JPH0641581Y2 - パチンコ機の打球杆 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、合成樹脂製の打球ヘッドを備えたパチンコ機
の打球杆に関するものである。

〔従来の技術〕

従来この種のパチンコ機の打球杆としては、第３〜５図
に示すように打球ヘッド101の角形基部102に打球杆本体
103の先端部と同形状の開孔104を設け、該開孔104を打
球杆本体103に嵌め込んで一体化するようにしたものが
知られている。

〔考案が解決しようとする課題〕

ところで、上述の従来打球杆構造にあっては、他の従来
技術のものに較べて構造が極めて簡単で打球ヘッドの取
付けが容易であるものの、打球ヘッド101に水平方向の
外力が加えられると第５図に示すように開孔104部分が
拡がって該打球ヘッド101が簡単に廻ってしまい、発射
レールの発射位置との対応位置関係に狂いが生じてしま
うという問題点を有していた。

本考案は、従来の技術の有するこのような問題点に鑑み
てなされたものであり、その目的とするところは、合成
樹脂製の打球ヘッドを打球杆本体に対して容易に取着で
きると共に、横方向へ廻動しないようにしっかりと固定
保持できるようなパチンコ機の打球杆を提供しようとす
るものである。

〔課題を解決するための手段〕

上記目的を達成するために、本考案におけるパチンコ機
の打球杆は、金属製の打球杆本体と、該打球杆本体の先
端部に取着する合成樹脂製の打球ヘッドとから成り、打
球杆本体の先端部は、中央に開口溝を設けて前後に突出
体を有する二股状に形成すると共に、該突出体のそれぞ
れ側面上下に外方へ突出した受面を有する突起部を設け
ており、また、打球ヘッドは、打球部を突設した角形基
部を有すると共に、該角形基部には前記突出体に対応す
る位置に嵌合孔を設けている。そして、打球杆本体の突
出体に角形基部の嵌合孔をそれぞれ嵌め込んで打球ヘッ
ドを打球杆本体に取着すると共に、打球ヘッドが上下方
向に移動しないように角形基部の上下端面を突起部の受
面に当接してなるものである。

〔作用〕

打球ヘッドの取付けは、角形基部に設けた嵌合孔を打球
杆本体の突出体にそれぞれ嵌め込むことによって達せら
れる。この際に突出体の上下に形成した突起部の受面は
角形基部の上下端面にそれぞれ当接して打球ヘッドの上
下方向の移動を防止する。

〔実施例〕

実施例について図面を参照して説明する。第１図におい
て、１は打抜き加工又はダイカスト成形などにより形成
される金属製の打球杆本体、２は合成樹脂製の打球ヘッ
ドである。打球杆本体１の先端部は、第２図に示すよう
に中央に縦方向の開口溝３を設けて前後に一対の突出体
4,4を有する二股状に形成している。該突出体4,4の内側
表面の上端及び開口溝３の下端近くの外側表面には、外
方へ突出した受面５を有する突起部6,6及び7,7が設けら
れている。突起部6,6の上面は互いに開口溝３側へ下降
傾斜するテーパー面に形成されている。また、突起部7,
7の受面５は、開口溝３の下端と同一直線上に位置する
ように選ばれる。

打球ヘッド２は、円柱状の打球部８を突設した角形基部
９を有し、該角形基部９には、打球杆本体１の突出体4,
4にそれぞれ対応する位置に上下に開口する嵌合孔10,10
が形成される。なお、前記突起部6,6及び7,7の受面５間
の距離は打球ヘッド２の角形基部９の高さと等しく選ば
れる。

そして、打球ヘッド２は打球杆本体１に取付けるには、
打球ヘッド２の角形基部９の嵌合孔10,10を打球杆本体
１の突出体4,4の先端に臨ませて押し込むことによって
達せられる。この際に、突出体4,4の先端に形成した突
起部6,6の上面がテーパー面に形成されているので打球
ヘッド２を打球杆本体１の突出体4,4にスムーズに嵌め
込むことができる。そして、打球ヘッド２の角形基部９
が突出体4,4に完全に嵌め込まれたとき、該角形基部９
の上下面が各突起部6,6及び7,7の受面５に当接して正し
く位置決めされ、かつ上下方向の移動も抑制されてしっ
かりと固定される。

〔考案の効果〕

本考案は、以上説明したように構成されているので、以
下に記載されるような効果を奏する。

打球杆本体１の前後の突出体4,4に打球ヘッド２の角形
基部９の嵌合孔10,10を嵌め込むことにより、打球ヘッ
ド２の横方向への廻動を確実に防止できる。そして、打
球ヘッド２の角形基部９の上下面に当接する突起部6,6
及び7,7により上下方向の移動も確実に抑制でき、常に
良好な固定状態に保たれる。

さらに、突出体4,4を折曲げることも可能であり、これ
によって打球ヘッド２の打球部８と発射レールの発射位
置との微妙な位置調整を容易にできる。

【図面の簡単な説明】

第１図は打球杆の先端部分の斜視図、第２図はその分解
斜視図、第３図は従来技術の打球杆の先端部分の斜視
図、第４図はその分解斜視図、第５図は平面図である。 １……打球杆本体、２……打球ヘッド、３……開口溝、
4,4……突出体、５……受面、6,6及び7,7……突起部、
８……打球部、９……角形基部、10,10……嵌合孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】金属製の打球杆本体と、該打球杆本体の先
   端部に取着する合成樹脂製の打球ヘッドとから成り、打
   球杆本体の先端部は、中央に開口溝を設けて前後に突出
   体を有する二股状に形成すると共に、該突出体のそれぞ
   れ側面上下に外方へ突出した受面を有する突起部を設け
   ており、打球ヘッドは、打球部を突設した角形基部を有
   すると共に、該角形基部には前記それぞれの突出体に対
   応する位置に嵌合孔を設けており、打球杆本体の突出体
   に角形基部の嵌合孔をそれぞれ嵌め込んで打球ヘッドを
   打球杆本体に取着すると共に、打球ヘッドが上下方向に
   移動しないように角形基部の上下端面を突起部の受面に
   当接させてなるパチンコ機の打球杆。