JPH0638933U - 歯科医療用集塵装置 - Google Patents

歯科医療用集塵装置

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JPH0638933U
JPH0638933U JP7554692U JP7554692U JPH0638933U JP H0638933 U JPH0638933 U JP H0638933U JP 7554692 U JP7554692 U JP 7554692U JP 7554692 U JP7554692 U JP 7554692U JP H0638933 U JPH0638933 U JP H0638933U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 治療状況に最適な吸引を可能とするフード部
を有する歯科医療用集塵装置を実現すること。 【構成】 フード本体1の内側面のうちの相対する2面
には、嵌合孔1aが形成されている一方、補助フード5
の嵌合面5aのうちの相対する2つの面に凸起5bが形
成されている。補助フード5は、その凸起5bとフード
本体1の嵌合孔1aとが嵌合することでフード本体1の
先端側に連結される。補助フード5の先端側開口部は、
フード本体1の先端側開口部より大きな口径になってい
る。したがって、フード本体1を補助フード5に装着す
ることによって、先端側開口部の口径を拡張することが
できる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、歯科医療時に患者の口腔より発生する塵埃、唾液などの含まれた汚 染空気を吸引除塵する歯科医療用集塵装置の吸引フードに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
歯科治療においては、患者の口腔より発せられる塵埃、唾液などを含む汚染空 気を吸引するための集塵装置が広く用いられている。このような装置としては、 図11に示すように、患者の口腔から発生する汚染空気の吸引部となるフード5 1と、このフード51とホース52で接続されて患者の近傍に設置されるフィル ター内蔵の吸引ユニット55と、この吸引ユニット55に接続パイプ53で接続 され、内部に装置の吸引源であるブロアーとフィルター(共に図示せず)を備え た本体54とで構成されたものがある。このような構成の集塵装置においては、 歯の治療時に発生する切削塵埃や唾液などを含んだ汚染空気を患者の口腔近傍か らフード51を介して吸引し、吸引ユニット55内のフィルターで比較的大きな 切削塵埃などを除去して、本体54のフィルターでさらに微細な汚染物質を除去 するようになっている。このフード51の開口部は、口腔内より外部に飛散する 汚染空気を口腔の外側方から吸引可能な口径になっている。この装置においては 、フードを人手によって保持しなければならないが、治療者が治療と吸引作業を 一人で行う時などに、フードを患者の口元に固定するための支柱などの支持部材 を備えた装置も用いられている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、歯科医療においては、汚染空気の発生状況が治療の内容などに よって変化するにもかかわらず、フード51の形状および大きさが固定されてい るため、以下の問題点を有する。まず、治療する歯の位置によって口の開け方が 変わるため、汚染空気を効率よく吸引するには、フード51によって口元を覆う 範囲を変えるべきであるが、従来の吸引装置においては、小さな範囲からのみ汚 染空気を吸引すればよい場合でも、大きなフードを患者の口元に位置させること になって、治療者の視界を不必要に遮ってしまう。また、患者に笑気ガスで麻酔 をかけるときには、治療室に笑気ガスが分散しないように、患者の口元よりも広 い範囲から吸気を吸引する必要があるが、このような吸引操作を行なうには、フ ードが小さすぎる場合がある。
【0004】 以上の問題点に鑑みて、本考案の課題は、治療状況に最適な吸引範囲を設定可 能な歯科医療用集塵装置を実現することにある。
【0005】
【課題を解決しようとする手段】
上記の課題を解決するために、本考案に係る歯科医療用集塵装置において講じ た手段は、吸引源側に接続されて歯科治療中に発生する汚染空気を吸引する吸込 部材と、その先端部に取り付けられ、基端側から先端側に向かって開口部が拡張 されたフード本体と、このフード本体の先端側開口部と異なる先端側開口部を備 え、フード本体の先端部に基端側が係止機構を介して接続されて先端側に向かっ て連結された状態またはそこから取り外した状態にされる補助フードとを有する ことである。
【0006】 ここで、補助フードの先端側開口部は、フード本体の先端側開口部に比して大 きいことが好ましい。すなわち、補助フードを吸い込む部の拡張用フードとして 利用可能にすることが好ましい。
【0007】 また、本考案においては、補助フードの先端縁のうちのフード本体に連結され た状態で下方側とされる側に、そこから先端側に向かって延設されたトレイ状の 受け部を設けておくことが好ましい。
【0008】 さらに、フード本体の内壁面は、その先端側開口部から基端側開口部までなだ らかな連続面で構成されていることが好ましい。
【0009】
【作用】
本考案に係る歯科医療用集塵装置において、フード本体を患者の口元に配置し た状態で、吸引源を作動すると、歯科治療中に患者の口腔から発生する汚染空気 がフード本体および吸込部材を介して吸い込まれるため、治療室内が汚染される ことを防止できる。ここで、フード本体の先端部に対して連結自在な補助フード は、その先端側開口部の大きさがフード本体の先端側開口部の大きさと異なる構 成になっているため、それを連結した状態と取り外した状態とに切り換えて空気 を吸引可能な範囲を任意に調整できる。たとえば、補助フード本体をフード本体 に比して大きくしておくことによって、患者が小さな口を開いている状態で治療 を行う場合など、狭い範囲からのみ空気を吸引すればよいときには、フード本体 単独で使用し、患者が大きな口を開いている状態で治療を行う場合や笑気ガスを 漏れなく吸引する場合など、広い範囲から空気を吸引する必要があるときには、 フード本体に補助フードを連結した状態で使用する。このように、吸引すべき汚 染空気の発生状況に応じて使い分けできる。とくに、フード本体の方を小さくし ておけば、狭い範囲からのみ空気を吸引すればよいときには、フード本体単独で 使用するので、治療中に患者に対する視界を不必要に遮ることがなく、使い勝手 がよい。
【0010】
【実施例】
次に、添付図面を参照して、本考案の一実施例について説明する。
【0011】 〔実施例1〕 図1に、本考案に係る実施例1の歯科医療用集塵装置の概要を示してある。本 装置の構成としては、吸引源であるブロアー10a,紫外線を照射する殺菌灯1 0bおよび汚染空気を最終除塵するフィルター10cを内蔵した本体10と、内 部に設けられた吸引経路を遮断状態および開放状態に切り換えて、ブロアーの負 圧空気を利用しての吸引動作をON,OFFするエアシャッター12と、吸引さ れた汚染空気に含まれる切削粉塵などを除塵するフィルター(図示せず)を内蔵 したプレフィルター11と、治療椅子9に固定された支柱13に支持部材14を 介して保持される連結パイプ8と、長さを可変できるアームパイプ7とが、各々 フレキシブルホース6a,6b,6c,6dによって気密に連結されている。ア ームパイプ7の先端側にはフレキシブルホース6eが連結されており、その先端 側にはアームソケット2を介して透明樹脂製のフード本体1が固定されている。
【0012】 ここで、フレキシブルホース6a〜6eは、蛇腹状の可撓性のある硬質パイプで あり、その姿勢を自由に変えられると共に、変更後の姿勢を維持できるようにな っているため、フード本体1を患者の口元に配置するときでも、フード本体1を 支持する部材を必要としない。また、連結パイプ8とアームパイプ7との間には 、図2に示すように、連結パイプ8とアームパイプ7に各々の端部が固定され、 フレキシブルホース6dを挟む位置に配置されたヒンジ15aと、そのヒンジ1 5aの連結部を兼ねて、ヒンジ15aの開き角度を保持するノブ付ネジ15bと 、対面するヒンジ15aの中間位置において、連結パイプ8とアームパイプ7と に端部が固定された引張コイルバネ15cとで構成された可撓部15がある。こ こで、ノブ付ネジ15bを緩めた状態において、アームパイプ7の連結パイプ8 に対する角度は、引張コイルバネ15cの初張力の設定により一定している。こ の可撓部15は、連結パイプ8とアームパイプ7を連結しているフレキシブルホ ース6dを撓ませて、連結パイプ8に対するアームパイプ7の角度を任意に調整 した後、ノブ付ネジ15bを締めることによって、アームパイプ7の位置を固定 することができる。従って、ノブ付ネジ15bを緩めると、引張コイルバネ15 cの復帰力によって、アームパイプ7は、初期の姿勢に戻るようになっている。
【0013】 このため、患者の口元に対して、フード本体1の配置状態を調整することと保持 することのいずれの機能をも発揮可能である。また、本体10およびプレフィル ター11は、内部のフィルターを清掃、交換できるような構造になっている。さ らに、本体10の底面には、キャスター10dが設置されており、室内を自由に 移動できるようになっている。ここで、エアシャッター12のON,OFFの切 り換え動作は、アームソケット2の側面に設けられた作動スイッチ16(ピンス イッチ)によって行なわれ、治療者の手元での操作が可能になっている。
【0014】 さらに、本例の歯科医療用集塵装置においては、フード本体1の先端側に補助 フード5を着脱自在な構造になっており、その構造について、図3を参照して説 明する。
【0015】 これらの図において、フレキシブルホース6とアームソケット2とは接着によ り連結されており、このアームソケット2に対して、フード本体1は、フードソ ケット3を介して連結されるようになっている。ここで、アームソケット2の内 側には、図4(a)に断面図および図4(b)に平面図を示すように、内周囲か ら突出する1条の突状部としてのストッパー部2aと、内周囲に形成された係合 溝2bとが形成されている一方、フードソケット3は、アームソケット2の内部 に挿入可能になっており、フードソケット2bの開口端がストッパー部2aに当 接することによって、フードソケット3とアームソケット2との位置が規定され るようになっている。また、フードソケット3の開口端縁には、図5(a)に平 面図、図5(b)に側面図、図5(c)に一部を切り欠いて示すように、キー溝 状の凹部3aが形成されており、この凹部3aには、図6(a)の平面図、図6 (b)に側面図を示すように、折り曲げされて形状復帰力を発揮可能な板バネ4 がネジを介して装着されているため、図7(a),(b)および図8に示すよう に、フードソケット3をアームソケット2の内部に挿入した状態において、板バ ネ4は、撓んだ状態で係合溝2bに係止することによって、フードソケット3と アームソケット2との連結状態が維持されるようになっている。また、フード本 体1の基端側は、フード本体1をフードソケット3の内部に嵌入可能な寸法に設 定されており、フード本体1とフードソケット3とは、フード本体1の基端側を フードソケット3に装着した状態で接着剤によって連結されるようになっている 。ここで、フード本体1の基端側は、円筒状になっているのに対して、その先端 側は角筒状になっており、その先端側の対向する2内壁面にはそれぞれ嵌合穴1 aが形成されている。これに対して、補助フード5は、その基端側がフード本体 1の先端側に嵌入可能な連結部5aを有し、この連結部5aの側からテーパをも って開口径が拡張された形状になっている。また、補助フード5の側面壁には、 連結部5aをフード本体1の内部に嵌入した状態でフード本体1の嵌合穴1aに 係止可能な凸起5bを備えており、補助フード5とフード本体1とを連結した状 態に保持可能になっている。なお、補助フード5とフード本体1の連結部の他、 いずれの連結部においても、不必要な段差が生じないように設計されており、汚 染空気の流れを妨げることがなく、また、汚染空気に含まれる切削塵埃などが溜 まるのを防ぐことができるので、装置を衛生的に保つことができる。
【0016】 つぎに、本例の歯科医療用集塵装置の使用方法を説明する。
【0017】 本例の歯科医療用集塵装置において、歯科治療を行なうときに、本体10のメ インスイッチをON側に切り換えて本体10のブロアー10cを動作させると、 それによって、エアーシャッター12から本体10までの間の経路が負圧状態に なる。この状態で、治療中の患者の口元から空気を吸引する必要が生じたときに 、作動スイッチ16をON状態に切り換えると、エアーシャッター12の内部の 経路が開放されて、ブロアー10cによって発生した負圧を吸引力として利用し て、患者の口元から発生する汚染空気をフード本体1または補助フード5を介し て吸引する。そして、吸引された汚染空気は、フード本体1の側からフレキシブ ルホース6とアームパイプ7とを通って、途中、プレフィルター11によって切 削粉塵などを除塵され、更にエアシャッター12を経て本体10に送られる。プ レフィルター11では、比較的大きな塵埃を取り除くため、ブロアー10cを塵 埃から保護することができる。本体10では、フィルター10aにより最終的な 除塵がされて、外部に排出される。このフィルター10aは、殺菌灯10bの照 射する紫外線によって殺菌されているので、排出される空気は常に滅菌されるた め、診察室内の環境を衛生的に保つことができる。ここで、アームパイプ7の調 節ネジ7aを緩めてその長さを調節することによって、フレキシブルホース6の 先端側のフード本体1の位置を調節することもできる。
【0018】 ここで、本例の歯科医療用集塵装置においては、フード本体1に対して、補助 フード5を取り付けた状態および取り外した状態のいずれの状態にも切り換える ことができるので、以下の使用方法が可能である。
【0019】 まず、前歯の治療時のように口を大きく開けないとき、子供などの口の小さい 患者のとき、フードが治療の邪魔になるときなどには、フード本体1から補助フ ード5を取り外した状態で使用する。すなわち、狭い範囲からのみ汚染空気を吸 引すればよいときには、外形寸法が小さなフード本体1のみを利用して汚染空気 を吸引することができる。この場合には、フード本体1が小さいので、患者に対 する視界が遮られることがない。
【0020】 これに対して、奥歯の治療時のように口を大きく開けたとき、大人などの口の 大きな患者のとき、口臭などを除去する必要があるとき、切削塵埃などが口腔内 より広く飛散するとき、笑気ガスを漏れなく吸引するときなどにおいては、フー ド本体1に対して、補助フード5を取付けて開口部を拡張した状態で使用する。
【0021】 すなわち、広い範囲から汚染空気を吸引する必要があるときには、開口面積が大 きな補助フード5を利用して汚染空気を吸引することができる。
【0022】 ここで、フード本体1に対する補助フード5の着脱は、フード本体1の側の嵌 合穴1aと、補助フード5側の凸起5bと、フード本体1および補助フード5の 可撓性とを利用しているため、補助フード5の連結部5aをフード本体1の内側 に挿入するだけで、自動的に連結状態を維持できるとともに、補助フード5をフ ード本体1の側から引き抜くだけで、自動的に分離状態にすることができる。従 って、フード本体1のみを利用しての吸引と補助フード5を利用しての吸引との 間での切換が容易である。
【0023】 以上のとおり、本例の歯科医療用集塵装置においては、フード本体1に対して 着脱されてその開口面積を拡張可能な補助フード5を有しているので、汚染空気 の発生状況が治療の内容などによって変化しても、小さな範囲からのみ汚染空気 を吸引すればよい場合には、フード本体1のみを使用し、広い範囲から汚染空気 を吸引する必要がある場合には、補助フード5を利用することができ、しかも、 容易に着脱自在であるため、使い勝手がよい。とくに、フード本体1が比較的小 さいため、このフード本体1のみを使用している場合には、視界の遮りも最小限 で済む。ここで、補助フード5を、それぞれ形状やサイズの異なるものを複数準 備しておけば状況に応じた最適条件での吸引を行うことができる。
【0024】 また、作動スイッチ16を、フード本体1が係合しているアームソケット2に 設置しているので、吸引の開始および停止を手元で切り換えることができるので 、治療状況に応じて、汚染空気の吸引を行なうことができる。
【0025】 さらに、フード本体1は、フードソケット3の板バネ4が、アームソケット2 の内部の係合溝2bに係止された状態で、アームソケット2の外周方向のいずれ の方向にも回転することができるため、例えば、非対称形状のフードを用いた場 合に、それを吸引状態に適した向きに変えることができる。しかも、フード本体 1の向きのみを可変できるので、向きの微調整ができると共にその調整を迅速に 行うことができる。この係合機構は、フード本体1の着脱が容易であることと、 フード本体1の向きの微調整を迅速に行えることとを実現するものであり、この ような機能を可能とする構造であれば他の構造のものを採用してもよい。
【0026】 〔実施例2〕 図9に、本考案の歯科医療用集塵装置の実施例2に係る補助フード5の構成を 示してある。なお、本例の補助フードの特徴点は、その先端側の構造にあって、 その他の構造は、実施例1に係るフード本体と同様な構成になっているので、対 応する部分には同符号を付して、その詳細な説明は省略する。
【0027】 フード本体1の先端側の対向する2内壁面に形成された嵌合穴1aに対して、こ の補助フード5は、その基端側がフード本体1の先端側に嵌入可能な連結部5a を有し、この連結部5aの側からテーパをもって開口径が拡張された形状になっ ている。また、補助フード5の側面壁には、連結部5aをフード本体1の内部に 嵌入した状態でフード本体1の嵌合穴1aに係止可能な凸起5bを備えており、 補助フード5とフード本体1とを連結した状態に保持可能になっている。さらに 、補助フード5は、フード本体1の一内壁面から先端側に突出した延長面5cと 、この延長面5cの両側端から補助フード5の開口部端縁に向けて形成された壁 面5dとで構成されるトレイ状受け部20を有している。
【0028】 このような構成になっているため、実施例1で説明した補助フードの採用によ って得られる効果に加えて、患者の近くで義歯の調整研磨作業を行なう際に、フ ード本体1に本例の補助フード5を装着して、その調整研磨作業をそのトレイ状 受け部20の上方で行なうことにより、周囲に飛散する切削塵埃は勿論のこと、 落下する切削塵埃をも受け止めて吸引することができ、治療室内の環境を健全に 保つことができる。
【0029】 〔実施例3〕 図10(a)〜(c)には、本考案の歯科医療用集塵装置の実施例3に係るフ ード本体の構成を示してある。ここで、図10(a)は本例のフード本体の正面 図、図10(b)はその側面図、図10(c)はその側面断面図である。なお、 本例のフード本体の特徴点は、その内側の構造にあって、その他の構造は、実施 例1に係るフード本体と同様な構成になっているので、対応する部分には同符号 を付して、その詳細な説明は省略する。
【0030】 図において、本例に係るフード本体1は、その内側に形成されるべき4隅部分 がいずれも肉厚部1cになっており、四方側面の基端側には鋭角な隅部分がなく 、先端側開口部1fから基端側開口部1gまでの間はなだらかな連続面になって いる。そして、肉厚部の内側に形成される開口部1dは、そのまま、フード本体 1の基端側の円筒状の内部1eを介して基端側開口部1gに接続している。
【0031】 このため、本例のフード本体1においては、その先端側開口部と基端側開口部 との間に内側に鋭角な隅部分がないため、先端側開口部から吸入された空気内に 含まれる埃などがフード本体1の内部に付着しにくく、清浄な状態に保持される 。
【0032】
【考案の効果】
以上のとおり、本考案の歯科医療用集塵装置においては、フード本体に対して 着脱されてその開口面積を拡張、縮小可能な補助フードを有しているので、汚染 空気の発生状況に応じて広い範囲または狭い範囲からの吸引を行うことができる という効果を奏する。とくに、フード本体の側が小さい場合には、補助フードを 連結しない状態での使用において、患者に対する視界を妨げないので使い勝手が よい。しかも、フード本体と補助フードとは着脱自在であるため、使用状態の切 換も容易である。
【0033】 また、トレイ状の受け部を有する補助フードの場合には、義歯の調整研磨作業 をこのトレイ状の受け部の上で行うことによって、その作業で発生する切削塵埃 が治療室内に飛散することがない。
【0034】 さらに、フード本体の内壁面がなだらかな連続面で構成されている場合には、 吸引された空気に含まれる埃などが付着しにくいので、そこを清浄に保つことが できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例1に係る歯科医療用集塵装置の
構成を示す概要図である。
【図2】同装置における可撓部の構成を示す概要図であ
る。
【図3】同装置におけるフード部の構成を示す分解斜視
図である。
【図4】(a)は同装置におけるアームソケットの構成
を示す断面図、(b)はその平面図である。
【図5】(a)は、同装置におけるフードソケットの構
成を示す平面図、(b)はその側面図、(c)はその側
面断面図である。
【図6】(a)は同装置における板バネ4の構成を示す
平面図、(b)はその側面図である。
【図7】(a)は同装置におけるフード本体と補助フー
ドの連結方法を示す斜視図、(b)は同装置におけるフ
ード本体と補助フードとの連結状態を示す斜視図であ
る。
【図8】同装置におけるフード本体と補助フードとの連
結状態を示す断面図である。
【図9】本考案の実施例2に係る歯科医療用集塵装置に
用いたフード本体および補助フードの構成を示す斜視図
である。
【図10】(a)は本考案の実施例3に係る歯科医療用
集塵装置に用いたフード本体の構成を示す正面図、
(b)はその側面図、(c)はその側面断面図である。
【図11】従来の歯科医療用集塵装置を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1・・・・フード 1a・・・嵌合穴 2・・・・アームソケット 2a・・・ストッパー部 2b・・・係合溝 3・・・・フードソケット 3a・・・凹部 4・・・・板バネ 5・・・・補助フード 5a・・・嵌合面 5b・・・凸起 5c・・・延長面 5d・・・壁面 6a,6b,6c,6d,6e・・フレキシブルホース 7・・・・アームパイプ 7a・・・調整ネジ 8・・・・連結パイプ 9・・・・治療椅子 10・・・・本体 10a・・・フィルター 10b・・・殺菌灯 10c・・・ブロアー 10d・・・キャスター 11・・・・プレフィルター 12・・・・エアシャッター 13・・・・支柱 14・・・・支持部材 15・・・・可撓部 15a・・・ヒンジ 15b・・・ノブ付ネジ 15c・・・引張コイルバネ 20・・・・トレイ状受け部

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸引源側に接続されて歯科治療中に発生
    する汚染空気を吸引する吸込部材と、その先端部に取り
    付けられ、基端側から先端側に向かって開口部が拡張さ
    れたフード本体と、このフード本体の先端側開口部と異
    なる先端側開口部を備え、前記フード本体の先端部に基
    端側が係止機構を介して接続されて先端側に向かって連
    結された状態またはそこから取り外した状態にされる補
    助フードと、を有することを特徴とする歯科医療用集塵
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記補助フードの先
    端側開口部は、前記フード本体の先端側開口部に比して
    大きいことを特徴とする歯科医療用集塵装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2において、前記
    補助フードは、その先端縁のうちの前記フード本体に連
    結された状態で下方側とされる側に、そこから先端側に
    向かって延設されたトレイ状の受け部を有することを特
    徴とする歯科医療用集塵装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれか項に
    おいて、前記フード本体の内壁面は、その先端側開口部
    から基端側開口部までなだらかな連続面で構成されてい
    ることを特徴とする歯科医療用集塵装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005103048A (ja) * 2003-09-30 2005-04-21 Hidehiro Fujie 歯科診療装置
WO2023210225A1 (ja) * 2022-04-27 2023-11-02 株式会社東京技研 歯科用口腔外吸引アーム

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