JPH0640247Y2 - 曲面用吸音化粧材 - Google Patents

曲面用吸音化粧材

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JPH0640247Y2
JPH0640247Y2 JP2496789U JP2496789U JPH0640247Y2 JP H0640247 Y2 JPH0640247 Y2 JP H0640247Y2 JP 2496789 U JP2496789 U JP 2496789U JP 2496789 U JP2496789 U JP 2496789U JP H0640247 Y2 JPH0640247 Y2 JP H0640247Y2
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JP
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groove
degrees
opening angle
bending
sound absorbing
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JP2496789U
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JPH02115813U (ja
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功 三木
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Daikin Industries Ltd
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Daikin Industries Ltd
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  • Building Environments (AREA)
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、縦および横方向のいずれの方向にも折り曲げ
て施工ができると共に、凹曲面および凸曲面のいずれの
曲面に添って施工しても外観及び吸音性の高い適切な開
口角度の溝化粧を現すことができる曲面用の吸音化粧材
に関する。
[従来の技術とその問題点] 従来、この様な曲面に添って施工する化粧材としては、
第6図に示すごとく化粧板aの表面に断面V字状の折り
曲げ溝b,b,…を複数本設けたものが用いられており、凹
曲面に対してはV字状溝bを閉じるように折り曲げて添
わせると共に、凸曲面に対してはV字状溝bを開くよう
に折り曲げて添わせるようにしている。
しかしながら、この種の化粧材は、凹曲面に添わせると
各溝b,b,…の開口角度が狭まって溝部での音の反射や分
散による吸音性能が小さくなってしまう。
一方、近年、天井面や壁面には、意匠性の点から曲面デ
ザインが多く取り入れられており、しかもその曲面も緩
やかな曲面だけでなく、曲率半径で20cm程度の曲がりの
激しい急な曲面が増えつつある。しかしながら、上記折
り曲げ化粧板によれば、曲率半径が20cm程度になると開
口角度が折り曲げ前の開口角度よりも約15度閉じてしま
って例えば45度程度の開口角度の折り曲げ溝では、表面
溝の開口角度が30度まで大巾に狭まってしまい表面溝部
での吸音性が充分発揮されなくなる。
即ち、吸音板表面の溝部分は、表面からの入射音を溝壁
面で反射して拡散させると共に、上記入射音に対する吸
音板表面の露出面積を大きくして吸収効果を高める作用
を有するが、溝部分の開口角度が30度以下のような狭い
角度になってしまうと、上記入射音の反射や拡散が不十
分である共に溝内壁面の露出面が不足して、溝部での吸
音性能が充分発揮できなくなる。
このような問題を解決するには、急な凹曲面に施工する
ことを想定して予め折り曲げ溝の開口角度を大きくして
形成しておくことが考えられるが、この場合には、逆に
凸曲面に施工すると溝の開口角度が一層拡がる為に溝底
部が外表面に大きく露出してしまい外観が低下しやすい
という欠点がある。
一方、表面に縦・横のいずれの方向にもV字状の吸音溝
を形成した吸音板や、折り曲げ溝を縦横の両方向に直交
させて複数形成した折り曲げ用の化粧板が知られてい
る。
このように、縦横の両方向に溝を設けたものは、表面の
格子状の溝部によって吸音効果が大きいと共に、この溝
を折り曲げ可能にしておくことで縦用の両方の方向に対
して曲げ加工が可能となる利点を有している。
しかしながら、上記の縦横の溝化粧の化粧板は、平面状
態での溝化粧を重視して縦横方向の溝角度は概ね一致さ
せて形成してあるために、曲面に添って施工すると、直
交させた折り曲げ溝のうち、一方向の溝の開口角度だけ
が前記の折り曲げ化粧板と同様に凹凸曲面上で閉じたり
開いたりして、他方の溝の開口角度はそのままであるの
で、同じ角度の折り曲げ溝の化粧板では、例えば第7図
に示すごとく凸曲面状に折り曲げると縦方向の溝b1,b1,
…が拡がって、横方向の溝b2,b2,…は、そのままの角度
であるので、平板の状態では同一開口幅であった溝部の
外観が、折り曲げ部分において急に溝の開口幅のバラン
スを壊して意匠上の違和感を生じてしまうという問題が
あった。
又、逆に凹曲面状に曲げると、図示しないが、折り曲げ
られる側の溝が狭い角度に閉じてしまい、急な凹曲面で
は、格子状の表面溝の吸音性能が半分しか発揮できなく
なる。
[考案の目的] 本考案は、縦および横方向のいずれの方向にも折り曲げ
て施工ができると共に、凹曲面および凸曲面のいずれの
曲面に添って施工しても良好な吸音性能を発揮すること
ができ、かつ溝部の外観が大巾に変わることがない曲面
用吸音化粧材を提供することを目的とするものである。
[目的達成のための手段] 上記目的を達成するために、本考案は、吸音板裏面に可
撓性シートを設けると共に、該吸音板表面に縦および横
方向に添った互いに直交する断面略V字状の折り曲げ溝
を複数設けてなる吸音化粧材であって、上記折り曲げ溝
の一方向の溝の開口角度を15〜85度にすると共に、他方
向の折り曲げ溝の開口角度を45〜100度でかつ上記折り
曲げ溝の開口角度より15度以上大きい開口角度にしてあ
ることを特徴とする曲面用吸音化粧材である。
以下、開口角度が15〜85度の折り曲げ溝の方向をX方向
と呼びぶとともに、これと直交して開口角度が15度以上
大きい溝の方向をY方向と呼び説明する。
[作用] 本考案にかかる曲面用吸音化粧材は、断面略V字状の折
り曲げ溝のうち開口角度を15〜85度にして設けたx方向
の折り曲げ溝は、溝の開口角度が開くように凸曲面の軸
線方向に大略一致させて折り曲げて施工するものであ
り、また開口角度が45〜100度でかつ上記X方向の溝の
開口角度より15度以上大きくして設けたY方向の折り曲
げ溝は、溝の開口角度が閉じるように凹曲面の軸線方向
に大略一致させて折り曲げて施工するものである。
即ち、凸曲面に添わせる場合と凹曲面に添わせる場合と
で、吸音化粧材の折り曲げ溝の方向(X方向、Y方向)
を変えて施工することで、溝の開口角度を他方の折り曲
げ溝の開口角度に近づくように開閉させるものである。
ここで、両者の溝開口角度のうち、折り曲げによって開
く方向(X方向)の角度を15〜85度としてのは、85度を
越えた角度になれば、曲率半径が20cm程度の急な凸曲面
に添って折り曲げて溝部を開けば、100度以上の角度で
溝部分が開いてしまい、溝部分からの音の透過が生じ易
くなるためであり、又、平板状態で15度に満たない角度
であれば、曲率半径が20cmの急な凸曲面に添って溝部を
開いても、折り曲げ後の溝の開口角度が30度未満になっ
て折り曲げ溝部での吸音性が発揮できなくなるためであ
る。
又、折り曲げによって閉じる方向(Y方向)の溝の開口
角度を45度〜100度でかつX方向の溝の開口角度より15
度以上大きくした理由は、45度以上の角度で設けること
で曲率半径が20cmのような急な凹曲面上で約15度の閉じ
を生じても、折り曲げ後の溝部の開口角度を30度以上に
保って吸音性を発揮できるようにするものであり、又10
0度以下とすることで溝部分からの音の透過を少なく
し、かつ吸音材の溝部分での欠けなどの損傷を防止する
ためである。
更に、上記Y方向の溝の開口角度をX方向の開口角度よ
り15度以上大きくしているので、曲率半径20cmの急な凹
曲面で前記折り曲げ溝が約15度の角度で閉じても、Y方
向の溝角度がX方向の溝角度より広く開くことがなく、
平板状態の溝部の化粧外観と比べると溝部の開口角度が
変化しても、溝部の開口角度の大小関係は変わることが
なく、平面部分と曲面部分との溝外観に意匠上の違和感
を生じさせないものである。
従って、本考案によれば、曲率半径20cm程度の急な凹凸
曲面に施工しても吸音性を損なわず、かつ表面溝の意匠
性を低下させないで施工できるものである。
[実施例] 以下、本考案を実施例をしめす第1〜3図により説明す
ると、第1図は本考案の曲面用吸音化粧材Aであり、1
は、ロックウール吸音板等からなる厚さ約12mmの吸音板
である。
上記吸音板1の裏面には可撓性シート4が貼着されてお
り、折り曲げ溝部分での吸音板の破損や分離を防止して
ある。上記可撓性シート4としては、合成樹脂シートや
布、不織布、紙等が使用されるが、軟質の遮音シートな
どを使用して遮音性を付与しておくこともできる。
尚、上記可撓性シート4は、吸音板1と同一寸法のもの
をその周辺部を吸音板からずらした状態で突出させて貼
着しておいて、吸音板1を複数枚連設施工する場合の目
地部分からの音の洩れを防止するようにしておいてもよ
い。
上記吸音板1の表面には、縦方向(X方向)と横方向
(Y方向)に添って互いに直交する断面略V字状の折り
曲げ溝2、3が各々複数条設けあり、X方向の折り曲げ
溝2は第2図に示すごとく開口角度αが50度で形成され
ており、またY方向の折り曲げ溝3は第3図に示すごと
く開口角度βが前記折り曲げ溝2の開口角度より約30度
大きい80度の開口角度で設けられている。
なお、折り曲げ溝の溝間隔はX方向、Y方向の両方向と
もに5cmピッチで設けられている。
次に、本考案の化粧吸音材を凸曲面に添って施工する場
合を第4図に従って説明する。
まず、X方向の折り曲げ溝2を凸曲面の軸線方向Zに合
わせて折り曲げ溝2で折り曲げながら吸音化粧材Aを凸
状に湾曲させる。
このとき、X方向の溝2の開口角度αは、下地(図示し
ない)の曲率半径に応じて50度から開きを生じて、曲率
半径が100cmでは、約5度開いて55度になる。
又、曲率半径20cmの場合には約15度開いて約65度の角度
になる。
一方、Y方向の溝角度は、折り曲げ前のX方向の溝角度
より30度大きい80度にしてあり、この方向の溝角度は変
化しないので80度のままである。
従って、凸曲面上では、X方向及びY方向のいずれの溝
角度も30度以上の角度で現出しており、充分な吸音性が
発揮され、しかも、折り曲げによって開いたX方向の溝
2の角度(55〜65度)は、これと直交するY方向の溝3
の開口角度を越えることがなく両方向の溝2,3の開口角
度の大小関係に逆転が生じることがなく、表面溝の溝幅
のバランスが保たれての意匠性が保たれる。
次に、本考案の化粧吸音材を凹曲面に添って施工する場
合を第3図に従って説明する。
まず、Y方向の折り曲げ溝3を閉じる方向にして折り曲
げ溝3で折り曲げながら吸音化粧材Aを凹状に湾曲させ
る。
このとき、Y方向の溝3の開口角度βは、下地(図示し
ない)の曲率半径に応じて80度から閉じを生じて、曲率
半径が100cmでは、約5度閉じて約75度になり、又曲率
半径20cmの場合には約15度閉じて約65度の角度になる。
一方、X方向の溝角度は、折り曲げ前のY方向の溝角度
より30度小さい50度であるので、凹曲面上でも、Y方向
の溝角度(65〜75度)がX方向の溝2の開口角度より小
さく保たれて、溝部分の開口角度の大小関係は逆転する
ことがなく溝幅の大小による意匠上のバランスが壊れる
ことがない。
又、このときY方向の溝角度βは、折り曲げによって5
〜15度程度閉じることになるが、折り曲げ後の開口角度
が30度以上に保たれるため、曲面上での折り曲げによる
吸音性の低下がなく、吸音板1の表面溝2,3での吸音性
が十分発揮されるものである。
尚、上記実施例では、吸音化粧材をロックウール吸音板
にて形成したが、上記のほかに木質繊維板、発泡無機質
板、合成樹脂発泡体等の多孔質材料によるものあるい
は、木質基材等に静電植毛などで吸音化粧層を設けた吸
音材料であってもよい。
[効果] 以上の如く、本考案にかかる曲面用吸音化粧材による
と、凹曲面に対しては、開口角度の大きい折り曲げ溝を
閉じる方向にして曲げて施工し、又凸曲面に対しては、
開口角度の小さい溝を開く方向にして曲げて施工すれ
ば、縦横いずれの方向の折り曲げ溝も充分な吸音性が発
揮される開口角度で吸音板表面に現すことができる。
又、装飾性の高い曲率半径20cm程度の急な凹凸曲面に施
工しても、上記溝部が30度以上の角度に保たれ、しかも
縦横方向の溝の開口角度の大小関係が変わらないで、意
匠上の違和感を少なくして吸音性と意匠性を満足でき
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例の曲面用吸音化粧材の平面図で
あり、第2図はそのB−B線の断面図、第3図はC−C
線の断面図、第4図は凸曲面を形成する場合の説明断面
図、第5図は凹曲面を形成する場合の説明断面図、第6
図は従来例の折り曲げ化粧板の曲げ状態を説明する断面
図、第7図は他の従来例の折り曲げ化粧板の折り曲げ状
態を示す斜視図である。 A……曲面用吸音化粧材 1……吸音板 2、3……折り曲げ溝 4……可撓性シート

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】吸音板裏面に可撓性シートを設けると共
    に、該吸音板表面に縦および横方向に添った互いに直交
    する断面略V字状の折り曲げ溝を複数設けてなる吸音化
    粧材であって、上記折り曲げ溝の一方向の溝の開口角度
    を15〜85度にすると共に、他方向の折り曲げ溝の開口角
    度を45〜100度でかつ上記折り曲げ溝の開口角度より15
    度以上大きい開口角度にしてあることを特徴とする曲面
    用吸音化粧材。
JP2496789U 1989-03-03 1989-03-03 曲面用吸音化粧材 Expired - Lifetime JPH0640247Y2 (ja)

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