JPH0639018U - 高層ビルの避難装置 - Google Patents

高層ビルの避難装置

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JPH0639018U
JPH0639018U JP8431992U JP8431992U JPH0639018U JP H0639018 U JPH0639018 U JP H0639018U JP 8431992 U JP8431992 U JP 8431992U JP 8431992 U JP8431992 U JP 8431992U JP H0639018 U JPH0639018 U JP H0639018U
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hydraulic cylinders
piston
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fixed frame
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JP8431992U
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English (en)
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安源 劉
高宏 劉
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安源 劉
高宏 劉
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 構造が簡単で使用に便利であり製造費も安い
高層ビルの避難装置を提供することにある。 【構成】 固定フレーム1の内部にリール2を設け、こ
のリール2に反対方向に巻いたワイヤロープ24、25
の先端にフック241、251を設け、固定フレーム1
の両側面に固定された回転軸受け26、27を設け、油
圧シリンダー31、32のピストン棒311、321が
回転軸受け26、27と連接する継ぎ手262、272
は、それぞれの回転軸受け26、27の中心を結ぶ線が
互いに90°になる位置に装着される。また、ピストン
312に流通孔313あるいは、油圧シリンダー31、
32側面に連接管315を設ける。 【効果】 外的な動力および操作を必要とせず、人の体
重のみで等速度の下降が繰り返し可能な、安全な高層ビ
ルの避難装置が提供できる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は高層建築避難装置に関するものであり、構造が簡単で、手軽に使用で きる高層ビルの避難装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より一般に、高層ビルにおいては、消化システムあるいは、非常階段など の避難設備、および避難器具が設けられており、火災が発生したときの消化およ び避難に備えている。
【0003】 しかし、一般に、高層ビルに火災が発生した場合には、一般の人は非常階段で 避難し、また消防隊員による迅速な避難誘導が成されても、下の階が安全とは限 らず、往々にして屋上に避難して救出を待つことになる。しかし、一般のハシゴ 車ではビルの高さに対応できないことが多かった。また、高層ビルの避難具とし ては、多種の物があるが、一般的に重く、付属の設備が多く操作もまた簡単では なかった。そのために避難が遅れることがあった。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、上記のような従来の高層ビルの避難具の欠点を解決するために考案 されたものである。
【0005】 本考案は、全体構造は簡単で、手軽に用いることができるだけでなく、平時に おいても高い空中での作業や貨物の引き下ろしなどに利用することができる高層 ビルの避難装置を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案の高層ビルの避難装置は、固定フレームの内部にリールを設け、このリ ールに設けたワイヤロープにはそれぞれ先端に避難人員の装備に掛けるフックを 設け、人の体重によりワイヤロープを下降させ、リールを連動して回転させ、固 定フレームの両側面に固定された回転軸受けを連動して回転させ、それにより油 圧シリンダーのピストン棒を連動する。
【0007】 この油圧シリンダー内部の液体は、ピストンに設けた流通孔を流路とし、液体 はワイヤロープの下降速度を緩衝し、等速度の下降を保持する。
【0008】 また、油圧シリンダーのピストン棒が回転軸受けと連接する継ぎ手は、それぞ れの回転軸受けの中心を結ぶ線が互いに90°になる位置に装着されるため、回 転軸受けとピストン棒は連続した往復の回転運動ができる。このような構造によ り、人の体重のみによる連続した下降ができ、外部の動力や操作を必要としない 高層ビルの避難装置である。
【0009】
【作用】
本考案の固定フレームの上面に設けたフックにより、ベランダあるいは窓の固 定フレームに固定することができる。また、リール上のワイヤロープにはフック を設け、避難する人の身に着けられた安全ベルト、安全器具等に掛ける。すると 人体の重量により、ワイヤロープが引き下ろされ、リールを回転させる。
【0010】 リールの回転に連動して回転軸受けは回転し、さらに緩衝装置の油圧シリンダ ーに設けられたピストン棒の上下移動を連動する。
【0011】 ピストンに設けた流通孔により、ピストンの上下の液体が相互に流通し、リー ルのワイヤロープが下降する速度を予め緩衝し、等速度に保持するよう調節する 。
【0012】 左右の油圧シリンダーの入れ子軸の継ぎ手と回転軸受けの中心とを結ぶ線が9 0°設けられているために、回転軸受けとピストン棒は、外的な動力を必要とせ ず、人の体重のみによりリールを回転する。
【0013】 さらにワイヤロープは相反する方向に巻かれ、ワイヤロープが下に引き下ろさ れるとき、ワイヤロープは反対の方向に巻き上げられる。このようにワイヤロー プが昇降を繰り返すと、連続した昇降動作が繰り返される。
【0014】
【実施例】
図1、2に示されるとおり、本考案は、固定フレーム1、リール2および緩衝 装置3から構成される。
【0015】 固定フレーム1はコの字を立てた形状を成し、固定フレーム1の上面中央には フック11を設け、固定フレーム1には固定フレーム1の二つの側面を貫通する ように装着された入れ子軸13を設け、固定フレームの内側の入れ子軸13上に はリール2および隔盤21と隔盤21により隔てられた二つの溝22、23を設 け、溝22、23にはワイヤロープ24、25を固定し、巻き付ける。
【0016】 リール2と入れ子軸13は連動し、ワイヤロープ24、25の末端にはそれぞ れフック251、241を設ける。
【0017】 また、入れ子軸13の両端は、回転軸受け26、27に固定される。この回転 軸受け26、27は、継ぎ手262、272と回転軸受け26、27の中心を外 れた位置にボルト261、71にて連結される。
【0018】 継ぎ手262、272は、ピストン棒311、321に、そしてピストン棒3 11、321は緩衝装置3に連結する。
【0019】 回転軸受け26に設けられた継ぎ手262と回転軸受け27に設けられた継ぎ 手272とは、つねに90°の角度を保つように設置する。
【0020】 緩衝装置3は、それぞれ油圧シリンダー31、32を有し、油圧シリンダー3 1、32の上端は、固定フレーム1の側面上部中央に設けた入れ子軸の軸端33 、34に嵌込まれ、ピストン311、321の安定した上下伸縮動作を支える。
【0021】 油圧シリンダー31、32のピストン棒311、321は、それぞれ回転軸受 け26、27の継ぎ手262、272に連結されており、回転軸受け26、27 を連動させる。
【0022】 図3に示されるように、油圧シリンダー31、32は同じ構造となっており、 密封式の油圧シリンダーである。油圧シリンダー31のピストン棒311の上部 にはピストン312を設け、ピストン312には、貫通する流通孔313を設け る。これは油圧シリンダー31のピストン312の上下の液体の流通路となり、 これによりピストン312は上下に移動することができる。
【0023】 以上は本考案のおもな構造であるが、本考案の特徴を以下に述べる。図1に示 されるように、本考案の固定フレーム1の上面に設けたフック11により、ベラ ンダあるいは窓の固定フレームに固定することができる。
【0024】 リール2上のワイヤロープ24には、フック241を設け、避難する人の身に 着けられた安全ベルト、安全器具等に掛ける。すると人体の重量により、ワイヤ ロープ24が引き下ろされ、リール2を回転させる。
【0025】 図1、4に示されるように、リール2の回転に連動して回転軸受け26、27 は回転し、さらに緩衝装置3の油圧シリンダー31、32に設けられたピストン 棒311、321の上下移動を連動する。
【0026】 図3に示されるように、ピストン312には、流通孔313を設け、上下の液 体314が相互に流通することができる。液体314とピストン312の流通孔 313は、リール2のワイヤロープ24が下降する速度を予め緩衝し、等速度に 保持するよう調節する。これがその特徴の一である。
【0027】 また、図3に示されるように、ピストン312の流通孔313の径の大きさは 、リール2の下降速度を決定する。これがその特徴の二である。
【0028】 図2に示されるように、油圧シリンダー31、32の軸312、321は回転 軸受け26、27に連接するが、左右の油圧シリンダー31、32の入れ子軸1 3に対する角度の差が、90°になるように設けられている。故に、回転軸受け 26、27とピストン棒311、321は、人の重量によるリール2の回転によ りそれぞれ回転と上下運動を行い、その他の動力を必要としない。これがその特 徴の三である。
【0029】 上記のワイヤロープ24、25は相反する方向に巻かれ、ワイヤロープ24が 下に引き下ろされるとき、ワイヤロープ25は反対の方向に巻き上げられる。こ のようにワイヤロープ24、25が昇降を繰り返すと、連続した昇降動作が繰り 返される。これが特徴の四である。ワイヤロープ24が、まず下降するとき、も う一つのワイヤロープ25は、リール2に設けられた貫通孔231に引っ掛けら れており、リール2が回転してワイヤロープ24が下降するときに解けない。こ れが特徴の四である。
【0030】 図5に示されるのは本考案の油圧シリンダー31、32のもう一つの実施であ るが、ここでは本考案の緩衝装置3の油圧シリンダー31、32はある改良がな されており、その改良点とは、油圧シリンダー31の側面に連接管315を設け 、ピストンのヘッド312の上下の液体314の移動の通路となる。かつ、連接 管315の上部には、調整つまみ316が設けられており、連接管315を流れ る液体の流量の大小を調節する。すなわちピストンのヘッド312に影響し、ピ ストン棒311の移動の速度を調整し、下降速度を調整することができる緩衝装 置3である。これが特徴の五である。
【0031】
【考案の効果】 以上述べた如く、本考案の高層ビルの避難装置は構造が簡単であり、軽く、体 積が少ない。このため製造にかかる費用を低くすることができる。すなわち、従 来の避難具の構造が大がかりで付属物も多いという欠点を解決し、一般の使用さ れやすくした。
【0032】 本考案の高層ビルの避難装置は、油圧シリンダーを設け、ピストンには小さな 貫通孔を設け液体の流通孔とし、ピストンの上下往復により緩衝作用を確保する 。またその液体はワイヤロープの下降速度を緩衝し、等速度による下降を保持し 、安全な速度に保つ。
【0033】 ワイヤロープの端は、フックを設け、人体に予め装着された安全ベルト等の避 難具に装着することができ、使用範囲が広い。
【0034】 油圧シリンダーは固定式と調整式の二種があり、調整式の油圧シリンダーは下 降速度の速さを調整できる。
【0035】 本考案の高層ビルの避難装置は、人の重量にてワイヤロープを下に引き下ろし 、油圧シリンダーの緩衝を連動し、この油圧シリンダーと回転軸受けを連接する 継ぎ手は、継ぎ手と回転軸受けの中心を結ぶ線が90°になるように設けられ、 このため連続した下降が行われ、人力あるいは外部の動力を必要とせず、ただ油 圧シリンダーの軸の上下の伸縮動作によるため、安全かつ非常に便利である。
【0036】 本考案の高層ビルの避難装置の2本のワイヤロープは、リールに相反する方向 に巻かれ、一方のワイヤロープが下降するとき、もう一方のワイヤロープは上昇 し、連続した上昇と下降の循環動作を行う。
【0037】 本考案は、高層ビルの避難装置として用いられるばかりでなく、平時において も高い空中での作業や貨物の引き下ろしなどに利用することができる。本考案の 全体構造は簡単で、手軽に用いることができ、多種の作業に応用でき実用性があ る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す斜視図である。
【図2】本考案の実施例の構造を示す図である。
【図3】本考案の実施例における油圧シリンダーの断面
図である。
【図4】本考案の実施例における油圧シリンダーと回転
軸受けの連動を示した図である。
【図5】本考案の別の実施例における油圧シリンダーの
断面図である。
【符号の説明】
1 固定フレーム 2 リール 3 緩衝装置 12 フレーム内部 13 入れ子軸 21 隔盤 22,23 溝 24,25 ワイヤロープ 26,27 回転軸受け 31,32 油圧シリンダー 33,34 入れ子軸の軸端 231 貫通孔 241,251 フック 261,271 ボルト 262,272 継ぎ手 311,321 ピストン棒 312 ピストン 313 流通孔 314 液体 315 連接管 316 調整つまみ

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定フレーム1、リール2および緩衝装
    置3から構成される高層ビルの避難装置であって、次の
    要素からなることを特徴とする高層ビルの避 難装置。(イ) 固定フレーム1は、コの字を立てた形
    で、その上面には、フック11を有し、固定フレーム1
    を貫通して入れ子軸13を設け、固定フレーム1内側の
    入れ子軸13に、リール2を固定する。 (ロ) 入れ子軸13と連動して回転するリール2は、隔
    盤21にて2つの溝22、23を形成し、溝22、23
    には、内端を固定し、相反する方向に巻かれたワイヤロ
    ープ24、25を設ける。 (ハ) ワイヤロープ24、25の末端にはフック24
    1、251を設ける。 (ニ) 入れ子軸13の両端には入れ子軸13に連動して
    回転する回転軸受け26、27を設ける。 (ホ) 回転軸受け26、27の中心から外れた位置に緩
    衝装置3の油圧シリンダー31、32のピストン棒31
    1、321に連結する継ぎ手262、272をボルト2
    61、271にてそれぞれ固定する。 (ヘ) 緩衝装置3は、油圧シリンダー31、32から構
    成され、油圧シリンダー31、32の上端は、固定フレ
    ーム1の側面上部中央に設けた入れ子軸の字句端33、
    34に嵌込まれる。 (ト) 油圧シリンダー31、32のピストン棒311、
    321は、それぞれ回転軸受け26、27の継ぎ手26
    2、272に連結される。 (チ) 油圧シリンダー31、32は、密閉式であり、ピ
    ストン棒311のピストン312にはピストン312の
    上下の液体の流通路とし、ピストン312の上下運動を
    起こす適当な径を有した貫通する流通孔313を設け
    る。 (リ) 上述の構成による高層ビルの避難装置であり、人
    体の重量を用いてリール2を回転させ、それにより回転
    軸受け26、27を連動して回転させ、回転軸受け2
    6、27に連接する緩衝装置3の油圧シリンダー31、
    32のピストン棒311、321の上下の往復運動およ
    び振動を連動し、油圧シリンダー31、32内の液体3
    14は、下降の速度を緩衝し、等速度の下降を保持し、
    連続した下降および上昇を循環させる。
  2. 【請求項2】 (イ) 緩衝装置3の油圧シリンダー3
    1、32のピストン棒311、312の下部に設けた継
    ぎ手262、272はリール2の回転軸受け26、27
    の中心から外れた位置に装着され、ピストン棒311、
    321と回転軸受け26、27を連接し、 (ロ) 継ぎ手262と回転軸受け26の中心を結ぶ線
    と、もう一つの継ぎ手272と回転軸受け27を結ぶ線
    は、90°をなすように継ぎ手262、272を設け、 (ハ) これにより、油圧シリンダー31、32の往復の
    振動を伴い、回転軸受け26、27は連続して回転し、
    循環する連続動作を保持することを特徴とする請求項1
    記載の高層ビルの避難装置。
  3. 【請求項3】 (イ) 緩衝装置3の油圧シリンダー3
    1、32は、油圧シリンダー31、32の側面に連接管
    315を設けた調整式の油圧シリンダー31、32とす
    ることも可能で、この連接管315は、ピストン31
    1、314上部および下部の液体315の流通路とな
    り、 (ロ) 油圧シリンダー31、32の上記連接管315の
    上部には、調整つまみ316を設け、予め連接管315
    内を流れる液体の流量を調整し、ピストン棒311、3
    12に連動して上下に移動するピストン312の移動速
    度を調整することを特徴とする請求項1記載の高層ビル
    の避難装置。
JP8431992U 1992-11-13 1992-11-13 高層ビルの避難装置 Pending JPH0639018U (ja)

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JP (1) JPH0639018U (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016195763A (ja) * 2015-04-03 2016-11-24 イヴェコ・マギルス・アー・ゲーIveco Magirus Ag 落下保護装置
CN108355263A (zh) * 2018-04-19 2018-08-03 浙江工业大学 逃生包

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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