JPH0647430Y2 - ミシンの屑箱装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 （産業上の利用分野） 本考案は、ミシンの屑箱装置に関するものである。

（従来の技術） 実公昭59−36236号公報に開示されたものにおいては、
縫製作業中に発生した布屑は、傾けて設けられた樋を伝
つて、ミシンテーブルの下側に設置された屑箱内に投入
されていた。

（考案が解決しようとする課題） ところが、樋の傾斜角度や布屑の材質によつては、布屑
が樋を円滑に伝わらず、作業者の手を煩わすおそれがあ
つた。

それ故に、本考案は、布屑が円滑に屑箱内に移送される
ようにすることを、その技術的課題とする。

〔考案の構成〕

（課題を解決するための手段） 上記した課題を解決するために本考案において講じた技
術的手段は、 「ミシンが設置されるテーブル、該テーブルの手前側に
貫設された穴部、前記テーブルの下面に固定された両端
部および前記テーブルの下面との間に間隙を画成する中
央部を備える板部材、開口部を有し底部が該開口部を介
して前記穴部と対峙するように前記テーブルの下面に直
接取付けられる屑箱、前記テーブルと平行をなすように
前記屑箱に一体的に設けられ且つ前記間隙内に挿入され
たブラケツトならびに該ブラケツトを前記板部材の中央
部と前記テーブルの下面との間に挟持して前記屑箱を前
記テーブルの下面に直接取付けるべく前記板部材の中央
部に螺着されたネジ手段を有する、ミシンの屑箱装置」 を構成したことである。

（作用） この構成においては、ミシンを作動する縫製作業中に発
生する布屑を、作業者がテーブルに形成された穴部に投
入するのみで、布屑が、屑箱内に移送される。

（実施例） 第１図ないし第４図において、ミシン１が載置されるテ
ーブル２の手前右側には、穴部が貫設されている。テー
ブル２の下面には、板部材７の両端部7a・7aがネジ８で
固定されており、板部材７の中央部7bとテーブル２の下
面との間には、間隙10が画成されている。

屑箱４の側面には、ネジ６にてブラケツト５が固定され
ており、ブラケツト５の水平部5aは、テーブル２の下面
と平行をなし、間隙10内に挿入されている。しかして、
ブラケツト５の水平部5aは、板部材７の中央部7bに螺着
されたネジ９により、板部材７の中央部7bとテーブル２
の下面との間に挟持されている。このとき、屑箱４の開
口部4aは、穴部３と対峙するようになつている。

ミシン１を用いた縫製作業にて発生した布屑は、作業者
が、テーブル２上をすべらして穴部３に投入すれば、布
屑は落下して屑箱４内に至る。もし、屑箱４内が布屑で
満杯となつたことを、作業者が穴部３を通して認知した
とき、作業者は、ネジ９を緩めて屑箱４を取り出せば、
布屑を廃却することができる。

〔考案の効果〕

本考案においては、布屑を、作業者がテーブルに形成さ
れた穴部に投入してやるだけで、布屑が、屑箱内に移送
され、従来のような不具合は生じない。また、屑箱内の
布屑の蓄積状態が、穴部を通して認知出来るので、布屑
の廃却時期を失しないという実用上多大の効果を奏す
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案が適用されるミシン装置の斜視図および
第２図は第１図Ａ−Ａ線に沿う断面図、第３図は屑箱の
斜視図および第４図は板部材の斜視図である。 1:ミシン、2:テーブル、3:穴部、4:屑箱、4a:屑箱の上
方開口部、7:板部材、9:ネジ手段。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】ミシンが載置されるテーブル、該テーブル
   の手前側に貫設された穴部、前記テーブルの下面に固定
   された両端部および前記テーブルの下面との間に間隙を
   画成する中央部を備える板部材、開口部を有し底部が該
   開口部を介して前記穴部と対峙するように前記テーブル
   の下面に直接取付けられる屑箱、前記テーブルと平行を
   なすように前記屑箱に一体的に設けられ且つ前記間隙内
   に挿入されたブラケツトならびに該ブラケツトを前記板
   部材の中央部と前記テーブルの下面との間に挟持して前
   記屑箱を前記テーブルの下面に直接取付けるべく前記板
   部材の中央部に螺合されたネジ手段を有するミシンの屑
   箱装置。