JPH06453U - 呼吸ガス用加湿器 - Google Patents

呼吸ガス用加湿器

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JPH06453U
JPH06453U JP4672192U JP4672192U JPH06453U JP H06453 U JPH06453 U JP H06453U JP 4672192 U JP4672192 U JP 4672192U JP 4672192 U JP4672192 U JP 4672192U JP H06453 U JPH06453 U JP H06453U
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JP
Japan
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water
housing
outlet
heat transfer
absorbing member
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Withdrawn
Application number
JP4672192U
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English (en)
Inventor
徹雄 阿部
Original Assignee
株式会社日本気化器製作所
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 人工呼吸器の空気、麻酔器の麻酔ガスなどの
呼吸ガスを高い加湿効率、少ない通路抵抗で適度の温
度、湿度に調整する。 【構成】 伝熱部材12と吸水部材13との積層物を波
状に屈曲した加湿体11をハウジング1に装入し呼吸ガ
スの入口室7と出口室8とを区画する。呼吸ガスは波状
の積層物の狭い間隙が作る多数の縦長の細通路14を通
り、吸水部材13の水が伝熱部材12の熱で加温され蒸
発し温度低下させることなく加湿する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は人工呼吸器、麻酔器などにおいて呼吸ガスに適度の水分を加えるため の加湿器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
人工呼吸器の空気、麻酔器の麻酔ガスなどの呼吸ガスは圧縮状態で圧力容器に 充填されており、これを減圧して呼吸させるようになっている。これらにおいて 、圧力容器に充填する際に圧縮されて高温となった呼吸ガスが冷却されると、含 有水分の殆んどが水滴となって除去されてしまう。また、圧力容器などの発錆を 防止するため除湿してから圧縮充填することもある。
【0003】 一方、人が呼吸している大気中には一般に40〜70%の水分が含有されてお り、前記のように極度に乾燥した呼吸ガスを呼吸すると呼気時に体内の水分が奪 われて体の変調を来たすことになるので、呼吸ガスを減圧したとき加湿すること によって適度の水分を加えることが必要である。
【0004】 現在使用されている加湿器の多くは、ハウジングの底部に貯留した水を吸水部 材に毛細管現象によって滲透させ、呼吸ガスをこの吸水部材に接触させ水蒸気を とり込ませることによって加湿する方式である。
【0005】 そして、そのために水蒸気を大量に発生させると同時に気化熱による温度低下 を防止して適度の温度、湿度を与えるため、ハウジングの底壁を熱良導材料であ るアルミニウムのような金属で作り、同様の金属で作った薄板の伝熱部材と吸水 部材とを積層したものをうず巻状に形成してハウジングに縦に内装させた構成と し、伝熱部材を底壁を介してヒータで加熱し、吸水部材に滲透している水の蒸発 を盛んにすると同時に呼吸ガスの温度低下を防止するようにしたものが知られて いる。
【0006】 この構成の加湿器によると、呼吸ガスはハウジングの入口から出口へ向かって 伝熱部材と吸水部材との積層物が作るうず巻状の壁によって形成されたらせん状 の通路を流れ、その間に水蒸気をとり込んで所定の湿度に加湿される。即ち、呼 吸ガスは単一のらせん状通路を流れながら水蒸気を次第にとり込むので、大量の 呼吸ガスが流れる場合充分に加湿するためには通路長を長くして吸水部材と呼吸 ガスとの接触面積を大きくする必要があり、そのために通路抵抗が大きくなって 呼吸困難になることがある、という問題を生じる。そのため通路面積を大きくす ると呼吸ガス流量に対する接触面積比が小さくなるので更に長大化しなければな らず、全体が大形化するとともに加熱のための熱エネルギも大量に必要となる、 という不都合を生じる。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
本考案が解決しようとする課題は、伝熱部材と吸水部材との積層物をハウジン グ内にうず巻状に配置した構成の前記加湿器は、通路長を長くする必要があるた め呼吸困難になることがあり、或いは全体が大形で大量の熱エネルギが必要とな る、という点である。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本考案は上部に呼吸ガスの導入口および送出口を 有し少なくとも底壁が熱良導材料で作られているハウジングと、伝熱部材と吸水 部材との積層物を波状に屈曲させて形成した加湿体とを具えさせ、前記加湿体が 前記ハウジングにその内部を導入口側の入口室と送出口側の出口室とに区画して 装入され、且つ前記波状に屈曲した積層物の狭い空隙が形成する多数の縦長の細 通路が前記入口室と出口室とを連通している、という構成とし、このような手段 としたことによって通路抵抗が小さく且つ小形化が容易で省エネルギが計れる呼 吸ガス用加湿器を提供する、という目的を達成した。
【0009】
【作用】 ハウジングに水を入れて加湿体の下部を浸漬し吸水部材に吸水させるとともに 、底壁を介して伝熱部材をヒータなどで加熱する。呼吸時に呼吸ガスは入口室か ら細通路を通って出口室へ流れ、その際に細通路の壁を形成している積層物に滲 透している水が蒸発して生じた水蒸気を連行し、加湿状態となって人の鼻や口に 送られる。加湿体の細通路は多数であるため吸水部材と呼吸ガスとの接触面積が 大きく、且つ伝熱部材が水を加熱して蒸発を盛んにするとともに呼吸ガスの温度 低下を防ぎ適度の温度、湿度とする。また、細通路は直線状で互いに平行である ため通路抵抗が小さい。
【0010】
【実施例】
図面を参照して本考案の実施例を説明すると、ハウジング1は透明合成樹脂ま たガラスで作られた円形の側壁2および頂壁3と、熱良導材料であるアルミニウ ムのような金属で作られた底壁4とからなり、内部が透視可能であるとともに、 頂壁3に中心から偏心させて上方へ突出した導入口5と送出口6とが設けられて いる。
【0011】 加湿体11は熱良導材料であるアルミニウムのような金属からなる薄い板状の 伝熱部材12と、薄い連続気孔スポンジ、人造または天然繊維の積層体、紙或い は織物などの吸水性に富む材料からなる吸水部材13とを積層し、この積層物を 屈曲し狭い間隙を有して折畳んだ形状とされている。
【0012】 この加湿体11は屈曲個所を頂壁3および底壁4に接触させて導入口5と送出 口6とを結ぶ線に直交する直径上においてハウジング1に装入されている。
【0013】 即ち、ハウジング1の内部は加湿体11によって導入口5が開口している入口 室7と送出口6が開口している出口室8とに区画され、この入口室7と出口室8 とは前記積層物の狭い間隙が形成する多数の縦長の細通路14によって連通して いる。
【0014】 このような構成の本実施例は、導入口5または送出口6からハウジング1に適 量の水Wを入れて加湿体11の下部を浸漬させ、吸水部材13に毛細管現象によ り吸水滲透させる。一方、電気抵抗発熱体、レンジ、ストーブなど図示しない適 宜の発熱体によって底壁4を加熱し、底壁4に接している加湿体11の伝熱部材 12を加熱して吸水部材13に滲透している水を加温する。そして、導入口5に 呼吸ガスの減圧器を接続するとともに、送出口6に呼吸用のマスクを接続して人 工呼吸や麻酔の準備を整えるものである。
【0015】 そして、マスクを鼻や口に当てて呼吸を行なうと呼吸ガスが流れるようになり 、吸気時に導入口5から入口室7に流入した呼吸ガスは上下に細長く狭い幅の細 通路14を通って出口室8へ流れ、そのまま送出口6からマスクへ送られる。
【0016】 細通路14の壁を形成している積層物の吸水部材13に滲透している水は底壁 4によって少し暖められ、更に伝熱部材12によって充分に暖められるので、呼 吸ガスが通過する際に容易に蒸発するとともに、蒸発の気化熱による呼吸ガスの 温度低下が防止される。また、細通路14は多数形成されており、その壁を形成 する吸水部材13の呼吸ガスとの接触面積がきわめて大きく、通路長が短かくて も充分な水分を呼吸ガスに加えることができる。更に、細通路14は多数であっ ても直線状で互いに平行に配置されているので通路抵抗が小さく、呼吸困難を生 じさせる心配がない。
【0017】 尚、導入口5から入った呼吸ガスが送出口6へ直進し中心部の細通路14を集 中的に流れることがないように、通路幅を中心部のものは小さく両端部のものは 大きくして抵抗の小さい両側の細通路14へも分散して流れ、吸水部材13に均 等に接触するようにしてもよい。
【0018】 また、吸水部材13は伝熱部材12の片面に積層されており、従って細通路1 4は一つおきに呼吸ガスの加熱のみを行なう構成となっているが、両面に積層し て全ての細通路14で加湿を行なうようにしてもよいことは言うまでもない。
【0019】 更に、発熱体はニクロム線などの電気抵抗発熱体とし、これを底壁4に組付け ておいてもよいが、適宜の熱源が使用可能であるため特に設けなくても差支えな い。
【0020】
【考案の効果】
本考案によると、伝熱部材と吸水部材との積層物を壁とする通路に沿って呼吸 ガスが流れる間に加湿させる加湿器において、積層物を波状に屈曲させて形成し た多数の縦長の細通路に呼吸ガスを流す構成であり、呼吸ガスと吸水部材との接 触面積が大きいとともに、壁のすべての吸水部材にハウジングに貯留した水が滲 透し且つこれが伝熱部材により暖められることによって容易に蒸発させ、しかも 温度低下を防いで適度の温度、湿度に調整することができる。
【0021】 また、このために通路長を短かくして小形化および省エネルギを計れるばかり か、細通路は直線状で互いに平行であるため通路抵抗が小さく、呼吸困難にさせ る心配がないものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す縦断面図。
【図2】図1の横断面図。
【符号の説明】
1 ハウジング、4 底壁、5 導入口、6 送出口、
7 入口室、8 出口室、11 加湿体、12 伝熱部
材、13 吸水部材、14 細通路、

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部に呼吸ガスの導入口および送出口を
    有し少なくとも底壁が熱良導材料で作られているハウジ
    ングと、伝熱部材と吸水部材との積層物を波状に屈曲さ
    せて形成した加湿体とを具え、前記加湿体が前記ハウジ
    ングにその内部を導入口側の入口室と送出口側の出口室
    とに区画して装入され、且つ前記波状に屈曲した積層物
    の狭い間隙が形成する多数の縦長の細通路が前記入口室
    と出口室とを連通していることを特徴とする呼吸ガス用
    加湿器。
JP4672192U 1992-06-11 1992-06-11 呼吸ガス用加湿器 Withdrawn JPH06453U (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101483361B1 (ko) * 2013-06-14 2015-01-16 고려대학교 산학협력단 호흡 유도 튜브 및 이를 이용한 호흡 유도 장치
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US10155098B2 (en) 2012-06-25 2018-12-18 Fisher & Paykel Healthcare Limited Medical components with microstructures for humidification and condensate management

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Effective date: 19961003