JPH0644023B2 - 電力系統の対地静電容量の測定方法 - Google Patents

電力系統の対地静電容量の測定方法

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JPH0644023B2
JPH0644023B2 JP8185387A JP8185387A JPH0644023B2 JP H0644023 B2 JPH0644023 B2 JP H0644023B2 JP 8185387 A JP8185387 A JP 8185387A JP 8185387 A JP8185387 A JP 8185387A JP H0644023 B2 JPH0644023 B2 JP H0644023B2
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ground
capacitance
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resonance
measurement
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利夫 大久
修二郎 小熊
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Tohoku Electric Power Co Inc
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、電力系統の対地静電容量の測定方法に係り、
特に使用状態にある非接地系電力系統の対地静電容量を
随時測定するのに好適なものに関する。
〔従来の技術〕 非接地系の電力系統は、例えば高圧配電系統などに広く
採用されているが、これらの系統における対地静電容量
は第2種接地抵抗値の設定や、地絡保護継電器の感度整
定、又は地絡事故時の現象解析などを含む系統運用・解
析に際して重要な要素となることから、その正確な値を
把握する必要がある。しかし、対地静電容量は系統の長
さや線路構成などにより大きく変動するものである。す
なわち、高圧配電線にあっては線路の増設や、廃止、あ
るいは架空線から地中線(ケーブル)への変更などによ
り系統構成がしばしば変わり、これに伴って対地静電容
量も変動する。したがって、系統構成が変るたびに、例
えば対地静電容量により定まる充電電流によって動作す
る地絡保護継電器の整定値を変更するため、系統の対地
静電容量を求めなければならない。
このような要求に対応するため、従来一般に、変圧器の
高圧1次巻線の一端を接地して他端を測定対象の電力系
統に接続するとともに、変圧器の低圧2次巻線に負荷と
して水抵抗を接続することにより測定回路を形成し、そ
の1次巻線に流れる電流値(充電電流)に基づいて電力
系統の対地静電容量を算出することがなされていた。
〔発明が解決しようとする問題点〕
斯かる従来の測定方法によれば、電力系統が使用されて
いる状態(いわゆる活線状態)で定期的あるいは随時に
対地静電容量を測定することが可能である。
しかしながら、上記従来法は測定機材として変圧器、水
抵抗器その他の測定計器などを配し、変圧器の一次端子
の一端を系統に接続することを含め、一連の測定作業を
活線状態で行われるため、感電事故などの危険性が極め
て高く安全性確保に多くの労力と保護具・防具が必要で
あるという問題があった。
本発明の目的は、活線状態で対地静電容量の測定作業の
安全性を向上させるとともに、作業を簡単化することが
できる電力系統の対地静電容量の測定方法を提供するこ
とにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、上記目的を達成するため、電力系統に接続さ
れた接地変成器の開放三角線の開放巻線端に、可変リア
クトルと可変蓄電器と可変周波数発振器を直列接続して
なる測定回路を接続し、これにより形成される前記電力
系統の対地静電容量を含んでなる等価直列共振回路を用
い、該共振回路の異なる2以上の共振条件を測定により
求め、これらの共振条件に基づいて前記対地静電容量を
算出することを特徴とする。
〔作用〕
すなわち、本発明は、第4図に示すような直列共振回路
の原理を応用したものであり、図示のようにLとCの直
列回路に交流電圧を加え、その周波数fを変化させる
と、第5図に示すように、ある周波数fの点で電流I
は最大値Iを示し、この時のωLとωCの値は次の
(1)式の関係になり、そのときのfは(2)式となる。
このfは共振周波数と呼ばれ、LおよびCによって決
まる回路固有のものであるから、パラメータf,L,
Cのいずれか2つを知れば他の1つを求めることができ
るのである。
しかして、本発明によれば、接地変成器の開放三角巻線
の開放巻線端に、可変リアクトルと可変蓄電器と可変周
波数発振器を直列接続することにより、接地変成器を介
して電力系統の対地静電容量を含む直列共振回路が形成
されることから、その可変リアクトルと可変蓄電器の少
なくとも一方を変化させ、これにより異なる2以上の共
振状態を発生させ、その共振条件と上記(2)式との関係
から対地静電容量を求めることができるのである。
なお、2以上の共振条件としなければならないのは、パ
ラメータとなる接地変成器の合成誘導リアクタンスが実
測困難なため、共振回路に2つの未知数が存在すること
になるからである。
上述したように、本発明に係る測定作業は接地変成器を
介してその低圧巻線側だけで行なうこととなり、電力系
統自体には直接触れることがない。したがって、測定作
業の安全性を本質的に確保することが可能となり、安全
対策などの格別な作業や器材が不要となる。
〔実施例〕
以上、本発明を実施例に基づいて説明する。
第1図に、本発明を3相高圧配電線の対地静電容量の測
定に適用した一実施例の測定回路の全体構成図を示す。
図示のように、接地変成器10は高圧の一次巻線11と
低圧の2次巻線12および3次巻線13を有したもの
と、なっている。3次巻線13は開放三角巻線となって
おり、その開放端に電圧上昇防止用の制限抵抗14が接
続されている。この制限抵抗14が接続されている。こ
の制限抵抗14の両端に、本発明の特徴に係る測定回路
20が接地されている。測定回路20は、抵抗21と可
変リアクトル22と可変蓄電器23と低周波の可変周波
数発振器24とを直列接続して形成されている。なお、
抵抗21はこの測定回路20と接地変成器10との相互
干渉を防止するための安全抵抗として機能する。
一方、接地変成器10の1次巻線11は測定対象の高圧
配電線30に接続されている。各配電線R,S,Tは大
地に対してそれぞれ対地静電容量31,31,31
を有している。図示を省略したが、二次巻線12、三
次巻線13には電流計、電圧計、保護継電器などの計器
類が接続されている。
このように構成される実施例の作用を測定方法とともに
説明する。
まず、第1図の等価回路は第2図又は第3図に示すもの
となる。第2図の等価回路における符号はそれぞれ第1
図に対応するものであり、対地静電容量31は31
31,31を1つにまとめて表わしたものであり、
抵抗32は高圧配電線30aのもれ抵抗を表わしたもの
である。
第3図の等価回路は第2図をさらに簡単化した近似等価
回路であり、第2図の抵抗要素を省略するとともに、接
地変成器10の誘導リアクタンス分を一括して合成誘導
リアクタンスL15として表わしている。
第3図における共振条件は、対地静電容量31の値をC
、可変リアクトル22の値をL、可変蓄電器23の値
をCとすると、次式(3)で表わすことができる。
合成誘導リアクタンスLは実測が困難であることか
ら、(3)式は2つの未知数LとCを含んでいること
になる。したがって、異なる2つの共振条件を求め、そ
の連立方程式を解いてCを求めなければならない。
つまり、測定にあたり、例えば可変蓄電器23の値Cを
一定とし、可変リアクトル22の値LをLとLの2
条件に設定し、それぞれの共振周波数fとfを測定
することにより、次式(4),(5)の関係が得られる。な
お、ω,ωはそれぞれf,fに対応する共振角
周波数であり、ω=2πfの関係にある。
上式(4),(5)をCについて解き、ωとωをそれぞ
れfとfで表わすと次式(6)が得られる。
したがって、前記測定により得られた共振条件f,f
,L,Lと定数Cを(6)式に代入して演算するこ
とにより、配電線30の対地静電容量Cを求めことが
できる。
上述したように、本実施例によれば、可変リアクトルと
可変コンデンサと可変周波数発振器を直列接続してなる
測定回路を、接地変成器の開放巻線端に接続し、これに
より形成される測定回路と配電線の対地静電容量を含ん
でなる直列共振回路を用い、その共振回路の異なる2つ
の共振条件を測定により求め、これらの共振条件に基づ
いて配電線の対地静電容量を求めていることから、測定
作業は接地変成器を介してその低圧巻線側だけの作業と
なり、高圧の配電線等には触れる必要がなく、作業の安
全性を本質的に確保することができる。これによって、
測定作業の安全対策などに格別な労力や器材が不要とな
り、測定作業が簡単化される。
なお、上述した測定における共振条件数は多ければ多い
ほど、共振周波数fと誘導リアクトルLの誤差による影
響を小さくでき、対地静電容量Cの測定精度を高める
ことができる。
また、可変蓄電器23は、対地静電容量Cが極端に大
又は小であるために誘導リアクタンスLのみでは共振条
件の調整が困難な場合に変化されるもので、通常は一定
値で十分測定できる。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば、活線状態で電力
系統の対地静電容量の測定作業を、格別な安全対策をす
ることなく十分安全に行なうことができ、これによって
作業が簡単化されるとともに、測定装置を簡単化するこ
とが可能になるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明が適用されてなる一実施例測定回路の全
体構成図、第2図と第3図は第1図実施例の等価回路
図、第4図と第5図は本発明の原理を説明するためのそ
れぞれの直列共振回路図と共振周波数の一例を示す線図
である。 10……接地変成器、11……1次巻線、 13……3次巻線、14……制限抵抗、 20……測定回路、22……可変リアクトル、 23……可変蓄電器、24……可変周波数発振器、 30……高圧配電線、31……対地静電容量。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電力系統に接続された接地変成器の開放三
    角巻線の開放巻線端に、可変リアクトルと可変蓄電器と
    可変周波数発振器を直列接続してなる測定回路を接続
    し、これにより前記電力系統の対地静電容量を含んで形
    成される等価直列共振回路を用い、該共振回路の異2以
    上の共振条件を測定により求め、これらの共振条件に基
    づいて前記対地静電容量を算出することを特徴とする対
    地静電容量の測定方法。
JP8185387A 1987-04-02 1987-04-02 電力系統の対地静電容量の測定方法 Expired - Lifetime JPH0644023B2 (ja)

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