JPH0641505U - 靴の中敷並びに中底 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来の歩数計の場合は、歩行に際してその都
度バンド等に取り付けたり、取り外したりしなければな
らない煩わしさがあり、歩行の際に脱落するおそれもあ
り、また、バンド等に取り付けた際、出っ張って歩行に
邪魔であったので、身体への取り付けの手間が要らず、
脱落することがなく、歩行の邪魔にもならない歩数計を
備えた靴の中敷並びに中底を提供することを目的とす
る。 【構成】 靴の中敷１ないし中底の土踏まず部２に、歩
数表示部８とリセットスイッチ１１とを露出させて歩数
計５を配備して成る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、歩数計を備えた革靴、運動靴等の靴の中敷並びに中底に関するもの である。

【０００２】

【従来の技術】

歩くことは健康を維持する上で必要なことであり、そのための目安として１日 １万歩以上ということが言われている。 しかし、１日の歩行数を正確に数えることは極めて困難なことであるので、そ れを自動的にカウントして表示する計器として歩数計（万歩計）が用いられてい る。歩数計はバンドやズボンのバンド挿通部等に取付け、歩行に伴う衝撃によっ てカウントしていくものである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記従来の歩数計の場合、歩行に際してその都度バンド等に取り付けたり、取 り外したりしなければならない煩わしさがあり、歩行の際に脱落するおそれもあ り、また、バンド等に取り付けた際、出っ張って歩行に邪魔である。 本考案は、上記歩数計の持つ欠点を払拭すべくなされたもので、身体への取り 付けの手間が要らず、脱落することがなく、歩行の邪魔にならない歩数計を備え た靴の中敷並びに中底を提供することを課題とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、土踏まず部に、歩数表示部とリセットスイッチとを露出させて歩数 計を配備したことを特徴とする靴の中敷、並びに、靴の中底、を以て上記課題を 解決した。

【０００５】

【作 用】

歩行に際してリセットスイッチを押し、歩数表示部の数字をゼロにして一般の 靴と同様にして履いて歩行すれば、歩数計が動作し続け、歩行数が歩数表示部に 表示される。

【０００６】

【実施例】

本考案の好ましい実施例を添付図面に依拠して説明する。 図１はその表面図で、図中１はウレタン、合成皮革その他適宜資材にて成形し た中敷きで、その土踏まず部２に多数の通気孔３と、歩数表示窓４とが透設され る。土踏まず部２には、歩数をカウントして表示する歩数計５が内蔵される。

【０００７】 図２乃至図４は、本考案において用いるのに好適な歩数計の構成例を示すもの で、基板７に液晶等の歩数表示部８、歩行に伴うショックを検出するセンサ−９ 、センサ−９からの信号を受けて歩数表示部８の数字を１つ宛インクリメントす る専用ＬＳＩ１０、歩数表示部８に表示された数字をクリア−してゼロに戻すリ セットスイッチ１１、並びに、水銀電池１２を組み込んで成る。歩数表示部８は ５桁の１０進カウンタ−で構成され、歩数表示窓４を通して外から見えるように 配置される。また、リセットスイッチ１１は、ボ−ルペンの先等で押して操作可 能にする。

【０００８】 本実施例においては、センサ−９として角度検出センサ−が用いられている。 即ち、センサ−９は絶縁資材製筒体１３内に導体製ボ−ル１４を入れ、筒体１３ の一端から内部に一対の電極１５を臨ませたものであり、歩行に伴って筒体１３ の角度が大きく変わることによりボ−ル１４が移動し、両電極１５に接触したり （図４（Ｂ））、離れたりする（図４（Ａ））。ボ−ル１４が両電極１５に接触 することにより計数回路に通電し、歩数表示部８に表示される数字が１つインク リメントされる。 以上の構成が、歩数表示部８及びリセットスイッチ１１を露出させて、偏平な 樹脂ケ−スに封入される。

【０００９】 上記実施例においては、歩数計測開始時にリセットスイッチ１１を押し、前回 カウントした内容をクリア−して歩数表示部８における５桁の数字をすべてゼロ にする。そして、通常通りに歩行すれば、自動的に歩数がカウントされて歩数表 示部８に表示される。

【００１０】 図５は他の実施例を示すもので、上記実施例とはセンサ−部を異にしている。 この場合も歩数計６は土踏まず部２に配備され、歩数表示部８が歩数表示窓４を 通して見えるようにされ、また、リセットスイッチ１１も上記同様に設けられる 。この場合のセンサ−１６は圧力センサ−で、前に踏み出した際の踏圧を検出す る。センサ−１６は、中敷き１の前半部に配置される。

【００１１】 図６はセンサ−１６の構成例を示すもので、３枚のポリエステル製フィルム１ ８〜２０を積層して成り、中間のフィルム１９の一端部に接触用ホ−ル２１が形 成される。また、上下のフィルム１８、２０の接触用ホ−ル２１対応部に、カ− ボン導体印刷により感知部２２、２３が形成され、感知部２２、２３からそれぞ れフィルム１８、２０の他端にセンサ−端子２４、２５が延ばされる。従って、 感知部２２、２３は接触用ホ−ル２１を挾んで対向することになり、踏圧がかか らない状態のときは両感知部２２、２３は非接触状態となり、踏圧がかかると接 触状態となる。そして、接触時に無限大ないし０〜１０⁶ オ−ム程度の範囲の抵 抗を持つセンサ−として働く。

【００１２】 上記実施例はいずれも靴の中敷に関するものであるが、上記構成を予め靴の中 底に組み込んでおくこともできる。その場合は、好ましくは歩数計を取外し可能 にするか、電池装填部を開閉可能にし、電池を交換できるようにする。

【００１３】

【考案の効果】

本考案は上述した通りであって、歩数計利用に際してその着脱の煩わしさがな く、逸失の虞れもなく、歩行の邪魔にならず、人に知られずに何時でも手軽に利 用し得る効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の実施例の表面図である。

【図２】 本考案の実施例において用いる歩数計の構成
を示す図である。

【図３】 本考案の実施例において用いる歩数計の回路
図である。

【図４】 本考案の実施例において用いる歩数計のセン
サ−の動作を示す図である。

【図５】 本考案の他の実施例の表面図である。

【図６】 本考案の実施例において用いる圧力センサ−
の構成例を示す図である。

【符号の説明】

１ 中敷 ４ 歩数表示窓 ５ 歩数計 ６ 歩数計 ８ 歩数表示部 ９ センサ− １０ 専用ＬＳＩ １１ リセットスイッチ １２ 水銀電池 １６ センサ−

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 土踏まず部に、歩数表示部とリセットス
   イッチとを露出させて歩数計を配備したことを特徴とす
   る靴の中敷。
2. 【請求項２】 土踏まず部に、歩数表示部とリセットス
   イッチとを露出させて歩数計を配備したことを特徴とす
   る靴の中底。