JPH0639685A - 切削工具の工具損傷検出装置 - Google Patents
切削工具の工具損傷検出装置Info
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- JPH0639685A JPH0639685A JP19727492A JP19727492A JPH0639685A JP H0639685 A JPH0639685 A JP H0639685A JP 19727492 A JP19727492 A JP 19727492A JP 19727492 A JP19727492 A JP 19727492A JP H0639685 A JPH0639685 A JP H0639685A
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- JP
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- damage
- tool
- cutting
- cutting tool
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- Cutting Tools, Boring Holders, And Turrets (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 スローアウェイチップをそなえた切削工具に
よる切削加工中において工具摩耗および損傷の直接検知
が可能であるようにする。 【構成】 切削抵抗や外部からの駆動力などにより回動
しつつ切削加工を行うスローアウェイチップ10をそな
えた切削工具1において、回動中のスローアウェイチッ
プ10のすくい面や逃げ面の摩耗・損傷状態を検出する
光センサ32と、光センサ32から出力される信号を検
出する信号検出部34と、信号検出部34から出力され
る検出信号の判定レベルを設定する条件設定部35と、
信号検出部34から出力される検出信号と判定レベルと
で切削工具の摩耗・損傷量を判定する損傷判定部36
と、損傷判定部36での判定結果にもとづいて警報など
の各種情報を出力する出力部37を具備した工具損傷検
出装置38を設けた。
よる切削加工中において工具摩耗および損傷の直接検知
が可能であるようにする。 【構成】 切削抵抗や外部からの駆動力などにより回動
しつつ切削加工を行うスローアウェイチップ10をそな
えた切削工具1において、回動中のスローアウェイチッ
プ10のすくい面や逃げ面の摩耗・損傷状態を検出する
光センサ32と、光センサ32から出力される信号を検
出する信号検出部34と、信号検出部34から出力され
る検出信号の判定レベルを設定する条件設定部35と、
信号検出部34から出力される検出信号と判定レベルと
で切削工具の摩耗・損傷量を判定する損傷判定部36
と、損傷判定部36での判定結果にもとづいて警報など
の各種情報を出力する出力部37を具備した工具損傷検
出装置38を設けた。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、回動式スローアウェ
イチップをそなえた切削工具に関し、とくに前記回動式
スローアウェイチップの摩耗や微小クラックなどの損傷
状態を切削中に検知し、工具交換時期をインプロセスで
判断できるようにするのに利用される切削工具の工具損
傷検出装置に関するものである。
イチップをそなえた切削工具に関し、とくに前記回動式
スローアウェイチップの摩耗や微小クラックなどの損傷
状態を切削中に検知し、工具交換時期をインプロセスで
判断できるようにするのに利用される切削工具の工具損
傷検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来における切削工具の工具損傷検出装
置としては、例えば、図8に示すようなものがある。
置としては、例えば、図8に示すようなものがある。
【0003】図8に示す切削工具の工具損傷検出装置5
1は、スローアウェイチップ52を工具ホルダ53に固
定した切削工具54を用い、この切削工具54の工具ホ
ルダ53を刃物台55に固定し、NC旋盤56に取り付
けられてNCコントローラ57によって制御されるワー
ク58を前記スローアウェイチップ52によって切削加
工し、切削加工中においてスローアウェイチップ52の
工具損傷状態を工業用TVカメラ59により画像化し
て、デジタルメモリ60に記憶し、記憶された画像はマ
イクロコンピュータ61により適切な輝度しきい値によ
り2値化されて、切削工具54の摩耗や損傷状態を判断
する構成となっている。
1は、スローアウェイチップ52を工具ホルダ53に固
定した切削工具54を用い、この切削工具54の工具ホ
ルダ53を刃物台55に固定し、NC旋盤56に取り付
けられてNCコントローラ57によって制御されるワー
ク58を前記スローアウェイチップ52によって切削加
工し、切削加工中においてスローアウェイチップ52の
工具損傷状態を工業用TVカメラ59により画像化し
て、デジタルメモリ60に記憶し、記憶された画像はマ
イクロコンピュータ61により適切な輝度しきい値によ
り2値化されて、切削工具54の摩耗や損傷状態を判断
する構成となっている。
【0004】また、この他の工具損傷検出装置として
は、切削力を検知するもの(特開昭60−90659
号)や、モータ電力を検知するもの(特公平2−271
09号)や、アコースティックエミッション信号を検知
するもの(特公昭60−14662号)などが知られて
いる。
は、切削力を検知するもの(特開昭60−90659
号)や、モータ電力を検知するもの(特公平2−271
09号)や、アコースティックエミッション信号を検知
するもの(特公昭60−14662号)などが知られて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来における切削工具の工具損傷検出装置にあって
は、固定式のスローアウェイチップにおいて切削工具の
損傷を直接画像処理によって判断する構成や、切削力,
モータ電力,アコースティックエミッション信号等によ
って間接的に判断する構成となっていたため、前者で
は、切削加工中の工具損傷が検出できないため、切削途
中に工具が損傷したり、ワークを傷つけてしまったりす
ることがあるという問題点があった。また、後者では、
間接的検知であることから、比較のための基準値をあら
かじめ設定しておく必要があるが、加工条件が変わると
対応できない等、使用条件が限定されるという問題点が
あるとともに、検出感度が低く、工具が大幅に損傷して
からでないと検出できないという問題点があって、これ
らの問題点を解決することが課題となっていた。
うな従来における切削工具の工具損傷検出装置にあって
は、固定式のスローアウェイチップにおいて切削工具の
損傷を直接画像処理によって判断する構成や、切削力,
モータ電力,アコースティックエミッション信号等によ
って間接的に判断する構成となっていたため、前者で
は、切削加工中の工具損傷が検出できないため、切削途
中に工具が損傷したり、ワークを傷つけてしまったりす
ることがあるという問題点があった。また、後者では、
間接的検知であることから、比較のための基準値をあら
かじめ設定しておく必要があるが、加工条件が変わると
対応できない等、使用条件が限定されるという問題点が
あるとともに、検出感度が低く、工具が大幅に損傷して
からでないと検出できないという問題点があって、これ
らの問題点を解決することが課題となっていた。
【0006】
【発明の目的】この発明は、このような従来の課題にか
んがみてなされたものであって、スローアウェイチップ
をそなえた切削工具による切削加工中において工具摩耗
および損傷の直接検知が可能であり、精度の高い工具寿
命管理を行うことによって工具費の低減とワークの良品
率の向上をはかることが可能である切削工具の工具損傷
検出装置を提供することを目的としている。
んがみてなされたものであって、スローアウェイチップ
をそなえた切削工具による切削加工中において工具摩耗
および損傷の直接検知が可能であり、精度の高い工具寿
命管理を行うことによって工具費の低減とワークの良品
率の向上をはかることが可能である切削工具の工具損傷
検出装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係わる切削工
具の工具損傷検出装置は、切削抵抗や外部からの駆動力
などにより回動しつつ切削加工を行うスローアウェイチ
ップをそなえた切削工具において、回動中のスローアウ
ェイチップのすくい面,逃げ面のうち少なくとも一方の
摩耗・損傷状態を検出する損傷検出器と、前記損傷検出
器から出力される信号を検出する信号検出手段と、前記
信号検出手段から出力される検出信号の判定レベルを設
定する条件設定手段と、前記信号検出手段から出力され
る検出信号に基づいてかつ前記条件設定手段に設定され
た判定レベルのもとで切削工具の摩耗・損傷量を判定す
る損傷判定手段と、前記損傷判定手段での判定結果にも
とづいて工具交換予告,工具交換警報,機械停止,切削
工具後退等の各種情報を出力する出力手段を具備してな
る構成としたことを特徴としており、このような切削工
具の工具損傷検出装置に係わる発明の構成をもって前述
した従来の課題を解決するための手段としている。
具の工具損傷検出装置は、切削抵抗や外部からの駆動力
などにより回動しつつ切削加工を行うスローアウェイチ
ップをそなえた切削工具において、回動中のスローアウ
ェイチップのすくい面,逃げ面のうち少なくとも一方の
摩耗・損傷状態を検出する損傷検出器と、前記損傷検出
器から出力される信号を検出する信号検出手段と、前記
信号検出手段から出力される検出信号の判定レベルを設
定する条件設定手段と、前記信号検出手段から出力され
る検出信号に基づいてかつ前記条件設定手段に設定され
た判定レベルのもとで切削工具の摩耗・損傷量を判定す
る損傷判定手段と、前記損傷判定手段での判定結果にも
とづいて工具交換予告,工具交換警報,機械停止,切削
工具後退等の各種情報を出力する出力手段を具備してな
る構成としたことを特徴としており、このような切削工
具の工具損傷検出装置に係わる発明の構成をもって前述
した従来の課題を解決するための手段としている。
【0008】この発明に係わる切削工具の工具損傷検出
装置の実施態様において、損傷検出器が光センサであ
り、前記光センサから明るさに応じて信号が出力される
構成とすることができる。また、他の実施態様において
は、損傷検出器が変位計であり、前記変位計から変位量
に応じて信号が出力される構成とすることができる。さ
らに、他の実施態様においては、損傷検出器がTVカメ
ラ等の撮像手段であり、信号検出手段が、前記撮像手段
から得られた映像信号を摩耗した部分と摩耗していない
部分とに2値化して検出する構成とすることができる。
装置の実施態様において、損傷検出器が光センサであ
り、前記光センサから明るさに応じて信号が出力される
構成とすることができる。また、他の実施態様において
は、損傷検出器が変位計であり、前記変位計から変位量
に応じて信号が出力される構成とすることができる。さ
らに、他の実施態様においては、損傷検出器がTVカメ
ラ等の撮像手段であり、信号検出手段が、前記撮像手段
から得られた映像信号を摩耗した部分と摩耗していない
部分とに2値化して検出する構成とすることができる。
【0009】
【発明の作用】本発明に係わる切削工具の工具損傷検出
装置では、切削抵抗や外部からの駆動力などによって回
動しつつ切削加工を行うスローアウェイチップをそなえ
た切削工具を用いてワークの切削加工を行うに際し、回
動中のスローアウェイチップのすくい面,逃げ面のうち
少なくとも一方の摩耗・損傷状態を光センサや変位計や
TVカメラ等の撮像手段などからなる損傷検出器によっ
て検出し、前記損傷検出器から出力される信号を検出す
る信号検出器から出力される検出信号の判定レベルを条
件設定手段により設定すると共に、前記信号検出手段か
ら出力される検出信号に基づいてかつ前記条件設定手段
に設定された判定レベルとの比較のもとで損傷判定手段
によって切削工具の摩耗・損傷の程度を判定し、この判
定結果にもとづいて出力手段から工具交換予告や工具交
換警報や機械停止や切削工具後退等の各種情報を出力す
るようにしているので、切削加工中において工具摩耗お
よび損傷の直接検知がなされるようになり、精度の高い
工具寿命管理が切削加工中においてインプロセスで実施
されることとなる。
装置では、切削抵抗や外部からの駆動力などによって回
動しつつ切削加工を行うスローアウェイチップをそなえ
た切削工具を用いてワークの切削加工を行うに際し、回
動中のスローアウェイチップのすくい面,逃げ面のうち
少なくとも一方の摩耗・損傷状態を光センサや変位計や
TVカメラ等の撮像手段などからなる損傷検出器によっ
て検出し、前記損傷検出器から出力される信号を検出す
る信号検出器から出力される検出信号の判定レベルを条
件設定手段により設定すると共に、前記信号検出手段か
ら出力される検出信号に基づいてかつ前記条件設定手段
に設定された判定レベルとの比較のもとで損傷判定手段
によって切削工具の摩耗・損傷の程度を判定し、この判
定結果にもとづいて出力手段から工具交換予告や工具交
換警報や機械停止や切削工具後退等の各種情報を出力す
るようにしているので、切削加工中において工具摩耗お
よび損傷の直接検知がなされるようになり、精度の高い
工具寿命管理が切削加工中においてインプロセスで実施
されることとなる。
【0010】
【実施例】以下、この発明に係わる切削工具の工具損傷
検出装置の実施例を図面に基づいて説明する。
検出装置の実施例を図面に基づいて説明する。
【0011】(実施例1)図1および図2は、この発明
の一実施例を示す図であり、このうち図1は実施例1に
おける切削工具および工具損傷検出装置を示す部分縦断
面説明図である。
の一実施例を示す図であり、このうち図1は実施例1に
おける切削工具および工具損傷検出装置を示す部分縦断
面説明図である。
【0012】図1に示すように、切削工具1は、スロー
アウェイチップ10とこのスローアウェイチップ10を
保持する工具ホルダ11を有するものであって、この工
具ホルダ11の先端部分には、スローアウェイチップ装
着空間11aと歯車列設置空間11bが形成してあり、
両空間11a,11bにそれぞれ先端側が位置する回動
軸12が軸受13を介して回動可能に設けてある。
アウェイチップ10とこのスローアウェイチップ10を
保持する工具ホルダ11を有するものであって、この工
具ホルダ11の先端部分には、スローアウェイチップ装
着空間11aと歯車列設置空間11bが形成してあり、
両空間11a,11bにそれぞれ先端側が位置する回動
軸12が軸受13を介して回動可能に設けてある。
【0013】この回動軸12の上方側端部からは、スロ
ーアウェイチップ10が挿入してあり、スローアウェイ
チップ10の取付け孔に形成したキー溝と回動軸12に
形成したキー溝との間にキー14を設けて、回動軸12
とスローアウェイチップ10とが一体で回動するように
なっている。
ーアウェイチップ10が挿入してあり、スローアウェイ
チップ10の取付け孔に形成したキー溝と回動軸12に
形成したキー溝との間にキー14を設けて、回動軸12
とスローアウェイチップ10とが一体で回動するように
なっている。
【0014】また、回動軸12の上方側端部からはカラ
ー16が挿入してあり、このカラー16には軸受板17
が当ててあって、ボルト18を工具ホルダ11の上面側
で締め付けることによって軸受板17を固定するものと
してあり、軸受板17に形成した軸受孔17aで回動軸
12の上端小径部を支持させている。
ー16が挿入してあり、このカラー16には軸受板17
が当ててあって、ボルト18を工具ホルダ11の上面側
で締め付けることによって軸受板17を固定するものと
してあり、軸受板17に形成した軸受孔17aで回動軸
12の上端小径部を支持させている。
【0015】一方、回動軸12の下端側には歯車21が
ナット部材22によって固定してあり、この歯車21に
かみ合う歯車23が軸部材24およびナット部材25に
よって固定してあり、この歯車23にかみ合う歯車26
がモータ27の回転軸27aに固定してあり、このモー
タ27はビス28によって工具ホルダ11側に固定して
あって、外部からの駆動力となるモータ27の回転を歯
車列(21,23,26)を介して減速したのちスロー
アウェイチップ10を回動させるものとしている。
ナット部材22によって固定してあり、この歯車21に
かみ合う歯車23が軸部材24およびナット部材25に
よって固定してあり、この歯車23にかみ合う歯車26
がモータ27の回転軸27aに固定してあり、このモー
タ27はビス28によって工具ホルダ11側に固定して
あって、外部からの駆動力となるモータ27の回転を歯
車列(21,23,26)を介して減速したのちスロー
アウェイチップ10を回動させるものとしている。
【0016】また、スローアウェイチップ10の近傍に
は、このスローアウェイチップ10に付着した切粉や油
などを除去するためのブラシ31が取り付けてある。
は、このスローアウェイチップ10に付着した切粉や油
などを除去するためのブラシ31が取り付けてある。
【0017】さらに、スローアウェイチップ10の切削
点と異なる側に位置する工具ホルダ11の内部には、損
傷検出器としての光センサ32が設けてあり、この光セ
ンサ32から明るさに応じて出力される信号を伝達する
ケーブル33が工具ホルダ11内に設けてある。
点と異なる側に位置する工具ホルダ11の内部には、損
傷検出器としての光センサ32が設けてあり、この光セ
ンサ32から明るさに応じて出力される信号を伝達する
ケーブル33が工具ホルダ11内に設けてある。
【0018】さらに、前記光センサ32から出力されそ
してケーブル33を介して伝達される信号を検出する信
号検出手段としての信号検出部34と、前記信号検出部
34から出力される検出信号の判定レベルを設定する条
件設定手段としての条件設定部35と、前記信号検出部
34から出力される検出信号に基づいてかつ前記条件設
定部36に設定された判定レベルとの比較のもとで切削
工具1(スローアウェイチップ10)の摩耗・損傷量を
判定する損傷判定手段としての損傷判定部36と、前記
損傷判定部36での判定結果にもとづいて工具交換予
告,工具交換警報,機械停止,切削工具後退等の各種情
報を出力する出力手段としての出力部37を備えてお
り、これら光センサ32,信号検出部34,条件設定部
35,損傷判定部36,出力部37によって切削工具1
の工具損傷検出装置38が構成されるものとなってい
る。
してケーブル33を介して伝達される信号を検出する信
号検出手段としての信号検出部34と、前記信号検出部
34から出力される検出信号の判定レベルを設定する条
件設定手段としての条件設定部35と、前記信号検出部
34から出力される検出信号に基づいてかつ前記条件設
定部36に設定された判定レベルとの比較のもとで切削
工具1(スローアウェイチップ10)の摩耗・損傷量を
判定する損傷判定手段としての損傷判定部36と、前記
損傷判定部36での判定結果にもとづいて工具交換予
告,工具交換警報,機械停止,切削工具後退等の各種情
報を出力する出力手段としての出力部37を備えてお
り、これら光センサ32,信号検出部34,条件設定部
35,損傷判定部36,出力部37によって切削工具1
の工具損傷検出装置38が構成されるものとなってい
る。
【0019】このような工具損傷検出装置38をそなえ
た切削工具1を図8に示したと同様にして刃物台55に
取り付け、旋盤56に取り付けたワーク58の切削加工
を行うに際して、スローアウェイチップ10は、モータ
27の駆動によって、あらかじめ設定された速度で回動
しながら切削加工を行う。
た切削工具1を図8に示したと同様にして刃物台55に
取り付け、旋盤56に取り付けたワーク58の切削加工
を行うに際して、スローアウェイチップ10は、モータ
27の駆動によって、あらかじめ設定された速度で回動
しながら切削加工を行う。
【0020】このとき、スローアウェイチップ10の切
削に関与した部分は順次回動し、ワーク58と接触して
いない箇所では、その摩耗状態を観察することができ
る。
削に関与した部分は順次回動し、ワーク58と接触して
いない箇所では、その摩耗状態を観察することができ
る。
【0021】そこで、スローアウェイチップ10の切削
点と異なる側に対面する工具ホルダ11内に埋め込まれ
た損傷検出器としての光センサ32により、その摩耗状
態を検出する。ここで、スローアウェイチップ10に付
着した切粉や油は、光センサ32の手前でブラシ31に
より除去される。
点と異なる側に対面する工具ホルダ11内に埋め込まれ
た損傷検出器としての光センサ32により、その摩耗状
態を検出する。ここで、スローアウェイチップ10に付
着した切粉や油は、光センサ32の手前でブラシ31に
より除去される。
【0022】本実施例1は、スローアウェイチップ10
が摩耗すると、摩耗した部分と摩耗していない部分とで
光の反射率が異なり、明るさが変化することを利用した
ものであって、図2に示すように、摩耗幅の増加に伴っ
て照度(および照度を変換した出力電流)も増加する。
が摩耗すると、摩耗した部分と摩耗していない部分とで
光の反射率が異なり、明るさが変化することを利用した
ものであって、図2に示すように、摩耗幅の増加に伴っ
て照度(および照度を変換した出力電流)も増加する。
【0023】そして、光センサ32は、スローアウェイ
チップ10に反射した光を受け、その照度に応じた信号
(出力電流)を出力し、ケーブル33を介して信号検出
部34に送る。また、条件設定部35ではあらかじめ判
定レベルが設定されていて例えば照度と摩耗幅との関係
を記憶しており、損傷判定部36で、スローアウェイチ
ップ10の摩耗量を判定し、摩耗量に応じた信号を出力
部37より出力して、工具交換の予告を発するか、警報
を発するか、工作機械を停止させるか、切削工具を元の
設定位置に戻すかなどして、切削工具1の損傷による加
工ミスを未然に防ぐ。
チップ10に反射した光を受け、その照度に応じた信号
(出力電流)を出力し、ケーブル33を介して信号検出
部34に送る。また、条件設定部35ではあらかじめ判
定レベルが設定されていて例えば照度と摩耗幅との関係
を記憶しており、損傷判定部36で、スローアウェイチ
ップ10の摩耗量を判定し、摩耗量に応じた信号を出力
部37より出力して、工具交換の予告を発するか、警報
を発するか、工作機械を停止させるか、切削工具を元の
設定位置に戻すかなどして、切削工具1の損傷による加
工ミスを未然に防ぐ。
【0024】(実施例2)図3ないし図5は本発明の他
の実施例を示すものであり、これらのうち図3は実施例
2における切削工具および工具損傷検出装置を示す部分
縦断面説明図であって、図1と同一構成部分には同一符
号を付してその説明を省略する。
の実施例を示すものであり、これらのうち図3は実施例
2における切削工具および工具損傷検出装置を示す部分
縦断面説明図であって、図1と同一構成部分には同一符
号を付してその説明を省略する。
【0025】この実施例2では、前記実施例1における
光センサ32のかわりに、レーザによる非接触式変位計
42を損傷検出器として用いたものである。この場合、
図4に示すように、変位計42からのレーザ光42a
は、あらかじめスローアウェイチップ10の寿命に対応
する摩耗量VBの位置の変位を測定するように取り付け
られている。
光センサ32のかわりに、レーザによる非接触式変位計
42を損傷検出器として用いたものである。この場合、
図4に示すように、変位計42からのレーザ光42a
は、あらかじめスローアウェイチップ10の寿命に対応
する摩耗量VBの位置の変位を測定するように取り付け
られている。
【0026】従って、スローアウェイチップ10の摩耗
が進行して、摩耗量VBに達すると、条件設定部35に
記憶された過去の切削データや切削初期データ等に基づ
く変位波形と信号検出部34からの検出波形を損傷判定
部36で比較して損傷の判定を行う。
が進行して、摩耗量VBに達すると、条件設定部35に
記憶された過去の切削データや切削初期データ等に基づ
く変位波形と信号検出部34からの検出波形を損傷判定
部36で比較して損傷の判定を行う。
【0027】また、レーザ光42aをあらかじめ摩耗量
VBの範囲内に当たるように取りつけておき、レーザ光
42aのスポット径を10μm程度の小さなものとして
おけば、図5に示すように、スローアウェイチップ10
に発生するクラックを検出することができる。この場
合、スローアウェイチップ10の寿命は、クラックの深
さ,クラックの数により判定することができる。
VBの範囲内に当たるように取りつけておき、レーザ光
42aのスポット径を10μm程度の小さなものとして
おけば、図5に示すように、スローアウェイチップ10
に発生するクラックを検出することができる。この場
合、スローアウェイチップ10の寿命は、クラックの深
さ,クラックの数により判定することができる。
【0028】工具寿命の要因は、摩耗とともにクラック
の占める割合が大きいため、本実施例2によれば、工具
損傷の予測精度を大幅に向上することができる。また、
変位計42には、レーザ光のような非接触式変位計に限
らず、差動トランスのような接触式変位計を用いてもよ
い。
の占める割合が大きいため、本実施例2によれば、工具
損傷の予測精度を大幅に向上することができる。また、
変位計42には、レーザ光のような非接触式変位計に限
らず、差動トランスのような接触式変位計を用いてもよ
い。
【0029】(実施例3)図6および図7は本発明のさ
らに他の実施例を示すものであり、このうち図6は実施
例3における切削工具および工具損傷検出装置を示す部
分破断説明図であって、図1と同一構成部分には同一符
号を付してその説明を省略する。
らに他の実施例を示すものであり、このうち図6は実施
例3における切削工具および工具損傷検出装置を示す部
分破断説明図であって、図1と同一構成部分には同一符
号を付してその説明を省略する。
【0030】この実施例3では、前記実施例1における
光センサ32のかわりに、工業用TVカメラ43を損傷
検出器として用いたものである。この場合、図7に示す
ように、TVカメラ43によって得られた映像信号を摩
耗した部分と摩耗していない部分とに2値化して損傷を
検出するようにしたものである。
光センサ32のかわりに、工業用TVカメラ43を損傷
検出器として用いたものである。この場合、図7に示す
ように、TVカメラ43によって得られた映像信号を摩
耗した部分と摩耗していない部分とに2値化して損傷を
検出するようにしたものである。
【0031】本実施例3の場合、TVカメラ43によっ
て得られた映像信号を2値化するため、照明の際におけ
る照射条件の変化やスローアウェイチップ10の変色等
によって影響されることなく正確に測定することができ
るという利点がある。
て得られた映像信号を2値化するため、照明の際におけ
る照射条件の変化やスローアウェイチップ10の変色等
によって影響されることなく正確に測定することができ
るという利点がある。
【0032】
【発明の効果】この発明に係わる切削工具の工具損傷検
出装置によれば、切削抵抗や外部からの駆動力などによ
り回動しつつ切削加工を行うスローアウェイチップをそ
なえた切削工具において、回動中のスローアウェイチッ
プのすくい面,逃げ面のうち少なくとも一方の摩耗・損
傷状態を損傷検出器によって検出し、前記損傷検出器か
ら出力される信号を信号検出手段,条件設定手段,損傷
判定手段などにより判定して出力手段より工具交換予
告,工具交換警報,機械停止,切削工具後退などの各種
情報を出力する構成としたため、スローアウェイチップ
をそなえた切削工具による切削加工中において工具摩耗
および損傷の直接検知がインプロセスで可能となり、精
度の高い工具寿命管理を行うことが可能となって、工具
費の低減とワークの良品率の向上を実現することが可能
であるという著しく優れた効果がもたらされ、損傷検出
器から出力された工具摩耗信号を切削工具の回動位置と
組み合わせて、切削工具の回動を制御することにより、
切削工具の損傷を受けた部分を避けて損傷のない切削工
具の切れ刃部分を使用して良好なる切削加工を継続して
行うことも可能であるという著しく優れた効果がもたら
される。
出装置によれば、切削抵抗や外部からの駆動力などによ
り回動しつつ切削加工を行うスローアウェイチップをそ
なえた切削工具において、回動中のスローアウェイチッ
プのすくい面,逃げ面のうち少なくとも一方の摩耗・損
傷状態を損傷検出器によって検出し、前記損傷検出器か
ら出力される信号を信号検出手段,条件設定手段,損傷
判定手段などにより判定して出力手段より工具交換予
告,工具交換警報,機械停止,切削工具後退などの各種
情報を出力する構成としたため、スローアウェイチップ
をそなえた切削工具による切削加工中において工具摩耗
および損傷の直接検知がインプロセスで可能となり、精
度の高い工具寿命管理を行うことが可能となって、工具
費の低減とワークの良品率の向上を実現することが可能
であるという著しく優れた効果がもたらされ、損傷検出
器から出力された工具摩耗信号を切削工具の回動位置と
組み合わせて、切削工具の回動を制御することにより、
切削工具の損傷を受けた部分を避けて損傷のない切削工
具の切れ刃部分を使用して良好なる切削加工を継続して
行うことも可能であるという著しく優れた効果がもたら
される。
【図1】この発明に係わる切削工具の工具損傷検出装置
の実施例1における構成を示す切削工具および工具損傷
検出装置の部分縦断面説明図である。
の実施例1における構成を示す切削工具および工具損傷
検出装置の部分縦断面説明図である。
【図2】図1に示した実施例1における工具損傷検出装
置の判定方法を示す説明図である。
置の判定方法を示す説明図である。
【図3】この発明に係わる切削工具の工具損傷検出装置
の実施例2における構成を示す切削工具および工具損傷
検出装置の部分縦断面説明図である。
の実施例2における構成を示す切削工具および工具損傷
検出装置の部分縦断面説明図である。
【図4】図3に示した実施例2における変位計の先端部
分を拡大して示す説明図である。
分を拡大して示す説明図である。
【図5】図3に示した実施例2におけるスローアウェイ
チップのクラック検出状況を示す説明図である。
チップのクラック検出状況を示す説明図である。
【図6】この発明に係わる切削工具の工具損傷検出装置
の実施例3における構成を示す切削工具および工具損傷
検出装置の部分縦断面説明図である。
の実施例3における構成を示す切削工具および工具損傷
検出装置の部分縦断面説明図である。
【図7】図6に示した実施例3における工具損傷検出装
置の判定方法を示す説明図である。
置の判定方法を示す説明図である。
【図8】従来の切削工具および工具損傷検出装置の正面
説明図である。
説明図である。
1 切削工具 10 スローアウェイチップ 11 工具ホルダ 12 回動軸 21,23,26 歯車 27 モータ 32 光センサ(損傷検出器) 34 信号検出部(信号検出手段) 35 条件設定部(条件設定手段) 36 損傷判定部(損傷判定手段) 37 出力部(出力手段) 38 工具損傷検出装置 42 変位計(損傷検出器) 43 工業用TVカメラ(損傷検出器)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 芝 崎 禎四郎 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】 切削抵抗や外部からの駆動力により回動
しつつ切削加工を行うスローアウェイチップをそなえた
切削工具において、回動中のスローアウェイチップのす
くい面,逃げ面のうち少なくとも一方の摩耗・損傷状態
を検出する損傷検出器と、前記損傷検出器から出力され
る信号を検出する信号検出手段と、前記信号検出手段か
ら出力される検出信号の判定レベルを設定する条件設定
手段と、前記信号検出手段から出力される検出信号に基
づいてかつ前記条件設定手段に設定された判定レベルの
もとで切削工具の摩耗・損傷量を判定する損傷判定手段
と、前記損傷判定手段での判定結果にもとづいて警報等
の各種情報を出力する出力手段を具備してなることを特
徴とする切削工具の工具損傷検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19727492A JPH0639685A (ja) | 1992-07-23 | 1992-07-23 | 切削工具の工具損傷検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19727492A JPH0639685A (ja) | 1992-07-23 | 1992-07-23 | 切削工具の工具損傷検出装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0639685A true JPH0639685A (ja) | 1994-02-15 |
Family
ID=16371743
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19727492A Pending JPH0639685A (ja) | 1992-07-23 | 1992-07-23 | 切削工具の工具損傷検出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0639685A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1997040959A1 (fr) * | 1996-04-30 | 1997-11-06 | Komatsu Ltd. | Procede et appareil pour la detection d'un defaut d'outil dans une machine-outil |
US6201567B1 (en) | 1995-12-20 | 2001-03-13 | Komatsu Ltd. | Turn broach abnormality sensing apparatus |
KR100455711B1 (ko) * | 2002-01-29 | 2004-11-08 | 김정석 | 다인 절삭공구의 마멸측정장치 |
-
1992
- 1992-07-23 JP JP19727492A patent/JPH0639685A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6201567B1 (en) | 1995-12-20 | 2001-03-13 | Komatsu Ltd. | Turn broach abnormality sensing apparatus |
WO1997040959A1 (fr) * | 1996-04-30 | 1997-11-06 | Komatsu Ltd. | Procede et appareil pour la detection d'un defaut d'outil dans une machine-outil |
US6249599B1 (en) | 1996-04-30 | 2001-06-19 | Komatsu Ltd. | Method and apparatus for detecting tool trouble in machine tool |
KR100455711B1 (ko) * | 2002-01-29 | 2004-11-08 | 김정석 | 다인 절삭공구의 마멸측정장치 |
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