造は「セット」または「書式
セット」構造と称される。
を塗布し、第二の基体表面に顕色剤を塗布したものから
なる構造が作られることが多い。塗布された第一の基体
の表面を、塗布された第二の基体の表面と接触させた構
造がとられる。この様な構造は「セット」または「書式
セット」構造と称される。
【0010】一方の面がカプセル化された発色体が塗布
された基体で、反対側の第2の表面に顕色剤を塗布され
たものを、数多くの基体からなる構造中でCFとCBシ
ートの間に置くこともできる。この種の多重シートはこ
こでは「CFB」シート(即ち、前後に塗布したシー
ト)として記載する。もちろん、そこに発色体を含む両
面の上には、顕色剤をその上に塗布したシートを並列し
て位置させる必要がある。CFBシートはまた一般に書
式セットに用いられる。ある用途では多重CFBシート
が書式セットに用いられる。これらはいくつかの中間シ
ートを含み、その各々は顕色剤コーティングを一方の側
に有し、発色体のカプセルを含むコーティングを反対側
に有している。この様に、書式セット中のシートは上か
ら下へとCB、CFB、CFの順につなげられる。この
ことで各書式セットでは、圧力によって発色体を含むマ
イクロカプセルが壊れると、発色体と顕色剤が確実に接
触を起こす様になっている。
された基体で、反対側の第2の表面に顕色剤を塗布され
たものを、数多くの基体からなる構造中でCFとCBシ
ートの間に置くこともできる。この種の多重シートはこ
こでは「CFB」シート(即ち、前後に塗布したシー
ト)として記載する。もちろん、そこに発色体を含む両
面の上には、顕色剤をその上に塗布したシートを並列し
て位置させる必要がある。CFBシートはまた一般に書
式セットに用いられる。ある用途では多重CFBシート
が書式セットに用いられる。これらはいくつかの中間シ
ートを含み、その各々は顕色剤コーティングを一方の側
に有し、発色体のカプセルを含むコーティングを反対側
に有している。この様に、書式セット中のシートは上か
ら下へとCB、CFB、CFの順につなげられる。この
ことで各書式セットでは、圧力によって発色体を含むマ
イクロカプセルが壊れると、発色体と顕色剤が確実に接
触を起こす様になっている。
【0011】CB、CF、CFBのシートを用いること
の代替方法に自己含有性(SC)または自発性の炭素不
含紙があり、このものは発色体と顕色剤がシートの同一
面に施されるか及び/または紙の繊維格子内に包含させ
られている。
の代替方法に自己含有性(SC)または自発性の炭素不
含紙があり、このものは発色体と顕色剤がシートの同一
面に施されるか及び/または紙の繊維格子内に包含させ
られている。
【0012】炭素不含紙は書式の製造業で広く用いられ
ており、また炭素不含紙の書式は過去には、例えば、オ
フセット印刷や平板印刷などの様な従来法の印刷技術に
よって印刷されてきた。高速の電子写真コピーで、信頼
性があり、高度の容量の丁合(綴じ合わせ)システム
と、コピーの品質が強化された機械の出現によって、印
刷屋にあったオフセット印刷装置や大型の高速印刷装置
を、電子写真コピーに置換する動きが起こっている。こ
の種のコピー機に炭素不含紙を使いこなすには、炭素不
含紙の機械に対する適合性が重要問題である。例えば、
その上に炭素不含紙コーティングを施して、オフセット
印刷による従来法の画像を作る原紙には、十分な頑丈さ
と機械の条件に対する十分な感受性が不足し、コピー処
理機とソーター中で制御されるべきカール(丸まり)お
よび水分の調節を行うのに適さない。
ており、また炭素不含紙の書式は過去には、例えば、オ
フセット印刷や平板印刷などの様な従来法の印刷技術に
よって印刷されてきた。高速の電子写真コピーで、信頼
性があり、高度の容量の丁合(綴じ合わせ)システム
と、コピーの品質が強化された機械の出現によって、印
刷屋にあったオフセット印刷装置や大型の高速印刷装置
を、電子写真コピーに置換する動きが起こっている。こ
の種のコピー機に炭素不含紙を使いこなすには、炭素不
含紙の機械に対する適合性が重要問題である。例えば、
その上に炭素不含紙コーティングを施して、オフセット
印刷による従来法の画像を作る原紙には、十分な頑丈さ
と機械の条件に対する十分な感受性が不足し、コピー処
理機とソーター中で制御されるべきカール(丸まり)お
よび水分の調節を行うのに適さない。
【0013】炭素不含紙は、受領書、勘定書き、その他
の事務用書式の複数コピーを調製するために印刷された
書式セットの形で用いられることが多く、書式セットは
2枚から8枚のシートを丁合して作られる。書式セット
では一般に炭素不含紙の束の縁に接着剤が施される。書
式セット中のコーティングされた各シートは、ある程度
多孔性で接着剤を紙の多孔性部分に浸透させるが、この
種の浸透は書式セット内で各シートを満足に結合させて
おくために必須である。縁をパッドした炭素不含紙のた
めに有用な接着剤類は、例えば、米国特許第5,07
9,068号に記載されており、ここに参考として記載
する。
の事務用書式の複数コピーを調製するために印刷された
書式セットの形で用いられることが多く、書式セットは
2枚から8枚のシートを丁合して作られる。書式セット
では一般に炭素不含紙の束の縁に接着剤が施される。書
式セット中のコーティングされた各シートは、ある程度
多孔性で接着剤を紙の多孔性部分に浸透させるが、この
種の浸透は書式セット内で各シートを満足に結合させて
おくために必須である。縁をパッドした炭素不含紙のた
めに有用な接着剤類は、例えば、米国特許第5,07
9,068号に記載されており、ここに参考として記載
する。
【0014】接着剤によって束ねられた紙は、ついで
「扇状展開」(Fan-out) され個々の書類セットに分けら
れる。分離を促進するために、炭素不含コピー紙の書式
セットは、レリース(剥離)コーティング〔例えば、フ
ルオロカーボン(過フッ化炭化水素)またはシリコン〕
を少なくとも書式セットの一つの外面上に施されること
が多い。しばしば、これらのコーティングは「パッドコ
ート」と称される。パッドコートは非粘着剤として作用
し、書式セットの外面の付着性を低下させ、縁をパッド
した接着剤のレリース(剥離)剤として作用し、縁をパ
ッドする工程で「扇状展開性」を促進して、接着剤で縁
をパッドされた束に、扇状展開または扇状分離すること
を可能にし、扇状展開で個々の書式セットを分離する。
パッドコートはまた、それを行わないと、そのシートの
反対側のシート上のCBおよびCFの機能性コーティン
グに歪が起こり、それによるカーリング(丸まり)がで
きるが、これを打ち消すために必須である。カプセルま
たは顕色剤を塗布された紙の表面は、それぞれ、CB及
びCF塗布表面、またはBFfkおよびCFfcとして、そ
のシートの「機能性被覆表面」または「機能性被覆面」
を表す。
「扇状展開」(Fan-out) され個々の書類セットに分けら
れる。分離を促進するために、炭素不含コピー紙の書式
セットは、レリース(剥離)コーティング〔例えば、フ
ルオロカーボン(過フッ化炭化水素)またはシリコン〕
を少なくとも書式セットの一つの外面上に施されること
が多い。しばしば、これらのコーティングは「パッドコ
ート」と称される。パッドコートは非粘着剤として作用
し、書式セットの外面の付着性を低下させ、縁をパッド
した接着剤のレリース(剥離)剤として作用し、縁をパ
ッドする工程で「扇状展開性」を促進して、接着剤で縁
をパッドされた束に、扇状展開または扇状分離すること
を可能にし、扇状展開で個々の書式セットを分離する。
パッドコートはまた、それを行わないと、そのシートの
反対側のシート上のCBおよびCFの機能性コーティン
グに歪が起こり、それによるカーリング(丸まり)がで
きるが、これを打ち消すために必須である。カプセルま
たは顕色剤を塗布された紙の表面は、それぞれ、CB及
びCF塗布表面、またはBFfkおよびCFfcとして、そ
のシートの「機能性被覆表面」または「機能性被覆面」
を表す。
【0015】パッドコートはカプセルを塗布した(C
B)シートの前面及び/または顕色剤を塗布した(C
F)シートの裏面に施される。「CBpc」の用語は、パ
ッドコートがCBシートの前面にあることを意味する。
「CFpc」の用語は、パッドコートがCFシートの裏面
にあることを意味する。パッドコートはその性質として
表面エネルギーが低い材料であり、紙の表面が接着剤で
濡らされるのを防止する。不幸にして、低表面エネルギ
ーのパッドコートされた表面は同時に紙の表面の摩擦係
数を低下させ、2枚または多くの紙を供給したり紙の誤
供給を起こす原因になる。表面エネルギーが低いこと
は、パッドコートされた表面へのトナー粉末の付着性を
減少させ、パッドコート面に電子写真で画像を作ると、
画像の濃度を低下させトナーの付着率を悪くする。フル
オロカーボンコーティングの違いで、特定の炭素不含コ
ピー紙に対し、扇状展開による縁パッド操作の可能であ
る接着剤が、別の会社で作られた炭素不含コピー紙を用
いると作業不可能になることがある。
B)シートの前面及び/または顕色剤を塗布した(C
F)シートの裏面に施される。「CBpc」の用語は、パ
ッドコートがCBシートの前面にあることを意味する。
「CFpc」の用語は、パッドコートがCFシートの裏面
にあることを意味する。パッドコートはその性質として
表面エネルギーが低い材料であり、紙の表面が接着剤で
濡らされるのを防止する。不幸にして、低表面エネルギ
ーのパッドコートされた表面は同時に紙の表面の摩擦係
数を低下させ、2枚または多くの紙を供給したり紙の誤
供給を起こす原因になる。表面エネルギーが低いこと
は、パッドコートされた表面へのトナー粉末の付着性を
減少させ、パッドコート面に電子写真で画像を作ると、
画像の濃度を低下させトナーの付着率を悪くする。フル
オロカーボンコーティングの違いで、特定の炭素不含コ
ピー紙に対し、扇状展開による縁パッド操作の可能であ
る接着剤が、別の会社で作られた炭素不含コピー紙を用
いると作業不可能になることがある。
【0016】扇状展開は多くの書式セットの束またはパ
ッドを、個々のセットに分離する方法である。「扇状展
開」または「扇状分離」の方法の一つは、丁合されたシ
ートの束について、縁をパッドされた方の端を一方の手
で握り、他の手でパッドされていない方の縁をつかん
で、束をU字状に曲げる。束を水平に保ちながら、パッ
ドされた縁を離して下方に垂れさせる。このことでパッ
ドまたは束を個々の書式セットに分割するのに十分な歪
が与えられる。
ッドを、個々のセットに分離する方法である。「扇状展
開」または「扇状分離」の方法の一つは、丁合されたシ
ートの束について、縁をパッドされた方の端を一方の手
で握り、他の手でパッドされていない方の縁をつかん
で、束をU字状に曲げる。束を水平に保ちながら、パッ
ドされた縁を離して下方に垂れさせる。このことでパッ
ドまたは束を個々の書式セットに分割するのに十分な歪
が与えられる。
【0017】炭素不含紙の書式を調製する時に起こる問
題の一つは、それが印刷であれ写真転写であれ、種々の
炭素不含紙シートの表面に対する、インクまたはトナー
の付着が悪いことである。炭素不含紙は例えば、契約用
語または説明書きの情報を、異なった炭素不含紙シート
の表面に記載していなければならないことが多い。そこ
で、全ての紙面はインク及び/またはトナーに受容性が
なければならない。前述の通り炭素不含紙には、書式セ
ット扇状展開性能を向上させるパッドコートが施される
ことが多い。しかし、これらのパッドコートには、パッ
ドコート面のインクとトナーの受容性を減少させる傾向
があり、インク及び/またはトナーの付着を困難にす
る。パッドコート面へのトナー粉の付着が悪いと画像の
濃度が低下する。
題の一つは、それが印刷であれ写真転写であれ、種々の
炭素不含紙シートの表面に対する、インクまたはトナー
の付着が悪いことである。炭素不含紙は例えば、契約用
語または説明書きの情報を、異なった炭素不含紙シート
の表面に記載していなければならないことが多い。そこ
で、全ての紙面はインク及び/またはトナーに受容性が
なければならない。前述の通り炭素不含紙には、書式セ
ット扇状展開性能を向上させるパッドコートが施される
ことが多い。しかし、これらのパッドコートには、パッ
ドコート面のインクとトナーの受容性を減少させる傾向
があり、インク及び/またはトナーの付着を困難にす
る。パッドコート面へのトナー粉の付着が悪いと画像の
濃度が低下する。
【0018】炭素不含紙は事前に丁合された書式セット
として作られ包装されることが多い。ある方式は、「正
順序書式セット」と呼ばれ、シートは最後に完結するよ
うな順序で整えられている。この種の書式セットでは、
裏面コート(CB)が書式セットの最初にあり、表面コ
ート(CF)が最後で、必要数のCFBシートが中間に
来る。これとは逆に、炭素不含紙は「逆順序書式セッ
ト」と呼ばれる、事前に丁合された書式セットとして作
られ包装される場合もあるが、この場合、種々の色と表
面を持ったシートが、正常な機能の順序と逆につづられ
ている。前面コートシート(CF)が書式セットの最初
にあり、裏面コートが最後にあって、必要とするCFB
シートが中間に来る。各シートがこの方法で整えられ、
自動的に操作順序を反復する印刷機またはコピー機で印
刷されると、各シートはパッドとデータ記載されたの正
しい順序で供給用トレイに到着する。特定の印刷操作に
用いられる順序書式セットの型は印刷装置によって異な
る。
として作られ包装されることが多い。ある方式は、「正
順序書式セット」と呼ばれ、シートは最後に完結するよ
うな順序で整えられている。この種の書式セットでは、
裏面コート(CB)が書式セットの最初にあり、表面コ
ート(CF)が最後で、必要数のCFBシートが中間に
来る。これとは逆に、炭素不含紙は「逆順序書式セッ
ト」と呼ばれる、事前に丁合された書式セットとして作
られ包装される場合もあるが、この場合、種々の色と表
面を持ったシートが、正常な機能の順序と逆につづられ
ている。前面コートシート(CF)が書式セットの最初
にあり、裏面コートが最後にあって、必要とするCFB
シートが中間に来る。各シートがこの方法で整えられ、
自動的に操作順序を反復する印刷機またはコピー機で印
刷されると、各シートはパッドとデータ記載されたの正
しい順序で供給用トレイに到着する。特定の印刷操作に
用いられる順序書式セットの型は印刷装置によって異な
る。
【0019】予め丁合された炭素不含紙を、低および中
容量の電子写真装置で処理する場合に、しばしば起こる
問題の一つは、多重シート供給である。多重シート供給
の原因の一つは、CB、CF、パッドコートの表面の間
の、表面摩擦が均一でないことである。CBとCFコー
ティングはコーティングされない基体紙に比べ、摩擦係
数(c.o.f.) が増加する傾向があり、パッドコートの組
成は低表面エネルギーのフッ素化学品類またはシリコン
類の様な、非付着性を助長するレリース材料を含むの
で、コーティングされていない基体紙に比べ、摩擦係数
が低下する傾向がある。パッドコート面とCBまたはC
Fコート面が共存すると、紙と紙との間の摩擦係数に大
きな差が生ずる。この表面配列によって、頻繁に、事前
丁合炭素不含紙の正および逆方向の順序が起きてしま
う。供給機構によって表面の紙のシートが進むのではな
く、2番目の隣接したシートまたは多重のシートが進行
して、表面紙と共に供給される傾向がある。
容量の電子写真装置で処理する場合に、しばしば起こる
問題の一つは、多重シート供給である。多重シート供給
の原因の一つは、CB、CF、パッドコートの表面の間
の、表面摩擦が均一でないことである。CBとCFコー
ティングはコーティングされない基体紙に比べ、摩擦係
数(c.o.f.) が増加する傾向があり、パッドコートの組
成は低表面エネルギーのフッ素化学品類またはシリコン
類の様な、非付着性を助長するレリース材料を含むの
で、コーティングされていない基体紙に比べ、摩擦係数
が低下する傾向がある。パッドコート面とCBまたはC
Fコート面が共存すると、紙と紙との間の摩擦係数に大
きな差が生ずる。この表面配列によって、頻繁に、事前
丁合炭素不含紙の正および逆方向の順序が起きてしま
う。供給機構によって表面の紙のシートが進むのではな
く、2番目の隣接したシートまたは多重のシートが進行
して、表面紙と共に供給される傾向がある。
【0020】事前丁合炭素不含紙が摩擦供給機械で用い
られる場合に起こる第2の問題は、接触する表面間の摩
擦係数の調和がとれないことに起因する、CFシート上
の濃い目だったにじみの発生である。にじみは2枚また
はそれ以上の炭素不含紙シートが、共に供給機構に入っ
たときに発生し、これは偶発的なカプセルの破壊と、発
色体のCBからCF表面への移行によって生ずると信じ
られている。この問題はコピー機が、シートを取り上げ
てコピー機に供給するために、圧力ローラーまたはベル
トを用いている場合に特に深刻である。
られる場合に起こる第2の問題は、接触する表面間の摩
擦係数の調和がとれないことに起因する、CFシート上
の濃い目だったにじみの発生である。にじみは2枚また
はそれ以上の炭素不含紙シートが、共に供給機構に入っ
たときに発生し、これは偶発的なカプセルの破壊と、発
色体のCBからCF表面への移行によって生ずると信じ
られている。この問題はコピー機が、シートを取り上げ
てコピー機に供給するために、圧力ローラーまたはベル
トを用いている場合に特に深刻である。
【0021】この問題はビーリーによって指摘され、彼
は、このにじみがシート間の機械的固着であり、シート
の表面間の比較的高い摩擦係数に起因するとした(J.Bee
ry、WO−89/04804 参照) 。彼の解決法は、機械の中の
供給ローラーを柔らかくする様に改良し、カプセル被覆
面に対する圧力が減少され、供給機構に関わる紙面上に
加わる圧力を低めにしたものである。構造を変化させ、
供給システムの硬さを変える写真コピー機の改造も一つ
の解決であるが、機械の改造はコスト高になることが多
く、機械製造者の協力が必要である。機械の改造なしで
にじみの斑点を減らすことができれば有利である。さら
に好ましい解決は、にじみを避ける機械操作のために、
紙の表面を改良することである。
は、このにじみがシート間の機械的固着であり、シート
の表面間の比較的高い摩擦係数に起因するとした(J.Bee
ry、WO−89/04804 参照) 。彼の解決法は、機械の中の
供給ローラーを柔らかくする様に改良し、カプセル被覆
面に対する圧力が減少され、供給機構に関わる紙面上に
加わる圧力を低めにしたものである。構造を変化させ、
供給システムの硬さを変える写真コピー機の改造も一つ
の解決であるが、機械の改造はコスト高になることが多
く、機械製造者の協力が必要である。機械の改造なしで
にじみの斑点を減らすことができれば有利である。さら
に好ましい解決は、にじみを避ける機械操作のために、
紙の表面を改良することである。
【0022】写真コピー機で紙を適切に操作するために
は、印刷の品質と、機械中での紙の取扱に影響する種々
の性質の間で、バランスがとれている必要がある。これ
らのバランスはグリーンによって「電子写真における機
能的な紙の性質」と題する報告中で論じられている(C.
J.Greenp Tappi, 1981, 65(5), 79-81参照)。彼は印刷
の品質と紙の操作は、紙の平滑性、電気抵抗、湾曲(シ
ートの平らさ)、頑丈さ、水分含量、多孔性、摩擦、仕
上げと、紙のワックス粘りに関連し、印刷の品質要求
は、紙の操作上の要求と矛盾することが大変多いことを
記載している。例えば、滑らかな紙はよい固定(トナー
付着)を与えるが、しかし、粗い紙は供給性能と紙の移
送が良好である。彼はさらに、「供給の確実性を考えれ
ば、紙と紙の摩擦係数は、引き続くシート間の変化ほど
には重要でない。普通の摩擦供給装置で多重供給を防止
するには、摩擦係数の変化は0.1以下であるべきであ
る。」と言っている。
は、印刷の品質と、機械中での紙の取扱に影響する種々
の性質の間で、バランスがとれている必要がある。これ
らのバランスはグリーンによって「電子写真における機
能的な紙の性質」と題する報告中で論じられている(C.
J.Greenp Tappi, 1981, 65(5), 79-81参照)。彼は印刷
の品質と紙の操作は、紙の平滑性、電気抵抗、湾曲(シ
ートの平らさ)、頑丈さ、水分含量、多孔性、摩擦、仕
上げと、紙のワックス粘りに関連し、印刷の品質要求
は、紙の操作上の要求と矛盾することが大変多いことを
記載している。例えば、滑らかな紙はよい固定(トナー
付着)を与えるが、しかし、粗い紙は供給性能と紙の移
送が良好である。彼はさらに、「供給の確実性を考えれ
ば、紙と紙の摩擦係数は、引き続くシート間の変化ほど
には重要でない。普通の摩擦供給装置で多重供給を防止
するには、摩擦係数の変化は0.1以下であるべきであ
る。」と言っている。
【0023】このことは電子写真用紙では簡単に実現で
きる。種々のコーティングをその種々な表面に施した炭
素不含紙では、摩擦係数は表面から表面へと大きく異な
る。パッドコートされた表面(CBpcとCFpc)は約
0.35の摩擦係数を有し、一方機能性表面(CBおよ
びCF)の摩擦係数は約0.55から0.65である。
きる。種々のコーティングをその種々な表面に施した炭
素不含紙では、摩擦係数は表面から表面へと大きく異な
る。パッドコートされた表面(CBpcとCFpc)は約
0.35の摩擦係数を有し、一方機能性表面(CBおよ
びCF)の摩擦係数は約0.55から0.65である。
【0024】ダンボール用板紙の摩擦係数を増加させて
滑りを防止するために、コロイダルシリカを用いること
が、井上らによって述べられている(M.Inoue, N.Gurna
gul,and P.Aroca, Tappi Jounal 1990, 72(12), 81−8
5) 。彼らは摩擦係数を表面自由エネルギーに関連さ
せ、コロイダルシリカの使用によって摩擦が増加し、ま
た表面エネルギーが26.8ダイン/cmから39.8ダ
イン/cmに増加することを報告した。
滑りを防止するために、コロイダルシリカを用いること
が、井上らによって述べられている(M.Inoue, N.Gurna
gul,and P.Aroca, Tappi Jounal 1990, 72(12), 81−8
5) 。彼らは摩擦係数を表面自由エネルギーに関連さ
せ、コロイダルシリカの使用によって摩擦が増加し、ま
た表面エネルギーが26.8ダイン/cmから39.8ダ
イン/cmに増加することを報告した。
【0025】C.H.フレッチャーは、コロイダルシリ
カを紙の摩擦増加材料として用いることを、「コロイダ
ルシリカの利用による滑り防止処理」と題する報告の中
で論じている(C.H. Fletcher, Tappi Jounal 1973, 56
(8), 81-85 参照) 。米国特許第3,389,100号
は、シリカのエアロゲルを紙箱用印刷インクの滑り防止
に用いることを開示している。
カを紙の摩擦増加材料として用いることを、「コロイダ
ルシリカの利用による滑り防止処理」と題する報告の中
で論じている(C.H. Fletcher, Tappi Jounal 1973, 56
(8), 81-85 参照) 。米国特許第3,389,100号
は、シリカのエアロゲルを紙箱用印刷インクの滑り防止
に用いることを開示している。
【0026】最近、炭素不含紙用のパッドコートが米国
特許第5,092,927号で開示されたが、バインダ
ー、水性の顔料分散液、扇状展開を促進するための付着
性成分を含有するものである。このパッドコートは、書
式セットのパッドコートされた面の印刷性を改善すると
称している。その顔料類はそれらのインク受容性のため
に選定され、炭酸カルシウム、粘土、焼粘土、ケイ酸塩
とアルミナ4水塩を含む。挙げられた顔料は、ハイドラ
ール710Bで、800−1,000nmの粒子径を有す
る。この特許はコロイドに属する粒子の記載はない。高
い剪断力のミキサーと、必要とすれば分散助剤が顔料粒
子を分散させるために用いられる。
特許第5,092,927号で開示されたが、バインダ
ー、水性の顔料分散液、扇状展開を促進するための付着
性成分を含有するものである。このパッドコートは、書
式セットのパッドコートされた面の印刷性を改善すると
称している。その顔料類はそれらのインク受容性のため
に選定され、炭酸カルシウム、粘土、焼粘土、ケイ酸塩
とアルミナ4水塩を含む。挙げられた顔料は、ハイドラ
ール710Bで、800−1,000nmの粒子径を有す
る。この特許はコロイドに属する粒子の記載はない。高
い剪断力のミキサーと、必要とすれば分散助剤が顔料粒
子を分散させるために用いられる。
【0027】EPO公報第464,681号は、加熱色
素移動のための色素受容要素について開示しているが、
その中で、色素受容要素の後ろ側は、酸化ポリエチレ
ン、ミクロン以下の無機コロイド状粒子、コロイド状無
機粒子より大きい高分子の粒子(直径1−10μm )か
らなる。裏面コーティングの目的は、適当な摩擦を引き
込みローラーに与え、供給トレイから一回に一枚のシー
トを供給し、供給トレイ内に重ねられたシートの表面と
裏面の間の相互作用を最少化し、たまたま、受容因子
が、熱プリンター中に誤った面を上にして挿入された場
合に、色素供与因子と裏側の層にある受容因子との間の
くっつきを最少化することである。このシステムに関し
ては、印刷適性、色調調節、または扇状展開に簡単にす
る要求は、触れられていないしまた要求されていない。
素移動のための色素受容要素について開示しているが、
その中で、色素受容要素の後ろ側は、酸化ポリエチレ
ン、ミクロン以下の無機コロイド状粒子、コロイド状無
機粒子より大きい高分子の粒子(直径1−10μm )か
らなる。裏面コーティングの目的は、適当な摩擦を引き
込みローラーに与え、供給トレイから一回に一枚のシー
トを供給し、供給トレイ内に重ねられたシートの表面と
裏面の間の相互作用を最少化し、たまたま、受容因子
が、熱プリンター中に誤った面を上にして挿入された場
合に、色素供与因子と裏側の層にある受容因子との間の
くっつきを最少化することである。このシステムに関し
ては、印刷適性、色調調節、または扇状展開に簡単にす
る要求は、触れられていないしまた要求されていない。
【0028】シリカとケイ酸塩は、炭素不含紙中の無色
の色素のCF顕色剤として知られ、用いられている。例
えば、米国特許第4,461,494号は、ケイ酸マグ
ネシウム−アルミニュウムを感圧性炭素不含コピー紙用
の顕色剤として用いることを開示している。米国特許第
4,732,991号は、CF材料としてのシリカゲル
使用が、炭素不含紙用の顕色剤として有用であることを
教えている。同様に、米国特許第4,075,224号
はシリカゲル類、酸性粘土類、またはフェノール樹脂類
を炭素不含紙用の顕色剤として用いることを教えてい
る。
の色素のCF顕色剤として知られ、用いられている。例
えば、米国特許第4,461,494号は、ケイ酸マグ
ネシウム−アルミニュウムを感圧性炭素不含コピー紙用
の顕色剤として用いることを開示している。米国特許第
4,732,991号は、CF材料としてのシリカゲル
使用が、炭素不含紙用の顕色剤として有用であることを
教えている。同様に、米国特許第4,075,224号
はシリカゲル類、酸性粘土類、またはフェノール樹脂類
を炭素不含紙用の顕色剤として用いることを教えてい
る。
【0029】以上のどの件についても、コロイダルシリ
カまたは他の無機材料類のコロイドを、炭素不含紙のパ
ッドコートまたはレリースコーティングで、摩擦増加剤
として用いていない。
カまたは他の無機材料類のコロイドを、炭素不含紙のパ
ッドコートまたはレリースコーティングで、摩擦増加剤
として用いていない。
【0030】
【発明が解決しようとする課題】本発明によって、次の
利点が見いだされている。即ち、無機コロイド粒子を炭
素不含紙のパッドコートまたはレリースコーティングに
加えると、パッドコートされた表面の摩擦係数、パッド
コートされた表面のトナーの付着性およびインクの受容
性が増加する結果となり、炭素不含紙シートの写真コピ
ー機内への均一な供給を促進し、また誤供与と多重供給
を減少させて印刷圧力を改善し、供給装置に起因するに
じみを減少させる。本発明は、パッドコートによって起
こされる粘着レリース効果を損なうことなく、また扇状
展開能を損なわずに、書式セットを製造することを可能
にする。
利点が見いだされている。即ち、無機コロイド粒子を炭
素不含紙のパッドコートまたはレリースコーティングに
加えると、パッドコートされた表面の摩擦係数、パッド
コートされた表面のトナーの付着性およびインクの受容
性が増加する結果となり、炭素不含紙シートの写真コピ
ー機内への均一な供給を促進し、また誤供与と多重供給
を減少させて印刷圧力を改善し、供給装置に起因するに
じみを減少させる。本発明は、パッドコートによって起
こされる粘着レリース効果を損なうことなく、また扇状
展開能を損なわずに、書式セットを製造することを可能
にする。
【0031】従って、本発明は、炭素不含紙用のパッド
コートまたはレリースコーティングに適した組成物を提
供し、この組成物は、必須成分として、コーティング組
成物の全重量基準で、それぞれ約、0.1−10重量%
の粒子径が約1−125nmの範囲にある無機コロイド、
0.01−2.5重量%の不粘着性材料、65.0−9
9.9重量%の水、および0−25重量%のバインダー
(結合剤)とからなる。必要があれば、この組成物はさ
らに、 pH調節剤、消泡剤、光学的増白剤などを含有す
ることができる。
コートまたはレリースコーティングに適した組成物を提
供し、この組成物は、必須成分として、コーティング組
成物の全重量基準で、それぞれ約、0.1−10重量%
の粒子径が約1−125nmの範囲にある無機コロイド、
0.01−2.5重量%の不粘着性材料、65.0−9
9.9重量%の水、および0−25重量%のバインダー
(結合剤)とからなる。必要があれば、この組成物はさ
らに、 pH調節剤、消泡剤、光学的増白剤などを含有す
ることができる。
【0032】本発明はさらに、炭素不含紙の構造の外面
の少なくとも一部を、パッドコートまたはレリースコー
ティングで覆っている炭素不含紙の構造を提供する。こ
のパッドコートまたはレリースコーティングは必須成分
として、コーティング組成物の全乾燥重量基準で、それ
ぞれ約、2.0−95.0重量%の粒子径が1−125
nmの範囲にある無機コロイド、2.0−50.0重量%
の不粘着性材料、および0−95.0重量%のバインダ
ーとからなる。この様な独創的な炭素不含の構造は、特
に印刷および電子写真印刷用途への使用に適する。本発
明の他の観点、進歩性と利点は、詳細な説明、実施例と
特許請求から明らかである。
の少なくとも一部を、パッドコートまたはレリースコー
ティングで覆っている炭素不含紙の構造を提供する。こ
のパッドコートまたはレリースコーティングは必須成分
として、コーティング組成物の全乾燥重量基準で、それ
ぞれ約、2.0−95.0重量%の粒子径が1−125
nmの範囲にある無機コロイド、2.0−50.0重量%
の不粘着性材料、および0−95.0重量%のバインダ
ーとからなる。この様な独創的な炭素不含の構造は、特
に印刷および電子写真印刷用途への使用に適する。本発
明の他の観点、進歩性と利点は、詳細な説明、実施例と
特許請求から明らかである。
【0033】
【課題を解決するための手段】本発明は、次の絵の参照
によって容易に理解できよう。この図は、炭素不含コピ
ー紙製の丁合されたシートからなる書式セットの、縁パ
ッド付けの断面を模式的に示したものである。図は、表
面紙CBシート11、中間CBFシート12と13、お
よび底紙のCFシート14からなる、4枚組の炭素不含
コピー紙シートの束10が、テーブル15上に置かれて
いるものを示す。各CBコーティングは被破壊性のマイ
クロカプセルを含んでおり、それが壊れると薬剤が放出
され、隣接するCFコーティングで発色反応が起こる。
によって容易に理解できよう。この図は、炭素不含コピ
ー紙製の丁合されたシートからなる書式セットの、縁パ
ッド付けの断面を模式的に示したものである。図は、表
面紙CBシート11、中間CBFシート12と13、お
よび底紙のCFシート14からなる、4枚組の炭素不含
コピー紙シートの束10が、テーブル15上に置かれて
いるものを示す。各CBコーティングは被破壊性のマイ
クロカプセルを含んでおり、それが壊れると薬剤が放出
され、隣接するCFコーティングで発色反応が起こる。
【0034】4枚組の書式セットの各々の、表面の紙C
Bシート11および底紙CFシートの外表面は、本発明
の不粘着性レリースコーティング、16および17、に
よって処理されている。平板(示していない)が、鋼製
バー19を付けた縁18を平滑にするために用いられ
る。縁パッド用の接着剤組成物20が束の縁に与えら
れ、各書式セットのシート間の重なりに流れ込み、縁を
粘着された書式セットが作られる。この接着剤は、粘着
性レリースコーティング16、17があるために、各書
式セットを隔離しているシート間の重なりには、流れ込
んでいない。
Bシート11および底紙CFシートの外表面は、本発明
の不粘着性レリースコーティング、16および17、に
よって処理されている。平板(示していない)が、鋼製
バー19を付けた縁18を平滑にするために用いられ
る。縁パッド用の接着剤組成物20が束の縁に与えら
れ、各書式セットのシート間の重なりに流れ込み、縁を
粘着された書式セットが作られる。この接着剤は、粘着
性レリースコーティング16、17があるために、各書
式セットを隔離しているシート間の重なりには、流れ込
んでいない。
【0035】本発明のパッドコートまたはレリースコー
ティング組成物は、無機コロイド、粘着性材料と水から
なる。必要があれば、このパッドコートまたはレリース
コーティング組成物は、バインダー、 pH調節剤、消泡
剤、光学的増白剤などを含有し得る。
ティング組成物は、無機コロイド、粘着性材料と水から
なる。必要があれば、このパッドコートまたはレリース
コーティング組成物は、バインダー、 pH調節剤、消泡
剤、光学的増白剤などを含有し得る。
【0036】原則的には、この無機コロイドは如何なる
無機コロイドであってもよい。好適な無機コロイドは、
シリカ、アルミナ、チタニア、ジルコニア、5酸化アン
チモン、または炭酸カルシウムである。ここで用いられ
るように、「コロイド」とは、単一の大型分子または小
形の分子の凝集体の何れかを含む、物質が細分された状
態を意味する。コロイド粒子は顕微鏡では見えない大き
さで分散状態である。
無機コロイドであってもよい。好適な無機コロイドは、
シリカ、アルミナ、チタニア、ジルコニア、5酸化アン
チモン、または炭酸カルシウムである。ここで用いられ
るように、「コロイド」とは、単一の大型分子または小
形の分子の凝集体の何れかを含む、物質が細分された状
態を意味する。コロイド粒子は顕微鏡では見えない大き
さで分散状態である。
【0037】このコロイド粒子の大きさは、普通、約1
から125nmの範囲にあり、好ましくは、約1から10
0nmにあり、さらに好ましくは約5から75nmである。
コロイド粒子に対比して、大部分の顔料の有効な粒子の
大きさは、少なくとも光の波長の半分である必要があ
る。このことは、可視光線については有効な顔料粒子径
の下限は約200−400nmであるべきことを意味す
る。この様に、無色の無機顔料粒子の大きさの下限は約
200nmと考えられている(クリック−オスマー著「化
学工学辞典」17巻、ワイリーインターサイエンス社、
ニューヨーク、1982年、788−838ページ参
照)。しかし、前記参考文献の795と808ページ
は、無色の無機顔料として150−100,000nm
(0.150−100μm )を持つものを示している。
から125nmの範囲にあり、好ましくは、約1から10
0nmにあり、さらに好ましくは約5から75nmである。
コロイド粒子に対比して、大部分の顔料の有効な粒子の
大きさは、少なくとも光の波長の半分である必要があ
る。このことは、可視光線については有効な顔料粒子径
の下限は約200−400nmであるべきことを意味す
る。この様に、無色の無機顔料粒子の大きさの下限は約
200nmと考えられている(クリック−オスマー著「化
学工学辞典」17巻、ワイリーインターサイエンス社、
ニューヨーク、1982年、788−838ページ参
照)。しかし、前記参考文献の795と808ページ
は、無色の無機顔料として150−100,000nm
(0.150−100μm )を持つものを示している。
【0038】コロイドと顔料の分散物間の大きさの差異
は、また、コーティング作業では重要である。コロイド
組成物の粘度は低めでその分散相中で安定である。顔料
組成物は粘度が高まり易く高い剪断攪拌が要求され、及
び/または被覆溶液中で顔料の分散を維持するために分
散助剤が必要である。
は、また、コーティング作業では重要である。コロイド
組成物の粘度は低めでその分散相中で安定である。顔料
組成物は粘度が高まり易く高い剪断攪拌が要求され、及
び/または被覆溶液中で顔料の分散を維持するために分
散助剤が必要である。
【0039】コロイド分散液は、分散しているコロイド
材料の細かい粒子径のために、透明か半透明である。色
をだすため、白度や、不透明性をつよめるために分散液
中に加えられた顔料の粒子と、コロイドは対照的であ
る。
材料の細かい粒子径のために、透明か半透明である。色
をだすため、白度や、不透明性をつよめるために分散液
中に加えられた顔料の粒子と、コロイドは対照的であ
る。
【0040】この無機コロイドは、普通はこの発明のパ
ッドコートまたはレリースコーティング組成物中に(コ
ーティング組成物の全重量基準で)、約0.1から1
0.0重量%の量で存在し、好ましくは、約0.2から
5.0重量%存在し、最も好ましくは、約0.3から
2.5重量%存在する。
ッドコートまたはレリースコーティング組成物中に(コ
ーティング組成物の全重量基準で)、約0.1から1
0.0重量%の量で存在し、好ましくは、約0.2から
5.0重量%存在し、最も好ましくは、約0.3から
2.5重量%存在する。
【0041】この無機コロイドは紙面に粗さを与え、同
時にインクとトナーの受容性を与える機能がある。高度
の表面積を持つ無機コロイドが、不粘着剤のパッド操作
および扇状展開の促進作用を阻害しないことは驚きであ
る。この様に少量のコロイドが、トナーのパッドコート
面へのつながりまたは固定を劇的に改善することは、さ
らに驚くべきことである。
時にインクとトナーの受容性を与える機能がある。高度
の表面積を持つ無機コロイドが、不粘着剤のパッド操作
および扇状展開の促進作用を阻害しないことは驚きであ
る。この様に少量のコロイドが、トナーのパッドコート
面へのつながりまたは固定を劇的に改善することは、さ
らに驚くべきことである。
【0042】上記したように、不粘着性材料はパッド用
接着剤がシートに浸透することを防止し、そして紙束の
扇状展開を可能にするために必須である。この種の不粘
着材料はシリコン類、有機ポリマー/シリコンコポリマ
ー類および混合物、有機ポリマーコーティング、ワック
ス、フッ素化学品、およびフルオロシリコンを含む。
接着剤がシートに浸透することを防止し、そして紙束の
扇状展開を可能にするために必須である。この種の不粘
着材料はシリコン類、有機ポリマー/シリコンコポリマ
ー類および混合物、有機ポリマーコーティング、ワック
ス、フッ素化学品、およびフルオロシリコンを含む。
【0043】この不粘着剤はフッ素化された化合物であ
ることが適する。本発明に有用な一般的フッ素化学品の
不粘着性材料類または組成物類には、フッ素化学品化合
物またはポリマーであって、少なくとも一個のフッ素化
脂肪族ラジカルまたは基、R f を含む。
ることが適する。本発明に有用な一般的フッ素化学品の
不粘着性材料類または組成物類には、フッ素化学品化合
物またはポリマーであって、少なくとも一個のフッ素化
脂肪族ラジカルまたは基、R f を含む。
【0044】このフッ素化脂肪族基はRf はフッ素化さ
れた、安定で、不活性で、好ましくは飽和され、1価
で、脂環式基を含まないものである。それは直鎖、枝別
れ鎖、環状、またはそれらの組合わせでよい。Rf は完
全にフッ素化された基であることが適するが、水素また
は塩素原子が置換物として存在してもよい。その場合そ
れは2個ごとの炭素原子のうちの1個にのみ有ってはな
らない。
れた、安定で、不活性で、好ましくは飽和され、1価
で、脂環式基を含まないものである。それは直鎖、枝別
れ鎖、環状、またはそれらの組合わせでよい。Rf は完
全にフッ素化された基であることが適するが、水素また
は塩素原子が置換物として存在してもよい。その場合そ
れは2個ごとの炭素原子のうちの1個にのみ有ってはな
らない。
【0045】このRf 基は少なくとも3個の炭素原子を
有し、好ましくは3−20個の炭素原子であり、最も好
ましくは、4−10個炭素原子であり、そして40重量
%から70重量%のフッ素を含むものが好ましい。好ま
しいRf 基は完全かまたは実質的にフッ素化されたもの
で、さらに好ましくは、過フッ素化された脂肪族基で−
Cn F2n+1 の式を有する。
有し、好ましくは3−20個の炭素原子であり、最も好
ましくは、4−10個炭素原子であり、そして40重量
%から70重量%のフッ素を含むものが好ましい。好ま
しいRf 基は完全かまたは実質的にフッ素化されたもの
で、さらに好ましくは、過フッ素化された脂肪族基で−
Cn F2n+1 の式を有する。
【0046】Rf 基を含む有用なフッ素化学品ポリマー
類は、フッ素化学品のアクリレート及び/またはメタク
リレートのモノマーと、コポリマーを形成し得るモノマ
ー類のコポリマーを含むが、後者のモノマーは、フッ素
化されたものおよびフッ素不含のモノマー類で、例え
ば、メチルメタクリレート、ブチルアクリレート、オク
タデシルメタクリレート、ポリ(オキシアルキレン)ポ
リオールのオリゴマー類とポリマー類のアクリレートお
よびメタクリレートのエステル、を含むものである。
類は、フッ素化学品のアクリレート及び/またはメタク
リレートのモノマーと、コポリマーを形成し得るモノマ
ー類のコポリマーを含むが、後者のモノマーは、フッ素
化されたものおよびフッ素不含のモノマー類で、例え
ば、メチルメタクリレート、ブチルアクリレート、オク
タデシルメタクリレート、ポリ(オキシアルキレン)ポ
リオールのオリゴマー類とポリマー類のアクリレートお
よびメタクリレートのエステル、を含むものである。
【0047】適当なペンダント状のフッ素化脂肪族基を
含むポリマーで、ここに記述したパッドコート中で粘着
成分として機能するものの調製方法は、米国特許第3,
574,791号、3,728,151号、5,07
9,068号に記載されており、ここにその開示を加え
る。
含むポリマーで、ここに記述したパッドコート中で粘着
成分として機能するものの調製方法は、米国特許第3,
574,791号、3,728,151号、5,07
9,068号に記載されており、ここにその開示を加え
る。
【0048】パッドコートに有用なフッ素化された粘着
性材料は、3M社から商標名スコッチバンプロテクター
FC−808、FC−824、FC−829として販売
されている。
性材料は、3M社から商標名スコッチバンプロテクター
FC−808、FC−824、FC−829として販売
されている。
【0049】フッ素ポリマー不粘着剤に加えて、パッド
コートに低エネルギーの表面を与え、パッド用の接着剤
が紙をブロック状に固めるのを防ぐために、他の多くの
材料が用いられる。米国特許第4,962,072号
は、粘着を防止するためにサイジング剤の使用を示して
いる。それは、アルキルケテンダイマー、アルケニル無
水コハク酸、ポリウレタンによるサイジングを開示して
いる。他の不粘着剤はWOの90/15719に示され
ている。それは、長鎖脂肪酸の金属塩類の低表面エネル
ギーに依存し、レリースコーティングの印刷性とインク
受容性を改善するために天然系顔料を加えてある。不粘
着剤としてのレリース材料として広く用いられ、技術的
によく知られているものは、シリコンポリマー、即ち、
ポリシロキサンである。この種の材料の一つはカナダ特
許2,042,685号に記載されている。
コートに低エネルギーの表面を与え、パッド用の接着剤
が紙をブロック状に固めるのを防ぐために、他の多くの
材料が用いられる。米国特許第4,962,072号
は、粘着を防止するためにサイジング剤の使用を示して
いる。それは、アルキルケテンダイマー、アルケニル無
水コハク酸、ポリウレタンによるサイジングを開示して
いる。他の不粘着剤はWOの90/15719に示され
ている。それは、長鎖脂肪酸の金属塩類の低表面エネル
ギーに依存し、レリースコーティングの印刷性とインク
受容性を改善するために天然系顔料を加えてある。不粘
着剤としてのレリース材料として広く用いられ、技術的
によく知られているものは、シリコンポリマー、即ち、
ポリシロキサンである。この種の材料の一つはカナダ特
許2,042,685号に記載されている。
【0050】不粘着剤として用いるシリコンポリマー類
は、いくつかの市販品として購入可能で、例えば、SM
2800(ジェネラルエレクトリック社販売)、X−2
7740とZ−27741(ダウコーニング社販売)、
PC104(ローヌプーラン社販売)である。熱固化性
シリコンのレリース剤の化学についての論議に関して
は、Eckberg,R.P.,TAPPI Journal,1987, 70, pp 152.15
5 (Adv.Conv.Pkg.Technol. 3(4))を参照されたい。
は、いくつかの市販品として購入可能で、例えば、SM
2800(ジェネラルエレクトリック社販売)、X−2
7740とZ−27741(ダウコーニング社販売)、
PC104(ローヌプーラン社販売)である。熱固化性
シリコンのレリース剤の化学についての論議に関して
は、Eckberg,R.P.,TAPPI Journal,1987, 70, pp 152.15
5 (Adv.Conv.Pkg.Technol. 3(4))を参照されたい。
【0051】本発明はフルオロカーボン不粘着剤の使用
に限定されず、上述の様な他の既知の不粘着剤にわた
る。この不粘着材料に加えて、パッドコート中の他の成
分も、摩擦係数、トナー粉末のような造画材料の付着、
および扇状展開に影響し得る。他の不粘着剤を試験する
には、シリコンポリマーが代表的材料として選ばれ、種
々の処方が評価される。
に限定されず、上述の様な他の既知の不粘着剤にわた
る。この不粘着材料に加えて、パッドコート中の他の成
分も、摩擦係数、トナー粉末のような造画材料の付着、
および扇状展開に影響し得る。他の不粘着剤を試験する
には、シリコンポリマーが代表的材料として選ばれ、種
々の処方が評価される。
【0052】この不粘着材料は一般に、発明のパッドコ
ートまたはレリースコーティング中に、組成物の全重量
当り約0.01から2.5重量%の量で存在し、好まし
くは、約0.05から2.0重量%であり、最も好まし
くは、約0.1から1.0重量%である。
ートまたはレリースコーティング中に、組成物の全重量
当り約0.01から2.5重量%の量で存在し、好まし
くは、約0.05から2.0重量%であり、最も好まし
くは、約0.1から1.0重量%である。
【0053】本発明のパッドコートまたはレリースコー
ティング組成物の水分含量は、(組成物の全重量基準
で)約65.0から99.9重量%の範囲の量で、好ま
しくは、約75.0から99.8重量%であり、最も好
ましくは、約85から99.6重量%である。
ティング組成物の水分含量は、(組成物の全重量基準
で)約65.0から99.9重量%の範囲の量で、好ま
しくは、約75.0から99.8重量%であり、最も好
ましくは、約85から99.6重量%である。
【0054】バインダーは、これを利用する場合、他の
諸成分を紙に付着させる目的で用いられる。好ましいバ
インダーは、デンプンであるが、他のバインダーとして
例えば、ポリビニルアルコール(PVA)およびスチレ
ン/ブタジエンラテックスを用いることができる。コー
ンスターチについて、グレインプロセシング社(アイオ
ワ州、マスカチン)からGPC酸化コーンスターチとし
て購入できるものが、本発明に効果的であることが見い
だされている。リン酸化された小麦デンプンもまた利用
できよう。本発明のパッドコートまたはレリースコーテ
ィングに含まれるバインダー材料は、普通(組成物の全
重量基準で)0.0から約25.0重量%の量で存在
し、好ましくは、約0から約20重量%であり、さらに
好ましくは約0から約10.0重量%である。
諸成分を紙に付着させる目的で用いられる。好ましいバ
インダーは、デンプンであるが、他のバインダーとして
例えば、ポリビニルアルコール(PVA)およびスチレ
ン/ブタジエンラテックスを用いることができる。コー
ンスターチについて、グレインプロセシング社(アイオ
ワ州、マスカチン)からGPC酸化コーンスターチとし
て購入できるものが、本発明に効果的であることが見い
だされている。リン酸化された小麦デンプンもまた利用
できよう。本発明のパッドコートまたはレリースコーテ
ィングに含まれるバインダー材料は、普通(組成物の全
重量基準で)0.0から約25.0重量%の量で存在
し、好ましくは、約0から約20重量%であり、さらに
好ましくは約0から約10.0重量%である。
【0055】このパッドコート溶液は、コロイドの添加
に先立って pHの調節が必要なことがある。必要な場合
は、パッドコート溶液の pHは、酸またはアルカリを用
いてコロイド溶液が安定する pH範囲に調節されなけれ
ばならない。
に先立って pHの調節が必要なことがある。必要な場合
は、パッドコート溶液の pHは、酸またはアルカリを用
いてコロイド溶液が安定する pH範囲に調節されなけれ
ばならない。
【0056】本発明のパッドコートまたはレリースコー
ティングは、少なくとも炭素不含紙の構造の一方の表面
の少なくとも一部分に施される。この場合、そのコーテ
ィングは、必須成分として、フッ素化付着体の乾燥重量
基準で、1−125nmの範囲にある粒子径を有する無機
コロイドを約2.0−95.0重量%、好ましくは約5
−85重量%の無機コロイドと、さらに約2.0−5
0.0重量%の付着成分、好ましくは、約3.0−4
0.0重量%の付着体とからなる。バインダーは、それ
を用いる場合には、約0−95.0重量%、好ましく
は、約0−85.0重量%の量で加えられる。
ティングは、少なくとも炭素不含紙の構造の一方の表面
の少なくとも一部分に施される。この場合、そのコーテ
ィングは、必須成分として、フッ素化付着体の乾燥重量
基準で、1−125nmの範囲にある粒子径を有する無機
コロイドを約2.0−95.0重量%、好ましくは約5
−85重量%の無機コロイドと、さらに約2.0−5
0.0重量%の付着成分、好ましくは、約3.0−4
0.0重量%の付着体とからなる。バインダーは、それ
を用いる場合には、約0−95.0重量%、好ましく
は、約0−85.0重量%の量で加えられる。
【0057】摩擦係数 印刷プレスまたは電子写真印刷コピー機中への紙の供給
は、紙の束から供給されていく個々のシートによってお
り、またシートを印刷プレスまたは写真コピー機に移送
する方式は機械によって異なる。単一の紙の順調な供給
は、各シートを、次のシートまたは多重シートを伴って
印刷機中に持ち込むことなく、きれいにその下のシート
から分離することに係っている。炭素不含紙の場合に
は、何種かのシートと表面の性質の異なるコーティング
を持ったシートがある。
は、紙の束から供給されていく個々のシートによってお
り、またシートを印刷プレスまたは写真コピー機に移送
する方式は機械によって異なる。単一の紙の順調な供給
は、各シートを、次のシートまたは多重シートを伴って
印刷機中に持ち込むことなく、きれいにその下のシート
から分離することに係っている。炭素不含紙の場合に
は、何種かのシートと表面の性質の異なるコーティング
を持ったシートがある。
【0058】2つの表面間の摩擦係数は一方を他方の上
で動かすのに必要な力の、両面を押し合わせている全て
の力に対する比率である。Fを、一つの表面を他の表面
の上を動かすのに必要な力とし、Wを各面を互いに押し
ている力とすると、摩擦係数μ=F/Wである。摩擦係
数は単位がなく0.0から1.0の範囲にある。
で動かすのに必要な力の、両面を押し合わせている全て
の力に対する比率である。Fを、一つの表面を他の表面
の上を動かすのに必要な力とし、Wを各面を互いに押し
ている力とすると、摩擦係数μ=F/Wである。摩擦係
数は単位がなく0.0から1.0の範囲にある。
【0059】紙束上の表面のシートに滑りの力が加えら
れると、滑りの力のシート間に働く力(動かすためには
これに打ち勝つ必要がある)に対する比率を「静摩擦係
数」と称している。表面の紙が2番目の紙の上を動き始
めた後に、滑りの力のシート間に働く力(シートの動き
のためにこれに打ち勝つ必要のある力)に対する比率を
「動摩擦係数」と称している。静摩擦係数は普通動摩擦
係数よりも大きい。両方の摩擦係数共に重要であるが、
紙をコピー機および印刷プレス内に供給することを考え
る場合、静摩擦係数がより重要である。
れると、滑りの力のシート間に働く力(動かすためには
これに打ち勝つ必要がある)に対する比率を「静摩擦係
数」と称している。表面の紙が2番目の紙の上を動き始
めた後に、滑りの力のシート間に働く力(シートの動き
のためにこれに打ち勝つ必要のある力)に対する比率を
「動摩擦係数」と称している。静摩擦係数は普通動摩擦
係数よりも大きい。両方の摩擦係数共に重要であるが、
紙をコピー機および印刷プレス内に供給することを考え
る場合、静摩擦係数がより重要である。
【0060】印刷プレス類および電子写真印刷コピー機
類では、いくつかの機構による機械への紙の供給が設計
されている。紙は、真空取り上げと移送系によって、束
の表面のシートを加圧する方式のローラーまたはベルト
によって、束の表面のシートを加圧する方式のローラー
またはベルトに加えて、減速ローラーまたはベルトを束
の下部に付けたものによって、または他の適当な手段に
よって、供給され得る。
類では、いくつかの機構による機械への紙の供給が設計
されている。紙は、真空取り上げと移送系によって、束
の表面のシートを加圧する方式のローラーまたはベルト
によって、束の表面のシートを加圧する方式のローラー
またはベルトに加えて、減速ローラーまたはベルトを束
の下部に付けたものによって、または他の適当な手段に
よって、供給され得る。
【0061】普通の機構の一つでは、紙束の表面のシー
トに対して加圧されたローラーまたはベルトが供給手段
として用いられる。この種の供給手段は紙束の表面のシ
ートに連動して、表面シート上に圧力を加え、一般には
そのシートを曲げることによって、束からそのシートを
剥がし分離する。ついで、そのシートは、「持ち去りロ
ール」によってコピー機中に供給される。この供給手段
は、紙の供給に関して、紙束に対して固定された位置に
ある。
トに対して加圧されたローラーまたはベルトが供給手段
として用いられる。この種の供給手段は紙束の表面のシ
ートに連動して、表面シート上に圧力を加え、一般には
そのシートを曲げることによって、束からそのシートを
剥がし分離する。ついで、そのシートは、「持ち去りロ
ール」によってコピー機中に供給される。この供給手段
は、紙の供給に関して、紙束に対して固定された位置に
ある。
【0062】他の供給システムでは、前方に進むベルト
が表面の紙を紙の束から動かし、そのシートを挟みロー
ルのセットに進め、このロールでシートを造画またはト
ナー転写部位に送り込む。二重供給を防止するために、
供給ベルトの下の減速ローラーが、表面シートに付着し
て移動し始める全ての2番目のシートを捕らえる。
が表面の紙を紙の束から動かし、そのシートを挟みロー
ルのセットに進め、このロールでシートを造画またはト
ナー転写部位に送り込む。二重供給を防止するために、
供給ベルトの下の減速ローラーが、表面シートに付着し
て移動し始める全ての2番目のシートを捕らえる。
【0063】炭素不含紙がローラー、ベルト、または減
速機構を含む機構に用いられると、シートのCF表面に
にじみの斑点が発生することが多い。にじみ現象は、引
き続く紙のシートの接触面間の摩擦係数のミスマッチに
よって、CBカプセルの破壊と発色体のCF表面への移
動が起こることに起因する。カプセルの破壊は(ベルト
またはローラーの様な)供給機構が、写真コピー機や印
刷プレス内にスムースに紙を供給すると言うよりは、紙
を滑らせる機構であることによって起こり得る。カプセ
ル破壊はまた、炭素不含紙の供給装置への二重または多
重供給と、CB面に沿った減速ローラーによる引き続く
摩擦によっても、起こり得る。発色体のCBシートから
CF表面への移動は、紙の供給機構中でも起こり得る
が、それはコピー機の中で、他のシートが供給された
時、または収納トレイ中でシートが他のものの上に重な
るときにも起こる。
速機構を含む機構に用いられると、シートのCF表面に
にじみの斑点が発生することが多い。にじみ現象は、引
き続く紙のシートの接触面間の摩擦係数のミスマッチに
よって、CBカプセルの破壊と発色体のCF表面への移
動が起こることに起因する。カプセルの破壊は(ベルト
またはローラーの様な)供給機構が、写真コピー機や印
刷プレス内にスムースに紙を供給すると言うよりは、紙
を滑らせる機構であることによって起こり得る。カプセ
ル破壊はまた、炭素不含紙の供給装置への二重または多
重供給と、CB面に沿った減速ローラーによる引き続く
摩擦によっても、起こり得る。発色体のCBシートから
CF表面への移動は、紙の供給機構中でも起こり得る
が、それはコピー機の中で、他のシートが供給された
時、または収納トレイ中でシートが他のものの上に重な
るときにも起こる。
【0064】上記の通り、炭素不含コピー紙書式セット
に丁合いされることが多い、「正順序セット」の場合の
シートのつながりは次の通りである。 2枚組セット用--- 第1シート CB =裏面コート 第2シート CF =表面コート 3枚組セット用--- 第1シート CB =裏面コート 第2シート CFB=表面と裏面コート 第3シート CF =表面コート 4枚組セット用--- 第1シート CB =裏面コート 第2シート CFB=表面と裏面コート 第3シート CFB=表面と裏面コート 第4シート CF =表面コート
に丁合いされることが多い、「正順序セット」の場合の
シートのつながりは次の通りである。 2枚組セット用--- 第1シート CB =裏面コート 第2シート CF =表面コート 3枚組セット用--- 第1シート CB =裏面コート 第2シート CFB=表面と裏面コート 第3シート CF =表面コート 4枚組セット用--- 第1シート CB =裏面コート 第2シート CFB=表面と裏面コート 第3シート CFB=表面と裏面コート 第4シート CF =表面コート
【0065】2枚組の正順序書式セットでは、中間面は
CBがCFに面し、およびCFpcが(次の書式セット
の)CBpcに面している。CF/CB中間面について
は、静摩擦係数は約0.55から0.65の範囲にあ
る。CFpc/CBpc中間面については、静摩擦係数は約
0.35である。3枚組の正順序書式セットでは、中間
面はCBが(CFBシートの)CFに面し、(CFBシ
ートの)CBがCFに面し、およびCFpcが(次の書式
セットの)CBpcに面している。CB/CFの両方の中
間面では、静摩擦係数はまた約0.55−0.65であ
る。CFpc/CBpc中間面では係数はまた約0.35で
ある。4枚組の大きめの書式セットでは、CB/CF中
間面が加わるに過ぎない。
CBがCFに面し、およびCFpcが(次の書式セット
の)CBpcに面している。CF/CB中間面について
は、静摩擦係数は約0.55から0.65の範囲にあ
る。CFpc/CBpc中間面については、静摩擦係数は約
0.35である。3枚組の正順序書式セットでは、中間
面はCBが(CFBシートの)CFに面し、(CFBシ
ートの)CBがCFに面し、およびCFpcが(次の書式
セットの)CBpcに面している。CB/CFの両方の中
間面では、静摩擦係数はまた約0.55−0.65であ
る。CFpc/CBpc中間面では係数はまた約0.35で
ある。4枚組の大きめの書式セットでは、CB/CF中
間面が加わるに過ぎない。
【0066】「逆順序セット」の場合のシートのつなが
りは次の通りである。 2枚組セット用--- 第1シート CB =表面コート 第2シート CF =裏面コート 3枚組セット用--- 第1シート CF =表面コート 第2シート CFB=表面と裏面コート 第3シート CB =裏面コート 4枚組セット用--- 第1シート CF =表面コート 第2シート CFB=表面と裏面コート 第3シート CFB=表面と裏面コート 第4シート CF =裏面コート
りは次の通りである。 2枚組セット用--- 第1シート CB =表面コート 第2シート CF =裏面コート 3枚組セット用--- 第1シート CF =表面コート 第2シート CFB=表面と裏面コート 第3シート CB =裏面コート 4枚組セット用--- 第1シート CF =表面コート 第2シート CFB=表面と裏面コート 第3シート CFB=表面と裏面コート 第4シート CF =裏面コート
【0067】2枚組の逆順序書式セットでは、中間面は
CFpcがCBpcに面し、およびCBが(次の書式セット
の)CFに面している。上記の通り、CFpc/CBpc中
間面については、静摩擦係数は約0.35である。CF
/CB中間面については、静摩擦係数は約0.55から
0.65の範囲にある。3枚組の逆順序書式セットで
は、中間面はCFpcが(CFBシートの)CFに面し、
(CFBシートの)CBがCBpcに面し、およびCBが
(次の書式セットの)CFに面している。CFpc/CF
の中間面では、静摩擦係数はまた約0.50である。C
B/CBpc中間面では摩擦係数はまた約0.50であ
る。CB/CF中間面については、静摩擦係数は約0.
55から0.65の範囲にある。4枚組の大きめの書式
セットでは、CB/CF中間面が加わるに過ぎない。
CFpcがCBpcに面し、およびCBが(次の書式セット
の)CFに面している。上記の通り、CFpc/CBpc中
間面については、静摩擦係数は約0.35である。CF
/CB中間面については、静摩擦係数は約0.55から
0.65の範囲にある。3枚組の逆順序書式セットで
は、中間面はCFpcが(CFBシートの)CFに面し、
(CFBシートの)CBがCBpcに面し、およびCBが
(次の書式セットの)CFに面している。CFpc/CF
の中間面では、静摩擦係数はまた約0.50である。C
B/CBpc中間面では摩擦係数はまた約0.50であ
る。CB/CF中間面については、静摩擦係数は約0.
55から0.65の範囲にある。4枚組の大きめの書式
セットでは、CB/CF中間面が加わるに過ぎない。
【0068】摩擦係数試験 摩擦係数は、インストロン
・テスティングインスツルメント社製のインストロン摩
擦係数固定装置(カタログ番号、2810−005)を
用いて測定される。この装置は摩擦テーブル、そりと滑
車からなる。材料の一片を摩擦テーブルに取り付ける。
第2の材料の一片を200gの23/8 インチ×25/8イ
ンチ(6.0cm×6.7cm)のそりに取り付ける。これ
らの材料は、その間で摩擦係数が測定される界面が接触
しているように位置させる。そりは低摩擦の滑車を通じ
て、引っ張りまたは摩擦を検知するインストロン荷重セ
ルに接続される。このそりを摩擦テーブルを横切って引
っ張るのに要する力が、相い接する2面間の摩擦の測定
である。この力は、例えば、ストリップチャート記録計
上に打点できる。
・テスティングインスツルメント社製のインストロン摩
擦係数固定装置(カタログ番号、2810−005)を
用いて測定される。この装置は摩擦テーブル、そりと滑
車からなる。材料の一片を摩擦テーブルに取り付ける。
第2の材料の一片を200gの23/8 インチ×25/8イ
ンチ(6.0cm×6.7cm)のそりに取り付ける。これ
らの材料は、その間で摩擦係数が測定される界面が接触
しているように位置させる。そりは低摩擦の滑車を通じ
て、引っ張りまたは摩擦を検知するインストロン荷重セ
ルに接続される。このそりを摩擦テーブルを横切って引
っ張るのに要する力が、相い接する2面間の摩擦の測定
である。この力は、例えば、ストリップチャート記録計
上に打点できる。
【0069】書式セットの構造 書式セットは、丁合いされた炭素不含紙を束ね、トリミ
ングし、縁にパッド付けし、扇状展開することによって
作られる。この束はまず縁を均一に揃えるためにトリミ
ングされる。束の縁を縁のパッド付けの段階で均一に維
持するために、縁はおもしをかけて適当に加圧される。
加圧の量はCBシート上に含まれるカプセルを壊さない
程度のものであれば問題はない〔好ましくは約50psi
(340kPa)以下である〕。24時間後に、この縁は縁パッ
ドで接着が終わる。
ングし、縁にパッド付けし、扇状展開することによって
作られる。この束はまず縁を均一に揃えるためにトリミ
ングされる。束の縁を縁のパッド付けの段階で均一に維
持するために、縁はおもしをかけて適当に加圧される。
加圧の量はCBシート上に含まれるカプセルを壊さない
程度のものであれば問題はない〔好ましくは約50psi
(340kPa)以下である〕。24時間後に、この縁は縁パッ
ドで接着が終わる。
【0070】縁パッド操作は、例えば、ブラシを用い
て、束の縁に沿って接着剤を施すことで行われる。余っ
た接着剤が束の縁を流れ落ちるまで、十分量のパッド用
接着剤が用いられる。このことで、束の中で各書式セッ
トの個々のシートの間の付着が完了する。大量に用いて
も、無駄が生ずるだけで、特に問題は起こらない。加圧
は24時間続けられ、その間に縁をパッドされたセット
が乾燥される。ここに述べる全てのパッド操作には「3
M製のパッド用接着剤」が用いられ、3M社の炭素不含
製品事業部(ミネソタ州セントポール)から購入でき
る。
て、束の縁に沿って接着剤を施すことで行われる。余っ
た接着剤が束の縁を流れ落ちるまで、十分量のパッド用
接着剤が用いられる。このことで、束の中で各書式セッ
トの個々のシートの間の付着が完了する。大量に用いて
も、無駄が生ずるだけで、特に問題は起こらない。加圧
は24時間続けられ、その間に縁をパッドされたセット
が乾燥される。ここに述べる全てのパッド操作には「3
M製のパッド用接着剤」が用いられ、3M社の炭素不含
製品事業部(ミネソタ州セントポール)から購入でき
る。
【0071】2枚組書式セットに強いCB/CFの結合
を作ることは、3枚組のセットの個々のシート間に、C
B/CFBおよびCFB/CFの強い結合を作るよりも
難しい。従って、4枚組またはそれ以上のセットでは、
CFB/CFBの結合は扇状展開や衝撃印刷に際して、
最も壊れ易いと見られる。2枚組セット(CB/CF)
と4枚組セット(CBF/CBF)のシート間の結合の
強度には、3枚組セットよりもむしろ、最も厳格な試験
が必要である。
を作ることは、3枚組のセットの個々のシート間に、C
B/CFBおよびCFB/CFの強い結合を作るよりも
難しい。従って、4枚組またはそれ以上のセットでは、
CFB/CFBの結合は扇状展開や衝撃印刷に際して、
最も壊れ易いと見られる。2枚組セット(CB/CF)
と4枚組セット(CBF/CBF)のシート間の結合の
強度には、3枚組セットよりもむしろ、最も厳格な試験
が必要である。
【0072】縁のパッドの質は2つの試験によって測定
できるが、一つは丁合いされたシートの束が如何に容易
に各セットに分かれるかを示すもの(扇状展開評価試
験)で、他方はセットの個々のシート間の粘着結合の強
さを示すもの(結合強度試験)である。
できるが、一つは丁合いされたシートの束が如何に容易
に各セットに分かれるかを示すもの(扇状展開評価試
験)で、他方はセットの個々のシート間の粘着結合の強
さを示すもの(結合強度試験)である。
【0073】扇状展開評価試験 次のようにして、縁に
パッドを施された丁合いシートのセット束を扇状展開し
てセットに分ける。 1) 束の縁をパッドされた末端を一方の手で挟み、パッ
ドされていない末端を別の手で挟み、束をU字形に曲げ
る。次に、束を水平に保ったままパッドの末端の方を放
し、末端を下に向けて垂れさせる。完全な扇状展開が行
われると、評価は3.5であり、そうならない場合は次
を行う。 2) 平面上にある束の、縁パッドされた末端から1イン
チ(2.5cm) の所の上に指を揃えて当てがい、両親指
は下の角に当てて、同時にパッドされた側の両方の角の
上で扇状に広げる。完全な扇状展開が行われると、評価
は3.0であり、そうでない場合は次を行う。 3) 平面上で上面に指を揃えて当てがい、両親指で縁を
パッドされた末端の下で、縁をパッドされた角からほぼ
3インチ(7.6cm) のところに当てて、同時に上にも
う一度扇状に広げる。完全な扇状展開が行われると、評
価は2.5であり、そうでない場合は次を行う。
パッドを施された丁合いシートのセット束を扇状展開し
てセットに分ける。 1) 束の縁をパッドされた末端を一方の手で挟み、パッ
ドされていない末端を別の手で挟み、束をU字形に曲げ
る。次に、束を水平に保ったままパッドの末端の方を放
し、末端を下に向けて垂れさせる。完全な扇状展開が行
われると、評価は3.5であり、そうならない場合は次
を行う。 2) 平面上にある束の、縁パッドされた末端から1イン
チ(2.5cm) の所の上に指を揃えて当てがい、両親指
は下の角に当てて、同時にパッドされた側の両方の角の
上で扇状に広げる。完全な扇状展開が行われると、評価
は3.0であり、そうでない場合は次を行う。 3) 平面上で上面に指を揃えて当てがい、両親指で縁を
パッドされた末端の下で、縁をパッドされた角からほぼ
3インチ(7.6cm) のところに当てて、同時に上にも
う一度扇状に広げる。完全な扇状展開が行われると、評
価は2.5であり、そうでない場合は次を行う。
【0074】4) 平面上で上面に指を揃えて当てがい、
両親指で縁をパッドされた末端の下で、どこでも都合の
よいところに当てて、同時に上にもう2回広げる。完全
な扇状展開が行われると、評価は2.0であり、そうで
ない場合は次を行う。 5) 束を 4) の段階と同様に保持し、両方の親指でどこ
でも都合のよいところで3回広げる。もし、完全な扇状
展開が行われると、評価は1.5であり、そうでない場
合は次を行う。 6) 束を 4) の段階と同様に保持し、両方の親指でどこ
でも都合のよいところで6回広げる。もし、完全な扇状
展開が行われると、評価は1.0であり、そうでない場
合は次を行う。 7) 束を 4) の段階と同様に保持し、両方の親指でどこ
でも都合のよいところで広げ続ける。もし、完全か部分
的な扇状展開が行われると、評価は0.5であり、そう
でない場合評価は0である。普通は、炭素不含コピー紙
工業は、2.0の扇状展開評価を認めるであろうが、高
評価であるにこしたことはない。
両親指で縁をパッドされた末端の下で、どこでも都合の
よいところに当てて、同時に上にもう2回広げる。完全
な扇状展開が行われると、評価は2.0であり、そうで
ない場合は次を行う。 5) 束を 4) の段階と同様に保持し、両方の親指でどこ
でも都合のよいところで3回広げる。もし、完全な扇状
展開が行われると、評価は1.5であり、そうでない場
合は次を行う。 6) 束を 4) の段階と同様に保持し、両方の親指でどこ
でも都合のよいところで6回広げる。もし、完全な扇状
展開が行われると、評価は1.0であり、そうでない場
合は次を行う。 7) 束を 4) の段階と同様に保持し、両方の親指でどこ
でも都合のよいところで広げ続ける。もし、完全か部分
的な扇状展開が行われると、評価は0.5であり、そう
でない場合評価は0である。普通は、炭素不含コピー紙
工業は、2.0の扇状展開評価を認めるであろうが、高
評価であるにこしたことはない。
【0075】結合強度試験 炭素不含コピー紙セットの
2枚の個々のシート間の粘着結合強度は、張力測定装置
を用いて試験されるが、この装置は、ジョン・チャチロ
ン・アンドソンズ社(ノースキャロライナ州グリ−ンス
ボロー)販売の「デジタルゲージ モデル DFG R
S−50」である。一方のシートのパッドされていない
末端をクランプに付け、他のシートのパッドされていな
い末端を、片手の親指、指、手のひらで握り、結合が壊
れるまでゆっくりと引っ張る。4枚組のセットでは、測
定は、前面コートシートと前・裏面コートシートの間
(CF/CBF)、2枚の前面・裏面コートシート間
(CBF/CBF)、前面コートとバックシート間およ
び裏面コートシート間(CFB/CB)について行われ
る。一般的に、4枚組のセットで、最も低いチャチロン
の「結合の強さ」はCFB/CFBである。
2枚の個々のシート間の粘着結合強度は、張力測定装置
を用いて試験されるが、この装置は、ジョン・チャチロ
ン・アンドソンズ社(ノースキャロライナ州グリ−ンス
ボロー)販売の「デジタルゲージ モデル DFG R
S−50」である。一方のシートのパッドされていない
末端をクランプに付け、他のシートのパッドされていな
い末端を、片手の親指、指、手のひらで握り、結合が壊
れるまでゆっくりと引っ張る。4枚組のセットでは、測
定は、前面コートシートと前・裏面コートシートの間
(CF/CBF)、2枚の前面・裏面コートシート間
(CBF/CBF)、前面コートとバックシート間およ
び裏面コートシート間(CFB/CB)について行われ
る。一般的に、4枚組のセットで、最も低いチャチロン
の「結合の強さ」はCFB/CFBである。
【0076】この「結合の強さ」が、8.5インチ(2
1.6cm) の長さで、10N(10ニュートン)を越え
る場合には、縁を固着されたシートのセットは、衝撃印
刷または穿孔を含む普通の印刷操作の全てで、早期剥離
を起こすことはないばずである。
1.6cm) の長さで、10N(10ニュートン)を越え
る場合には、縁を固着されたシートのセットは、衝撃印
刷または穿孔を含む普通の印刷操作の全てで、早期剥離
を起こすことはないばずである。
【0077】トナー付着 トナーの付着の質は3種の試験で測定でき、一つは溶け
たトナーをシートから削り取る難易度を示し(「ナイフ
摩擦試験」)、一つは、取り外し、移動可能なテープに
よるトナーの移行の難易度を表し(「低タックテープ剥
離試験」)、そして一つは永久的移動不能テープによる
トナー移行の難易度を表す(「高タックテープ剥離試
験」)。
たトナーをシートから削り取る難易度を示し(「ナイフ
摩擦試験」)、一つは、取り外し、移動可能なテープに
よるトナーの移行の難易度を表し(「低タックテープ剥
離試験」)、そして一つは永久的移動不能テープによる
トナー移行の難易度を表す(「高タックテープ剥離試
験」)。
【0078】ナイフ摩擦試験 炭素不含紙に市販の電子
写真印刷コピー機、例えば、ゼロックス1090型で造
画させる。ナイフの刃で紙上の溶けたトナー粉末の画像
を軽く擦り、トナーの取れ具合を主観的に評価する。
写真印刷コピー機、例えば、ゼロックス1090型で造
画させる。ナイフの刃で紙上の溶けたトナー粉末の画像
を軽く擦り、トナーの取れ具合を主観的に評価する。
【0079】テープ剥離試験 テープ剥離試験は、紙の
パッドコートへのトナーの付着を、トナーを付けたシー
トに、テープを張り付けた後に剥がした場合に、移行し
たトナーの概略の百分率を測ることで、測定される。約
2−3インチ(5.1−7.6cm) の長さのテープ片
を、ゼロックス1090型写真コピー機で造画した炭素
不含紙のシートに置いた。この画像は大きなしっかりし
た部分と細かい線の部分からなっていた。この画像の上
のテープを4.5ポンド(2.0kg) のローラーで4回
加圧した。次いで、テープを剥がし、移行したトナーの
概略の量を測定した。
パッドコートへのトナーの付着を、トナーを付けたシー
トに、テープを張り付けた後に剥がした場合に、移行し
たトナーの概略の百分率を測ることで、測定される。約
2−3インチ(5.1−7.6cm) の長さのテープ片
を、ゼロックス1090型写真コピー機で造画した炭素
不含紙のシートに置いた。この画像は大きなしっかりし
た部分と細かい線の部分からなっていた。この画像の上
のテープを4.5ポンド(2.0kg) のローラーで4回
加圧した。次いで、テープを剥がし、移行したトナーの
概略の量を測定した。
【0080】「低タックテープ試験」は3Mのブランド
名#811マジックテープを用いて行った。これは取り
外し可能なテープで、ポストイット(商標)用の移動可
能な接着剤を用いる。「高タックテープ試験」は3Mの
ブランド名#810マジックテープを用いて行った。こ
れは取り外しが不可能なテープで、永久的粘着に用いら
れる。両者のテープを紙から取り外すことが可能なの
は、その紙上に扇状展開コーティングが施されているた
めであることに留意すべきである。また、高タックテー
プ剥離試験がパッドコートされていない紙に行われる
と、テープの剥離によって紙が破けることにも留意すべ
きである。
名#811マジックテープを用いて行った。これは取り
外し可能なテープで、ポストイット(商標)用の移動可
能な接着剤を用いる。「高タックテープ試験」は3Mの
ブランド名#810マジックテープを用いて行った。こ
れは取り外しが不可能なテープで、永久的粘着に用いら
れる。両者のテープを紙から取り外すことが可能なの
は、その紙上に扇状展開コーティングが施されているた
めであることに留意すべきである。また、高タックテー
プ剥離試験がパッドコートされていない紙に行われる
と、テープの剥離によって紙が破けることにも留意すべ
きである。
【0081】本発明は以下に参考として詳細な実施例を
挙げて記述する。これらの実施例は本発明の進歩性と操
作法を表すために提供されるもので、それらの範囲に限
定されるものではない。
挙げて記述する。これらの実施例は本発明の進歩性と操
作法を表すために提供されるもので、それらの範囲に限
定されるものではない。
【0082】
【実施例】実施例1および2はCFおよびCBパッドコ
ート(CFpcおよびCBpc) の調製と評価を示す。
ート(CFpcおよびCBpc) の調製と評価を示す。
【0083】〔実施例1〕コロイドを含むCFパッドコートの調製と評価 CFパ
ッドコート溶液は以下に示す諸材料を混合して調製され
た。示された量の水にFC−829の溶液と、32%の
デンプン溶液を加えた。 pHが約3であったものに、5
0%のNaOH水溶液を加えて pH10に調節し、(コ
ロイドの添加に先立って pHを調節した)コロダイルシ
リカを加えた。対象のパッドコートはコロイドなしで調
製され、これを0%標品とした。全ての場合で、パッド
コート溶液は全量で12,000gの材料を含有した。
ッドコート溶液は以下に示す諸材料を混合して調製され
た。示された量の水にFC−829の溶液と、32%の
デンプン溶液を加えた。 pHが約3であったものに、5
0%のNaOH水溶液を加えて pH10に調節し、(コ
ロイドの添加に先立って pHを調節した)コロダイルシ
リカを加えた。対象のパッドコートはコロイドなしで調
製され、これを0%標品とした。全ての場合で、パッド
コート溶液は全量で12,000gの材料を含有した。
【0084】CFパッドコート用の32%デンプン溶液
は、3,200gのGPC印酸化コーンスターチ(アイ
オワ州マスカチンの、グレインプロダクト社、販売)
を、グローデンTDB/7型蒸気ジャケット釜中で、
6,800gの水に加えて調製した。この混合物は20
0°F (93℃)に1時間加熱した。FC−829はフッ
素化学品の不粘着性材料で、30%溶液として、ミネソ
タ州セントポールの3M社が販売している。ナルコ11
40はコロダイルシリカの溶液で、40%のシリカを含
み、イリノイ州ネイパービルのナルコ社が販売してい
る。
は、3,200gのGPC印酸化コーンスターチ(アイ
オワ州マスカチンの、グレインプロダクト社、販売)
を、グローデンTDB/7型蒸気ジャケット釜中で、
6,800gの水に加えて調製した。この混合物は20
0°F (93℃)に1時間加熱した。FC−829はフッ
素化学品の不粘着性材料で、30%溶液として、ミネソ
タ州セントポールの3M社が販売している。ナルコ11
40はコロダイルシリカの溶液で、40%のシリカを含
み、イリノイ州ネイパービルのナルコ社が販売してい
る。
【0085】
【表1】
【0086】これらの溶液はリバースロール塗布機上
で、200フィート/min の被覆速度で、ニップロール
の圧力を下記の塗布重量を与える圧力に調節し、20ポ
ンドの電子写真印刷帯の上に塗布した。連(リーム)重
量は17×22インチ(43.2cm×55.9cm)の紙
の500枚の重量と定められている。 0.0%シリカ 0.301ポンド/リーム 0.1%シリカ 0.295ポンド/リーム 0.5%シリカ 0.572ポンド/リーム 2.5%シリカ 0.472ポンド/リーム 5.0%シリカ 0.721ポンド/リーム
で、200フィート/min の被覆速度で、ニップロール
の圧力を下記の塗布重量を与える圧力に調節し、20ポ
ンドの電子写真印刷帯の上に塗布した。連(リーム)重
量は17×22インチ(43.2cm×55.9cm)の紙
の500枚の重量と定められている。 0.0%シリカ 0.301ポンド/リーム 0.1%シリカ 0.295ポンド/リーム 0.5%シリカ 0.572ポンド/リーム 2.5%シリカ 0.472ポンド/リーム 5.0%シリカ 0.721ポンド/リーム
【0087】この被覆された紙を送気式空気浴中で、2
50°F (121℃)で乾燥させた。被覆されたCFシート
はCBシートを用いて2枚組のセットに作られたが、こ
のCBシートは3M社の炭素不含製品事業部(ミネソタ
州セントポール)から、「3MブルーパープルCB」と
して発売されている。このシートはコロイド材料を含ま
ないパッドコートで被覆されている。CFpc面の摩擦係
数がCBpc面に対して測定された。付着と扇状分離を前
記の方法で測定した。評価の結果は表1に示す様に、接
触面での摩擦係数と表面エネルギーの双方の増加が見ら
れた。パッドされた書式セットの、CFおよびCBシー
ト間の扇状分離と付着性は維持されていた。
50°F (121℃)で乾燥させた。被覆されたCFシート
はCBシートを用いて2枚組のセットに作られたが、こ
のCBシートは3M社の炭素不含製品事業部(ミネソタ
州セントポール)から、「3MブルーパープルCB」と
して発売されている。このシートはコロイド材料を含ま
ないパッドコートで被覆されている。CFpc面の摩擦係
数がCBpc面に対して測定された。付着と扇状分離を前
記の方法で測定した。評価の結果は表1に示す様に、接
触面での摩擦係数と表面エネルギーの双方の増加が見ら
れた。パッドされた書式セットの、CFおよびCBシー
ト間の扇状分離と付着性は維持されていた。
【0088】
【表2】
【0089】〔実施例2〕コロイドを含むCFパッドコートの調製と評価 CFパ
ッドコート溶液は以下に示す諸材料を混合して調製し
た。示されている水量にFC−829のフッ素化学品粘
着剤、ティナポールPT−150、およびナルコ756
9消泡剤の溶液を加えた。その pHは4から5の間であ
ったが、50%NaOH水溶液を加えて pH 10に調節
し、コロイダルシリカを加えた。対照のパッドコートは
コロイドを加えずに調製し、これを0%標品とした。以
下に示す重量は溶液のグロス重量で共存する水を含んで
いる。全部の例で、パッドコート溶液の全量は6,00
0gの材料を含んだ。FC−829はフッ素化学品の粘
着性材料で、30%溶液として、ミネソタ州セントポー
ルの3M社が販売している。ティナポールPT−150
は光学的増白剤で、ニューヨーク州アードスレイのチバ
ガイギー社が販売している。それは28%の固形分を含
む水溶液である。ナルコ7569はイリノイ州ネイパー
ビルのナルコ社販売の消泡剤である。それは100%活
性の液体である。ナルコ1140は40%のシリカを含
むコロイダルシリカ溶液で、同様にイリノイ州ネイパー
ビルのナルコ社が販売している。
ッドコート溶液は以下に示す諸材料を混合して調製し
た。示されている水量にFC−829のフッ素化学品粘
着剤、ティナポールPT−150、およびナルコ756
9消泡剤の溶液を加えた。その pHは4から5の間であ
ったが、50%NaOH水溶液を加えて pH 10に調節
し、コロイダルシリカを加えた。対照のパッドコートは
コロイドを加えずに調製し、これを0%標品とした。以
下に示す重量は溶液のグロス重量で共存する水を含んで
いる。全部の例で、パッドコート溶液の全量は6,00
0gの材料を含んだ。FC−829はフッ素化学品の粘
着性材料で、30%溶液として、ミネソタ州セントポー
ルの3M社が販売している。ティナポールPT−150
は光学的増白剤で、ニューヨーク州アードスレイのチバ
ガイギー社が販売している。それは28%の固形分を含
む水溶液である。ナルコ7569はイリノイ州ネイパー
ビルのナルコ社販売の消泡剤である。それは100%活
性の液体である。ナルコ1140は40%のシリカを含
むコロイダルシリカ溶液で、同様にイリノイ州ネイパー
ビルのナルコ社が販売している。
【0090】
【表3】
【0091】これらの溶液を、CB炭素不含紙シート
(ミネソタ州セントポールの3M社の炭素不含製品事業
部から「3MブルーパープルCB」の名で販売されてい
る)の前面に、200フィート/min でプレードコート
した。次いで、これを送気式空気浴中で、250°F (1
21℃) で乾燥させた。これらのコーティング処方の乾燥
重量は、実施例1のCFパッドコートのそれとは異な
り、また、乾燥コーティング重量中のシリカの相対量
は、この実施例の方がかなり多かった。リーム重量は1
7×22インチ(43.2cm×55.0cm)の紙の50
0枚の重量と定められている。コーティング重量は次の
通りであった。 0.0%シリカ 0.012ポンド/リーム 0.1%シリカ 0.016ポンド/リーム 0.5%シリカ 0.025ポンド/リーム 2.5%シリカ 0.068ポンド/リーム 5.0%シリカ 0.143ポンド/リーム
(ミネソタ州セントポールの3M社の炭素不含製品事業
部から「3MブルーパープルCB」の名で販売されてい
る)の前面に、200フィート/min でプレードコート
した。次いで、これを送気式空気浴中で、250°F (1
21℃) で乾燥させた。これらのコーティング処方の乾燥
重量は、実施例1のCFパッドコートのそれとは異な
り、また、乾燥コーティング重量中のシリカの相対量
は、この実施例の方がかなり多かった。リーム重量は1
7×22インチ(43.2cm×55.0cm)の紙の50
0枚の重量と定められている。コーティング重量は次の
通りであった。 0.0%シリカ 0.012ポンド/リーム 0.1%シリカ 0.016ポンド/リーム 0.5%シリカ 0.025ポンド/リーム 2.5%シリカ 0.068ポンド/リーム 5.0%シリカ 0.143ポンド/リーム
【0092】被覆されたCBシートは、CFシートを用
いて2枚組のセットに作られたが、このCFシートは3
M社の炭素不含製品事業部(ミネソタ州セントポール)
から、「3MブルーパープルCF」として発売されてい
る。このシートはコロイド材料を含まないパッドコート
で被覆されている。CBpc面の摩擦係数が、コロイド粒
子を含まないCFpc面に対して測定された。付着と扇状
分離を前記の方法で測定した。評価の結果は表2に示す
様に、接触面での摩擦係数と表面エネルギーの双方の増
加が見られた。扇状分離と付着強度の測定によって、パ
ッドコートへのコロイド粒子の添加が、書式セットの性
質に殆ど影響を与えないことが解った。
いて2枚組のセットに作られたが、このCFシートは3
M社の炭素不含製品事業部(ミネソタ州セントポール)
から、「3MブルーパープルCF」として発売されてい
る。このシートはコロイド材料を含まないパッドコート
で被覆されている。CBpc面の摩擦係数が、コロイド粒
子を含まないCFpc面に対して測定された。付着と扇状
分離を前記の方法で測定した。評価の結果は表2に示す
様に、接触面での摩擦係数と表面エネルギーの双方の増
加が見られた。扇状分離と付着強度の測定によって、パ
ッドコートへのコロイド粒子の添加が、書式セットの性
質に殆ど影響を与えないことが解った。
【0093】
【表4】 〔実施例3〕コロイドを含むCBおよびCFパッドコートの調製と評
価 実施例1および2によって調製されたCFおよびC
Bシートを用いて、事前に丁合された2枚組書式セット
を作った。これらのセットはCB/CFおよびCBpc/
CFpc中間面を有するに過ぎない。これらのシートに、
コピー機内に加圧ベルトで紙を供給する方式の、ゼロッ
クス1090型電子写真印刷コピー機中で造画した。シ
ートはコロイドの添加量のレベルが同一のものを組み合
わせた。即ち、各CFpcとCBpcは同一コロイドを同一
コロイド%で含んだ。CFpcとCBpc間の表面の摩擦係
数を測定した。この束にパッドを行い、扇状分離および
結合強度を試験した。結果を表5に示す。
価 実施例1および2によって調製されたCFおよびC
Bシートを用いて、事前に丁合された2枚組書式セット
を作った。これらのセットはCB/CFおよびCBpc/
CFpc中間面を有するに過ぎない。これらのシートに、
コピー機内に加圧ベルトで紙を供給する方式の、ゼロッ
クス1090型電子写真印刷コピー機中で造画した。シ
ートはコロイドの添加量のレベルが同一のものを組み合
わせた。即ち、各CFpcとCBpcは同一コロイドを同一
コロイド%で含んだ。CFpcとCBpc間の表面の摩擦係
数を測定した。この束にパッドを行い、扇状分離および
結合強度を試験した。結果を表5に示す。
【0094】
【表5】
【0095】コピー機内に加圧ベルトで紙を供給する方
式の、電子写真印刷コピー機(ゼロックス1090型)
中で造画の後、トナーのパッドコートへの付着を測定す
る試験を行った。試験表面にコピーを起こすための原画
は、幅広い部分と細かい線の部分からなっていた。トナ
ーの付着は、ナイフの刃で擦ることで剥がれたトナーの
量の観察、および画像の部分から感圧性のテープを剥が
した後に残る画像の量を観察することで評価した。2種
のテープを用いたが、第1は3Mのスコッチブランドの
#811マジックテープに、低タックの貼り直し可能な
接着剤をコーティングしたものである。第2は3Mのス
コッチブランドの811型のマジックテープに、高タッ
クの永久的接着剤をコーティングしたものである。結果
は、0.5から2.5%のシリカ付加では、ナイフ摩擦
試験を用いてトナーの付着がかなりに増加することを示
した。テープ試験ではより大きな差異が認められ、低粘
着テープを2.5%のシリカのシートから剥がした場合
には全く画像の剥がれがなく、また非常に粘着力の強い
テープでは40−20%の画像が剥がれた。パッドコー
ト間のトナー付着における差異は、CBおよびCFパッ
ドコートの配合の差異から予想された。結果は次の通り
である。
式の、電子写真印刷コピー機(ゼロックス1090型)
中で造画の後、トナーのパッドコートへの付着を測定す
る試験を行った。試験表面にコピーを起こすための原画
は、幅広い部分と細かい線の部分からなっていた。トナ
ーの付着は、ナイフの刃で擦ることで剥がれたトナーの
量の観察、および画像の部分から感圧性のテープを剥が
した後に残る画像の量を観察することで評価した。2種
のテープを用いたが、第1は3Mのスコッチブランドの
#811マジックテープに、低タックの貼り直し可能な
接着剤をコーティングしたものである。第2は3Mのス
コッチブランドの811型のマジックテープに、高タッ
クの永久的接着剤をコーティングしたものである。結果
は、0.5から2.5%のシリカ付加では、ナイフ摩擦
試験を用いてトナーの付着がかなりに増加することを示
した。テープ試験ではより大きな差異が認められ、低粘
着テープを2.5%のシリカのシートから剥がした場合
には全く画像の剥がれがなく、また非常に粘着力の強い
テープでは40−20%の画像が剥がれた。パッドコー
ト間のトナー付着における差異は、CBおよびCFパッ
ドコートの配合の差異から予想された。結果は次の通り
である。
【0096】
【表6】
【0097】にじみは紙の供給中のCBカプセルの破壊
と、引き続く発色体のCF顕色剤シートへの移動に起因
する。カプセル破壊は、写真コピー機や印刷プレス内に
円滑に紙を供給するというよりは、紙の摩擦を伴う(ベ
ルトまたはローラーの様な)供給機構に起因する。にじ
みは、引き続く紙シート間の摩擦係数のハスマッチの結
果であり、またCBシートの上にCFシートを引き込む
ことで起こる。このことは供給機構の減速ローラーおよ
びニップローラーの力で行われる。
と、引き続く発色体のCF顕色剤シートへの移動に起因
する。カプセル破壊は、写真コピー機や印刷プレス内に
円滑に紙を供給するというよりは、紙の摩擦を伴う(ベ
ルトまたはローラーの様な)供給機構に起因する。にじ
みは、引き続く紙シート間の摩擦係数のハスマッチの結
果であり、またCBシートの上にCFシートを引き込む
ことで起こる。このことは供給機構の減速ローラーおよ
びニップローラーの力で行われる。
【0098】炭素不含紙の供給に用いられる、加圧ベル
トによって起こされるにじみの程度は、シートの縁から
1.5インチ侵入したにじみを有するシートの百分比を
観察することで、主観的に評価された。結果は以下に示
すが、パッドコートへの少量のコロイドの添加によっ
て、コピー機内に摩擦供給に関する作用によって起こる
にじみの数が、劇的に減少することを示している。にじ
みの減少は紙の供給が改善された結果である。
トによって起こされるにじみの程度は、シートの縁から
1.5インチ侵入したにじみを有するシートの百分比を
観察することで、主観的に評価された。結果は以下に示
すが、パッドコートへの少量のコロイドの添加によっ
て、コピー機内に摩擦供給に関する作用によって起こる
にじみの数が、劇的に減少することを示している。にじ
みの減少は紙の供給が改善された結果である。
【0099】〔実施例4〕コロイドの大きさの影響 粒子径と表面積が異なる3種
のコロイダルシリカを用いて、実施例1および2と同様
にして、CFpcとCBpcパッドコート溶液を調製した。
静および動摩擦係数測定、扇状分離、結合強度、ナイフ
摩擦、およびトナー付着試験を前記の方法で行った。結
果を以下に示すが、コロイド粒子の大きさは、扇状分離
または結合強度に悪影響を起こすことなく、摩擦係数の
増加を広い範囲にわたって変化させることを示してい
る。
のコロイダルシリカを用いて、実施例1および2と同様
にして、CFpcとCBpcパッドコート溶液を調製した。
静および動摩擦係数測定、扇状分離、結合強度、ナイフ
摩擦、およびトナー付着試験を前記の方法で行った。結
果を以下に示すが、コロイド粒子の大きさは、扇状分離
または結合強度に悪影響を起こすことなく、摩擦係数の
増加を広い範囲にわたって変化させることを示してい
る。
【0100】
【表7】
【0101】また、トナーの付着とにじみを、異なった
粒子径のコロイドを有するパッドコートについて評価し
た。結果を以下に示したが、コロイド粒子の大きさが変
わることで、トナー付着の改良が広範囲にわたることが
解る。
粒子径のコロイドを有するパッドコートについて評価し
た。結果を以下に示したが、コロイド粒子の大きさが変
わることで、トナー付着の改良が広範囲にわたることが
解る。
【0102】
【表8】
【0103】にじみを前記実施例3に記した方法で測定
した。結果を以下に示すが、幅広い範囲の大きさのコロ
イド粒子によって、にじみが減少し、紙の供給を改善で
きることが示されている。コロイド粒子の大きさが異な
ると、にじみの排除とトナーの付着の効果に差が起き
る。
した。結果を以下に示すが、幅広い範囲の大きさのコロ
イド粒子によって、にじみが減少し、紙の供給を改善で
きることが示されている。コロイド粒子の大きさが異な
ると、にじみの排除とトナーの付着の効果に差が起き
る。
【0104】
【表9】
【0105】〔実施例5−10〕CFパッドコートとしての種々のコロイドの調製と評価
以下の諸実施例は、本発明において、シリカに加えて
有用であるコロイド類について記述するものである。パ
ッドコートの処方は以下に記する通りに調製した。これ
らの実施例では、デンプン溶液は固形分20%で、全て
のコーティング処方の全重量を35gとした。各処方
は、混合し、攪拌し、15ポンド基準重量紙の上に#8
メイヤーロッドを用いて塗布した。コーティング物は
「パコ」の熱ローラーを通して、250°F (121℃)で
2分間乾燥した。サンプルは72°F /50%相対湿度
に一夜保管した。サンプルのコーティングされたCFpc
側は、同一のCFpcシートに対して、静および動摩擦係
数を測定した。へらで伸ばしたサンプルは一般に機械コ
ーティングされたサンプルより高い摩擦係数を有するこ
とを記憶すべきである。これはコーティングの方法の性
質による。
以下の諸実施例は、本発明において、シリカに加えて
有用であるコロイド類について記述するものである。パ
ッドコートの処方は以下に記する通りに調製した。これ
らの実施例では、デンプン溶液は固形分20%で、全て
のコーティング処方の全重量を35gとした。各処方
は、混合し、攪拌し、15ポンド基準重量紙の上に#8
メイヤーロッドを用いて塗布した。コーティング物は
「パコ」の熱ローラーを通して、250°F (121℃)で
2分間乾燥した。サンプルは72°F /50%相対湿度
に一夜保管した。サンプルのコーティングされたCFpc
側は、同一のCFpcシートに対して、静および動摩擦係
数を測定した。へらで伸ばしたサンプルは一般に機械コ
ーティングされたサンプルより高い摩擦係数を有するこ
とを記憶すべきである。これはコーティングの方法の性
質による。
【0106】
【表10】
【0107】
【表11】
【0108】
【表12】
【0109】
【表13】
【0110】
【表14】
【0111】〔実施例11−14〕実施例11−14は
デンプンにバインダーを加えることが、本発明のCFパ
ッドコート(CFpc)の調製に有効であることを示すも
のである。パッドコートの各処方は下記の様に作られ
た。これらの実施例では、バインダー溶液は示される通
りであり、全てのコーティング処方の全重量は50gで
あった。各処方は、混合し、攪拌し、15ポンド基準重
量紙の上に#8ワイヤー巻き付けロッド(メイヤーロッ
ド)を用いて塗布した。コーティング物は「パコ」の熱
ローラーを通して、250°F (121℃)で2分間乾燥し
た。サンプルは72°F /50%相対湿度に一夜保管
し、静および動摩擦係数を測定した。
デンプンにバインダーを加えることが、本発明のCFパ
ッドコート(CFpc)の調製に有効であることを示すも
のである。パッドコートの各処方は下記の様に作られ
た。これらの実施例では、バインダー溶液は示される通
りであり、全てのコーティング処方の全重量は50gで
あった。各処方は、混合し、攪拌し、15ポンド基準重
量紙の上に#8ワイヤー巻き付けロッド(メイヤーロッ
ド)を用いて塗布した。コーティング物は「パコ」の熱
ローラーを通して、250°F (121℃)で2分間乾燥し
た。サンプルは72°F /50%相対湿度に一夜保管
し、静および動摩擦係数を測定した。
【0112】実施例11−14では、コーティング液の
重量の5%のバインダーを含有した。全ての場合、用い
たコロイドはナルコ1030、イリノイ州ネーパービル
のナルコケミカル社販売のコロイダルシリカであった。
これはSiO2 の固形分30%を含み、粒子径は13n
m、 pHは10.2である。添加したコロイドの量はコ
ーティング溶液の重量%で示してある。
重量の5%のバインダーを含有した。全ての場合、用い
たコロイドはナルコ1030、イリノイ州ネーパービル
のナルコケミカル社販売のコロイダルシリカであった。
これはSiO2 の固形分30%を含み、粒子径は13n
m、 pHは10.2である。添加したコロイドの量はコ
ーティング溶液の重量%で示してある。
【0113】用いたバインダーは次の通りである。GP
A酸化コーンスターチは20%のデンプン溶液として用
いた。それは前記実施例5−8に示した様に調製した。
ダウ620は、50%固形分のスチレン/ブタジェンラ
テックスで、ミシガン州ミッドランドのダウケミカル社
の販売である。ヴィノール205は、ポリビニルアルコ
ール(PVA)で、ペンシルバニア州オーレントンのエ
ヤープロダクツ社の商品である。これは185°F (85
℃)で加熱攪拌し16%固形分の溶液にした。エコゾル
45はリン酸化した小麦デンプンで、ミネソタ州ミネト
ンカのオジルビーミル社製である。これは水に溶かして
10%溶液にした。
A酸化コーンスターチは20%のデンプン溶液として用
いた。それは前記実施例5−8に示した様に調製した。
ダウ620は、50%固形分のスチレン/ブタジェンラ
テックスで、ミシガン州ミッドランドのダウケミカル社
の販売である。ヴィノール205は、ポリビニルアルコ
ール(PVA)で、ペンシルバニア州オーレントンのエ
ヤープロダクツ社の商品である。これは185°F (85
℃)で加熱攪拌し16%固形分の溶液にした。エコゾル
45はリン酸化した小麦デンプンで、ミネソタ州ミネト
ンカのオジルビーミル社製である。これは水に溶かして
10%溶液にした。
【0114】
【表15】
【0115】
【表16】
【0116】サンプルのコーティングされたCFpc側
の、同一のCFpcに対する静および動摩擦係数を測定し
た。結果は表17、18に示すが、用いたバインダーに
関係なく、コロイドの添加によって摩擦係数の増加が認
められる。コーティング技術の性質から、へら伸ばしし
たサンプルは、類似する機械でコーティングしたものよ
りは高い摩擦係数を有する。にもかかわらず、これらの
場合にもコロイドの添加が摩擦係数を増加させる関係が
認められる。
の、同一のCFpcに対する静および動摩擦係数を測定し
た。結果は表17、18に示すが、用いたバインダーに
関係なく、コロイドの添加によって摩擦係数の増加が認
められる。コーティング技術の性質から、へら伸ばしし
たサンプルは、類似する機械でコーティングしたものよ
りは高い摩擦係数を有する。にもかかわらず、これらの
場合にもコロイドの添加が摩擦係数を増加させる関係が
認められる。
【0117】
【表17】
【0118】
【表18】
【0119】〔実施例15−17〕実施例15−17
は、バインダーをコーティング溶液の2重量%加えた以
外は、前記実施例11−14と同様に行った。用いたコ
ロイドは再びナルコ1030で、用いたバインダーもま
たGPA酸化コーンスターチ、ヴィノール205のポリ
ビニルアルコール(PVA)、およびエコソール45の
リン酸デンプンであった。
は、バインダーをコーティング溶液の2重量%加えた以
外は、前記実施例11−14と同様に行った。用いたコ
ロイドは再びナルコ1030で、用いたバインダーもま
たGPA酸化コーンスターチ、ヴィノール205のポリ
ビニルアルコール(PVA)、およびエコソール45の
リン酸デンプンであった。
【0120】
【表19】
【0121】各サンプルのコートされたCFpc側につい
て、同一のCFpcシートに対する、静および動摩擦係数
の評価を行った。結果は表20に示すが、用いられたバ
インダーの重量%に関係なく、コロイドの添加によっ
て、摩擦係数の増加が起こることが解る。添加されたコ
ロイドと摩擦係数の増加の関係が、今回の場合にも認め
られる。
て、同一のCFpcシートに対する、静および動摩擦係数
の評価を行った。結果は表20に示すが、用いられたバ
インダーの重量%に関係なく、コロイドの添加によっ
て、摩擦係数の増加が起こることが解る。添加されたコ
ロイドと摩擦係数の増加の関係が、今回の場合にも認め
られる。
【0122】
【表20】
【0123】〔実施例18および19〕実施例18およ
び19は、バインダーをコーティング溶液の10重量%
加えた以外は、前記実施例11−14と同様に行った。
用いたコロイドは再びナルコ1030で、用いたバイン
ダーはGPA酸化コーンスターチ、ヴィノール205の
ポリビニルアルコール(PVA)であった。
び19は、バインダーをコーティング溶液の10重量%
加えた以外は、前記実施例11−14と同様に行った。
用いたコロイドは再びナルコ1030で、用いたバイン
ダーはGPA酸化コーンスターチ、ヴィノール205の
ポリビニルアルコール(PVA)であった。
【0124】
【表21】
【0125】各サンプルのコートされたCFpc側につい
て、同一のCFpcシートに対する、静および動摩擦係数
の評価を再び行った。結果は表22に示すが、用いられ
たバインダーの重量%に関係なく、コロイドの添加によ
って、摩擦係数の増加が起こることが解る。添加された
コロイドと摩擦係数の増加の関係が、また今回の場合に
も認められる。
て、同一のCFpcシートに対する、静および動摩擦係数
の評価を再び行った。結果は表22に示すが、用いられ
たバインダーの重量%に関係なく、コロイドの添加によ
って、摩擦係数の増加が起こることが解る。添加された
コロイドと摩擦係数の増加の関係が、また今回の場合に
も認められる。
【0126】
【表22】
【0127】〔実施例20〕実施例20は、バインダー
をエコソール45のリン酸デンプンとし、コーティング
溶液の8重量%加えた以外は、前記実施例11−14と
同様に行った。用いたコロイドはナルコ1030であっ
た。
をエコソール45のリン酸デンプンとし、コーティング
溶液の8重量%加えた以外は、前記実施例11−14と
同様に行った。用いたコロイドはナルコ1030であっ
た。
【0128】
【表23】
【0129】サンプルのコートされたCFpc側につい
て、同一のCFpcシートに対する、静および動摩擦係数
の評価を再び行った。結果は表24に示す。
て、同一のCFpcシートに対する、静および動摩擦係数
の評価を再び行った。結果は表24に示す。
【0130】
【表24】
【0131】〔実施例21および22〕実施例21およ
び22は、実施例11−14と同様に行ったが、実施例
21ではバインダーがダウ620ラテックスであり、コ
ーティング溶液の1重量%を含み、また実施例22で
は、バインダーがダウ620のスチレン/ブタジェンラ
テックスであり、コーティング溶液の2.5重量%を含
有された点で、異なる。用いたコロイドはナルコ103
0であった。
び22は、実施例11−14と同様に行ったが、実施例
21ではバインダーがダウ620ラテックスであり、コ
ーティング溶液の1重量%を含み、また実施例22で
は、バインダーがダウ620のスチレン/ブタジェンラ
テックスであり、コーティング溶液の2.5重量%を含
有された点で、異なる。用いたコロイドはナルコ103
0であった。
【0132】
【表25】
【0133】サンプルのコートされたCFpc側につい
て、同一のCFpcシートに対する、静および動摩擦係数
の評価を行った。結果を次に示す。
て、同一のCFpcシートに対する、静および動摩擦係数
の評価を行った。結果を次に示す。
【0134】
【表26】
【0135】〔実施例23−26〕実施例23−26
は、炭素不含紙用のパッドコーティング(パッドコー
ト)に対する、シリコン不粘着剤の使用を示すものであ
る。実施例23−26で、評価のために不粘着剤として
用いられたシリコンシステムは、シリコンPC104と
指定された触媒PC60および架橋剤PC31が共に用
いられた。これらはみなローヌプーランが販売してい
る。PC104はポリジメチルシロキサンと考えられて
いる。PC31はシラン水素化物の架橋剤と考えられて
いる。PC60は白金触媒と信じられている。これらの
材料類は約40%の固形物を含む水中エマルジョンとし
て供給され、パッドコートを作るのに大変便利である。
は、炭素不含紙用のパッドコーティング(パッドコー
ト)に対する、シリコン不粘着剤の使用を示すものであ
る。実施例23−26で、評価のために不粘着剤として
用いられたシリコンシステムは、シリコンPC104と
指定された触媒PC60および架橋剤PC31が共に用
いられた。これらはみなローヌプーランが販売してい
る。PC104はポリジメチルシロキサンと考えられて
いる。PC31はシラン水素化物の架橋剤と考えられて
いる。PC60は白金触媒と信じられている。これらの
材料類は約40%の固形物を含む水中エマルジョンとし
て供給され、パッドコートを作るのに大変便利である。
【0136】〔実施例23〕コロイド粒子をシリコン不
粘着剤に添加する効果は、コロイド粒子なしで作られた
パッドコート処方と、コロイド粒子を用いて作られたパ
ッドコート処方とについて、摩擦係数と扇状分離を測定
し比較することによって、確定された。パッドコート溶
液は先ずポリマー(高分子)シックナーの水溶液を作っ
て調製された。ポリマーシックナーはコーティング溶液
に良好な被覆性を付与する。水溶性のポリマーで、例え
ば、デンプン、ヒドロキシエチルセルロース(HE
C)、カルボキシメチルセルロース(CMC)、アルギ
ン酸ナトリウム、およびポリビニルアルコールが用いら
れる。約40℃に加温した198.5gの水に1.5g
のヒドロキシエチルセルロース(アクロン社販売のナト
ゥロソル250HHR)を加えて、0.75%のポリマ
ーシックナー溶液を作った。混合物は10分間攪拌する
と透明になり、分散する多数の細かい泡は一夜放置する
とおさまった。他の濃度のポリマーシックナー溶液も同
様にして調製した。
粘着剤に添加する効果は、コロイド粒子なしで作られた
パッドコート処方と、コロイド粒子を用いて作られたパ
ッドコート処方とについて、摩擦係数と扇状分離を測定
し比較することによって、確定された。パッドコート溶
液は先ずポリマー(高分子)シックナーの水溶液を作っ
て調製された。ポリマーシックナーはコーティング溶液
に良好な被覆性を付与する。水溶性のポリマーで、例え
ば、デンプン、ヒドロキシエチルセルロース(HE
C)、カルボキシメチルセルロース(CMC)、アルギ
ン酸ナトリウム、およびポリビニルアルコールが用いら
れる。約40℃に加温した198.5gの水に1.5g
のヒドロキシエチルセルロース(アクロン社販売のナト
ゥロソル250HHR)を加えて、0.75%のポリマ
ーシックナー溶液を作った。混合物は10分間攪拌する
と透明になり、分散する多数の細かい泡は一夜放置する
とおさまった。他の濃度のポリマーシックナー溶液も同
様にして調製した。
【0137】パッドコート溶液は、ビーカー中で、種々
の量のポリマーシックナー溶液をPC104に加え次い
で水を加えて調製した。PC31を加え、次いでPC6
0を加えた。この混合物は空気が入らないように約30
分間攪拌した。この溶液を、15ポンド基準重量紙の上
に#8メイヤーロッドを用いて塗布し(以下ボンド紙と
称する)、強制通風オーブンを通して、250°F (121
℃)で2分間乾燥した。全部で、5枚のパッドコート紙
を作った。各コーティングについて扇状分離と摩擦係数
を測定した。結果は表27に示すが、シリコンが炭素不
含紙の粘着剤として、シックナーの濃度に関係なく、良
好に機能することが解った。摩擦係数が低いことは、パ
ッドコート表面のCBpcおよびCFpcが、機能性CBお
よびCF表面と0.2単位以上異なるであろうことを示
している。
の量のポリマーシックナー溶液をPC104に加え次い
で水を加えて調製した。PC31を加え、次いでPC6
0を加えた。この混合物は空気が入らないように約30
分間攪拌した。この溶液を、15ポンド基準重量紙の上
に#8メイヤーロッドを用いて塗布し(以下ボンド紙と
称する)、強制通風オーブンを通して、250°F (121
℃)で2分間乾燥した。全部で、5枚のパッドコート紙
を作った。各コーティングについて扇状分離と摩擦係数
を測定した。結果は表27に示すが、シリコンが炭素不
含紙の粘着剤として、シックナーの濃度に関係なく、良
好に機能することが解った。摩擦係数が低いことは、パ
ッドコート表面のCBpcおよびCFpcが、機能性CBお
よびCF表面と0.2単位以上異なるであろうことを示
している。
【0138】
【表27】
【0139】〔実施例24〕コロイドを含むコーティン
グ溶液については、シックナーをシリコン(PC10
4)に添加し、次いで、追加の水、コロイド、シリコン
触媒(PC31)および架橋剤(PC60)を加えた。
ヒドロキシエチルセルロース(HEC)シックナーの濃
度は水中で0.5%であった。パッドコート溶液は上記
実施例23と同様に調製した。
グ溶液については、シックナーをシリコン(PC10
4)に添加し、次いで、追加の水、コロイド、シリコン
触媒(PC31)および架橋剤(PC60)を加えた。
ヒドロキシエチルセルロース(HEC)シックナーの濃
度は水中で0.5%であった。パッドコート溶液は上記
実施例23と同様に調製した。
【0140】表28はコロイド添加が、パッドコートの
性質に及ぼす影響を示している。コロイドの添加は、ト
ナーの付着を増加させると見られ、他方摩擦係数と扇状
分離の双方を改善する。全てのサンプルで、パッドコー
ト処方中に2.0%のシリコンが存在する。サンプルB
とCに見られるように、2−3%のコロイダルシリカ
で、良好な摩擦係数が得られ、満足な扇状分離も保たれ
ている。これらの実験では、パッドコートの表面がボン
ド紙と合わされた状態で扇状分離を測定した。このこと
で、2枚のパッドコート面が接触させられた時よりも、
扇状分離が不良になった。これは、扇状展開用粘着剤の
外側のボンド紙に対する束縛による。もし、パッドコー
ト面同士を合わせたならば、さらに満足すべき扇状分離
が、ほぼ1−2%のコロイダルシリカの水準で期待でき
たであろう。
性質に及ぼす影響を示している。コロイドの添加は、ト
ナーの付着を増加させると見られ、他方摩擦係数と扇状
分離の双方を改善する。全てのサンプルで、パッドコー
ト処方中に2.0%のシリコンが存在する。サンプルB
とCに見られるように、2−3%のコロイダルシリカ
で、良好な摩擦係数が得られ、満足な扇状分離も保たれ
ている。これらの実験では、パッドコートの表面がボン
ド紙と合わされた状態で扇状分離を測定した。このこと
で、2枚のパッドコート面が接触させられた時よりも、
扇状分離が不良になった。これは、扇状展開用粘着剤の
外側のボンド紙に対する束縛による。もし、パッドコー
ト面同士を合わせたならば、さらに満足すべき扇状分離
が、ほぼ1−2%のコロイダルシリカの水準で期待でき
たであろう。
【0141】
【表28】
【0142】〔実施例25〕不粘着剤のシリコン量が3
%に増加すると、望ましい摩擦係数とトナー粉末の付着
を得るために、必要とするシリカの相対量を増加すべき
であろう。表29に示した3%のシリコンでの実験は、
この比較的高含量のシリコン不粘着剤に対して、コロイ
ドを増加させることで、満足な扇状分離が得られると共
に、摩擦係数が良好な値にまで増加することを示す。剥
がれたトナーの量の減少が示す様に、トナーの付着もま
た改善された。このことは特に、弱めの接着剤を施した
3Mのスコッチブランドの#811マジックテープの、
低タックテープ剥離試験で顕著だった。
%に増加すると、望ましい摩擦係数とトナー粉末の付着
を得るために、必要とするシリカの相対量を増加すべき
であろう。表29に示した3%のシリコンでの実験は、
この比較的高含量のシリコン不粘着剤に対して、コロイ
ドを増加させることで、満足な扇状分離が得られると共
に、摩擦係数が良好な値にまで増加することを示す。剥
がれたトナーの量の減少が示す様に、トナーの付着もま
た改善された。このことは特に、弱めの接着剤を施した
3Mのスコッチブランドの#811マジックテープの、
低タックテープ剥離試験で顕著だった。
【0143】
【表29】
【0144】〔実施例26〕最終コーティングの性能へ
の、シックナー選択の影響の比較を表30に示す。この
比較は、2%のシリコン粘着剤を1%コロイド(ナルコ
1140のコロイダルシリカ)と共に含む処方について
行った。この様に、シックナーの選択は、扇状分離、摩
擦係数とトナー粉末の付着に影響し得る。全ての場合、
パッドコートと15#のボンドシートの間で測られた扇
状分離は、2枚のパッドコートシートが合わされた時の
結果よりも低い。デンプンシックナーのコーティングで
摩擦係数が低いことは、満足な結果を得るにはさらに多
量のコロイドが必要なことを示し、また、この調節を行
えばトナーの付着結果も改善されたであろう。
の、シックナー選択の影響の比較を表30に示す。この
比較は、2%のシリコン粘着剤を1%コロイド(ナルコ
1140のコロイダルシリカ)と共に含む処方について
行った。この様に、シックナーの選択は、扇状分離、摩
擦係数とトナー粉末の付着に影響し得る。全ての場合、
パッドコートと15#のボンドシートの間で測られた扇
状分離は、2枚のパッドコートシートが合わされた時の
結果よりも低い。デンプンシックナーのコーティングで
摩擦係数が低いことは、満足な結果を得るにはさらに多
量のコロイドが必要なことを示し、また、この調節を行
えばトナーの付着結果も改善されたであろう。
【0145】
【表30】
【0146】〔実施例27〕シリコン不粘着剤を用いた
パッドコートと、フッ素化学品を用いたパッドコートの
直接的比較を行った。両処方は1%のコロイダルシリカ
を含んだ。パッドコート表面のパッドコート面に対する
摩擦係数を測定した。テープ剥離試験では3Mのスコッ
チブランドの#811マジックテープを用いた。扇状分
離測定は、パッドコート面を15ポンドのボンド紙シー
トに合わせて行った。前に記したように、この構造で
は、パッドコート面同士を合わせて行う試験に比較し
て、低い扇状分離の成績になる。結果を表31に示す
が、シリコン不粘着剤で満足な結果が得られることが解
る。この実施例では、フッ素化学品不粘着剤はよりよい
結果をもたらすが、しかし、シリコン不粘着剤はこの部
類で代表的なものとして選ばれたのであって、この応用
で最適な材料ではないことを銘記すべきである。
パッドコートと、フッ素化学品を用いたパッドコートの
直接的比較を行った。両処方は1%のコロイダルシリカ
を含んだ。パッドコート表面のパッドコート面に対する
摩擦係数を測定した。テープ剥離試験では3Mのスコッ
チブランドの#811マジックテープを用いた。扇状分
離測定は、パッドコート面を15ポンドのボンド紙シー
トに合わせて行った。前に記したように、この構造で
は、パッドコート面同士を合わせて行う試験に比較し
て、低い扇状分離の成績になる。結果を表31に示す
が、シリコン不粘着剤で満足な結果が得られることが解
る。この実施例では、フッ素化学品不粘着剤はよりよい
結果をもたらすが、しかし、シリコン不粘着剤はこの部
類で代表的なものとして選ばれたのであって、この応用
で最適な材料ではないことを銘記すべきである。
【0147】
【表31】
【0148】以下の特許請求範囲に定義する本発明の精
神と視点から逸脱しない範囲で、前記発明の開示からの
合理的な諸改善と諸変更が可能である。
神と視点から逸脱しない範囲で、前記発明の開示からの
合理的な諸改善と諸変更が可能である。
【図1】書式セットの縁パッド付断面の模式図である。
10…4枚組シートの束 11…表面紙CBシート 12,13…中間CBFシート 14…底部のCFシート 15…テーブル 16,17…不粘着性レリースコーティング 18…縁 19…鋼製バー 20…接着剤組成物
Claims (4)
- 【請求項1】 炭素不含紙(cabonless paper)用のパッ
ドコートまたはレリースコーティングに用いるのに適し
た組成物であって、必須成分として、それぞれ約、
(a)0.1−10重量%の粒子径が約1−125nmの
範囲にある無機コロイド、(b)0.01−5.0重量
%の不粘着性材料(abherent material)、(c)60.
0−99.9重量%の水、および(d)0−25重量%
のバインダーとからなる前記組成物。 - 【請求項2】 前記無機コロイドが、シリカ、アルミ
ナ、チタニア、ジルコニア、5酸化アンチモン、および
炭酸カルシウムのコロイドからなる群から選ばれた少な
くとも一種の無機コロイドである請求項1項記載の組成
物。 - 【請求項3】 炭素不含紙の構造の少なくとも一つの外
表面の少なくとも一部にパッドコートまたはレリースコ
ーティングを施こした炭素不含紙において、前記パッド
コートまたはレリースコーティングが、必須成分とし
て、(a)2.0−95.0重量%の粒子径が約1−1
25nmの範囲にある無機コロイド、(b)2.0−7
5.0重量%の不粘着性材料、および(c)0−95.
0重量%のバインダーとからなる炭素不含紙。 - 【請求項4】 前記無機コロイドが、シリカ、アルミ
ナ、チタニア、ジルコニア、5塩化アンチモン、および
5酸化カルシウムのコロイドからなる群から選ばれた、
少なくとも一種の無機コロイドである、請求項3項記載
の炭素不含紙の構造。
Applications Claiming Priority (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US87804892A | 1992-05-04 | 1992-05-04 | |
US878048 | 1992-05-04 | ||
US1979593A | 1993-02-19 | 1993-02-19 | |
US019795 | 1993-02-19 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0648022A true JPH0648022A (ja) | 1994-02-22 |
Family
ID=26692610
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5105324A Pending JPH0648022A (ja) | 1992-05-04 | 1993-05-06 | 炭素不含紙パッドコーティングの摩擦係数を増加させるためのコロイド類 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
EP (1) | EP0569285B1 (ja) |
JP (1) | JPH0648022A (ja) |
CA (1) | CA2094004A1 (ja) |
DE (1) | DE69312564T2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5991588A (en) * | 1994-04-12 | 1999-11-23 | Imation Corp. | Electrophotographic transfer process for transferring toner image onto carbonless paper |
ATE550487T1 (de) † | 2005-12-14 | 2012-04-15 | Akzo Nobel Nv | Papierherstellungsverfahren |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3738957A (en) * | 1971-03-18 | 1973-06-12 | Du Pont | Coacervates of polyvinyl alcohol and colloidal silica |
US3949148A (en) * | 1973-11-15 | 1976-04-06 | Xerox Corporation | Transparency for multi-color electrostatic copying |
JPS5895745A (ja) * | 1981-12-02 | 1983-06-07 | Sanyo Kokusaku Pulp Co Ltd | 複写用紙製造法 |
US5092927A (en) * | 1988-06-14 | 1992-03-03 | Nekoosa Papers, Inc. | Pad coating for carbonless paper products |
-
1993
- 1993-04-14 CA CA 2094004 patent/CA2094004A1/en not_active Abandoned
- 1993-05-04 DE DE1993612564 patent/DE69312564T2/de not_active Expired - Fee Related
- 1993-05-04 EP EP19930401145 patent/EP0569285B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1993-05-06 JP JP5105324A patent/JPH0648022A/ja active Pending
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
EP0569285A2 (en) | 1993-11-10 |
EP0569285B1 (en) | 1997-07-30 |
EP0569285A3 (en) | 1994-06-01 |
CA2094004A1 (en) | 1993-11-05 |
DE69312564T2 (de) | 1998-02-05 |
DE69312564D1 (de) | 1997-09-04 |
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