JPH0638509U - ペット用セイフティライト - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 夜間に出歩く犬や猫等のペットを交通事故か
ら守るためのペット用セイフティライトを提供する。 【構成】 ペットに装着される装着具本体と、この装着
具本体に組み込まれる点滅装置とからなるペット用セイ
フティライトであり、特に好ましいものは、点滅装置が
少なくともペットの歩行方向左右両側に位置するＬＥＤ
と、これらのＬＥＤを交互に点滅させる点滅回路と、電
源としての電池とを備えているものである。 【効果】 本考案のペット用セイフティライトは、これ
を犬や猫等のペットに装着することにより、自動車の運
転者が容易にこのペットを確認することができ、これに
よってペットに対する交通事故を可及的に防止すること
ができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、夜間における犬、猫等の動物ペットの交通安全を確保するための ペット用セイフティライトに関するものである。

【０００２】 近年における交通事情の悪化は、単に人に対する交通事故の増加をもたらして いるだけでなく、犬や猫等のペットに対する交通事故の増加をも引き起こしてい る。例えば、夜間に自動車を運転する者が犬を散歩させている人を発見した場合 、運転者は、犬を散歩させる人についてはよく注意を払うものの、散歩する犬に ついてはその犬の姿勢が低いために運転者の視界に入り難かったり、また、たと え散歩中の犬が引綱で繋がれていたとしても犬は人と違って突飛な動きをするも のであることから、誤って犬を撥ねてしまうような事態を引き起こす場合がある 。この様な事故は、特に交通量が比較的少なく、街灯等が少なくて比較的暗い住 宅街の交差点等で多発しており、あるいは、犬や猫が単独で路上に出て歩き回る ような場合に特に多発している。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

そこで、本考案者は、夜間においても安心して犬の散歩を行うことができ、ま た、かりに犬や猫等のペットが夜間に路上に出て歩き回っても、自動車の運転者 が容易にこれらのペットを確認することができ、これら犬や猫等のペットに対す る交通事故を可及的に防止することができる手段について鋭意研究を行った結果 、ペットの装着具に点滅装置を組み込む手段を開発し、本考案を完成した。 従って、本考案の目的は、夜間に出歩く犬や猫等のペットを交通事故から守る ためのペット用セイフティライトを提供することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

すなわち、本考案は、ペットに装着される装着具本体と、この装着具本体に組 み込まれる点滅装置とからなるペット用セイフティライトである。また、好まし くは、点滅装置が少なくともペットの歩行方向左右両側に位置するＬＥＤと、こ れらのＬＥＤを交互に点滅させる点滅回路と、電源としての電池とを備えている ペット用セイフティライトである。

【０００５】 本考案において、点滅装置が組み込まれる装着具としては、例えば犬や猫等の ペットの首輪、胴着、帽子等を挙げることができ、ペットの動きに正確に追従し て動き、しかも、この動きの障害にならず、破損されることも少ないということ から、好ましくは首輪である。

【０００６】 また、この点滅装置としては、それがＬＥＤ、豆電球等の小さなランプを断続 的に点滅させたり、あるいは、複数のランプを交互に点滅させることができるも のであればよく、特に制限されるものではないが、好ましくは、少なくともペッ トの歩行方向左右両側に位置するＬＥＤと、これらのＬＥＤを交互に点滅させる 点滅回路と、電源としての電池とを備えているものがよい。

【０００７】 更に、上記点滅装置に使用する点滅回路についても、それがペットの装着具に 組み込むことができる程度の大きさ、重さのものであれば、特に限定されるもの ではないが、好ましくは比較的小さくまた軽量に作製することができ、しかも、 点滅のタイミングを調整できるフリップフロップ回路である。

【０００８】 また、本考案において、点滅装置を装着具本体に組み込む方法についても特に 限定されるものではないが、例えば、首輪の下部に電源収納ケースを設け、上部 中央に開閉部を形成し、この開閉部を挟んでその両側にＬＥＤ等のランプをセッ トし、更に装着具本体の邪魔にならない適当な部分に点滅回路を組み込み、上記 ランプをペットの首の上で左右交互に点滅させるようにする。

【０００９】

【作用】

本考案のペット用セイフティランプは、ペットの装着具本体に組み込まれた点 滅装置のランプが所定のタイミングで点滅するようになっているので、夜間にペ ットが低い姿勢で路上を歩き回っても、自動車の運転者は容易かつ確実にこのペ ットの存在を確認することができる。

【００１０】

【実施例】

以下、添付図面に示す実施例に基づいて、本考案を具体的に説明する。

【００１１】 図１及び図２において、本考案の実施例に係る犬用のセイフティランプが示さ れている。このセイフティランプは、首輪に組み込まれているもので、その首輪 本体１は硬質プラスチック製であって、ヒンジ２で回動可能に連結された左右一 対の首輪部材３ａ、３ｂと、これら一対の首輪部材３ａ、３ｂを開閉可能に連結 するラチェット式の開閉具４とで構成されており、また、上記首輪部材３ａ、３ ｂにはヒンジ２の近傍にそれぞれ電源収納ケース５が形成されている。

【００１２】 この首輪本体１に組み込まれる点滅装置は、各首輪部材３ａ、３ｂの開閉具４ に近い位置に取りつけられた左右一対づつのＬＥＤ１１ａ、１１ｂと、これらの ＬＥＤ１１ａ、１１ｂを交互に点滅させる点滅回路１２と、電源収納ケース５内 に収納された電池１３とで構成されており、首輪部材３ａに取りつけられたスイ ッチ１４をオンすることにより、点滅回路１２で制御されて左右一対づつのＬＥ Ｄ１１ａ、１１ｂが交互に点滅するようになっている。

【００１３】 この実施例において、上記各ＬＥＤ１１ａ、１１ｂは、首輪部材３ａ、３ｂに 取り付けられた透明でクリスタルカットの保護キャップ１５で保護されていると 共に、この保護キャップ１５によってＬＥＤ１１ａ、１１ｂの光が四方に散乱し 、あらゆる方向からこのＬＥＤ１１ａ、１１ｂの点滅を確認できるようになって いる。

【００１４】 また、この実施例で使用されている点滅回路１２は、図３に示すように、フリ ップフロップ回路で構成されており、抵抗Ｒ１、Ｒ２、Ｒ３、Ｒ４及びＲ５並び にコンデンサーＣ１、Ｃ２及びＣ３で設定された所定のタイミングでトランジス ターＱ１及びＱ２を交互に導通させ、これによってＤ１、Ｄ２、Ｄ３及びＤ４で 表された左右一対づつのＬＥＤ１１ａ、１１ｂを交互に輝光させるようになって いる。

【００１５】 従って、この実施例のセイフティランプによれば、開閉具４を開放してこの開 閉具４が上で電源収納ケース５側が下になるように犬の首に取付け、スイッチ１ ４をオンすれば、左右一対づつのＬＥＤ１１ａ、１１ｂはその保護キャップ１５ 内で交互に所定のタイミングで輝光し、その光はこの保護キャップ１５で四方に 散乱し、自動車の運転者は夜間に路上を散歩する犬を容易に確認することができ る。なお、ＬＥＤ１１ａ、１１ｂの輝光色については、特に制限はなく、好みに よって赤、青、橙等の色を選択することができ、また、保護キャップ１５につい ても必要により適当な色に着色することができる。

【００１６】 次に、図４は他の実施例に係る犬用のセイフティランプを示すもので、その首 輪本体１は筒状に形成された革製の首輪部材３ａ、３ｂと、これら首輪部材３ａ 、３ｂの一端を回動可能に連結し、中央部に点滅装置の点滅回路１２を収容し、 かつ、スイッチ１４を有するヒンジ装置６と、首輪部材３ａ、３ｂの他端を弾性 力で開閉可能に連結する開閉具４とで構成されており、また、点滅装置の電池１ ３はそれぞれ各首輪部材３ａ、３ｂ内に１つづつ取り付けられるほか、上記開閉 具４の近くの首輪部材３ａ、３ｂにそれぞれ保護キャップ１５で保護されたＬＥ Ｄ１１ａ、１１ｂが３個づつ取り付けられている。この実施例のセイフティラン プも上記実施例の場合と同様に作動する。

【００１７】 更に、図５は他の実施例に係る犬用のセイフティランプを示すもので、その首 輪本体１は透明で軟質のチューブ状プラスチックで形成された首輪部材３ａ、３ ｂと、これら首輪部材３ａ、３ｂの一端を連結し、かつ、内部に電池１３と図示 外の点滅回路とを収納すると共にスイッチ１４を有する点滅装置のコントロール ボックス７と、首輪部材３ａ、３ｂの他端を開閉可能に連結するねじ込み式の開 閉具４とで構成されており、点滅装置のＬＥＤ１１ａ、１１ｂはそれぞれ各首輪 部材３ａ、３ｂ内に所定の間隔を置いてセットされている。この実施例のセイフ ティランプも上記実施例の場合と同様に作動する。

【００１８】

【考案の効果】

本考案のペット用セイフティライトによれば、これを犬や猫等のペットに装着 することにより、自動車の運転者が容易にこのペットを確認することができ、こ れによってペットに対する交通事故を可及的に防止することができるので、夜間 においても安心して犬等のペットを連れて歩くことができるほか、犬や猫等のペ ットを交通事故から守ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は、この考案の実施例に係る犬用セイフテ
ィランプを示す部分断面正面説明図である。

【図２】図２は、図１のＡ−Ａ線断面図である。

【図３】図３は、図１の犬用セイフティランプで採用し
ている点滅装置の点滅回路を示す回路図である。

【図４】図４は、この考案の他の実施例に係る犬用セイ
フティランプを示す図１と同様の説明図である。

【図５】図５は、この考案の更に他の実施例に係る犬用
セイフティランプを示す図１と同様の説明図である。

【符号の説明】

１…首輪本体（装着具本体）、 ２…ヒンジ、 ３ａ、
３ｂ…首輪部材、４…開閉具、 ５…電源収納ケース、
６…ヒンジ装置、７…コントロールボックス、 １１
ａ、１１ｂ…ＬＥＤ、 １２…点滅回路、１３…電池、
１４…スイッチ、 １５…保護キャップ。

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ペットに装着される装着具本体と、この
   装着具本体に組み込まれる点滅装置とからなることを特
   徴とするペット用セイフティライト。 【請求項１】 点滅装置が少なくともペットの歩行方向
   左右両側に位置するＬＥＤと、これらのＬＥＤを交互に
   点滅させる点滅回路と、電源としての電池とを備えてい
   る請求項１記載のペット用セイフティライト。
2. 【請求項２】 装着具本体が動物用の首輪である請求項
   １記載のペット用セイフティライト。
3. 【請求項３】 点滅回路がフリップフロップ回路である
   請求項１記載のペット用セイフティライト。