JPH0646709A - 活魚計測装置 - Google Patents
活魚計測装置Info
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- JPH0646709A JPH0646709A JP3010751A JP1075191A JPH0646709A JP H0646709 A JPH0646709 A JP H0646709A JP 3010751 A JP3010751 A JP 3010751A JP 1075191 A JP1075191 A JP 1075191A JP H0646709 A JPH0646709 A JP H0646709A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- live fish
- measuring device
- belt conveyor
- water tank
- live
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A40/00—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
- Y02A40/80—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in fisheries management
- Y02A40/81—Aquaculture, e.g. of fish
Landscapes
- Farming Of Fish And Shellfish (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】活魚を水から出すことなく自動的にその大小を
選別し、かつその数を計数することができる活魚計測装
置の提供を目的とする。 【構成】活魚Fを入れる水槽6内に、搬送方向に上がり
勾配αを有するベルトコンベア7を配設する。水槽6の
上方には活魚追い出し機構8を設け、ベルトコンベア7
及び活魚追い出し機構8により活魚Fを送出端7a から
送出する。送出端7a の下方には下り勾配β1,β2 を有
する樋3b (3c, 3d)を配置する。樋3bの下流側3d
には非接触センサ4a を装備し、これにより樋3b を流
れる活魚Fの大きさ及び数を計測する。この後、非接触
センサ4a のさらに下流に設けた振り分けゲート5a, 5
bにより活魚Fを大きさ別に振分け、それぞれの収容容
器へと送る。
選別し、かつその数を計数することができる活魚計測装
置の提供を目的とする。 【構成】活魚Fを入れる水槽6内に、搬送方向に上がり
勾配αを有するベルトコンベア7を配設する。水槽6の
上方には活魚追い出し機構8を設け、ベルトコンベア7
及び活魚追い出し機構8により活魚Fを送出端7a から
送出する。送出端7a の下方には下り勾配β1,β2 を有
する樋3b (3c, 3d)を配置する。樋3bの下流側3d
には非接触センサ4a を装備し、これにより樋3b を流
れる活魚Fの大きさ及び数を計測する。この後、非接触
センサ4a のさらに下流に設けた振り分けゲート5a, 5
bにより活魚Fを大きさ別に振分け、それぞれの収容容
器へと送る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、計測の技術分野で利用
され、特に活魚(この明細書において、生きている魚)
を自動的に計測(計数及び測長)する装置に関する。
され、特に活魚(この明細書において、生きている魚)
を自動的に計測(計数及び測長)する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、農産物等その個々の形状寸法が同
じでないものを、自動的に個別に大きさを計測しさらに
その結果によって選別する装置が実用されている。そし
て、このような従来の計測装置では、例えばミカンを複
数個並列して傾斜した板の上をころがし、この板に設け
た穴からミカンを落下させ、穴の大小によりミカンの大
きさを計測選別したり、または、複数の棒を傾斜して配
設し、下に向かうほど各棒の間隔を大とし、これらの棒
の上でミカンを転がして棒の間隔からミカンを落下させ
計測選別するなどの手段が用いられている。
じでないものを、自動的に個別に大きさを計測しさらに
その結果によって選別する装置が実用されている。そし
て、このような従来の計測装置では、例えばミカンを複
数個並列して傾斜した板の上をころがし、この板に設け
た穴からミカンを落下させ、穴の大小によりミカンの大
きさを計測選別したり、または、複数の棒を傾斜して配
設し、下に向かうほど各棒の間隔を大とし、これらの棒
の上でミカンを転がして棒の間隔からミカンを落下させ
計測選別するなどの手段が用いられている。
【0003】一方近時のグルメ指向により、活魚を水槽
内で生かしたままで行う取引が盛んになっている。ま
た、魚の養殖事業も盛んになり、成魚だけでなく稚魚の
活魚の取引も盛んである。こうした取引において、取引
される活魚全数を計数するだけでなく、活魚を大小に選
別してそれぞれの数を計数することも必要となり、これ
らの作業を従来は人手に頼っていたがため、集中して相
当の労力を要した。また人手によるときは、作業者が手
作業で魚を網で空中にすくい上げ、選別していたため、
魚体を損傷することが多かった。
内で生かしたままで行う取引が盛んになっている。ま
た、魚の養殖事業も盛んになり、成魚だけでなく稚魚の
活魚の取引も盛んである。こうした取引において、取引
される活魚全数を計数するだけでなく、活魚を大小に選
別してそれぞれの数を計数することも必要となり、これ
らの作業を従来は人手に頼っていたがため、集中して相
当の労力を要した。また人手によるときは、作業者が手
作業で魚を網で空中にすくい上げ、選別していたため、
魚体を損傷することが多かった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来の農産物等
に対する計測装置では、活魚を扱えないことが、本発明
が解決しようとする課題であり、更にその詳細を以下に
列記する。 (1) 活魚は、その種類や大小によって多少の差はあるが
いずれも活発に運動する。また活魚はその本能によって
遊泳し、流れに向かって泳いだり、群れをなしたりす
る。さりとて、活魚を長い時間空中にさらすことは活魚
を弱らせてしまうから、水と縁を切れない。 (2) 例えばミカンのように、ほぼ球形のものは、穴から
落としたり、棒の間から落としたりして、その大小に選
別しうるが、魚体の断面形状は、円であるものは少な
く、普通は扁平である(例えば鯛など)。従って穴や棒
の間から落としても、その落ちるときの姿勢の不同によ
り不正確な選別になる。 (3) 活魚は生き物なる故、計測途中で強い衝撃を与えて
はならない。
に対する計測装置では、活魚を扱えないことが、本発明
が解決しようとする課題であり、更にその詳細を以下に
列記する。 (1) 活魚は、その種類や大小によって多少の差はあるが
いずれも活発に運動する。また活魚はその本能によって
遊泳し、流れに向かって泳いだり、群れをなしたりす
る。さりとて、活魚を長い時間空中にさらすことは活魚
を弱らせてしまうから、水と縁を切れない。 (2) 例えばミカンのように、ほぼ球形のものは、穴から
落としたり、棒の間から落としたりして、その大小に選
別しうるが、魚体の断面形状は、円であるものは少な
く、普通は扁平である(例えば鯛など)。従って穴や棒
の間から落としても、その落ちるときの姿勢の不同によ
り不正確な選別になる。 (3) 活魚は生き物なる故、計測途中で強い衝撃を与えて
はならない。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段を、本発明の実施例に対応する図1を主として参
照しつつ説明する。本発明の活魚計測装置1は、基本的
には、未計数の活魚Fを収容する水槽6と、この活魚F
を1尾ずつ送り出す送出手段2と、送出手段2から送り
出された活魚Fを移動させる移送手段3と、移送手段3
の途中3a に設けられた計測手段4とを備える。
の手段を、本発明の実施例に対応する図1を主として参
照しつつ説明する。本発明の活魚計測装置1は、基本的
には、未計数の活魚Fを収容する水槽6と、この活魚F
を1尾ずつ送り出す送出手段2と、送出手段2から送り
出された活魚Fを移動させる移送手段3と、移送手段3
の途中3a に設けられた計測手段4とを備える。
【0006】そして本発明の好適な実施態様によれば、
送出手段2は、水槽6内に設けられたベルトコンベア7
を備える。水槽6はほぼ直方体をなし、その1側面6a
はせきとして形成されており、ベルトコンベア7は移送
方向に上がり勾配αをなす。そしてベルトコンベア7の
移送方向前端7a は、前記せきの上端6c に近接して設
けられる。
送出手段2は、水槽6内に設けられたベルトコンベア7
を備える。水槽6はほぼ直方体をなし、その1側面6a
はせきとして形成されており、ベルトコンベア7は移送
方向に上がり勾配αをなす。そしてベルトコンベア7の
移送方向前端7a は、前記せきの上端6c に近接して設
けられる。
【0007】また、ベルトコンベア7の上面7c に沿っ
てベルトコンベア7の移送方向(Cの方向)に移動する
活魚追い出し機構8を付設することができる。更に、ベ
ルトコンベア7のベルト7b は、無色透明な素材を使用
した網で構成してもよい。また更に、網のベルト7b を
使用したベルトコンベア7の下方から、ベルトコンベア
7の移送方向Cと反対方向に水を噴出させるノズル9を
設けてもよい。
てベルトコンベア7の移送方向(Cの方向)に移動する
活魚追い出し機構8を付設することができる。更に、ベ
ルトコンベア7のベルト7b は、無色透明な素材を使用
した網で構成してもよい。また更に、網のベルト7b を
使用したベルトコンベア7の下方から、ベルトコンベア
7の移送方向Cと反対方向に水を噴出させるノズル9を
設けてもよい。
【0008】水槽6については、ほぼ円筒状とし、送出
手段2として、この水槽6内を回転する羽根車10を設け
てもよい。またこのときの移送手段3は、水槽6に連通
する計測水路11とする。一方、移送手段3は、傾斜角を
有しかつ水を流す樋3b で構成することができる。
手段2として、この水槽6内を回転する羽根車10を設け
てもよい。またこのときの移送手段3は、水槽6に連通
する計測水路11とする。一方、移送手段3は、傾斜角を
有しかつ水を流す樋3b で構成することができる。
【0009】そして樋3b の下流側3d の傾斜角β2
は、上流側3c の傾斜角β1 よりも大に構成することも
できる。樋3b は、その横断面形状を扁平に形成しても
よい。また、計測手段4は非接触センサ4a を含み、移
送手段3を通過する活魚Fの数を計数するように構成さ
れる。
は、上流側3c の傾斜角β1 よりも大に構成することも
できる。樋3b は、その横断面形状を扁平に形成しても
よい。また、計測手段4は非接触センサ4a を含み、移
送手段3を通過する活魚Fの数を計数するように構成さ
れる。
【0010】ここでこの非接触センサ4a として、光セ
ンサ4b,4c を選択することができる。あるいはまた、
移送手段3における計測手段4のさらに下流側に振分手
段5を設け、そして非接触センサ4a により、移送手段
3を通過する活魚Fの大きさ及び数を計測し、この計測
値によって振分手段5を制御するようにしてもよい。
ンサ4b,4c を選択することができる。あるいはまた、
移送手段3における計測手段4のさらに下流側に振分手
段5を設け、そして非接触センサ4a により、移送手段
3を通過する活魚Fの大きさ及び数を計測し、この計測
値によって振分手段5を制御するようにしてもよい。
【0011】さらに、この計測手段4によって得られた
活魚Fの数、寸法、又は形状に関する情報を、表示手段
12を備えて表示するようにもできる。
活魚Fの数、寸法、又は形状に関する情報を、表示手段
12を備えて表示するようにもできる。
【0012】
【作用】上記構成からなる本発明においては、送出手段
2によって水槽6内から活魚Fが1尾ずつ送り出され、
この送り出された活魚Fを移送手段3によって移送し、
その途中3a において、計測手段4によって計測する。
また、送出手段2をベルトコンベア7で構成し、ベルト
コンベア7を、移送方向に上がり勾配αを有しかつその
前端7a がせきの上端6c に近接するように配置するこ
とにより、ベルトコンベア7の前端7a は水槽6の水面
Wに近接し、せきの近辺で、ベルトコンベア7を底部と
する浅瀬6b が形成される。そのため、水槽6内の多数
の活魚Fのうち、この浅瀬6b にいる活魚Fは、ベルト
コンベア7の駆動により進行するベルト7b の上面7c
によってすくわれ逐次水深の浅い所へ送られて、逐次1
尾ずつ前端7a より下方に落下し、移送手段3に送り出
される。
2によって水槽6内から活魚Fが1尾ずつ送り出され、
この送り出された活魚Fを移送手段3によって移送し、
その途中3a において、計測手段4によって計測する。
また、送出手段2をベルトコンベア7で構成し、ベルト
コンベア7を、移送方向に上がり勾配αを有しかつその
前端7a がせきの上端6c に近接するように配置するこ
とにより、ベルトコンベア7の前端7a は水槽6の水面
Wに近接し、せきの近辺で、ベルトコンベア7を底部と
する浅瀬6b が形成される。そのため、水槽6内の多数
の活魚Fのうち、この浅瀬6b にいる活魚Fは、ベルト
コンベア7の駆動により進行するベルト7b の上面7c
によってすくわれ逐次水深の浅い所へ送られて、逐次1
尾ずつ前端7a より下方に落下し、移送手段3に送り出
される。
【0013】ここで、ベルトコンベア7の上面7c にそ
ってベルトコンベア7の移送方向Cと同一の方向に移動
する活魚追い出し機構8を付設することにより、水槽6
内のベルトコンベア7の基端7d 近辺の水深の深い箇所
に泳いでいる活魚Fを、逐次ベルトコンベア7の前部の
浅瀬6b に追い出すことができる。また、ベルトコンベ
ア7のベルト7b を、無色透明な網で構成すれば、活魚
Fはこれに気づくことなく、恐怖をいだくこともないか
ら、素直にベルト7b 上に乗る。
ってベルトコンベア7の移送方向Cと同一の方向に移動
する活魚追い出し機構8を付設することにより、水槽6
内のベルトコンベア7の基端7d 近辺の水深の深い箇所
に泳いでいる活魚Fを、逐次ベルトコンベア7の前部の
浅瀬6b に追い出すことができる。また、ベルトコンベ
ア7のベルト7b を、無色透明な網で構成すれば、活魚
Fはこれに気づくことなく、恐怖をいだくこともないか
ら、素直にベルト7b 上に乗る。
【0014】ベルトコンベア7の網のベルト7b の下部
に設けたノズル9によって、ベルトコンベア7の移送方
向Cと反対方向に水を噴射させると、噴流Jは網のベル
ト7b を通過して、ベルトコンベア7上の活魚Fに当た
る。魚は水流に逆らって泳ぐ習性があるので、これによ
り活魚Fは、全てこの噴流Jと逆方向、即ち移送方向C
と同一方向に頭部を向け、その状態でベルトコンベア7
によって次段の移送手段3に送り出される。
に設けたノズル9によって、ベルトコンベア7の移送方
向Cと反対方向に水を噴射させると、噴流Jは網のベル
ト7b を通過して、ベルトコンベア7上の活魚Fに当た
る。魚は水流に逆らって泳ぐ習性があるので、これによ
り活魚Fは、全てこの噴流Jと逆方向、即ち移送方向C
と同一方向に頭部を向け、その状態でベルトコンベア7
によって次段の移送手段3に送り出される。
【0015】移送手段3を構成する樋3b に対して送出
手段2から送り出された活魚Fは、樋3b の傾斜角βに
よって流れる水に乗って滑走し、下流に移送される。こ
こで樋3b を、その下流側傾斜角β2 が上流側傾斜角β
1 より大に構成することにより、上流側3c における活
魚Fの滑走速度よりも、下流側3d の活魚Fの滑走速度
の方が大となる。従ってそれぞれの活魚Fの滑走速度に
差があれば、樋3b の上流側3c における活魚Fの間隔
より、下流側3d における間隔の方が大となる。
手段2から送り出された活魚Fは、樋3b の傾斜角βに
よって流れる水に乗って滑走し、下流に移送される。こ
こで樋3b を、その下流側傾斜角β2 が上流側傾斜角β
1 より大に構成することにより、上流側3c における活
魚Fの滑走速度よりも、下流側3d の活魚Fの滑走速度
の方が大となる。従ってそれぞれの活魚Fの滑走速度に
差があれば、樋3b の上流側3c における活魚Fの間隔
より、下流側3d における間隔の方が大となる。
【0016】また、樋3b の横断面形状を扁平に形成す
ることにより、樋3b を水と共に流れる活魚Fは横臥状
態になり、自由には遊泳できずある程度束縛されるの
で、活魚Fは樋3b を流下する水の速さに準拠する速さ
で移送される。水槽6を円筒状とし、羽根車10を設けた
場合は、この羽根車10を回転することにより、活魚Fは
逐次計測水路11に送り出され、計測水路11内の水流によ
り移送される。
ることにより、樋3b を水と共に流れる活魚Fは横臥状
態になり、自由には遊泳できずある程度束縛されるの
で、活魚Fは樋3b を流下する水の速さに準拠する速さ
で移送される。水槽6を円筒状とし、羽根車10を設けた
場合は、この羽根車10を回転することにより、活魚Fは
逐次計測水路11に送り出され、計測水路11内の水流によ
り移送される。
【0017】さらに、計測手段4を構成する非接触セン
サ4a により、活魚Fに接触することなくその数を計数
することができる。ここで非接触センサ4a を、活魚F
に接触することなく、活魚Fの大小及びその大小の区分
ごとの数を計測可能にし、その下流に設けた振分手段5
をこの非接触センサ4a の計測値によって制御すること
により、活魚Fをその大小に応じて振り分けることがで
きる。尚、前記のように活魚Fは頭から先に移送され、
移送中には活魚Fの相互の間隔が拡がるため、移送中の
活魚Fの魚体を損なうことが避けられると共に、計測時
のエラーも少なくなる。
サ4a により、活魚Fに接触することなくその数を計数
することができる。ここで非接触センサ4a を、活魚F
に接触することなく、活魚Fの大小及びその大小の区分
ごとの数を計測可能にし、その下流に設けた振分手段5
をこの非接触センサ4a の計測値によって制御すること
により、活魚Fをその大小に応じて振り分けることがで
きる。尚、前記のように活魚Fは頭から先に移送され、
移送中には活魚Fの相互の間隔が拡がるため、移送中の
活魚Fの魚体を損なうことが避けられると共に、計測時
のエラーも少なくなる。
【0018】
【実施例】以下、各図面を参照しつつ、この発明の実施
例を詳述する。これらの実施例では、鯛の稚魚に対する
計測装置を開示するが、特に鯛は他の魚に比し、気性が
荒く、従って鯛の稚魚は他の種類の魚の稚魚に比し活発
であり、この発明によれば他の種類の魚の稚魚は勿論、
成魚の計数選別も支障なく実施しうるものである。
例を詳述する。これらの実施例では、鯛の稚魚に対する
計測装置を開示するが、特に鯛は他の魚に比し、気性が
荒く、従って鯛の稚魚は他の種類の魚の稚魚に比し活発
であり、この発明によれば他の種類の魚の稚魚は勿論、
成魚の計数選別も支障なく実施しうるものである。
【0019】図1に示した本発明の第一実施例による活
魚計測装置1は、水槽6と、ベルトコンベア7を含む送
出手段2と、樋3b を含む移送手段3と、非接触センサ
4aを含む計測手段4とを備える。水槽6は、前後方向
(図1において右が前、左が後ろとなる)に長い直方体
に形成されており、上面は開放されている。そして前方
に設けたせきの上端6c 及び後壁の上端6d はそれぞれ
左右の壁の上端6e より低く形成され、水槽6内の水
は、前後両上端6c 及び6d から溢れる。一方、水槽6
には、ノズル9から水が供給されると共に活魚Fを水槽
6内に入れるときに活魚Fの容器の水も水槽6内に供給
される。これら供給される水の量と、前記溢れる水の量
との差によって、水面Wの高さが上下するものである。
そして水槽6の後部には、活魚投入樋6g が設けられる
と共に後壁の上端6d からの溢水を受ける溢水受6h が
設けられている。
魚計測装置1は、水槽6と、ベルトコンベア7を含む送
出手段2と、樋3b を含む移送手段3と、非接触センサ
4aを含む計測手段4とを備える。水槽6は、前後方向
(図1において右が前、左が後ろとなる)に長い直方体
に形成されており、上面は開放されている。そして前方
に設けたせきの上端6c 及び後壁の上端6d はそれぞれ
左右の壁の上端6e より低く形成され、水槽6内の水
は、前後両上端6c 及び6d から溢れる。一方、水槽6
には、ノズル9から水が供給されると共に活魚Fを水槽
6内に入れるときに活魚Fの容器の水も水槽6内に供給
される。これら供給される水の量と、前記溢れる水の量
との差によって、水面Wの高さが上下するものである。
そして水槽6の後部には、活魚投入樋6g が設けられる
と共に後壁の上端6d からの溢水を受ける溢水受6h が
設けられている。
【0020】尚、水槽6は、透明アクリル樹脂製で、側
面から内部の活魚Fを観察しうるものである。ベルトコ
ンベア7は、水槽6の長手方向に沿って設けられる。そ
して駆動プーリ7e と従動プーリ7f とにベルト7b が
巻き掛けられて構成されている。駆動プーリ7e は、モ
ータ7g によって図矢示方向に駆動される。これらのプ
ーリ7e 及び7f は水槽6の左右壁に回転可能に水平に
軸支されている。
面から内部の活魚Fを観察しうるものである。ベルトコ
ンベア7は、水槽6の長手方向に沿って設けられる。そ
して駆動プーリ7e と従動プーリ7f とにベルト7b が
巻き掛けられて構成されている。駆動プーリ7e は、モ
ータ7g によって図矢示方向に駆動される。これらのプ
ーリ7e 及び7f は水槽6の左右壁に回転可能に水平に
軸支されている。
【0021】ベルトコンベア7は、図1のように、水槽
6の全長の前半分にわたって移送方向に上がり勾配αを
形成して設けられており、前端部をせきの上端6c に近
接させ、かつ後端部に連続して上がり勾配を形成するよ
うに傾斜板6f を配設している。これによりベルトコン
ベア7の前端部が活魚Fの送出端7a となり、またその
付近で浅瀬6b が形成される。ただしここで、水槽6の
全長にわたってベルトコンベア7を設けてもよい。
6の全長の前半分にわたって移送方向に上がり勾配αを
形成して設けられており、前端部をせきの上端6c に近
接させ、かつ後端部に連続して上がり勾配を形成するよ
うに傾斜板6f を配設している。これによりベルトコン
ベア7の前端部が活魚Fの送出端7a となり、またその
付近で浅瀬6b が形成される。ただしここで、水槽6の
全長にわたってベルトコンベア7を設けてもよい。
【0022】ベルトコンベア7のベルト7b は、無色透
明な網からなることが好ましく、これにより活魚Fに気
づかれることなくベルト7b 上に活魚Fを載せることが
できる。また、上記のノズル9は、ベルト7b の下方に
その先端を後ろ向きにして配設され、ベルトコンベア7
の移送方向とは反対方向に水を噴出するようになってい
る。
明な網からなることが好ましく、これにより活魚Fに気
づかれることなくベルト7b 上に活魚Fを載せることが
できる。また、上記のノズル9は、ベルト7b の下方に
その先端を後ろ向きにして配設され、ベルトコンベア7
の移送方向とは反対方向に水を噴出するようになってい
る。
【0023】図1に示した活魚計測装置1は、上記送出
手段2の補助手段として水槽6の上方に活魚追い出し機
構8を配設している。活魚追い出し機構8は、左右一対
の駆動スプロケット8a と従動スプロケット8b とに巻
き掛けられた左右一対のチェン8c と、この左右のチェ
ン8c に適宜等間隔に複数個吊下された押し網8d と、
駆動スプロケット8a を図矢示方向に駆動するモータ8
e とよりなる。各スプロケット8a 及び8b 並びにモー
タ8e は、水槽6の左右に立設された架台8fに水平に
支承される。
手段2の補助手段として水槽6の上方に活魚追い出し機
構8を配設している。活魚追い出し機構8は、左右一対
の駆動スプロケット8a と従動スプロケット8b とに巻
き掛けられた左右一対のチェン8c と、この左右のチェ
ン8c に適宜等間隔に複数個吊下された押し網8d と、
駆動スプロケット8a を図矢示方向に駆動するモータ8
e とよりなる。各スプロケット8a 及び8b 並びにモー
タ8e は、水槽6の左右に立設された架台8fに水平に
支承される。
【0024】押し網8d は、この実施例では4個の等間
隔に吊下されているが、この個数は、一度に水槽6に投
入する活魚Fの数、単位時間あたりに計測する活魚Fの
数、チェン8c の駆動速さ等と関連して決定される。押
し網8d は、これが近接することにより、活魚Fが恐れ
て逃げるような、例えば黒色とするのが望ましい。そし
て、押し網8d の吊下されているチェン8cが各スプロ
ケット8a 及び8b の下側にあるとき、押し網8d の下
端8g が、水槽6の底及びベルトコンベア7の上面7c
に接するように構成される。尚、駆動スプロケット8a
及び従動スプロケット8b 共、その軸は左右一体でな
く、左右独立して軸支され、押し網8d の支点が各スプ
ロケット8a 及び8b の上側にあって移動するときに押
し網8d とスプロケット軸とが干渉することを避けてい
る。
隔に吊下されているが、この個数は、一度に水槽6に投
入する活魚Fの数、単位時間あたりに計測する活魚Fの
数、チェン8c の駆動速さ等と関連して決定される。押
し網8d は、これが近接することにより、活魚Fが恐れ
て逃げるような、例えば黒色とするのが望ましい。そし
て、押し網8d の吊下されているチェン8cが各スプロ
ケット8a 及び8b の下側にあるとき、押し網8d の下
端8g が、水槽6の底及びベルトコンベア7の上面7c
に接するように構成される。尚、駆動スプロケット8a
及び従動スプロケット8b 共、その軸は左右一体でな
く、左右独立して軸支され、押し網8d の支点が各スプ
ロケット8a 及び8b の上側にあって移動するときに押
し網8d とスプロケット軸とが干渉することを避けてい
る。
【0025】送出手段2は、この実施例では水槽6の中
にベルトコンベア7と、これを補う活魚追い出し機構8
を設けたが、活魚追い出し機構8を設ける代わりに、ベ
ルトコンベア7を水槽6の水面Wに対して昇降させた
り、またはベルトコンベア7は動かさずに、水槽6内の
水位を昇降させることにより、活魚Fをベルトコンベア
7のベルト7b 上に載せ送出端7a から送り出すように
してもよい。
にベルトコンベア7と、これを補う活魚追い出し機構8
を設けたが、活魚追い出し機構8を設ける代わりに、ベ
ルトコンベア7を水槽6の水面Wに対して昇降させた
り、またはベルトコンベア7は動かさずに、水槽6内の
水位を昇降させることにより、活魚Fをベルトコンベア
7のベルト7b 上に載せ送出端7a から送り出すように
してもよい。
【0026】移送手段3の樋3b は、その横断面形状を
横に扁平な形状とすると共に、上流側3c と下流側3d
とにわけて別体に構成されており、上流側3c は、水槽
6の前方に傾斜角β1 を有して右下がり(図2において
左下がり)に取り付けられている。さらに詳細には、ベ
ルトコンベア7の送出端7a に接して、水槽6の前方に
前下がりに傾斜して傾斜板6Jが設けられており、この
傾斜板6Jの下端の下側に、樋3b の上流側3c が左右
方向に配設されている。尚、樋3b に流す水は、水槽6
の前端の傾斜板6Jに沿って溢れる水によって保たれ
る。必要ならば樋3b の上端から別に水を補給しても良
い。
横に扁平な形状とすると共に、上流側3c と下流側3d
とにわけて別体に構成されており、上流側3c は、水槽
6の前方に傾斜角β1 を有して右下がり(図2において
左下がり)に取り付けられている。さらに詳細には、ベ
ルトコンベア7の送出端7a に接して、水槽6の前方に
前下がりに傾斜して傾斜板6Jが設けられており、この
傾斜板6Jの下端の下側に、樋3b の上流側3c が左右
方向に配設されている。尚、樋3b に流す水は、水槽6
の前端の傾斜板6Jに沿って溢れる水によって保たれ
る。必要ならば樋3b の上端から別に水を補給しても良
い。
【0027】前記の構成になる樋3b の上流側3c の下
流端の下側には、樋3b の下流側3d の上端が位置して
いる。さらに下流側3d は、上流側3c に対し、平面上
直交し(図3参照)かつ傾斜角β2 を有して取り付けら
れている。ここで、樋3b の下流側3d の傾斜角β2 は
上流側3c の傾斜角β1 よりも大きくなっており、これ
により活魚Fの移送速度は下流側3d で大となる。
流端の下側には、樋3b の下流側3d の上端が位置して
いる。さらに下流側3d は、上流側3c に対し、平面上
直交し(図3参照)かつ傾斜角β2 を有して取り付けら
れている。ここで、樋3b の下流側3d の傾斜角β2 は
上流側3c の傾斜角β1 よりも大きくなっており、これ
により活魚Fの移送速度は下流側3d で大となる。
【0028】樋3b もまた無色透明のアクリル樹脂から
なり、移送中の活魚Fを視認できるようになっている。
図1の実施例ではさらに、樋3b の水深を深くしないた
めに樋3b の側面に溢水穴3e を設け、ある程度以上の
深さの水を溢水させるようにしている。鯛の稚魚の場合
は、樋3b の水深Sを5〜10mm程度とするのが望まし
い。
なり、移送中の活魚Fを視認できるようになっている。
図1の実施例ではさらに、樋3b の水深を深くしないた
めに樋3b の側面に溢水穴3e を設け、ある程度以上の
深さの水を溢水させるようにしている。鯛の稚魚の場合
は、樋3b の水深Sを5〜10mm程度とするのが望まし
い。
【0029】この実施例では、前記の通り樋3b の上流
側3c と下流側3d とを別個のものとし、更に相互に平
面上直交させた。しかしながら、この発明はこの実施例
に限ることはなく、上流側3c と下流側3d との平面上
の配置をまっすぐにしてもよく、また各々を一体化して
もよい物であり、要するにその傾斜角を上流側より下流
側を大としその水深を深くしないような構造であれば良
い。またこの実施例では、樋3b はその横断面形状を横
に扁平な形状とし、鯛の稚魚を浅い水流にねかせて移送
するようにした。しかしながら、魚の習性によって、樋
3b は縦に、または斜めに扁平な形状としても良い。
側3c と下流側3d とを別個のものとし、更に相互に平
面上直交させた。しかしながら、この発明はこの実施例
に限ることはなく、上流側3c と下流側3d との平面上
の配置をまっすぐにしてもよく、また各々を一体化して
もよい物であり、要するにその傾斜角を上流側より下流
側を大としその水深を深くしないような構造であれば良
い。またこの実施例では、樋3b はその横断面形状を横
に扁平な形状とし、鯛の稚魚を浅い水流にねかせて移送
するようにした。しかしながら、魚の習性によって、樋
3b は縦に、または斜めに扁平な形状としても良い。
【0030】非接触センサ4a は、この実施例では、投
光部4b と受光部4c とよりなる光センサであるが、そ
の他、公知の他の形式、例えば、超音波センサであって
も良い。非接触センサ4a によって、活魚Fの長さ
(大.中.小)、この非接触センサ4a を通過するとき
の速さなどが計測され、これらの計測値は、光ファイバ
ー4d を介して図示しない制御手段に入力される。ま
た、この実施例では、樋3bの下流側3d のさらに下流
側延長上に振分手段5を設けており、活魚Fを大、中、
小の3種に選別振り分けするようになっている。すなわ
ち、下流側3d の延長上に、振分ゲート5a 及び5b が
設けられる。これら振分ゲート5a 及び5b は、図3の
図示矢印のように左右に回転可能であり、この回転は前
記の制御手段からの出力信号により制御されるモータ5
c によって駆動される。さらに、これら振分ゲート5a
及び5b に連続して分岐樋3f 及び3g が設けられてい
る。これら振分ゲート5a 及び5b 並びに分岐樋3f 及
び3g の詳細については、以下のこの実施例の作用の記
載において、具体的に述べる。
光部4b と受光部4c とよりなる光センサであるが、そ
の他、公知の他の形式、例えば、超音波センサであって
も良い。非接触センサ4a によって、活魚Fの長さ
(大.中.小)、この非接触センサ4a を通過するとき
の速さなどが計測され、これらの計測値は、光ファイバ
ー4d を介して図示しない制御手段に入力される。ま
た、この実施例では、樋3bの下流側3d のさらに下流
側延長上に振分手段5を設けており、活魚Fを大、中、
小の3種に選別振り分けするようになっている。すなわ
ち、下流側3d の延長上に、振分ゲート5a 及び5b が
設けられる。これら振分ゲート5a 及び5b は、図3の
図示矢印のように左右に回転可能であり、この回転は前
記の制御手段からの出力信号により制御されるモータ5
c によって駆動される。さらに、これら振分ゲート5a
及び5b に連続して分岐樋3f 及び3g が設けられてい
る。これら振分ゲート5a 及び5b 並びに分岐樋3f 及
び3g の詳細については、以下のこの実施例の作用の記
載において、具体的に述べる。
【0031】以下に、上記構成の実施例による作用を述
べる。作業者は、適宜の容器、例えばバケツ一杯の水
に、適宜数の活魚Fを入れたものを用意し、回転してい
る活魚追い出し機構8の1つの押し網8d が活魚投入樋
6g の前方にいたったとき(図1の状態)に、前記バケ
ツの水と共に活魚Fを、活魚投入樋6g を経由して水槽
6の後部に投入する。活魚Fは、水槽6の後部と押し網
8d の間に遊泳するが、この次に回転して来る押し網8
d に押されて逐次水槽の前方に移動する。
べる。作業者は、適宜の容器、例えばバケツ一杯の水
に、適宜数の活魚Fを入れたものを用意し、回転してい
る活魚追い出し機構8の1つの押し網8d が活魚投入樋
6g の前方にいたったとき(図1の状態)に、前記バケ
ツの水と共に活魚Fを、活魚投入樋6g を経由して水槽
6の後部に投入する。活魚Fは、水槽6の後部と押し網
8d の間に遊泳するが、この次に回転して来る押し網8
d に押されて逐次水槽の前方に移動する。
【0032】そして、活魚Fは逐次ベルトコンベア7の
上面7c 近くに至るが、このときノズル9が後方へ水J
を噴出しているため、活魚Fはこの後方への水流に逆ら
ってそろって前方向きとなる。さらに押し網8d の前進
により、活魚Fの一部は、浅瀬6b に至り、立って泳ぐ
ことが出来ずに、ベルト7b の上面7c に横たわる。そ
してベルト7b の前進により活魚Fも前進し、ついには
一尾ずつ頭を先にしてベルトコンベア7の送出端7a よ
り傾斜板6Jを通過して、樋3b の上流側3c上に落下
する。このとき、ベルトコンベア7の送出方向と、樋3
b の方向とは直交しているゆえ、ベルトコンベア7の送
出端7a から活魚Fが横に並んで樋3b上に落下したと
しても、樋3b では、前後位置となり、活魚Fは一尾ず
つ移送されるものである。
上面7c 近くに至るが、このときノズル9が後方へ水J
を噴出しているため、活魚Fはこの後方への水流に逆ら
ってそろって前方向きとなる。さらに押し網8d の前進
により、活魚Fの一部は、浅瀬6b に至り、立って泳ぐ
ことが出来ずに、ベルト7b の上面7c に横たわる。そ
してベルト7b の前進により活魚Fも前進し、ついには
一尾ずつ頭を先にしてベルトコンベア7の送出端7a よ
り傾斜板6Jを通過して、樋3b の上流側3c上に落下
する。このとき、ベルトコンベア7の送出方向と、樋3
b の方向とは直交しているゆえ、ベルトコンベア7の送
出端7a から活魚Fが横に並んで樋3b上に落下したと
しても、樋3b では、前後位置となり、活魚Fは一尾ず
つ移送されるものである。
【0033】この落下した活魚Fは、横になったまま降
下して、次段の下流側3d に至り、さらに降下して計測
手段4にいたる。ここで、下流側3d の傾斜角β2 が上
流側3c の傾斜角β1 よりも大きいため、各々の活魚F
の滑走速度に差があれば下流側3d での各活魚Fの間隔
はより広くなり、活魚同志の相互干渉を防止できる。次
に、非接触センサ4a により滑走しつつある活魚Fの長
さが計測され、これにより活魚Fは大、中、小の3種類
のいずれかとして判別される。この判別により、制御手
段がモータ5c を制御し、振分ゲート5a, 5bを作動さ
せる。
下して、次段の下流側3d に至り、さらに降下して計測
手段4にいたる。ここで、下流側3d の傾斜角β2 が上
流側3c の傾斜角β1 よりも大きいため、各々の活魚F
の滑走速度に差があれば下流側3d での各活魚Fの間隔
はより広くなり、活魚同志の相互干渉を防止できる。次
に、非接触センサ4a により滑走しつつある活魚Fの長
さが計測され、これにより活魚Fは大、中、小の3種類
のいずれかとして判別される。この判別により、制御手
段がモータ5c を制御し、振分ゲート5a, 5bを作動さ
せる。
【0034】活魚Fを大と判別した場合は、上流側の振
分ゲート5a を開放させ(図3に実線で示す位置)、活
魚Fを分岐樋3f に送り、容器B1 に収容する。活魚F
を中と判別した場合は、上流側の振分ゲート5a を閉鎖
する(図3点線位置) とともに、下流側の振分ゲート5
b を開放し(図3実線位置)、活魚Fを分岐樋3gに送
り、容器B2 に収容する。活魚Fを小と判別した場合
は、いずれの振分ゲート5a, 5bも閉鎖し(図3点線位
置) 、活魚Fをそのまま下流へ送り、容器B3 に収容す
る。
分ゲート5a を開放させ(図3に実線で示す位置)、活
魚Fを分岐樋3f に送り、容器B1 に収容する。活魚F
を中と判別した場合は、上流側の振分ゲート5a を閉鎖
する(図3点線位置) とともに、下流側の振分ゲート5
b を開放し(図3実線位置)、活魚Fを分岐樋3gに送
り、容器B2 に収容する。活魚Fを小と判別した場合
は、いずれの振分ゲート5a, 5bも閉鎖し(図3点線位
置) 、活魚Fをそのまま下流へ送り、容器B3 に収容す
る。
【0035】これらの操作は、図示しない制御手段によ
って行われ、大、中、小の各個数も計数される。この実
施例では、計測手段4は、活魚Fの大、中、小及びその
数を計測し、この計測値に従ってその下流側で活魚Fを
振分けるようにした。これを振分手段5の上流側に活魚
Fの大小を判別する計測手段4を設け、振分手段5の下
流側に振分けられた活魚Fの数を計数する別の計測手段
4を設けるようにしてもよい。
って行われ、大、中、小の各個数も計数される。この実
施例では、計測手段4は、活魚Fの大、中、小及びその
数を計測し、この計測値に従ってその下流側で活魚Fを
振分けるようにした。これを振分手段5の上流側に活魚
Fの大小を判別する計測手段4を設け、振分手段5の下
流側に振分けられた活魚Fの数を計数する別の計測手段
4を設けるようにしてもよい。
【0036】またさらに、この実施例では、活魚Fを一
尾ずつ送り出し、1列にして移送し計測するようにした
が、例えば水槽6の内部に前後方向に複数の仕切りを設
け、すなわち複数列に構成し、各列毎に活魚Fを一尾ず
つ移送し、計測する様にしてもよい。図4及び図5は本
発明の第二実施例による活魚計測装置1を示す。なお、
図1〜図3に対応する構成部材には同じ参照符号を付し
て説明する。
尾ずつ送り出し、1列にして移送し計測するようにした
が、例えば水槽6の内部に前後方向に複数の仕切りを設
け、すなわち複数列に構成し、各列毎に活魚Fを一尾ず
つ移送し、計測する様にしてもよい。図4及び図5は本
発明の第二実施例による活魚計測装置1を示す。なお、
図1〜図3に対応する構成部材には同じ参照符号を付し
て説明する。
【0037】図4及び図5に示した活魚計測装置1は、
水槽6と、水槽6内に設けられた送出手段2と、水槽6
に連通する計測水路11と、計測水路11に設けられた計測
手段4と、その下流側に設けられた振分手段5とを備え
る。水槽6は円筒状をなし、上部は開放されている。そ
して送出手段2は、水槽6に対して若干偏心して回転可
能に軸支されたボス10a と、このボス10a に半径方向に
摺動自在の羽根10b とよりなる羽根車10として形成され
る。さらに計測水路11は水槽6に対して接線方向に連通
されており、羽根車10の矢示回転により水槽6内の活魚
Fは羽根10b によって逐次計測水路11に送り出される
(図5参照)。
水槽6と、水槽6内に設けられた送出手段2と、水槽6
に連通する計測水路11と、計測水路11に設けられた計測
手段4と、その下流側に設けられた振分手段5とを備え
る。水槽6は円筒状をなし、上部は開放されている。そ
して送出手段2は、水槽6に対して若干偏心して回転可
能に軸支されたボス10a と、このボス10a に半径方向に
摺動自在の羽根10b とよりなる羽根車10として形成され
る。さらに計測水路11は水槽6に対して接線方向に連通
されており、羽根車10の矢示回転により水槽6内の活魚
Fは羽根10b によって逐次計測水路11に送り出される
(図5参照)。
【0038】計測水路11は透明なアクリル樹脂で製作さ
れ、その途中には光センサの投光部4b および受光部4
c が配置される。また光センサに対して信号を出入力す
るデータ処理装置12が設けられ、このデータ処理装置12
から送出された情報を表示する表示装置13が設けられ
る。なお光センサの投光部4b および受光部4c は、計
測水路11の上下壁および/または左右壁に取り付けられ
るものである。
れ、その途中には光センサの投光部4b および受光部4
c が配置される。また光センサに対して信号を出入力す
るデータ処理装置12が設けられ、このデータ処理装置12
から送出された情報を表示する表示装置13が設けられ
る。なお光センサの投光部4b および受光部4c は、計
測水路11の上下壁および/または左右壁に取り付けられ
るものである。
【0039】計測水路11のさらに下流には、切換弁5a
′および5b ′が直列に接続され、これら切換弁5a
′および5b ′の下流側に容器B1 およびB2 が配設
される。この実施例における活魚計測装置1では、水槽
6が、未計数の活魚Fを収容する。計測水路11は、未計
数の活魚Fを1尾ごとに断続的に上流水域から下流水域
に流し若しくは泳がせる。活魚Fを1尾ごとに断続的に
通過させることを、種々の様式により行うことができ、
例えば、図4及び図5に示した水路を徐々に狭くする方
法、又は水路中に断続的に噴流を出す方法、光を照射す
る方法などがあり、下流側においては計測する活魚Fが
2尾並ぶことが出来ないような断面形状および寸法にす
ることが望ましい。いずれにしても活魚Fが水路中を逆
行しない程度の流速にする必要がある。
′および5b ′が直列に接続され、これら切換弁5a
′および5b ′の下流側に容器B1 およびB2 が配設
される。この実施例における活魚計測装置1では、水槽
6が、未計数の活魚Fを収容する。計測水路11は、未計
数の活魚Fを1尾ごとに断続的に上流水域から下流水域
に流し若しくは泳がせる。活魚Fを1尾ごとに断続的に
通過させることを、種々の様式により行うことができ、
例えば、図4及び図5に示した水路を徐々に狭くする方
法、又は水路中に断続的に噴流を出す方法、光を照射す
る方法などがあり、下流側においては計測する活魚Fが
2尾並ぶことが出来ないような断面形状および寸法にす
ることが望ましい。いずれにしても活魚Fが水路中を逆
行しない程度の流速にする必要がある。
【0040】この実施例における計測手段4としての、
光センサの発光部4b および受光部4c は、計測水路11
の側壁および/または上下壁に設けられるが、光源およ
び光検知器(図示せず)の設置場所は、発光部4b およ
び受光部4c の近傍でもよく、またこれら発光部4b お
よび受光部4c から離間した位置でもよい。離間した位
置に設置した場合、光ファイバーなどを用いて光伝送す
ることができる。
光センサの発光部4b および受光部4c は、計測水路11
の側壁および/または上下壁に設けられるが、光源およ
び光検知器(図示せず)の設置場所は、発光部4b およ
び受光部4c の近傍でもよく、またこれら発光部4b お
よび受光部4c から離間した位置でもよい。離間した位
置に設置した場合、光ファイバーなどを用いて光伝送す
ることができる。
【0041】データ処理装置12は、発光部4b および受
光部4c との間で出入力して、発光部4b および受光部
4c を制御すると共に、受光部4c からのデータを処理
して所定の事項を判定する。この判定結果に基づいて、
切換弁5a ′および5b ′に信号を送出して制御する。
データ処理装置12から得られた活魚Fの数、寸法および
/または形状に関する情報を、表示手段13が出力する。
また図1の実施例においても、この表示手段を設けても
よい。
光部4c との間で出入力して、発光部4b および受光部
4c を制御すると共に、受光部4c からのデータを処理
して所定の事項を判定する。この判定結果に基づいて、
切換弁5a ′および5b ′に信号を送出して制御する。
データ処理装置12から得られた活魚Fの数、寸法および
/または形状に関する情報を、表示手段13が出力する。
また図1の実施例においても、この表示手段を設けても
よい。
【0042】発光部4b および受光部4c は、対面して
複数組設けられる。またその配列は計測水路11の流れの
方向に対して碁盤目状に配設され、活魚Fがこの間に存
在しているときに、受光部4c に光が到達していない部
分を判別することにより、活魚Fの形状、寸法が計測し
うるものである。図1の実施例においても同様である。
複数組設けられる。またその配列は計測水路11の流れの
方向に対して碁盤目状に配設され、活魚Fがこの間に存
在しているときに、受光部4c に光が到達していない部
分を判別することにより、活魚Fの形状、寸法が計測し
うるものである。図1の実施例においても同様である。
【0043】
【発明の効果】この発明は、前記のように構成したた
め、下記のように顕著な効果を奏するものである。 (1) 活魚を一尾ずつ送り出し、逐次移送し、計測するよ
うにしたから、活魚が1列に並ぶことにより、多数を同
時に移送して計測する場合のように、活発な活魚相互の
干渉がおこらず、正確な計測ができる。 (2) 活魚を扁平な樋に沿わせた状態で、あるいは水路中
で、送り出し、移送し、計測し、振り分けるようにした
から、活魚はほとんど自分の意の如く動くことは出来
ず、確実に人間の意図する所に従って作業が行われる。 (3) 活魚を扁平な樋に沿わせた状態でも、必要な水を存
在させたから、活魚の呼吸を妨げることがない。 (4) 前項のように常に水を存在させたから、活魚に無用
の衝撃や損傷を与えることもない。
め、下記のように顕著な効果を奏するものである。 (1) 活魚を一尾ずつ送り出し、逐次移送し、計測するよ
うにしたから、活魚が1列に並ぶことにより、多数を同
時に移送して計測する場合のように、活発な活魚相互の
干渉がおこらず、正確な計測ができる。 (2) 活魚を扁平な樋に沿わせた状態で、あるいは水路中
で、送り出し、移送し、計測し、振り分けるようにした
から、活魚はほとんど自分の意の如く動くことは出来
ず、確実に人間の意図する所に従って作業が行われる。 (3) 活魚を扁平な樋に沿わせた状態でも、必要な水を存
在させたから、活魚の呼吸を妨げることがない。 (4) 前項のように常に水を存在させたから、活魚に無用
の衝撃や損傷を与えることもない。
【図1】本発明の実施例による活魚計測装置の側面図で
ある。
ある。
【図2】図1の活魚計測装置の正面図である。
【図3】図1の活魚計測装置の平面図である。
【図4】本発明の他の実施例による活魚計測装置の概略
側面図である。
側面図である。
【図5】図4の活魚計測装置の一部平面図である。
1…活魚計測装置 3b …樋 4a …非接触センサ 5a, 5b…振分ゲート 6…水槽 7…ベルトコンベア 8…活魚追い出し機構 9…ノズル 10…羽根車 11…計測水路 12…データ処理装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 巽 始 大阪府大阪市北区中之島二丁目3番18号 三菱レイヨン・エンジニアリング株式会社 大阪営業所内 (72)発明者 中村 徳三郎 大阪府大阪市北区中之島二丁目3番18号 三菱レイヨン・エンジニアリング株式会社 大阪営業所内
Claims (13)
- 【請求項1】 未計数の活魚を収容する水槽と、前記活
魚を1尾ずつ送り出す送出手段と、この送出手段から送
り出された活魚を移送する移送手段と、この移送手段の
途中に設けられた計測手段とを備えた活魚計測装置。 - 【請求項2】 前記送出手段は、前記水槽内に設けられ
たベルトコンベアを含み、前記水槽はほぼ直方体をな
し、その一側面はせきとして形成されており、前記ベル
トコンベアは移送方向に上がり勾配をなすと共にこの移
送方向前端が前記せきの上端に近接して設けられてい
る、請求項1記載の活魚計測装置。 - 【請求項3】 前記ベルトコンベアの上面に沿ってこの
ベルトコンベアの移送方向に移動する活魚追い出し機構
を設けた、請求項2記載の活魚計測装置。 - 【請求項4】 前記ベルトコンベアのベルトは無色透明
な素材による網である、請求項2又は3記載の活魚計測
装置。 - 【請求項5】 前記ベルトコンベアの下方から、このベ
ルトコンベアの移送方向とは反対方向に水を噴出させる
ノズルを設けた、請求項2〜4のいずれか1つに記載の
活魚計測装置。 - 【請求項6】 前記水槽はほぼ円筒状をなし、前記送出
手段は前記円筒状の水槽内を回転する羽根車であり、前
記移送手段は前記水槽に連通する計測水路である、請求
項1記載の活魚計測装置。 - 【請求項7】 前記移送手段は傾斜を有しかつ水を流す
ようにした樋である、請求項1〜5のいずれか1つに記
載の活魚計測装置。 - 【請求項8】 前記樋の傾斜は下流側を上流側より大と
した、請求項7記載の活魚計測装置。 - 【請求項9】 前記樋は、その横断面形状が扁平に形成
されている、請求項7又は8記載の活魚計測装置。 - 【請求項10】 前記計測手段は非接触センサを含み、前
記移送手段を通過する活魚の数を計測する、請求項1〜
9のいずれか1つに記載の活魚計測装置。 - 【請求項11】 前記非接触センサは光センサである、請
求項10記載の活魚計測装置。 - 【請求項12】 前記計測手段の下流側に振分手段を設
け、該計測手段は前記非接触センサを備えて前記移送手
段を通過する活魚の大きさ及び数を計測し、この計測値
により前記振分手段を制御する、請求項1〜11のいずれ
か1つに記載の活魚計測装置。 - 【請求項13】 前記計測手段により得られた活魚の数、
寸法又は形状に関する情報を出力する表示手段をさらに
備える、請求項1〜12のいずれか1つに記載の活魚計測
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3010751A JPH0646709A (ja) | 1991-01-31 | 1991-01-31 | 活魚計測装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3010751A JPH0646709A (ja) | 1991-01-31 | 1991-01-31 | 活魚計測装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0646709A true JPH0646709A (ja) | 1994-02-22 |
Family
ID=11759020
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3010751A Pending JPH0646709A (ja) | 1991-01-31 | 1991-01-31 | 活魚計測装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0646709A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001045905A (ja) * | 1999-08-05 | 2001-02-20 | Keisuke Ueno | 活魚計数装置 |
KR101521467B1 (ko) * | 2009-06-05 | 2015-05-19 | 오사카 엔.이.디. 머쉬너리 가부시키가이샤 | 유체를 이용하는 개체 계수 장치 |
-
1991
- 1991-01-31 JP JP3010751A patent/JPH0646709A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001045905A (ja) * | 1999-08-05 | 2001-02-20 | Keisuke Ueno | 活魚計数装置 |
KR101521467B1 (ko) * | 2009-06-05 | 2015-05-19 | 오사카 엔.이.디. 머쉬너리 가부시키가이샤 | 유체를 이용하는 개체 계수 장치 |
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