JPH064210Y2 - ガソリン遮断装置付き石油スト−ブ - Google Patents

ガソリン遮断装置付き石油スト−ブ

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JPH064210Y2
JPH064210Y2 JP9225487U JP9225487U JPH064210Y2 JP H064210 Y2 JPH064210 Y2 JP H064210Y2 JP 9225487 U JP9225487 U JP 9225487U JP 9225487 U JP9225487 U JP 9225487U JP H064210 Y2 JPH064210 Y2 JP H064210Y2
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gasoline
cartridge tank
kerosene
stove
needle
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和広 中井
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Sharp Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 <技術分野> 本考案はカートリッジタンクから灯油を供給する石油ス
トーブに関する。
<従来技術> 灯油を主燃料とする燃焼機器の代表的なものに、石油ス
トーブの名で知られる暖房機器が挙げられる。石油スト
ーブは我が国においては最もポピュラーな暖房機器とし
て普及しており、米国においても安価な暖房機器として
普及しつつある。しかし、それに伴いガソリンなどを誤
って使用した場合の危険性も徐々に注目されはじめ、近
年ではガソリンの誤使用が元で訴訟問題にまで発展した
例も見受けられるようになった。
このような現状から、燃料の供給時あるいは燃焼中に、
使用している燃料の種類を識別し警報を発するかあるい
は燃料の供給をカットするような装置が望まれている。
ところで、灯油及びガソリンはどちらも石油の精製工程
の中から製造されるものであることは周知の事実であ
る。従って、この両者はそれぞれが独立した単一成分で
構成されるものではなく、種々の炭化水素の混合物であ
ると考えて差し支えない。又、その配合比も原料である
原油の産油国によってまちまちであり、両者を確実に同
定できる物理的特性の差異は今の所見当たらない。
我が国で使用されている民生用ガソリンは、接触改質ガ
ソリン、接触分解ガソリン、及び直留軽質ガソリンを基
材として、これらを混合して製造されている。一方、灯
油は炭素数12前後の炭化水素を主原料とする石油製品
である。
両者の間で最も特徴的な違いは、ガソリンが芳香族炭化
水素、特にB.T.X(ベンゼン,トルエン,キシレ
ン)を多量(20〜50vol%)に含んでいるのに対し
て、灯油はB.T.Xの含有量が極めて低い(1%以
下)という点である。従って、この両者を物理的特性の
差異によって同定することは困難であるが、芳香族炭化
水素、特にB.T.Xに直接作用する化学的物質との反
応を利用するか、あるいはB.T.Xに選択的に溶解す
る物質を用いると、比較的簡単に両者を区別することが
可能となる。
その一手法として、ガソリンに対する溶解性と灯油に対
する溶解性が異なる合成樹脂を利用する方法がある。こ
の種の合成樹脂としては、例えばアクリル樹脂、塩素化
ポリスチレン(スチロール樹脂)、アルキド樹脂、及
び、これら樹脂の混合物、並びに、上記スチロール樹脂
にアクリル樹脂、アルキド樹脂等を添加した材料があ
り、これらの材料は一般にB.T.Xに対して不安定で
その他の炭化水素に対しては比較的安定している。例え
ば商品名ヒートポール(三菱油化)の名で販売されてい
る耐熱性発泡ポリスチレンは、ガソリンに対しては瞬
時、遅くとも数分で溶解するのに対し、灯油に対しては
完全に安定を保つ。従って、このような材料を灯油の通
過経路または給油タンク内に設置しておけば、その材料
が溶解するか否かでガソリンの侵入を感知することが可
能となる。
本考案は、このような背景のもとに考案されたもので、
ガソリンが通過した場合に選択的に溶解を起こし、それ
に伴い、ガソリンの供給を自動的に停止するものであ
る。
<従来の問題点を解決するための手段> ストーブ本体と、このストーブ本体に灯油を供給するカ
ートリッジタンクとから成り、このカートリッジタンク
下端には通路を閉鎖する方向に付勢された給油弁を有す
る給油口キャップが設けられる一方、上記ストーブ本体
には上記カートリッジタンクをストーブ本体に装着した
状態において上記給油弁を押し上げるニードルを有する
受け口が設けられ、上記ニードルをガソリンに対して溶
解性が大きく灯油に対して溶解性が小さい材料で構成
し、そのニードルの溶解に伴い、上記給油弁がカートリ
ッジタンクの下端の通路を閉鎖する構成としたものであ
る。
<作用> ストーブ本体にカートリッジタンクが装着され、カート
リッジタンク内の灯油が給油口キャップから本体側の受
け口を通して供給されているときには、ニードルは安定
状態で給油弁を付勢に抗して押し上げた状態となり、ス
トーブ本体に灯油が供給され続けることになる。
ところが、カートリッジタンク内にガソリンが投入さ
れ、このカートリッジタンクがストーブ本体に装着され
ると、給油弁を付勢に抗して押し上げるニードルが溶解
し、給油弁は付勢力によりカートリッジタンク下端の通
路を閉鎖し、ストーブ本体への燃料供給が停止する。
<実施例> 以下本考案の実施例を図面に従って説明する。
第1図は本考案実施例の分解斜視図である。この第1図
において、1は石油ストーブ本体、2はこの本体1に装
着されるカートリッジタンクである。上記カートリッジ
タンク2には底部に給油口(図示せず)が設けられてお
り、この給油口に給油口キャップ3が装着される。この
給油口キャップ3は上部側に螺合部3aが形成されてお
り、この螺合部3aを以って給油口キャップ3が上記貫
通孔に螺合され、この螺合によって給油口キャップ3が
着脱自在にカートリッジタンク2に装着される。カート
リッジタンク2への給油時にはこの給油口キャップ3が
外されて開口した給油口より給油が行われる。
上記給油口キャップ3は、螺合部3a天面に開口4が設
けられており、この開口4よりカートリッジタンク2内
の灯油が該キャップ3内に流入するようになっている。
一方このキャップ3の底面にはキャップ3に流入する灯
油を本体1側に流出させる流出口5が形成されている。
給油口キャップ3にはこの流出口5をカートリッジタン
ク1の装着時に開成しカートリッジタンク1の離脱時に
閉成する弁機構6が設けられる。この弁機構6は流出口
5の周囲に立設された角筒状の弁シート7と、この弁シ
ート7内に配置された弁体8と、この弁体8を流出口5
を閉成する方向に付勢するばね9とから成る。上記弁シ
ート7は下端部をキャップ3の底面に固定して成り、こ
の弁シート7には灯油を流出口側に流通させる通路(孔
や隙間)が設けられている。上記弁体8は軸8aを以っ
て弁シート7に支持されており、この軸8aの軸方向に
移動自在となっている。上記ばね9は、カートリッジタ
ンク及びこのタンクに貯留された灯油の重さにより弁体
8が後述のニードルにより押されて開成する程度のばね
力に設定されている。
次に本体1について説明すると、この本体1にはカート
リッジタンク2の装着により給油口キャップ3が嵌合す
る受け口10が設けられている。この受け口10は本体
1内に燃料を供給するための流入口(図示せず)に装着
されたものであって、この受け口10の中央部には上記
給油口キャップ3の流出口5に対応してニードル11が
一体に設けられている。このニードル11はカートリッ
ジタンク2の装着により、流出口5内に先端が挿入され
て流出口5が開成するように成っている。この受け口1
0はニードル11を含めて全体が、灯油に対して安定
(溶解しない)でガソリンに対して不安定(溶解する)
な材料で構成されている。例えばこの材料として三菱油
化(株)がヒートポールの商品名で発売しているものが
ある。これは耐熱性発泡樹脂で形成されているもので、
おそらくスチレン及びアクリルニトリルの混合材料であ
ると推定される。
このヒートポールの特性について、第2図(a),(b),
(c)を用いて説明する。これらは内径3.5mm、外径9mm、
初期長さ15mmの円筒形に形成したヒートポールの試験
片に100g,200gのそれぞれの重さの荷重を与
え、それぞれ25℃のガソリン、30℃のガソリン、灯
油(40℃)に浸漬した状態での変形量を時間の変化に
伴なって測定したものである。
例えば200gの荷重を加えたものは、ガソリン中では
第2図(a),(b)に示すように3分〜4分程度で溶解する
ものの、灯油中では0.4mmの伸びを示すだけで10日程
度で安定する。
これらから明らかなように、ヒートポールはガソリンに
対して数分で溶解し、灯油に対しては安定するものであ
って、このようなヒートポールで上記受け口10が形成
されている。
次に上述のような構成の石油ストーブの動作について説
明する。カートリッジタンク2に灯油だけが入れられて
いる場合には、受け口10(ニードル11)は安定した
状態にあるため、ニードル11が弁体8を上方に押し上
げて流出口5を開成させる。カートリッジタンク2内の
灯油は開成した流出口5から本体1内に供給される。カ
ートリッジタンク2はこの流出口5以外では完全密閉さ
れているから本体1より流入する空気分だけの灯油が本
体1に供給されるものであって、本体1内に貯留される
灯油の量の減少に応じて減少分の空気が流出口を通して
タンク2内に流入し、その分の灯油がタンク2より流出
して灯油を本体1に供給する。
ところがユーザーが間違えてガソリンをカートリッジタ
ンク2内に投入し気付かずにそのまま本体1にセットす
ると、ガソリンが給油口キャップ3から本体1の受け口
10を通して供給されて数分でニードル11が溶解す
る。このニードル11の溶解により弁体8はばね9の付
勢力で流出口5を閉成してガソリンの供給を停止し、大
きな火災事故を未然に防止できるものである。
尚、ヒートポール製のニードル11の溶解時間が数分で
あるというところからすると、弁体8が流出口を閉成す
る以前に若干のガソリンが本体内に供給されてしまうこ
とになるが、実験の結果、一旦本体1内に供給されたガ
ソリンは通常の灯油と何等変わることなく燃焼すること
が確認されている。大きな火災につながる原因となるの
は、カートリッジタンク2内にガソリンが投入されてい
るとき、温度上昇に伴いタンク内のガソリンの蒸気圧が
上昇しこの圧力に押されてタンク2内のガソリンが受け
口10から大量に噴き出してしまい、この噴き出たガソ
リンに燃焼中のストーブの火が引火することによる。上
記実施例ではこのガソリンの噴き出しを確実に防止でき
るものである。
尚、上記ニードル11の溶解による弁体8の動作によっ
てストーブの燃焼を停止するようにしておけば更に安全
性は高まる。
<効果> 以上のように、本考案は、カートリッジタンクに誤って
ガソリンを投入し、ストーブ本体に装着したところで、
ガソリンによるニードルの溶解に伴って、給油弁がカー
トリッジタンク下端の通路を閉鎖するため、ガソリンの
供給を自動的に停止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案実施例の分解斜視図、 第2図はヒートポールの特性線図。 1:石油ストーブ本体、2:カートリッジタンク、3:
給油口キャップ、5:流出口、6:弁機構、8:弁体、
9:ばね、10:受け口、11:ニードル。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ストーブ本体と、このストーブ本体に灯油
    を供給するカートリッジタンクとから成り、このカート
    リッジタンク下端には通路を閉鎖する方向に付勢された
    給油弁を有する給油口キャップが設けられる一方、上記
    ストーブ本体には上記カートリッジタンクをストーブ本
    体に装着した状態において上記給油弁を押し上げるニー
    ドルを有する受け口が設けられ、上記ニードルをガソリ
    ンに対して溶解性が大きく灯油に対して溶解性が小さい
    材料で構成し、そのニードルの溶解に伴い、上記給油弁
    がカートリッジタンクの下端の通路を閉鎖する構成とし
    たことを特徴とするガソリン遮断装置付き石油ストー
    ブ。
JP9225487U 1987-06-16 1987-06-16 ガソリン遮断装置付き石油スト−ブ Expired - Lifetime JPH064210Y2 (ja)

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JP9225487U JPH064210Y2 (ja) 1987-06-16 1987-06-16 ガソリン遮断装置付き石油スト−ブ

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JPS641254U JPS641254U (ja) 1989-01-06
JPH064210Y2 true JPH064210Y2 (ja) 1994-02-02

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