JPH0647449Y2 - 細胞診用吸引器具 - Google Patents

細胞診用吸引器具

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Publication number
JPH0647449Y2
JPH0647449Y2 JP1990125821U JP12582190U JPH0647449Y2 JP H0647449 Y2 JPH0647449 Y2 JP H0647449Y2 JP 1990125821 U JP1990125821 U JP 1990125821U JP 12582190 U JP12582190 U JP 12582190U JP H0647449 Y2 JPH0647449 Y2 JP H0647449Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plunger
cells
brush
suction device
tip
Prior art date
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Application number
JP1990125821U
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English (en)
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JPH0480508U (ja
Inventor
忠男 小林
松本  孝
Original Assignee
株式会社ニッショー
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Publication date
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  • Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)
  • Infusion, Injection, And Reservoir Apparatuses (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本考案は細胞診用吸引器具に関し、特に乳癌等の診断に
用いられるチップ部内に付着した細胞を取り出すことを
容易にした細胞診用吸引器具に関する。
【従来の技術】
細胞診は、さまざまな臓器・組織の表面から剥脱した細
胞や、穿刺吸引して採取された細胞を顕微鏡下に観察す
ることによって、主に悪性腫瘍を診断する方法である。
この方法は細胞レベルでの診断であるため限界があると
されていたが、採取法、染色法等の手法の進歩により正
確で適用範囲も広くなり、短時間で簡易に行えることか
ら、今日、癌の集団検診等で広く一般に行われている。 細胞診において、材料の採取は診断の正確さを左右する
重要な操作である。材料の採取法には様々な方法がある
が、注射器やカニューレを使って陰圧をかけ、細胞を吸
引する吸引法と、綿棒、へら、小ブラシ等で病変部を擦
過する擦過法とに大別され、部位や目的によって使い分
けられている。 その中で最も簡便な方法として、腫瘍そのものに穿刺し
て細胞を採取する穿刺吸引法が近年積極的に行われてい
る。穿刺吸引法は特に乳癌などの体の表面に近いところ
にできる腫瘍を診断するのに適した方法で、通常の注射
器を用いて腫瘍のある部分に針を穿刺し、注射筒に陰圧
を加えながら針を前後させ、吸引を止めて針をぬいた後
注射針を注射筒からはずし、注射筒内に空気を吸引して
再び注射針をつけ、スライドグラス上に注射針の内容を
噴き出すといった手順で行なわれている。 しかしながら、注射器による吸引は、実質の腫瘍からの
穿刺液が針内あるいはチップ部内に極少量とれるだけで
あるので、注射筒が小さい場合や吸引する圧が足りなか
った場合、穿刺液の噴き出しが不十分になり、診断に必
要な量の材料が得られないという欠点があった。仮に万
全を期した状態で行なったとしても、吸引される細胞は
少量である上、針やチップ部等の細小部に細胞が付着す
ることは避けられず、圧出によって十分な材料が得られ
ることは稀であった。また材料によっては吸引した細胞
を圧出することが困難な場合もあった。少量の細胞しか
採取されていない場合は材料を遠沈するか、ミリポリア
膜を用いて濾過し、細胞を集めた後に標本の作製にかか
るという処置をとらなければならないので、かなりの時
間と手間を要することになる。さもなくば、何度か穿刺
吸引を繰り返す必要があり、被験者の苦痛は大きいもの
であった。
【考案が解決しようとする課題】
本発明は如上の事情に鑑みてなされたもので、第1図に
示すようにプランジャの先端部にブラシを埋め込み、細
胞吸引後、注射筒のチップ部内に付着した細胞を容易に
取り出すことができる細胞診用吸引器具を提供すること
を目的とする。
【課題を解決するための手段】
本考案は、注射筒と、該注射筒の先端のチップ部に挿着
された注射針と、プランジャロッドの先端に前記注射筒
の内壁を摺動するゴム状弾性体製のガスケットが冠着さ
れてなるプランジャとから構成されてなる注射器形状の
吸引器具において、プランジャの先端にガスケットを貫
通して細胞採取用ブラシを取り付けてなる細胞診用吸引
器具。
【作用】
本考案の細胞診用吸引器具は、プランジャの先端に取り
つけたガスケットに、注射筒のチップ部内に届くような
ブラシを埋め込むことによって、穿刺吸引後、本来チッ
プ部付近に付着する細胞がブラシに付着するため、注射
針をはずした状態で直接スライドグラスに塗抹すること
ができる。 従って、注射針内に溜まった細胞は圧出され、更にチッ
プ部内に溜まった細胞はブラシによって取り出すことが
できるので、1度の操作で十分な検体が得られる。
【実施例】
次に、本考案を実施例で説明する。 第1図は本考案の一例を示す細胞診用吸引器具のプラン
ジャの縦断面図であり、第2図は第1図のプランジャの
使用状態を示す縦断面図であり、第3図は穿刺吸引後注
射針をはずした状態を示す縦断面図であり、第4図は使
用状態を示す斜視図であり、第5図は他の実施例に係る
細胞診用吸引器具の構造を示す斜視図である。 注射筒(6)、注射針(4)、プランジャ(3)は通常
使用されているものであり、プランジャ(3)の先端に
はゴム状弾性体製のガスケット(2)が装着されてい
る。 ブラシ(1)はステンレススチール製の針金の先端にナ
イロン等の合成樹脂が少なくとも2方向に、枝状に接着
されたものが好ましく、例えば、外科用及び眼科用の粘
膜採取用ブラシ等が用いられる。プランジャ(3)及び
ガスケット(2)には、ドリル等で空けられたブラシ
(1)を埋め込むための穿孔(9)があり、適当な長さ
に切断したブラシ(1)を穿孔(9)に接着剤等で固定
する。そしてガスケット(2)の穿孔(9)にブラシ
(1)を通してプランジャ(3)に嵌着する構造になっ
ている。 第1図に示すように、注射筒のチップ部(5)が中央部
にある場合は、プランジャ(3)及びガスケット(2)
の中央部に穿孔し、ブラシ(1)を埋め込むようにする
が、第5図に示すような注射筒のチップ部(5)が端部
にある場合は、ポリプロピレン等からなる円柱をプラン
ジャ(3)に密着固定できる形状に切断した支柱(8)
を用いてブラシ(1)を固定する。 ブラシ(1)を固定したプランジャ(3)は第2図に示
すように配置し、腫瘍部に穿刺して針を前後左右に回転
させ、陰圧をかける。そして吸引を止めて針を抜去し、
注射針(4)を注射筒(6)からはずすと第3図の黒い
部分に示すように注射針(4)及びチップ部(5)付近
に吸引された細胞(7)が付着する。従来の方法によれ
ば更に注射筒内に空気を吸引して再び注射針をつけ、ス
ライドグラス上に吸引したものを噴き出すのであるが、
本来チップ部に溜まる細胞がブラシ(1)に付着するの
で、第4図に示すようにブラシ(1)に付着した細胞
(7)は直接スライドグラスに塗抹することができる。 次に、以下の要領で検体の採取量を比較するための実験
を行なった。 実施例1 20mlシリンジ(ニプロ社製)のプランジャの先端に第1
図に示すように粘膜採取用ブラシ(メドスキャンド社
製)を埋め込み、第2図に示すように注射針を取付け、
乳癌検診の受診者の乳腺に穿刺吸引を行なった。血液を
含む細胞成分が注射針からチップ部付近に溜まり、噴出
後更に注射筒を脱去してスライドグラス上にたたくよう
に軽く塗抹した。その結果、圧出によって得られた細胞
は極少量であったが、ブラシによってチップ部に溜まる
細胞も採取できたので得られた検体量は63mgであり、診
断に十分な量であった。 比較例1 実施例1で使用した20mlシリンジ(ニプロ社製)と注射
針のブラシ部分のない注射器を用いて実施例1と同様に
乳癌検診の受診者の乳腺に穿刺吸引を行なった。細胞は
チップ部付近まで吸引されたが、圧力をかけても注射針
の内部に溜まった細胞のみが圧出され、チップ部に溜ま
った細胞は取り出ことができず、得られた検体量は12mg
であった。 実施例2 他の検体についても有効であることを確認するため、実
施例1と同じ細胞吸引器具を用いて腎嚢胞に穿刺し、腎
嚢胞液を吸引した。液状検体であるため93mgの検体を取
り出すことができた。 以上のことから本考案の実施例1の細胞吸引器具は、通
常の注射器である比較例1の細胞吸引器具の約5倍の検
体量を採取することができる。 本考案の細胞診用吸引器具は、実施例2に示すように、
乳腺嚢胞、腎嚢胞、甲状腺嚢胞等の液状検体の採取にも
有効である。
【効果】
本考案の細胞診用吸引器具は、プランジャの先端部にブ
ラシが埋め込まれているので、チップ部に溜まった細胞
を確実に取り出すことができる。 そして、従来の圧出による方法とも併用できるので、一
度の操作で十分に診断に良好な検体量を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る細胞診用吸引器具のプランジャの
縦断面図であり、第2図は第1図のプランジャの使用状
態を示す縦断面図である。第3図は穿刺吸引後注射針を
はずした状態を示す縦断面図、第4図は使用状態を示す
斜視図、第5図は他の実施例に係る細胞診用吸引器具の
構造を示す斜視図である。
【主な符号の説明】
1:ブラシ 2:ガスケット 3:プランジャ 4:注射針 5:チップ部 6:注射筒 7:細胞 8:支柱 9:穿孔

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】注射筒と、該注射筒の先端のチップ部に挿
    着された注射針と、プランジャロッドの先端に前記注射
    筒の内壁を摺動するゴム状弾性体製のガスケットが冠着
    されてなるプランジャとから構成されてなる注射器形状
    の吸引器具において、プランジャの先端にガスケットを
    貫通して細胞採取用ブラシを取り付けてなる細胞診用吸
    引器具。
JP1990125821U 1990-11-27 1990-11-27 細胞診用吸引器具 Expired - Lifetime JPH0647449Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1990125821U JPH0647449Y2 (ja) 1990-11-27 1990-11-27 細胞診用吸引器具

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Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0480508U JPH0480508U (ja) 1992-07-14
JPH0647449Y2 true JPH0647449Y2 (ja) 1994-12-07

Family

ID=31873402

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Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6362106U (ja) * 1986-10-15 1988-04-25
JPH045149Y2 (ja) * 1988-01-28 1992-02-14

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0480508U (ja) 1992-07-14

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