JPH0642875Y2 - 横置型書類整理箱 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、キャビネット内で手前から奥に複数配列され
て使用される横置型書類整理箱に関するものである。

（従来の技術） 書類を整理のために横にして収納する横置型書類整理箱
は、従来、棚等の上に横並びに配列されるものであっ
た。

そのため短尺方向の一方の壁面をインデックススペース
として使用していた。また、長尺方向においては、横正
面となる壁の上縁部を書類に出し入れに便ならしめるた
め、切欠しており、その結果、必然的に背面となる壁が
正面より高いものとなっていた。

しかるに、近年書類の保管をはかるため、キャビネット
内に書類を収納することが多くなり、横置型書類整理箱
もキャビネット内で使用されるようになった。

キャビネット内で横置型書類整理箱を使用する場合には
長尺方向の一方の壁を正面として手前から奥に複数配列
されるので、上記した、短尺方向の一方の壁面をインデ
ックススペースとして使用する横置型書類整理箱ではイ
ンデックスを読み取ることができず、また、たとえ、正
面壁にインデックススペースを設けても、背面となる壁
のほうが高いため、奥に配列された同じ型の横置型書類
整理箱のインデックスを読み取ることができないという
難点が生じていた。

そこで、キャビネット内で使用された場合にも、インデ
ックスを読み取ることができる横置型書類整理箱の開発
が望まれていた。

（本考案が解決しようとする問題点） そこで本考案は、キャビネット内で長尺方向の一方の壁
を正面として手前から奥に複数配列されて使用する場合
にも、これを斜め上方から俯瞰した場合にも各々のイン
デックスを読み取ることができる横置型書類整理箱を提
供せんとするものである。

（問題点を解決するための手段） 本考案は、上記問題点を解決するため、箱体の長尺方向
の一方の壁を正面壁とし、該正面壁上縁にインデックス
スペースを内側に一定角度で傾斜させて立設し、長尺方
向の他方の壁を背面壁とし、該背面壁の上縁部を両端の
一定幅を残して、奥に配列される同じ型の横置型書類整
理箱のインデックスを斜め上方から俯瞰した場合に読み
取ることができる程度の深さに切欠し、把手用窓を背面
壁に穿設した横置型書類整理箱を提供せんとするもので
ある。

（実施例） 以下、図示の実施例につき説明を加える。

本考案に係る横置型書類整理箱の一実施例は、第１図よ
り第４図に、単体が示されており、箱体１は、上部開口
の横長もので、長尺方向の一方の壁（手前側の壁）が正
面壁２、他方側（後ろ側の壁）が背面壁４とされてい
る。

正面壁２は、背面壁４より低く形成されたものであり、
上縁やや下方に折り線８を設けて、横方向（長尺方向）
ほぼ一杯にわたってインデックススペース３が形成され
ている。

インデックススペース３は、第１図の断面図に示すごと
く箱体１内側に一定の角度で傾斜して立設されている。

本実施例においては、インデックススペース３は箱体１
の正面壁２と一体に形成され、折れ線４により内側に傾
斜できるようにしている。なお第１図および第２図では
傾斜角度を垂直に近く保った状態で描かれているが、使
用に際しては所望の角度に傾斜させ、保持できること勿
論である。

インデックスは、インデックススペース３に直接書き込
んでも良いし、また、これをインデックスラベル等の用
紙に書いて同紙をインデックススペース３に貼付しても
良い。

背面壁４の上縁部は、両端の一定幅を耳部６として残し
て略Ｕ字状に切欠されている。切欠の深さは、奥に配列
された同じ型の横置型書類整理箱のインデックススペー
ス３のインデックスが、上方より俯瞰した場合に読み取
ることができる程度のものとする。

背面壁４の上部には、長円形の取手用窓７が設けられて
いる。この把手用窓７はインデックススペース３を、余
り傾斜させないで、立てた状態のとき、横方向より観察
した場合に、奥に配列された横置型書類整理箱のインデ
ックススペース３のインデックスが、把手用窓７より読
み取ることができる程度のものとするのが好ましい。

尚、本考案の横置型書類整理箱を移動等のため手にとる
ときは、該取手用窓７に指を入れてこれを行なう。

（考案の効果） 本考案は叙上のように構成されるため、以下のような効
果を発揮する。

第１に、キャビネット内に手前から奥に長尺方向の一方
の壁を正面壁２として、複数収納配列された場合、斜め
上方より俯瞰するものであるが、インデックススペース
３が内側に一定角度で傾斜しているので、インデックス
を一目で読み取り易くなっている。

第２に、インデックススペース３が内側に一定角度で傾
斜していることにより、収納された書類の端がインデッ
クススペース３を越えて前方に垂れ下がることを効果的
に防止できる。

第３に、切欠部５により、正面壁２が切欠されていた従
来の横置型書類整理箱が有していた正面側の書類の出し
入れを便ならしめるという効果を背面側においても奏す
ることができるものとなった。

第４に、背面壁４の切欠されていない耳部６は収納され
た書類の端が縁を越えて後方に垂れ下がることを防止す
ることを可能とした。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の一実施例を示す断面図であり、第２
図は同側面図であり、第３図は同正面図であり、第４図
は、同背面図であり、第５図は、複数収納配列された場
合の平面図であり、第６図は、同比較的低い位置から俯
瞰した状態の斜視図である。 １……箱体、２……正面壁 ３……インデックススペース、４……背面壁 ５……切欠部、６……耳部、７……取手用窓 ８……折り線

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】箱体の長尺方向の一方の壁を正面壁とし、
   該正面壁上縁にインデックススペースを内側に一定角度
   で傾斜させて立設し、長尺方向の他方の壁を背面壁と
   し、該背面壁の上縁部を両端の一定幅を残して、奥に配
   列される同じ型の横置型書類整理箱のインデックスを斜
   め上方から俯瞰した場合に読み取ることができる程度の
   深さに切欠し、把手用窓を背面壁に穿設した横置型書類
   整理箱。