JPH0646393U - 自己出力形中性子検出器 - Google Patents
自己出力形中性子検出器Info
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- JPH0646393U JPH0646393U JP086317U JP8631792U JPH0646393U JP H0646393 U JPH0646393 U JP H0646393U JP 086317 U JP086317 U JP 086317U JP 8631792 U JP8631792 U JP 8631792U JP H0646393 U JPH0646393 U JP H0646393U
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- neutron detector
- cable
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E30/00—Energy generation of nuclear origin
- Y02E30/30—Nuclear fission reactors
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- Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 自己出力形中性子検出器のエミッタとケーブ
ル線間の異材接合による断線をチェック可能とし、信頼
性を高める。 【構成】 自己出力形中性子検出器の検出部は、エミッ
タ10はU字状に折曲げて形成され、このU字状エミッ
タ10の周囲にはセラミック絶縁材20がこれを取り囲
むように配置され、その外周にステンレス製のコレクタ
30が配置されている。U字状エミッタ10の2つの端
部は無機絶縁ケーブル40内部の2本の芯線43、44
にそれぞれ溶接により異材接合され、円筒状のステンレ
ス製コレクタ30は無機絶縁ケーブル40のステンレス
製の外皮41に接合されている。U字状エミッタ10の
2つ端部と芯線43、44との電気的導通状態がこれら
2本の芯線43、44を介してチェックすることが出来
る。
ル線間の異材接合による断線をチェック可能とし、信頼
性を高める。 【構成】 自己出力形中性子検出器の検出部は、エミッ
タ10はU字状に折曲げて形成され、このU字状エミッ
タ10の周囲にはセラミック絶縁材20がこれを取り囲
むように配置され、その外周にステンレス製のコレクタ
30が配置されている。U字状エミッタ10の2つの端
部は無機絶縁ケーブル40内部の2本の芯線43、44
にそれぞれ溶接により異材接合され、円筒状のステンレ
ス製コレクタ30は無機絶縁ケーブル40のステンレス
製の外皮41に接合されている。U字状エミッタ10の
2つ端部と芯線43、44との電気的導通状態がこれら
2本の芯線43、44を介してチェックすることが出来
る。
Description
【0001】
本考案は中性子を検出するために用いられる自己出力形中性子検出器に関し、 特に、断線を容易に確認できる検出器に関する。
【0002】
近年、大形発電用原子炉が数多く建設されており、これに伴い、原子炉の安全 でかつ経済的な運転を行い、炉心内の局部的中性子束データを求め、あるいは、 燃料の燃焼を高めて経済効率の高い原子炉の運転を行うため、炉外計測に代わっ て炉心内に検出器を配置して正確な炉出力を求めることが行われてきている。
【0003】 かかる炉内計測用の検出器としては、従来、例えば小形の核分裂電離箱、B電 離箱、中性子熱電対、あるいは、自己出力形中性子検出器等が挙げられ、現在で は、この目的のためには前記の核分裂電離箱が多く用いられている。しかしなが ら、この核分裂電離箱に代わり、小形、堅牢、簡単な構成からくる高信頼性及び 経済性等の面から、自己出力形中性子検出器が注目されている。
【0004】 従来の自己出力形中性子検出器の構成の一例を、添付の図4に示す。この図に おいて、中央の芯線1の周囲にアルミナやマグネシア等の絶縁物2を充填し、そ の外周をステンレス等の外皮3で覆った、いわゆるMIケーブル4の先端部に、 自己出力形中性子検出器5が取り付けられている。この検出器5は、ロジウム等 により形成したエミッタ6、その周囲に取り付けられたセラミック絶縁材7、さ らには、これらエミッタや絶縁材を覆ったステンレス製等のコレクタ8から構成 されている。そして、センサー部となるエミッタ6は、前記MIケーブル4の芯 線1との間は、一般に、溶接により異材の接合となっていた。
【0005】
しかしながら、前記の従来技術の自己出力形中性子検出器においては、そのエ ミッタとリード線となるケーブルの、例えばニッケル芯線との間の接合が、ロジ ウム等とニッケルという異材の接合であることから、熱歪等によりこの接合部位 に亀裂あるいは断線が生じてしまう可能性があり、この点で、自己出力形中性子 検出器の信頼性に問題があった。特に、自己出力形中性子検出器は、その使用目 的上、一度炉内に装荷されると、簡単にはそのチェックが出来ず、また、中性子 が照射しても出力が表れず挙動がおかしいことで初めて不具合が判明するという 弱点があった。
【0006】 そこで、本考案は、前記従来技術の自己出力形中性子検出器における問題点に 鑑み、特に、そのエミッタとリード線となるケーブルの芯線との間の接合の不具 合、断線状態をチェックすることが可能であり、かつ、接合部が断線していても 中性子の検出が可能な自己出力形中性子検出器を提供することを目的とするもの である。
【0007】
すなわち、前記の目的を達成するため、本考案では、エミッタと、前記エミッ タを取り囲むように配置された絶縁材と、前記エミッタ及び絶縁材を覆うコレク タとからなり、前記エミッタをケーブルの芯線に接合し、前記コレクタを前記ケ ーブルの導電性の外皮に接合してなる自己出力形中性子検出器において、前記エ ミッタをU字状に折曲げて形成し、かつ、前記ケーブルの内部に2本の芯線を配 し、前記ケーブルの2本の芯線を前記U字状エミッタの2つの端部に接合した自 己出力形中性子検出器を提供する。
【0008】
前記本考案の自己出力形中性子検出器によれば、U字状に折曲げたエミッタを 採用し、その2つの端部にケーブルの2本の芯線をそれぞれ接合した構造とした ことから、これら2本の芯線を介して前記エミッタと芯線の断線状態を電気的に 確認することが可能となる。そして、その接合部の一方が断線していても他方の 接合を介して確実に出力を取り出すことが可能となる。
【0009】
以下、本考案の実施例について、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。 まず、添付の図1に、本考案の実施例による自己出力形中性子検出器の断面構 造が示されており、この図において、中性子のセンサー部であるエミッタ10は 、ロジウム(Rh)等の棒状あるいは平板状の金属をU字状に折曲げて形成され ている。このU字状のエミッタ10の周囲には、このエミッタの形状に合わせて 取り囲むようにセラミックの絶縁材20が配置されている。そして、これらエミ ッタ10及びその周囲のセラミック絶縁材20を外側から取り囲むように、例え ばステンレス材からなる円管状のコレクタ30が設けられている。
【0010】 一方、前記の検出部の一端(本実施例では右側端)には、いわゆるMIケーブ ル40が取り付けられており、このMIケーブル40は、図からも明らかなよう に、ステンレス製の外皮41の内部には、アルミナやマグネシア等の絶縁物42 を充填すると共に2本のニッケルの芯線(リード線)43、44を相互に独立、 絶縁した状態で収納している。そして、MIケーブル40の外皮41は前記検出 部のコレクタ30の開放端部に溶接されて固定されると共に、前記MIケーブル 40内の2本の芯線43、44は、それぞれ、前記U字状に折曲げて形成された エミッタ10の2つの端部に溶接により接合されている。なお、これらの接合状 態のうち、MIケーブル40の外皮41と検出部のコレクタ30は、共にステン レス系により形成されていることから、溶接接合されても同系材の接合であるこ とから亀裂などは生じ難く比較的安定である。他方、MIケーブル40内の2本 の芯線43、44とエミッタ10の2つの端部との間の溶接部分は異材の接合で あることから、これらの部位には断線が生じる可能性がある。
【0011】 ところで、本考案の自己出力形中性子検出器により、例えば原子炉内の中性子 を検出する場合には、添付の図2に示すように、MIケーブル40内から取り出 した2本の芯線43、44を並列に接続し(短絡し)、これとMIケーブル40 の外皮41との間に電流計100を挿入する。この電流計100としては、例え ば振動容量型電位計等が用いられる。
【0012】 すなわち、前記の自己出力形中性子検出器を原子炉内に配置すると、この検出 器に入射した中性子はコレクタ30と絶縁材20を通過してエミッタ10に吸収 され、β線を放出する核種が生成される。一般に、放出されるβ線のエネルギー は大きいので、β線はエミッタ10から逃げ出して絶縁物20を通過して外周の コレクタ30内で停止する。そのため、エミッタ10内では電子が欠乏すること となり、MIケーブル40の芯線43、44には正電荷が誘起され、すなわち、 コレクタ30とエミッタ10間には電流が流れる。そこで、この電流を検出する ことにより中性子束を検出するものである。
【0013】 ところで、前記のような本考案の実施例である自己出力形中性子検出器のエミ ッタ10の構造によれば、そのU字状の2つの端部にリード線である芯線43、 44が接合されていることから、添付の図3に示すように測定回路の配線を切り 換えて、これら2本の芯線43、44の間に電源60と電流計70を挿入し、流 れる電流をチェックすることにより、エミッタ10のU字状の2つの端部とリー ド線である芯線43、44との接合状態を容易に確認することが、すなわち、機 能チェックが可能になる。すなわち、これらの接合部に亀裂が生じて断線してい る場合には、電流は流れず、これら接合部に不具合が生じたものと判断される。
【0014】 また、炉心内で中性子の測定を行う場合には、前記図2に示すように、これら 2本の芯線43、44は相互に繋ぎ合わされることから、前記U字状エミッタ1 0の2つの端部と芯線43、44との2つの接合部の一方が断線したとしても、 2本の芯線43、44のいずれかの芯線から検出電流を引き出すことが可能であ り、これにより、自己出力形中性子検出器の信頼性をさらに向上させることが可 能になる。
【0015】 さらに、前記の実施例では、β線に起因する電流を測定して中性子束を検出す るものとして述べたが、その応答速度は比較的遅く、そのため、例えば即応答性 のコバルト(Co)のエミッタを使用し、エミッタが中性子を吸収して放出する 捕獲γ線がエミッタ内部で光電効果やコンプトン効果をを引き起こす際に発生す る二次電子に起因する電流を測定する方式を採用することも可能である。
【0016】 添付の図5に本考案の他の実施例を示す。この実施例では、エミッタ10をパ イプ状にし、その内部により径の細いパイプ状の絶縁材20を挿入し、さらに絶 縁材20の中に一方の芯線43を貫通し、これをエミッタ10の図5において左 端に接続している。また、他方の芯線44は、エミッタ10の図5において右端 に接続している。この実施例でも、前記の実施例と同様の作用、効果が得られる ことは明かである。
【0017】
前記の本考案の詳細な説明からも明かな様に、本考案による自己出力形中性子 検出器によれば、その改良された構造から、測定回路を切り換えることによって 定期的にその機能をチェックすることが可能で、かつ、その一方が断線していて も中性子を確実に検出することが出来ることから、さらに信頼性の高い優れた自 己出力形中性子検出器を提供することが出来るという実用的にも優れた効果を発 揮する。
【図1】本考案の一実施例による自己出力形中性子検出
器の詳細内部構造を説明するための断面図である。
器の詳細内部構造を説明するための断面図である。
【図2】前記自己出力形中性子検出器の中性子検出動作
を説明するための動作説明図である。
を説明するための動作説明図である。
【図3】前記自己出力形中性子検出器の断線チェック動
作を説明するための動作説明図である。
作を説明するための動作説明図である。
【図4】従来技術による自己出力形中性子検出器の一例
を示す断面図である。
を示す断面図である。
10 エミッタ 20 絶縁材 30 コレクタ 40 MIケーブル 41 ケーブル外皮 42 絶縁物 43、44 芯線(リード線)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年7月16日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例による自己出力形中性子検出
器の詳細内部構造を説明するための断面図である。
器の詳細内部構造を説明するための断面図である。
【図2】前記自己出力形中性子検出器の中性子検出動作
を説明するための動作説明図である。
を説明するための動作説明図である。
【図3】前記自己出力形中性子検出器の断線チェック動
作を説明するための動作説明図である。
作を説明するための動作説明図である。
【図4】従来技術による自己出力形中性子検出器の一例
を示す断面図である。
を示す断面図である。
【図5】本考案の他の実施例による自己出力形中性子検
出器の詳細内部構造を説明するための断面図である。
出器の詳細内部構造を説明するための断面図である。
【符号の説明】 10 エミッタ 20 絶縁材 30 コレクタ 40 MIケーブル 41 ケーブル外皮 42 絶縁物 43、44 芯線(リード線)
Claims (1)
- 【請求項1】 エミッタと、前記エミッタを取り囲むよ
うに配置された絶縁材と、前記エミッタ及び絶縁材を覆
うコレクタとからなり、前記エミッタをケーブルの芯線
に接合し、前記コレクタを前記ケーブルの導電性の外皮
に接合してなる自己出力形中性子検出器において、前記
エミッタをU字状に折曲げて形成し、かつ、前記ケーブ
ルの内部に2本の芯線を配し、前記ケーブルの2本の芯
線を前記U字状エミッタの2つの端部に接合したことを
特徴とする自己出力形中性子検出器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992086317U JPH0639351Y2 (ja) | 1992-11-21 | 1992-11-21 | 自己出力形中性子検出器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992086317U JPH0639351Y2 (ja) | 1992-11-21 | 1992-11-21 | 自己出力形中性子検出器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0646393U true JPH0646393U (ja) | 1994-06-24 |
JPH0639351Y2 JPH0639351Y2 (ja) | 1994-10-12 |
Family
ID=13883463
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992086317U Expired - Lifetime JPH0639351Y2 (ja) | 1992-11-21 | 1992-11-21 | 自己出力形中性子検出器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0639351Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2016068461A1 (ko) * | 2014-10-30 | 2016-05-06 | 한국수력원자력 주식회사 | 내구성이 향상된 노내계측기 |
-
1992
- 1992-11-21 JP JP1992086317U patent/JPH0639351Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2016068461A1 (ko) * | 2014-10-30 | 2016-05-06 | 한국수력원자력 주식회사 | 내구성이 향상된 노내계측기 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0639351Y2 (ja) | 1994-10-12 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |