JPH0645945A - 算術符号化方法及びその復号化方法 - Google Patents

算術符号化方法及びその復号化方法

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JPH0645945A
JPH0645945A JP19970592A JP19970592A JPH0645945A JP H0645945 A JPH0645945 A JP H0645945A JP 19970592 A JP19970592 A JP 19970592A JP 19970592 A JP19970592 A JP 19970592A JP H0645945 A JPH0645945 A JP H0645945A
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JP19970592A
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Nobuhito Matsushiro
信人 松代
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来の算術符号化方法における符号演算の近
似誤差による符号化効率の低下を防止し、圧縮率の向上
を図る。 【構成】 シンボル出現確率推定手段50により、算術
符号構成手段60内のAレジスタ62の保持しているオ
ージェンドAの値に応じて、n個の確率テーブル52−
1〜52−nのうちの1個を選択する。この選択された
確率テーブルから求めたシンボル出現確率を符号化パラ
メータとして、算術符号構成手段60で算術符号を構成
し、符号化されたデータを出力する。これにより、オー
ジェンドAと劣勢シンボルLPSの出現確率PL とを乗
算したA・PL の近似値を求める際に、例えばAの値域
[0.75,1.5]がいくつかの区間に分割され、そ
の分割された各区間において近似が最適化され、符号化
効率の向上が図れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ファクシミリ装置(F
AX)等において、算術符号化処理により、文字・図形
等を含む文書画像から読取った2値データ系列を圧縮し
たり、あるいはその圧縮データを復号するための算術符
号化方法及びその復号化方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、このような分野の技術としては、
例えば次のような文献に記載されるものがあった。 文献;IBM J.RES.DEVELOP、32
[6](1988−11)(米)R.B.Arps等
“ア マルチ−パーパス ブイエルエスアイチップ フ
ォア アダプティブ データ コンプレッション オブ
バイレベル イメージズ(A multi-purpose VLSI chip
for adaptive data compression of bilevel image)”
P.775−794 前記文献には、算術符号化処理によって2値データ系列
を圧縮する算術符号化方法の技術が記載されている。こ
の算術符号化方法では、次のような符号化アルゴリズム
により、2値データ系列を符号化する。例えば、2値情
報源から発生される長さNのシンボル系列SN =s1
2 …sN (si =0,1)を考える。情報源の2個のシ
ンボルのうち、劣勢シンボル(シンボル出現確率が低い
方のシンボル)LPSの出現確率をPL 、優勢シンボル
MPSの出現確率をPM とする。また、符号をC、オー
ジェンド(累積確率)をAとする。先ず、次式(1)の
ように初期化する。 C(λ)=0 (λ;空系列) A(λ)=1 ・・・(1) そして、以下の処理により、シンボル系列SN の符号化
を行う。
【0003】現在、i−1番目までのシンボルが処理さ
れ、シンボル系列Si-1 =s1 2…si-1 に対して、
C(Si-1 ),A(Si-1 )が与えられているとすれ
は、次のシンボルsi を符号化した後のC(Si ),A
(Si )は次式(2),(3)で決定される。
【0004】
【数1】 Aの値は、0.75≦A≦1.5を満足するように左シ
フトすることとしている。これと同時に、Cレジスタ
(符号レジスタ)もAレジスタ(オージェンドレジス
タ)をシフトした回数だけ左シフトしなければならな
い。これを再正規化(有限長のレジスタで浮動小数点演
算を実現する正規化処理)と呼ぶ。その後、Cレジスタ
の値がシフトアウトされ、オーバフローして出ていった
ものが符号出力となる。シンボル出現確率PL は、0〜
0.5までの値域に適当な間隔で設定されたシンボル出
現確率値を持つ確率テーブルを用いて、次式(4)のよ
うに求められる。 PL =PT(k) PT:確率テーブル k:確率テーブルポインタ ・・・(4) 確率テーブルポインタkの値は、再正規化に同期して変
更される。
【0005】図2は、以上のような算術符号化方法を実
施するための従来の符号化器の一構成例を示す機能ブロ
ック図である。この符号化器は、2値データ系列である
シンボル系列を入力してシンボル出現確率値を推定する
シンボル出現確率推定手段10を有している。シンボル
出現確率推定手段10は、テーブルポインタ操作手段1
1及び確率テーブル12より構成され、その出力側に、
算術符号構成手段20が接続されている。算術符号構成
手段20は、シンボル出現確率推定手段10で推定され
たシンボル出現確率値に基づき、演算によって算術符号
を構成し、符号出力を出す機能を有し、A値(オージェ
ンド値)演算手段21、Aレジスタ(オージェンドレジ
スタ)22、比較演算手段23、符号演算手段24、及
びCレジスタ(符号レジスタ)25より構成されてい
る。シンボル出現確率推定手段10及び算術符号構成手
段20は、制御線S1,S2を介して制御手段30に接
続されている。制御手段30は、所定の符号化処理フロ
ーに従い、シンボル出現確率推定手段10及び算術符号
構成手段20を制御する機能を有している。この種の符
号化器では、2値データ系列であるシンボル系列がシン
ボル出現確率推定手段10へ入力されると、該シンボル
出現確率推定手段10ではテーブルポインタ操作手段1
1によって確率テーブル12からシンボル出現確率値を
読出し、算術符号構成手段20内のA値演算手段21及
び符号演算手段24へ送る。A値演算手段21は、推定
されたシンボル出現確率値よりA値を演算し、それをA
レジスタ22に格納する。格納されたA値は、比較演算
手段23によって比較値と比較演算される。符号演算手
段24では、シンボル出現確率推定手段10で推定され
たシンボル出現確率値に基づき、符号演算を行い、その
演算結果をCレジスタ25に順次格納していき、該Cレ
ジスタ25から生成した符号を出力する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
算術符号化方法では、Aを0.75≦A≦1.5の値域
に制御することにより、該Aを1とみなし、A・PL
L と近似しているため、その近似誤差による符号化効
率が低下するという問題があり、それを比較的簡単な構
成で解決することが困難であった。本発明は、前記従来
技術が持っていた課題として、符号演算の近似誤差によ
る符号化効率の低下という点について解決した算術符号
化方法とそれを利用した復号化方法を提供するものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、前記課題
を解決するために、2値データ系列であるシンボル系列
を算術符号化処理で符号化する算術符号化方法におい
て、オージェンドのn(>1)個の値域に対応して設定
されたn個の確率テーブルを有し、前記シンボル系列の
シンボルパターンからシンボル出現確率値を推定するシ
ンボル出現確率推定手段と、前記推定されたシンボル出
現確率値に基づき、前記オージェンドの値を算出すると
共に演算によって算術符号を構成する算術符号構成手段
とを用いる。そして、前記シンボル出現確率推定手段に
より、前記算術符号構成手段の保持しているオージェン
ドの値に応じて、前記n個の確率テーブルのうちの1個
を選択する。この選択された確率テーブルから求めたシ
ンボル出現確率値を符号化パラメータとして、前記算術
符号構成手段で算術符号を構成するようにしている。第
2の発明では、第1の発明の算術符号化方法で符号化さ
れたデータを入力し、前記シンボル出現確率推定手段を
用いた算術符号の逆演算を行って前記2値データ系列の
復号を行うようにしている。
【0008】
【作用】第1の発明によれば、以上のように算術符号化
方法を構成したので、シンボル出現確率推定手段では、
2値データ系列であるシンボル系列を入力し、算術符号
構成手段の保持しているオージェンドの値に応じて、n
個の確率テーブルのうちの1個を選択し、その選択され
た確率テーブルから求めたシンボル出現確率値を該算術
符号構成手段へ与える。算術符号構成手段では、入力さ
れたシンボル出現確率値を符号化パラメータとして、算
術符号を構成し、符号化したデータを出力する。このよ
うに、オージェンドの値域がいくつかの区間に分割さ
れ、その分割された各区間において、例えばオージェン
ドAと劣勢シンボルLPSの出現確率PLとにおけるA
・PL ≒PL の近似が最適化され、その近似誤差が小さ
くなって符号化効率の向上が図れる。第2の発明によれ
ば、第1の発明の算術符号化方法で符号化されたデータ
を入力し、シンボルの出現確率を推定した後、第1の発
明のシンボル出現確率推定手段を用いた算術符号の逆演
算を行って2値データ系列の復号を行う。これにより、
圧縮されたデータの的確な復号が行える。従って、前記
課題を解決できるのである。
【0009】
【実施例】図1は、本発明の実施例を示す算術符号化方
法を実施するための符号化器の機能ブロック図である。
この符号化器は、集積回路を用いた個別回路、あるいは
コンピュータやディジタル・シグナル・プロセッサ(D
SP)等のプログラム制御により構成されるもので、シ
ンボル入力から符号化対象となるシンボル系列のシンボ
ル出現確率値を推定するシンボル出現確率推定手段50
を有している。シンボル出現確率推定手段50は、テー
ブルポインタ操作手段51と、シンボル出現確率推定値
を格納したn個の確率テーブル52−1〜52−nと、
該確率テーブル52−1〜52−nのうちの1つの出力
を選択するセレクタ53と、値域の判定を行ってセレク
タ53を制御する値域判定手段54とで、構成されてい
る。セレクタ53の出力側には、推定されたシンボル出
現確率値に基づき算術符号を構成してその構成した符号
を出力する算術符号構成手段60が接続されている。算
術符号構成手段60は、推定されたシンボル出現確率値
からオージェンドAを演算するA値演算手段61と、シ
フト機能を有し演算されたA値を保持するためのAレジ
スタ(オージェンドレジスタ)62と、該Aレジスタ6
2の内容と所定の比較値を比較演算する比較演算手段6
3とを、備えている。A値演算手段61の出力側は値域
判定手段54へ接続され、さらにAレジスタ62の出力
側がA値演算手段61の入力側に接続されている。
【0010】また、算術符号構成手段60には、入力さ
れたシンボルの値に応じて符号Cに対するセレクタ53
の出力の演算を行う符号演算手段64と、シフト機能を
有し該符号演算手段64で演算された符号Cを保持する
ためのCレジスタ(符号レジスタ)65とが、設けられ
ている。これらのシンボル出現確率推定手段50及び算
術符号構成手段60には、制御線S11,S12を介し
て制御手段70が接続されている。制御手段70は、所
定の符号化処理フローに従い、シンボル出現確率推定手
段50及び算術符号構成手段60内の各機能要素を制御
する機能を有している。本実施例では、オージェンドA
と劣勢シンボルLPSの出現確率PL とを乗算したA・
L の近似値を求めるのに、例えば、オージェンドAの
値域[0.75,1.5]をいくつかの区分に分割し、
分割された各区間において近似を最適化している。つま
り、値域[0.75,1.5]をn個の区間[0.7
5,d1 ],[d1 ,d2 ],…,[dn-1 ,1.5]
に分割したとき、次式(5)に従い、A・PL の近似値
を求めるようにしている。 A∈[0.75,d1 ]の場合 A・PL ≒ε1 L A∈[d1 ,d2 ]の場合 A・PL ≒ε2 L ・ ・ ・ A∈[dn-1 ,1.5]の場合 A・PL ≒εn L ・・・(5) 但し、εi ;補正係数 次に、図1の概略の動作を説明する。符号化対象となる
シンボル系列(Si )がシンボル出現確率推定手段50
内のテーブルポインタ操作手段51に入力されると、該
テーブルポインタ操作手段51では、n(>2)個の確
率テーブル52−1〜52−nのポインタを操作する。
【0011】確率テーブル52−1〜52−nは、劣勢
シンボルLPSの出現確率値を[0,0.5)区間に有
限個適当な間隔で代表値を設定し、これをテーブル形式
にしたものである。確率テーブルを{PT(k)}
k=1 ,…,NT(NT;テーブルが含む代表値の個数)で
表現するものとすると、基準とする確率テーブル{PT
(k)}k=1 ,…,NTを基に、オージェンドAの値域
[0.75,1.5]のn個の部分区間[0.75,d
1 ](d1 ,d2 ],…,(dn-1 ,1.5]に対応す
る確率テーブル52−1〜52−nが PT(1) ={ε1 ・PT(k)}k=1 ,…,NT PT(2) ={ε2 ・PT(k)}k=1 ,…,NT PT(n) ={εn ・PT(k)}k=1 ,…,NT 但し、εi (i=1,…,n);補正係数 として設定されている。
【0012】そこで、テーブルポインタ操作手段51
は、算術符号構成手段60内のA値演算手段61に同期
してポインタの操作を行い、劣勢シンボルLPSの出現
確率推定値を変える。このポインタの操作は、ka =P
C(k)(k;操作前のポインタ値、ka ;操作後のポ
インタ値)というポインタ操作規則に基づき、n個の確
率テーブル52−1〜52−nに対して同時に行われ
る。値域判定手段54では、A値演算手段61の出力に
基づき、A値がオージェンドAの値域のどの部分区間に
入っているかを判定し、その判定結果をセレクタ53へ
送る。セレクタ53は、値域判定手段54の判定結果に
基づき、A値が入っている部分区間に対応する確率テー
ブル52−1〜52−nのうちの1つを選択し、その選
択結果を算術符号構成手段60内のA値演算手段61及
び符号演算手段64へ送る。A値演算手段61は、符号
化するシンボルSi の値に応じて、オージェンドAに対
して次式(6)のような演算を行い、その演算結果をA
レジスタ60に格納する。
【0013】
【数2】 比較演算手段63では、Aレジスタ62の内容と比較値
(例えば0.75)とを比較演算し、A値が0.75以
下か否かを判定し、その判定結果を制御線S11を介し
て制御手段70へ送る。一方、符号演算手段64では、
符号化するシンボルSi の値に応じて、Cレジスタ65
に保持された符号Cに対して次式(7)の符号演算を行
い、その演算結果を該Cレジスタ65に格納する。
【0014】
【数3】 Cレジスタ65は、符号演算手段64の演算結果を保持
し、それを順次シフトしていく。このCレジスタ65か
らシフトアウトされ、出ていったものが符号出力とな
る。図3は、図1の符号化器を用いた本実施例の算術符
号化方法を説明するための符号化処理フローを示す図で
ある。この図を参照しつつ、制御手段70で制御されて
実行される符号化処理手順(1)〜(6)を以下説明す
る。
【0015】(1) ステップ1(処理101〜10
3) 初期化処理を行うため、図3の処理101で符号Cを0
に設定すると共に、オージェンドAを1に設定し、処理
102で、シンボル番号iを1に設定する。さらに、処
理103で、確率テーブルポインタkをk0 に設定して
初期化を行う。 (2) ステップ2(処理104,105) 処理104において、値域判定手段54によってオージ
ェンドAが入っている値域を判定し、確率テーブル番号
jを求め、セレクタ53によって確率テーブル52−1
〜52−nの1つを選択する。そして、処理105で、
PT(j) (k) を劣勢シンボルLPSの出現確率PL に代
入し、該劣勢シンボルLPSの出現確率を求める。 (3) ステップ3(処理106〜108) 処理106で、符号化するシンボルSi が劣勢シンボル
LPSか否かを判定し、LPSならば、符号演算手段6
4により、オージェンドAに出現確率PL を設定し、符
号化処理を行う。シンボルSi が劣勢シンボルLPSで
なく、優勢シンボルMPSならば、符号演算手段64に
より、オージェンドAをA−PL に設定すると共に、符
号CにC+PL を設定し、該優勢シンボルMPSの符号
化処理を行う。 (4) ステップ4(処理110,111) ステップ109で、制御手段70内の判定フラグnfに
0を設定してリセットし、ステップ110において比較
演算手段63により、A値が0.75以下か否かを判定
する。A値が0.75より小さければ、ステップ111
において、Aレジスタ62とCレジスタ65の内容を1
ビット左へシフトし、ステップ112で判定フラグnf
に1を設定してセットし、処理110へ戻り、これらの
処理を繰り返して再正規化を行う。 (5) ステップ5(処理113,114) A値が0.75以上になったならば、ステップ113で
判定フラグnfが0か否かを判定し、0のときには処理
115へ進み、0でないときには、ステップ114で、
ポインタの値kにPC(k)を設定し、処理115へ進
む。即ち、前記の再正規化が行われたならば、確率テー
ブル52−1〜52−nのポインタを変更する。 (6) ステップ6(処理115,116) ステップ115で、シンボル番号iに+1加算し、ステ
ップ116で、シンボル番号iが符号化するシンボル数
Nよりも小さいか否かを判定し、最後のシンボルまで処
理が終わったならば符号化処理を終了し、そうでなけれ
ば、処理104へ戻り、次のシンボルを前記と同様に処
理する。
【0016】本実施例の効果を確認するために、計算機
シミュレーションにより、本実施例の算術符号化方法と
従来の算術符号化方法とを比較評価した。このときのシ
ミュレーション条件は次の〜である。 使用した2値画像;CCITT(国際電信電話諮問委
員会)のテストチャートNo.1〜No.6 [0.75,1.5]の部分区間[0.75,1.
0)[1.0,1.5] 基本とした確率テーブル{PT(k) }k=1 ,…,NT
及びポインタ操作規則は前記文献と同じものを使用 ε1 =0.75,ε2 =1.0 シミュレーションの結果、本実施例の算術符号化方法で
は、従来の方法よりも1.3%符号量を削減することが
できた。
【0017】次に、本発明の他の実施例である復号化方
法について説明する。この復号化方法では、上記実施例
の符号化方法で符号化されたデータを入力し、図1のシ
ンボル出現確率推定手段50を用いた算術符号の逆演算
を行って2値データ系列の復号を行うようにしている。
このような復号化方法では、上記実施例で符号化された
符号化データを的確に、2値データ系列であるシンボル
系列に復号化できる。この復号化方法を実施するための
復号化器は、集積回路等を用いた個別回路、あるいはコ
ンピュータやDSP等のプログラム制御により構成でき
る。なお、本発明は上記実施例に限定されず、例えば、
図3の符号化処理フローを他の処理手順に変えたり、さ
らにそれらの符号化処理を行う図1の復号化器を他の構
成に変える等、種々の変形が可能である。
【0018】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、第1の発明
によれば、算術符号構成手段の保持しているオージェン
ドの値に応じて、n個の確率テーブルのうちの1個を選
択し、その選択された確率テーブルから求めたシンボル
出現確率値を符号化パラメータとして、算術符号構成手
段で算術符号を構成するようしたので、オージェンドA
の値域がいくつかの区間に分割され、その分割された各
区間において例えばA・PL ≒PL (PL ;劣勢シンボ
ルLPSの出現確率)の近似が最適化され、該近似誤差
が小さくなって従来よりも符号量を削減でき、符号化効
率を向上できる。従って、文書画像等を高能率に圧縮で
きる。第2の発明によれば、第1の発明の算術符号化方
法で符号化されたデータを入力し、第1の発明のシンボ
ル出現確率推定手段を用いた算術符号の逆演算を行って
2値データ系列の復号を行うようにしているので、第1
の発明で符号化された符号化データを的確に2値データ
系列に復号化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す算術符号化方法を実施す
るための符号化器の機能ブロック図である。
【図2】従来の算術符号化方法を実施するための符号化
器の機能ブロック図である。
【図3】図1の符号化器を用いた符号化処理フローを示
す図である。
【符号の説明】
50 シンボル出現確率推定手段 51 テーブルポインタ操作手段 52−1〜52−n 確率テーブル 53 セレクタ 54 値域判定手段 60 算術符号構成手段 61 A値演算手段 62 Aレジスタ 63 比較演算手段 64 符号演算手段 65 Cレジスタ 70 制御手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2値データ系列であるシンボル系列を算
    術符号化処理で符号化する算術符号化方法において、 オージェンドのn(>1)個の値域に対応して設定され
    たn個の確率テーブルを有し、前記シンボル系列のシン
    ボルパターンからシンボル出現確率値を推定するシンボ
    ル出現確率推定手段と、 前記推定されたシンボル出現確率値に基づき、前記オー
    ジェンドの値を算出すると共に演算によって算術符号を
    構成する算術符号構成手段とを用い、 前記シンボル出現確率推定手段により、前記算術符号構
    成手段の保持しているオージェンドの値に応じて、前記
    n個の確率テーブルのうちの1個を選択し、 前記選択された確率テーブルから求めたシンボル出現確
    率値を符号化パラメータとして前記算術符号構成手段で
    算術符号を構成することを特徴とする算術符号化方法。
  2. 【請求項2】 請求項1の算術符号化方法で符号化され
    たデータを入力し、前記シンボル出現確率推定手段を用
    いた算術符号の逆演算を行って前記2値データ系列の復
    号を行うことを特徴とする復号化方法。
JP19970592A 1992-07-27 1992-07-27 算術符号化方法及びその復号化方法 Withdrawn JPH0645945A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0773666A3 (en) * 1995-11-08 1998-07-08 Nec Corporation Image coding method and system for providing reduced bit rate artihmetic codes
JP2013016954A (ja) * 2011-07-01 2013-01-24 Nec Engineering Ltd 算術符号化方法及び算術符号化装置

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