JPH0639931U - ガラスゴブ供給装置 - Google Patents

ガラスゴブ供給装置

Info

Publication number
JPH0639931U
JPH0639931U JP8363792U JP8363792U JPH0639931U JP H0639931 U JPH0639931 U JP H0639931U JP 8363792 U JP8363792 U JP 8363792U JP 8363792 U JP8363792 U JP 8363792U JP H0639931 U JPH0639931 U JP H0639931U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gob
funnel
glass gob
molten glass
chute
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8363792U
Other languages
English (en)
Inventor
利彦 松下
智義 大島
尚 佐藤
Original Assignee
東芝硝子株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 東芝硝子株式会社 filed Critical 東芝硝子株式会社
Priority to JP8363792U priority Critical patent/JPH0639931U/ja
Publication of JPH0639931U publication Critical patent/JPH0639931U/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manufacture Of Electron Tubes, Discharge Lamp Vessels, Lead-In Wires, And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 所定量に切断された溶融ガラス塊を所定の方
向性をもって成形型へ供給し、成形後の製品において、
切断跡を製品の機能面から排除することを目的とする。 【構成】 落下する溶融ガラス塊10を受ける筒状ファ
ンネル4,5,6と、この筒状ファンネル4,5,6を
通過した溶融ガラス塊10の進行方向をほぼ水平な方向
に転換するシュート7と、このシュート7上を滑走する
溶融ガラス塊の上下面を反転させて成形型へ供給する反
転機構89とを具備する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ガラス成形装置の成形型に溶融ガラス塊(以下、ガラスゴブまたは 単にゴブと称す)を所定の方向性をもたせて供給する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ガラス成形装置へのガラスゴブの供給は、ガラス溶融炉に付設されたス パウトののオリフィスから垂下流出する溶融ガラスを切断装置により適当な長さ に切断し、前記オリフィスの直下に配設された成形型上にそのまま自然落下させ るか、前記オリフィスの直下にファンネルまたはシュートを設けて落下するガラ スゴブの位置の調整を行って成形型上に落下させていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上記のようにガラスゴブを自然落下させるものでは、切断時にガラスゴブが切 断刃(以下、シャーと称す)に当たって弾かれるため、ゴブが成形型上の所望の 位置・方向に落下せず、精度よい成形が行えない場合がある。オリフィスの直下 にファンネルを設けてオリフィスから垂下流出する溶融ガラスをこのファンネル を通過するようにしてやることで、ある程度ゴブの落下位置を調節することがで きる。また、オリフィスから垂下する溶融ガラスの下端近くまでファンネルの入 口開口部を近接して設けることによって、落下するゴブはファンネルに導かれ、 シャーによる切断後もオリフィスから垂下しているときと同じ方向性をもって( 横倒し状態や回転を生ずることなく)成形型上にゴブを供給することができる。
【0004】 しかしながら、この場合も成形型はオリフィスの真下に位置しているので、ゴ ブがオリフィスから垂下しているときと同じ方向性で成形型に供給されると、成 形型上のゴブは、その上面と下面にシャーによる切断跡が位置することになる。 シャーによる切断跡は、高温の溶融ガラスがシャーと接触した時に接触部のみが 急激に冷やされてできるものである。たとえば、上面と下面にシャーによる切断 跡があるゴブを載置したボトム型の上方からプランジャーを押下してプレス成形 を行った場合、シャーによる切断跡は、成形面の中央部に残り、製品の外観を損 なう。特に製品が光学的機能を有するものでは、その機能達成を妨げ不良品とな ってしまう。
【0005】 本考案は、このような事情を考慮してなされたもので、シャーにより切断され たゴブを所定の方向性をもって成形型へ供給し、成形後の製品において、シャー による切断跡を製品の機能面から排除することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案は上記目的を達成するために、所定量に切断された溶融ガラス塊を成形 型へ供給するガラスゴブ供給装置において、落下する溶融ガラス塊を受けるファ ンネルと、このファンネルを通過した溶融ガラス塊の進行方向をほぼ水平な方向 に転換するシュートと、このシュート上を滑走する溶融ガラス塊の上下面を反転 させて成形型へ供給する反転機構とを備えたものである。
【0007】 また、前記反転機構が昇降自在に設けられ、昇降範囲の上方で前記シュートか ら溶融ガラス塊を受容し、下方にて溶融ガラス塊を放出して成形型へ供給するよ うにしたものである。
【0008】 また、落下する溶融ガラス塊を受けて成形型へ導くファンネルを備え、このフ ァンネルが少なくとも上部ファンネルと下部ファンネルとに分割され、各ファン ネルの筒状部が鉛直方向に貫通する空間を有する範囲で下部ファンネルの軸心を ずらして配置したものである。
【0009】
【作用】
上記のように構成されたものにおいて、所定量に切断されて落下するゴブは、 オリフィスから垂下しているときと同じ方向性のままファンネルに受け入れられ る。すなわち、シャーによる切断跡を下端と上端に有する状態でファンネルの中 を通過する。その後ゴブはシュートに沿って落下し、その進行方向をほぼ水平な 方向に転換される。このときのゴブは、シャーによる切断跡をほぼ同じ高さに保 持した状態、つまり、ファンネル通過中のゴブを約90°傾けた状態でシュート 上を進行する。シュートの水平部分との接触抵抗によって、ゴブは減速され、反 転機構に入る。反転機構では、シュート上を滑走してきたゴブのシュートとの接 触面側(つまり下面側)を成形型上に載置したときに上面側となるようにゴブを 約180°反転させて成形型へ供給する。
【0010】 高温のガラスゴブは、シュートとの接触によっても熱を奪われるので、シュー ト上を滑走してきたゴブではシュートとの接触面側と他面側とでは温度差を生じ ている。したがって、このままシュートとの接触面側を下向きにして成形型上に 載置すると、相対的に低温となっている側が成形型との接触によってさらに冷却 され、他面側との温度差が拡大する。この結果、シュートとの接触面部分の粘性 が高くなり、成形時の展延性を損なって製品表面にシワとなって現れる。本考案 では、反転機構によりゴブのシュートとの接触面の反対面を下向きにして成形型 上に載置するので、シュート滑走直後、相対的に高温となっている側が成形型と の接触によって冷却され、ゴブ表裏面の温度分布を均一化でき、シワの発生が防 止される。
【0011】 また、ゴブが成形型上に供給されたとき、シャーによる切断跡は成形型上の水 平方向でのゴブの両端に位置しているため、成形後の製品においてもシャーによ る切断跡は端部に追いやられ、外観上目立たないだけでなく光学的機能への悪影 響を実質的になくすことができる。
【0012】 さらに前記反転機構を昇降自在とし、昇降範囲の上方で前記シュートから溶融 ガラス塊を受容し、下方にて溶融ガラス塊を放出して成形型へ供給するようにし たことにより、より成形型に近い位置で溶融ガラス塊が放出され、成形型上への 溶融ガラス塊供給位置が安定し、その後の成形性を良好にする。
【0013】 また、上部ファンネルと下部ファンネルとをオフセンター配置したものでは、 上部ファンネル中をシャーによる切断跡を下端と上端に有する状態で落下してき た溶融ガラス塊が下部ファンネルに入る際、オフセンターされた下部ファンネル の側壁に当たって横倒しまたは斜めに傾倒した状態となり、最終的に成形型上に 到達した時点で、横倒し状態となってシャーによる切断跡は成形型上の水平方向 でのゴブの両端に位置するように供給される。
【0014】
【実施例】
以下、本考案の実施例について図面を参照して説明する。図1は、本考案にか かるガラスゴブ供給装置の側面図である。ガラス溶融炉(図示せず)のスパウト 下部に設けられたオリフィス1近傍にガラス切断装置(図示せず)が設けられ、 このガラス切断装置に駆動される一対のシャー3が前記オリフィス1の直下に対 向して配設されている。さらにその下に筒状の第1ファンネル4、第2ファンネ ル5、第3ファンネル6が鉛直方向に連設され、第3ファンネル6下端から、U 字溝71を持ち比較的大きな曲率半径をもった湾曲部72を経て水平部73へ続 くシュート7と、このシュート7の水平部73に連設されてシュート7と同様の U字溝をもつ180°円弧状の反転シュート8が設けられている。この反転シュ ート8の末端には下方に開口部91を有するストッパー9が付設される。
【0015】 前記第1ファンネル4は、図2にその断面を示すように、ゴブ10を受容しや すいように逆載頭錘筒体または漏斗形としてあり、高温のガラスに接触し、熱損 が激しいことからカーボン等の耐熱性材料から構成される。前記第2ファンネル 5は、第1ファンネル4よりも縮径された内径をもち、ゴブの焼き付きを防止す るため、第1ファンネル4と同様に耐熱性材料で構成するか、または冷却構造を 有する金属性パイプを使用する。前記第3ファンネル6は、鉛直落下するゴブ1 0が落下中に横倒し状態など所定の方向性を失わないよう、ゴブ10の直径より も多少大きめで、かつ第2ファンネル5よりも縮径された内径を有する金属製筒 体からなる。
【0016】 前記シュート7は、図3にその断面図を示すように、内表面が滑らかなU字溝 71を有する。このU字溝71の深さおよび形状は、通過するゴブ10の形状ま たは重量等によってゴブがU字溝71から逸脱しないように適宜設定する。また シュート7の湾曲部72の曲率半径、水平部73の長さおよび傾きは、オリフィ ス1から成形型11までの落差、水平距離、移動時間などを勘案して定める。湾 曲部72の曲率半径、水平部73の長さおよび傾きを適当に組み合わせることに よって、ゴブ10のスピード、温度の調節が可能である。本実施例の場合、シュ ート7を通過したゴブ10が、反転シュート8に入って180°回転可能な運動 エネルギーを保持し、かつ、その後ストッパー9にぶつかって成形型11へ落ち る際、必要以上にゴブ10が変形しない程度となるよう調整する。
【0017】 前記ストッパー9は、図4に断面図を示すように、反転シュート8に連通する 入口部92と停止壁93にぶつかったゴブ10を成形型11上へ落下させる開口 部91を有する。
【0018】 また反転シュート8とストッパー9は、連結一体化されて反転機構89として 作用し、この反転機構89は、図示しないエアシリンダ等の駆動装置によって昇 降自在に支持される。反転機構89の昇降範囲は、まず上端が反転シュート8の ゴブ入口部と前記シュート7の水平部73末端とが対向してゴブ10の授受が円 滑に行える位置とし、下端は反転機構89下降時にストッパー9が成形型11に 当接しないように設定する。
【0019】 次に、以上のように構成された装置の作用について説明する。ガラス溶融炉に 付設されたスパウトのオリフィス1から垂下した溶融ガラスは、所定間隔で作動 するガラス切断装置のシャー3によって切断され、ゴブ10となる。ゴブ10は 、落下を開始するとほぼ同時に第1ファンネル4に受容され、第1ファンネル4 中を落下して第2ファンネル5に入る。第2ファンネル5は第1ファンネル4よ り小さい内径を有するため、ゴブ10の落下姿勢が修正され、オリフィス1から 垂下しているときと同じ方向に近づけられる。
【0020】 この時、ゴブ10はファンネル内壁に接触するが、耐熱性材料または冷却構造 を有する金属性パイプで構成されているため、ゴブ10の焼き付きやこのために 生ずる瞬間的な滞留が防止され、ゴブ10の詰まりや後のゴブ10供給・成形の タイミングずれ等を生じない。
【0021】 さらに落下するゴブ10は第3ファンネル6に入る。第3ファンネル6の縮径 により、このときも同様にゴブ10の落下姿勢が修正され、その上端と下端にシ ャー3による切断跡12が位置する状態となる。
【0022】 つづいてゴブ10は、シュート7のU字溝71に入り、シュート7の形状にし たがって滑走する。シュート7の湾曲部72にはゴブ10の焼き付きを防止し、 円滑な滑走を実現するために油・水等の潤滑剤を適当な間隔、たとえば一つのゴ ブと次のゴブの通過間に噴霧または塗布する。湾曲部72を経て水平部73上を 滑走する際、ゴブ10とU字溝71表面との摩擦抵抗によりゴブ10のスピード が減速される。
【0023】 次にゴブ10は反転シュート8に沿って上下を反転され、ストッパー9の停止 壁93にぶつかって、下方の開口部91から放出され成形型11上に供給される 。このとき反転機構89は、昇降範囲の上端で待機し、シャー3によるゴブ10 の切断・落下と同期した所定のタイミング、またはゴブ10の反転シュート8へ の受容をセンシングして駆動され、ゴブ10の反転シュート8への受容とほぼ同 時に下降し、昇降範囲の下端でゴブ10を放出する。センシングの手段としては 、ゴブの熱(赤外線)、重量変化、ゴブ通過による光遮断等による周知の方法が 使用できる。
【0024】 反転機構89の昇降動作を伴わない場合には、通常回転テーブル上に設置され た成形型11とストッパー9とが干渉しないように、ストッパー9の位置は少な くとも成形型11の外縁より上方に設置されるが、これに比べて反転機構89が 昇降する場合には、反転機構89の降下によりストッパー9の位置が下がり、ス トッパー9から放出されたゴブ10の落下距離が短縮されるので、成形型11上 へのゴブ10の供給位置決精度がより向上する。また停止壁93に適当な傾斜角 を持たせることで、最終的に成形型11上に放出される際のゴブ10の向きの調 整が可能となる。反転機構89は、ゴブ10の放出後上昇して昇降範囲の上端に 復帰し、以後コブ供給の度に昇降を繰り返す。
【0025】 成形型11上に供給されたゴブ10は、図示しない成形装置によって、例えば プレス成形され製品となる。ここで成形型11上に供給されたゴブ10は、図5 に示すようにシャー3による切断跡12がゴブ10の水平方向端部に位置してい るので、これをプレス成形して得られる製品は、シャー3による切断跡12が残 ったとしても、製品の端部に追いやられほとんど目立たない。また成形時にシャ ー3による切断跡12の部分を制御して意図的に成形型または製品部分からはみ 出させるなどしてその部分を切除すれば、シャー3による切断跡12を製品上か らなくすこともできる。
【0026】 なお上記実施例ではファンネルを3段に構成したが、順次内径を狭めゴブの落 下姿勢を所定の方向に制御できれば、一体物でもよい。ただし、上部ファンネル の熱損による交換コストやファンネル接続部の調整によるゴブの姿勢調整などの 点では分割できるほうが便利である。
【0027】 またシュートは、ファンネル同様筒状でもよいが、潤滑剤の塗布がしにくくな ること、途中でゴブが停止するような事故が発生した場合の詰まったゴブの除去 のしやすさなどを考えると溝状の方が好ましい。
【0028】 また、上記実施例では、反転機構として180°円弧状の反転シュートを使用 したが、反転の方向はシュート7の水平部73から上方へ向かっての反転も可能 であり、この場合、シュート7とストッパー9が上下に重ならないよう水平方向 での位置をずらせばよい。さらに円弧状に湾曲した反転シュートを用いず、シュ ート7の水平部73の部分を螺旋状に捻ってゴブのシュート7との接触面の反対 面を下向きにするようにしてもよい。反転機構は、前述のようなシュートに限ら ない。たとえば、上記シュート7の水平部73終端部分をシュート7から分離さ せ、上記ストッパー9の停止壁93と同様の停止壁を設けてこの終端部分を回動 または反転自在に支持することによって、この終端部分にゴブを受けとめた後、 終端部分を回動または反転させてゴブを成形型に供給してもよい。いずれにして もゴブのシュートとの接触面と成形型との接触面とを同一面としなければよく、 これによってゴブ全体の温度分布が均一化され、シワの発生を防止することがで きる。
【0029】 次に本考案の他の実施例について図6を参照して説明する。図6は、本考案に かかるガラスゴブ供給装置の縦断面図である。ガラス溶融炉(図示せず)のオリ フィス1近傍にガラス切断装置(図示せず)が設けられ、このガラス切断装置に 駆動される一対のシャー3が前記オリフィスの直下に対向して配設されている。 さらにその下に筒状の上部ファンネル41、中間ファンネル42、下部ファンネ ル43が鉛直方向に連設されている。各ファンネル41,42,43は、落下す るゴブ10を受容しやすいように上方の開口側を拡開させた円筒体であり、高温 のガラスに接触し、熱損が激しいことからカーボン等の耐熱性材料から構成され る。上部ファンネル41と中間ファンネル42は、それぞれの軸心を一とし上部 ファンネル41を通過したコブ10がそのまま鉛直に落下して中間ファンネル4 2中を通過できるように配設されている。下部ファンネル43は、上部ファンネ ル41、中間ファンネル42と下部ファンネル43の筒状部が鉛直方向に貫通し かつコブ10が通過可能な空間を有する範囲内で軸心をずらして配置され、その 下に成形型11が配設される。
【0030】 前記上部ファンネル41は、上記実施例と同様ゴブ10を受容しやすいように 漏斗形筒体であり、高温のガラスに接触し、熱損が激しいことからカーボン等の 耐熱性材料から構成される。またその円筒部の内径は、シャー3によって乱され たゴブ10の落下姿勢をほぼオリフィス1から垂下しているときと同じ方向性に 修正できるように、ゴブ10の直径よりも多少大きめに設定される。
【0031】 なお各ファンネル41,42,43の内径は、ほぼ同一または上記実施例のよ うに下部ファンネルにいくにしたがって縮径されたものとすることでファンネル 中でのゴブの落下姿勢を制御できる。ただし下部ファンネル43は、傾倒したゴ ブを通過させるので、他のファンネルよりも内径が大きくてもよい。
【0032】 以上のように構成された装置において、ガラス溶融炉に付設されたスパウトの オリフィス1から垂下した溶融ガラスは、所定間隔で作動するガラス切断装置の シャー3によって切断され、ゴブ10となる。ゴブ10は、落下を開始するとほ ぼ同時に上部ファンネル41に受容され、上部ファンネル41中を落下して中間 ファンネル42に入る。中間ファンネル42中を導かれて落下するコブ10は、 シャーによる切断跡12をその下端と上端に有する状態で落下する。
【0033】 次いでゴブ10は、下部ファンネル43に入るが、下部ファンネル43は中間 ファンネル42と軸心をずらして配置されているため、下部ファンネル43の拡 開させた上方の開口壁431に当たって斜めに傾倒した状態となり、そのまま成 形型11上に到達し、側方に倒れるように供給される。
【0034】 この状態でゴブ10についたシャーによる切断跡は、ゴブ10の傾倒によって その水平方向端部に位置しているので、これをプレス成形して得られる製品は、 上記実施例と同様シャー3による切断跡12が残ったとしても、製品の端部に追 いやられほとんど目立たなくすることができる。
【0035】 また、上記いずれの実施例においても、縦方向に長く垂下したゴブを横長にし て成形型に供給することができるので、細長い形状の製品を肉不足などを生ずる ことなく成形することができる。
【0036】
【考案の効果】 以上説明したように本考案のガラスゴブ供給装置によれば、シャーによる切断 跡が成形後の製品中央部から排除できるような方向性をもってガラスゴブを成形 型へ供給できるので、成形後、切断跡は製品の端部に追いやられ、外観上目立た ないだけでなく、光学部品では光学的機能への悪影響を実質的になくすことがで きる。また成形型に供給された時点でゴブの温度分布が均一化され、プレス成形 における押しシワが生じにくいなど成形性も向上する。以上により、製品の品質 ・外観が向上し、同時にこれらを原因とする不良が大幅に削減され経済的効果も 大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示すガラスゴブ供給装置の
側面図である。
【図2】図1に示す実施例に使用した第1ファンネルの
縦断面図である。
【図3】図1に示す実施例に使用したシュートの横断面
図である。
【図4】図1に示す実施例に使用したストッパーの縦断
面図である。
【図5】本考案により成形型上に供給されたガラスゴブ
の状態を示す側面図である。
【図6】本考案の他の実施例を示すガラスゴブ供給装置
の断面図である。
【符号の説明】
1 オリフィス 3 シャー 4 第1ファンネル(ファンネル) 5 第2ファンネル(ファンネル) 6 第3ファンネル(ファンネル) 7 シュート 8 反転シュート 9 ストッパー 89 反転機構 10 ゴブ(溶融ガラス塊) 12 切断跡 41 上部ファンネル(上部ファンネル) 42 中間ファンネル(上部ファンネル) 43 下部ファンネル(下部ファンネル)

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定量に切断された溶融ガラス塊を成形
    型へ供給するガラスゴブ供給装置において、落下する溶
    融ガラス塊を受けるファンネルと、このファンネルを通
    過した溶融ガラス塊の進行方向をほぼ水平な方向に転換
    するシュートと、このシュート上を滑走する溶融ガラス
    塊の上下面を反転させて成形型へ供給する反転機構とを
    具備するガラスゴブ供給装置。
  2. 【請求項2】 前記反転機構が昇降自在に設けられ、昇
    降範囲の上方で前記シュートから溶融ガラス塊を受容
    し、下方で溶融ガラス塊を放出して成形型へ供給するこ
    とを特徴とする請求項1記載のガラスゴブ供給装置。
  3. 【請求項3】 所定量に切断された溶融ガラス塊を成形
    型へ供給するガラスゴブ供給装置において、落下する溶
    融ガラス塊を受けて成形型へ導くファンネルを備え、こ
    のファンネルが少なくとも上部ファンネルと下部ファン
    ネルとに分割され、各ファンネルの筒状部が鉛直方向に
    貫通する空間を有する範囲で下部ファンネルの軸心をず
    らして配置したことを特徴とするガラスゴブ供給装置。
JP8363792U 1992-11-10 1992-11-10 ガラスゴブ供給装置 Pending JPH0639931U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8363792U JPH0639931U (ja) 1992-11-10 1992-11-10 ガラスゴブ供給装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8363792U JPH0639931U (ja) 1992-11-10 1992-11-10 ガラスゴブ供給装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0639931U true JPH0639931U (ja) 1994-05-27

Family

ID=13807983

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8363792U Pending JPH0639931U (ja) 1992-11-10 1992-11-10 ガラスゴブ供給装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0639931U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012035643A1 (ja) * 2010-09-17 2012-03-22 東洋ガラス株式会社 アッパーファンネル

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5343167A (en) * 1976-09-30 1978-04-19 Matsushita Electric Works Ltd Fixing device for mold goods

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5343167A (en) * 1976-09-30 1978-04-19 Matsushita Electric Works Ltd Fixing device for mold goods

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012035643A1 (ja) * 2010-09-17 2012-03-22 東洋ガラス株式会社 アッパーファンネル

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3549920B1 (en) Method of filling a mould
GB2160806A (en) Continuous casting of molten metal
US3996996A (en) Apparatus for the production of castings
JPH0639931U (ja) ガラスゴブ供給装置
JP4306163B2 (ja) ガラス微小滴の製造方法およびガラス微小光学素子の製造方法およびそれらの製造装置
US3351449A (en) Forced stream feeding through orifice
JP2002154834A5 (ja)
US2179317A (en) Method of and apparatus for forming glass building blocks
CN206643334U (zh) 挤压铸造机冲头润滑装置
GB2097782A (en) Laminated gob for pressing glass articles
US5935287A (en) Gob delivery apparatus for I.S. glassware forming machine
CN209363312U (zh) 一种铝型材成型机的上料装置
JPH0234523A (ja) ガラスバッチ材料を溶融する装置及び方法
EP2360124A1 (en) Gob scoop for a glassware manufacturing machine
US2844918A (en) Chute for conveying molten glass parisons
US2106545A (en) Glass feeding apparatus
US5665138A (en) Metering spout bowl assembly
US1415824A (en) Method of treating and working glass
US1603160A (en) Means for forming charges of molten glass
US1583932A (en) Method and apparatus for feeding molten glass
CN217595847U (zh) 一种适用于热室压铸机的液位检测装置
CN108381148A (zh) 一种cpu风扇轴芯翻转压合设备
DE2817505A1 (de) Verfahren zum herstellen von tropfen aus der glasschmelze
US4675039A (en) Method and apparatus for forming glass fibers
US1905468A (en) Process and apparatus for forming shaped mold charges of molten glass