JPH063831U - 板状体収納函 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】板状体、例えばガラス板のサイズに応じ函体の
スライド調整を迅速かつ簡単容易とした板状体収納函を
提供する。 【構成】本体枠１の両側に夫々側方に摺動調整可能に嵌
込んだスライド枠２、２を組込一体化して側方に伸縮調
整自在な板状体収納部を形成し、本体枠１には前面杆３
を、スライド枠２、２には前面枠４、４を夫々着脱また
は回動自在に付設し、これら前面杆３、前面枠４、４に
より板状体出入れ部を形成したことからなる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は複数の板状体、例えばガラス板を保管、搬送するための板状体収納函 にかかり、特に長尺物の板状体の長さに応じ伸縮自在に調整、固定できる板状体 収納函に関する。

【０００２】

【従来技術とその問題点】

従来、例えば実開昭51-1372 号に開示されるように、縦枠、横枠、上下枠、側 枠を含んでなる板状体の包装用箱において、少なくとも縦枠、横枠と、夫々に外 接する中空棒状とを長手方向に伸縮、固定可能に組合せることにより、板状体の 寸法、数に応じその収納、固定を可能とした板状体の包装用箱は公知である。

【０００３】 該公知技術の具体例によれば各枠の長手方向に列設した孔と中空棒状の孔とを 所定位置で合致、ピン止めすることにより板状体、例えばガラス板の寸法に応じ 包装用箱のサイズを調整できることになるが、調整を迅速容易には行い難いとい う点で至便とはいえない。

【０００４】 本考案は構成が簡易であり、板状体のサイズに応じ収納函のスライド調整を迅 速かつ容易とした板状体収納函を提供するものである。

【０００５】

【問題点を解決するための手段】

本考案は板状体収納函に関し、本体枠１の両側に夫々側方に摺動調整可能に嵌 込んだスライド枠２、２を組込一体化して側方に伸縮調整自在な板状体収納部を 形成し、本体枠１には前面杆３を、スライド枠２、２には前面枠４、４を夫々着 脱または回動自在に付設し、これら前面杆３、前面枠４、４により板状体出入れ 部を形成したことからなる。

【０００６】

【実施例】 以下本考案を添付の図面に基づき説明する。 図１は本考案の一実施例にかかる板状体収納函の全体斜視図であり、図２は本 体枠１部分の部分斜視図、図３はスライド枠２および前面枠４部分の部分斜視図 である。

【０００７】 図１、詳しくは図２に明示するように、本体枠１は一対の上部のレール杆５、 一対の下部のレール杆６、一対の上部前後杆７、および同様な前後杆８、８、下 部前後杆９、一対の背面杆10、一対の支持杆11、11、さらにフォークリフトの爪 差込み口12、12を有する。

【０００８】 さらに本体枠１における一対の上部前後枠７の前端には夫々蝶番13を介し前面 杆３を回動可能に付設し、前面杆３の下端は下部のレール枠６に付設した一対の 嵌込凹部14に夫々付属する係止ピン15、15で以て係止せしめる。

【０００９】 尚16、16は収納函をロープ等を介し吊り上げるときのフックであり、17、17は 後述スライド枠２、２を適宜摺動位置で固定するためのコ型溝18、18に付属する 係止ピンである。

【００１０】 ２、２は本体枠１の両側に夫々側方に摺動調整可能に嵌込んだスライド枠であ って夫々本体枠１に対し左右対称に設けられるもので、図３に示す如く左方のス ライド枠２についていえば前記本体枠１の一対の上部のレール杆５に対応し摺動 する一対の上部のスライド杆19、本体枠１の一対の下部のレール杆６に対応し摺 動する一対の下部のスライド杆20、上部３か所に設けた前後杆21、21、下部の前 後杆22、22、側杆24、および背受け杆23、23よりなる。

【００１１】 スライド枠２の本体枠１への固定は、本体枠１の上下のレール杆５、６に付設 したコ型溝18に付属するボルト17 (下部のコ型溝18において示す) を締着するこ とによりスライド杆19、20を適宜位置で係止し、固定するものであり、図５の該 部の部分正面図に明示するとおりである。勿論ボルト締着機構以外にもピン係止 機構等適宜の手段を採用することができることはいうまでもない。

【００１２】 前面枠４は矢印ｘ、ｘ、ｙ、ｙで示すようにスライド枠２、２に組込み固定す るもので、図３に示す如く左方の前面枠４についていえば、一方はスライド枠２ の側杆24の突条部24' に前面枠４の鉤状片 (フック)25 を介して係止し、他方は スライド枠２のレール杆５、６に設けた突片26の孔27に、前面枠４の鍵棒28を挿 入、係止することにより前面枠４が組込まれる。図４は図１のA-A 視側面図であ り、ただし前面枠４をスライド枠２に組込んだ状態を示し、前面枠４の鍵棒28を 上下のレール杆５、６の夫々の突片26、26の孔に挿入することにより固定される 。

【００１３】 本実施例は以上のように構成され、本体枠１に付設した前面杆３、３を解放し 、スライド枠２、２を夫々左右に摺動し、該枠に付設した前面枠４、４を取外す ことにより前部に板状体の出し入れ部を形成し、該部より板状体、例えば長尺物 のガラス板を収納し、終了後スライド枠２、２を位置調整、固定したうえで、本 体枠１に付設した前面杆３、３を閉鎖、固定するとともにスライド枠２、２に前 面枠４、４を据付け固定することにより収納操作を完了するもので、板状体を迅 速容易に収納でき、また逆の操作により容易に取出すことができる。

【００１４】 なお、本実施例は本体枠１のレール杆５に、蝶番13を介して回動杆３を前後方 に回動できるよにしたものであるが、蝶番に換えて支持軸を配し、回動杆３を側 方に回動できるようにしてもよいし、あるいは回動杆に換え着脱可能な杆とし、 ピンまたは類似の係止手段で止着するようにしてもよい。

【００１５】 また前枠４、４は夫々スライド枠２、２に嵌込み固定できるようにしたが、例 えば左方の前枠４についていえば鉤状片25に換え側枠24と連結した蝶番を配し、 該側枠24に回動自在に取付けるようにすることもできる。

【００１６】

【考案の効果】 本考案によれば簡易な構成であって板状体のサイズに応じ収納函のスライド調 整を簡単かつ容易とし、従って板状体の出し入れも迅速容易にできるという効果 を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】一実施例にかかる全体斜視図である。

【図２】本体枠部分の部分斜視図である。

【図３】スライド枠および前面枠部分の部分斜視図であ
る。

【図４】図１のA-A 視部分側面図であり、前面枠をスラ
イド枠に組込んだ状態を示す。

【図５】本体枠へのスライド枠の係止機構を示す部分正
面図である。

【符号の説明】１ 本体枠２ 、２ スライド枠 ３ 前面杆 ４、４ 前面枠 13 蝶番 17 ボルト 18 コ型溝 24' 突条 25 鉤状片 27 突片 28 鍵棒

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】本体枠１の両側に夫々側方に摺動調整可能
   に嵌込んだスライド枠２、２を組込一体化して側方に伸
   縮調整自在な板状体収納部を形成し、本体枠１には前面
   杆３を、スライド枠２、２には前面枠４、４を夫々着脱
   または回動自在に付設し、これら前面杆３、前面枠４、
   ４により板状体出入れ部を形成したことを特徴とする板
   状体収納函。