JPH063938A - 現像装置 - Google Patents

現像装置

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JPH063938A
JPH063938A JP4186064A JP18606492A JPH063938A JP H063938 A JPH063938 A JP H063938A JP 4186064 A JP4186064 A JP 4186064A JP 18606492 A JP18606492 A JP 18606492A JP H063938 A JPH063938 A JP H063938A
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Application number
JP4186064A
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English (en)
Inventor
Fumitaka Aoki
文孝 青木
Tetsuo Saito
哲雄 斉藤
Hirokazu Ikegami
廣和 池上
Kenji Nagata
健二 永田
Norio Hashimoto
典夫 橋本
Toshihiko Yamanaka
俊彦 山中
Mitsugi Inomata
貢 猪股
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 環境条件の変化や経時的変化に関係なく常時
適正量の電荷をトナーに付与することができる現像装置
を提供する。 【構成】 現像ローラ2に当接し、例えば薄板状のウレ
タンゴムより作られた現像ブレード4を含む現像装置に
おいて、現像ブレード4の背面に当接する加圧調整板6
と、この加圧調整板6の現像ブレード4に対する当接位
置を変化させる調節カム7とから構成された当接圧調整
手段を設ける。加圧調整板6及び調節カム7は回動可能
に取り付けられており、調節カム7の回転に応じて加圧
調整板6はその支点6cを中心として回動し、現像ブレ
ード4に当接するブレード当接部6aの当接位置を変化
させる。このため、現像ブレード4の背面に加わる押圧
力が変化し、現像ブレード4の現像ローラ2に対する当
接圧が変化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真方式や静電記
録方式などの複写機、プリンタなどの画像形成装置に使
用される現像装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】周知のように、電子写真方式の複写機、
プリンタなどの画像形成装置では、像担持体として、例
えばドラム形状の導電性基体上に光導電層を被着した感
光体ドラムを使用し、感光体ドラムの周囲に、この感光
体ドラムを所定の極性に帯電させる一次帯電器、感光体
ドラム上に形成された静電潜像を可視像に現像する現像
装置、感光体ドラム上の残留トナーを除去するクリーナ
等を配設し、一次帯電、露光、現像、転写、定着、クリ
ーニング等の諸工程により所要の単色画像或はカラー画
像を形成している。
【0003】従来、このような画像形成装置に使用され
ている現像装置は、例えば図14に示すように、永久磁
石3を内包し、図示矢印方向に回転するアルミなどの非
磁性材料から作られた円筒状の現像ローラ2と、この現
像ローラ2に当接し、ステンレス板、ウレタンゴム板な
どの薄板状の弾性部材から作られた現像ブレード4と、
現像剤(トナー)5aを収納するトナー収納部を有する
と共に、現像ローラ2、現像ブレード4等を組み付ける
現像容器5と、トナー収納部内のトナー5aを撹拌及び
搬送する撹拌棒8などから構成されている。
【0004】現像ローラ2は感光体ドラム1に対し非常
に近接した状態で、或は僅かに接触した状態で対向配置
される。一方、現像ブレード4はその一端が現像容器5
に固定され、他端の先端又は先端近傍が現像ローラ2を
均一に加圧するように現像ローラ2に当接される。
【0005】上記構成において現像ローラ2を回転させ
ると、トナー収納部に収納されたトナー5aが現像ロー
ラ2上に付着し、付着したトナーは、現像ブレード4に
よって通り抜ける量を規制され、均一な厚さの層に形成
される。また、トナーが現像ブレード4を通り抜けると
きに、現像ローラ2や現像ブレード4との摩擦などによ
りトナーが帯電し、トナーに電荷が与えられる。トナー
に与える電荷量及びトナー層厚を適正にするため、現像
ブレード4の現像ローラ2に対する当接条件、即ち、当
接圧や当接面積、現像ブレード4の先端と当接部間の距
離などが予め適正な値に設定される。
【0006】以上のようにして適正な電荷が与えられ、
かつ均一な厚さの層に形成された現像ローラ2上のトナ
ーを、図示しない電源により現像ローラ2にバイアス電
圧を印加することによって、現像ローラ2から感光体ド
ラム1上に形成された静電潜像に付着させ、可視画像を
形成する。
【0007】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、上
記従来例では、現像ブレード4は弾性材料より形成され
ているが、使用する弾性材料の硬度が環境によって変化
して当接圧などの当接条件が変化したり、或は環境によ
ってトナーの帯電特性が変化し、同じ当接条件であって
も、ある環境では適正であるが、別の環境では適正でな
くなる、という問題があった。
【0008】例えば、室温が30℃位の高温になると、
現像ブレード4の材料としてウレタンゴムを使用した場
合には、このウレタンゴムの硬度が低下し、現像ブレー
ド4の当接圧が低下する。当接圧が不足すると現像ブレ
ード4との摩擦帯電によるトナーへの電荷付与量が減少
し、トナーの電荷が不足して現像性が低下し、現像濃度
が低下する。
【0009】また、中湿度では摩擦帯電による電荷付与
が適正になる現像ブレード4の設定条件でも、低湿環境
では、トナーの帯電特性が変化し、トナーの電荷が放電
し難くなるため、中湿度の場合と同じ設定ではトナーの
電荷が過剰になってしまい、文字細線などの現像時に鮮
鋭さが低下する。
【0010】従って、本発明の目的は、環境条件の変化
や経時的変化に関係なく常時適正量の電荷をトナーに付
与することができる現像装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的は本発明に係る
現像装置によって達成される。要約すると、本発明は、
その第1の態様によると、薄板状の弾性部材からなる現
像ブレードの一端を固定し、他端の先端又はその近傍を
現像剤担持体に加圧当接させ、該現像剤担持体に付着す
る現像剤の層厚を規制するようにした画像形成装置に使
用される現像装置において、前記現像ブレードの固定端
から他端までの途中において前記現像ブレードに当接し
て前記現像ブレードの前記現像剤担持体に対する当接圧
を変化させる当接圧調整手段を設けたことを特徴とする
現像装置が提供される。
【0012】又、本発明の第2の態様によると、層厚規
制電荷付与部材を現像剤担持体に加圧当接させ、該現像
剤担持体に付着する現像剤の層厚規制及び電荷付与を行
なうようにした画像形成装置に使用される現像装置にお
いて、前記層厚規制電荷付与部材は、前記現像剤担持体
に対向して配置されたホルダの下側端面に取り付けられ
たフィルム状シートと、前記フィルム状シートを前記現
像剤担持体表面に当接せしめるために、前記フィルム状
シートを前記現像剤担持体へと押圧する押圧部材とを具
備し、前記現像剤担持体の移動方向上流側の前記ホルダ
の下面に配置された前記フィルム状シートと前記現像剤
担持体とは楔状部を形成し、前記現像剤担持体と前記フ
ィルム状シートとの間に取り込まれる現像剤の量を規制
することを特徴とする現像装置が提供される。前記ホル
ダの下側端面には、前記フィルム状シートの代わりに弾
性部材を設けることもできる。
【0013】
【実施例】以下、本発明に係る現像装置を図面を参照し
て更に詳しく説明する。
【0014】(第1の発明)実施例1〜3にて、本発明
の第1の態様について説明する。
【0015】実施例1 図1は本発明による現像装置の第1の実施例を示す概略
構成図であり、電子写真方式の複写機、プリンタ等の画
像形成装置に使用されるものである。
【0016】本実施例の現像装置は、上述した図14の
従来の現像装置と同様に、永久磁石3を内包し、図示矢
印方向に回転する例えばアルミより作られた円筒状の現
像ローラ2と、この現像ローラ2に当接し、例えば薄板
状のウレタンゴムより作られた現像ブレード4と、現像
剤(トナー)5aを収納するトナー収納部を有すると共
に、現像ローラ2、現像ブレード4等を組み付ける現像
容器5と、トナー収納部内のトナー5aを撹拌及び搬送
する撹拌棒8とを含み、さらに現像ブレード4に当接
し、現像ブレード4の現像ローラ2に対する当接圧を調
整する加圧調整板6と、この加圧調整板6の現像ブレー
ド4に対する当接位置を変化させる調節カム7とを含ん
でいる。
【0017】現像ブレード4はその一端側が現像容器5
に接着固定され、その他端側の先端、即ち、自由端が現
像ローラ2の回転方向と逆の向きになるようにして現像
ローラ2に当接される。この場合、現像ブレード4はそ
の自由端の先端よりやや固定端寄りの部分を現像ローラ
2に腹当り状態になるように当接させ、かつ平行に加圧
当接させる。
【0018】加圧調整板6は支点6cを中心として回動
可能に取り付けられており、その一端のブレード当接部
6aが現像ブレード4の背面、即ち、現像ローラ2とは
反対側の面に当接される。この当接位置は現像ブレード
4の固定端と現像ローラ当接部との中間付近を選択し、
かつ現像ブレード4と平行に当接させる。また、加圧調
整板6の他端はその側面において調節カム7に当接して
いる。
【0019】一方、調節カム7は回転軸7aによって現
像容器5の外部から回転可能に取り付けられている。調
節カム7の断面形状は回転軸7aの回りに半径が徐々に
変化する形状に形成されている。従って、調節カム7の
回転に応じて加圧調整板6はその支点6cを中心として
回動し、現像ブレード4に当接するブレード当接部6a
の当接位置を変化させる。このため、現像ブレード4の
背面に加わる押圧力が変化し、現像ブレード4の現像ロ
ーラ2に対する当接圧が変化する。
【0020】本実施例では、説明を簡単にするため、調
節カム7は図2、図3及び図4に示す3つの位置に切り
換え設定できるように構成されているものとし、例えば
調節カム7の最小半径位置(図中矢印で指示)が加圧調
整板6に当接している図2の回転位置(位置A)にある
ときには、加圧調整板6による現像ブレード4への押圧
力がゼロ、調節カム7の最大半径位置(最小半径位置と
は直径方向の反対側)が加圧調整板6に当接している図
4の回転位置(位置C)にあるときには、加圧調整板6
による現像ブレード4への押圧力が最大、調節カム7の
中間半径位置が加圧調整板6に当接している図3の回転
位置(位置B)にあるときには、加圧調整板6による現
像ブレード4への押圧力がその中間となるように予め調
整されているものとする。
【0021】また、標準的な温湿度の場合、例えば、温
度23℃、湿度60%の場合、トナーへの電荷付与量が
適正となる現像ブレード4の当接圧が現像ブレード4の
長手方向1cm当り80g程度であるとすると、室温が
30℃位の高温になると、現像ブレード4の材料である
ウレタンゴムの硬度が低下し、23℃では80g/cm
の現像ブレード4の当接圧が、60g/cm程度まで低
下する。一方、低湿の環境では、トナーの帯電特性が変
化してトナーの電荷が放電しにくくなるため、適正な電
荷付与を行なうのに必要な現像ブレード4の当接圧は6
0g/cm程度に低下する。
【0022】以上のような条件の場合、加圧調整板6に
よる押圧力の変化幅を、現像ブレード4の長手方向1c
m当り0〜40g程度とし、図3の調節カム7の設定位
置B、即ち、その中間半径位置が加圧調整板6に当接し
ている位置を標準位置として、位置Bに対して、図2の
設定位置Aでは、押圧力−20g/cm(押圧力を20
g/cm減少させる)、図4の設定位置Cでは、押圧力
+20g/cm(押圧力を20g/cm増加させる)の
調整ができるように調節カム7の断面形状を選定する。
また、加圧調整板6による現像ブレード4背面への押圧
力がない状態(位置A)での現像ブレード4の当接圧を
60g/cm程度に設定する。
【0023】本実施例では以上のように構成したので、
標準的な温湿度付近の環境の場合には、調節カム7の回
転位置を図3の位置Bに設定する。これによって現像ブ
レード4の現像ローラ2に対する総当接圧は、現像ブレ
ード4のみでの当接圧60g/cmに、加圧調整板6に
よる押圧力約20g/cm分が加わった約80g/cm
となるので、トナーへの帯電付与が適正に行なわれるこ
とになる。
【0024】また、室温が30℃位の高温になり、現像
ブレード4の材料であるウレタンゴムの硬度が低下し、
現像ブレード4の総当接圧が60g/cm程度まで低下
した場合には、調節カム7の回転位置を図4の位置Cに
変更する。これによって加圧調整板6による押圧力が約
20g/cm増加して約40g/cmとなるので、現像
ブレード4の総当接圧は約80g/cmとなり、適正な
当接圧になるから、このような環境の変化にもかかわら
ず、トナーへの帯電付与が適正に行なわれることにな
る。
【0025】さらに、低湿の環境では、上述したよう
に、トナーの帯電特性が変化し、トナーの電荷が放電し
にくくなる。その場合には、調節カム7の回転位置を図
2の位置Aに変更する。これによって加圧調整板6によ
る押圧力がゼロになるから、現像ブレード4の現像ロー
ラ2に対する総当接圧は現像ブレード4のみの約60g
/cmになり、低湿の環境での適正な当接圧になる。従
って、トナーへの帯電付与が適正に行なわれることにな
る。
【0026】本実施例では、加圧調整板6による押圧力
の変化幅を、現像ブレード4の長手方向1cm当り0〜
40g程度とし、調節カム7の切り換え設定位置をA、
B、Cの3つとし、3段階の調整が可能としたが、押圧
力の変化幅や調節カム7の設定位置(調節段階数)はこ
れに限られるものではなく、要は適正なトナーへの帯電
付与が行なわれるように設定すればよい。
【0027】実施例2 図5は本発明による現像装置の第2の実施例を示す概略
構成図であり、上記第1の実施例と同様に、この現像装
置は、永久磁石3を内包し、図示矢印方向に回転する例
えばアルミより作られた円筒状の現像ローラ2と、この
現像ローラ2に当接し、例えば薄板状のウレタンゴムよ
り作られた現像ブレード4と、現像剤(トナー)5aを
収納するトナー収納部を有すると共に、現像ローラ2、
現像ブレード4等を組み付ける現像容器5と、トナー収
納部内のトナー5aを撹拌及び搬送する撹拌棒8とを含
むが、現像ブレード4に当接し、現像ブレード4の現像
ローラ2に対する当接圧を調整する手段が上記第1の実
施例とは相違し、本実施例ではこの当接圧調整手段は、
現像ブレード4に当接し、現像ブレード4の現像ローラ
2に対する当接圧を調整する加圧調整板16と、この加
圧調整板16の現像ブレード4に対する当接位置を変化
させる調節カム17とから構成されている。
【0028】また、本実施例では、現像ブレード4の一
端側は上記第1の実施例のように現像容器5に接着固定
されるが、その他端側は先端、即ち、自由端が現像ロー
ラ2の回転方向と同じ向きになるようにして現像ローラ
2に当接される。この場合、現像ブレード4はその自由
端のエッジ部分4aを現像ローラ2に当接させ、かつ平
行に加圧当接させる。
【0029】加圧調整板16は、現像ブレード4の自由
端エッジ部分4aとの平行関係を保持したまま、図にお
いて上下方向に往復移動可能に、現像容器5の外側面に
取り付けられており、その一端のブレード当接部16a
が現像ブレード4の背面、即ち、現像ローラ2とは反対
側の面に当接される。この当接位置は現像ブレード4の
固定端と現像ローラ当接部との中間付近を選択し、かつ
現像ブレード4の自由端エッジ部分4aと平行に当接さ
せる。また、加圧調整板16の他端側にはその両側から
ほぼ直角方向に突出する一対の加圧位置調整部16bが
一体に設けられており、これら加圧位置調整部16bに
はそれぞれ突出方向に沿って溝孔16cが形成されてい
る。
【0030】調節カム17はその両側面の中心部からそ
れぞれ軸方向に突出する回転軸17aによって回転可能
に現像容器5の外側面に取り付けられており、また、調
節カム17の両側面には対応する位置にそれぞれ位置調
節用突起17bが設けられており、加圧調整板16の一
対の加圧位置調整部16bの溝孔16cにそれぞれ係合
している。従って、調節カム17の回転により一対の位
置調節用突起17bが回転すると、加圧調整板16は図
において上下方向に移動し、そのブレード当接部16a
の現像ブレード4との当接位置が移動する。このため現
像ブレード4のたわみの支点が移動し、現像ブレード4
の現像ローラ2への当接圧が変化する。即ち、調節カム
17を回転させることによって現像ブレード4の当接圧
を調節することができる。
【0031】本実施例でも、説明を簡単にするため、調
節カム17は図6、図7及び図8に示す3つの位置に切
り換え設定できるように構成されているものとし、例え
ば調節カム17の位置調節用突起17bが加圧位置調整
部16bの溝孔16cの左側端部に当接している図6の
回転位置(位置A)にあるときには、加圧調整板16に
よる現像ブレード4への押圧力がゼロ(即ち、加圧調整
板16による現像ブレード4のたわみの支点移動量がゼ
ロ)、位置調節用突起17bが加圧位置調整部16bの
溝孔16cの右側端部に当接している図8の回転位置
(位置C)にあるときには、加圧調整板16による現像
ブレード4への押圧力が最大(即ち、加圧調整板16に
よる現像ブレード4のたわみの支点移動量が最大)、位
置調節用突起17bが加圧位置調整部16bの溝孔16
cの下側端縁の中間位置に当接している図7の回転位置
(位置B)にあるときには、加圧調整板16による現像
ブレード4への押圧力がその中間(即ち、加圧調整板1
6による現像ブレードのたわみの支点移動量が中間)と
なるように予め調整されているものとする。
【0032】また、標準的な温湿度の場合、例えば、温
度23℃、湿度60%の場合、トナーへの電荷付与量が
適正となる現像ブレード4の当接圧が現像ブレード4の
長手方向1cm当り80g程度であるとすると、室温が
30℃位の高温になると、現像ブレード4の材料である
ウレタンゴムの硬度が低下し、23℃では80g/cm
の現像ブレード4の当接圧が、60g/cm程度まで低
下する。一方、低湿の環境では、トナーの帯電特性が変
化してトナーの電荷が放電しにくくなるため、適正な電
荷付与を行なうのに必要な現像ブレード4の当接圧は6
0g/cm程度に低下する。
【0033】以上のような条件の場合、加圧調整板16
の移動による当接圧の変化幅を、現像ブレード4の長手
方向1cm当り0〜40g程度とし、図7の調節カム1
7の設定位置Bを標準位置として、位置Bに対して、図
6の設定位置Aでは、当接圧−20g/cm(当接圧を
20g/cm減少させる)、図8の設定位置Cでは、当
接圧+20g/cm(当接圧を20g/cm増加させ
る)の調整ができるように調節カム17の設定位置を決
定する。また、調節カム17の設定位置A(加圧調整板
16による現像ブレード4背面への押圧力がない状態)
での現像ブレード4の当接圧を60g/cm程度に設定
する。
【0034】本実施例では以上のように構成したので、
標準的な温湿度付近の環境の場合には、調節カム17の
回転位置を図7の位置Bに設定する。これによって現像
ブレード4の現像ローラ2に対する総当接圧は、現像ブ
レード4のみでの当接圧60g/cmに、加圧調整板1
6の移動による当接圧約20g/cm分が加わった約8
0g/cmとなるので、トナーへの帯電付与が適正に行
なわれることになる。
【0035】また、室温が30℃位の高温になり、現像
ブレード4の材料であるウレタンゴムの硬度が低下し、
現像ブレード4の総当接圧が60g/cm程度まで低下
した場合には、調節カム17の回転位置を図8の位置C
に変更する。これによって加圧調整板16の移動による
当接圧が約20g/cm増加して約40g/cmとなる
ので、現像ブレード4の総当接圧は約80g/cmとな
り、適正な当接圧になるから、このような環境の変化に
もかかわらず、トナーへの帯電付与が適正に行なわれる
ことになる。
【0036】さらに、低湿の環境では、上述したよう
に、トナーの帯電特性が変化し、トナーの電荷が放電し
にくくなる。その場合には、調節カム17の回転位置を
図6の設定位置Aに変更する。これによって加圧調整板
16による当接圧がゼロになるから、現像ブレード4の
現像ローラ2に対する総当接圧は現像ブレード4のみの
約60g/cmになり、低湿の環境での適正な当接圧に
なる。従って、トナーへの帯電付与が適正に行なわれる
ことになる。
【0037】本実施例では、加圧調整板16の移動によ
る当接圧の変化幅を、現像ブレード4の長手方向1cm
当り0〜40g程度とし、調節カム17の切り換え設定
位置をA、B、Cの3つとし、3段階の調整ができるよ
うにしたが、当接圧の変化幅や調節カム17の設定位置
(調節段階数)はこれに限られるものではなく、要は適
正なトナーへの帯電付与が行なわれるように設定すれば
よい。
【0038】実施例3 図9は本発明による現像装置の第3の実施例を示す概略
構成図であり、上記第1及び第2の各実施例と同様に、
この現像装置は、永久磁石3を内包し、図示矢印方向に
回転する例えばアルミより作られた円筒状の現像ローラ
2と、この現像ローラ2に当接し、例えば薄板状のウレ
タンゴムより作られた現像ブレード4と、現像剤(トナ
ー)5aを収納するトナー収納部を有すると共に、現像
ローラ2、現像ブレード4等を組み付ける現像容器5
と、トナー収納部内のトナー5aを撹拌及び搬送する撹
拌棒8とを含むが、現像ブレード4に当接し、現像ブレ
ード4の現像ローラ2に対する当接圧を調整する手段が
上記各実施例とは相違し、本実施例ではこの当接圧調整
手段は加圧調整チューブ26と調整ベローズ27とから
構成されている。
【0039】現像ブレード4は、上記第2の実施例のよ
うに、その一端側が現像容器5に接着固定され、その他
端側の先端、即ち、自由端が現像ローラ2の回転方向と
同じ向きになるようにして現像ローラ2に当接される。
この場合、現像ブレード4はその自由端のエッジ部分4
aを現像ローラ2に当接させ、かつ平行に加圧当接させ
る。
【0040】一方、加圧調整チューブ26はゴム或は樹
脂などの弾性材料からなり、現像容器5の外側面に取り
付けられたチューブ収納部21内に固定されている。さ
らに説明すると、この加圧調整チューブ26はその一端
が閉じられ、他端は伸縮自在の調整ベローズ27と接続
され、加圧調整チューブ26および調整ベローズ27の
中には、適宜の気体又は液体(以下、「流体」と呼
ぶ。)が封入されている。また、加圧調整チューブ26
の前部には、現像ブレード4の背面、即ち、現像ローラ
2とは反対側の面に当接する突出したブレード当接部2
6aが形成されており、加圧調整チューブ26の背面支
持部26bがチューブ収納部21の内壁に、例えば接着
剤で接着されることによって、チューブ収納部21内に
固定されている。この場合、加圧調整チューブ26は、
その突出したブレード当接部26aが現像ブレード4の
自由端エッジ4aとの平行を保つようにして、背面支持
部26bをチューブ収納部26に接着固定することは言
うまでもない。また、ブレード当接部26aを当接させ
る位置は現像ブレード4の固定部から中間付近の間とす
る。
【0041】上記ブレード当接部26aは加圧調整チュ
ーブ26内の流体の量を変化させることによって突出形
状が変化し、現像ブレード4に対する押圧力がゼロから
所定値まで変化できるように構成されている。この加圧
調整チューブ26内の流体の量を変化させる手段が調整
ベローズ27であり、図10、図11及び図12に示す
ように調整ベローズ27を伸縮させることによって、加
圧調整チューブ26内の流体の量が変化し、これによっ
て加圧調整チューブ26の突出したブレード当接部26
aの断面形状が変化し、現像ブレード4への押圧力が変
化する。
【0042】本実施例でも、説明を簡単にするため、調
整ベローズ27は図10、図11及び図12に示す長さ
A、B及びCの3つの位置に切り換え設定できるように
構成されているものとし、例えば、調整ベローズ27の
長さが最大である図10の長さAのときには、加圧調整
チューブ26のブレード当接部26aによる現像ブレー
ド4への押圧力がゼロ(即ち、ブレード当接部26aが
現像ブレード4の背面に当接していない状態)、調整ベ
ローズ27の長さが最小である図12の長さCのときに
は、加圧調整チューブ26のブレード当接部26aによ
る現像ブレード4への押圧力が最大、調整ベローズ27
の長さが中間である図11の長さBのときには、加圧調
整チューブ26のブレード当接部26aによる現像ブレ
ード4への押圧力がその中間となるように予め調整され
ているものとする。
【0043】また、標準的な温湿度の場合、例えば、温
度23℃、湿度60%の場合、トナーへの電荷付与量が
適正となる現像ブレード4の当接圧が現像ブレード4の
長手方向1cm当り80g程度であるとすると、室温が
30℃位の高温になると、現像ブレード4の材料である
ウレタンゴムの硬度が低下し、23℃では80g/cm
の現像ブレード4の当接圧が、60g/cm程度まで低
下する。一方、低湿の環境では、トナーの帯電特性が変
化してトナーの電荷が放電しにくくなるため、適正な電
荷付与を行なうのに必要な現像ブレード4の当接圧は6
0g/cm程度に低下する。
【0044】以上のような条件の場合、加圧調整チュー
ブ26のブレード当接部26aの変形による当接圧の変
化幅を、現像ブレード4の長手方向1cm当り0〜40
g程度とし、図11の調整ベローズ27の設定長さBを
標準長さとして、長さBに対して、図10の設定長さA
では、当接圧−20g/cm(当接圧を20g/cm減
少させる)、図12の設定長さCでは、当接圧+20g
/cm(当接圧を20g/cm増加させる)の調整がで
きるように調整ベローズ27の長さを設定する。また、
調整ベローズ27の設定長さA(ブレード当接部26a
による現像ブレード4背面への押圧力がない状態)での
現像ブレード4の当接圧を60g/cm程度に設定す
る。
【0045】本実施例では以上のように構成したので、
標準的な温湿度付近の環境の場合には、調整ベローズ2
7の設定長さを図11の長さBにする。これによって現
像ブレード4の現像ローラ2に対する総当接圧は、現像
ブレード4のみでの当接圧60g/cmに、加圧調整チ
ューブ26による当接圧約20g/cm分が加わった約
80g/cmとなるので、トナーへの帯電付与が適正に
行なわれることになる。
【0046】また、室温が30℃位の高温になり、現像
ブレード4の材料であるウレタンゴムの硬度が低下し、
現像ブレード4の総当接圧が60g/cm程度まで低下
した場合には、調整ベローズ27の設定長さを図12の
長さCに変更する。これによって加圧調整チューブ26
による当接圧が約20g/cm増加して約40g/cm
となるので、現像ブレード4の総当接圧は約80g/c
mとなり、適正な当接圧になるから、このような環境の
変化にもかかわらず、トナーへの帯電付与が適正に行な
われることになる。
【0047】さらに、低湿の環境では、上述したよう
に、トナーの帯電特性が変化し、トナーの電荷が放電し
にくくなる。その場合には、調整ベローズ27の設定長
さを図10の長さAに変更する。これによって加圧調整
板16による当接圧がゼロになるから、現像ブレード4
の現像ローラ2に対する総当接圧は現像ブレード4のみ
の約60g/cmになり、低湿の環境での適正な当接圧
になる。従って、トナーへの帯電付与が適正に行なわれ
ることになる。
【0048】本実施例では、加圧調整チューブ26によ
る当接圧の変化幅を、現像ブレード4の長手方向1cm
当り0〜40g程度とし、調整ベローズ27の設定長さ
をA、B、Cの3つとし、3段階の調整ができるように
したが、当接圧の変化幅や調整ベローズ27の設定長さ
(調節段階数)はこれに限られるものではなく、要は適
正なトナーへの帯電付与が行なわれるように設定すれば
よい。
【0049】また、本実施例では、伸縮自在の調整ベロ
ーズ27の長さによって加圧調整チューブ26の押圧力
の調整を行なったが、例えば図13に示すように、調整
ベローズ27の代りに、一定容積の気体室28を設けて
これを加圧調整チューブ26と連結し、気体室28内に
封入する気体の量を適正に選ぶことにより、封入した気
体の熱膨張を利用して、加圧調整チューブ26による押
圧力を調整する等の変更も可能である。
【0050】さらに、本発明は上記各実施例に示した構
成の現像装置以外の電子写真方式や静電記録方式などの
複写機、プリンタ等に使用される種々の構成の現像装置
にも等しく適用できることは言うまでもない。
【0051】(第2の発明)従来の現像装置の一例を図
23に示す。本例の現像装置にて、現像容器5内の現像
剤(図示せず)は、この現像容器5内に配置された撹
拌、搬送部材(図示せず)にて現像剤供給ローラ30に
供給される。現像剤供給ローラ30は、本例では現像ロ
ーラとされる現像剤担持体2に現像剤を供給すると共
に、現像ローラ2に担持されて現像部より戻ってきた現
像ローラ2上の現像剤を掻き落とす作用もなす。
【0052】現像剤供給ローラ30より供給された現像
ローラ2上の現像剤は、現像ブレード4によって、その
層厚規制と、摩擦による電荷の付与が行なわれる。
【0053】このとき、現像剤の層厚は、現像ブレード
4と現像ローラ2との当接部領域に形成される、現像ブ
レード4と現像ローラ2との間のニップ部、即ち楔状部
に取り込まれる現像剤の量により決まる。又、現像剤の
この楔状部に取り込まれる量は、現像ブレード4の先端
部、即ち、自由端部の長さに依存している。
【0054】又、現像ブレード4の現像ローラ2への当
接圧力により、現像剤に付与される電荷量、現像ローラ
2に担持される現像剤量、逆特性の現像剤の発生割合な
どが変化する。
【0055】このようにして現像ローラ2に担持された
現像剤は、感光体ドラム1と対向した現像部へと運ば
れ、次いで、現像後、現像ローラ2の周面に残った現像
剤はそのまま現像剤漏れ止めシート32を通過し、現像
容器5内へと戻ってくる。
【0056】上記現像ブレード4は、一般に、ネガ系の
現像剤を使用する場合には、ウレタンゴムなどの弾性体
を使用し、現像ローラ2との当接部にはナイロン樹脂を
コーティングして樹脂層が形成されたものが用いられ
る。ポジ系の現像剤を使用する場合には、シリコンゴム
や、現像ローラ2との当接部にシリコンゴム層が形成さ
れた弾性体が用いられる。
【0057】しかしながら、従来のこのような現像ブレ
ード4は、次のような問題を有していた。
【0058】つまり、弾性体にて形成される現像ブレー
ド4は、現像剤の取り込み量を左右する自由端部が、現
像ローラ2との間に形成する楔状部への現像剤の突入に
よって現像ブレードの先端が持ち上げられてしまい、現
像剤の取り込み量がばらつくといった問題を有してい
る。
【0059】更に、現像ブレードの材料特性によって当
接圧力、当接ニップ幅が決まるが、これらは現像ブレー
ドの厚みや長さなどを調整することにより決定されるた
めに、それぞれを独立して制御することができないとい
う問題がある。即ち、現像ブレードがゴムブレードの場
合には、ニップ幅は取れるが、温度、湿度などによる当
接圧力の変化が大きい。一方、金属ブレードの場合に
は、環境による変化は少ないが、ニップ幅は小さくな
る。
【0060】更に又、このような現像ブレード4を使用
した場合には、現像ブレード4の端部と、該端部に隣接
して配置された端部シールとの間に隙間が発生し易く、
現像剤漏れが起き易いという欠点があった。
【0061】本発明の第2の態様によれば、層厚規制電
荷付与部材と現像剤担持体とのニップ幅、当接圧力が独
立して制御できる現像装置が提供される。又、この現像
装置は、環境による変化も少なく、端部においても端部
シール部材との間に隙間なく接合が可能であり、これに
よって、環境安定性の向上や、現像剤の層厚や電荷量の
適正化がし易くなり、画質の向上及び現像剤のシール性
能の向上に効果がある。更に、本発明のこの態様によれ
ば、低い当接圧力で広いニップ幅も実現でき、現像剤の
融着を防止し、信頼性の向上を図ることができる。
【0062】本発明の第2の態様を実施例4〜7にて、
更に詳しく説明する。
【0063】実施例4 図15は本発明による現像装置の第4の実施例を示す概
略構成図であり、図23にて説明した従来の装置と同様
に、現像装置は、現像容器5内に、本実施例では現像ロ
ーラとされる現像剤担持体2を備え、現像剤供給ローラ
30から現像剤が供給される。他の構造は従来の現像装
置と同じとすることができるので、図15には省略され
ている。
【0064】本実施例によれば、現像ローラ2の上方に
位置して、後で詳しく説明する層厚規制電荷付与部材を
保持するためのホルダ40が配置される。該ホルダ40
は、ホルダ40と一体に形成された平板状の取付部40
aを現像容器5の上部前端部に一体的に取り付けること
によって現像容器5に取り付けられている。
【0065】本実施例で、ホルダ40は、断面が概略矩
形とされる細長部材であって、現像ローラ2の長手方向
に沿って延在して設けられる。
【0066】ホルダ40には、現像ローラ2の長手方向
に沿って、該ホルダ40の上下方向に貫通する細長開口
42が形成される。幅(W)にて形成された細長開口4
2は、その下側開口部が、現像ローラ2の上方外周部の
円周方向に沿って所定長さに亘って延在している。又、
図16及び図17にて理解されるように、細長開口42
の現像ローラ2の長手方向の長さ(L)は、画像領域よ
り長くされ、従って、ホルダ40の長手方向両端部44
は、非画像領域に位置している。
【0067】又、ホルダ40の下側領域は、ホルダ40
の側壁部に貼着された可撓性のフィルム状シート、本実
施例ではナイロンシート46により被覆される。従っ
て、ホルダ40は、その長手方向両端部44がナイロン
シート46を介して現像ローラ2の外周面に当接して位
置決めされる。
【0068】又、ホルダ40の長手方向両端部44に
は、ホルダ40とナイロンシート46との間に、図18
に図示するように、例えばゴム、発泡体のような弾性部
材48を設け、ホルダ40が現像ローラ2に弾性的に軽
圧力にて接触し、位置決めされるのが好適である。
【0069】このとき、ホルダ40の細長開口42の幅
方向両側に設けられた側壁40A、40Bの下端面に貼
着されたナイロンシート46は、即ち、細長開口42
の、現像ローラ周方向両側部分46a及び46cは、現
像ローラ2の外周面に接触しないようにされ、細長開口
42の部分のナイロンシート部分46bのみが現像ロー
ラ2の外周面に接触するようにされる。
【0070】フィルム状シート46は、現像剤との帯電
特性によって適当な材料ものが選択使用されるが、上記
ナイロンシートの他に、シリコン或はウレタンの薄膜シ
ート、又は、金属薄膜にシリコン、ウレタン或はナイロ
ン樹脂をコーティングして作製したものも使用し得る。
【0071】更に、上記ホルダ40の細長開口42に
は、例えばゴム、発泡体のような弾性部材50が装入配
置され、該細長開口42に適合して嵌合される押圧部材
52にて下方に押圧される。従って、押圧部材52にて
下方へと押圧され、圧縮された弾性部材50により、細
長開口42の下開放部を覆っているナイロンシート46
は、現像ローラ2の外周面に所定の押圧力にて当接され
る。
【0072】前記押圧部材52は、剛体で形成する代わ
りに板ばねとすることによっても同様の作用効果を奏し
得る。環境による当接圧力の変動を少なくするには、弾
性部材50は、ナイロンシート46に均等に圧力を伝達
するために用いて、押圧部材52を板ばねなどで加圧す
るのが好ましい。
【0073】又、図19に図示するように、弾性部材5
0は、現像ローラ2の外周湾曲面に沿った均一な厚さに
形成し、押圧部材52の弾性部材押圧面も又、弾性部材
50の湾曲面に沿った曲面とし、弾性部材50に、即
ち、ナイロンシート46に一様な当接圧を与えるように
することもできる。
【0074】上述のように、本実施例の各構成によれ
ば、ホルダ40の上流側下端部46aに貼着されて配設
されたナイロンシートのようなフィルム状シート46
と、現像ローラ2との間に形成されたニップ部、即ち、
楔状部54によって、現像剤の取り込み量が制御され
る。本発明によれば、この楔状部54は、剛体とされる
ホルダ40の側壁40Aに貼着されたナイロンシート4
6によって形成されるために、楔状部の形状が変形する
ことはなく、精度を確保し易い。
【0075】又、上述したように、本発明にて弾性部材
50により押圧されたナイロンシート46は、現像ロー
ラ2上の現像剤の層厚規制及び現像剤への電荷付与など
を行なう層厚規制電荷付与部材として機能し、従来の現
像ブレードと同等の作用をなすが、現像ローラ2への当
接圧力、当接ニップ幅は、それぞれ、押圧部材52によ
る弾性部材50の押圧程度、及びホルダ40の細長開口
42の長さ(L)によって別個に決定されるものであ
り、従って、本発明によれば、当接圧力と当接ニップ幅
は、独立して制御可能である。
【0076】本実施例によれば、図17を参照すれば理
解されるように、現像ローラ2の長手方向両端部には端
部シール56が配置されるが、この端部シール56は、
ホルダ40の細長開口42には影響を与えないので、ホ
ルダ40の両側部に隙間なく接合することができ、この
部分からの現像剤漏れの問題を解決することができる。
【0077】又、本実施例によれば、画像領域外の楔状
部54を小さくして、その部分の現像ローラ2上への現
像剤の担持量を少なくしたり、或は画像領域外の当接圧
力を小さくすることなどが容易に行ない得る。
【0078】実施例5 図20は本発明による現像装置の第5の実施例を示す概
略構成図であり、現像装置は、実施例4で説明したと同
じ構成とされ、ただホルダ40の構成が異なるのみであ
るので、この相違部分のみを説明する。
【0079】この実施例によれば、ホルダ40の細長開
口42に隣接して且つこの細長開口42の長手方向長さ
(L)に亘って、ホルダ40の側壁40Aの下端部分
に、即ち、ナイロンシート46の現像ローラ周方向上流
側部分46aとホルダ40の下側端面との間に弾性部材
58が配置される。この弾性部材58は、細長開口42
に配置される弾性部材50と同じ材料にて作製すること
ができ、ゴム或は発泡体などが好適に使用される。
【0080】本実施例によれば、ナイロンシート46
が、現像ローラ周方向上流側部分46aから、開口部分
46bへと、段差なく円滑に連続した状態にて形成され
ることとなる。
【0081】実施例6 図21は本発明による現像装置の第6の実施例を示す概
略構成図であり、現像装置は、実施例4で説明したと同
じ構成とされ、ただホルダ40の構成が異なるのみであ
るので、この相違部分のみを説明する。
【0082】この実施例によれば、ホルダ40の細長開
口42に隣接して且つこの細長開口42の長手方向長さ
(L)に亘って、ホルダ40の側壁40Aの下端部分
に、即ち、ナイロンシート46の現像ローラ周方向上流
側部分46aに相当する部分に、上流方向へと傾斜した
開口部42aが形成され、そして細長開口42及びこの
傾斜開口部42aには、ゴム或は樹脂などとし得る適当
な直径を有した微粒子60が充填される。この微粒子6
0は、上方より押圧部材52にて押圧されることによ
り、ナイロンシート46の、現像ローラ周方向上流側部
分46a及び開口部分46bを一様に、段差なく円滑に
連続した状態にて、現像ローラ2へと押圧する。
【0083】実施例7 図22は本発明による現像装置の第7の実施例を示す概
略構成図であり、現像装置は、実施例5で説明したと同
様に、現像ローラ周方向上流側部分46aとホルダ40
の下側端面との間に弾性部材62が配置されるが、この
弾性部材62は、現像ローラ周方向下流側へと延在し、
少なくともホルダ40の開口部42の下方部にまで延び
て配置される。本実施例によれば、ナイロンシート46
は不要とされ、弾性部材62は、弾性部材50を介し
て、或は直接に押圧部材52にて現像ローラ2の方へと
押圧される。
【0084】弾性部材62は、ウレタンゴム或はシリコ
ンゴムとすることができ、更には任意の弾性体を使用し
て現像ローラとの当接面にナイロンコートしたものなど
を好適に使用し得る。
【0085】上記実施例4〜7に関連して説明した本発
明の第2の態様によれば、層厚規制部におけるニップ
幅、当接圧力が独立して制御できる。又、環境による変
化も少なく、端部においても端部シール部材と隙間なく
接合が可能であり、これによって、環境安定性の向上
や、現像剤の層厚や電荷の適正化がし易くなり、画質の
向上及び現像剤のシール性能の向上に効果がある。更
に、本発明のこの態様によれば、低い当接圧力で広いニ
ップ幅も実現でき、現像剤の融着を防止し、信頼性の向
上を図ることができる。
【0086】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の第1の態
様の現像装置によれば、薄板状の弾性部材からなる現像
ブレードの固定端から他端までの途中において現像ブレ
ードに当接してこの現像ブレードの当接圧を変化させる
当接圧調整手段を設けたので、現像ブレードの環境変化
や経時的変化による当接圧の変化や、環境変化による現
像剤の帯電特性の変化が生じても、これに対応させて当
接圧調整手段を調整し、現像ブレードの当接圧を適正な
値に容易に設定できるから、現像剤に対して常時適正な
帯電付与を行なうことができ、従って、画像濃度の安定
した高画質の画像が常時得られるという顕著な効果があ
る。
【0087】又、本発明の第2の態様の現像装置によれ
ば、層厚規制電荷付与部材をホルダの下端面に貼着され
たフィルム状シート或は弾性体にて構成されるので、層
厚規制電荷付与部材と現像剤担持体とのニップ幅、当接
圧力が独立して制御できるという特長を有する。又、こ
の現像装置は、環境による変化も少なく、端部において
も端部シール部材との間に隙間なく接合が可能であり、
これによって、環境安定性の向上や、現像剤の層厚や電
荷量の適正化がし易くなり、画質の向上及び現像剤のシ
ール性能の向上に効果がある。更に、本発明のこの態様
によれば、低い当接圧力で広いニップ幅も実現でき、現
像剤の融着を防止し、信頼性の向上を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による現像装置の第1実施例を示す概略
構成図である。
【図2】図1に示す本発明の第1実施例の動作を説明す
るための概略構成図である。
【図3】図1に示す本発明の第1実施例の動作を説明す
るための概略構成図である。
【図4】図1に示す本発明の第1実施例の動作を説明す
るための概略構成図である。
【図5】本発明による現像装置の第2実施例を示す概略
構成図である。
【図6】図5に示す本発明の第2実施例の動作を説明す
るための概略構成図である。
【図7】図5に示す本発明の第2実施例の動作を説明す
るための概略構成図である。
【図8】図5に示す本発明の第2実施例の動作を説明す
るための概略構成図である。
【図9】本発明による現像装置の第3の実施例を示す概
略構成図である。
【図10】図9に示す本発明の第3実施例の動作を説明
するための概略構成図である。
【図11】図9に示す本発明の第3実施例の動作を説明
するための概略構成図である。
【図12】図9に示す本発明の第3実施例の動作を説明
するための概略構成図である。
【図13】本発明による現像装置の第4の実施例を示す
概略構成図である。
【図14】従来の現像装置の一例を示す概略構成図であ
る。
【図15】本発明による現像装置の第4実施例を示す概
略構成図である。
【図16】図15に示す現像装置の平面図である。
【図17】図15に示す現像装置の正面図である。
【図18】図17の線X−Xに取った断面図である。
【図19】図15の現像装置の変更例を示す概略構成図
である。
【図20】本発明による現像装置の第5実施例を示す概
略構成図である。
【図21】本発明による現像装置の第6実施例を示す概
略構成図である。
【図22】本発明による現像装置の第7実施例を示す概
略構成図である。
【図23】従来の現像装置を示す概略構成図である。
【符号の説明】
1 感光体ドラム 2 現像ローラ 4 現像ブレード 5 現像容器 6、16 加圧調整板 7、17 調節カム 26 加圧調整チューブ 40 ホルダ 42 開口部 46 フィルム状シート 48、50、58、62 弾性部材 52 押圧部材 60 微粒子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 永田 健二 東京都三鷹市下連雀6−3−3 コピア株 式会社内 (72)発明者 橋本 典夫 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 山中 俊彦 東京都中央区京橋1丁目11番2号 日本タ イプライター株式会社内 (72)発明者 猪股 貢 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薄板状の弾性部材からなる現像ブレード
    の一端を固定し、他端の先端又はその近傍を現像剤担持
    体に加圧当接させ、該現像剤担持体に付着する現像剤の
    層厚を規制するようにした画像形成装置に使用される現
    像装置において、前記現像ブレードの固定端から他端ま
    での途中において前記現像ブレードに当接して前記現像
    ブレードの前記現像剤担持体に対する当接圧を変化させ
    る当接圧調整手段を設けたことを特徴とする現像装置。
  2. 【請求項2】 層厚規制電荷付与部材を現像剤担持体に
    加圧当接させ、該現像剤担持体に付着する現像剤の層厚
    規制及び電荷付与を行なうようにした画像形成装置に使
    用される現像装置において、前記層厚規制電荷付与部材
    は、前記現像剤担持体に対向して配置されたホルダの下
    側端面に取り付けられたフィルム状シートと、前記フィ
    ルム状シートを前記現像剤担持体表面に当接せしめるた
    めに、前記フィルム状シートを前記現像剤担持体へと押
    圧する押圧部材とを具備し、前記現像剤担持体の移動方
    向上流側の前記ホルダの下面に配置された前記フィルム
    状シートと前記現像剤担持体とは楔状部を形成し、前記
    現像剤担持体と前記フィルム状シートとの間に取り込ま
    れる現像剤の量を規制することを特徴とする現像装置。
  3. 【請求項3】 前記ホルダの下側端面には、前記フィル
    ム状シートの代わりに弾性部材を設けたことを特徴とす
    る請求項2の現像装置。
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