JPH0640534U - 弁装置 - Google Patents

弁装置

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JPH0640534U
JPH0640534U JP7559492U JP7559492U JPH0640534U JP H0640534 U JPH0640534 U JP H0640534U JP 7559492 U JP7559492 U JP 7559492U JP 7559492 U JP7559492 U JP 7559492U JP H0640534 U JPH0640534 U JP H0640534U
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JP
Japan
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valve body
ring
seal member
shaped seal
valve
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Application number
JP7559492U
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English (en)
Inventor
和夫 廣瀬
勝哉 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、弁装置を、長期間連続して使用し
た場合に実用上の止水性を満足でき、しかも操作性を軽
快に保つことができるものとする。 【構成】 ハウジング1内部のベース12上に流入路1
3,14を有するセラミックス製の固定弁体6を設け、
ハウジング1上部内側には鍔付き管状のレバーホルダ9
を回動自在に取り付けると共に、その鍔部分に形成され
た段付きの環状溝内に、上から順にOリング19および
超高分子量ポリエチレン製のリング状シール部材8を収
容し、固定弁体6とリング状シール部材8とに介在して
これらに液密に摺接する繊維強化ポリフェニレンサルフ
ァイド樹脂製の可動弁体7を設け、前記したリング状シ
ール部材8の可動弁体7との摺接面を、リングの軸に向
かってその肉厚を減少するテーパ状に形成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、水道水用水栓、温水・冷水混合水栓、便器用温水洗浄器の流路切 り換え栓などに用いられ、摺接する弁体の変位により止水または流量調整を行な う弁装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の弁装置の具体例として、家庭用水道に用いられている温水・冷水混合栓 の構造を図3乃至図6を参照して説明する。
【0003】 これらの図において、温水・冷水混合栓は、ハウジング1の側面に流出路2を 有し、パッキンガイドに流入路3と流入路4とを有し、これら両流入路のいずれ か一方が水道管、他方が湯沸器に接続されることになる。
【0004】 そして、上記のハウジング1の内部に形成した弁収納凹部5内に、弁体6と弁 体7およびリング状シール部材21とが下から順に重なった状態で収納され、ハ ウジング1上に固定されたレバーホルダ9に、弁を操作するレバー10が取りつ けられている。
【0005】 ここで、弁体6は、ハウジング1の内径面およびベース12に設けた突起11 との嵌まり合いによってベース12に固定され、その中央に流出路2とその周囲 に一対の流入路13,14がハウジング1の流入路3,4と連通するように形成 されている。また、弁体7は、リング状シール部材21と弁体6ではさまれ、弁 収納凹部5の内径よりも小径の円盤であり、弁体6およびリング状シール部材2 1に対して、摺動が自在になっているとともに、弁体6に対する摺動面に流出路 2と連通する流通路15が設けられている。
【0006】 さらに、上記の弁体6とベース12との間にゴム製のOリング16が組み込ま れ、このOリング16の弾性によって、ベース12と弁体6、弁体6と弁体7、 弁体7とリング状シール部材21の間がそれぞれシールされている。また、前記 の弁体7とレバー10とはリンク棒17を介して連動して、このリンク棒17が レバーホルダ9にピン18で支持され、レバー10を上下および回動させること によって弁体7を駆動し、流通路15の変位により、温水・冷水および混合水の 取り出しと閉栓とが行えるようになっている。
【0007】 なお、図3および図4は、弁体7が同図右側に最も変位し、流通路15が両流 入路13,14の何れにも連通しない状態を示し、図5は流通路15が一方の流 入路13と連通する弁体7の位置を示し、温水または冷水が単独で取り出される 状態を示し、図6は、流通路15が両流入路13および14と連通する弁体7の 位置を示し、混合水の取り出し状態を示している。
【0008】 以上述べたような弁装置は、弁体6および7による摺動面間のすり合わせ状態 に応じて、流量調整または流路変更を行なうものであって、温水・冷水の混合栓 に限らず、便器などに設置される温水洗浄器の流路切り換えなどにも使用するこ とができる。
【0009】 このような弁体6または弁体7は、セラミックスの他、フッ素樹脂、超高分子 量ポリエチレンなどの自己潤滑性を有する樹脂または二硫化モリブデン、カーボ ンなどの潤滑性を高めるフィラーを充填した樹脂で構成(特開昭63−3676 5号公報)することが知られている。
【0010】 上記のリング状シール部材21と弁体7との成形材料の組み合わせとしては、 少なくともいずれか一方を前記した樹脂製として、所要の潤滑性を確保していた 。また、リング状シール部材21の弁体7との摺接面は、充分なシール性が得ら れ易いよう、平滑面形状としていた。
【0011】
【考案が解決しようとする課題】 しかし、上記した従来の弁装置におけるリング状シール部材は、摺接相手材た る可動弁体が使用中膨潤して変形した場合など、僅かの平面度の狂いが生じた場 合にも液密に摺接できず、また使用中、摺接面に異物が侵入し易いため、短期間 の使用で水漏れを起こし易いという問題点がある。この場合、リング状シール部 材と可動弁体との圧接力を当初から高くすれば、水漏れの防止は図れるとも考え られるが、それでは弁装置を安定して軽快に操作することができなくなる。
【0012】 そこで、この考案は、弁装置を、長期間連続して使用した場合に実用上の止水 性を満足でき、しかも操作性を軽快に保つことができるものとすることを課題と している。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、この考案においては、ハウジング内部に固定弁体 とリング状シール部材とを対向配置して設けると共に、前記固定弁体とリング状 シール部材とに介在してこれらに液密に摺接する可動弁体を設け、両弁体にはそ れぞれ切り欠きまたは開口を形成してこれら弁体の変位により止水または流量調 整を行なう弁装置において、 前記リング状シール部材の可動弁体との摺接面を、リングの軸に向かってその 肉厚を減少するテーパ状に形成した構成を採用したのである。
【0014】
【作用】
この考案における弁装置は、リング状シール部材の摺接面の外周縁部分が、所 定形状のテーパによって肉厚であるので、この外周縁部分と可動弁体との接触圧 力が高くなり、使用中に膨潤した可動弁体に対して充分な圧力でもって液密に圧 接し、また摺接面に異物の侵入を防いで水漏れを防止する。また、前記リング状 シール部材の内周縁部分は薄肉であり、可動弁体との接触圧力は摺動面全体とし て小さくなるので、摩擦力は低く保つことが可能となって、軽快な操作性が長期 間維持できる。
【0015】
【実施例】
この考案の実施例を、以下図面に基づいて説明する。
【0016】 図1に示すように、実施例は、ハウジング1内部のベース12上に流入路13 ,14を有するセラミックス製の固定弁体6を設け、ハウジング1上部内側には 鍔付き管状のレバーホルダ9を回動自在に取り付けると共に、その鍔部分に形成 された段付きの環状溝内に、上から順にOリング19および超高分子量ポリエチ レン製のリング状シール部材8を収容している。そして、固定弁体6とリング状 シール部材8とに介在してこれらに液密に摺接する繊維強化ポリフェニレンサル ファイド樹脂(以下、PPS樹脂と略記する)製の可動弁体7を設け、リング状 シール部材8の可動弁体7との摺接面を、リングの軸に向かってその肉厚を減少 するテーパ状に形成している。
【0017】 前記したレバーホルダ9は、ポリアセタール樹脂にて形成し、これにピン18 を水平状に取り付けて、リンク棒17およびレバー10を連続して設け、また、 可動弁体7の外周下部2箇所を切り欠いて、ハウジング1側面に形成した流出路 2と流入路13,14とを連通または遮断するための流通路15を形成しており 、これら弁体の変位により止水または流量調整を行なう。
【0018】 前記した可動弁体7を形成する繊維強化PPS樹脂は、米国フィリップス社製 :ライトンR−4(ガラス繊維40重量%)を混合成形したものである。
【0019】 図2に示すように、超高分子量ポリエチレン(たとえば三井石油化学社製:ハ イゼックスミリオン)で形成したリング状シール部材8は、先ず、その縦断面が 略矩形状となるようにして半径方向の幅Bが3.2mmであるリング状に成形し 、さらに、ラップ加工または研磨加工により、その軸方向の一端面をリングの軸 に向かってその肉厚を減少するテーパ量Aのテーパ状に形成している。
【0020】 〔実験例1〜3〕 KVK社製のシングルレバー式混合栓KM300N(図1および図3から図6 に示すものに同じ)に、前記した固定弁体6、可動弁体7およびリング状シール 部材8を取り付け、以下に示すレバーの操作力試験および漏水試験を行なった。 この場合、実験例1においては、リング状シール部材の幅Bに対して、図2に示 すテーパ量A=4μm、実験例2ではA=8μm、実験例3ではA=11μmと した。
【0021】 レバーの操作力試験および漏水試験:図1の鎖線に示すように、弁装置のハウ ジングをさらにカバー20で液密に覆い、流入路3,4にポンプによって水圧を 5kgf /cm2 までかけた状態でレバー10を上下させて可動弁体7を往復動させ 、往復動に要するレバー10の操作力(gf)を試験前と試験後に測定し、また 、レバー10の往復回数に対する漏水量を目視にて測定した。
【0022】 この場合、前記漏水量は、リンク棒17とレバーホルダ9の間に溜まっている ときを「微量」、レバーホルダ9の上部から若干量溢れているときを「少量」、 カバー20の上部から溢れているときを「多量」として3段階に評価した。これ らの結果を表1に示した。
【0023】
【表1】
【0024】 比較例1および2: リング状シール部材に前記所定形状のテーパを形成しなかった以外は、実施例 1〜3と全く同様にして弁装置を作成したものを比較例1および2とし、往復動 に要するレバー10の操作力(gf)が試験前に850gfであるものを比較例 1、同値が1100であるものを比較例2とした。
【0025】 これら比較例についても前記したレバーの操作力試験および漏水試験を行ない 、その結果を表1中に併記した。
【0026】 表1の結果から明らかなように、実施例1〜3は、いずれも漏水にいたる操 作回数が11万回から19万回と多く、耐久性よく実用上の止水性を満足できる ことが明らかであった。また試験後においても操作力が著しく増大することがな く、常時軽快な操作性を示した。
【0027】 これに対して、比較例1および2は、実施例よりも少ない操作回数で漏水が発 生し、しかもレバーの操作力は、試験前に比べて試験後に大きく増大した。
【0028】
【効果】
この考案は、以上説明したように、リング状シール部材の可動弁体との摺接面 を、リングの軸に向かってその肉厚を減少するテーパ状に形成したので、使用中 に摺動面全体の摩擦力が低く、膨潤した可動弁体に対して前記案内部材が液密に 圧接し、また異物の侵入をも防ぐことができるようになって、長期間使用した場 合でも実用上の止水性を満足でき、しかもその操作性を前記期間中、常時軽快に 保つことができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の弁装置を示す縦断面図
【図2】図1の要部を拡大して示す縦断面図
【図3】家庭用水道に用いられる温水・冷水混合栓の構
造を例示する縦断面図
【図4】弁装置の作動状態を説明する横断面図
【図5】弁装置の作動状態を説明する横断面図
【図6】弁装置の作動状態を説明する横断面図
【符号の説明】
1 ハウジング 2 流出路 3、4、13、14 流入路 5 弁収納凹部 6、7 弁体 8 リング状シール部材 10 レバー 12 ベース 16 Oリング

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジング内部に固定弁体とリング状シ
    ール部材とを対向配置して設けると共に、前記固定弁体
    とリング状シール部材とに介在してこれらに液密に摺接
    する可動弁体を設け、両弁体にはそれぞれ切り欠きまた
    は開口を形成してこれら弁体の変位により止水または流
    量調整を行なう弁装置において、 前記リング状シール部材の可動弁体との摺接面を、リン
    グの軸に向かってその肉厚を減少するテーパ状に形成し
    たことを特徴とする弁装置。
JP7559492U 1992-10-30 1992-10-30 弁装置 Pending JPH0640534U (ja)

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JP7559492U JPH0640534U (ja) 1992-10-30 1992-10-30 弁装置

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JPH0640534U true JPH0640534U (ja) 1994-05-31

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