JPH0639064Y2 - 2ストローク・4ストローク可変内燃機関 - Google Patents
2ストローク・4ストローク可変内燃機関Info
- Publication number
- JPH0639064Y2 JPH0639064Y2 JP14537687U JP14537687U JPH0639064Y2 JP H0639064 Y2 JPH0639064 Y2 JP H0639064Y2 JP 14537687 U JP14537687 U JP 14537687U JP 14537687 U JP14537687 U JP 14537687U JP H0639064 Y2 JPH0639064 Y2 JP H0639064Y2
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- JP
- Japan
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- stroke
- rocker arm
- valve
- stroke operation
- cam
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- Valve Device For Special Equipments (AREA)
- Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は2ストローク・4ストローク可変内燃機関に関
する。
する。
従来より良好な機関の運転を確保するために2ストロー
ク運転および4ストローク運転を選択的に行うようにし
た内燃機関が公知である(特公昭26-6204号公報および
特開昭57-153927号公報参照)。特公昭26-6204号公報に
記載された内燃機関ではシリンダヘッドに1個の弁が設
けられ、2ストローク運転を行うときにはこの弁を閉弁
しておき、4ストローク運転を行うときには最初の2ス
トロークにおいて吸入、圧縮、爆発、排気を行わせ、続
く2ストロークにおいてはシリンダヘッドに設けられた
弁を開弁することによって燃焼室内に空気を流出入さ
せ、それによって実質的には2ストロークの燃焼を行わ
せつつ見かけ上4ストロークの運転が行われるようにし
ている。
ク運転および4ストローク運転を選択的に行うようにし
た内燃機関が公知である(特公昭26-6204号公報および
特開昭57-153927号公報参照)。特公昭26-6204号公報に
記載された内燃機関ではシリンダヘッドに1個の弁が設
けられ、2ストローク運転を行うときにはこの弁を閉弁
しておき、4ストローク運転を行うときには最初の2ス
トロークにおいて吸入、圧縮、爆発、排気を行わせ、続
く2ストロークにおいてはシリンダヘッドに設けられた
弁を開弁することによって燃焼室内に空気を流出入さ
せ、それによって実質的には2ストロークの燃焼を行わ
せつつ見かけ上4ストロークの運転が行われるようにし
ている。
これに対して特開昭57-153927号公報に記載された内燃
機関では電磁弁によって駆動される吸気弁および排気弁
をシリンダヘッドに取付け、2ストローク運転時と4ス
トローク運転時で吸気弁および排気弁の開弁タイミング
を変えるようにしている。
機関では電磁弁によって駆動される吸気弁および排気弁
をシリンダヘッドに取付け、2ストローク運転時と4ス
トローク運転時で吸気弁および排気弁の開弁タイミング
を変えるようにしている。
しかしながら特公昭26-6204号公報に記載された内燃機
関では4ストローク運転を行うべきときに実質的には2
ストローク運転が行われており、これでは4ストローク
運転の利点を生かすことはできない。これに対して特開
昭57-153929号公報に記載された内燃機関では実質的な
2ストローク運転および4ストローク運転が選択的に行
われるがこの内燃機関では吸気弁および排気弁を駆動す
るために電磁弁が用いられており、斯くして実用性に欠
けることになる。
関では4ストローク運転を行うべきときに実質的には2
ストローク運転が行われており、これでは4ストローク
運転の利点を生かすことはできない。これに対して特開
昭57-153929号公報に記載された内燃機関では実質的な
2ストローク運転および4ストローク運転が選択的に行
われるがこの内燃機関では吸気弁および排気弁を駆動す
るために電磁弁が用いられており、斯くして実用性に欠
けることになる。
ところで実用面からみると吸気弁および排気弁を夫々カ
ムシャフトにより駆動する必要があるが2ストローク運
転時における単位時間当りの吸気弁および排気弁の開弁
回数が4ストローク運転時に比べて2倍となるのでカム
シャフトを用いることには困難な面がある。
ムシャフトにより駆動する必要があるが2ストローク運
転時における単位時間当りの吸気弁および排気弁の開弁
回数が4ストローク運転時に比べて2倍となるのでカム
シャフトを用いることには困難な面がある。
本考案はカムシャフトを用いて吸気弁および排気弁を2
ストローク運転および4ストローク運転に夫々適した時
期に開弁させるために、機関の運転状態に応じて吸気弁
および排気弁の開閉タイミングを2ストローク用のタイ
ミング或いは4ストローク用のタイミングに選択的に切
換え可能な可変タイミング機構を具備し、可変タイミン
グ機構が4ストローク用カム山と4ストローク用カム山
の2倍の数の2ストローク用カム山とを形成したカムシ
ャフトと、一端が揺動可能に支承され他端が吸気弁又は
排気弁の弁ステムの頂部に着座した第1ロッカーアーム
と、一端がカムシャフトの軸線方向に移動可能であって
かつ揺動可能に支承され他端が第1ロッカーアームの中
間部頂面に着座した第2ロッカーアームと、機関の運転
状態に応じて選択的に2ストローク運転又は4ストロー
ク運転を行うために第2ロッカーアームをカムシャフト
の軸線方向に移動させて第2ロッカーアームの中間部頂
面を2ストローク用カム山と4ストローク用カム山のい
ずれか一方と係合させるアクチュエータとにより構成さ
れている。
ストローク運転および4ストローク運転に夫々適した時
期に開弁させるために、機関の運転状態に応じて吸気弁
および排気弁の開閉タイミングを2ストローク用のタイ
ミング或いは4ストローク用のタイミングに選択的に切
換え可能な可変タイミング機構を具備し、可変タイミン
グ機構が4ストローク用カム山と4ストローク用カム山
の2倍の数の2ストローク用カム山とを形成したカムシ
ャフトと、一端が揺動可能に支承され他端が吸気弁又は
排気弁の弁ステムの頂部に着座した第1ロッカーアーム
と、一端がカムシャフトの軸線方向に移動可能であって
かつ揺動可能に支承され他端が第1ロッカーアームの中
間部頂面に着座した第2ロッカーアームと、機関の運転
状態に応じて選択的に2ストローク運転又は4ストロー
ク運転を行うために第2ロッカーアームをカムシャフト
の軸線方向に移動させて第2ロッカーアームの中間部頂
面を2ストローク用カム山と4ストローク用カム山のい
ずれか一方と係合させるアクチュエータとにより構成さ
れている。
第6図を参照すると、1は内燃機関本体、2a,2b,2c,2d
は夫々1番気筒#1、2番気筒#2、3番気筒#3、4
番気筒#4を示す。各気筒は夫々吸気弁3、排気弁4、
点火栓5を具備する。吸気マニホルド6の各枝管には夫
々燃料噴射弁7が取付けられ、点火栓5および燃料噴射
弁7は電子制御ユニット20の出力信号により制御され
る。吸気マニホルド6は機関により駆動される機械式過
給機8を介してエアフローメータ9に接続される。ま
た、吸気弁3のバルブタイミングを変化させるためのア
クチュエータ10および排気弁4のバルブタイミングを変
化させるためのアクチュエータ11が機関本体1に取付け
られる。
は夫々1番気筒#1、2番気筒#2、3番気筒#3、4
番気筒#4を示す。各気筒は夫々吸気弁3、排気弁4、
点火栓5を具備する。吸気マニホルド6の各枝管には夫
々燃料噴射弁7が取付けられ、点火栓5および燃料噴射
弁7は電子制御ユニット20の出力信号により制御され
る。吸気マニホルド6は機関により駆動される機械式過
給機8を介してエアフローメータ9に接続される。ま
た、吸気弁3のバルブタイミングを変化させるためのア
クチュエータ10および排気弁4のバルブタイミングを変
化させるためのアクチュエータ11が機関本体1に取付け
られる。
電子制御ユニット20はディジタルコンピュータからな
り、双方向性バス21によって相互に接続されたROM(リ
ードオンリメモリ)22、RAM(ランダムアクセスメモ
リ)23、CPU(マイクロプロセッサ)24、入力ポート25
および出力ポート26を具備する。エアフローメータ9は
吸入空気量に比例した出力電圧を発生し、この出力電圧
はAD変換器27を介して入力ポート25に入力される。ま
た、入力ポート25にはクランクシャフトが所定のクラン
ク角回転する毎に出力パルスを発生するクランク角セン
サ12が接続される。一方、出力ポート26は駆動回路28を
介して各気筒の点火栓5に接続され、駆動回路29を介し
て各気筒の燃料噴射弁7に接続される。更に出力ポート
26は駆動回路30を介してアクチュエータ10,11に接続さ
れる。
り、双方向性バス21によって相互に接続されたROM(リ
ードオンリメモリ)22、RAM(ランダムアクセスメモ
リ)23、CPU(マイクロプロセッサ)24、入力ポート25
および出力ポート26を具備する。エアフローメータ9は
吸入空気量に比例した出力電圧を発生し、この出力電圧
はAD変換器27を介して入力ポート25に入力される。ま
た、入力ポート25にはクランクシャフトが所定のクラン
ク角回転する毎に出力パルスを発生するクランク角セン
サ12が接続される。一方、出力ポート26は駆動回路28を
介して各気筒の点火栓5に接続され、駆動回路29を介し
て各気筒の燃料噴射弁7に接続される。更に出力ポート
26は駆動回路30を介してアクチュエータ10,11に接続さ
れる。
第1図から第4図は可変タイミング機構を示す。第1図
および第2図を参照すると、40は吸気弁3又は排気弁4
の弁ステム、41はコッタ、42はスプリングリテーナ、43
はバルブスプリング、44は第1のロッカーアーム、45は
第2のロッカーアームを夫々示す。第1ロッカーアーム
44の一端部はシリンダヘッドに固定の油圧アジャスタ46
の半球形状頭部46aによって揺動可能に支持されてお
り、第1ロッカーアーム44の他端部は弁ステム40の頂部
に着座せしめられている。また、第1ロッカーアーム44
の中間部の上壁面にはパッド面47が形成される。一方、
第2ロッカーアーム45の一端部はシリンダヘッドに固定
のロッカーシャフト48に揺動可能にかつロッカーシャフ
ト48の軸線方向に移動可能に支持されており、第2ロッ
カーアーム45の他端部は第1ロッカーアーム44のパッド
面47に着座せしめられている。また、第2ロッカーアー
ム45の中間部の上壁面にはパッド面49が形成され、この
パッド面49にはカムシャフト50に形成されたカム51が接
触する。第1図および第3図に示されるようにカム51に
は180度の間隔を隔てて同一のカム形状を有する一対の
カム山52が形成され、これら一対のカム山52に隣接して
1個のカム山53が形成される。これらカム山52,53が第
3図においてハッチングで示される。
および第2図を参照すると、40は吸気弁3又は排気弁4
の弁ステム、41はコッタ、42はスプリングリテーナ、43
はバルブスプリング、44は第1のロッカーアーム、45は
第2のロッカーアームを夫々示す。第1ロッカーアーム
44の一端部はシリンダヘッドに固定の油圧アジャスタ46
の半球形状頭部46aによって揺動可能に支持されてお
り、第1ロッカーアーム44の他端部は弁ステム40の頂部
に着座せしめられている。また、第1ロッカーアーム44
の中間部の上壁面にはパッド面47が形成される。一方、
第2ロッカーアーム45の一端部はシリンダヘッドに固定
のロッカーシャフト48に揺動可能にかつロッカーシャフ
ト48の軸線方向に移動可能に支持されており、第2ロッ
カーアーム45の他端部は第1ロッカーアーム44のパッド
面47に着座せしめられている。また、第2ロッカーアー
ム45の中間部の上壁面にはパッド面49が形成され、この
パッド面49にはカムシャフト50に形成されたカム51が接
触する。第1図および第3図に示されるようにカム51に
は180度の間隔を隔てて同一のカム形状を有する一対の
カム山52が形成され、これら一対のカム山52に隣接して
1個のカム山53が形成される。これらカム山52,53が第
3図においてハッチングで示される。
第1図および第2図に示されるように第2ロッカーアー
ム45の端部には突起54が一体形成され、この突起54を狹
むように配置されたフォーク55が制御ロッド56上に一体
形成される。制御ロッド56はロッカーシャフト48と平行
に延びており、制御ロッド56の端部はアクチュエータ10
又は11(第6図)に連結される。制御ロッド56はアクチ
ュエータ10又は11によって軸線方向に移動せしめられ、
それによって第2ロッカーアーム45は第2図において実
戦で示す位置と、鎖線で示す位置のいずれかの位置に移
動せしめられる。第2ロッカーアーム45が第2図におい
て実線で示す位置に移動せしめられたときには第2ロッ
カーアーム45のパッド面49はカム山52と係合可能であ
り、第2ロッカーアーム45が第2図において鎖線で示す
位置に移動せしめられたときには第2ロッカーアーム45
のパッド面49はカム山53と係合可能となる。
ム45の端部には突起54が一体形成され、この突起54を狹
むように配置されたフォーク55が制御ロッド56上に一体
形成される。制御ロッド56はロッカーシャフト48と平行
に延びており、制御ロッド56の端部はアクチュエータ10
又は11(第6図)に連結される。制御ロッド56はアクチ
ュエータ10又は11によって軸線方向に移動せしめられ、
それによって第2ロッカーアーム45は第2図において実
戦で示す位置と、鎖線で示す位置のいずれかの位置に移
動せしめられる。第2ロッカーアーム45が第2図におい
て実線で示す位置に移動せしめられたときには第2ロッ
カーアーム45のパッド面49はカム山52と係合可能であ
り、第2ロッカーアーム45が第2図において鎖線で示す
位置に移動せしめられたときには第2ロッカーアーム45
のパッド面49はカム山53と係合可能となる。
カムシャフト50は機関によって機関の1/2の回転数で回
転せしめられる。カム52又は53が第2ロッカーアーム45
のパッド面49に達すると第2ロッカーアーム45が時計回
りに回動せしめられ、その結果第1ロッカーアーム44も
時計回りに回動せしめられるので吸気弁3或いは排気弁
4が開弁せしめられることになる。吸気弁3或いは排気
弁4がカム山52によって開閉制御されるときには機関が
1回転する毎に吸気弁3および排気弁4が1回開弁し、
従ってこのときは2ストローク運転されることになる。
カム山52は第7図(A)に示される吸気弁開弁期間INお
よび排気弁開弁期間EXにおいて夫々吸気弁3および排気
弁4が開弁するように形成される。一方、吸気弁3或い
は排気弁4がカム山53によって開閉制御されるときには
機関が2回転する毎に吸気弁3および排気弁4が1回開
弁し、従ってこのときは4ストローク運転されることに
なる。カム山53は第7図(B)に示される吸気弁開弁期
間INおよび排気弁開弁期間EXにおいて夫々吸気弁3およ
び排気弁4が開弁するように形成される。
転せしめられる。カム52又は53が第2ロッカーアーム45
のパッド面49に達すると第2ロッカーアーム45が時計回
りに回動せしめられ、その結果第1ロッカーアーム44も
時計回りに回動せしめられるので吸気弁3或いは排気弁
4が開弁せしめられることになる。吸気弁3或いは排気
弁4がカム山52によって開閉制御されるときには機関が
1回転する毎に吸気弁3および排気弁4が1回開弁し、
従ってこのときは2ストローク運転されることになる。
カム山52は第7図(A)に示される吸気弁開弁期間INお
よび排気弁開弁期間EXにおいて夫々吸気弁3および排気
弁4が開弁するように形成される。一方、吸気弁3或い
は排気弁4がカム山53によって開閉制御されるときには
機関が2回転する毎に吸気弁3および排気弁4が1回開
弁し、従ってこのときは4ストローク運転されることに
なる。カム山53は第7図(B)に示される吸気弁開弁期
間INおよび排気弁開弁期間EXにおいて夫々吸気弁3およ
び排気弁4が開弁するように形成される。
上述したようにカムシャフト50は機関の1/2の回転速度
で回転せしめられるので2ストローク運転時にはカムシ
ャフト50は従来一般的に用いられているカムシャフトの
1/2の回転速度で回転せしめられることになる。吸気弁
3或いは排気弁4の開弁動作時における第1ロッカーア
ーム44の先端部の移動量は第2ロッカーアーム45の先端
部の移動量よりも大きく、従ってロッカーアーム先端部
の移動量は一対のロッカーアーム44,45を用いることに
よって増巾されることになる。カムシャフト50の回転速
度を従来一般的に用いられているカムシャフトの1/2の
回転速度に落すと各カム山52のカム作用角、即ちカム山
52が形成されている角度範囲を小さくせざるを得ず、そ
の結果各カム山52のカム高さが低くなって一個のロッカ
ーアームを用いただけでは吸気弁3或いは排気弁4の十
分なリフト量を確保できない場合もある。このような場
合には第1図に示されるように一対のロッカーアーム4
4,45を用いてロッカーアーム先端部の移動量を増巾させ
ることが必要となる。
で回転せしめられるので2ストローク運転時にはカムシ
ャフト50は従来一般的に用いられているカムシャフトの
1/2の回転速度で回転せしめられることになる。吸気弁
3或いは排気弁4の開弁動作時における第1ロッカーア
ーム44の先端部の移動量は第2ロッカーアーム45の先端
部の移動量よりも大きく、従ってロッカーアーム先端部
の移動量は一対のロッカーアーム44,45を用いることに
よって増巾されることになる。カムシャフト50の回転速
度を従来一般的に用いられているカムシャフトの1/2の
回転速度に落すと各カム山52のカム作用角、即ちカム山
52が形成されている角度範囲を小さくせざるを得ず、そ
の結果各カム山52のカム高さが低くなって一個のロッカ
ーアームを用いただけでは吸気弁3或いは排気弁4の十
分なリフト量を確保できない場合もある。このような場
合には第1図に示されるように一対のロッカーアーム4
4,45を用いてロッカーアーム先端部の移動量を増巾させ
ることが必要となる。
第4図は第1図の油圧アジャスタ46の側面断面図を示
す。第4図を参照すると、60はシリンダヘッドに固定支
持されたアジャスタケーシング、61はケーシング60に摺
動可能に挿入されかつ半球形状頭部46aを一体形成した
ピストン、62はピストン61内に形成されたオイル室、63
はオイル室62内にオイルを供給するためのオイル供給ポ
ート、64はピストン61の下方に形成されかつオイルが充
填されている高圧室、65はオイル室62から高圧室64に向
けてのみ流通可能な逆止弁を夫々示す。ピストン61は高
圧室64内の油圧および圧縮ばね66のばね力によって常時
上方に付勢されており、従ってこの油圧アジャスタ45に
よってカム51と第2ロッカーアーム45のパッド面49間、
第2ロッカーアーム45の先端部と第1ロッカーアーム44
のパッド面47間、および第1ロッカーアーム44の先端部
と弁ステム41間は常時接触状態に保持される。高圧室64
内のオイルが不足すると第1図に示されるように第2ロ
ッカーアーム45がカム51の基準円と接触したときにオイ
ルがオイル室62から逆止弁65を介して高圧室64内に供給
される。
す。第4図を参照すると、60はシリンダヘッドに固定支
持されたアジャスタケーシング、61はケーシング60に摺
動可能に挿入されかつ半球形状頭部46aを一体形成した
ピストン、62はピストン61内に形成されたオイル室、63
はオイル室62内にオイルを供給するためのオイル供給ポ
ート、64はピストン61の下方に形成されかつオイルが充
填されている高圧室、65はオイル室62から高圧室64に向
けてのみ流通可能な逆止弁を夫々示す。ピストン61は高
圧室64内の油圧および圧縮ばね66のばね力によって常時
上方に付勢されており、従ってこの油圧アジャスタ45に
よってカム51と第2ロッカーアーム45のパッド面49間、
第2ロッカーアーム45の先端部と第1ロッカーアーム44
のパッド面47間、および第1ロッカーアーム44の先端部
と弁ステム41間は常時接触状態に保持される。高圧室64
内のオイルが不足すると第1図に示されるように第2ロ
ッカーアーム45がカム51の基準円と接触したときにオイ
ルがオイル室62から逆止弁65を介して高圧室64内に供給
される。
第5図に別の実施例を示す。この実施例では第1ロッカ
ーアーム44の一端部がロッカーシャフト57により揺動可
能に支持され、第1ロッカーアーム44の他端部には調節
ねじ58とロックナット59が取付けられる。この実施例で
は第1図に示す実施例とは異なって手動によりタペット
クリアランスの調整が行なわれる。
ーアーム44の一端部がロッカーシャフト57により揺動可
能に支持され、第1ロッカーアーム44の他端部には調節
ねじ58とロックナット59が取付けられる。この実施例で
は第1図に示す実施例とは異なって手動によりタペット
クリアランスの調整が行なわれる。
第8図は2ストローク運転および4ストローク運転を行
なった場合の各気筒#1、#2、#3、#4における吸
気弁3の開弁期間(IN)、排気弁4の開弁期間(EX)、
燃料噴射期間(I)および点火時期のタイムチャートを
示している。第8図からわかるように爆発順序は2スト
ローク運転の場合には1−3−2−4であり、4ストロ
ーク運転の場合には1−3−4−2である。各気筒にお
ける吸気弁3の開弁期間(IN)および排気弁4の開弁期
間(EX)は2ストローク運転の場合には第7図(A)に
示されるようになり、4ストローク運転の場合には第7
図(B)に示されるようになる。また、燃料噴射時期
(I)は2ストローク運転の場合には吸気弁3の開弁期
間(IN)内に設定されており、4ストローク運転の場合
には1番気筒#1と4番気筒#4で同時に噴射が行なわ
れ、2番気筒#2と3番気筒#3で同時に噴射が行なわ
れるグループ噴射が行なわれる。また、点火時期は2サ
イクル運転時の圧縮上死点前に設定され、4サイクル運
転のときも2サイクル運転と同じ時期に点火される。従
って4サイクル運転のときは排気上死点前においても余
計に点火栓5が作動せしめられる。
なった場合の各気筒#1、#2、#3、#4における吸
気弁3の開弁期間(IN)、排気弁4の開弁期間(EX)、
燃料噴射期間(I)および点火時期のタイムチャートを
示している。第8図からわかるように爆発順序は2スト
ローク運転の場合には1−3−2−4であり、4ストロ
ーク運転の場合には1−3−4−2である。各気筒にお
ける吸気弁3の開弁期間(IN)および排気弁4の開弁期
間(EX)は2ストローク運転の場合には第7図(A)に
示されるようになり、4ストローク運転の場合には第7
図(B)に示されるようになる。また、燃料噴射時期
(I)は2ストローク運転の場合には吸気弁3の開弁期
間(IN)内に設定されており、4ストローク運転の場合
には1番気筒#1と4番気筒#4で同時に噴射が行なわ
れ、2番気筒#2と3番気筒#3で同時に噴射が行なわ
れるグループ噴射が行なわれる。また、点火時期は2サ
イクル運転時の圧縮上死点前に設定され、4サイクル運
転のときも2サイクル運転と同じ時期に点火される。従
って4サイクル運転のときは排気上死点前においても余
計に点火栓5が作動せしめられる。
第9図は第8図に示すタイミングで2ストローク運転或
いは4ストローク運転を行なうためのフローチャートを
示す。なお、第9図に示すルーチンは予め定められたク
ランク角における割込みによって実行される。第9図を
参照するとまず初めにステップ60において機関回転数N
を表わすクランク角センサ12の出力信号、および吸入空
気量Qを表わすエアフローメータ9の出力信号が読込ま
れる。次いでステップ61ではNおよびQに基いて点火時
期が計算される。次いでステップ62では2ストローク運
転をすべき運転状態か4ストローク運転をすべき運転状
態かが判別される。例えば機関回転数Nが5000r.p.m以
上のとき又は機関負荷Q/Nが全負荷の1/3負荷以下のとき
は4ストローク運転をすべきであると判別され、その他
のときには2ストローク運転をすべきであると判別され
る。2ストローク運転すべきであるときにはステップ63
に進む。ステップ63では前回の割込みルーチンにおいて
4ストローク運転が行なわれており、この4ストローク
運転時における燃料噴射が行なわれているか否かが判別
される。燃料噴射が完了していればステップ64に進んで
アクチュエータ10,11を作動させることにより2ストロ
ーク運転状態とし、次いでステップ65においてQおよび
Nから燃料噴射時期が計算される。
いは4ストローク運転を行なうためのフローチャートを
示す。なお、第9図に示すルーチンは予め定められたク
ランク角における割込みによって実行される。第9図を
参照するとまず初めにステップ60において機関回転数N
を表わすクランク角センサ12の出力信号、および吸入空
気量Qを表わすエアフローメータ9の出力信号が読込ま
れる。次いでステップ61ではNおよびQに基いて点火時
期が計算される。次いでステップ62では2ストローク運
転をすべき運転状態か4ストローク運転をすべき運転状
態かが判別される。例えば機関回転数Nが5000r.p.m以
上のとき又は機関負荷Q/Nが全負荷の1/3負荷以下のとき
は4ストローク運転をすべきであると判別され、その他
のときには2ストローク運転をすべきであると判別され
る。2ストローク運転すべきであるときにはステップ63
に進む。ステップ63では前回の割込みルーチンにおいて
4ストローク運転が行なわれており、この4ストローク
運転時における燃料噴射が行なわれているか否かが判別
される。燃料噴射が完了していればステップ64に進んで
アクチュエータ10,11を作動させることにより2ストロ
ーク運転状態とし、次いでステップ65においてQおよび
Nから燃料噴射時期が計算される。
一方、4ストローク運転すべきときにはステップ62から
ステップ66に進む。ステップ66では前回の割込みルーチ
ンにおいて2ストローク運転が行なわれており、この2
ストローク運転時における燃料噴射が行なわれているか
否かが判別される。燃料噴射が完了していればステップ
67に進んでアクチュエータ10,11を作動させることによ
り4ストローク運転状態とし、次いでステップ68におい
てQおよびNから燃料噴射時期が計算される。
ステップ66に進む。ステップ66では前回の割込みルーチ
ンにおいて2ストローク運転が行なわれており、この2
ストローク運転時における燃料噴射が行なわれているか
否かが判別される。燃料噴射が完了していればステップ
67に進んでアクチュエータ10,11を作動させることによ
り4ストローク運転状態とし、次いでステップ68におい
てQおよびNから燃料噴射時期が計算される。
吸気弁および排気弁を駆動するためには機関の回転と同
期して回転せしめられるカムシャフトを用いることが最
も実用的であるがこのようなカムシャフトを用いると2
ストローク運転用のカム山のカム作用角を小さくせざる
を得ず、その結果必然的に2ストローク運転用のカム山
のカム高さを低くせざるを得なくなる。しかしながら本
考案ではロッカーアームを第1ロッカーアームと第2ロ
ッカーアームから構成することによりロッカーアーム先
端部の移動量を増巾できるのでカム山のカム高さが低く
なっても吸気弁および排気弁のリフト量を十分に大きく
することができる。従って最も実用的であるカムシャフ
トを用いて良好な2ストローク運転と4ストローク運転
とを確保することができる。
期して回転せしめられるカムシャフトを用いることが最
も実用的であるがこのようなカムシャフトを用いると2
ストローク運転用のカム山のカム作用角を小さくせざる
を得ず、その結果必然的に2ストローク運転用のカム山
のカム高さを低くせざるを得なくなる。しかしながら本
考案ではロッカーアームを第1ロッカーアームと第2ロ
ッカーアームから構成することによりロッカーアーム先
端部の移動量を増巾できるのでカム山のカム高さが低く
なっても吸気弁および排気弁のリフト量を十分に大きく
することができる。従って最も実用的であるカムシャフ
トを用いて良好な2ストローク運転と4ストローク運転
とを確保することができる。
第1図は動弁機構の側面断面図、第2図はカムシャフト
を取除いたところを示す第1図の平面図、第3図はカム
シャフトの平面図、第4図は油圧アジャスタの側面断面
図、第5図は動弁機構の別の実施例の側面断面図、第6
図は内燃機関の全体図、第7図は吸気弁および排気弁の
開弁期間を示す線図、第8図は吸排気弁の開弁期間、噴
射期間および点火時期を示すタイムチャート、第9図は
本考案による運転制御を実行するためのフローチャート
を示す。 44……第1ロッカーアーム、 45……第2ロッカーアーム、 48……ロッカーシャフト、 50……カムシャフト、51……カム、 52、53……カム山、56……制御ロッド。
を取除いたところを示す第1図の平面図、第3図はカム
シャフトの平面図、第4図は油圧アジャスタの側面断面
図、第5図は動弁機構の別の実施例の側面断面図、第6
図は内燃機関の全体図、第7図は吸気弁および排気弁の
開弁期間を示す線図、第8図は吸排気弁の開弁期間、噴
射期間および点火時期を示すタイムチャート、第9図は
本考案による運転制御を実行するためのフローチャート
を示す。 44……第1ロッカーアーム、 45……第2ロッカーアーム、 48……ロッカーシャフト、 50……カムシャフト、51……カム、 52、53……カム山、56……制御ロッド。
Claims (1)
- 【請求項1】機関の運転状態に応じて吸気弁および排気
弁の開閉タイミングを2ストローク用のタイミング或い
は4ストローク用のタイミングに選択的に切換え可能な
可変タイミング機構を具備し、該可変タイミング機構が
4ストローク用カム山と4ストローク用カム山の2倍の
数の2ストローク用カム山とを形成したカムシャフト
と、一端が揺動可能に支承され他端が吸気弁又は排気弁
の弁ステムの頂部に着座した第1ロッカーアームと、一
端がカムシャフトの軸線方向に移動可能であってかつ揺
動可能に支承され他端が第1ロッカーアームの中間部頂
面に着座した第2ロッカーアームと、機関の運転状態に
応じて選択的に2ストローク運転又は4ストローク運転
を行うために第2ロッカーアームをカムシャフトの軸線
方向に移動させて第2ロッカーアームの中間部頂面を2
ストローク用カム山と4ストローク用カム山のいずれか
一方と係合させるアクチュエータとにより構成される2
ストローク・4ストローク可変内燃機関。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14537687U JPH0639064Y2 (ja) | 1987-09-25 | 1987-09-25 | 2ストローク・4ストローク可変内燃機関 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14537687U JPH0639064Y2 (ja) | 1987-09-25 | 1987-09-25 | 2ストローク・4ストローク可変内燃機関 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6451737U JPS6451737U (ja) | 1989-03-30 |
JPH0639064Y2 true JPH0639064Y2 (ja) | 1994-10-12 |
Family
ID=31413908
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14537687U Expired - Lifetime JPH0639064Y2 (ja) | 1987-09-25 | 1987-09-25 | 2ストローク・4ストローク可変内燃機関 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0639064Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101509717B1 (ko) * | 2013-10-14 | 2015-04-07 | 현대자동차 주식회사 | 가변 행정 타입의 엔진 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7165621B2 (ja) * | 2019-04-30 | 2022-11-04 | 株式会社オティックス | 内燃機関の可変動弁機構 |
-
1987
- 1987-09-25 JP JP14537687U patent/JPH0639064Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101509717B1 (ko) * | 2013-10-14 | 2015-04-07 | 현대자동차 주식회사 | 가변 행정 타입의 엔진 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6451737U (ja) | 1989-03-30 |
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